JPH05142368A - トカマク型核融合炉の遠隔保全装置 - Google Patents

トカマク型核融合炉の遠隔保全装置

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JPH05142368A
JPH05142368A JP3307467A JP30746791A JPH05142368A JP H05142368 A JPH05142368 A JP H05142368A JP 3307467 A JP3307467 A JP 3307467A JP 30746791 A JP30746791 A JP 30746791A JP H05142368 A JPH05142368 A JP H05142368A
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正 宗像
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    • G21BFUSION REACTORS
    • G21B1/00Thermonuclear fusion reactors
    • G21B1/25Maintenance, e.g. repair or remote inspection
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E30/10Nuclear fusion reactors

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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、作業効率がよく、しかも炉内の軌道
上で故障したビークルの回収を可能にして信頼性の向上
を図ることにある。 【構成】トカマク型核融合炉のメンテナンスポート9 を
経て核融合炉のトーラス状の空間に、複数の円弧状リン
グが関節101 によりそれぞれ接続された軌道100を順次
送出して円形に展開させる軌道敷設装置200 と、この軌
道敷設装置の先端に揺動可能に接続されトーラス周方向
に展開の方向を決める支持アームと、この支持アームに
保持されて軌道上を走行するビークル300 と、軌道敷設
装置の非使用時に装置全体がキャスク8 に収納された状
態で前記支持アームが揺動した位置に設けられた固定軌
道400 と、この固定軌道の延長上に少なくともその一つ
に他のビークルが取付けられた複数の可動軌道と、ビー
クルへのケーブルをコネクタ部分で着脱するマニピュレ
ータ350 とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はトカマク型核融合炉の遠
隔保全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】D−T反応を行う次期核融合炉では、運
転後の炉の放射化のため、炉内機器の保全作業は全て遠
隔操作によって行う必要がある。特に図23に示すトカ
マク型核融合炉1は、トーラス2の直径が10mにも及
ぶドーナツ状で厚さ数mの遮蔽体3に覆われており、ト
ロイダルコイル4、ポロイダルコイル5が周囲に複雑に
配置されている。
【0003】したがって、これらを回避してダイバータ
6や第一壁(アーマタイル)7等の炉内機器にアクセス
するには、炉外のキャスク8に収納された保全装置をト
ーラス2に放射状に設けられたメンテナンスポート9を
経てトーラス内に挿入し、トーラス周方向に移動させる
必要がある。しかも、保全作業の対象となる炉内機器
は、多数の軽量のタイルにより構成され、炉内壁面にく
まなく張られている第一壁7(アーマタイル)、トーラ
ス周方向に分割されて配置されている重量1トンにも及
ぶダイバータ6等様々であり、従って保全作業を行う装
置もこれら対象によって種々用意せざるを得ない。また
保全作業を行うには炉の長期間の停止につながるため、
保全装置の故障に対しては万全の備えが必要であった。
【0004】これまでに提案されてきた保全装置には大
別して2種類のものがある。その一つは図24に示す如
く、炉外に基節を持つ多関節アーム10をメンテナンス
ポート9よりトーラス2内に挿入し、炉内機器にアクセ
スする方法である。この方法は欧米において既に実績が
あるが、炉の大形化に伴い多関節アーム10が長大とな
り、しかも機器の搬出入の度にこの長大な多関節アーム
10全体を狭いトーラス内で動作させねばならず、迅速
な能率のよい作業を要求される交換作業には適していな
い。
【0005】もう一つは、トーラス内に敷設した軌道を
走行する駆動装置を内蔵しているビークルを用いて炉内
機器をアクセスするものである。この装置は、本出願人
が先に出願した特願平3−40661号に記載されてい
るように、それぞれ関節により連結された複数の円弧状
リンクにより構成され、対向する2つのメンテナンスポ
ートを経て各々軌道敷設装置及びこの軌道敷設装置の先
端の支持アームに保持されたビークルの走行機構によ
り、炉内に展開される円環状の軌道と、炉内にてこの軌
道を支持する軌道支持装置と、炉内機器の保全作業を行
うマニピュレータを備え軌道上を走行するビークル等か
ら構成されている。
【0006】このような構成の保全装置は、炉内機器へ
アクセスする際の位置決めが軌道上のビークルの走行と
いう単一の自由度によって行われるため、精度が良く、
しかも炉内機器の搬出入も能率良く行えるという特徴を
持っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この保全装置
は、軌道上を走行できるビークルの数に制限があり、作
業毎に最も適した装備で作業を行うことは困難であっ
た。しかも、炉内でビークルが故障を起こした場合には
これに接近して故障を修理したり、場合によっては故障
したビークルの走行駆動系をフリーにして他のビークル
によって牽引して回収するといったことが困難であっ
た。
【0008】本発明の目的は、作業内容に合った種々の
ビークルを同一軌道上で走行させることを可能にし、作
業効率のよい、しかも炉内の軌道上で故障したビークル
の回収が可能な信頼性の高いトカマク型核融合炉の遠隔
保全装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、複数の円弧状リンクそれぞれを関節により
屈伸自在に接続されてなる軌道と、この軌道の後端部が
接続されトカマク型核融合炉のメンテナンスポートを経
て前記軌道の円弧状リングを前記核融合炉のトーラス状
の空間に順次送出して円形に展開させる軌道敷設装置
と、この軌道敷設装置の先端に揺動可能に接続されトー
ラス周方向の展開方向を決める支持アームと、この支持
アームに保持されて前記軌道上を走行するビークルと、
この軌道敷設装置の基端を支持し非使用時に装置全体を
収納するキャスクと、このキャスクに収納された状態で
前記支持アームが揺動した位置に設けられた固定軌道
と、この固定軌道の延長上に選択的に連結され少なくと
もその一つには他のビークルが取付けられた複数の可動
軌道と、前記キャスク内に設けられ前記ビークルへのケ
ーブルをコネクタ部分で着脱するマニピュレータとを備
えたものである。
【0010】
【作用】このような構成のトカマク型核融合炉の遠隔保
全装置にあっては、ビークルを交換する場合には、軌道
敷設前にキャスク内で敷設装置先端の支持アームを揺動
させて、キャスクに設けられた固定軌道に軌道の先端を
接続し固定する。その後、支持アームよりビークルの保
持を解除してビークルを走行させ、固定軌道に接続され
た可動軌道の1本に乗り移らせる。次にキャスク内に設
けられたマニピュレータによりビークルへのケーブル接
続部を分離し保持した後、他の作業目的に合ったビーク
ルを搭載した可動機構を移動させて固定軌道に接続し、
マニピュレータが保持していたケーブルの接続部を接続
する。そして、ビークルを支持アームの所定の位置まで
走行させ、支持アームにより保持した後、この支持アー
ムを元の位置に戻すことにより軌道敷設の状態となる。
【0011】従って、作業内容に合った種々のビークル
を同一軌道上に走行させることができると共に、一方の
メンテナンスポートにより敷設された軌道上を走行する
ビークルが軌道上にて故障した場合でも、他方のメンテ
ナンスポートより敷設された軌道を走行するビークルが
故障したビークルに接近してこれを修理することができ
る。また、必要に応じてレスキュー専用のビークルを他
方の軌道より接近させ、故障したビークルを牽引して軌
道敷設装置へと導き、さらに故障したビークルに代って
軌道収納の作業を行い、キャスク内において、故障した
ビークルを他の健全なビークルに交換し、再度炉内に展
開された軌道を経て他方の軌道に帰還させることも可能
である。
【0012】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面を参照して説明
する。
【0013】図1及び図2において、軌道敷設装置20
0はキャスク8よりメンテナンスポート9を経て第1ス
ライドリンク203、第2スライドリンク204、軌道
送り台車202等で構成され、軌道100は関節101
で連結された複数の円弧状リンクで構成されている。こ
の軌道100の一端は軌道敷設装置200に支持され、
且つ軌道100上を走行するビークル300によって軌
道100が炉内に展開されるようになっている。これら
軌道敷設装置200及び軌道100は、隣接したメンテ
ナンスポート9の内側において、軌道支持装置250に
よって中央が支持されている。軌道100上を走行する
ビークル300には、先端にエンドイフェクタ333を
備えたマニピュレータ330が搭載されており、炉内機
器の保全作業を行う。
【0014】以下、図1及び図6乃至図21を用いてこ
の遠隔保全装置を、(1)円弧状の軌道100が、キャ
スク内に収納されている状態、(2)メインテナンスポ
ート9内を移動する状態、(3)トーラス状スペース2
内を移動する状態、(4)トーラス状スペース2内に展
開されて軌道支持装置250によって支持される状態、
(5)ビークル300が軌道100に沿って移動し、ビ
ークル300に備えたマニピュレータ330でダイバー
タ6の交換作業を行う状態、及び(6)展開された装置
全体をキャスクに収納する場合にしたがって説明する。
なお、図1では上記の(4)の状態を示している。 (1)軌道100がキャスク内に収納されている状態 図6は軌道100がキャスク内に収納されている状態を
上方から示す。
【0015】軌道100は本実施例ではそれぞれ6つで
ある複数の円弧状リンク101a〜101f(以下単に
101と記述する)と、互いに隣接するリンク101を
回動自在に接続する関節102a〜102f(以下単に
102と記述する)とからなっている。この関節102
を中心として、リンク101は図6のように円弧の外側
方向に屈曲できるが、内側方向には隣接するリンク10
1が連続的な円弧をなす位置までしか屈曲できないよう
になっている。各リンク101は円弧の半径を4500
mmとしたときに、幅250mm、高さ500mmに形成する
ことができる。この場合は、各リンク101は肉厚20
mmの好適な材料により中空構造に形成される。なお、本
図中でリンク101及び関節102に付した記号a,
b,c,d,e,fは軌道100の先端から順次付けた
ものである。
【0016】軌道100の基端のリンク101fには旋
回リンク201が関節102fを介して取付けられてお
り、この旋回リンク201は軌道敷設装置200の一部
である軌道送り台車202の上面に対し、時計方向(実
線矢印)あるいは反時計方向(点線矢印)に回動自在に
支持されている。この軌道送り台車202には上記旋回
リンク201を旋回する駆動手段(図示せず)と、軌道
送り用の第1スライドリンク203およびその下側(図
6において第1スライドリンク203の影になってい
る)の第2スライドリンク204(図1に示す)に対し
てスライド可能に支持されるとともにそれぞれのスライ
ドリンク203,204を相互に移動するための走行駆
動機構(図示せず)とを備えている。
【0017】また、支持アーム205が関節102aと
ほぼ同心の位置にある軸を中心として軌道敷設装置20
0の第1スライドリンク203に対して回動自在に支持
されるとともに、図示しない駆動手段によりスライドリ
ンク203に対して回動される。この支持アーム205
の先端には図示しないビークル保持機構により着脱自在
にビークル300が取付けられている。このビークル3
00の前方で第1スライドリンク203の延長線上はト
カマク形核融合炉のメインテナンスポート9が配置され
ている。
【0018】前記関節102の図示下方には関節102
と同軸に回動自在に支持された関節ローラ(図示せず)
が取付けられている。この関節ローラは円弧状の軌道収
納ガイド206(図6)に設けられた案内溝内を案内さ
れ、円弧の半径方向の動きが拘束される。また、リンク
101の下面は軌道収納ガイド206の上面にスライド
可能に支持される。軌道100の先端のリンク101a
の先端部は軌道100を走行するビークル300内に保
持されている。
【0019】図7に示すように、円弧状リンク101の
内側面にはラック104が取付けられており、ビークル
300にはこれに噛合うピニオン301と例えばサーボ
モータ及び減速機である駆動手段302とが備えられて
いる。
【0020】図8はメインテナンスポート9に向けて配
置した軌道敷設装置200を横から見た様子を示してい
る。第1スライドリンク203は、その下側の第2スラ
イドリンク204に対して長手方向にスライド可能に支
持されるとともに、図示しない駆動手段により駆動さ
れ、第2スライドリンク204も同様に固設ガイド20
7に対して長手方向にスライド可能に設けられるととも
に、その駆動手段(図示せず)を備えている。さらに、
第2スライドリンク204の前方の下面にはボギー構造
をなす複数のローラ208を備えており、メインテナン
スポート9内に進入したときに、その床面上を案内され
るようになっている。 (2)軌道がメインテナンスポート内を移動する状態
【0021】図9は軌道100の先端が第1スライドリ
ンク203とともにメインテナンスポート9内をトーラ
ス状スペース2(図10に示す)の中心の方向に移動し
ている状態を示している。図9において、第1スライド
リンク203が第2スライドリンク204の上をスライ
ドしながらメインテナンスポート9内に進入し、同時に
旋回リンク201が軌道送り台車202の旋回軸回りに
旋回駆動される。この時軌道送り台車202の本体は固
設ガイド207(図8に図示)に対して静止している
が、第1スライドリンク203に対する走行駆動手段は
動作している。
【0022】上記動作に伴い軌道100はその先端の方
のリンクから順次第1スライドリンク203の上に移動
するとともに、前記関節ローラ103が第1スライドリ
ンク203の上面に設けられたガイド溝209内に進入
する。
【0023】以上の動作を行いながら、第1スライドリ
ンク203は第2スライドリンク204上を所定の距離
だけ移動した後、第2スライドリンク204が固設ガイ
ド207(図8に示す)の上を所定の距離だけ移動す
る。やがて、軌道100は軌道収納ガイド206から出
て、その6個の関節102全てが2つのスライドリンク
203,204の上で長手方向に直線状に並び、第2ス
ライドリンク204の後端部に軌道送り台車202が付
いた状態になる。
【0024】次に前記の軌道送り台車202の走行駆動
機構を停止させ、第2スライドリンク204と軌道送り
台車202とを同時に固設ガイド207上を移動させ
る。すると、先端のビークル300は図10に示すよう
にトーラス状スペース2内に進入する。ビークル300
や支持アーム205がトーラス状スペースの壁面と干渉
しないように第2スライドリンク204のスライド移動
と、支持アーム205の回転とを所定の速度で同期させ
ながら行い、先端のリンク101aの円弧の中心とトー
ラス状スペースの中心Oとがほぼ一致する位置で停止さ
せる。
【0025】既に述べたように支持アーム205の回転
軸と先端のリンク101aの関節102aの回転軸とは
ほぼ一致させているので、支持アーム205の回転に伴
ってリンク101aはスムーズに屈曲する。 (3)軌道がトーラス状スペース内を移動する状態
【0026】まず、図11を用いて前記第1スライドリ
ンク203のガイド溝209中で関節ローラ103(図
10に示す)をスライド駆動する手段について説明す
る。図11は図10から軌道100を取除いて描いたも
のである。このスライドリンク203のガイド溝209
内には、円筒の側面の一部を切除されて断面がC字状に
形成された関節ローラホルダ210が配置されている。
このローダホルダ210は関節ローラ103をガイド溝
209の幅方向に及び上下方向に拘束しながらガイド溝
209内を移動できる。なお、このローダホルダ210
は、所定のストロークAをスライド可能とするリニアガ
イド(図示せず)と駆動手段(図示せず)とによりガイ
ド溝209内を移動し、さらにこのローラホルダを回動
可能に支持手段(図示せず)とその駆動手段(図示せ
ず)とにより、このガイド溝209内で回転される。
【0027】次に図10から図14を参照して上記の関
節ローラホルダ210により軌道100をトーラス状ス
ペース2内に展開する動作について説明する。まず、図
10の状態において、関節ローラホルダ210はその開
口部をトーラス状スペース2の中心Oの方に向けて関節
ローラ103b(関節102bの下部に設けてある)に
係合している。また、前述のようにビークル300は支
持アーム205に固定されている。この状態でビークル
300の前記走行駆動手段を駆動し、リンク101aを
ビークル300を介して送り出しながら関節ローラホル
ダ210を所定の量だけトーラス状スペースの中心の方
向に移動させるとともに、軌道100の基端部の軌道送
り台車202(図9に示す)を第2スライドリンク20
4に沿って同じ量だけスライドさせる。これにより、第
1及び第2スライドリンク上の軌道100全体がトーラ
ス状スペース2の中心O方向に移動し、関節102aが
ビークル300の後端部に至ったところで移動を停止す
る。
【0028】ここで、関節ローラホルダ210をキャス
ク8の方へ僅かに移動して関節ローラ103bとの係合
を解いた後、180°回転させて開口部をキャスク8の
方へ向けて移動させ、次の関節102cに設けられた関
節ローラ103cに係合させる。
【0029】その後、図12に示すように関節ローラ1
03cに係合したまま関節ローラホルダ210を180
°回転させ、開口部を再びトーラス状スペース2の中心
O方向に向ける。
【0030】さらに、今度はビークル300の走行駆動
手段を停止させたまま、関節ローラホルダ210をトー
ラス状スペース2の中心O方向へスライドさせ、同時に
図9に示す軌道送り台車202を第2スライドリンク2
04に沿って同じ量スライドさせると、軌道全体がトー
ラス状スペース2の中心方向に移動し、リンク101b
は関節102aのまわりに回転し、図13の状態を経て
図14の状態に至る。この時、リンク101aと101
bとは連続的な円弧をなす状態となっており、その中心
はトーラス状スペース2の中心Oとほぼ一致している。
次に図15を用いて隣接するリンクが連続的な円弧状に
なった時に関節をロックさせる手段とその作用について
説明する。
【0031】図15において、右側のリンク101bの
端部にはフック105が内蔵されており、その支持軸1
06はリンク101の円弧の半径方向に向いており、揺
動自在に支持されている。上記支持軸106の後端のう
ち、リンク101bの円弧の内側に面した部分には、マ
イナスドライバの先端のような突起107が形成されて
おり、フック105が隣接するリンク101aに内蔵さ
れたピン108に掛かっている時及び外れている時には
上記突起107の向きは水平状態、即ちリンク101の
円周方向と一致するようになっている。
【0032】一方、ビークル300の後端部には前記突
起107に係合する溝303aを形成した作動部材30
3を設けている。この作動部材303は駆動機構304
によって矢印のように水平方向及び回転方向に駆動され
るようになっている。なお、この駆動機構304は図1
4に示すようにビークル300の端部に設けられてい
る。
【0033】従って、図14の状態の時にビークル30
0に設けた上記の溝303aを180°回転駆動し、フ
ック105をピン108に掛けることにより、リンク1
01a,101bが強固に固定され、これらのリンクは
互いに回転することができなくなる。
【0034】次に関節ローラホルダ210を180°回
転させてその開口部をキャスク8の方に向け、ビークル
300の走行手段によりリンク101aを送出する。そ
れと同時に関節ローラホルダ210をキャスク8の方へ
所定量移動させるとともに、軌道送り台車202も同じ
量だけキャスク8の方へ移動させる。やがて、関節10
2bが支持アーム205の回転軸の位置に至ったところ
で関節ローラホルダ210を180°回転させると図1
6の状態になる。
【0035】以上の動作を繰返すことにより、メインテ
ナンスポート9内の軌道100を連続する円弧状にロッ
クした状態でトーラス状スペース2内に展開することが
できる。 (4)トーラス状スペース内にて展開された後、支持装
置によって支持される状態 図1は先にも述べた如く、展開された軌道100が支持
装置250によって支持された状態を示す。
【0036】図17及び図18に示すように、軌道支持
装置250は炉外に設けられた基台251と、この基台
251に沿ってトーラス状スペース2の半径方向に摺動
可能な第1スライドリンク252a及び第2スライドリ
ンク252bからなる2段階にスライド可能なスライド
リンク252と、図示しない駆動機構と、第2スライド
リンク252bの先端に設けられた駆動装置253によ
り軌道100に近接する位置と隔離する位置との間を回
動するガイドローラ254と、図示しない駆動機構によ
り開閉する軌道把持機構255と、スライドリンク25
2の伸縮方向にこれに沿って前後進する搬出入機構25
6とを備えている。
【0037】先に述べた手順に従いトーラス状スペース
2内に軌道100を展開する際には、軌道支持装置25
0のスライドリンク252を図示しない駆動機構によっ
てメインテナンスポート´9を経てトーラス状スペース
2内にその先端を位置決めする。軌道100の展開中に
おいては、ガイドローラ254が軌道100の下面に当
接されており、展開を終了した後図示しない駆動機構に
よって把持機構255が作動して、軌道外周面の関節間
に設けられた突起部分109を把持する。次に、駆動装
置253によって図中二点鎖線によって示される如くガ
イドローラ254がビークル300の走行の障害になら
ない位置へと回動することができる。次に図19を参照
して、軌道100の先端部を固定する場合を説明する。
【0038】以上述べた軌道敷設装置200を第1の軌
道敷設装置と呼び、対向するメインテナンス9´´(図
1)から挿入されるものを第2の軌道敷設装置と呼ぶ
と、第1の軌道敷設装置200で展開される軌道100
の先端のリンク101aは図示しないが第2の軌道敷設
装置により固定され、第2の軌道敷設装置で展開される
軌道100´の先端リンク101a´は第1の軌道敷設
装置200により固定される。
【0039】即ち、第1の軌道敷設装置200の旋回リ
ンク201の先端に設けられた図示しない軌道把持装置
が、リンク101fの関節102eのまわりの回転及び
軌道送り台車202の移動に伴って対向する軌道100
´の先端リンク101a´の先端部に移動し、このリン
ク101a´の先端部を把持、固定する。その後、ビー
クル300により関節102eをロックする。これによ
り、軌道100,100´は円形に延設され、4カ所で
強固に支持される。
【0040】なお、2組の軌道敷設装置200を使用し
ない場合、即ち1組の軌道敷設装置200によりトーラ
ス状スペースの半周にのみ軌道100を敷設する場合
(図1)には、この軌道敷設装置200に隣接するメイ
ンテナンスポート及び対向するメインテナンスポートか
らそれぞれ軌道支持装置250を挿入し、これらの2組
の軌道支持装置250により、軌道の先端リンクと中間
のリンクとを支持してもよい(図1には隣接するメイン
テナンスポート9から挿入した軌道支持装置250によ
り支持する状態を示し、軌道敷設装置200と対向する
メインテナンスポート9から挿入する軌道支持装置は簡
略にするため図示を省略してある)。この場合も、軌道
100は3カ所で強固に支持される。以上により軌道は
トーラス状スペース内で展開され固定される。 (5)ダイバータの交換作業を行う状態
【0041】図20、図7に示すように、ビークル30
0は軌道の内側面に設けたラック104と噛合うピニオ
ン301及びその駆動機構302、軌道外側面及び上下
面に当接して回転する複数の車輪306とを備えてお
り、これらはチャンネル形断面を持つフレーム305内
に収容されている。ビークル300はさらに軌道100
と直交する面内を揺動可能に且つ伸縮自在に設けられた
アーム331及びその駆動機構とからなるマニピュレー
タ330を備えている。なお、332はアーム331を
揺動させるための伸縮形アクチュエータである。フレー
ム305のチャンネル状開口部はビークル300が軌道
100の関節部102を通過する際に支障を来さないよ
うにするために設けたものである。ビークル300は、
駆動装置302によってピニオン301を駆動してリン
ク101上を移動する。また、アーム331の先端には
炉内機器をハンドリングするため揺動、回転及び把持の
自由度を有するエンドイフェクタ333を備えている。
フレーム305の後端部には先に述べた軌道関節102
のロック機構の駆動機構304が設けられている。一
方、ビークル300はその下面に支持アーム205と着
脱自在に係合するためにビークル保持機構が設けられて
いる。
【0042】次に図21を参照してこれらの機器構成の
作用を、炉内機器の一つであるダイバータの交換作業を
例にとって説明する。前記(1)から(4)の手順によ
ってトーラス状スペース2内に軌道100を展開、固定
した後、ビークル300と支持アーム205とのビーク
ル保持機構を解除する。この結果、ビークル300は、
ピニオン301を駆動することによって支持アーム20
5からは自由に軌道100に沿って移動することができ
る。そして、ビークル300が交換対象のダイバータ6
の上空に到達すると、走行を停止させ、図21に示すよ
うにテレスコープ状のアーム331を伸縮、揺動させ、
またそれ自身が持つ自由度の動作により、エンドイフェ
クタ333をダイバータ把持の位置へと位置決めする。
【0043】次にエンドイフェクタ333を作動してダ
イバータ6を把持し、図21中のa,b,cに示す動作
を経てダイバータ6を吊り上げる。さらに、ビークル3
00を軌道100に沿って移動させ、軌道支持装置25
0が挿入されているメインテナンスポートの正面へと到
達する(図17の状態)。ここにおいて、アーム331
を揺動及び伸縮させて、図21のdに示す位置にダイバ
ータ6を引き上げる。次にメインテナンスポートより炉
内機器搬出入機構256を炉内に挿入する。この炉内機
器搬出入機構256は炉内機器を搭載し、ポート床面に
対してボギー構造を備えた複数のローラ257によって
支持された台車と図示しない駆動機構によって構成され
ており、前進時には受け台が軌道直下まで到達し、ビー
クル300との間で機器の受け渡しを行う。この場合は
ダイバータ6をビークル300より受取り、後退して炉
外の図示しないメインテナンスキャスクへとダイバータ
6を運搬する。これらの手順の逆を行うことによって新
しいダイバータ6を据え付けることもできる。 (6)展開された装置全体をキャスクに収納する場合
【0044】メインテナンスポートや炉内に展開された
装置の収納は基本的に展開と逆の動作により行われる。
以下にその手順を説明する。なお、対向するメインテナ
ンスポートから挿入される軌道敷設装置についても、ほ
ぼ同時に同様の手順で行われる。
【0045】(i)ビークル300を支持アーム205の
所に戻し、ビークル保持機構によりビークル300を支
持アーム205に固定する。この時マニピュレータ33
0は収縮させて所定の姿勢にしておく(図19)。 (ii) 軌道支持装置250のガイドローラ254を前進
させて、軌道100を支持するとともに、軌道外周の突
出部分109の把持を解除する(図18)。 (iii)基端のリンク101fの関節102eのロックを
解除する(図19)。
【0046】(iv) 対向するメインテナンスポートから
挿入された第2軌道敷設装置の先端リンク101a´の
把持を解除し、対向ポートから挿入される第2軌道敷設
装置による第1軌道敷設装置200の先端リンクの把持
も解除する(図19)。
【0047】(V)軌道送り台車202をキャスク8の方
へ移動させながら、旋回リンク201を所定量回転さ
せ、軌道100の最終端のリンク101fを所定の角度
屈曲させる(図19の鎖線)。
【0048】(vi) ビークル300の走行駆動機構を用
いて次の関節102のロックが解除できる位置までリン
ク101を引き込み、これに同期して軌道送り台車20
2も動作させる(図16)。 (vii)軌道100の関節102のロックを解除する(図
15)。
【0049】(viii) 軌道送り台車202をキャスクの
方へ移動させながら関節ローラホルダ210を作動さ
せ、ロックを解除した関節のリンクを所定の角度だけ屈
曲させる(図14)。
【0050】(ix) ビークル300により次の関節10
2のロックが解除できる位置まで軌道を引き込むととも
に、これに同期して軌道送り台車202および関節ロー
ラホルダ210も所定の動作を行う(図12及び図1
3)。 (x) (viii),(ix)の動作を繰返し、軌道100の関節1
02をメインテナンスポート9内に直線状に並べる(図
9)。 (xi) 第2スライドリンク204を後退させながら、支
持アーム205を所定の角度回転させ、ビークル300
をメインテナンスポート内に進入させる。
【0051】(xii)第2スライドリンク204及び軌道
送り台車202をキャスク8内で収納されていた位置に
戻すとともに、旋回リンク201の先端の関節101f
を軌道収納されていた位置に戻すと共に、旋回リンク2
01の先端の関節101fを軌道収納ガイド206に沿
って移動させ、軌道100を収納する(図9)。
【0052】(xiii) 第1スライドリンク203を後退
させながら旋回リンク201を所定量回転させて、軌道
100と第1スライドリンク203およびビークル30
0をキャスク中に収納する(図6)。
【0053】一方、キャスク8の内部には、図2に示さ
れる如く軌道100をその関節部101において折り畳
んで軌道ガイド206上に収納し、ビークル300を第
1スライドリンク203の先端に設けられた支持アーム
205の先端に保持した状態で、支持アーム205を図
示矢印Xの方向に揺動した際、支持アーム205にビー
クル300を介して支持された軌道100の弧の延長線
上に固定軌道400が設けられている。さらにその延長
方向にはキャスク8の内壁に上下方向に設けられた案内
401に沿って図示しない駆動手段により昇降する上下
2段の昇降軌道402が設けられ、その一方の段の昇降
軌道には例えばアーマタイル7を交換するためのマニピ
ュレータ355を備えたビークル350が取付けられて
いる。また、固定軌道400に連結される他方の段の昇
降軌道402に面したキャスク8の壁面には図示しない
自由度を持ち、遠隔にて操作されるコネクタ着脱マニピ
ュレータ403が設けられている。
【0054】さらに、図20には炉内機器のうちダイバ
ータ6の交換用エンドイフェクタ333を持つマニピュ
レータ330を搭載したビークル300を示すが、その
ビークル300の軌道100の外周面に接する部分に
は、軌道100の間接101及びこの間接101上に設
けられたケーブルサポート500が通過するための開口
部が設けられている。また、ビークル300の外径側側
面中央部には、ビークル300に電力及び各種制御信号
を伝送するためのケーブル510の先端に取付けられた
コネクタ520が接続固定されており、コネクタ520
の下方にはビークルの前後方向に各々滑らかに傾斜した
ラッパ状のケーブルガイド521が設けられている。さ
らに、ケーブルサポート500には3個の回動自在のロ
ーラ501がU字形に配置されており、上面には外周側
のローラ501と同軸上で揺動するレバー502が設け
られている。また、図22にはアーマタイル7交換用マ
ニピュレータ355を2台装着した他のビークル350
の外観を示す。次にこのように構成されたトカマク型核
融合炉の遠隔保全装置において、本発明の要旨であるビ
ークル交換の作用を図2乃至図5により説明する。
【0055】図2において、いま軌道100がキャスク
8内の軌道ガイド206上に関節部102にて折り畳ま
れて収納されているものとし、またこのとき軌道100
の先端には例えばダイバータ6を交換するためのマニピ
ュレータ330を備えたビークル300が取付けられて
おり、このビークル300は第1スライドリンク203
に取付けられた支持アーム205に保持されている。こ
のような状態にあるとき、ダイバータ6の交換作業から
他の作業、例えばアーマタイル7の交換作業へと切換え
る際には、キャスク8内で支持アーム205を2点鎖線
で示す如く図示時計方向に揺動し、そして固定軌道40
0に対してビークル300の先端から突出た軌道100
の先端を接続固定する。一方、昇降軌道402を案内部
401に沿って図示しない駆動機構によって図示紙面の
前後方向に昇降させ、その内のビークルの搭載されてい
ない軌道を先の固定軌道400に接続して、ビークル3
00を前進させ、固定軌道400を経て昇降軌道402
へ乗り移らせる。
【0056】次にキャスク8の壁面に設けられたコネク
タ着脱マニピュレータ403を動作させ、ビークル30
0からコネクタ520を取外し保持する。その後、図3
に示されるように昇降機構を操作してアーマタイル交換
用マニピュレータ355を搭載したビークル350が取
付けられた軌道を固定軌道400に連結する。コネクタ
着脱マニピュレータ403を作動させ、保持したコネク
タ520をビークル350に接続固定する。
【0057】次にビークルを走行させ固定軌道400を
経て軌道100へと乗り移らせる。さらに、支持アーム
205のビークル保持機構を作動させ、支持アームにビ
ークル350を固定する。最後に支持アーム205を2
点鎖線の状態から揺動して軌道展開の状態に戻す。一
方、展開された軌道100上をビークル300が走行す
る際には、ビークル300の軌道100の外周側に開口
部が設けられているため、図20に示すように軌道関節
101及びそこに設けられたケーブルサポート500に
干渉せずに通過ができ、しかもコネクタ520に牽引さ
れるケーブル510はケーブルガイト521により、ビ
ークル300が前後何れの方向に走行しても無理なくケ
ーブルサポート500のレバー502を押し開けて三方
をローラ501に囲まれた空間に引き回される。次に炉
内で故障を起こしたビークルの回収方法について説明す
る。
【0058】図5(a)において、ビークル300Aが
軌道100Aを走行しているとき、炉内にて走行機能に
関わる故障が発生した場合には、軌道100Bを走行す
るビークル300Bによりビークル300Aを支持アー
ム205A上へ押して行く。次にビークル保持機構を動
作させてビーク300Aを固定し、軌道敷設装置200
Aを作動させてビークル300Aを固定し、軌道敷設装
置200Aを作動させて図5(b)に示されるように軌
道100Bの先端部の結合を解除する。その後、軌道1
00Bをビークル300Bとともに炉外へ引出し、牽引
用の走行及び関節ロック駆動機構のみを備えた小型の特
殊ビークル360Bと交換し、再度炉内へ侵入させる。
炉内で特殊ビークル360Bは、支持アーム205A上
でビークル300Aと連結し、さらに前進して図5
(c)に示されるように自ら支持アーム205A上に保
持されてビークル300Aに代って軌道敷設装置200
Aと同期をとって、軌道100Aの収納作業を図5
(d)の如く行う。メンテナンスポート9Aを通過する
際は、図5(e)に示すようにビークル300Aを支持
アーム205A上に戻し、特殊ビークル360Bは支持
アヘム205Aの関節側へ退避する。図5(f),
(g)においては、キャスク8Aの中で、故障したビー
クル300Aを交換した後、図5(h)に示されるよう
に軌道100Aは再度炉内に敷設される。
【0059】以上のように構成された本発明の実施例で
は、キャスク8内に固定軌道400、昇降軌道402、
コネクタ着脱マニピュレータ403を設けることによっ
て、作業目的にあったビークルと交換できるので、作業
能率の向上を図ることができる。また、ビークル300
の開口部軌道100の関節101及びケーブルサポート
500と干渉しないようにしたため、ビークル300は
図5に示される如く、軌道100が搬入され、展開され
たメンテナンスポート9を挟んで左右どちらへも走行す
ることが可能で、2つの同様の装置を対向するメンテナ
ンスポートから挿入することにより、炉内全領域に対し
て二重化された保全システムが構成され、信頼性を高め
ることができる。
【0060】さらに、ビークル300,350,360
等の交換を可能にすることにより、図5に示すように炉
内にて軌道100Aを走行するビークル300Aが故障
した際、軌道100Bを走行するビークル300B及び
これと交換されて軌道100B上に取付けられた特殊ビ
ークル360Bにより、故障したビークル300Aを回
収することができる。
【0061】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、キャ
スク内でビークルの交換ができるため、作業目的に合っ
た種類のビークルを同一軌道上に走行させることがで
き、しかもここのビークルが軌道が挿入されたメンテナ
ンスポートに対して左右どちらの方向へも走行可能で作
業効率がよく、さらに炉内全域にわたり二重化されてい
るので、万一の炉内におけるビークルの故障に対しても
故障したビークルの回収が可能で信頼性の高いトカマク
型核融合炉の遠隔保全装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるトカマク型核融合炉の遠隔保全装
置の一実施例を示す斜視図。
【図2】同実施例におけるキャスク部分を示す平面図。
【図3】同じくマニピュレータ部分及び軌道回りの側面
図。
【図4】同じく動作説明図。
【図5】同じくビークル回収時の動作説明図。
【図6】同じく軌道の展開過程において、軌道がキャス
ク内に収納されている状態を示す平面図。
【図7】同じくビークルの走行機構を部分的に破断して
示す斜視図。
【図8】同じく軌道敷設装置の側面図。
【図9】同じく軌道の展開過程において、軌道の先端が
メンテナンスポート内を移動している状態を示す平面
図。
【図10】同じく軌道の展開過程において、先端のリン
クの円弧とトーラス状スペースの中心が一致した位置で
停止した状態を示す平面図。
【図11】図10から軌道を取除いた状態を示す平面
図。
【図12】同じく軌道の展開過程において、関節ローラ
に係合したままローラホルダを回転させ、開口部再びト
ーラス状スペースの中心に向けた状態を示す平面図。
【図13】同じく軌道の展開過程において、トーラス状
スペースの中心へスライドさせると同時に軌道送り台車
を移動させたときの動作状態を示す平面図。
【図14】図13の動作後の状態を示す平面図。
【図15】同じく軌道間接部の詳細図。
【図16】同じく軌道の展開過程において、関節ホルダ
を180°回転させたときの状態を示す平面図。
【図17】同じく炉の縦断面図。
【図18】同じく軌道把持機構を示す外観図。
【図19】同じく軌道の展開過程において、軌道の先端
を固定する場合の説明図。
【図20】同じくダイバータ用マニピュレータを備えた
ビークルの外観図。
【図21】同じくダイバータ交換作業を示す縦断面図。
【図22】同じくアーマタイル用マニピュレータを備え
たビークル外観図。
【図23】トカマク形核融合炉の一例を示す縦断面図。
【図24】従来の遠隔保全装置の一例を示す横断面図。
【符号の説明】
1……トカマク型核融合炉、2……トーラス、6……ダ
イバータプレート、7……第一壁(アーマタイル)、8
……キャスク、9,9b……メンテナンスポート、10
0……軌道、101……関節、200……軌道敷設装
置、300,300A,300B……ビークル、350
B……特殊ビークル、350,355……マニピュレー
タ、400……固定軌道、402……昇降軌道、403
……コネクタ着脱マニピュレータ、500……ケーブル
サポート、520……コネクタ、521……ケーブルガ
イド。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 伸 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の円弧状リングそれぞれを関節によ
    り屈伸自在に接続されてなる軌道と、この軌道の後端部
    が接続されトカマク型核融合炉のメンテナンスポートを
    経て前記軌道の円弧状リングを前記核融合炉のトーラス
    状の空間に順次送出して円形に展開させる軌道敷設装置
    と、この軌道敷設装置の先端に揺動可能に接続されトー
    ラス周方向の展開方向を決める支持アームと、この支持
    アームに保持されて前記軌道上を走行するビークルと、
    前記軌道敷設装置の基端を支持し非使用時に装置全体を
    収納するキャスクと、このキャスクに収納された状態で
    前記支持アームが揺動した位置に設けられた固定軌道
    と、この固定軌道の延長上に選択的に連結され少なくと
    もその一つには他のビークルが取付けられた複数の可動
    軌道と、前記ビークルへのケーブルをコネクタ部分で着
    脱するマニピュレータとを備えたことを特徴とするトカ
    マク型核融合炉の遠隔保全装置。
JP3307467A 1991-11-22 1991-11-22 トカマク型核融合炉の遠隔保全装置 Expired - Lifetime JP2768858B2 (ja)

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