JP3369624B2 - 遠隔保全装置 - Google Patents

遠隔保全装置

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JP3369624B2
JP3369624B2 JP06500593A JP6500593A JP3369624B2 JP 3369624 B2 JP3369624 B2 JP 3369624B2 JP 06500593 A JP06500593 A JP 06500593A JP 6500593 A JP6500593 A JP 6500593A JP 3369624 B2 JP3369624 B2 JP 3369624B2
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拓也 寺門
潔 岡
直和 金森
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は遠隔保全装置に係り、特
にトカマク型核融合炉の炉内に敷設された軌道上を走行
する台車に搭載され、炉内に配置された機器等構造物を
保全するためのマニピュレータに関する。
【0002】
【従来の技術】D−T反応を行う核融合炉では、運転後
の炉内が放射化するため、炉内構造物の保全作業はすべ
て遠隔装置によって行わなければならない。
【0003】図14に示すように、トカマク型核融合炉
1は、トーラス状スペース2の外径が約20mに及ぶ中
空ドーナツ状の真空容器3を有し、熱負荷と中性子の粒
子負荷にさられている。このトーラス状スペース2の周
りは厚さ数メートルの遮蔽体4で覆われており、トロイ
ダルコイル5およびポロイダルコイル6が複雑に配置さ
れている。したがって、これらの周りの機器を回避して
ダイバータ7やプラズマ加熱装置のアンテナ8や第一壁
アーマタイル11等の炉内構造物にアクセスするには、
炉外のキャスク9に収納された保全装置を、トーラス状
スペース2に放射状に設けられたメンテナンスポート1
0を経てトーラス状スペース2内に挿入させ、さらに、
この保全装置をトーラス状スペース内で周方向に移動す
る必要がある。定期的な交換作業が必要な炉内構造物の
うちもっとも大きく1トンを越す重量物であるダイバー
タ7は、その天井と床に相当する部分に放射状に分割さ
れて敷き詰められている。次に重たいプラズマ加熱装置
のアンテナ8は、赤道面に並んでいる。また、アーマタ
イル11は炉内壁の全面に取り付けられている。これら
の炉内構造物を交換する作業は、限られたスペースで安
定的にハンドリングするのが容易でなく、また組立ての
際には安定したプラズマの閉じ込めを実現し、炉内構造
物自身の健全性を維持するため、隣接した炉内構造物と
の間隙、組み付け高さなどに関してmm単位の極めて高い
精度を要求される。さらに、アーマタイル11はその数
が数万枚におよび、その交換には高い作業効率が要求さ
れる。
【0004】これまでに提案されてきた保全装置には大
別して2種類のものがある。その1つは、図15に示す
ように、炉外に基礎となる関節を持つ片持ち状の多関節
アーム21をメンテナンスポート10よりトーラス状ス
ペース2内に挿入させ、炉内機器にアクセスするもので
ある。この多関節アームを用いる保全装置は欧米におい
て既に実績もある。しかしながら、図15に示す多関節
アームを用いる保全装置は、炉の大型化によって多関節
アーム21が長大となり、また、ハンドリングの対象と
なる炉内構造物の重量も増してきたため、その先端を精
度良く位置決めすることが困難であるという欠点を持っ
ていた。さらに、炉内構造物の搬出入の度に狭いトーラ
ス状スペース2内で長大な多関節アーム21全体を動作
させなければならず、作業能率が低いという問題もあっ
た。
【0005】これらの問題の解決を図るもう一方の保全
装置として、本出願人が先に出願した特願平 3-40661号
にて、トーラス状スペース内2に軌道を敷設し、マニピ
ュレータを装着したビークルをその軌道に沿って走行さ
せて炉内構造物へアクセスし、これらをハンドリングす
る方式の保全装置が提案されている。このビークルを用
いる保全装置は、図16に示すように、それぞれ関節3
1により連結された複数の円弧状リンク32から形成さ
れ、トーラス状スペース2内に連続した半円状に延設さ
れる軌道33と、外部に配置され軌道33を収容する軌
道収納手段34と、対向する2つのメンテナンスポート
10を経てそれぞれ軌道収納手段34から軌道33の各
リンク32をトーラス状スペース2内に順次送り出し、
先端の支持アーム35に保持されたビークル36の走行
機構により軌道33をスペース2と同心状に延設し、こ
の軌道33の最後端のリンク32を支持する軌道敷設手
段37と、軌道33の出入れが行われるメンテナンスポ
ート10に隣設されている他のメンテナンスポートから
挿入されて軌道33の中間部を支持する軌道支持装置3
8と、炉内構造物の交換作業を行うマニピュレータ39
を備え軌道33上を走行するビークル36等から構成さ
れている。そして、このビークル36は、軌道33回り
の揺動動作と伸縮動作が可能な伸縮アーム39aを搭載
し、軌道33に沿って走行して伸縮アーム39aの先端
に装着されるエンドエフェクタ39bを用いてダイバー
タ等の炉内重量構造物の保全作業を行う。
【0006】また、アーマタイル交換作業の際には、上
記ビークル36に図17に示すようなアーマタイル交換
用マニピュレータが装着される。このアーマタイル交換
用マニピュレータは、軌道33の軸線と同心状に前記ビ
ークル36に片側を固定され、ビークル36が軌道33
上を移動するときに互いに各リンク32を回転自在に連
結する関節31との干渉を防止する切り欠きを有する固
定リング41と、この固定リング41のもう片側にこの
固定リング41の周方向に沿って移動可能に装着され、
一部に切り欠きを有する可動リング42と、可動リング
42に結合された多関節マニピュレータ43とで構成さ
れており、この多関節マニピュレータ43を用いて炉壁
全面に取り付けられたアーマタイル11の補修・交換を
行う。
【0007】このように構成された保全装置は、円形の
軌道33が4点で支持されて高い剛性を備えており、炉
内構造物にアクセスする際の位置決めが、この高い剛性
を備えた軌道上のビークル36の走行という単一の自由
度によって行われるため、精度が良く、しかも炉内構造
物の搬出入も効率良く行えるという特性を持っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たアーマタイル交換用の多関節マニピュレータ43は、
炉の上下端部の壁面にアクセスするための長いアームが
軌道部の可動リング42に結合されている構成となって
おり、長いアームは固有振動数が低下する傾向があり、
アームに振動や撓みが発生しやすくなるのて、高速の動
作が困難になる可能性がある。既に述べたように、炉壁
全面に取り付けられているアーマタイル11は数万枚あ
り、特に、多数のタイルが損傷を受けた場合の交換作業
において十分な効率が得られない心配があった。
【0009】また、ダイバータ7等の重量物を保全する
ためには、ビークル36に搭載されるマニピュレータ
は、上下ダイバータ7にアクセスするため約6mのリー
チが必要で、特に上ダイバータ7の交換作業を行うため
に、先端にダイバータ7の重量約1トンが負荷された状
態で軌道回りの方向にほぼ360°の回転をしなければ
ならない。また、加熱装置アンテナ8等の赤道面周辺の
機器の交換作業においては、アームをほぼ水平に保った
状態でこれらの重量物をハンドリングしなければならな
い。しかも、組立ての際には先端で数mmの高い位置精度
が要求されるため、十分な剛性と精度の高い動作が必要
である。また、ビークル36を炉内へ送り込むために
は、マニピュレータを畳んでメンテナンスポート10を
通過させる必要がある。さらに、周囲から支持された軌
道33上をビークル36の走行軸によって移動するた
め、これらの支持機構との干渉を回避していなければな
らない。したがって、高さ、幅とも制約されたメンテナ
ンスポートを通過可能で、最短に縮めた状態から2倍以
上のストロークで伸縮し、軌道の周囲に設けられた軌道
支持装置と干渉することなく走行でき、軌道回りに全方
位に回転可能で、炉内構造物の交換作業の際の組立位置
にて剛性が高く、位置精度の良いマニピュレータを備え
た遠隔保全装置が必要であるが、このような条件を全て
満足するものは今だ得られていない。
【0010】また、炉内構造物ばかりでなく、真空容器
3の外側に設置されているトロイダルコイル5が故障し
たり、損傷を受けた場合には、真空容器3を部分的に切
断して故障したコイルを取り外さなければならない。す
なわち、真空容器3の分解と再組立を行う遠隔保全装置
が必要となるが、ビークルにマニピュレータを搭載した
保全装置ではそれを行うことができなかった。真空容器
3の分解と再組立だけを行う装置を新たに構築すること
は経済的な負担が極めて大きいばかりでなく、膨大なス
ペースも必要になるので、炉内機器と真空容器との両方
の分解組立が可能な遠隔保全装置が望まれていた。
【0011】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、軌道軸回りに全方位に回転可能で、剛性および位置
精度が高く、機械的安定性、信頼性に優れ、ダイバータ
の交換ばかりでなく、多数のアーマタイルの交換の作業
能率が高く、さらに、真空容器の分解や再組立も可能な
遠隔保全装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】 すなわち本発明は、保
全対象の中空構造体内のスペースに配設される軌道と、
この軌道に沿って走行するビークルと、このビークルに
搭載され、保全箇所に先端部が到達し保全処理を行うマ
ニピュレータとを備え、前記マニピュレータは、ビーク
ルに固着され、ビークルの軌道上の走行を妨害しないた
めの切り欠きを有する固定フレーム、この固定フレーム
の外周に回転自在に支持され、前記固定フレームと同様
に切り欠きを有する可動フレーム、この可動フレームを
前記固定フレームに対して全方位に回動させる回動手
、および前記可動フレームの両端から突出して設けら
れたフランジを有する軌道回り回転機構と、最外筒が前
記軌道回り回転機構の可動フレームに接続され、内側の
筒の後端部に支持され外側の筒の内面に当接する案内手
段および外側の筒の先端に支持され内側の筒の外面に当
接する案内手段を有し、前記最外筒に対し順次内側の筒
が隣接する筒間でテレスコープ状に伸縮可能に構設され
る多段の伸縮アームとを備え、かつ前記軌道回り回転機
構の前記フランジに、前記伸縮アームは該アームの軸方
向に移動可能に挟持されてなることを特徴とする。
【0013】また、本発明の遠隔保全装置は、軌道回り
回転機構の可動フレームの両端から突出して設けられた
フランジに、伸縮アームが該アームの軸方向に移動可能
に挟持されることを特徴とする。
【0014】また、本発明の遠隔保全装置は、軌道回り
回転機構の回動手段が、固定フレームの一端面に固着さ
れ、該フレームと同様に切り欠きを有する略3/4円の
固定セクタ平歯車と、この固定セクタ平歯車に近接して
可動フレームの一端面に固着され、該フレームと同様に
切り欠きを有する略3/4円の可動セクタ平歯車と、固
定セクタ平歯車に噛合する第1ピニオンと、この第1ピ
ニオンを回転駆動する回転駆動手段と、第1ピニオンと
可動セクタ平歯車に同時に噛合する第2ピニオンと、第
1ピニオンおよび第2ピニオンを共に支持し、突設した
ローラを固定セクタ平歯車と可動セクタ平歯車の向い合
う面に各々円周方向に設けた溝に案内することにより両
セクタ平歯車に円周方向に移動自在に支持される歯車ケ
ーシングとを有することを特徴とする。
【0015】また、本発明の遠隔保全装置は、伸縮アー
ムが、最外筒に対して隣接する第2筒をその軸方向に駆
動する軸方向駆動手段と、最外筒と最内筒を連結し、軸
方向駆動手段によって駆動される第2筒の動作を順次内
側の筒に伝達する伝達手段とを有することを特徴とす
る。
【0016】また、本発明の遠隔保全装置は、伸縮アー
ムの先端に装着され、複数の自由度を有する多関節マニ
ピュレータをさらに備えたことを特徴とする。
【0017】また、本発明の遠隔保全装置は、伸縮アー
ムの先端に装着され、先端にレーザ光を出射するノズル
を有し、このノズルを加工対象箇所に近接させ該ノズル
にレーザ光を伝送する複数の自由度を持つレーザ加工マ
ニピュレータと、伸縮アームに沿ってレーザ加工マニピ
ュレータにレーザ光を伝送するレーザ光伝送機構とを備
えたことを特徴とする。
【0018】
【作用】 上記構成において、伸縮アームを構成する何
れの筒もその後端に設けられ外側の筒の内面に当接する
案内手段と外側の先端に設けられて内側の筒の外面に当
接する案内手段により支持されるため、伸縮アームの縮
まった状態ではこの支持点間のスパンは広く、逆に伸び
た状態ではこの支持点間のスパンは短くなる。このよう
に、伸縮アームのストロークに応じて伸縮アームを構成
する各筒の支持スパンが変化する。したがって、縦長の
D形断面を持つ核融合炉の中では、最大限に伸縮アーム
を伸ばす必要がある上下ダイバータ位置へのアクセスと
そのハンドリングの際は各筒の支持スパンは短くなる。
しかしながら、この時は伸縮アームはほぼ鉛直に近い角
度で伸びているため、各案内手段の支持力は小さく抑え
られている。一方、赤道面周辺の炉内構造物にアクセス
する際は伸縮アームはほぼ水平となるが、縮んだ状態の
ため各筒の支持スパンは広く、各案内手段の支持力は小
さく抑えられている。したがって、何れの場合も高い剛
性を示す。
【0019】また、上記構成において、軌道回り回転機
構の回動手段を駆動することにより、ビークルに固定さ
れた固定フレームに対し可動フレームが軌道回りの方向
にほぼ360°回転可能となる。例えば、第1ピニオン
を回転駆動する回転駆動手段を駆動することにより、第
1ピニオンが回転し、固定フレームに固着したセクタ平
歯車との噛み合いにより歯車ケーシングはセクタ平歯車
の円周方向すなわち軌道回りに移動する。さらに、この
第1ピニオンと噛み合い第1ピニオンと逆方向に回転す
る第2ピニオンと噛み合うことによって、可動フレーム
に固着されたセクタ平歯車は固定フレームに対し先の歯
車ケーシングの倍の角度回転する。その結果、歯車ケー
シングが軌道回りに±90°回転すると、セクタ平歯車
が固着された可動フレームは固定フレームに対し軌道回
りに±180°回転する。したがって、このような可動
フレームに接続される伸縮アームも軌道回りに±180
°回転可能となる。
【0020】さらに、伸縮アームが可動フレームの両端
から突出して設けられたフランジに該アームの軸方向に
移動可能に挟持されることにより、伸縮アーム全体をビ
ークルに対して伸縮方向に進退させることができ、高さ
や幅に制限のあるスペース内での伸縮アームの移動や回
転をより容易にすることができる。
【0021】また、この伸縮アームの先端に、複数の自
由度を備えた多関節マニピュレータを装着することによ
り、大動作領域と大可搬重量を持つ伸縮アームの動作に
より、保全が必要な炉壁に接近させ、機動性の高い小形
の多関節マニピュレータの動作により実際の保全作業、
例えば多数のアーマタイルの交換作業を行わせることが
でき、より作業能率の高いアーマタイル交換用マニピュ
レータを得ることができる。さらに、アーマタイル交換
用マニピュレータとしては、伸縮アームの先端に、新た
に組み付けるアーマタイルと炉壁から取り外したアーマ
タイルを保持するストッカを設けることが好ましい。
【0022】また、ビークルに搭載されるマニピュレー
タとして、上記伸縮アームの先端に、先端にレーザ加工
用ノズルを備え、このノズルにレーザ光を伝送する複数
の自由度を持ち真空容器に到達できるアーム長さのレー
ザ加工マニピュレータを装着することにより、真空容器
のレーザ切断およびレーザ溶接が可能になり、炉内機器
の保全装置をそのまま利用して真空容器の分解と再組立
を行うことができるようになる。
【0023】このレーザ加工マニピュレータにレーザ光
を伝送するレーザ光伝送機構は、ミラーを内蔵し、回転
自在に支持された複数の関節と、各関節を結合するパイ
プや伸縮パイプからなり、伸縮アームに沿って設けられ
ており、伸縮アームの動作に受動的に追従する。レーザ
光、特に、CO2 レーザ光は、炉の上部ポートの開口部
から炉内のビークルに伝送され、このレーザ光伝送機構
を経てレーザ加工マニピュレータの先端のノズルに伝送
される。
【0024】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。なお、従来例と共通する部分には同一符号を付し
て重複する説明は省略する。
【0025】図1は、本発明の遠隔保全装置の一実施例
を示す斜視図である。この第1の実施例の遠隔保全装置
は、炉内に展開される軌道33と、この軌道33上を走
行するビークル51a、51bと、ビークル51a、5
1b間に挟装されるマニピュレータ52とで構成され
る。そして、このマニピュレータ52は、断面四角形状
のテレスコープ状の伸縮アーム53、軌道回りの回転機
構54、回転機構54に対して伸縮アーム53全体をス
ライドさせるスライド駆動機構55、伸縮アーム52の
先端に装着される図示しないエンドエフェクタ等にて構
成される。
【0026】次に、テレスコープ状の伸縮アーム53の
構成を図2〜図4を参照して詳細に説明する。なお、図
2および図3は、図1の伸縮アーム53の互いに直交方
向の縦断面を示し、図4は図1の軌道軸に沿った横断面
を示している。図2および図3に示すように、テレスコ
ープ状の伸縮アーム53は、図示しないエンドエフェク
タを先端に支持する先端ブロック56、角パイプ57お
よび中空の後端ケーシング58からなる内筒53aと、
先端プレート59、角パイプ60およびボールスクリュ
ウナット61を保持する後端ケーシング62からなる中
間筒53bと、先端プレート63、角パイプ64および
軸受け65を介しボールスクリュウ66を回転自在に支
持し、さらに減速機67、駆動モータ68を持つ後端ケ
ーシング69からなる外筒53cとで構成されている。
【0027】このようなテレスコープ状の伸縮アーム5
3において、図2に示すように、各々の筒の後端ケーシ
ング58、62の外側の筒と向い合う面に、軸70によ
り揺動自在に支持される複数のローラ71がボギー構造
に形成されている案内機構72が設けられ、各々外側の
筒の内面に当接している。また、角パイプ60、64の
先端にも内側の筒と向い合う面に同様の案内機構72が
設けられ、各々内側の筒の外面に当接して案内してい
る。さらに、図3および図4に示すように、これらの案
内機構72に案内される面と直角に隣合う面(荷重を比
較的受けない面で、アーム53の軌道33に対して直交
する側面)には、同様の配置にて小形の案内機構72a
が設けられている。
【0028】また、外筒53cと中間筒53bは、後端
部においてボールスクリュウ66にて接続されており、
外筒53cと内筒53aは、図3に示すように、小形の
案内機構72aで案内される面において、各々対角に対
をなすチェーン73a,73bによって接続されてい
る。外筒53c後端から内筒53a後端に至るチェーン
73aは中間筒53b先端に回転自在に支持されるスプ
ロケット74aを経由し、外筒53c先端から内筒53
a後端に至るチェーン73bは中間筒53bの後端に回
転自在に支持されたスプロケット74bを経由してい
る。
【0029】また、スライド駆動機構55として、外筒
53cの外面のうち軌道33に対して直交する面には、
図1および図3に示すように、リニアガイド75が各々
固着されており、片側の面にはこれと平行してラック7
6が固着されている。さらに、リニアガイド75に案内
されるベアリング77は、軌道回りの回転機構54の可
動フレーム81の両端のフランジ81a、81bに取り
付けられており、一方のフランジ81aに固着された減
速機付き駆動モータ82の出力軸に設けられたピニオン
83はラック76と噛み合う。
【0030】次に、図1、図4および図5を参照して軌
道回り回転機構54の構成を詳細に説明する。伸縮アー
ム53をリニアガイド75とベアリング77を介して支
持する可動フレーム81は軌道33に沿って開口部を持
つC形断面を有し、両端のフランジ81a、81bの外
側には可動フレーム81と同位相の開口部を持つ略3/
4円の可動リング84と可動セクタ平歯車85が各々固
着されている。可動リング84および可動セクタ平歯車
85の端面には、図5に示すように、ラジアル方向に荷
重を受けるカムフォロワ86と、支持ブロック87を介
して取り付けられスラスト方向の荷重を受け持つローラ
フォロワ88とが同一円周上に交互に並べられている。
この可動フレーム81の内径側には、同じく軌道33に
沿って開口部を持ち、両端に向い合わせの面に周方向の
溝vを持ち、先の可動リング84および可動セクタ平歯
車85と同様の開口部を持つ固定リング89と固定セク
タ平歯車90が固着された固定フレーム91が貫通して
おり、この固定フレーム91の両端部に周方向に並べて
設けられたローラフォロワ92が可動フレーム81を可
動リング84、可動セクタ平歯車85の内径部分にて支
持している。また、可動リング84および可動セクタ平
歯車85の端面に周上に並べて設けられたカムフォロワ
86、ローラフォロワ88は、各々固定リング89およ
び固定セクタ平歯車90の面に設けられた溝vに案内さ
れる。
【0031】また、可動セクタ平歯車85と固定セクタ
平歯車90の向い合う面にはさらに円周方向の溝vvが
設けられている。そして、可動セクタ平歯車85および
固定セクタ平歯車90と個別に噛み合うとともに、同時
に相互に噛み合う一対のピニオン93、94、およびそ
の一方のピニオン93を減速機95を介して駆動するモ
ータ96等を内臓した扇形の歯車ケーシング97には、
内径側においてセクタ平歯車85、90間に挿着される
突起97aが設けられており、この突起97aの表裏に
周方向に軸を並べて回転自在に支持されたカムフォロワ
98aが溝vvに案内されるとともに、突起97aの面
内に放射状に設けられた軸に回転自在に支持されたカム
フォロワ98bがセクタ歯車85、90の向い合わせの
面に当接されている。
【0032】一方、固定フレーム91の両端に固着され
た固定リング89と固定セクタ平歯車90のさらに外側
には、各々軌道33の上下面および側面に当接するロー
ラ101、102等により構成された案内機構103、
104を備えたビークル51a、51bが固着されてお
り、そのうちのビークル51aには、軌道33の側面に
設けられたラック105(図1を参照)に噛み合うピニ
オン106と、そのピニオン106に動力を伝達する歯
車107と、それを駆動するモータ108(図1を参
照)を備えた駆動ユニット109が取り付けられてい
る。
【0033】以上のように構成された本実施例の作用を
説明する。
【0034】まず、伸縮アーム53において、外筒53
cの後端ケーシング69に固着された駆動モータ68を
回転させると、減速機67を介してボールスクリュウ6
6が回転し、ボールスクリュウナット61を支持する中
間筒53bが外筒53cに対して進退する。それに伴
い、外筒53cと内筒53aとの間に設けられたチェー
ン73a、73bは中間筒53bの両端に支持されたス
プロケット74a、74bにて折り返されているため、
例えば中間筒53bが外筒53cに対し伸びて行く際に
はチェーン73aが張力を受け、内筒53aを外筒53
cに対し中間筒53bの動作速度の倍の速度で伸ばして
行くことになる。つまり、駆動モータ68を回転させる
ことによりテレスコープ状の伸縮アーム53は各筒53
a、53b、53cが均等に伸びて行くようになってい
る。しかも、この時各筒は各々後端部にて案内機構72
を介して外側の筒の内面に支持され、またその外面を外
側の筒の先端部で同じく案内機構72を介して支持され
ている。そのため、伸縮アーム53の伸縮ストロークに
応じて支持点間のスパンが変化する。
【0035】ところで、交換対象の炉内構造物は、図6
に示すように、D形断面の炉内最上部と最下部に配置さ
れたダイバータ7と赤道面近傍に位置するプラズマ加熱
装置のアンテナ8である。ダイバータ7をハンドリング
する際は、伸縮アーム53はほとんどストローク一杯に
伸びるため、各筒の支持スパンは短くなる。しかしなが
ら、この時はトーラス状スペース2の断面形状が縦長の
D形をしており軌道33がほぼその中央に位置すること
から、伸縮アーム53は鉛直に近い方向に伸びているこ
ととなり、伸縮アーム53の横荷重は小さく、したがっ
て伸縮アーム53を構成する各筒の支持点、すなわち案
内機構72が受ける力も小さく、先端位置決め誤差も小
さく、各部の案内機構72および角パイプ57、60、
64の弾性により決まる伸縮アーム53の総合的な剛性
も高い状態が維持できる。さらに、赤道面での重量物の
ハンドリングにおいては、伸縮アーム53はほぼ水平方
向に伸ばされるが、炉内空間の制約によりストロークは
短く制限され、したがって各筒の支持点間のスパンは十
分に長くなる。このため、各案内機構72の受ける支持
反力は小さく抑えられ、剛性・精度ともに良好な結果と
なる。これは、赤道面近傍の作業のみならず、図6に示
す上ダイバータ7を炉外へ排出するためのハンドリング
経路においても言えることである。
【0036】また、可動フレーム81のフランジ81a
に固着されたモータ82を駆動すると、ラック76とピ
ニオン83の噛み合いにより、伸縮アーム53全体が可
動フレーム81に対し昇降動作を行う。これにより、例
えばメンテナンスポート10を使って炉内トーラス状ス
ペース2にマニピュレータ52を入れる際に、メンテナ
ンスポート10の高さ方向の寸法に合わせてマニピュレ
ータ52の高さを軌道33の位置に係わらず適当に選ぶ
ことができる。
【0037】次に、歯車ケーシング97に固着されたモ
ータ96を回転させると、減速機95を介してピニオン
93が回転し、さらにこのピニオン93と固定フレーム
91に固着された固定セクタ平歯車90との噛み合いに
より、歯車ケーシング97がセクタ平歯車85、90の
周方向に回転する。この時、セクタ平歯車85、90に
設けた溝vvに案内されたカムフォロワ98aがラジア
ル方向の反力を支持し両セクタ平歯車の面に当接したカ
ムフォロワ98bがスラスト方向の位置を規制する。一
方、先のピニオン93と噛み合うピニオン94はさらに
可動フレーム81に固着された可動セクタ平歯車85と
噛み合うため、図7に示すように、固定フレーム91に
固着された固定セクタ平歯車90を基準に考えると、歯
車ケーシング97が角度α揺動すると、可動フレーム8
1に固着された可動セクタ平歯車85は2倍の角度2α
揺動することになる。その結果、歯車ケーシング97が
軌道回りに±90°回転すると、可動セクタ平歯車85
が固着された可動フレーム81は固定フレーム91に対
し軌道回りに±180°回転する。この時、可動フレー
ム81のラジアル反力は、固定フレーム91の周上に設
けられたローラフォロワ92と、可動フレーム81の両
側に固着された可動リング84、可動セクタ平歯車85
に設けられ、相対する固定リング89、固定セクタ平歯
車90に設けられた溝vに案内されるカムフォロワ86
とによって支持される。一方、可動フレーム81のスラ
スト方向の動きは、固定リング89、固定セクタ平歯車
90に当接されたローラフォロワ88によって支持され
る。
【0038】以上の説明から明らかなように、上記実施
例においては、軌道33に沿って開口部すなわち切り欠
きがあり、端部に略3/4円の固定セクタ平歯車90を
持つ固定フレーム91と、その外側に軌道回りに揺動自
在に支持され同じく切り欠きを持ち端部に可動セクタ平
歯車85が固着された可動フレーム81と、その両セク
タ平歯車85、90に対して噛み合い、且つ相互に噛み
合う一対のピニオン93、94を内蔵し両セクタ平歯車
85、90に対し独立してその周方向に揺動自在な歯車
ケーシング97とにより軌道回り回転機構54を構成し
たため、軌道支持装置37と干渉せずに通過可能で、軌
道回りに全周回転可能とすることができる。また、伸縮
アーム53を構成する各筒を、その先端で内側の筒を支
持し後端で外側の筒に支持されるようにしたことで、限
定された姿勢での炉内作業において高い剛性と位置精度
を実現し、さらに、この伸縮アーム全体を昇降させる自
由度を設けることにより、高さ方向に寸法の制約のある
メンテナンスポート10を通過可能とすることができ
る。
【0039】なお、本実施例では伸縮アームを内筒、中
間筒、外筒により構成したが、同様の支持方式および動
力伝達方式を用いてさらに多数段の構成としてもよい。
また軌道回り回転機構の2枚のセクタ平歯車と、2枚の
ピニオンは各々同歯数としたが、これに限定されるもの
ではなく、歯車ケーシングの揺動角や可動フレームの揺
動角の必要性に応じて任意の組合せが可能である。
【0040】図8は、本発明の遠隔保全装置の第2の実
施例を示すもので、図14に示すようなトカマク型核融
合炉1において、トーラス状スペース2に連通する4つ
のメンテナンスポート10のいずれか1つのメンテナン
スポート10からトーラス状スペース2内に挿入される
アーマタイル交換用マニピュレータを備えた遠隔保全装
置の全体構成を示している。この遠隔保全装置は、関節
31によって互いに回転自在に連結された複数の円弧状
リンク32からなる軌道33と、この軌道33をキャス
ク9内に収納する軌道収納装置34と、この軌道33を
トーラス状スペース2内に敷設する軌道敷設装置37
と、炉内に敷設された軌道33を隣のメンテナンスポー
ト10から支持する軌道支持装置38と、炉内に敷設さ
れた軌道33上を走行するビークル51と、このビーク
ル51に搭載され、軌道回りの回転動作と伸縮動作が可
能なアーマタイル交換用のマニピュレータ111とから
構成されている。そして、このアーマタイル交換用のマ
ニピュレータ111は、図1に示す軌道回りの回転動作
と伸縮動作が可能な伸縮アーム53の先端に、アーマタ
イル交換作業用の多関節マニピュレータ112が装着さ
れて構成される。
【0041】軌道33は、遠隔保全装置が使用されない
ときには、キャスク9内に設置された軌道収納装置34
によって巻き取られるように収納されている。そして、
炉内機器の保全が必要となったときに、軌道敷設装置3
7により、関節31により連結された円弧状リンク32
からなる軌道33をトカマク型核融合炉1のメンテナン
スポート10内に送り込み、さらに、上記円弧状リンク
の関節31をロックしながら順次トーラス状スペース2
内に送り込んで、連続する半円状の軌道33を炉内に延
設する。軌道敷設手段37で最終端のリンク32を支持
し、隣接する他のメンテナンスポート10から挿入され
た軌道支持装置38で中間部を支持する。さらに、図示
しないもう一本の半円状の軌道33が対向するメンテナ
ンスポート10から炉内に敷設され、それぞれの半円の
軌道33の先端部と終端部とが相互に結合されることに
より、4か所のメンテナンスポート10で支持される円
形の軌道33が炉内に形成される。
【0042】そして、図1および図4に示したように、
軌道33の側面にはラック105が設けられており、上
記ビークル51に取り付けられモータ108と減速機か
らなる駆動ユニット109により回転駆動されるピニオ
ン106と噛み合うようになっている。また、ビークル
51の内部には軌道33に当接してビークル51をガイ
ドする案内機構103、104が組み付けられている。
【0043】さらに、ビークル51は51a、51bに
分割されており、その間に伸縮アーム53が挟持されて
いる。この伸縮アーム53は、第1の実施例と同様の伸
縮機構、軌道回りの回転機構54、およびスライド駆動
機構55を有しており、その説明は省略する。
【0044】アーマタイルを交換するときには、ダイバ
ータ把持用のエンドエフェクタの代わりにアーマタイル
交換作業用の多関節マニピュレータ112が伸縮アーム
53の先端に装着されるとともに、新たに組み付けるア
ーマタイルおよび炉壁から取り外したアーマタイルを保
持するストッカ(図示せず)が、上記伸縮アーム53の
先端に装着される。また、アーマタイル交換作業用の多
関節マニピュレータ112の先端には炉壁のアーマタイ
ルを着脱するためのツール(図示せず)が装着される。
【0045】次に、第2の実施例の作用を図1および図
9を参照して説明する。図9は、伸縮アーム53と多関
節マニピュレータ112の動作により、ダイバータ7の
表面に装着されたアーマタイルにアクセスする姿勢を示
している。
【0046】まず、軌道33がキャスク9に収納されて
いる状態において、伸縮アーム53の先端にアーマタイ
ル交換作業用の多関節マニピュレータ112を装着す
る。次に、既に述べたように、2本の半円状の軌道33
を軌道敷設装置37によって炉内に展開し、軌道支持装
置38によって支持し、それぞれ結合して円形の軌道3
3を炉内に敷設する。ビークル51が軌道敷設装置37
から離れて軌道33上を走行し、軌道33が支持されて
いる隣接するメンテナンスポート10の所に移動する。
そこで、アーマタイル搬出入装置(図示せず)が軌道支
持装置38の下側の空間を通ってアーマタイルが収納さ
れたストッカを炉内に搬入し、伸縮アーム53の先端に
装着する。次に、ビークル51の走行動作、伸縮アーム
53の軌道回りの回転および伸縮動作により、交換すべ
きアーマタイルが組み付けられている位置に伸縮アーム
53の先端を近付け、多関節マニピュレータ112によ
り、損傷したアーマタイルを炉壁から取り外し、上記ス
トッカに収納し、新しいアーマタイルをストッカから取
り外して炉壁に組み付ける。他の交換すべきアーマタイ
ルが近傍にあるときには多関節マニピュレータ112だ
けの動作で交換作業を継続し、離れているときには伸縮
アーム53の回転や伸縮動作あるいはビークル51の走
行動作によって移動して作業を行う。この作業を繰り返
して、必要に応じてストッカを交換し、交換作業が終了
したら、ストッカを上記アーマタイル搬出入装置によっ
て炉外に搬出する。そして、最後に軌道敷設装置37に
よって軌道33を炉内からキャスク9に収納する。
【0047】上述したように、トカマク型核融合炉にお
ける上記実施例の遠隔保全装置は、軌道33に沿って走
行するビークル51と、このビークル51に装着され、
軌道回りの回転動作と伸縮動作が可能な伸縮アーム53
と、この伸縮アーム53の先端に装着され、複数の自由
度を備えた多関節マニピュレータ112とを備えている
ので、大動作領域と大可搬重量を持つ伸縮アーム53の
動作により保全が必要な炉壁に接近し、機動性の高い小
形の多関節マニピュレータ112の動作により多数のア
ーマタイルの交換作業が行えるので、作業能率が向上す
る。さらに、伸縮アーム53の先端に、新たに組み付け
るアーマタイルと炉壁から取り外したアーマタイルを保
持するストッカを設けることにより、アーマタイルを搬
送するための移動時間を短縮し、さらに能率を向上させ
ることができる。
【0048】なお、伸縮アーム53の先端に取り付ける
多関節マニピュレータ112をマスタースレーブ型マニ
ピュレータにして、オペレータが操縦できるようにして
もよく、作業内容も、アーマタイル11の交換だけでな
く、炉内機器の検査や、アーマタイル以外の炉内構造物
の補修作業を行ってもよい。
【0049】また、上記実施例においては、軌道33を
敷設する前に、メンテナンスキャスク9内で、伸縮アー
ム53の先端にアーマタイル交換用多関節マニピュレー
タ112を装着することとしたが、軌道33を展開した
後で、軌道支持装置38が挿入されている隣のメンテナ
ンスポート10から多関節マニピュレータ112を装着
するようにしてもよい。さらに、アーマタイル作業用多
関節マニピュレータ112とダイバータ交換用エンドエ
フェクタとの交換をこの隣のメンテナンスポート10で
行ってもよい。これにより、作業内容を速やかに切り替
えることができ、作業能率をさらに向上できる効果があ
る。
【0050】図10は、本発明の遠隔保全装置の第3の
実施例を示すものである。この実施例は、伸縮アーム5
3の先端にレーザ加工マニピュレータ120が装着され
た構成を有する。図10において、レーザ光伝送用伸縮
パイプ121が、真空容器3の上部ポート(図示せず)
から炉内に挿入され、その軸心m回りに回転自在に支持
されている。このレーザ光伝送用伸縮パイプ121の先
端は、軸p回りに回転自在に支持されたミラーを内蔵し
たミラーユニット122p、および軸pに直交する軸q
回りに回転自在に支持されたミラーユニット122qで
構成されるミラー関節122となっている。なお、ミラ
ー関節122には炉内に挿入されるときに、その位置と
姿勢を保持するための把持用突起122aが設けられて
いる。また、伸縮パイプ121の上部も同様に2軸の回
転が自在なミラー関節(図示せず)が設けられている。
ミラー関節122は歯車ケーシング97と一体をなす関
節取付部97bに取り付けられており、ミラーユニット
122p、122qで反射されたレーザ光は軸qに沿っ
て97bの内部を通り、同じく軸q回りに回転自在に組
み付けられたミラー関節123qに至る。さらに、パイ
プ124を経て軸r回りに回転自在に組み付けられた2
個のミラーユニット125r1 と125r2とからなる
ミラー関節125で反射されて、パイプ126内に導か
れ、同様に軸s回りに回転自在に組み付けられた2個の
ミラーユニット127s1 と127s2 とからなるミラ
ー関節127で反射されて、伸縮アーム53に平行な軸
nに沿って伸縮自在に支持された伸縮パイプ128の中
に導かれる。軸qと軸r間の距離と、軸rと軸s間距離
と、軸sと可動セクタ平歯車85の回転中心軸o間の距
離と、軸qと回転中心軸o間の距離とは全て等しくなっ
ている。すなわち、軌道断面方向から見ると、軸q、軸
r、軸s、軸oの軸心は菱形をなしている。
【0051】この伸縮パイプ128の先端は、伸縮アー
ム53の先端に装着され、伸縮パイプ128内のレーザ
光が伝送されるレーザ加工マニピュレータ120に接続
されている。すなわち、上記伸縮パイプ128に沿って
伝送されたレーザ光は、伸縮アーム53の先端部でミラ
ー関節129によって伸縮方向nに直角な軸tの方向に
曲げられる。このミラー関節129に対してアーム13
0が軸t回りに回転駆動されており、ついでアーム13
1がアーム130の先端で軸tに直交する軸u回りに回
転駆動されている。アーム131はミラーを内蔵した屈
曲部131aを持ち、その先はk方向に伸縮動作できる
伸縮アーム131bになっている。その先端部では、k
に直角な軸v回りの回転駆動が可能なミラー関節132
になっており、さらに軸vに直角な軸w回りに回転駆動
されるミラー関節133があり、そこに、レーザ光が射
出されるノズル134が組み付けられている。
【0052】以上に述べた回転軸t、u、v、wを持つ
関節においては、図示していないがサーボモータや減速
機からなる駆動機構と、1組のミラーユニットによりレ
ーザ光をフームに沿って反射するミラー関節とを備えて
おり、伸縮アーム131bには伸縮動作用の駆動機構を
備えている。また、各ミラーユニットには耐放射線性に
優れたチューブ(図示せず)を通して、冷却水を循環さ
せており、ノズル134にはレーザ加工を良好にするた
めのアシストガスが供給されている。
【0053】次に、上記構成のマニピュレータの作用に
ついて、図14に示すようなトカマク型核融合炉1の真
空容器3の切断作業を例に挙げて説明する。
【0054】まず、真空容器の3内部に組み付けられて
いるブランケットや、ダイバータ7等の炉内構造物を図
示しない炉内構造物撤去手段により撤去しておく。軌道
33がキャスク9に収納されている状態において、伸縮
アーム53の先端にレーザ加工マニピュレータ120を
装着する。次に、図1に示すように、2本の半円状の軌
道33を軌道敷設装置37によって炉内に展開し、軌道
支持装置38によって支持し、それぞれ結合して円形の
軌道を炉内に敷設する。ビークル51が軌道敷設装置3
7から離れて軌道33上を走行し、上部ポートから挿入
されるレーザ光伝送用伸縮パイプ121と結合できる位
置に移動する。図示しない伸縮パイプ結合装置により、
ミラー関節122の把持用突起122aを把持して炉内
に挿入し、図10に示すように、歯車ケーシング97に
形成された関節取付部97bに結合する。
【0055】図11は、上記のレーザ光伝送用伸縮パイ
プ121の動作領域を上方から見た様子を示すもので、
図示しないレーザ光伝送装置を経て上部ポート141内
のミラー関節142に伝送されたレーザ光は、伸縮パイ
プ121を経てミラー関節122に至る。ビークル51
の位置A、B、Cに対応して伸縮パイプ121の姿勢が
変化して、ミラー関節122の位置も回転駆動機構の位
置に応じてそれぞれ追従している様子を示している。な
お、本図においては、真空容器3の内壁の断面3bと、
外壁の断面3aが透視的に示されている。
【0056】図12は、伸縮アーム53の軌道回りの回
転に伴って、ミラー関節の回転軸q、r、sの位置が、
どのように変化するかを軌道の断面方向から示したもの
である。既に述べたように、歯車ケーシング97と一体
の関節取付部97bに組み付けられているミラー関節1
22が可動セクタ平歯車85の回転中心軸o回りに回転
する角度は、伸縮アーム53に組み付けられているミラ
ー関節127の回転角度の半分になる。すなわち、oq
の回転角はosの回転角の半分になるので、図12に示
すように、伸縮アーム53が回転してミラー関節127
が軌道33の下側のs1 の位置に移動したり、 180°回
転してs2 の位置に移動した場合にも、ミラー関節12
2は軌道33の上側であるq1 、q2 の位置に移動する
だけでよく、上部ポートから挿入された伸縮パイプ12
1を軌道33と干渉させることなくレーザ光を軌道33
の下側に伝送できる。なお、ミラー関節122がq1
位置よりさらに左に回転するとパイプ124と126が
可動セクタ平歯車85に干渉することになるので、これ
より左には回転しない。図12において、伸縮アーム5
3の中心線をiとしたとき、ミラー関節122がq1
2 の位置に移動すると、中心線iはそれぞれi1 、i
2 に移動することになる。右側にはq2 の位置まで回転
できるとすると、伸縮アーム53の中心線は、i1 とi
2 で挟まれた斜線の領域Hには入れないことになる。
【0057】図13は、伸縮アーム53とレーザ加工マ
ニピュレータ120の動作により先端のノズル134が
到達できる領域を示したものであり、丸印で示したj1
〜j7 は伸縮アーム53の先端の位置を示している。こ
の図から明らかなように、伸縮アーム53は最も縮んだ
状態である長さを持っているために、上記の領域Hの他
に軌道33を中心とする円形の領域Iには入れないが、
先端のノズル134はレーザ加工マニピュレータ120
の動作により真空容器3の全断面にアクセスすることが
できる。
【0058】以上説明したように、この実施例によれ
ば、真空容器3に到達できるアーム長と自由度を有し、
レーザ光を先端のノズル134に伝送しノズル134か
らレーザ光を出射するレーザ加工マニピュレータ120
を、伸縮動作と軌道回りの回転動作の可能な伸縮アーム
53の先端に装着するとともに、この伸縮アーム53に
沿ってレーザ加工マニピュレータ120にレーザ光を伝
送するレーザ光伝送機構を設けているので、トカマク型
核融合炉1の真空容器3の全壁面にノズルの先端をアク
セスさせることができ、真空容器3のレーザ切断および
レーザ溶接が可能になり、炉内構造物の交換作業用の遠
隔保全装置をそのまま利用して、真空容器3の分解と再
組立を行うことができる。
【0059】また、上記レーザ光の伝送機構において
は、レーザ光は上部ポートから炉内に伝送され、伸縮ア
ーム53の半分の回転角度で軌道回りに回転する歯車ケ
ーシング97と一体のミラー関節を経て、伸縮アーム5
3に伝送されるので、軌道33の下側を含む広い領域に
レーザ光を伝送することが可能になる。
【0060】なお、上記実施例では、伸縮アーム53の
先端にレーザ用加工マニピュレータ120を装着して切
断や溶接を行うこととしたが、カッティングやグライン
ディングのツールや、他の溶接ツールを備えたマニピュ
レータを装着してもよい。これにより、レーザ光伝送装
置が不要になる。
【0061】さらに、上記実施例においては、真空容器
3の分解と再組立を行うこととしたが、再組立に限ら
ず、真空容器3を最初に組み立てるときに本発明の遠隔
保全装置を使用してもよい。これにより、遠隔保全装置
をより有効に稼働させることができる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
高さ、幅とも制約されたメンテナンスポートを通過可能
で、最短に縮めた状態から2倍以上のストロークで伸縮
し、軌道の周囲に設けられた軌道支持装置と干渉するこ
となく走行でき、軌道軸回りに±180°回転可能で、
炉内構造物の交換作業の際の組立位置にて剛性が高く、
位置精度の良いマニピュレータを備えた遠隔保全装置を
得ることができる。さらに、本発明によれば、ダイバー
タの交換ばかりでなく、多数のアーマタイルの交換作業
等の作業能率が高く、さらに、真空容器の分解や再組立
も可能な、トカマク型核融合炉の保全作業に最適な遠隔
保全装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遠隔保全装置の第1実施例を示す斜視
図である。
【図2】図1の伸縮アーム部分の縦断面図である。
【図3】図2に対して直交する方向から見た伸縮アーム
部分の縦断面図である。
【図4】図1の軌道回りの回転機構の水平切断面を示す
断面図である。
【図5】図1の軌道軸方向から見た軌道回りの回転機構
の部分断面図である。
【図6】図1の遠隔保全装置の動作を説明する図であ
る。
【図7】図1の軌道回り回転機構の動作を説明する模式
図である。
【図8】本発明の遠隔保全装置の第2実施例の全体概略
を示す斜視図である。
【図9】多関節マニピュレータを伸縮アームの先端に装
着して炉の上部と下部にアクセスしている様子を示す説
明図である。
【図10】本発明の遠隔保全装置の第3実施例を示す斜
視図である。
【図11】図10に示す実施例における真空容器の上部
ポートから挿入されたレーザ光伝送用伸縮パイプの動作
範囲を示す平面図である。
【図12】図10に示す実施例の伸縮アームの回転に伴
うミラー関節の位置の変化を示す説明図である。
【図13】本発明にかかるレーザ加工マニピュレータの
先端のノズルが到達できる領域を示す図である。
【図14】トカマク型核融合炉の縦断面図である。
【図15】多関節アームを用いた従来の遠隔保全装置の
概略的な平面図である。
【図16】従来の軌道展開方式の遠隔保全装置の全体構
成を示す斜視図である。
【図17】従来の遠隔保全装置のビークルに装着される
アーマタイル交換用マニピュレータを示す図である。
【符号の説明】
33………軌道 34………軌道収納装置 37………軌道敷設装置 38………軌道支持装置 51a、51b………ビークル 53………伸縮アーム 53a………内筒 53b………中間筒 53c………外筒 54………回転機構 55………スライド駆動機構 66………ボールスクリュー 68、82、96、108………駆動モータ 72、72a………案内機構 75………リニアガイド 81………可動フレーム 85………可動セクタ平歯車 90………固定セクタ平歯車 91………固定フレーム 93、94………ピニオン 97………歯車ケーシング 97b……関節取付部 112………多関節マニピュレータ 120………レーザ加工マニピュレータ 121、128………伸縮パイプ 122、123q,125、127、129、132、
133…ミラー関節 122a……把持用突起 131b……伸縮アーム 134………ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近藤 光昇 茨城県那珂郡那珂町大字向山801−1 日本原子力研究所内 (72)発明者 寺門 拓也 茨城県那珂郡那珂町大字向山801−1 日本原子力研究所内 (72)発明者 岡 潔 茨城県那珂郡那珂町大字向山801−1 日本原子力研究所内 (72)発明者 金森 直和 茨城県那珂郡那珂町大字向山801−1 日本原子力研究所内 (72)発明者 宗像 正 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東 芝 府中工場内 (72)発明者 村上 伸 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東 芝 府中工場内 (56)参考文献 特開 平4−212091(JP,A) 特開 昭59−7592(JP,A) 特開 昭63−269497(JP,A) 実開 昭58−80195(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B25J 5/02 B25J 18/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保全対象の中空構造体内のスペースに配
    設される軌道と、この軌道に沿って走行するビークル
    と、このビークルに搭載され、保全箇所に先端部が到達
    し保全処理を行うマニピュレータとを備え、前記マニピ
    ュレータは、 前記ビークルに固着され、前記ビークルの軌道上の走行
    を妨害しないための切り欠きを有する固定フレーム、こ
    の固定フレームの外周に回転自在に支持され、前記固定
    フレームと同様に切り欠きを有する可動フレーム、こ
    可動フレームを前記固定フレームに対して全方位に回動
    させる回動手段、および前記可動フレームの両端から突
    出して設けられたフランジを有する軌道回り回転機構
    と、 最外筒が前記軌道回り回転機構の可動フレームに接続さ
    れ、内側の筒の後端部に支持され外側の筒の内面に当接
    する案内手段および外側の筒の先端に支持され内側の筒
    の外面に当接する案内手段を有し、前記最外筒に対し順
    次内側の筒が隣接する筒間でテレスコープ状に伸縮可能
    に構設される多段の伸縮アームとを備え、 かつ前記軌道回り回転機構の前記フランジに、前記伸縮
    アームは該アームの軸方向に移動可能に挟持されてなる
    ことを特徴とする遠隔保全装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の遠隔保全装置において、
    前記軌道回り回転機構の回動手段は、前記固定フレーム
    の一端面に固着され、該フレームと同様に切り欠きを有
    する略3/4円の固定セクタ平歯車と、この固定セクタ
    平歯車に近接して前記可動フレームの一端面に固着さ
    れ、該フレームと同様に切り欠きを有する略3/4円の
    可動セクタ平歯車と、固定セクタ平歯車に噛合する第1
    ピニオンと、この第1ピニオンを回転駆動する回転駆動
    手段と、前記第1ピニオンと第2セクタ平歯車に同時に
    噛合する第2ピニオンと、前記第1ピニオンおよび第2
    ピニオンを共に支持し、突設した手段を前記固定セクタ
    平歯車と可動セクタ平歯車の向い合う面に各々円周方向
    に設けた溝に案内することにより両前記セクタ平歯車に
    円周方向に移動自在に支持される歯車ケーシングとを有
    することを特徴とする遠隔保全装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の遠隔保全装置に
    おいて、前記伸縮アームは、前記最外筒に対して隣接す
    る第2筒をその軸方向に駆動する軸方向駆動手段と、前
    記最外筒と最内筒を連結し、前記軸方向駆動手段によっ
    て駆動される前記第2筒の動作を順次内側の筒に伝達す
    る伝達手段とを有することを特徴とする遠隔保全装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3記載の遠隔保全装
    置において、前記マニピュレータは、前記伸縮アームの
    先端に装着され、複数の自由度を有する多関節マニピュ
    レータを備えたことを特徴とする遠隔保全装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、2または3記載の遠隔保全装
    置において、前記マニピュレータは、前記伸縮アームの
    先端に装着され、先端にレーザ光を出射するノズルを有
    し、このノズルを加工対象箇所に近接させ該ノズルにレ
    ーザ光を伝送する複数の自由度を持つレーザ加工マニピ
    ュレータと、前記伸縮アームに沿って前記レーザ加工マ
    ニピュレータにレーザ光を伝送するレーザ光伝送機構と
    を備えたことを特徴とする遠隔保全装置。
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