JP2008163108A - ゴム組成物およびそれを用いたタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】耐摩耗性および広い温度領域におけるグリップ性能を向上させることができるゴム組成物およびそれを用いたタイヤを提供する。
【解決手段】(A)ゴム成分、(B)チッ素化合物、(C)有機金属化合物および(D)プロトン酸を含有するゴム組成物、ならびにそれを用いたタイヤ。チッ素化合物としてはイミダゾール化合物が好ましい。また、プロトン酸としては、フェノール化合物、芳香族カルボン酸および炭素数15以下の脂肪族カルボン酸よりなる群から選ばれる一種である。
【選択図】なし

Description

本発明は、ゴム組成物およびそれを用いたタイヤに関する。
近年、自動車の高性能化および高馬力化が進む一方、安全性に対する意識も高まっており、タイヤに対するグリップ性能の要求も強まってきている。たとえば、高速走行時の諸性能もその1つにあげられている。とくに、タイヤのトレッドでは、車の走行とともに発熱が生じ、高温になることでグリップ性能が低下するという問題があった。
従来、グリップ性能を向上させる手法としては、たとえば、スチレンブタジエンゴムの結合スチレン量およびビニル結合量を上昇させ、ガラス転移点(Tg)をより高くする手法が知られている。しかし、耐摩耗性が低下する、または、低温時のグリップ性能が低下し、脆化破壊を引き起こす危険性がある。また、グリップ性能を向上させる手法としては、オイルを多量に配合する手法も知られている。しかし、この場合も、耐摩耗性が低下してしまう。他にも、Tgの高い樹脂をタイヤトレッド用ゴム組成物に配合する手法も知られている。しかし、高温条件下におけるグリップ性能を充分に向上させることができなかった。
これらの問題を解決するために、たとえば、ピペリジン系化合物と、プロトン酸またはフェノール誘導体とを配合する手法(特許文献1参照)が知られている。しかし、ゴム強度が充分ではなく、高温条件下におけるグリップ性能にも、いまだ改善の余地がある。
特開2005−112921号公報
本発明は、耐摩耗性および広い温度領域におけるグリップ性能を向上させることができるゴム組成物およびそれを用いたタイヤを提供することを目的とする。
本発明は、(A)ゴム成分、(B)チッ素化合物、(C)有機金属化合物、ならびに(D)フェノール系化合物、芳香族カルボン酸および炭素数15以下の脂肪族カルボン酸よりなる群から選ばれる少なくとも1種のプロトン酸を含有するゴム組成物に関する。
チッ素化合物(B)が、化学式(1):
Figure 2008163108
(式中、R1は1価の鎖状の炭化水素基、−OH、−NH2または−SH、aは0〜4の整数であり、a個のR1はそれぞれ同一でも異なっていてもよく、R1の合計炭素数は10以下である)
で表されるイミダゾール類(I)であることが好ましい。
チッ素化合物(B)が、
化学式(2):
Figure 2008163108
(式中、R2およびR3は1価の鎖状の炭化水素基、−OH、−NH2または−SH、R4は2価の鎖状の炭化水素基であり、Xは窒素原子をd個含む環状構造であり、Xは二重結合を含んでいてもよい。また、bは0〜3の整数、cは0〜5の整数、dは1〜6の整数であり、b個のR2、c個のR3はそれぞれ同一でも異なっていてもよく、d個のNは隣接していても隣接していなくてもよい)、または
化学式(3):
Figure 2008163108
(式中、R5は1価の鎖状の炭化水素基、−OH、−NH2または−SH、eは0〜4の整数であり、e個のR5はそれぞれ同一でも異なっていてもよく、R5の合計炭素数は11〜15である)
で表されるイミダゾール類(II)、もしくは
イミダゾール類(I)とイミダゾール類(II)の混合物であることが好ましい。
プロトン酸(D)が、R6−COOH(R6は炭素数1〜10の1価の鎖状の炭化水素基)、または
化学式(4):
Figure 2008163108
(式中、R7は1価の鎖状の炭化水素基、−OH、−NH2または−SH、fは0〜5の整数であり、f個のR7はそれぞれ同一でも異なっていてもよく、R7の合計炭素数は10以下である)
で表されるカルボン酸、もしくは
化学式(5):
Figure 2008163108
(式中、R8は1価の鎖状の炭化水素基、−OH、−NH2または−SH、gは0〜5の整数であり、g個のR8はそれぞれ同一でも異なっていてもよく、R8の合計炭素数は10以下である)
で表されるフェノール系化合物であることが好ましい。
また、本発明は、前記ゴム組成物を用いたタイヤに関する。
本発明によれば、ゴム成分、チッ素化合物、有機金属化合物およびプロトン酸を含有することで、耐摩耗性および広い温度領域におけるグリップ性能を向上させることができるゴム組成物およびそれを用いたタイヤを提供することができる。
本発明のゴム組成物は、ゴム成分(A)、チッ素化合物(B)、有機金属化合物(C)およびプロトン酸(D)を含有する。
ゴム成分(A)としては、たとえば、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)、ブチルゴム(IIR)、ハロゲン化ブチルゴム(X−IIR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、クロロプレンゴム(CR)、イソモノオレフィンとパラアルキルスチレンとの共重合体のハロゲン化物など、通常ゴム工業に用いられるものがあげられ、これらはとくに制限はなく、単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。なかでも、充分な強度を有し、優れた耐摩耗性を示すことから、NR、SBRまたはBRが好ましく、SBRがより好ましい。
SBRの結合スチレン量は10重量%以上が好ましく、20重量%以上がより好ましく、30重量%以上がさらに好ましく、35重量%以上がとくに好ましい。SBRの結合スチレン量が10重量%未満では、中温および高温条件下において、グリップ性能の充分な改善効果が得られない傾向がある。また、SBRの結合スチレン量は60重量%以下が好ましく、50重量%以下がより好ましく、45重量%以下がさらに好ましい。SBRの結合スチレン量が60重量%をこえると、ゴムが硬くなり、路面との接地面積が減少し、高いグリップ性能が得られない傾向がある。
チッ素化合物(B)は水素結合を含んでいるものが好ましく、このようなチッ素化合物をゴム組成物中に配合することで、中温条件(30〜50℃)下でのグリップ性能を向上させることができる。
チッ素化合物(B)は、チッ素を含む環状構造を1つ以上有することが好ましい。チッ素を含む環状構造を1つも含まないと、高温グリップ性能を改善できない傾向がある。
このようなチッ素化合物(B)としては、たとえば、ピペリジン誘導体、イミダゾール類、カプロラクタム類などがあげられる。なかでも、汎用品で入手しやすいという理由から、イミダゾール類が好ましい。
チッ素化合物(B)としてイミダゾール類を使用する場合、チッ素化合物(B)は、化学式(1):
Figure 2008163108
(式中、R1は1価の鎖状の炭化水素基、−OH、−NH2または−SH、aは0〜4の整数であり、a個のR1はそれぞれ同一でも異なっていてもよく、R1の合計炭素数は10以下である)で表されるイミダゾール類(I)が好ましいが、化学式(2):
Figure 2008163108
(式中、R2およびR3は1価の鎖状の炭化水素基、−OH、−NH2または−SH、R4は2価の鎖状の炭化水素基であり、Xは窒素原子をd個含む環状構造であり、Xは二重結合を含んでいてもよい。また、bは0〜3の整数、cは0〜5の整数、dは1〜6の整数であり、b個のR2、c個のR3はそれぞれ同一でも異なっていてもよく、d個のNは隣接していても隣接していなくてもよい)、または化学式(3):
Figure 2008163108
(式中、R5は1価の鎖状の炭化水素基、−OH、−NH2または−SH、eは0〜4の整数であり、e個のR5はそれぞれ同一でも異なっていてもよく、R5の合計炭素数は11〜15である)で表されるイミダゾール類(II)、もしくはイミダゾール類(I)とイミダゾール類(II)の混合物を使用してもよい。
化学式(1)において、R1は1価の鎖状の炭化水素基、−OH、−NH2および−SHが好ましい。なかでも、立体障害が少なく、プロトン酸(D)との反応が効果的に起こりやすいという理由から、1価の鎖状の炭化水素基がより好ましく、アルキル基がさらに好ましく、−CH3がとくに好ましい。
置換基R1の数aは0〜4の整数が好ましく、置換基R1の数が多いと立体障害となりうるという理由から、0または1がより好ましい。
また、R1の合計炭素数は10以下が好ましく、5以下がより好ましい。R1の合計炭素数が11以上では、立体障害が大きく、効果的に水素結合を形成することができず、グリップ性能の充分な改善効果が得られない傾向がある。
化学式(1)を満たすイミダゾール類としては、たとえば、
Figure 2008163108
などがあげられる。なかでも、
Figure 2008163108
が好ましい。
化学式(2)において、R2、R3は1価の鎖状の炭化水素基、−OH、−NH2および−SHが好ましい。なかでも、R2としては、立体障害が少なく、プロトン酸(D)との反応が効果的に起こりやすいという理由から、1価の鎖状の炭化水素基が好ましく、アルキル基がより好ましく、−CH3または−C25がより好ましい。また、R3としては−NH2が好ましい。なお、b個のR2、c個のR3は、それぞれ同一でも異なっていてもよい。また、置換基R2の数bは0〜3の整数が好ましく、置換基の数は多すぎないほうがいいが、炭素数の大きい置換基を1つつけるよりも、炭素数の小さい置換基を複数つけたほうが、立体障害が小さいという理由から、2がより好ましい。
置換基R3の数cは0〜5の整数が好ましく、2がより好ましい。
また、Xは窒素原子をd個含む環状構造であり、Xは二重結合を含んでいてもよい。
X中のNの数dは1〜6の整数が好ましく、3がより好ましい。なお、d個のNは隣接していても隣接していなくてもよい。
このような環状構造Xとしては、たとえば、
Figure 2008163108
などがあげられる。なかでも、
Figure 2008163108
が好ましい。
4は2価の鎖状の炭化水素基が好ましく、アルキレン基がより好ましく、−C24−がさらに好ましい。
化学式(2)を満たすイミダゾール類としては、たとえば、
Figure 2008163108
などがあげられる。なかでも、汎用品で入手しやすいという理由から、
Figure 2008163108
が好ましい。
化学式(3)において、R5は1価の鎖状の炭化水素基、−OH、−NH2および−SHが好ましい。
置換基R5の数eは0〜4の整数であり、立体障害が小さいという理由から、0または1が好ましい。
また、R5の合計炭素数は11〜15の整数が好ましい。R5の合計炭素数が16以上では、立体障害のためにプロトン酸と反応しにくい傾向がある。
化学式(3)を満たすイミダゾール類としては、たとえば、
Figure 2008163108
などがあげられる。
チッ素化合物(B)は、単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよいが、2種以上を組み合わせても効果が小さく、さらにゴム強度が低下するという理由から、1種のみで用いるのが好ましい。ただし、イミダゾール(I)とイミダゾール(II)の組み合わせの場合は、高温グリップ性能を保持したまま低温特性を向上させることができるため、好ましい。
チッ素化合物(B)の配合量は、ゴム成分(A)100重量部に対して0.1重量部以上が好ましく、2重量部以上がより好ましい。チッ素化合物(B)の配合量が0.1重量部未満では、チッ素化合物(B)を含有することによるグリップ性能の改善効果が得られにくい傾向がある。また、チッ素化合物(B)の配合量は30重量部以下が好ましく、20重量部以下がより好ましい。チッ素化合物(B)の配合量が30重量部をこえると、化合物(B)を添加することによる効果が得られにくくなり、コストアップする傾向がある。
有機金属化合物(C)は、イオン結合を含んでいるものが好ましく、このような有機金属化合物をゴム組成物中に配合することで、高温条件(100℃前後)下でのグリップ性能を向上させることができる。
有機金属化合物(C)としては、たとえば、有機カルボン酸金属塩、チオカルボン酸塩などがあげられるが、入手しやすいという理由から、有機カルボン酸金属塩が好ましい。
有機カルボン酸金属塩としては、安息香酸金属塩、ナフトエ酸金属塩などの芳香族カルボン酸金属塩、酢酸金属塩、プロピオン酸金属塩、アクリル酸金属塩、メタクリル酸金属塩、琥珀酸金属塩などの芳香環を含まないカルボン酸金属塩があげられ、芳香環を含まないカルボン酸金属塩が好ましい。
芳香環を含まないカルボン酸金属塩としては、酢酸金属塩、プロピオン酸金属塩、琥珀酸金属塩などの多重結合を含まないカルボン酸金属塩、アクリル酸金属塩、メタクリル酸金属塩などの多重結合を含むカルボン酸金属塩があげられ、架橋のばらつきを抑え、架橋密度を向上させることができるため、多重結合を含まないカルボン酸金属塩がより好ましい。
また、多重結合を含まないカルボン酸金属塩としては、酢酸金属塩、プロピオン酸金属塩などの有機モノカルボン酸金属塩、琥珀酸金属塩などの有機ジカルボン酸金属塩があげられ、多重結合を含まないモノカルボン酸金属塩がさらに好ましい。
上記条件を満たす有機カルボン酸金属塩としては、酢酸マグネシウム、プロピオン酸カルシウム、酢酸カルシウム、プロピオン酸マグネシウムなどがあげられるが、一般的に市販され、入手しやすいことから、酢酸マグネシウムまたはプロピオン酸カルシウムが好ましい。
チオカルボン酸塩としては、チオ酢酸塩、チオプロピオン酸塩などがあげられる。
有機金属化合物(C)は、単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよいが、2種以上を組み合わせて用いた場合、イオン結合を有する化合物を2種類以上組み合わせて用いても、組み合わせることによる効果が得られにくく、さらに、ゴム強度が低下し、好ましくないため、単独で用いるのが好ましい。
有機金属塩化合物(C)の含有量は、ゴム成分(A)100重量部に対して0.1重量部以上が好ましく、1重量部以上がより好ましい。有機金属塩化合物(C)の含有量が0.1重量部未満では、有機金属化合物(C)を含有することによるグリップ性能の改善効果が得られにくい傾向がある。また、有機金属化合物(C)の含有量は30重量部以下が好ましく、20重量部以下がより好ましい。有機金属化合物(C)の含有量が30重量部をこえると、粘着性が増大する傾向がある。
プロトン酸(D)としては、カルボン酸やフェノール系化合物などがあげられるが、架橋阻害が少ないという理由から、フェノール系化合物が好ましい。
カルボン酸としては、入手しやすいという理由から、R6−COOH(R6は炭素数1〜10の1価の鎖状の炭化水素基)、または化学式(4):
Figure 2008163108
(式中、R7は1価の鎖状の炭化水素基、−OH、−NH2または−SH、fは0〜5の整数であり、f個のR7はそれぞれ同一でも異なっていてもよく、R7の合計炭素数は10以下である)で表されるカルボン酸が好ましい。
6は炭素数10以下の1価の鎖状の炭化水素基が好ましく、入手しやすいという理由から、メチル基がより好ましい。
6−COOHで表されるカルボン酸としては、酢酸、プロピオン酸などが使用できる。
化学式(4)において、R7は1価の鎖状の炭化水素基、−OH、−NH2および−SHが好ましい。
置換基R7の数fは0〜4の整数であり、入手しやすいという理由から、0が好ましい。
また、R7の合計炭素数は10以下が好ましく、5以下がより好ましい。R7の合計炭素数が11以上では、立体障害が大きく、プロトン酸と反応しにくい傾向がある。
化学式(4)を満たすカルボン酸としては、たとえば、
Figure 2008163108
などがあげられる。
フェノール系化合物としては、架橋阻害を起こしにくいという理由から、化学式(5):
Figure 2008163108
(式中、R8は1価の鎖状の炭化水素基、−OH、−NH2または−SH、gは0〜5の整数であり、g個のR8はそれぞれ同一でも異なっていてもよく、R8の合計炭素数は10以下である)で表されるフェノール系化合物が好ましい。
化学式(5)において、R8は1価の鎖状の炭化水素基、−OH、−NH2および−SHが好ましい。なかでも、立体障害が小さいという理由から、1価の鎖状の炭化水素基、−OHがより好ましく、アルキル基または−OHがさらに好ましく、−C25、−C(CH3)、−OHがとくに好ましい。
置換基R8の数gは0〜5の整数が好ましく、立体障害が小さいという理由から、0〜3がより好ましい。
また、R8の合計炭素数は10以下が好ましい。R8の合計炭素数が11以上では、立体障害が大きく、プロトン酸と反応しにくい傾向がある。
化学式(5)を満たすフェノール系化合物としては、たとえば、
Figure 2008163108
以下、R6−COOH、化学式(4)または化学式(5)を満たすプロトン酸をプロトン酸(小)、それ以外のプロトン酸をプロトン酸(大)とする。
プロトン酸(D)の配合量は、ゴム成分(A)100重量部に対して1重量部以上が好ましく、5重量部以上がより好ましい。プロトン酸(D)の配合量が1重量部未満では、チッ素化合物(B)と反応するのに充分ではない傾向がある。また、プロトン酸(D)の配合量は20重量部以下が好ましく、10重量部以下がより好ましい。プロトン酸(D)の配合量が20重量部をこえると、架橋阻害を引き起こす傾向がある。
イミダゾール類とプロトン酸(D)との組み合わせとしては、立体障害が大きく、水素結合が効果的に得られないという理由から、イミダゾール類(II)とプロトン酸(大)の組み合わせは好ましくない。イミダゾール類(I)とプロトン酸(小)、イミダゾール類(II)とプロトン酸(小)、イミダゾール類(I)とプロトン酸(大)のいずれかの組み合わせが好ましい。また、立体障害を考慮すると、イミダゾール類(I)とプロトン酸(小)の組み合わせがもっとも好ましい。
本発明のゴム組成物は、他にも、補強用充填剤を含有することが好ましい。
補強用充填剤としては、たとえば、カーボンブラック、シリカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、タルク、クレーなどがあげられるが、補強効果が大きいという理由から、カーボンブラックが好ましい。
カーボンブラックの窒素吸着比表面積(N2SA)は、80m2/g以上が好ましく、100m2/g以上がより好ましい。カーボンブラックのN2SAが80m2/g未満では、グリップ性能および耐摩耗性が低下する傾向がある。また、カーボンブラックのN2SAは、280m2/g以下が好ましく、200m2/g以下がより好ましい。カーボンブラックのN2SAが280m2/gをこえると、加工性が低下する傾向がある。
補強用充填剤としてカーボンブラックを含有する場合、カーボンブラックの含有量は、ゴム成分(A)100重量部に対して10重量部以上が好ましく、20重量部以上がより好ましい。カーボンブラックの含有量が10重量部未満では、耐摩耗性が低下する傾向がある。また、カーボンブラックの含有量は200重量部以下が好ましく、150重量部以下がより好ましい。カーボンブラックの含有量が200重量部をこえると、加工性が低下する傾向がある。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、さらに、オイルを含有することが好ましい。
オイルとしては、たとえば、アロマオイル、ナフテンオイル、パラフィンオイルなどのプロセスオイルや、植物油などの天然資源由来のオイルなどがあげられる。
オイルを含有する場合、オイルの含有量は、ゴム成分(A)100重量部に対して、油展オイルを含めて10〜200重量部が好ましく、20〜150重量部がより好ましい。オイルの含有量が10重量部未満では、ウェットグリップ性能が不充分となる傾向があり、150重量部をこえると、耐摩耗性が著しく低下する傾向がある。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、さらに、粘着付与樹脂を含有することが好ましい。
粘着付与樹脂としては、たとえば、クマロン樹脂、フェノール系樹脂、テルペン樹脂、キシレン樹脂などがあげられる。
粘着付与樹脂の軟化点は40〜200℃が好ましく、60〜180℃がより好ましい。粘着付与樹脂の軟化点が40℃未満では、高温条件下でのグリップ性能が低下する傾向があり、200℃をこえると、混練り時の分散性が低下する傾向がある。
粘着付与樹脂を含有する場合、粘着付与樹脂の含有量は、ゴム成分(A)100重量部に対して1〜50重量部が好ましく、5〜30重量部がより好ましい。粘着付与樹脂の含有量が1重量部未満では、充分なグリップ性能が得られない傾向があり、50重量部をこえると、過度の粘着性を示すため、加工が困難となる傾向がある。
本発明のゴム組成物は、前記ゴム成分(A)、チッ素化合物(B)、有機金属化合物(C)、プロトン酸(D)、補強用充填剤、オイルおよび粘着付与樹脂以外にも、従来ゴム工業で使用される配合剤、たとえば、各種老化防止剤、ステアリン酸、酸化亜鉛、硫黄などの加硫剤、各種加硫促進剤などを適宜配合することができる。
本発明のゴム組成物は、タイヤに使用されるものであり、とくに、低温グリップ性能および高温グリップ性能ともに優れることから、タイヤ部材のなかでも、トレッドとして好適に使用されるものである。
本発明のタイヤは、本発明のゴム組成物をトレッドに用いて、通常の方法により製造される。すなわち、前記ゴム組成物を未加硫の段階でトレッドの形状に押出し加工し、タイヤ成形機上で通常の方法により、他のタイヤ部材とともに貼り合わせて未加硫タイヤを形成する。該未加硫タイヤを加硫機中で加熱・加圧して本発明のタイヤを得ることができる。
タイヤとしては、乗用車用タイヤ、競技用タイヤなどがあげられるが、とくに優れたグリップ性能が得られることから、競技用タイヤが好ましい。
実施例にもとづいて、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらのみに制限されるものではない。
以下、実施例および比較例で用いた各種薬品をまとめて説明する。
スチレンブタジエンゴム(SBR):旭化成(株)製のタフデン4350(結合スチレン量:39重量%、ゴム固形分100重量部に対してオイル分50重量部含有)
カーボンブラック:三菱化学(株)製のダイアブラックA(N110、N2SA:130m2/g)
チッ素化合物(小):日本合成化学(株)製の2−メチルイミダゾール(イミダゾール類(I)、化学式(6)参照)
Figure 2008163108
チッ素化合物(大):四国化成工業(株)製のキュアゾールC2E4MZ−A(2,4−ジアミノ−6−(2−エチル−4−メチル−1−イミダゾリルエチル)−1,3,5−トリアジン、イミダゾール類(II)、化学式(7)参照)
Figure 2008163108
有機金属化合物:キシダ化学(株)製の酢酸マグネシウム
プロトン酸(大):4,4’−ブチリデンビス−(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)(化学式(8)参照)
Figure 2008163108
プロトン酸(小):2,6−ジ−tert−ブチル−4−エチルフェノール(化学式(9)参照)
Figure 2008163108
老化防止剤6C:フレキシス社製のサントフレックス13(N−フェニル−N’−(1,3−ジメチルブチル)−p−フェニレンジアミン)
老化防止剤224:フレキシス社製のノクラック224(2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン重合体)
ステアリン酸:日本油脂(株)製
酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)製の酸化亜鉛2種
アロマオイル:(株)ジャパンエナジー製のプロセスX−260
粘着付与樹脂:新日本石油化学(株)製のネオポリマー140(軟化点:140℃)
硫黄:鶴見化学工業(株)製の粉末硫黄
加硫促進剤:大内新興化学工業(株)製のノクセラーNS(N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド)
実施例1〜8および比較例1〜3
表1および表2に示す配合処方にしたがい、BP型バンバリーミキサーを用いて、150℃の条件下で3分間混練りし、混練り物を得た。つぎに、得られた混練り物に硫黄および加硫促進剤を添加し、オープンロールを用いて、50℃の条件下で5分間練り込み、未加硫ゴムシートを得た。さらに、得られた未加硫ゴムシートを170℃の条件下で12分間プレス加硫し、実施例1〜8および比較例1〜3の加硫ゴムシートを作製した。なお、下記評価結果において、表1では比較例1を、表2では比較例2をそれぞれ基準配合とした。
(架橋度(SWELL))
得られた加硫ゴムシートをトルエンで抽出し、抽出前後の体積変化率(SWELL)を測定した。なお、SWELLが小さいほど、架橋のばらつきを抑制でき、好ましいことを示す。
(粘弾性試験)
(株)岩本製作所製の粘弾性スペクトロメータを用いて、初期歪10%、動歪2%、振動周波数10Hzの条件下で、40℃および100℃における加硫ゴムシートの粘弾性(複素弾性率E’および損失正接tanD)を測定した。なお、40℃における粘弾性試験および100℃における粘弾性試験ともに、E’が大きいほど、剛性が高く、良好であることを示し、tanδが大きいほど、グリップ力が高く、グリップ性能が優れていることを示す。
(引張試験)
JIS K 6251「加硫ゴムおよび熱可塑性ゴム−引張特性の求め方」に準じて、前記加硫ゴムシートからなる3号ダンベル型ゴム試験片を用いて引張試験を行い、300%伸張時応力(M300)を測定した。そして、基準配合の引張強度指数を100とし、下記計算式により、各配合のM300を指数表示した。なお、引張強度指数が大きいほど、耐アブレージョン摩耗性能に優れることを示す。
(引張強度指数)=(各配合のM300)/(基準配合のM300)×100
(実車評価)
前記未加硫ゴムシートをトレッドの形状に成形し、他のタイヤ部材と貼りあわせ、170℃の条件下で12分間プレス加硫することにより、試験用カートタイヤ(サイズ:11×7.10−5)を製造した。
試験用カートに製造したカートタイヤを装着させ、1周2kmのテストコースを8週走行し、基準配合のタイヤのグリップ性能を3点とし、5点満点でテストドライバーが官能評価した。なお、初期グリップ性能は1〜4周目のグリップ性能、後半グリップ性能は5〜8周目のグリップ性能を示す。さらに、走行後の基準配合のタイヤの外観を3点とし、各配合の摩耗外観を5点満点で相対評価した。
前記試験の評価結果を表1および表2に示す。
Figure 2008163108
Figure 2008163108

Claims (5)

  1. (A)ゴム成分、(B)チッ素化合物、(C)有機金属化合物、ならびに(D)フェノール系化合物、芳香族カルボン酸および炭素数15以下の脂肪族カルボン酸よりなる群から選ばれる少なくとも1種のプロトン酸を含有するゴム組成物。
  2. チッ素化合物(B)が、化学式(1):
    Figure 2008163108
    (式中、R1は1価の鎖状の炭化水素基、−OH、−NH2または−SH、aは0〜4の整数であり、a個のR1はそれぞれ同一でも異なっていてもよく、R1の合計炭素数は10以下である)
    で表されるイミダゾール類(I)である請求項1記載のゴム組成物。
  3. チッ素化合物(B)が、
    化学式(2):
    Figure 2008163108
    (式中、R2およびR3は1価の鎖状の炭化水素基、−OH、−NH2または−SH、R4は2価の鎖状の炭化水素基であり、Xは窒素原子をd個含む環状構造であり、Xは二重結合を含んでいてもよい。また、bは0〜3の整数、cは0〜5の整数、dは1〜6の整数であり、b個のR2、c個のR3はそれぞれ同一でも異なっていてもよく、d個のNは隣接していても隣接していなくてもよい)、または
    化学式(3):
    Figure 2008163108
    (式中、R5は1価の鎖状の炭化水素基、−OH、−NH2または−SH、eは0〜4の整数であり、e個のR5はそれぞれ同一でも異なっていてもよく、R5の合計炭素数は11〜15である)
    で表されるイミダゾール類(II)、もしくは
    イミダゾール類(I)とイミダゾール類(II)の混合物である請求項1記載のゴム組成物。
  4. プロトン酸(D)が、R6−COOH(R6は炭素数1〜10の1価の鎖状の炭化水素基)、または
    化学式(4):
    Figure 2008163108
    (式中、R7は1価の鎖状の炭化水素基、−OH、−NH2または−SH、fは0〜5の整数であり、f個のR7はそれぞれ同一でも異なっていてもよく、R7の合計炭素数は10以下である)
    で表されるカルボン酸、もしくは
    化学式(5):
    Figure 2008163108
    (式中、R8は1価の鎖状の炭化水素基、−OH、−NH2または−SH、gは0〜5の整数であり、g個のR8はそれぞれ同一でも異なっていてもよく、R8の合計炭素数は10以下である)
    で表されるフェノール系化合物である請求項1、2または3記載のゴム組成物。
  5. 請求項1、2、3または4記載のゴム組成物を用いたタイヤ。
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