JP5518515B2 - タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ - Google Patents
タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ Download PDFInfo
- Publication number
- JP5518515B2 JP5518515B2 JP2010026677A JP2010026677A JP5518515B2 JP 5518515 B2 JP5518515 B2 JP 5518515B2 JP 2010026677 A JP2010026677 A JP 2010026677A JP 2010026677 A JP2010026677 A JP 2010026677A JP 5518515 B2 JP5518515 B2 JP 5518515B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- mass
- tire
- rubber composition
- styrene
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 0 **1(C2)C2CCC1 Chemical compound **1(C2)C2CCC1 0.000 description 3
Landscapes
- Tires In General (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
電荷密度は、GAUSSIAN(Gaussian社)、GAMESSなどの量子化学計算ソフトを用い、静電ポテンシャルの誘導電荷から求めることができる。この際に用いる基底関数としては精度と計算速度のバランスから6−31+G(d)以上のものが好ましい。なお、本明細書の電荷密度は、後述の実施例に記載の方法により計算した値である。
mおよびm’は、同一又は異なって、1または2の整数である。mおよびm’は、1であることが好ましい。
sは、1〜3の整数である。sは、1〜2であることが好ましい。
tは、0または1〜3の整数である。tは、1〜2であることが好ましい。
なお、プロトン酸及び/又はフェノール誘導体の含有量とは、プロトン酸とフェノール誘導体を併用する場合はその合計含有量を意味する。
なお、上記スチレンブタジエン共重合体は、ゴム成分には含まれない。
また、上記スチレン含有量は、好ましくは10質量%以上、より好ましくは12質量%以上、更に好ましくは15質量%以上である。10質量%未満であると、tanδが低く、高いグリップ性能が得られないおそれがある。なお、スチレン含有量は、後述の実施例に記載の方法により測定される。
なお、カーボンブラックのチッ素吸着比表面積は、JIS K6217のA法によって求められる。
軟化剤の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは0.05質量部以下、より好ましくは0.01質量部以下、更に好ましくは0.001質量部以下、最も好ましくは0質量部(含有しない)である。なお、本明細書において、軟化剤には、上記スチレンブタジエン共重合体は含まれない。
すなわち、前記成分を配合したゴム組成物を、未加硫の段階でトレッドなどの各タイヤ部材の形状にあわせて押出し加工し、他のタイヤ部材とともに、タイヤ成型機上にて通常の方法で成形することにより、未加硫タイヤを形成する。この未加硫タイヤを加硫機中で加熱加圧することによりタイヤを得る。
なお、本明細書における高性能タイヤとは、グリップ性能に特に優れたタイヤであり、競技車両に使用する競技用タイヤをも含む概念である。
n−ヘキサン:関東化学(株)製
1,3−ブタジエン:高千穂化学工業(株)製
スチレン:関東化学(株)製
テトラメチルエチレンジアミン:関東化学(株)製
1.6M n−ブチルリチウムヘキサン溶液:関東化学(株)製
10%パラジウムカーボン:東京化成工業(株)製
2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール:大内新興化学工業(株)製
十分に窒素置換した攪拌翼つきの3Lオートクレーブに、n−ヘキサン1500mL、1,3−ブタジエン46gおよびスチレン31g、テトラメチルエチレンジアミン1.6gを投入し、オートクレーブ内の温度を25℃に調整した。次に、1.6M n−ブチルリチウムヘキサン溶液23mLを加えて昇温条件下(30℃)で60分間重合し、モノマーの転化率が99%であることを確認した。その後、10%パラジウムカーボン5gを加え、窒素置換した後、圧力が5.0kg/cm2となるように水素置換して80℃で水素添加反応を行った。その後、老化防止剤として2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾールを1.5g加え、スチレンブタジエン共重合体1を合成した。
表1に示す条件に従い、その他の条件については製造例1と同様にして、スチレンブタジエン共重合体2〜8を合成した。なお、製造例6では、水素添加反応を行わなかった。
数平均分子量(Mn)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)(東ソー(株)製GPC−8000シリーズ、検出器:示差屈折計、カラム:東ソー(株)製のTSKGEL SUPERMALTPORE HZ−M)による測定値を基に標準ポリスチレン換算により求めた。
25℃にてJEOL JNM−A 400NMR装置を用いてH1−NMRを測定し、そのスペクトルより求めた6.5〜7.2ppmのスチレン単位に基づくフェニルプロトンと4.9〜5.4ppmのブタジエン単位に基づくビニルプロトンの比からミクロ構造(スチレン含有量)を決定した。
水素添加率は、四塩化炭素を溶媒として用い、15質量%の濃度となるようにスチレンブタジエン共重合体を溶解し、当該溶液について、100MHzのH1−NMRにより測定して得られたスペクトルの不飽和結合部のスペクトル減少率から算出した。
SBR:旭化成ケミカルズ(株)製のタフデン4350(スチレン含有量:39質量%、ゴム固形分100質量部に対してオイル分50質量部含有)
カーボンブラック:キャボットジャパン(株)製のショウブラックN110(N2SA:145m2/g)
化合物1:アルドリッチ社製の1−ベンジル−2−フェニルイミダゾール(N1の電荷密度:0.155)(上記式(I)中、R1:ベンジル基、R2:フェニル基、R3:水素原子、R4:水素原子)
化合物2:アルドリッチ社製の1−アセチルイミダゾール(N1の電荷密度:0.0477)(上記式(I)中、R1:アセチル基、R2:水素原子、R3:水素原子、R4:水素原子)
酸1:川口化学(株)製のアンテージW300(4,4'−ブチリデンビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール))(フェノール誘導体)
酸2:和光純薬工業(株)製の安息香酸(プロトン酸)
スチレンブタジエン共重合体1〜8:上記製造例1〜8で調製したスチレンブタジエン共重合体1〜8
ステアリン酸:日油(株)製のステアリン酸
酸化亜鉛:三井金属工業(株)製の亜鉛華1号
老化防止剤:大内新興化学工業(株)製のノクラック6C(N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン)
硫黄:鶴見化学(株)製の粉末硫黄
加硫促進剤:大内新興化学工業(株)製のノクセラーCZ
計算ソフト:GAUSSIAN03
基底関数:6−31+G(d)
解析法:CHelpG
表2に示す配合内容に従い、1.7Lバンバリーミキサーを用いて、配合材料のうち、硫黄、加硫促進剤以外の材料を150℃の条件下で3分間混練りし、混練り物を得た。次に、得られた混練り物に硫黄、加硫促進剤を添加し、オープンロールを用いて、80℃の条件下で5分間練り込み、未加硫ゴム組成物を得た。得られた未加硫ゴム組成物を170℃で20分間プレス加硫することで加硫ゴム組成物を得た。
得られた未加硫ゴム組成物をトレッド形状に成形し、他のタイヤ部材と貼り合わせてタイヤに成形し、170℃で12分間加硫することで試験用タイヤ(タイヤサイズ:215/45R17)を製造した。
グリップ性能は、(株)上島製作所製フラットベルト式摩擦試験機(FR5010型)を用いて評価した。幅20mm、直径100mmの円筒形のゴム試験片(加硫ゴム組成物)を用い、速度20km/h、荷重4kgf、路面温度50℃で路面に対するサンプルのスリップ率を0〜70%まで変化させ、その際に検出される摩擦係数の中の最大値を読みとった。結果は、比較例1を100として指数表示した。指数が大きいほど、グリップ性能に優れることを示す。
試験用タイヤを車両(国産FF2000cc)の全輪に装着して、アスファルト路面のテストコースにて実車走行を行い、操舵時のコントロールの安定性をテストドライバーが5点満点で評価した。数値が大きいほど操縦安定性に優れることを示す。(5:良い、4:やや良い、3:普通、2:やや悪い、1:悪い)
試験用タイヤの表面を観察し、オイル状のもののブリードの程度を目視にて判断した。
(○:ブリードなし、△:ややブリード気味、×:ブリード激しい)
Claims (6)
- 前記式(I)で表される五員複素環式化合物において、N1の電荷密度が正の値となる請求項1記載のタイヤ用ゴム組成物。
- 前記スチレンブタジエン共重合体のブタジエン部の水素添加率が20〜60モル%である請求項1又は2記載のタイヤ用ゴム組成物。
- トレッドに使用される請求項1〜3のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物。
- 請求項1〜4のいずれかに記載のゴム組成物を用いた空気入りタイヤ。
- 高性能タイヤである請求項5記載の空気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010026677A JP5518515B2 (ja) | 2010-02-09 | 2010-02-09 | タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010026677A JP5518515B2 (ja) | 2010-02-09 | 2010-02-09 | タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011162654A JP2011162654A (ja) | 2011-08-25 |
JP5518515B2 true JP5518515B2 (ja) | 2014-06-11 |
Family
ID=44593730
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010026677A Active JP5518515B2 (ja) | 2010-02-09 | 2010-02-09 | タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5518515B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5616395B2 (ja) * | 2011-10-17 | 2014-10-29 | 住友ゴム工業株式会社 | タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ |
FR2999588B1 (fr) * | 2012-12-17 | 2015-02-13 | Michelin & Cie | Pneumatique comportant une composition de caoutchouc comprenant un elastomere epoxyde reticule par un poly-acide carboxylique |
JP6229284B2 (ja) * | 2013-03-28 | 2017-11-15 | 横浜ゴム株式会社 | タイヤトレッド用ゴム組成物 |
FR3012458B1 (fr) * | 2013-10-25 | 2015-10-30 | Michelin & Cie | Composition de caoutchouc comprenant un additif compose 1,3-dipolaire portant une fonction imidazole |
JP6297900B2 (ja) * | 2014-04-18 | 2018-03-20 | 横浜ゴム株式会社 | タイヤ金属コード被覆用ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ |
WO2016039005A1 (ja) * | 2014-09-08 | 2016-03-17 | 住友ゴム工業株式会社 | 空気入りタイヤ |
JP7151380B2 (ja) * | 2018-10-30 | 2022-10-12 | 住友ゴム工業株式会社 | ゴム組成物 |
Family Cites Families (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0764955B2 (ja) * | 1986-12-03 | 1995-07-12 | 株式会社ブリヂストン | ゴム組成物 |
JPH0725949B2 (ja) * | 1986-11-20 | 1995-03-22 | 株式会社ブリヂストン | 高運動性能トレツドゴムを有する空気入りタイヤ |
JPH0826176B2 (ja) * | 1987-08-10 | 1996-03-13 | 株式会社ブリヂストン | ゴム組成物 |
JP2001192503A (ja) * | 2000-01-11 | 2001-07-17 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
JP2002097312A (ja) * | 2000-09-26 | 2002-04-02 | Bridgestone Corp | タイヤ |
JP4113847B2 (ja) * | 2004-02-12 | 2008-07-09 | 住友ゴム工業株式会社 | ゴム組成物およびそれを用いたタイヤ |
JP4964456B2 (ja) * | 2005-11-22 | 2012-06-27 | 住友ゴム工業株式会社 | タイヤトレッド用ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ |
JP4980614B2 (ja) * | 2005-12-20 | 2012-07-18 | 住友ゴム工業株式会社 | ゴム組成物 |
JP5122125B2 (ja) * | 2006-12-27 | 2013-01-16 | 住友ゴム工業株式会社 | ゴム組成物およびそれを用いたタイヤ |
JP2008184517A (ja) * | 2007-01-29 | 2008-08-14 | Bridgestone Corp | ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤ |
JP5005609B2 (ja) * | 2008-05-08 | 2012-08-22 | 住友ゴム工業株式会社 | ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ |
-
2010
- 2010-02-09 JP JP2010026677A patent/JP5518515B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011162654A (ja) | 2011-08-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5518515B2 (ja) | タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ | |
JP6352748B2 (ja) | タイヤ | |
JP6351495B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP5485650B2 (ja) | トレッド用ゴム組成物及び空気入りタイヤ | |
JP6215959B2 (ja) | 冬用タイヤ | |
JP6008310B2 (ja) | ゴム組成物及び該ゴム組成物を用いて作製したトレッドを有する空気入りタイヤ | |
JP2010116545A (ja) | 重合体、ゴム組成物およびそれを用いたタイヤ | |
JP5662231B2 (ja) | タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ | |
JP5466473B2 (ja) | ゴム組成物およびそれを用いたタイヤ | |
JP2011094013A (ja) | トレッド用ゴム組成物及びスタッドレスタイヤ | |
JP2017222764A (ja) | ゴム組成物及び該ゴム組成物を用いて作製したトレッドを有する空気入りタイヤ | |
JP5601852B2 (ja) | タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ | |
JP2005146115A (ja) | タイヤトレッド用ゴム組成物 | |
JP2011052146A (ja) | タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ | |
JP5378435B2 (ja) | タイヤ用ゴム組成物とその製造方法および前記タイヤ用ゴム組成物を用いた空気入りタイヤ | |
JP2008274120A (ja) | ゴム組成物およびそれを用いたタイヤ | |
JP5518501B2 (ja) | タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ | |
JP6068998B2 (ja) | タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ | |
JP5767548B2 (ja) | タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ | |
JP2011094011A (ja) | トレッド用ゴム組成物及び空気入りタイヤ | |
JP5827538B2 (ja) | タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ | |
JP2017165409A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP5616395B2 (ja) | タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ | |
EP3165565B1 (en) | Vulcanized rubber composition and tire using same | |
JP2008274121A (ja) | ゴム組成物およびそれを用いたタイヤ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20121203 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20131112 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20131119 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140120 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140311 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140402 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5518515 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |