JP2002097312A - タイヤ - Google Patents

タイヤ

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JP2002097312A
JP2002097312A JP2000292779A JP2000292779A JP2002097312A JP 2002097312 A JP2002097312 A JP 2002097312A JP 2000292779 A JP2000292779 A JP 2000292779A JP 2000292779 A JP2000292779 A JP 2000292779A JP 2002097312 A JP2002097312 A JP 2002097312A
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group
acid
tire
rubber
carbon atoms
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Application number
JP2000292779A
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English (en)
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Kazuo Oshima
一男 大島
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 WET性能を低下させることなく、DRY性
能を向上させたタイヤを提供すること。 【解決手段】 トレッド部を有し、該トレッド部を構成
するゴム組成物が、ゴム成分と平均長さ10mm以下の
短繊維と複素環の炭素原子数が4〜19のラクタム類、
第三級アミン類、イソキノリン類、環状ジペプチド類、
イミダゾール類、イミダゾリン類(ジヒドロイミダゾー
ル類)から選ばれる少なくとも1種の窒素含有化合物と
を配合してなることを特徴とするタイヤ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はタイヤに関し、詳し
くは、高いWET性能とDRY性能を両立したタイヤに
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、WET路面でのタイヤ操縦安定
性やブレーキ制動性能(本明細書において「WET性
能」と呼ぶ)を向上させるためには、路面に存在する水
膜を排除し、なおかつ、路面の凹凸に追随できる、いわ
ゆる柔らかいゴムが好適と考えられている。しかしなが
ら、WET性能の向上を目指し、柔らかいトレッドゴム
を使用すると、DRY路面でのタイヤ操縦安定性やDR
Y路面でのブレーキ制動性能(本明細書において「DR
Y性能」と呼ぶ)が低下するという欠点が生じ、WET
性とDRY性能の両立を図ることは困難であった。
【0003】また、タイヤレッド部に短繊維を混入し
て、トレッドの剛性を向上させるという発明は数多くな
されている。一般にトレッドゴムに短繊維を混入すると
ゴムの剛性がアップし、タイヤ操縦安定性が向上する。
しかしながら、このような短繊維を混入したトレッドゴ
ムをタイヤに適用した場合、DRY性能は向上するもの
の、WET性能は低下してしまい、DRY性能とWET
性能の両立は困難であった。すなわち、一般に短繊維を
混入させて、ゴム剛性、ひいてはタイヤトレッド部のブ
ロック剛性を向上させると、タイヤのDRY性能が向上
する。しかしながら、ゴムモジュラスが大きくなると、
反対にWET性能の向上が見られないか、または低下す
るという問題があった。この理由は以下のとおりであ
る。WET性能を向上させるためには、モジュラスの低
いゴムが好ましいと考えられている。一般にモジュラス
が低いゴムは、路面との接地性が良く、且つ路面の微小
な凹凸に追随できるため、路面とタイヤ踏面との間にで
きる水膜を排除しやすく、WET性能が良いと考えられ
る。さらに、ゴム自体の内部ロス(以下、「tanδ」
と呼ぶ)もWET性能に大きな影響をもたらすことが知
られている。しかしながら、短繊維をゴムに混入する
と、短繊維の種類や量にもよるが、ゴムのモジュラス増
大の影響もあり、短繊維混入ゴムのtanδは大きくな
る。従って、短繊維混入によりDRY性能は向上するも
のの、WET性能は短繊維を混入しても同等か、むしろ
低下してしまうという不具合があった。
【0004】一方、特開平9−71686号公報には、
特定の窒素含有化合物をプロトン酸またはプロトン酸誘
導体をトレッドゴムに配合することにより、タイヤのド
ライ操縦安定性が向上することが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、WET性能
とDRY性能の両立を図ることが困難であった従来技術
に鑑みてなされたものであり、WET性能を低下させる
ことなく、DRY性能を向上させたタイヤを提供するこ
とをその課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、鋭意研究を
重ねた結果、タイヤのトレッド用ゴム組成物中に、短繊
維とともに特定の窒素含有化合物を配合することによ
り、WET性能とDRY性能の両立を図ることが可能で
あることを見出し、本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明は以下の(1)〜(1
0)に存する。 (1) トレッド部を有し、該トレッド部を構成するゴ
ム組成物が、ゴム成分と平均長さ10mm以下の短繊維
と下記(A)から(F)よりなる群から選ばれる少なく
とも1種の窒素含有化合物とを配合してなることを特徴
とするタイヤ。 (A)一般式(I)で示される、複素環を構成する炭素
原子数が4〜19のラクタム類:
【化8】 (式中、R1、R2はそれぞれ独立に炭素数1から8の直
鎖若しくは分枝鎖のアルキル基、水素原子、またはフェ
ニル基若しくは炭素数1〜8のアルキル基で置換された
フェニル基を表す。) (B)一般式(II)で示される第三級アミン類: R3 3N (II) (式中、R3は炭素数1から8の直鎖若しくは分枝鎖の
アルキル基、またはフェニル基若しくは炭素数1から8
のアルキル基で置換されたフェニル基を表す。) (C)一般式(III)で示されるイソキノリン類:
【化9】 (式中、R4は炭素数1から8の直鎖若しくは分枝鎖の
アルキル基、水素原子、またはフェニル基若しくは炭素
数1から8のアルキル基で置換されたフェニル基を表
す。) (D)一般式(IV)で示される環状ジペプチド類:
【化10】 (式中、R5、R6はそれぞれ独立に炭素数1から8の直
鎖若しくは分枝鎖のアルキル基、水素原子、またはフェ
ニル基若しくは炭素数1から8のアルキル基で置換され
たフェニル基を表す。) (E)一般式(V)、(VI)または(VII)で示されるイ
ミダゾール類:
【化11】 (式中、R11、R12、R13、R14、R15の内、少なくと
も一つは水素原子、アルキル基、シアノアルキル基、ベ
ンジル基、アリル基、スルホニル基、カルボニル基、シ
リル基、ニトロ基、ハロゲン原子、メルカプト基、基
−(CH2n−O−(CH2m−CN 、基 −(CH
2nOH 、基 −COOCn2n-1 、または下記式
で表される基
【化12】 を示し、Xはハロゲン原子を表し、nおよびmはそれぞ
れ独立に1から20の整数を表す) (F)一般式(VIII)、(IX)または(X)で示される
イミダゾリン類(ジヒドロイミダゾール類):
【化13】 (式中、R21、R22、R23、R24、R25の内、少なくと
も一つは水素原子、アルキル基、シアノアルキル基、ベ
ンジル基、アリル基、スルホニル基、カルボニル基、シ
リル基、ニトロ基、ハロゲン原子、メルカプト基、基
−(CH2n−O−(CH2m−CN 、基 −(CH
2nOH 、基 −COOCn2n-1 、または下記式
で表される基
【化14】 を示し、Xはハロゲン原子を表し、nおよびmはそれぞ
れ独立に1から20の整数を表す) (2) さらに、プロトン酸及びフェノール誘導体より
なる群から選ばれる化合物の少なくとも1種を配合して
なることを特徴とする上記(1)に記載のタイヤ。 (3) 前記プロトン酸が、酢酸、コハク酸、オレイン
酸、ロジン酸、マレイン酸、安息香酸、p−メトキシ安
息香酸、p−クロロ安息香酸、p−ニトロ安息香酸、桂
皮酸、d−ナフチルカルボン酸、フタル酸、トリメリッ
ト酸、ピロメリット酸、無水フタル酸およびナフトエ酸
よりなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特
徴とする上記(2)記載のタイヤ。 (4) 前記フェノール誘導体が、ビスフェノール誘導
体であることを特徴とする上記(2)または(3)に記
載のタイヤ。 (5) 前記ビスフェノール誘導体が、4,4'−ブチリ
デンビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノー
ル)、4,4'−チオビス(3−メチル−6−tert−
ブチルフェノール)、トリエチレングリコール−ビス
[3−(3−tert−ブチル−5−メチル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロピオネート]および1,1'−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサンよりなる群
から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする上
記(4)に記載のタイヤ。 (6) 前記短繊維が、有機高分子樹脂を含むことを特
徴とする上記(1)ないし(5)のいずれかに記載のタ
イヤ。 (7) 前記短繊維が、フィブリル状短繊維であること
を特徴とする上記(6)に記載のタイヤ。 (8) 前記有機高分子樹脂が、芳香族ポリアミドおよ
び/またはポリビニルアルコールであることを特徴とす
る上記(5)または(6)に記載のタイヤ。 (9) 前記トレッド部が、キャップトレッドとベース
トレッドを含む多層構造をなすことを特徴とする上記
(1)ないし(8)のいずれかに記載のタイヤ。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明において使用される短繊維
とは、平均長さ10mm以下の有機短繊維または無機短
繊維をいう。短繊維の平均長さは、1μm〜10mmと
することができ、1μm〜5000μmが好ましい。短
繊維の長さが10mmより長い場合、ゴムの中への短繊
維の分散が低下するとともに、ゴムモジュラスが大きく
なることにより、高ロス剤によるtanδ上昇効果が減
少してWET性能の向上が図れなくなることがある。
【0009】また、短繊維の平均径は、0.005μm
〜50μmとすることができ、0.005μm〜10μ
mがより好ましい。さらに、短繊維の平均長さ/平均径
の比は、5〜20000とすることができ、10〜20
00が好ましい。
【0010】本発明において使用される短繊維の種類
は、特に制限はないが、有機高分子樹脂などを材料とす
る有機短繊維が好ましい。有機短繊維としては、ナイロ
ンなどの脂肪族ポリアミド系短繊維;ケブラーなどの芳
香族ポリアミド/アラミド系短繊維;レーヨン等のセル
ロース系短繊維;ポリエチレンテレフタレート、ポリブ
チレンテレフタレート、芳香族ポリエステル等のポリエ
ステル系短繊維;ビニロン等のポリビニルアルコール系
短繊維;シンジオタクティック1,2ポリブタジエン短
繊維;ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィ
ン系短繊維;ポリエーテル短繊維、ポリウレア短繊維、
ポリウレタン短繊維、ポリエチレンスルフィド短繊維等
が例示される。また、無機短繊維としては、グラスファ
イバー、炭素繊維、スチールファイバー等が例示され
る。上記短繊維の中でも、特に、脂肪族ポリアミド/ア
ラミド系短繊維、ポリビニルアルコール系短繊維、セル
ロース系短繊維等が好ましい。また、アラミド系短繊
維、ポリビニルアルコール系短繊維、及びセルロース系
短繊維をパルプ状に処理した枝分かれ状の短繊維も好適
である。
【0011】本発明では、フィブリル化された短繊維を
用いてもよい。ここで、フィブリル化された短繊維と
は、ゴム組成物の成型、加工工程における混合または成
型する際の機械的せん断力により、分割、細分化するよ
うな性質の短繊維をいい(特開平10−212670号
公報)、「フィブリル」とは繊維を構成している微細繊
維を意味し、一本の繊維が多くのフィブリルに分かれる
現象をフィブリル化と呼ぶ。これらフィブリル化された
短繊維としては、例えば、フィブリル化された芳香族ポ
リアミド短繊維、フィブリル化されたポリビニルアルコ
ール系短繊維、フィブリル化されたセルロース短繊維等
を挙げることができるが、特にフィブリル化されたポリ
ビニルアルコール系短繊維が最適である。このフィブリ
ル化されたポリビニルアルコール系短繊維は、ゴム状ポ
リマーからなるマトリックス中に、ポリビニルアルコー
ル系ポリマーまたはポリビニルアルコール系ポリマーと
水不溶性ポリマー(例えば、アクリロニトリル系ポリマ
ー)の混合物が短繊維状に混合分散されているものであ
る(特開平9−13226号公報、特開平10−781
1号公報、特開平10−195208号公報、特開平1
0−212670号公報、特開平11−21767号公
報)。これらの諸特性を有する短繊維は、ゴムへの分散
性、接着性が優れており、且つ短繊維自体も高モジュラ
スであるため、他の繊維種に比べ少量の配合量でゴムを
高モジュラス化できるという長所を有しているため特に
好ましい。
【0012】ゴム中への短繊維の配合量は、ゴム成分1
00重量部に対し、10重量部以下が好ましく、1〜5
重量部がより好ましい。短繊維を10重量部を超えて配
合すると、ゴムの中への短繊維の分散が低下するととも
に、ゴムモジュラスが大きくなることにより、高ロス剤
によるtanδ上昇効果が減少してWET性能の向上が
図れなくなることがある。
【0013】前記したように、一般に短繊維を単独でゴ
ム中に混入すると、ゴムモジュラスが増加し、ひいては
タイヤのドライ操舵安定性が向上するが、欠点としてW
ET性能が低下してしまうので、これだけでは所望のD
RY性能とWET性能の両立を図ることはできない。そ
こで、いわゆる高ロス剤の併用によって、WET性能低
下を抑制、または短繊維混入前の本来のWET性能以上
の性能を得ることができる。
【0014】高ロス剤としては、例えば、複素環の炭素
原子数が4〜19のラクタム類、第三級アミン類、イソ
キノリン類、環状ジペプチド類、イミダゾール類、イミ
ダゾリン類(ジヒドロイミダゾール類)等の窒素含有化
合物を挙げることができる。
【0015】前記一般式(I)で表される、複素環の炭
素原子数が4〜19のラクタム類としては、例えば、ε
−カプロラクタム、ω−ヘプタラクタム、ω−ラクロラ
クタム、N−フェニル−ω−ラウロラクタム等が好まし
い。また、一般式(I)中、R1、R2が水素原子、メチ
ル基である化合物が好ましい。
【0016】前記一般式(II)で表される第三級アミン
類としては、例えば、トリエチルアミン、トリブチルア
ミン、ジエチルメチルアミン、トリイソブチルアミン、
トリオクチルアミン、ジメチルブチルアミン、ジイソプ
ロピルエチルアミン、トリフェニルアミン等が好まし
い。
【0017】前記一般式(III)で表されるイソキノリ
ン類としては、例えば、
【化15】 N−p−トリルイソキノリン等が好ましい。
【0018】前記一般式(IV)で表される環状ジペプチ
ド類としては、例えば、cyclo(−Ile−Leu
−),cyclo(−Phe−Val−)、cyclo
(−Ile−Phe−)など、およびこれらの光学異性
体が例示される。
【0019】前記一般式(V)で表されるイミダゾール
化合物としては、例えば、2−メチルイミダゾール(2
MZ)、2−ウンデシルイミダゾール(C11Z)、2
−ヘプタデシルイミダゾール(C17Z)、2−フェニ
ルイミダゾール(2PZ)、2−エチル−4−メチルイ
ミダゾール(2E4MZ)、2−フェニル−4−メチル
イミダゾール(2P4MZ)、1−ベンジル−2−メチ
ルイミダゾール(1B2MZ)、1−シアノエチル−2
−メチルイミダゾール(2MZッCM)、1−シアノエ
チルウンデシルイミダゾール(C11ZッCN)、1−
シアノエチル−2−フェニルイミダゾール(2PZ−C
N)、1−シアノエチル−2−エチル−4−メチルイミ
ダゾール(2E4MZ−CN)、2,4−ジアミノ−6
−{2'−メチルイミダゾリル(1')}エチル−S−ト
リアジン(2MZ−AZINE)、2,4−ジアミノ−
6−(2'−ウンデシルイミダゾリル(1'))エチル−
S−トリアジン(C11Z−AZINE)、2,4−ジ
アミノ−6−{2'−エチル−4−メチルイミダゾリル
(1')}エチル−S−トリアジン(2E4MZ−AZ
INE)、1−(p−トルエンスルホニル)イミダゾー
ル(PTZ)、2,4,5−トリブロモイミダゾール
(TB2)、4−メチルイミダゾール(4MZ)、N−
トリメチルシリルイミダゾール(TSZ)、2−メルカ
プト−1−メチルイミダゾール(1M2MrZ)、p−
(イミダゾール−1−イル)フェノール(4ZP)、N
−アセチルイミダゾール(1AZ)、ウロカニン酸(U
−Acid)、イミダゾール−4,5−ジカルボン酸
(ZD−Acid)、1−(2,4,6−トリメチルベ
ンゼンスルホニル)イミダゾール、2−メチル−5−ニ
トロ−1−イミダゾールエタノール(2M5N1E
Z)、2−ニトロイミダゾール、4−フェニルイミダゾ
ール、1,1'−カルボニルジイミダゾール、4,5−
ジフェニルイミダゾール、2,2'−ジチオビス(4−
タ−シャルブチル−1−イソプロピルイミダゾール)、
エチル−4−メチル−5−イミダゾールカルボキシレー
ト、ヒスチジン、2−フェニル−4,5−ジオキシメチ
ルイミダゾール(2PMZ)、2−フェニル−4−メチ
ル−5−オキシメチルイミダゾール(2P4MHZ)、
【0020】
【化16】
【0021】イミダゾールリジウムデリバティブ、4'
−(イミダゾール−t−イル)−アセトフェノン、1−
メチルイミダゾール、2−メチルイミダゾール、4−メ
チルイミダゾール、1,1'−チオカルボニルジイミダ
ゾール、1−(2,4,6−トリイソプロピルベンゼン
スルフォニル)イミダゾール、2,4,5−トリフェニ
ルイミダゾール、1−ビニルイミダゾール、N-ω−ア
セチルヒスタミン、N−α−アセチル−L−ヒスチジン
モノヒドレート、L−カルノジン、N−トランス−シン
ナモイルイミダゾール、2,4−ジメチルイミダゾー
ル、1,2−ジメチルイミダゾール、4,5−ジフェニ
ル−2−イミダゾールチオール、2−エチルイミダゾー
ル、2−エチル−4−メチルイミダゾール、N,N'−
ビス[3−(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−
2−イル)フェニル]ウリアジプロパノート、2,2'−
ビス(4,5−ジメチルイミダゾール)、1−ベンジル
イミダゾールなどを挙げることができる。
【0022】前記一般式(VI)で表されるイミダゾール
化合物としては、例えば、1−シアノエチル−2−メチ
ルイミダゾール−トリメリテイト(2MZ−CNS)、
1−シアノエチル−2−フェニルイミダゾール−トリメ
リテイト(2PZ−CNS)、1−シアノエチル−2−
ウンデシルイミダゾール−トリメリテイト(C11Z-
CNS)、1−シアノエチル−2−エチル−4−メチル
イミダゾール−トリメリテイト(2ZE4MZ−CN
S)、1,2−ジウンデシルイミダゾール(2C11
Z)、1−ステアリル−2−ウンデシルイミダゾール
(C18C12Z)などが挙げられる。
【0023】前記一般式(VII)型のイミダゾール化合
物としては、例えば、1−ドデシル−2−メチル−3−
ベンジルイミダゾリウム−クロライド(SFZ)、1,
3−ジベンジル−2−メチルイミダゾリウム−クロライ
ド(PFZ)、4−(ヒドロキシメチル)イミダゾール
ハイドロクロライド、4−イミダゾールアセティックア
シッドハイドロクロライド、2−メチルチオ−2−イミ
ダゾリンハイドロクロライド、2−(1−ナフチルメチ
ル−2−イミダゾリンハイドロクロライド、トラゾリン
ハイドロクロライド、プロピル−dl−1−(1−フェ
ニルエチル)イミダゾール−5−カルボキシレート・ハ
イドロクロライドなどが挙げられる。
【0024】イミダゾリン化合物としては、例えば、2
−メチルイミダゾリン(2MZL)、2−フェニルイミ
ダゾリン(2PZL)等が挙げられる。
【0025】上記窒素含有化合物は、それぞれ単独で
も、あるいは2種以上を組み合わせて用いることもでき
る。
【0026】本発明では、ゴム組成物中に、上記窒素含
有化合物と共にプロトン酸および/またはフェノール誘
導体を併せて配合することが好ましい。プロトン酸とし
ては、例えば、酢酸、コハク酸、オレイン酸、ロジン
酸、マレイン酸、安息香酸、p−メトキシ安息香酸、p
−クロロ安息香酸、p−ニトロ安息香酸、桂皮酸、d−
ナフチルカルボン酸、フタル酸、トリメリット酸、ピロ
メリット酸、無水フタル酸、ナフトエ酸等が好ましい。
上記プロトン酸は、単独でも、あるいは2種以上を組み
合わせて用いることもできる。
【0027】フェノール誘導体としては、ビスフェノー
ル誘導体が好ましく、例えば、4,4'−ブチリデンビス
(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、
4,4'−チオビス(3−メチル−6−tert−ブチル
フェノール)、トリエチレングリコール−ビス[3−
(3−tert−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロピオネート]、1,1'−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)シクロヘキサン等のビスフェノール誘
導体を挙げることができる。上記フェノール誘導体は、
単独でも、あるいは2種以上を組み合わせて用いること
もできる。
【0028】窒素含有化合物、プロトン酸、フェノール
誘導体は、ゴム成分100重量部に対して、それぞれ
0.1重量部〜30重量部、好ましくは0.5〜10重
量部配合することができる。これらの配合量が0.1重
量部未満では添加による所望の効果が発揮されず、30
重量部を超えると増量に見合った効果が得られないばか
りでなく、加硫ゴムの諸物性にも悪影響を及ぼすことが
ある。
【0029】本発明で用いられるゴム成分は特に限定さ
れず、例えば、天然ゴム、ジエン系合成ゴム等から選ば
れるゴム成分を適宜利用できる。ジエン系合成ゴムとし
ては、例えば、ブタジエンゴム(BR)、イソプレンゴ
ム(IR)、スチレン−ブタジエン共重合ゴム(SB
R)等が挙げられる。また、雪上や氷上でのタイヤ性能
改良までも考慮に入れると、低温での弾性率を低くする
ために、BRを20重量%以上含むことが好ましい。上
記ゴム成分は、単独で用いることも、2種以上を併用す
ることもできる。
【0030】本発明のタイヤに用いられるゴム組成物に
は、通常タイヤ用ゴム組成物に使用される各種の成分、
例えば、カーボンブラック等の充填剤、軟化剤(オイ
ル、液状ポリマーなど)、加硫剤、老化防止剤、カップ
リング剤等を配合することが可能である。
【0031】本発明のタイヤのトレッド部に用いるゴム
組成物は、常法に従い製造することができるが、配合す
る短繊維の特性に応じて適宜最適な方法を選択すること
が好ましい。短繊維は、他の配合成分と共に配合、混練
することもできるが、生産性の観点から、予め少量のゴ
ム成分と混練をし、ゴムー短繊維マスターバッチを作っ
てもよい。このようなマスターバッチの例としては、繊
維強化熱可塑性ポリオレフィン−エラストマー組成物
(ポリオレフィンとエラストマーからなるマトリックス
中に、熱可塑性ポリアミドが微細繊維状に分散している
もの;特開平8−3370号公報)を挙げることができ
る。ここで、熱可塑性ポリアミドとしては、ナイロン
6、ナイロン66、ナイロン6−ナイロン66共重合
体、ナイロン610、ナイロン612、ナイロン46、
ナイロン11、ナイロン12、ナイロンMXD6、脂肪
族ジアミンと芳香族ジカルボン酸との重縮合体等が例示
される(特開平8−3370号公報、特開平8−337
1号公報、特開平9−59431号公報、特開平9−5
9435号公報、特開平10−265616号公報、特
開平11−181276号公報)。
【0032】本発明のタイヤのトレッド部の構造は特に
制限されず、トレッド全体が一種類のトレッドゴムで構
成された構造、タイヤの半径方向に複数のゴム組成物が
積層された構造(いわゆる、キャップ/ベース構造)、
あるいは、周方向に分割された構造などから適宜選ぶこ
とができる。そして、トレッドゴム全体に上記短繊維を
混入したゴム組成物を適用してもよいし、キャップトレ
ッドとベーストレッドを含む2層以上の多層構造から成
るトレッドの1層以上に短繊維を混入したゴム組成物を
使用してもかまわない。
【0033】また、従来多層構造のトレッドにおいて
は、接地部近傍、即ちトレッド外側の層にはWET性能
を最大限向上出来るようなゴム組成物が使用されてい
た。しかしながら、このようなWET性能の高いゴム組
成物は、一般に柔らかいために耐摩耗性に劣り、且つ、
タイヤ操安性が低下してしまうという欠点があり、それ
を補うためにトレッド内側には固いゴム組成物を適用す
るというような工夫もなされていた。しかし、内層の厚
さには限界があり、トレッド外層のゴム組成物の柔らか
さに起因する操縦安定性の低下を内層のゴム組成物の硬
さで補いきれないこともままあり、さらには、このよう
な構造では、タイヤ摩耗の進行により内部の固いゴムが
露出してくると、極端に耐ウエット性が低下してしまう
という欠点があった。しかしながら、本発明によれば上
記のような矛盾点も解消することが可能である。これは
本発明におけるゴム組成物をトレッドのベース部に適用
すると、ベースゴムは繊維補強により非常に固くするこ
とが出来る。しかも硬いゴムの欠点であるWET性能の
向上が可能になるので摩耗が進行し、繊維を内在したト
レッド内層部がタイヤ表面に露出してもWET性を確保
できる。すなわち、走行中期から末期にかけても、タイ
ヤのWET性能を従来にない高いレベルで維持する事が
可能となる。
【0034】このように本発明は、従来不可能と考えら
れていた走行中期から末期の耐WET性能も向上できる
が、内層のみに限らずトレッド表面のキャップ部分に本
発明のトレッドゴムを適用してもその効果が発揮される
ことはいうまでもない。また適宜各トレッド層での繊維
量、高ロス剤含有量を調整することにより、タイヤの摩
耗進行度に応じて所望のWET性能とDRY操縦安定性
を従来にない高いレベルで確保することも可能である。
【0035】
【実施例】次に、実施例、比較例により、本発明を更に
詳細に説明するが、本発明はこれらに制約されるもので
はない。なお、以下の実施例等において、「部」及び
「%」は、特に断らない限り、ゴム成分100重量部に
対する各添加物の重量部と重量%とを意味する。また、
各種の測定は、下記の方法によった。
【0036】(1)0℃、tanδ測定:約2mmの厚
さにシーティングしたシートを厚さ2mmの加硫モール
ドで加硫し、東洋精機社製のスペクトロメーターを用
い、幅5mm、厚さ2mm、長さ20mmの試験片につ
き、初期張力150g/mm2、動的歪み1%、周波数
50Hz、25℃で測定した。
【0037】(2)WET性能:排気量1500ccの
乗用車に試験タイヤ4輪を装着してテストドライバー二
人による実車走行を湿潤路面上で行い、駆動性、制動
性、ハンドル応答性、操縦時のコントロール性を総合評
価し、WET操縦安定性の評価とした。結果は、比較例
1のタイヤをコントロールとし、フィーリングを評点で
表わした。なお、プラス(又はマイナス)1はコントロ
ールに対比してやや良い(又はやや悪い)というレベル
であり、プラス(又はマイナス)2の評点は一般ドライ
バーにもその差が判るレベルである。プラス(又はマイ
ナス)3、4はコントロールに対比して格段に優れて
(又は格段に劣って)おり、一般のドライバーでも十分
その差を認知出来るレベル差があることを示す。
【0038】(3)DRY性能:排気量1500ccの
乗用車に、試験タイヤ4輪を装着してテストドライバー
二人による実車走行を乾燥路面上で行い、ハンドル応答
性、操縦時のコントロール性を総合評価し、DRY操縦
安定性の評価とした。結果は、比較例1のタイヤをコン
トロールとし、フィーリングを評点で表わした。なお、
プラス(又はマイナス)1はコントロールに対比してや
や良い(又はやや悪い)というレベルであり、プラス
(又はマイナス)2の評点は一般ドライバーにもその差
が判るレベルである。プラス(又はマイナス)3、4は
コントロールに対比して格段に優れて(又は格段に劣っ
て)おり、一般のドライバーでも十分その差を認知出来
るレベル差があることを示す。
【0039】各実施例および比較例で用いたタイヤのサ
イズは、185/70R13であり、その構造は、図1
に示すとおりである。即ち、一対のビード部1と、両ビ
ード部1,1にまたがって延びるトロイド状のカーカス
4と、該カーカス4のクラウン部に位置するトレッド部
3と、該トレッド部の左右に対するサイドウォール部2
とを備えると共に、前記トレッド部3のタイヤ半径方向
内側に、ベルト層7と該ベルト層7のタイヤ半径方向外
側にベルト補強層8とを有したラジアル構造を有する。
このタイヤにおいて、カーカスプライコードの角度は、
タイヤの周方向に対し実質的に90度の角度で配置さ
れ、その打ち込み数は50本/5cmであり、通常のタ
イヤと同様の構造、パターンを有している。また、トレ
ッド部のゴム組成物(トレッドゴム)は、それぞれ表1
に従って調製したものである。
【0040】比較例1 比較例1では、以下の組成のトレッドゴムを用いた。 <ゴム組成> スチレン−ブタジエンゴム 100 部 アロマチックオイル 17 部 ISAFカーボンブラック 75 部 亜鉛華 2.5部 ステアリン酸 2 部 硫黄 1.5部 <製法>通常のトレッドゴムと同様に押し出し、タイヤ
への貼り付け、加硫を行なった。得られたタイヤはコン
トロールとして用いた。
【0041】比較例2 比較例2では、比較例1と同様のゴム組成物に芳香族ア
ラミドをフィブリル化させた短繊維を3部添加混練した
ゴムを用いた。なお、この芳香族アラミドは、 天然ゴ
ム (NR)/短繊維が50/50の割合でマスターバ
ッチされたものであり、市販されている(商標:バイエ
ル社RHENOGRAN P91)。マスターバッチさ
れた短繊維は、約50重量%であるため、短繊維量3部
目標に対して、NR−短繊維マスターバッチ添加量は6
部とした。短繊維混入により、DRY操縦安定性は向上
したが、WET性能の向上は出来なかった。
【0042】実施例1 比較例2のゴムにイミダゾール化合物として1−ベンジ
ル−2−メチルイミダゾール3部、プロトン酸として安
息香酸5部を加えて混練したトレッドゴムを供した。タ
イヤのDRY性能、WET性能ともに向上が認められ
た。
【0043】実施例2 比較例2のゴムにイミダゾール化合物として1−ベンジ
ルー2−メチルイミダゾール3部、プロトン酸として
4,4'−ブチリデンビス(3−メチル−6−tert
−ブチルフェノール)5部を加えて混練したトレッドゴ
ムを供した。実施例1同様、タイヤのDRY性能、WE
T性能ともに向上が認められた。
【0044】実施例3 比較例2のゴムにイミダゾール化合物として1−ベンジ
ルー2−メチルイミダゾール3部、プロトン酸としてエ
チレンビス[3−(5−tert−ブチル−4−ヒドロ
キシ−m−トリル)プロピオネート]5部を加えて混練
したトレッドゴムを供した。実施例1同様、タイヤのD
RY性能、WET性能ともに向上が認められた。
【0045】実施例4 比較例2のゴムに窒素化合物としてω−ラクロラクタム
3部、プロトン酸として4,4'−ブチリデンビス(3
−メチル−6−tert−ブチルフェノール)5部を加
えて混練したトレッドゴムを供した。実施例1同様、タ
イヤのDRY性能、WET性能ともに向上が認められ
た。
【0046】実施例5 比較例1のゴムにポリビニルアルコールをフィブリル化
した短繊維3部を用い(クラレ(株)K−II;商標)、
イミダゾール化合物として1−ベンジル−2−メチルイ
ミダゾール3部、プロトン酸としてエチレンビス[3−
(5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−m−トリ
ル)プロピオネート]5部を加えて混練したトレッドゴ
ムを供した。
【0047】実施例6 比較例1のゴムにポリエチレン短繊維(繊度3.6デニ
ール、平均繊維長約2mm)3部、イミダゾール化合物
として1−ベンジル−2−メチルイミダゾール3部、プ
ロトン酸としてエチレンビス[3−(5−tert−ブ
チル−4−ヒドロキシ−m−トリル)プロピオネート]
5部を加えて混練したトレッドゴムを供した。 比較例3 比較例1のゴムに実施例1と同様の窒素化合物及び安息
香酸を用いた。
【0048】以上の結果を、表1に示す。
【表1】
【0049】
【発明の効果】本発明のタイヤは、トレッドゴム中に、
短繊維とともに窒素含有化合物を配合することにより、
WET性能を低下させることなく、DRY性能を向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本実施例に用いるタイヤの断面図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/13 C08K 5/13 5/17 5/17 5/3412 5/3412 5/3437 5/3437 5/3445 5/3445 5/3462 5/3462 7/02 7/02 Fターム(参考) 4F072 AA02 AA08 AA09 AB02 AB03 AB04 AB05 AB06 AB09 AB10 AB11 AB14 AB15 AB34 AD02 AE06 AF15 AF24 AF26 AF27 AF28 AG16 AH13 AH14 AL09 AL18 4J002 AB012 AC011 AC031 AC061 AC081 BB032 BB122 BE022 BL012 CF062 CF072 CH002 CK012 CK022 CL002 CL072 CN012 DA018 DA088 DL008 EF037 EF047 EF057 EF117 EJ037 EL137 ES007 EU016 EU056 EU116 EU136 EU186 EV057 EV086 EV216 FA042 FA048 GN01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレッド部を有し、該トレッド部を構成
    するゴム組成物が、ゴム成分と平均長さ10mm以下の
    短繊維と下記(A)から(F)よりなる群から選ばれる
    少なくとも1種の窒素含有化合物とを配合してなること
    を特徴とするタイヤ。 (A)一般式(I)で示される、複素環を構成する炭素
    原子数が4〜19のラクタム類: 【化1】 (式中、R1、R2はそれぞれ独立に炭素数1から8の直
    鎖若しくは分枝鎖のアルキル基、水素原子、またはフェ
    ニル基若しくは炭素数1〜8のアルキル基で置換された
    フェニル基を表す。) (B)一般式(II)で示される第三級アミン類: R3 3N (II) (式中、R3は炭素数1から8の直鎖若しくは分枝鎖の
    アルキル基、またはフェニル基若しくは炭素数1から8
    のアルキル基で置換されたフェニル基を表す。) (C)一般式(III)で示されるイソキノリン類: 【化2】 (式中、R4は炭素数1から8の直鎖若しくは分枝鎖の
    アルキル基、水素原子、またはフェニル基若しくは炭素
    数1から8のアルキル基で置換されたフェニル基を表
    す。) (D)一般式(IV)で示される環状ジペプチド類: 【化3】 (式中、R5、R6はそれぞれ独立に炭素数1から8の直
    鎖若しくは分枝鎖のアルキル基、水素原子、またはフェ
    ニル基若しくは炭素数1から8のアルキル基で置換され
    たフェニル基を表す。) (E)一般式(V)、(VI)または(VII)で示されるイ
    ミダゾール類: 【化4】 (式中、R11、R12、R13、R14、R15の内、少なくと
    も一つは水素原子、アルキル基、シアノアルキル基、ベ
    ンジル基、アリル基、スルホニル基、カルボニル基、シ
    リル基、ニトロ基、ハロゲン原子、メルカプト基、 基 −(CH2n−O−(CH2m−CN 、 基 −(CH2nOH 、 基 −COOCn2n-1 、 または下記式で表される基 【化5】 を示し、Xはハロゲン原子を表し、nおよびmはそれぞ
    れ独立に1から20の整数を表す) (F)一般式(VIII)、(IX)または(X)で示される
    イミダゾリン類(ジヒドロイミダゾール類): 【化6】 (式中、R21、R22、R23、R24、R25の内、少なくと
    も一つは水素原子、アルキル基、シアノアルキル基、ベ
    ンジル基、アリル基、スルホニル基、カルボニル基、シ
    リル基、ニトロ基、ハロゲン原子、メルカプト基、 基 −(CH2n−O−(CH2m−CN 、 基 −(CH2nOH 、 基 −COOCn2n-1 、 または下記式で表される基 【化7】 を示し、Xはハロゲン原子を表し、nおよびmはそれぞ
    れ独立に1から20の整数を表す)
  2. 【請求項2】 さらに、プロトン酸及びフェノール誘導
    体よりなる群から選ばれる化合物の少なくとも1種を配
    合してなることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ。
  3. 【請求項3】 前記プロトン酸が、酢酸、コハク酸、オ
    レイン酸、ロジン酸、マレイン酸、安息香酸、p−メト
    キシ安息香酸、p−クロロ安息香酸、p−ニトロ安息香
    酸、桂皮酸、d−ナフチルカルボン酸、フタル酸、トリ
    メリット酸、ピロメリット酸、無水フタル酸およびナフ
    トエ酸よりなる群から選ばれる少なくとも1種であるこ
    とを特徴とする請求項2記載のタイヤ。
  4. 【請求項4】 前記フェノール誘導体が、ビスフェノー
    ル誘導体であることを特徴とする請求項2または3に記
    載のタイヤ。
  5. 【請求項5】 前記ビスフェノール誘導体が、4,4'−
    ブチリデンビス(3−メチル−6−tert−ブチルフ
    ェノール)、4,4'−チオビス(3−メチル−6−te
    rt−ブチルフェノール)、トリエチレングリコール−
    ビス[3−(3−tert−ブチル−5−メチル−4−
    ヒドロキシフェニル)プロピオネート]および1,1'−
    ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサンよりな
    る群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とす
    る請求項4に記載のタイヤ。
  6. 【請求項6】 前記短繊維が、有機高分子樹脂を含むこ
    とを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載
    のタイヤ。
  7. 【請求項7】 前記短繊維が、フィブリル状短繊維であ
    ることを特徴とする請求項6に記載のタイヤ。
  8. 【請求項8】 前記有機高分子樹脂が、芳香族ポリアミ
    ドおよび/またはポリビニルアルコールであることを特
    徴とする請求項5または6に記載のタイヤ。
  9. 【請求項9】 前記トレッド部が、キャップトレッドと
    ベーストレッドを含む多層構造をなすことを特徴とする
    請求項1ないし8のいずれかの項に記載のタイヤ。
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