JP5503386B2 - X線管の保持装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被検体をX線撮影する撮影室の天井部、あるいは撮影室の天井部天井面のXY方向にスライドされる移動架台、にその上端部を支持し、下端部に取着されるX線管を撮影室内の被検体に向けて昇降可能とする伸縮軸を備えた天井懸垂タイプのX線管の保持装置に関する。
従来、天井懸垂タイプのX線管の保持装置としては、様々なタイプのものが提供されており、例えば下記特許文献1に示され、撮影室の天井部天井面のXY方向にスライドされる移動架台にその上端部を支持する伸縮軸を備えるタイプのものが一般的とされる。
特開2008-104703号公報
すなわち、図14ないし図16に示される天井懸垂タイプのX線管の保持装置1は、撮影室の天井部の天井面2にX方向移動ガイド用の固定レールとしてのXレール3を支持している。このXレール3には、X方向に沿ってスライド可能とされる移動レールとしてのYレール4が支持される。さらにこのYレール4には、Yレール4に沿ってY方向にスライド可能とされる移動架台5が支持される。天井面2に対しXレール3に沿ってX方向にスライド可能とされ、かつYレール4に沿ってY方向にスライド可能とされる移動架台5には、伸縮軸6の上端部が支持され、該伸縮軸6の下端部には撮影室内にいる被検体(患者、検査対象者等)をX線撮影するためのX線管7が支持される。
すなわち、撮影室内の被検体は、通常撮影室内の床面に支持されるベッドに横臥状態とされるか、床面に起立する状態にあり、伸縮軸6の下端に支持されるX線管7は、天井面2に対して移動架台5に支持される伸縮軸6をXレール3に沿ってX方向にスライド可能とされ、かつYレール4に沿ってY方向にスライドさせることで被検体の撮影位置に向けて水平移動させることを可能とし、さらにX線管7を移動架台5に対して伸縮軸6を上下方向(Z方向)に伸縮させてスライドすることで、被検体の撮影位置に対応させる状態で昇降し、位置決めすることを可能にしている。
上端部を移動架台5に支持し、下端部にX線管7を取着する状態で支持してなる伸縮軸6は、軸線を上下方向(Z方向)に対応させる径の異なる複数本の管状体を、全体竹の子形状に多段式に収納する状態で形成してなる。すなわち、図14ないし図16に示されるX線管の保持装置1における伸縮軸6においては、その上端部を移動架台5に支持する大径の管状体6A、その内周部に内挿される管状体6B、その内周部に内挿される管状体6C、その内周部に内挿される管状体6D、その内周部に内挿されるの管状体6Eの、大径のものから順次小径のものを内挿してなる合計5本の管状体6A〜6Eにて構成され、各管状体6A〜6Eはそれぞれ角管状の金属材にて構成してなる。
大径のものから順次小径のものを、その内周部に内挿してた構成される管状体6A〜6Dの各内周部位置には、角管状の4つの各内周面部のそれぞれに、軸線を中心にローラ面を転動可能とする一対のローラ状の軸受6aa,6bb,6cc,6ddを配設してなる(図16参照)。ローラ面を転動可能とする各ローラ状の軸受のうち、軸受6aaのローラ面はその転動により内方に内挿される小径の管状体6Bの外周面を、当接させるようにしてスライド可能に支持し、軸受6bbのローラ面はその転動により内方に内挿される小径の管状体6Cの外周面を当接させるようにしてスライド可能に支持し、軸受6ccのローラ面はその転動により内方に内挿される小径の管状体6Dの外周面を当接させるようにしてスライド可能に支持し、軸受6ddのローラ面はその転動により内方に内挿される小径の管状体6Eの外周面を当接させるようにしてスライド可能に支持している。
伸縮軸6は、図15に示すように各大径の管状体に対してそれぞれ小径の管状体を上昇スライドすることで大径の管状体内に小径の管状体を格納することを可能とし、これとは逆に図14に示すように各大径の管状体に対して小径の管状体を下降スライドすることで大径の管状体から順次小径とされる管状体を外部に進出させることを可能としている。大径の管状体の下方位置と小径の管状体の上方位置には、図14に示すような大径の管状体から小径の管状体を外部に進出させる進出端を規制し、相互に咬合するスライドストッパ(不図示)を各管状体に備えるようにしている。これにより各管状体6A〜6Eは、相互に嵌合される状態となる。最大径の管状体6Aの上端部は上記のように移動架台5に支持され、一方最小径の管状体6Eの下端部には上記X線管7が取着される。
最小径の管状体6Eの下端部に取着されるX線管7には、図14および図15に示すように操作盤8が取着され、該操作盤8には操作盤8からその両側部へ延びる状態で操作ハンドル9が備えられる。また操作盤8には、操作モニタ10、操作スイッチ10Rがそれぞれ備えられ、レントゲン技師においては一対の操作ハンドル9を把持し、手動あるいは操作スイッチ10Rを操作することで、移動架台5を天井面2に対しXY方向に水平移動し、さらに移動架台5に対して伸縮軸6を伸縮させてX線管7を上下方向(Z方向)に昇降させることを可能にしている。
さらに一対の操作ハンドル9を把持し、手動あるいは操作スイッチ10Rを操作するレントゲン技師においては、X線管7の被検体(患者、検査対象者等)の撮影方向(X線の照射方向)が矢印P方向とされるため、操作ハンドル9を把持する状態でX線管7を伸縮軸6の最小径の管状体6Eの下端部に対してθ1方向に回動操作したり、θ2方向に回動操作し、被検体(患者、検査対象者等)対してX線管7を対応位置決めし、所定の撮影可能状態に指向させるようにしている。
ところで、このような全体竹の子形状の多段式の伸縮軸を備えた従来の天井懸垂タイプのX線管の保持装置1にあっては、伸縮軸6を伸縮させる状態でX線管7を上下方向(Z方向)に昇降操作させており、この伸縮軸6については構成部品としての各管状体6A〜6Eについて、大径のものから順次小径のものを、その内周部に内挿した構成としている。さらに、管状体6A〜6Dの各内周部位置には、角管状の4つの各内周面部にそれぞれ一対のローラ状の軸受6aa,6bb,6cc,6ddを配設しているため(図16参照)、必然的に伸縮軸6の全体の外径が大きくなるものとされていた。すなわち、伸縮軸6にあっては、各管状体6A〜6E間に介装される各軸受6aa,6bb,6cc,6ddの厚み分により伸縮軸6の全体の外径が大きくなることになり、その分装置全体が過大になり、高荷重なものとされた。
しかも伸縮軸6の下端に取着されるX線管7についても極めて高荷重とされ、レントゲン技師が操作ハンドル9を把持してX線管7を昇降操作し、長年使用しているうちに各軸受6aa,6bb,6cc,6dd部分に荷重負担がかかり、軸受6aa,6bb,6cc,6ddのローラ面とこれに接する内方に内挿される小径の管状体外周面との間に隙間ができ、ガタツキが発生する場合があった。このようなガタツキが発生すると、レントゲン技師が操作ハンドル9を把持してX線管7を昇降操作する際に異音が発生し、被検体(患者、検査対象者等)に対して不快感を与える場合があった。
このようなガタツキを解消するため、軸受6aa,6bb,6cc,6dd部分の取付調整や軸受6aa,6bb,6cc,6ddに対する注油などのメンテナンス作業を行い、さらに軸受6aa,6bb,6cc,6ddを交換するなどの作業を行う必要が生じるものの、軸受6aa,6bb,6cc,6ddは図16に示すように各管状体6A〜6Eの間に介装されるため、こうした作業は伸縮軸6を分解して行わなければならず、面倒とされていた。
本発明は、上述した背景に鑑みてなされたものであり、X線管を撮影室内の被検体(患者、検査対象者等)に向けて昇降可能とする伸縮軸を備えた天井懸垂タイプのX線管の保持装置において、下端部にX線管を取着してなる伸縮軸を小径でコンパクトなものとすることができ、しかも昇降操作を静穏かつスムーズに行うことを可能とし、伸縮軸に対するメンテナンスについても簡易に行うことを可能とするX線管の保持装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1は、被検体をX線撮影する撮影室の天井部、あるいは撮影室の天井部天井面のXY方向にスライドされる移動架台、にその上端部を支持し、下端部に取着されるX線管を撮影室内の被検体に向けて昇降可能とする伸縮軸からなり、軸線を上下方向に対応させる径の異なる少なくとも2本以上の管状体を、大径の管状体の内周部の周方向での複数位置にローラ状の軸受を配設し、小径の管状体の外周面を前記ローラ状の軸受に対して当接させるようにして大径の管状体内に小径の管状体を内挿させる状態でスライド可能に支持させ、大径の管状体に対して小径の管状体を上昇スライドすることで大径の管状体内に小径の管状体を格納可能とし、大径の管状体に対して小径の管状体を下降スライドすることで大径の管状体から小径の管状体を外部に進出させるようにして相互に嵌合され、最大径の管状体の上端部を上記天井部あるいは移動架台に支持し、最小径の管状体の下端部に上記X線管を取着し、大径の管状体に対する小径の管状体の軸線方向でのスライドにより、X線管を撮影室内の被検体に向けて昇降可能とする全体竹の子形状の多段式の伸縮軸を備えたX線管の保持装置にあって、前記大径の管状体の下方位置の周方向での複数位置に切欠きを形成し、該切欠き部分に取着可能とされ、取着状態において小径の管状体の外周面に対向するその内周部に、ローラ状の軸受を支持する支持板を備えることとし、一方小径の管状体の外周面のうち、前記支持板に支持されるローラ状の軸受の対向位置には、上下方向に延設され、支持板に支持されるローラ状の軸受に対して当接可能なレール部材を備えることを特徴とするX線管の保持装置としている。
また、本発明の請求項2は、前記ローラ状の軸受に対して当接可能なレール部材は、小径の管状体の外周面の上下方向に延設される凹条の内部において、その上下方向に延設形成される嵌合溝に嵌合可能に支持され、該嵌合溝に交換可能に支持される長尺の棒状体とされる請求項1に記載のX線管の保持装置としている。
また、本発明の請求項3は、前記嵌合溝は、半円形状に湾曲する形状で小径の管状体の外周面の上下方向に延設され、一方嵌合溝に嵌合可能とされ、交換可能に支持される長尺の棒状体からなるレール部材は、断面円形のものとされて前記嵌合溝の半円形状に湾曲する部分にその断面半円部分を嵌合・支持され、嵌合溝に支持されていない他の半円部分の接線位置において、前記ローラ状の軸受に当接可能とされる請求項2に記載のX線管の保持装置としている。
また、本発明の請求項4は、前記長尺の棒状体からなるレール部材は、スチールやアルミニウムからなる金属製の棒材またはゴム製、合成樹脂製の棒材のいずれかである請求項2または請求項3のいずれかに記載のX線管の保持装置としている。
また、本発明の請求項5は、前記嵌合溝に対する棒状体からなるレール部材の交換は、大径の管状体に対して小径の管状体を下降スライドし、大径の管状体に対して小径の管状体を外部に進出させる状態で行うことを可能とした請求項2ないし4のいずれかに記載のX線管の保持装置としている。
また、本発明の請求項6は、前記切欠き部分に対する支持板の取着状態において、小径の管状体の外周面に対向する支持板内周部に備えられるローラ状の軸受は、その軸線を小径の管状体の外周面に対する接線方向に対して傾斜して配置し、レール部材と当接するローラ面についても傾斜状態にして支持板の内周部に支持するものとされ、一方小径の管状体の外周面のうち、前記支持板に支持されるローラ状の軸受の対向位置において、ローラ状の軸受に対して当接可能に備えられるレール部材は、小径の管状体の外周面の上下方向に延設される凹条の内部において、その上下方向に延設形成される嵌合溝に嵌合可能に支持される長尺の棒状体とされ、支持板の内周部に支持されるローラ状の軸受は、前記凹条の内部の嵌合溝に支持される長尺の棒状体とそのローラ面が当接されるように凹条の内部に向けて突出するように形成され、一方嵌合溝に嵌合可能に支持される長尺の棒状体については傾斜状態のローラ面と棒状体を支持する嵌合溝の形成面が平行となるように小径の管状体の外周面の上下方向において凹条を傾斜状態で形成することとした請求項1に記載のX線管の保持装置としている。
また、本発明の請求項7は、前記切欠き部分に対する支持板の取着状態において、小径の管状体の外周面に対向する支持板内周部に備えられるローラ状の軸受は、その軸線を小径の管状体の外周面に対する接線方向に対して相互に異なる傾斜状態で少なくとも一対配置して構成し、各軸受はレール部材と当接するローラ面についても傾斜状態にして支持板の内周部に支持するものとされ、一方小径の管状体の外周面のうち、前記支持板に支持される各ローラ状の軸受の対向位置においても、各ローラ状の軸受に対して当接可能にレール部材を対応配置し、各のレール部材は小径の管状体の外周面の上下方向に延設される凹条の内部において、その上下方向に延設形成される嵌合溝に嵌合可能に支持される長尺の棒状体とされ、支持板の内周部に支持される各ローラ状の軸受は、前記凹条の内部の嵌合溝に支持される対応する長尺の棒状体とそのローラ面が当接されるように凹条の内部に向けて突出するように形成され、一方嵌合溝に嵌合可能に支持される各長尺の棒状体については対応する傾斜状態のローラ面とこれに当接する棒状体を支持する嵌合溝の形成面が平行となるように小径の管状体の外周面の上下方向において凹条を傾斜状態で形成することとした請求項1に記載のX線管の保持装置としている。
また、本発明の請求項8は、前記大径の管状体の下方位置の周方向での複数位置に形成される切欠き部分に取着可能とされる支持板は、大径の管状体の周部における対向する少なくとも2位置に配設され、該支持板を取着する大径の管状体の周部に形成される切欠き部分も大径の管状体の周部において対向する少なくとも2位置に配設され、さらに該切欠きは大径の管状体の周部対応位置に穿設形成される角孔とされ、この角孔に取着される支持板は、該角孔の周部に形成される段部と嵌合されてその四隅を段部にネジ止め可能とし、嵌合状態においてその外面位置をその外方に外挿される大径の管状体の外周面よりも内方に位置決め可能となるよう薄肉の板状体にて形成したことを特徴とする請求項1、請求項6または請求項7のいずれかに記載のX線管の保持装置としている。
さらに、本発明の請求項9は、被検体をX線撮影する撮影室の天井部、あるいは撮影室の天井部天井面のXY方向にスライドされる移動架台、にその上端部を支持し、下端部に取着されるX線管を撮影室内の被検体に向けて昇降可能とする伸縮軸からなり、軸線を上下方向に対応させる径の異なる少なくとも3本以上の管状体にて構成し、大径の管状体のうち、上端部を上記天井部あるいは移動架台に支持してなる最大径の管状体の下端部周方向での複数位置には、最大径の管状体の内方に直接内挿され、最大径の管状体にスライド可能に支持される小径の管状体の外周面の下方位置の周方向での複数位置の切欠き部分に取着可能とされる支持板を、最大径の管状体に対して該小径の管状体を上昇スライドする最大径の管状体内に該小径の管状体を格納する状態において、係入・位置決め可能とする切除ガイドを備えることとしてなる請求項1、あるいは請求項6ないし請求項8のいずれかに記載のX線管の保持装置としている。
本発明の請求項1によれば、被検体をX線撮影する撮影室の天井部、あるいは撮影室の天井部天井面のXY方向にスライドされる移動架台、にその上端部を支持し、下端部に取着されるX線管を撮影室内の被検体に向けて昇降可能とする伸縮軸からなり、軸線を上下方向に対応させる径の異なる少なくとも2本以上の管状体を、大径の管状体の内周部の周方向での複数位置にローラ状の軸受を配設し、小径の管状体の外周面を前記ローラ状の軸受に対して当接させるようにして大径の管状体内に小径の管状体を内挿させる状態でスライド可能に支持させ、大径の管状体に対して小径の管状体を上昇スライドすることで大径の管状体内に小径の管状体を格納可能とし、大径の管状体に対して小径の管状体を下降スライドすることで大径の管状体から小径の管状体を外部に進出させるようにして相互に嵌合され、最大径の管状体の上端部を上記天井部あるいは移動架台に支持し、最小径の管状体の下端部に上記X線管を取着し、大径の管状体に対する小径の管状体の軸線方向でのスライドにより、X線管を撮影室内の被検体に向けて昇降可能とする全体竹の子形状の多段式の伸縮軸を備えたX線管の保持装置にあって、前記大径の管状体の下方位置の周方向での複数位置に切欠きを形成し、該切欠き部分に取着可能とされ、取着状態において小径の管状体の外周面に対向するその内周部に、ローラ状の軸受を支持する支持板を備えることとし、一方小径の管状体の外周面のうち、前記支持板に支持されるローラ状の軸受の対向位置には、上下方向に延設され、支持板に支持されるローラ状の軸受に対して当接可能なレール部材を備えることとしたため、伸縮軸の全体の径は各管状体切欠き厚み分だけ薄肉にすることができ、伸縮軸を小径でコンパクトなものとすることができ、その分装置全体をコンパクトにすることができる。また大径の管状体の切欠き部分に取着される支持板の内周部に支持されるローラ状の軸受は、そのローラ面が小径の管状体の外周面における上下方向に延設されるレール部材と当接するようにして伸縮軸の全体を昇降することができるため、伸縮軸の昇降操作を静穏かつスムーズに行うことが可能となる。さらにローラ状の軸受は支持板の内周部に支持されるため、軸受とレール部材との間にガタツキが発生した場合の軸受部分の取付調整、軸受に対する注油などのメンテナンス作業については支持板を切欠き部分より取着解除して行うことが可能となり、伸縮軸に対するメンテナンスについても簡易に行うことを可能とするX線管の保持装置を提供することという効果がある。
また、本発明の請求項2によれば、前記ローラ状の軸受に対して当接可能なレール部材を、小径の管状体の外周面の上下方向に延設される凹条の内部において、その上下方向に延設形成される嵌合溝に嵌合可能に支持させ、該嵌合溝に交換可能に支持される長尺の棒状体としたため、伸縮軸の全体の径は前記各管状体切欠き厚み分に加えて、小径の管状体の外周面に形成される凹条の深さ分についても薄肉にすることができ、伸縮軸を小径でコンパクトなものとすることができ、その分装置全体をコンパクトにすることができる。またレール部材についても軸受とレール部材との間にガタツキが発生した場合に嵌合溝から取り外して交換することが可能となり、該交換作業は大径の管状体に対して小径の管状体を下降スライドすることで大径の管状体から小径の管状体を外部に進出させ、露出された小径の管状体の外表面に形成された嵌合溝に対して棒材からなるレール部材を交換して行われるため、各管状体を分解することなくそのメンテナンス作業を簡単に行うことができるという効果がある。
また、本発明の請求項3によれば、前記嵌合溝が半円形状に湾曲する形状で小径の管状体の外周面の上下方向に延設され、一方嵌合溝に嵌合可能とされ、交換可能に支持される長尺の棒状体からなるレール部材は、断面円形のものとされて前記嵌合溝の半円形状に湾曲する部分にその断面半円部分を嵌合・支持され、嵌合溝に支持されていない他の半円部分の接線位置において、前記ローラ状の軸受に当接可能とされるので、軸受のローラ面とレール部材は面接触ではなく、線接触で当接されることとなり、軸受とレール部材との間に隙間が発生した場合においてもガタツキを極力解消することができ、X線管を昇降操作する際にガタガタとする異音を発生することも軽減され、伸縮軸の昇降操作を静穏かつスムーズに行うことができるという効果がある。
また、本発明の請求項4によれば、前記長尺の棒状体からなるレール部材は、スチールやアルミニウムからなる金属製の棒材またはゴム製、合成樹脂製の棒材のいずれかとしたため、X線管の保持装置における伸縮軸の耐久性に応じて様々な素材を選択することが可能となる。
また、本発明の請求項5によれば、前記嵌合溝に対する棒状体からなるレール部材の交換は、大径の管状体に対して小径の管状体を下降スライドし、大径の管状体に対して小径の管状体を外部に進出させる状態で行うことが可能となるため、軸受とレール部材との間にガタツキが発生した場合に嵌合溝から取り外して交換することが可能となり、該交換作業は大径の管状体に対して小径の管状体を下降スライドすることで大径の管状体から小径の管状体を外部に進出させ、露出された小径の管状体の外表面に形成された嵌合溝に対して棒材からなるレール部材を交換して行われるため、各管状体を分解することなくそのメンテナンス作業を簡単に行うことができるという効果がある。
また、本発明の請求項6によれば、前記切欠き部分に対する支持板の取着状態において、小径の管状体の外周面に対向する支持板内周部に備えられるローラ状の軸受は、その軸線を小径の管状体の外周面に対する接線方向に対して傾斜して配置し、レール部材と当接するローラ面についても傾斜状態にして支持板の内周部に支持するものとされ、一方小径の管状体の外周面のうち、前記支持板に支持されるローラ状の軸受の対向位置において、ローラ状の軸受に対して当接可能に備えられるレール部材は、小径の管状体の外周面の上下方向に延設される凹条の内部において、その上下方向に延設形成される嵌合溝に嵌合可能に支持される長尺の棒状体とされ、支持板の内周部に支持されるローラ状の軸受は、前記凹条の内部の嵌合溝に支持される長尺の棒状体とそのローラ面が当接されるように凹条の内部に向けて突出するように形成され、一方嵌合溝に嵌合可能に支持される長尺の棒状体については傾斜状態のローラ面と棒状体を支持する嵌合溝の形成面が平行となるように小径の管状体の外周面の上下方向において凹条を傾斜状態で形成することとしたため、伸縮軸の全体の径は、軸受が傾斜状態で支持される厚み分と、小径の管状体の外周面に形成される凹条の深さ分についても薄肉にすることができ、伸縮軸を小径でコンパクトなものとすることができ、その分装置全体をコンパクトにすることができる。
また、本発明の請求項7によれば、前記切欠き部分に対する支持板の取着状態において、小径の管状体の外周面に対向する支持板内周部に備えられるローラ状の軸受は、その軸線を小径の管状体の外周面に対する接線方向に対して相互に異なる傾斜状態で少なくとも一対配置して構成し、各軸受はレール部材と当接するローラ面についても傾斜状態にして支持板の内周部に支持するものとされ、一方小径の管状体の外周面のうち、前記支持板に支持される各ローラ状の軸受の対向位置においても、各ローラ状の軸受に対して当接可能に突状のレール部材を対応配置し、各レール部材は小径の管状体の外周面の上下方向に延設される凹条の内部において、その上下方向に延設形成される嵌合溝に嵌合可能に支持される長尺の棒状体とされ、支持板の内周部に支持される各ローラ状の軸受は、前記凹条の内部の嵌合溝に支持される対応する長尺の棒状体とそのローラ面が当接されるように凹条の内部に向けて突出するように形成され、一方嵌合溝に嵌合可能に支持される各長尺の棒状体については対応する傾斜状態のローラ面とこれに当接する棒状体を支持する嵌合溝の形成面が平行となるように小径の管状体の外周面の上下方向において凹条を傾斜状態で形成することとしたため、請求項6と同様に伸縮軸の全体の径は、軸受が傾斜状態で支持される厚み分と、小径の管状体の外周面に形成される凹条の深さ分についても薄肉にすることができ、伸縮軸を小径でコンパクトなものとすることができ、その分装置全体をコンパクトにすることができる。
また、本発明の請求項8によれば、前記大径の管状体の下方位置の周方向での複数位置に形成される切欠き部分に取着可能とされる支持板は、大径の管状体の周部における対向する少なくとも2位置に配設され、該支持板を取着する大径の管状体の周部に形成される切欠き部分も大径の管状体の周部において対向する少なくとも2位置に配設され、さらに該切欠きは大径の管状体の周部対応位置に穿設形成される角孔とされ、この角孔に取着される支持板は、該角孔の周部に形成される段部と嵌合されてその四隅を段部にネジ止め可能とし、嵌合状態においてその外面位置をその外方に外挿される大径の管状体の外周面よりも内方に位置決め可能となるよう薄肉の板状体にて形成したため、伸縮軸を小径でコンパクトなものとすることができ、その分装置全体をコンパクトにすることができる。また軸受とレール部材との間にガタツキが発生した場合や軸受部分の取付調整、軸受に対する注油などのメンテナンス作業については、四隅を段部にネジ止めされる支持板をネジを取り外して切欠き部分から取着解除して行うことが可能となり、伸縮軸に対するメンテナンスについても簡易に行うこが可能となる
さらに本発明の請求項9によれば、被検体をX線撮影する撮影室の天井部、あるいは撮影室の天井部天井面のXY方向にスライドされる移動架台、にその上端部を支持し、下端部に取着されるX線管を撮影室内の被検体に向けて昇降可能とする伸縮軸からなり、軸線を上下方向に対応させる径の異なる少なくとも3本以上の管状体にて構成し、大径の管状体のうち、上端部を上記天井部あるいは移動架台に支持してなる最大径の管状体の下端部周方向での複数位置には、最大径の管状体の内方に直接内挿され、最大径の管状体にスライド可能に支持される小径の管状体の外周面の下方位置の周方向での複数位置の切欠き部分に取着可能とされる支持板を、最大径の管状体に対して該小径の管状体を上昇スライドする最大径の管状体内に該小径の管状体を格納する状態において、係入・位置決め可能とする切除ガイドを備えることとしたため、伸縮軸の昇降ストロークをその分大きくすることが可能となる他、最大径の管状体の内方に位置する小径の管状体の外周面に取着可能とされる支持板の厚み分についても伸縮軸の全体を薄肉にすることができ、伸縮軸を小径でコンパクトなものとすることができ、その分装置全体をコンパクトにすることができる。
本発明の実施形態に係るX線管の保持装置における伸縮軸の斜視図である。 本発明の実施形態に係るX線管の保持装置の全体を示す正面図である。 X線管の保持装置の全体を示す底面図である。 X線管の保持装置の全体を示す平面図である。 X線管の保持装置の全体を示す背面図である。 X線管の保持装置の全体を示す左側面図である。 X線管の保持装置の全体を示す右側面図である。 伸縮軸を伸長させた状態を示す図7と同様の右側面図である。 X線管の保持装置における伸縮軸であって、大径の管状体に対して各小径の管状体を上昇スライドすることで大径の管状体内に小径の管状体を格納させた状態を示す斜視図である。 最大径の管状体の切欠き部に取着される支持板の一部を破断し、支持板の内周部に支持されるローラ状の軸受の配設状態を示す斜視図である。 小径の管状体の外周面の上下方向に延設される凹条の内部において、その上下方向に延設形成される嵌合溝にレール部材としての棒状体を嵌合させる状態を示す斜視図である。 図9のXII−XII線に沿う断面図である。 図9のXIII−XIII線に沿う断面図である。 従来のX線管の保持装置における伸縮軸であって、大径の管状体に対して各小径の管状体を下降スライドすることで大径の管状体から小径の管状体を外部に進出させた状態を示す斜視図である。 従来のX線管の保持装置における伸縮軸であって、大径の管状体に対して各小径の管状体を上昇スライドし、管状体を格納した状態を示す斜視図である。 図15のXV−XV線に沿う拡大断面図である。
図1ないし図13は、本発明の実施形態に係るX線管の保持装置を示す。このX線管の保持装置11は、図14に示す従来の天井懸垂タイプX線管の保持装置と同様に、撮影室の天井部の天井面にY方向移動ガイド用の固定レールとしてのXレール13を支持している。このXレール13には、X方向に沿ってスライド可能とされる移動レールとしてのYレール14が支持される。さらにこのYレール14には、Yレール14に沿ってY方向にスライド可能とされる移動架台15が支持される。天井面に対しXレール13に沿ってX方向にスライド可能とされ、かつYレール14に沿ってY方向にスライド可能とされる移動架台15には、本発明の実施形態に係る伸縮軸16の上端部が支持され、該伸縮軸16の下端部には撮影室内にいる被検体(患者、検査対象者等)をX線撮影するためのX線管17が支持される。
すなわち、撮影室内の被検体は、通常撮影室内の床面に支持されるベッドに横臥状態とされるか、床面に起立する状態にあり、伸縮軸16の下端に支持されるX線管17は、天井面に対して移動架台15に支持される伸縮軸16をXレール13に沿ってX方向にスライド可能とされ、かつYレール14に沿ってY方向にスライドさせることで被検体の撮影位置に向けて水平移動させることを可能とし、さらにX線管17を移動架台15に対して伸縮軸16を上下方向(Z方向)に伸縮させてスライドすることで、被検体の撮影位置に対応させる状態で昇降し、位置決めすることを可能にしている。
上端部を移動架台15に支持し、下端部にX線管17を取着する状態で支持してなる伸縮軸16は、軸線を上下方向(Z方向)に対応させる径の異なる3本の管状体を、全体竹の子形状に多段式に収納する状態で形成してなる。すなわち、図1ないし図13に示されるX線管の保持装置11における伸縮軸16においては、その上端部を移動架台15に支持する大径の管状体16A、その内周部に内挿される管状体16B、その内周部に内挿される管状体16Cの、大径のものから順次小径のものを内挿してなる合計3本の管状体16A〜6Cにて構成され、各管状体16A〜16Cはそれぞれ丸管状の金属材にて構成してなる。
大径のものから順次小径のものを、その内周部に内挿して構成される管状体6A〜6Cのうち、最大径の管状体16Aとその内周部に内挿される管状体16Bには、各管状体16A,16Bの下方位置の周方向での角度180度対向する2つの離隔位置に、角孔状の切欠き30を形成するようにしている(図12,13参照)。すなわち、各角孔状の切欠き30は、対応する管状体16A,16Bの周部対応位置に穿設形成される長方形状の角孔とされる。該切欠き30の部分には、図1あるいは図9に示す長方形状の支持板31が取着される。各支持板31は、対応する切欠き30の部分に対する取着状態において、その内周部に内挿される小径の管状体(管状体16Aにあっては管状体16B,管状体16Bにあっては管状体16C)の外周面に対向する状態で、それぞれの内周面部にローラ状の軸受26A並びに26Bを備えるようにしている(図10および図12,図13参照)。
角孔状の切欠き30に対する対応する支持板31の取着は、各管状体16A、管状体16Bにおいて、それぞれ周部における対向する2位置に形成される切欠き30に対し、その四隅をネジ止めして行うようにしている。すなわち、各切欠き30(角孔)は、図12、図13に示すようにその周部に段部32を備えてなり、支持板31はこの段部32の部分に嵌合させ、さらに四隅の部分を図10で示すようにネジ33で段部32に止着し、対応する大径の管状体(16A,16B)の切欠き30を閉塞するよう該切欠き30に取着してなる。
支持板31のうち、管状体16Bの切欠き30に対して嵌合され、取着される状態の支持板31は、その外面位置を、その外方に外挿される大径の管状体16Aの外周面位置(図12、図13の2点鎖線に示す位置)よりも内方に位置決め可能となるよう薄肉の板状体で形成される。
こうして、管状体16Bに形成される角孔状の切欠き30を閉塞し、取着される支持板31は、上端部を移動架台15に支持してなる最大径の管状体16Aの下端周方向2位置に形成される切除ガイド34に対し、図9に示す伸縮軸16の収容状態において係入・位置決めされる。すなわち、管状体16Bは、最大径の管状体16Aに対しての図1の矢印Qに示す上昇スライド方向にスライドする管状体16Aに対する管状体16Bの格納状態において、切除ガイド34の部分に管状体16Bの切欠き30に取着される支持板31の部分が係入・位置決めされ(図9参照)、この状態において支持板31の外面位置は、最大径の管状体16Aの外周面位置(図12、図13の2点鎖線に示す位置)よりも内方に位置決め可能となる。
各管状体16A,16Bの角孔状の切欠き30に対して取着される支持板31の、内周部に備えられるローラ状の軸受26Aと26Bは、支持板31の対応する切欠き30に対する取着状態において、その軸線を内方に内挿される管状体(16A,16B)の外周面に対する折線方向に対し、角度α1あるいは角度α2、傾斜して配置している。ここで1つの支持板31の内方位置において配置し、構成される各軸受26Aと26Bは、管状体(16A,16B)の外周面に対する折線方向に対し、相互に異なる角度α1と角度α2の傾斜状態で管状体(16A,16B)の内方に向けて配置されることとなる。さらに各軸受26Aと26Bは、1つの支持板31の内周部において、上方から下方へと順次4つ配置してなる(図10参照)。1つの支持板31において、その内方に内挿される管状体(16B,16C)に対向配置される4つの各軸受26Aと26Bは、図10に示すように上方から下方にかけて順次異なる傾斜状態で交互に配置されることとなる。
各管状体16A,16Bの切欠き30にそれぞれ支持板31が取着される状態において、当該支持板31の内周側に内挿される小径の管状体(管状体16Aに対する管状体16B、管状体16Bに対する管状体16C)の外周面には、上下方向(Z方向)に延設され、前記支持板31に支持されるローラ状の軸受26Aと26Bのローラ面に当接可能なレール部材35が備えられる。
ローラ状の軸受26Aと26Bのローラ面に対して当接されるレール部材35は、各小径の管状体(16B,16C)の外周面の上下方向(Z方向に沿って延設される凹状36の内部において、2条備えられる(図10,図11,図12,図13参照)。
ここで各管状体16B,16Cの上下方向(Z方向)に沿って延設され凹状36は、断面略V字状のものとされ(図12,図13参照)、支持板31の内周面に備えられる各軸受26Aと26Bの軸線方向に対応する傾斜状態(すなわち軸線と平行となる傾斜状態)で管状体16B,16Cの外表面に形成される。断面略V字状の凹状36の内部において、異なる傾斜で形成される各面部には、上下方向(Z方向)に沿って嵌合溝37が延設形成され、前記レール部材35はこの嵌合溝37に嵌合可能に支持される。
ここで嵌合溝37は、断面半円形状に湾曲する形状で、小径の管状体16B,16Cの上下方向に延設され(図12,図13参照)、一方嵌合溝37に嵌合され、支持されるレール部材35は、全体円柱形状で長尺の棒状体とされる。すなわち、レール部材35は、断面円形をなすのものとされて前記嵌合溝37の半円形状に湾曲する部分にその断面半円部分を嵌合・支持させ、嵌合溝37に支持されていない他の半円部分の接線位置において、対向配置されるローラ状の軸受26Aと26Bのローラ面に当接可能となる(図12,図13参照)。
長尺の棒状体からなるレール部材35は、図11に示すように大径の管状体16A,16Bに対する小径の管状体16B,16Cの下降スライド状態、すなわち大径の管状体16A,16Bに対する小径の管状体16B,16Cの外部進出状態において矢印で示すように凹状36内の各嵌合溝37に嵌合させるように行われる。すなわち、レール部材35は、各管状体16B,16Cの外周面が露出される各小径の管状体16B,16Cの対応する大径の管状体16A,16Bに対する下降スライド状態でその作業を行うことが可能となる。こうした作業は、例えばレール部材35が摩耗し、交換する際においても行うことが可能となり、レール部材35の交換は、前記のように各管状体16B,16Cの外周面が露出される各小径の管状体16B,16Cの対応する大径の管状体16A,16Bに対する下降スライド状態でその作業を行うことが可能となる。
なお、長尺の棒状体からなるレール部材35は、スチールあるいはアルミニウム製の棒材からなる耐久性を備えた金属製のものが採用可能とされる。また、消音あるいは静穏状態で伸縮軸16を昇降させたい場合においては、ゴム製あるいは合成樹脂製の棒材とし、ローラ面が転動する際の軸受26A、26Bとの干渉音を軽減させることも可能とされる。
対応する切欠き30部分に取着される支持板31の内周部に備えられる各軸受26A、26Bは、前記のように軸線を対向配置される小径の管状体16B,16Cの外周面に対する接線方向に対して交互に傾斜して配置し、それぞれローラ面を前記レール部材35に当接させて軸線を中心に転動可能とされる。しかも各軸受26A、26Bのローラ面は、支持板31の切欠き30に対する取着状態で、対向する長尺の棒状体からなるレール部材35が配設される凹条36の内部に向けて突出するように形成される。
ここで上記のように小径の管状体16B,16Cの外周面に対する接線方向に対し、軸線を角度α2分傾斜して配置してなる軸受26A、軸線を角度α1分傾斜して配置してなる軸受26Bのそれぞれは、断面略V字状の凹条36において、対応する軸受26A、26Bのローラ面と当接するレール部材35を、嵌合状態で支持する嵌合溝37の形成面とが平行となるようにし、各小径の管状体16B,16Cの外周面において、その上下方向(Z方向)に凹条36を刻設形成するようにしている。
こうして3つの管状体16A,16B,16Cを組み合わせて形成される伸縮軸16は、図7に示すように各大径の管状体16A,16Bに対してそれぞれ小径の管状体16B,16Cを上昇スライドすることで大径の管状体16A,16B内に小径の管状体16B,16Cを格納することを可能とし、これとは逆に図8に示すように各大径の管状体16A,16Bに対して小径の管状体16B,16Cを下降スライドすることで大径の管状体16A,16Bから順次小径とされる管状体16B,16Cを外部に進出させることを可能としている。大径の管状体16A,16Bの下方位置と小径の管状体16B,16Cの上方位置には、例えば図1で示すように大径の管状体16Aから小径の管状体16Bを外部に進出させる進出端を規制し、相互に咬合するスライドストッパとしての咬合ピン39Aが小径の管状体16Bの外表面に、前記咬合ピン39Aと咬合するスライドストッパとしての咬合片39Bが大径の管状体16Aの下端内周部に形成される。こうして各管状体16A〜16Cは、相互に嵌合される状態で組み合わされることとなる。最大径の管状体16Aの上端部は上記のように移動架台15に支持され、一方最小径の管状体16Cの下端部には上記X線管17が取着される。
最小径の管状体16Cの下端部に取着されるX線管17には、図2および図6に示すように操作盤18が取着され、該操作盤18には操作盤18からその両側部へ延びる状態で操作ハンドル19が備えられる。また操作盤18には、操作モニタ20、操作スイッチ20Rがそれぞれ備えられ、レントゲン技師においては一対の操作ハンドル19を把持し、手動あるいは操作スイッチ20Rを操作することで、移動架台15を天井面に対しXY方向に水平移動し、さらに移動架台15に対して伸縮軸16を伸縮させてX線管17を上下方向(Z方向)に昇降させることを可能にしている。
さらに一対の操作ハンドル19を把持し、手動あるいは操作スイッチ20Rを操作するレントゲン技師においては、X線管17の被検体(患者、検査対象者等)の撮影方向(X線の照射方向)が図2において矢印P方向とされるため、操作ハンドル19を把持する状態でX線管17を伸縮軸16の最小径の管状体16Cの下端部に対してθ1方向に回動操作したり、θ2方向に回動操作し、被検体(患者、検査対象者等)対してX線管17を対応位置決めし、所定の撮影可能状態に指向させるようにしている。
こうして形成される伸縮軸16を備えたX線管の保持装置11は、前記大径の管状体16A,16Bの下方位置の周方向での2位置に切欠き30を形成し、該切欠き30の部分に取着可能とされ、取着状態において小径の管状体16B,16Cの外周面に対向するその内周部に、ローラ状の軸受26A、26Bを支持する支持板31を備えることとしている。一方小径の管状体16B,16Cの外周面のうち、前記支持板31に支持されるローラ状の軸受26A、26Bの対向位置には、上下方向に延設され、支持板31に支持されるローラ状の軸受26A、26Bに対して当接可能なレール部材35を備えることとしたため、伸縮軸16の全体の径は各管状体16A,16Bの切欠き30に取着される支持板31の厚み分だけ薄肉にすることができ、伸縮軸16を小径でコンパクトなものとすることができ、その分装置全体をコンパクトにすることができる。また大径の管状体16A,16Bの切欠き部分30に取着される支持板31の内周部に支持されるローラ状の軸受26A、26Bは、そのローラ面が小径の管状体16B,16Cの外周面における上下方向に延設される突状のレール部材35と当接するように転動し、伸縮軸16の全体を昇降することができるため、伸縮軸16の昇降操作を静穏かつスムーズに行うことが可能となる。さらにローラ状の軸受26A、26Bは支持板31の内周部に支持されるため、軸受26A、26Bとレール部材35との間にガタツキが発生した場合の軸受26A、26B部分の取付調整、軸受26A、26Bに対する注油などのメンテナンス作業については支持板31を切欠き30部分より取着解除して行うことが可能となり、伸縮軸16に対するメンテナンスについても簡易に行うことを可能とするX線管の保持装置11を提供することが可能となる。
また上記伸縮軸16を備えたX線管の保持装置11は、ローラ状の軸受26A、26Bに対してローラ面を転動させるようにして当接可能なレール部材35を、小径の管状体16B,16Cの外周面の上下方向に延設される凹条36の内部において、その上下方向に延設形成される嵌合溝37に嵌合可能に支持させ、該嵌合溝37に交換可能に支持される長尺の棒状体としている。このため、伸縮軸16の全体の径は前記各管状体16A,16Bの切欠き部分30に取着される支持板31の厚み分に加えて、小径の管状体16B,16Cの外周面に形成される凹条36の深さ分についても薄肉にすることができ、伸縮軸16を小径でコンパクトなものとすることができ、その分装置全体をコンパクトにすることができる。またレール部材35についても軸受26A、26Bとレール部材35との間にガタツキが発生した場合に嵌合溝37から取り外して交換することが可能となり、該交換作業は大径の管状体16A,16Bに対して小径の管状体16B,16Cを下降スライドすることで大径の管状体16A,16Bから小径の管状体16B,16Cを外部に進出させ、露出された小径の管状体16B,16Cの外表面に形成された嵌合溝37に対して棒材からなるレール部材35を交換して行うことができ、各管状体16A〜16Cを分解することなくそのメンテナンス作業が簡単となる。
また上記伸縮軸16を備えたX線管の保持装置11は、前記嵌合溝37が半円形状に湾曲する形状で小径の管状体16B,16Cの外周面の上下方向に延設され、一方嵌合溝37に嵌合可能とされ、交換可能に支持される長尺の棒状体からなるレール部材35は、断面円形のものとされて前記嵌合溝37の半円形状に湾曲する部分にその断面半円部分を嵌合・支持され、嵌合溝37に支持されていない他の半円部分の接線位置において、前記ローラ状の軸受26A、26Bに当接可能とされるので、軸受26A、26Bのローラ面とレール部材35は面接触ではなく、線接触で当接されることとなり、軸受26A、26Bとレール部材35との間に隙間が発生した場合においてもガタツキを極力解消することができ、X線管17を昇降操作する際にガタガタとする異音を発生することも軽減され、伸縮軸16の昇降操作を静穏かつスムーズに行うことができるという効果がある。
また上記伸縮軸16を備えたX線管の保持装置11は、前記長尺の棒状体からなるレール部材35を、スチールあるいはアルミニウム製の棒材で形成される金属製にすることができる他、ゴム製、合成樹脂製としてもよく、X線管の保持装置における伸縮軸16の耐久性に応じて様々な素材を選択することが可能となる。
また上記伸縮軸16を備えたX線管の保持装置11は、前記切欠き30部分に対する支持板31の取着状態において、小径の管状体16B,16Cの外周面に対向する支持板31内周部に備えられるローラ状の軸受26A、26Bを、その軸線が小径の管状体16B,16Cの外周面に対する接線方向に対して相互に異なる傾斜状態で合計4つ備えるようにして構成し、各軸受26A、26Bはレール部材35と当接するローラ面についても傾斜状態にして支持板31の内周部に支持するものとされ、一方小径の管状体16B,16Cの外周面のうち、前記支持板31に支持される各ローラ状の軸受26A、26Bの対向位置においても、各ローラ状の軸受26A、26Bに対して当接可能に突状のレール部材35を対応配置している。すなわち、各突状のレール部材35は小径の管状体16B,16Cの外周面の上下方向に延設される凹条36の内部において、その上下方向に延設形成される嵌合溝37に嵌合可能に支持される長尺の棒状体とされ、支持板31の内周部に支持される各ローラ状の軸受26A、26Bは、前記凹条36の内部の嵌合溝37に支持される対応する長尺の棒状体とそのローラ面が当接されるように凹条36の内部に向けて突出するように形成され、一方嵌合溝37に嵌合可能に支持される各長尺の棒状体については対応する傾斜状態のローラ面とこれに当接する棒状体を支持する嵌合溝37の各形成面が平行となるように小径の管状体16B,16Cの外周面の上下方向において凹条36を断面略V字形状からなる傾斜状態で形成することとしている。このため、伸縮軸16の全体の径は、軸受26A、26Bが傾斜状態で支持される厚み分と、小径の管状体16B,16Cの外周面に形成される凹条36の深さ分についても薄肉にすることができ、伸縮軸16を小径でコンパクトなものとすることができ、その分装置全体をコンパクトにすることができる。
また上記伸縮軸16を備えたX線管の保持装置11は、前記大径の管状体16A,16Bの下方位置に形成される切欠き30部分に取着可能とされる支持板31が、大径の管状体16A,16Bの周部における対向する2位置に配設され、該支持板31を取着する大径の管状体16A,16Bの周部に形成される切欠き30部分も大径の管状体16A,16Bの周部において対向する2位置に配設され、さらに該切欠き30は大径の管状体16A,16Bの周部対応位置に穿設形成される角孔とされる。この角孔に取着される支持板31は、該角孔の周部に形成される段部32と嵌合されてその四隅を段部32にネジ止めし、嵌合状態においてその外面位置をその外方にに外挿される大径の管状体16Aの外周面よりも内方に位置決め可能となるよう薄肉の板状体にて形成している。このため、伸縮軸16を小径でコンパクトなものとすることができ、その分装置全体をコンパクトにすることができる。また軸受26A、26Bとレール部材35との間にガタツキが発生した場合や軸受26A、26B部分の取付調整、軸受26A、26Bに対する注油などのメンテナンス作業の必要が生じた場合、四隅を段部32にネジ止めされる支持板31を、ネジ33を取り外して切欠き30部分から取着解除して行うことが可能となり、伸縮軸16に対するメンテナンスについても簡易に行うこが可能となる
さらに上記伸縮軸16を備えたX線管の保持装置11は、軸線を上下方向に対応させる径の異なる少なくとも3本の管状体16A,16B,16Cにて伸縮軸16を構成し、大径の管状体16A,16Bのうち、上端部を移動架台15に支持してなる最大径の管状体16Aの下端部周方向での2位置には、最大径の管状体16Aの内方に直接内挿され、最大径の管状体16Aにスライド可能に支持される小径の管状体16Bの外周面の下方位置の周方向での2位置の切欠き30部分に取着可能とされる支持板31を、最大径の管状体16Aに対して該小径の管状体16Bを上昇スライドする最大径の管状体16A内に該小径の管状体16Bを格納する状態において、係入・位置決め可能とする切除ガイド34を備えることとている。このため、伸縮軸16の昇降ストロークをその分大きくすることが可能となる他、最大径の管状体16Aの内方に位置する小径の管状体16Bの外周面に取着可能とされる支持板31の厚み分についても伸縮軸16の全体を薄肉にすることができ、伸縮軸16を小径でコンパクトなものとすることができ、その分装置全体をコンパクトにすることができる。
なお、上記実施形態においては、伸縮軸16を大径から小径へと順次異なる3つの管状体16A,16B,16Cを内挿して構成する全体竹の子形状の多段式のものとしているが、4つ以上の複数本の管状体で構成してもよく、さらに各管状体についても丸管状のものばかりでなく、角管状のものとしてもよい。
また、上記実施形態においては、伸縮軸16の上端部を天井部天井面のXY方向にスライド可能とされる移動架台15に支持させているが、伸縮軸16の上端部を撮影室の天井部の天井面に、直接支持させるようにしてもよい。
本発明は、病院、医院などにおいて被検体(患者、検査対象者等)をX線撮影する撮影室の天井部、あるいは撮影室の天井部天井面のXY方向にスライド可能に支持される移動架台、にその上端部を支持し、下端部に取着されるX線管を撮影室内の被検体(患者、検査対象者等)に向けて昇降可能とする伸縮軸を備えた天井懸垂タイプのX線管の保持装置において採用することが可能とされ、従来に比較して下端部にX線管を取着してなる伸縮軸を小径でコンパクトなものとすることができ、しかも昇降操作を静穏かつスムーズに行うことを可能とし、伸縮軸に対するメンテナンスについても簡易に行うことができるX線管の保持装置を提供することができる。
1,10:X線管の保持装置
2:天井面
3,13:Xレール
4,14:Yレール
5,15:移動架台
6,16:伸縮軸
6A〜6E,16A〜16C:管状体
6aa,6bb,6cc,6dd,26A,26B:軸受
7,17:X線管
8,18:操作盤
9,19:操作ハンドル
10,20:操作モニタ
10R,20R:操作スイッチ
30:切欠き
31:支持板
32:段部
33:ネジ
34:切除ガイド
35:レール部材
36:凹条
37:嵌合溝
39A:咬合ピン(スライドストッパ)
39B:咬合片(スライドストッパ)

Claims (9)

  1. 被検体をX線撮影する撮影室の天井部、あるいは撮影室の天井部天井面のXY方向にスライドされる移動架台、にその上端部を支持し、下端部に取着されるX線管を撮影室内の被検体に向けて昇降可能とする伸縮軸からなり、軸線を上下方向に対応させる径の異なる少なくとも2本以上の管状体を、大径の管状体の内周部の周方向での複数位置にローラ状の軸受を配設し、小径の管状体の外周面を前記ローラ状の軸受に対して当接させるようにして大径の管状体内に小径の管状体を内挿させる状態でスライド可能に支持させ、大径の管状体に対して小径の管状体を上昇スライドすることで大径の管状体内に小径の管状体を格納可能とし、大径の管状体に対して小径の管状体を下降スライドすることで大径の管状体から小径の管状体を外部に進出させるようにして相互に嵌合され、最大径の管状体の上端部を上記天井部あるいは移動架台に支持し、最小径の管状体の下端部に上記X線管を取着し、大径の管状体に対する小径の管状体の軸線方向でのスライドにより、X線管を撮影室内の被検体に向けて昇降可能とする全体竹の子形状の多段式の伸縮軸を備えたX線管の保持装置にあって、
    前記大径の管状体の下方位置の周方向での複数位置に切欠きを形成し、該切欠き部分に取着可能とされ、取着状態において小径の管状体の外周面に対向するその内周部に、ローラ状の軸受を支持する支持板を備えることとし、
    一方小径の管状体の外周面のうち、前記支持板に支持されるローラ状の軸受の対向位置には、上下方向に延設され、支持板に支持されるローラ状の軸受に対して当接可能なレール部材を備えることを特徴とするX線管の保持装置。
  2. 前記ローラ状の軸受に対して当接可能なレール部材は、小径の管状体の外周面の上下方向に延設される凹条の内部において、その上下方向に延設形成される嵌合溝に嵌合可能に支持され、該嵌合溝に交換可能に支持される長尺の棒状体とされる請求項1に記載のX線管の保持装置。
  3. 前記嵌合溝は、半円形状に湾曲する形状で小径の管状体の外周面の上下方向に延設され、一方嵌合溝に嵌合可能とされ、交換可能に支持される長尺の棒状体からなるレール部材は、断面円形のものとされて前記嵌合溝の半円形状に湾曲する部分にその断面半円部分を嵌合・支持され、嵌合溝に支持されていない他の半円部分の接線位置において、前記ローラ状の軸受に当接可能とされる請求項2に記載のX線管の保持装置。
  4. 前記長尺の棒状体からなるレール部材は、スチールやアルミニウムからなる金属製の棒材またはゴム製、合成樹脂製の棒材のいずれかである請求項2または請求項3のいずれかに記載のX線管の保持装置。
  5. 前記嵌合溝に対する棒状体からなるレール部材の交換は、大径の管状体に対して小径の管状体を下降スライドし、大径の管状体に対して小径の管状体を外部に進出させる状態で行うことを可能とした請求項2ないし4のいずれかに記載のX線管の保持装置。
  6. 前記切欠き部分に対する支持板の取着状態において、小径の管状体の外周面に対向する支持板内周部に備えられるローラ状の軸受は、その軸線を小径の管状体の外周面に対する接線方向に対して傾斜して配置し、レール部材と当接するローラ面についても傾斜状態にして支持板の内周部に支持するものとされ、一方小径の管状体の外周面のうち、前記支持板に支持されるローラ状の軸受の対向位置において、ローラ状の軸受に対して当接可能に備えられるレール部材は、小径の管状体の外周面の上下方向に延設される凹条の内部において、その上下方向に延設形成される嵌合溝に嵌合可能に支持される長尺の棒状体とされ、支持板の内周部に支持されるローラ状の軸受は、前記凹条の内部の嵌合溝に支持される長尺の棒状体とそのローラ面が当接されるように凹条の内部に向けて突出するように形成され、一方嵌合溝に嵌合可能に支持される長尺の棒状体については傾斜状態のローラ面と棒状体を支持する嵌合溝の形成面が平行となるように小径の管状体の外周面の上下方向において凹条を傾斜状態で形成
    することとした請求項1に記載のX線管の保持装置。
  7. 前記切欠き部分に対する支持板の取着状態において、小径の管状体の外周面に対向する支持板内周部に備えられるローラ状の軸受は、その軸線を小径の管状体の外周面に対する接線方向に対して相互に異なる傾斜状態で少なくとも一対配置して構成し、各軸受はレール部材と当接するローラ面についても傾斜状態にして支持板の内周部に支持するものとされ、一方小径の管状体の外周面のうち、前記支持板に支持される各ローラ状の軸受の対向位置においても、各ローラ状の軸受に対して当接可能に突状のレール部材を対応配置し、各レール部材は小径の管状体の外周面の上下方向に延設される凹条の内部において、その上下方向に延設形成される嵌合溝に嵌合可能に支持される長尺の棒状体とされ、支持板の内周部に支持される各ローラ状の軸受は、前記凹条の内部の嵌合溝に支持される対応する長尺の棒状体とそのローラ面が当接されるように凹条の内部に向けて突出するように形成され、一方嵌合溝に嵌合可能に支持される各長尺の棒状体については対応する傾斜状態のローラ面とこれに当接する棒状体を支持する嵌合溝の形成面が平行となるように小径の管状体の外周面の上下方向において凹条を傾斜状態で形成することとした請求項1に記載のX線管の保持装置。
  8. 前記大径の管状体の下方位置の周方向での複数位置に形成される切欠き部分に取着可能とされる支持板は、大径の管状体の周部における対向する少なくとも2位置に配設され、該支持板を取着する大径の管状体の周部に形成される切欠き部分も大径の管状体の周部において対向する少なくとも2位置に配設され、さらに該切欠きは大径の管状体の周部対応位置に穿設形成される角孔とされ、この角孔に取着される支持板は、該角孔の周部に形成される段部と嵌合されてその四隅を段部にネジ止め可能とし、嵌合状態においてその外面位置をその外方に外挿される大径の管状体の外周面よりも内方に位置決め可能となるよう薄肉の板状体にて形成したことを特徴とする請求項1、請求項6または請求項7のいずれかに記載のX線管の保持装置。
  9. 被検体をX線撮影する撮影室の天井部、あるいは撮影室の天井部天井面のXY方向にスライドされる移動架台、にその上端部を支持し、下端部に取着されるX線管を撮影室内の被検体に向けて昇降可能とする伸縮軸からなり、軸線を上下方向に対応させる径の異なる少なくとも3本以上の管状体にて構成し、大径の管状体のうち、上端部を上記天井部あるいは移動架台に支持してなる最大径の管状体の下端部周方向での複数位置には、最大径の管状体の内方に直接内挿され、最大径の管状体にスライド可能に支持される小径の管状体の外周面の下方位置の周方向での複数位置の切欠き部分に取着可能とされる支持板を、最大径の管状体に対して該小径の管状体を上昇スライドする最大径の管状体内に該小径の管状体を格納する状態において、係入・位置決め可能とする切除ガイドを備えることとしてなる請求項1、あるいは請求項6ないし請求項8のいずれかに記載のX線管の保持装置。
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