JP5496505B2 - シート装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レッグレストを備えたシート装置に関する。
従来、車両等の乗物に用いられるシート装置には、乗物の室内フロアの上に互いに間隔を空けて設置される一対のサイドフレーム及びその一対のサイドフレームの上部に設けられるクッションパッドを有するシートボトムと、レッグレストとを備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。レッグレストはシートボトムの下側に折り畳まれた状態になったり、シートボトム前部から前方へ上がった状態になったりする。レッグレストが前方に上がった状態では、着座者が脚を前に投げ出してレッグレストの上に載せることができる。レッグレストは操作部に対する操作に基づき起伏状態が切り替えられるようになっている。操作部には、レッグレストを進退させるためのケーブルが接続されていて、この操作部に対する操作がケーブルを介してレッグレストに伝達されることで、レッグレストが前進位置から後退位置間で移動するようになっている。
特開2008−049066号公報
ここで、レッグレストはシートボトムの前部で起伏状態が切り替えられるものであるが、前方に上がった状態になるとケーブルが垂れ下がり、見栄えが損なわれてしまうおそれがあった。さらにケーブルが垂れ下がってしまうと、レッグレストを進退させるためのスライド機構等に干渉するおそれもあり好ましくない。そこで、本発明の課題は、レッグレスト駆動用のケーブルの垂れ下がりを防止することで、見栄えの損なわれや、他の機構等との干渉を抑制することのできるシート装置を提供することである。
請求項1記載の発明に係るシート装置は、
シートボトムと、
前記シートボトムの前端部から垂下した状態と、前記シートボトムの前端部から前方に上がった状態とに起伏自在であり、なおかつ前方に上がった状態では前後方向に進退自在となるように設けられたレッグレストと、
前記レッグレストの起伏状態を切り替えるレッグレスト駆動部と、
前記レッグレストを進退方向にスライドさせるスライド部と、
前記スライド部を駆動させる操作部と、を備え、
前記レッグレスト駆動部は、
前記シートボトムと前記レッグレストとを連結するため、互いに間隔を空けて配置された左右一対のリンク機構と、
前記左右一対のリンク機構に掛け渡された複数の補強部材とを備え、
前記スライド部は、
前記レッグレストを進退移動させる進退機構と、
前記進退機構に対してN字状に配索されるように前記レッグレストの背面側に配設されて、前記操作部に対する操作を前記進退機構に伝達し、当該進退機構を動作させるケーブルとを備え、
前記ケーブルには、当該ケーブルの被覆部分の長さを調節する調節部材が取り付けられていて、
前記調節部材を備えた前記ケーブルは、前記複数の補強部材のうち、少なくとも一つの補強部材により支持されていて、
前記調節部材は、前記複数の補強部材うち、二つの補強部材の間に配置されるとともに、前記レッグレストの中央部に対向するように配置され、なおかつ前記補強部材に対して斜めに配置されていて、
前記二つの補強部材は、前記ケーブルにおける前記調節部材側の端部を支持していることを特徴としている。
請求項1記載の発明によれば、複数の補強部材のうち、少なくとも一つの補強部材により、調節部材を備えたケーブルが支持されているので、ケーブルの垂れ下がりを抑制することができる。これにより、調節部材やケーブルに基づく、見栄えの損なわれや、他の機構等との干渉を抑制することができる。
以下に、本発明を実施するための好ましい形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1は、シート装置1の斜視図、図2はシート装置1の正面図である。このシート装置1は、自動車、船舶、飛行機その他乗物の室内に設置される。このシート装置1は、シートボトム2、バックレスト3及びレッグレスト4等からなる。
シートボトム2は、前後位置調整機構5を介して乗物の室内フロアの上に設置されている。バックレスト3は、シートボトム2の後端部において起立した状態に設けられている。バックレスト3とシートボトム2はリクライニング機構6によって連結されている。
レッグレスト4は当該レッグレスト4を駆動させるためのレッグレスト駆動部20及びスライド部9を介してシートボトム2の前部に連結されている(図3に図示)。レッグレスト駆動部20は、シートボトム2の正面側においてレッグレスト4をシートボトム2の前端部から下に垂下した状態にしたり、シートボトム2の前端部から前方に上げた状態にしたりする。また、スライド部9は、前方に上がった状態のレッグレスト4をシートボトム2に対し前後方向にスライドさせる。
次に、シートボトム2について説明する。
図3は、シートボトム2、レッグレスト駆動部20、スライド部9及びレッグレスト4を右上斜め前から見て示した分解斜視図、図4は、シートボトム2のフレーム部40のみを拡大して示した分解斜視図である。シートボトム2は、下部のフレーム部40と、フレーム部40の上部から側面にかけてクッションパッド47とから概略構成される。
図4に示すように、フレーム部40の左右両側には、左右一対のサイドフレーム41が互いに間隔を空けて平行に設けられている。サイドフレーム41は、シートボトム2の側部フレームであり、前後位置調整機構5の上に、スライド自在に取り付けられている。左右のサイドフレーム41の後部には連結棒60が連結され、リクライニング機構6が取り付けられている。また、左右のサイドフレーム41の間には、クッションスプリング43、クランク44などが掛け渡されている。
リクライニング機構6は、回転軸6a、プレート6b、バネ6c、アジャスタノブ6dを有する。回転軸6aの両端には、プレート6bが回転可能に取り付けられ、プレート6bの先端にはネジ孔が形成されている。バックレスト3のフレームがこのネジ孔を介してプレート6bにネジ止めされる。また、左右のプレート6bのネジ孔近傍には外側に向かって突起が設けられ、そこにはサイドフレーム41の外側面後部に取り付けられたバネ6cの一端が固定されている。これによって、プレート6bは回転軸6aを中心に図4の矢印Aが示す方向に向かって付勢されている。また、サイドフレーム41の外側面には、アジャスタノブ6dが取り付けられていて、バックレスト3の傾きを調節することができるようになっている。具体的には、アジャスタノブ6dを引きながらバックレスト3を後方に押すと、バックレスト3を後方に傾倒させることができ、バックレストに力をかけずにアジャスタノブ6dを引くと、バックレスト3がバネ6cの付勢力によって前方に傾倒するようになっている。バックレスト3が任意の角度に傾いたところでアジャスタノブ6dを元に戻せば、バックレスト3をその位置で静止させることができる。
クッションスプリング43は波状をした鋼線であり、左右のサイドフレーム41に複数本掛け渡されている。クッションパッド47は、サイドフレーム41及びクッションスプリング43に載せられる。そして、クッションスプリング43が伸縮することにより、乗物の走行時の振動をクッションパッド47とともに吸収することができるようになっている。
クランク44は、左右方向に延びる作動杆44aと、その両端から直角に曲げられて延びるアーム44bと、アーム44bの先端から作動杆44aと平行になるように外側に延出する軸44cからなり、クランク44の両端の軸44cが左右のサイドフレーム41の孔にそれぞれ回転可能に接続されている。サイドフレーム41の側部には操作部45が取り付けられており、操作部45からの操作により軸44cを回転させ、作動杆44aを上下動させることができるようになっている。
サイドフレーム41の前部には、チルトフレーム46が設けられている。チルトフレーム46はシートボトム2の前部フレームであり、左右一対の側部46a、連結棒46b、46c、支持板46d、枠46eからなる。互いに間隔を空けて平行に並べられた左右の側部46aの前端部は連結棒46bによって、下端部は連結棒46cによってそれぞれ連結されている。二本の連結棒46b及び46cの上部には二枚の支持板46dが前後方向に掛け渡され、これら支持板46dが間隔を空けて左右に配置されている。このとき、支持板46dの前部は、連結棒46bよりも前方に延び出た状態となっている。更に3本の鋼線からなる枠46eが、2枚の支持板46dの前端と連結棒46bとに掛け渡され、また、二枚の支持板46dの中間部にも掛け渡され、更に、チルトフレームの前端から連結棒46cの間にも掛け渡されている。
チルトフレーム46の左右の側部46aの後端部と、左右のサイドフレーム41の内側前部は連結部41aによって連結され、チルトフレーム46が連結部41aを中心にして回動可能となっている。このとき、図5に示すように、側部46aの後部が左右のサイドフレーム41の間に収まり、側部46aの前部がサイドフレーム41の上縁から上斜め前方に突き出ている。チルトフレーム46の支持板46d及び枠46eの前部は、側部46aの前端部を連結する連結棒46bよりも前方に延び出ているため、常にサイドフレーム41の前端よりも上方かつ前方に位置している。
また、チルトフレーム46の連結棒46cがクランク44のアーム44bの上に載置された状態となっており、これにより、チルトフレーム46が連結部41aを中心としてクランク44の回転に合わせて回転するようになっている。具体的にはクランク44が回転して作動杆44aが上昇すると、連結棒46cが作動杆44a及びアーム44bによって下から押され、チルトフレーム46は連結部41aを中心に支持板46d及び枠46eの前部が上昇する方向に回転する。作動杆44aが下降すると、チルトフレーム46は自重により支持板46d及び枠46eの前部が下降する方向に回転する。この動作によりチルトフレーム46の傾きが調整可能とされている。
クッションパッド47が、左右のサイドフレーム41の側面からサイドフレーム41及びクッションスプリング43の上を覆うようにして、サイドフレーム41及びクッションスプリング43の上に設けられている。また、クッションパッド47の前後長はサイドフレーム41の前後長よりも大きく、クッションパッド47の前部がサイドフレーム41の前端よりも前に延び出ている。そして、クッションパッド47の前部がチルトフレーム46の側面からチルトフレーム46の上を覆っている。このクッションパッド47はウレタンフォーム材を表皮で覆ったものである。また、図2に示すように、クッションパッド47の前部の左右両側部がチルトフレーム46の上面左右両側から下に垂下していることで、チルトフレーム46の下方であってサイドフレーム41の前方には、空間Sが形成されている。この空間Sは、サイドフレーム41の間において、クッションパッド47の前端よりも後方へ大きく窪んだものである。
図6は、シート装置1の概略上面図である。図2及び図6に示すように、クッションパッド47の上面の左右中央部が座面48となっており、その座面48はクッションパッド47の後端から前端にかけて形成されている。座面48の左右両側には、土手部49が形成されている。土手部49はクッションパッド47の後端から前端にかけて形成されている。土手部49は、座面48よりも高く隆起している。座面48の左右の幅は、後ろから前に向かって漸次広くなっていき、土手部49の左右の幅は後ろから前に向かって漸次狭くなっていく。
次に、レッグレスト駆動部20、スライド部9及びレッグレスト4について説明する。
図7は、レッグレスト駆動部20、スライド部9及びレッグレスト4を拡大して示した分解斜視図である。チルトフレーム46の下部にはレッグレスト駆動部20が取り付けられている。
レッグレスト駆動部20には、シートボトム2とレッグレスト4とを連結するため、互いに左右に間隔を空けて配置された左右一対のリンク機構21と、一対のリンク機構21を補強する補強部22とが設けられている。
左右一対のリンク機構21は、それぞれリンク211〜216を有する。リンク211は固定リンクであり、このリンク211がチルトフレーム46の支持板46dの下面に固着されている。リンク211の前側上部にリンク212の一端が回転可能となって連結されている。リンク212の他端がリンク213の一端に回転可能となって連結されている。リンク213の他端がリンク216の一端に回転可能となって連結されている。リンク216の他端がリンク214の一端に回転可能となって連結されている。リンク214の他端がリンク215の一端に回転可能となって連結されている。リンク215の他端がリンク211の後ろ側下部に回転可能となって連結されている。右又は左から見てリンク212とリンク214が交差し、その交差部においてリンク214とリンク212が回転可能に連結されている。一対のリンク機構21が折り畳まれてシートボトム2の下部に収まった状態では、リンク216が上下に延びており、一対のリンク機構21がシートボトム2から前に展開した状態では、リンク216が前後に延びている。そして、これら一対のリンク機構21は左右のサイドフレーム41の間に配設されている(図5に図示)。
補強部22は、図7に示すように、棒状の補強部材221〜225を複数有する。第一補強部材221は、一対のリンク215の略中間部に両端部が接合されることで、当該一対のリンク215に掛け渡されている。第二補強部材222は、一対のリンク212のリンク211側の端部に両端部が接合されることで、当該一対のリンク212に掛け渡されている。第三補強部材223は、一対のリンク213の略中間部に両端部が接合されることで、当該一対のリンク213に掛け渡されている。第四補強部材224は、一対のリンク216の略中間部に両端部が接合されることで、当該一対のリンク216に掛け渡されている。第五補強部材225は、一対のリンク212のリンク212側の端部に両端部が接合されることで、当該一対のリンク212に掛け渡されている。
また、第一補強部材221と、連結棒60との間には、図9に示すように長さ調整機構27(図9等に図示)が設けられている。長さ調整機構27はガスダンパであって、ピストン27a及びシリンダ27bからなる。ピストン27aの先端が連結棒25aに回転可能となって連結され、シリンダ27bの基端部が連結棒60に回転可能となって連結されている。ピストン27aがシリンダ27bから引き出たり、シリンダ27bに引き込んだりすることで、ピストン27aの先端からシリンダ27bの基端部までの長さが調整される。長さ調整機構27はロックされることで長さが一定に保たれ、ロック解除により伸縮可能となる。具体的には、長さ調整機構27がロックされると、シリンダ27b内の空気が密閉されてピストン27aが固定され、一方、長さ調整機構27のロックが解除されると、シリンダ27b内の空気が開放されてピストン27aがシリンダ27bに対して進出・引込可能となる。なお、長さ調整機構27のロック・ロック解除もサイドフレーム41の側部に取り付けられた操作部45により行われる。
図7に示すように、スライド部9は、レッグレスト4を進退移動させる進退機構30と、進退機構30を動作させるケーブル70(図8等に図示)とを備える。
進退機構30は、基部31、左右一対のリニアガイド32及びスライダ33を有する。基部31は、レッグレスト4を支持するものであり、当該レッグレスト4に対して互いに左右に間隔を空けて配置された左右一対の支持フレーム311を有する。この一対の支持フレーム311の間には、上述の補強部22の一部である棒状の補強部材226〜228が連結されている。第六補強部材226は、一対の支持フレーム311の一端部に両端が接合されている。第七補強部材227は、一対の支持フレーム311の略中間部に両端が接合されている。第八補強部材228は、一対の支持フレーム311の他端部に両端が接合されている。これにより、第六〜第八補強部材226〜228は、一対の支持フレーム311間に掛け渡される。つまり、第六〜第八補強部材226〜228はスライド部9を介して一対のリンク機構21に掛け渡されることになる。このように、補強部22の補強部材221〜228は、所定の間隔を空けて配置されている。
リニアガイド32は、スライドレール32aと、スライドレール32aに対して摺動可能に設けられたキャリッジ32bとを有する。リニアガイド32のスライドレール32aが基部31の裏面であってその左右両側にそれぞれ固着されており、スライドレール32aがレッグレスト駆動部20のリンク216に対して平行な状態となっている。リニアガイド32のキャリッジ32bが基部31の裏側においてスライダ33に固着されている。右のスライダ33は基部31の右端よりも右方に延び出ており、左のスライダ33は基部31の左端よりも左方に延び出ている。リニアガイド32のキャリッジ32bがスライドレール32aに沿ってスライド可能となっているから、スライダ33がリニアガイド32によってリンク216に平行な方向に移動可能となっている。
レッグレスト4は、その内部にフレーム4a(図10に図示)を有している。レッグレスト4のフレーム4aが基部31の表側において左右2つのスライダ33に掛け渡された状態でこれらスライダ33に固着されている。そのため、レッグレスト4がスライダ33と一体となってリンク216に平行な方向に移動可能となっている。図7に示すように、レッグレスト駆動部20が閉じてレッグレスト4が垂下した状態におけるフレーム4aの前面、下面及び左右側面がウレタンフォーム材で覆われ、更に表皮で覆われている。
レッグレスト4が垂下した状態におけるレッグレスト4の正面(レッグレスト4が前に
上がった場合にはレッグレスト4の上面)には、左右に2つの窪み4bが形成されている。窪み4bは円柱面状の窪みであって、上下方向に延在している。従って、レッグレスト4が前に上がった状態ではレッグレスト4の正面が上を向き(図6参照)、窪み4bが前後方向に延びた状態となるので、着座者が脚を窪み4b内に載置することができる。そのため、着座者の脚がレッグレスト4の上からずれ落ちにくい。なお、窪み4bは、レッグレスト4のウレタンフォーム材の成型によって形成されたものである。
図2及び図6に示すように、レッグレスト4の左右の横幅は、座面48の前端部における左右の横幅よりも大きい。そのため、着座者が両脚の大腿を広げた場合でも、大腿が土手部49によって留められ、着座者の脚がレッグレスト4の上に載った状態を保つことができる。
図8は、フレーム部40、レッグレスト駆動部20スライド部9及びレッグレスト4を組み立てた状態で示した側面図である。また、図9は図8の上面図である。図8及び図9に示すようにレッグレスト駆動部20が折り畳まれた状態では、レッグレスト4は左右のサイドフレーム41の前端よりも前方且つチルトフレーム46の前部よりも下方の位置で、脚受け面(前面)を前方に向けて立てられた状態で静止している。前述したように、チルトフレーム46の上にはクッションパッド47が設けられているので、この状態のとき、レッグレスト4は空間Sに収納された状態となっている。
図10は図5の正面図、図11は図5の背面図である。なお、図10ではレッグレスト4の輪郭を破線で示し、内部のフレーム4aが露出した状態を示している。図8及び図9に示したように、レッグレスト駆動部20が折り畳まれてレッグレスト4が垂下した状態において、レッグレスト4をサイドフレーム41の前端より前方に位置するようにしたことで、レッグレスト4の左右の横幅は左右のサイドフレーム41の間隔以下に限定されることが無く、破線で示すようにレッグレスト4の横幅が左右のサイドフレーム41の間隔に等しくなっている。なお、必要であればレッグレスト4の横幅を更に広げ、レッグレスト4の横幅が左右のサイドフレーム41の間隔よりも大きくてもよい。
図12はレッグレスト4の下面図であり、下が前方である。手前にはスライド部9が位置している。図12に示すように、基部31の四隅には案内部である案内金具42a,42b,42c,42dがそれぞれ取り付けられている。各案内金具42a,42b,42c,42dは円弧状に曲げられた部材で、ケーブル70を緩やかに直角方向に曲げるものである。ケーブル70は、ワイヤ71と、ワイヤ71を被覆する樹脂製のアウターケーシング72とを有する可撓性のケーブルである。このケーブル70が案内金具42aから、案内金具42b,42c,42dへと順に掛けられることにより、基部31にケーブル70がN字状に配索される。基部31から延出するケーブル70の両端部70a,70bは、シートボトム2の側部に設けられた操作部45に接続されており、これによりケーブル70全体が環状につなげられる。また、各案内金具42a,42b,42c,42dはアウターケーシング72に係合していて、その一端部からワイヤ71が基部31の前後方向に沿って配設されている。また、ケーブル70における案内金具42a,42dから操作部45までの端部70a,70bは、補強部22の複数の補強部材221〜227のうち、少なくとも1つにより支持されるように配設されている。具体的には、第三補強部材223及び第五補強部材225の上方にケーブル70の両端部70a,70bが配設される(図8,図15及び図16参照)。
案内金具42bと案内金具42cの間に斜めに配索されたケーブル70の中間部70cは、第一〜第五補強部材221〜225と、第六〜第八補強部材226〜228との間に配置されている。そして、図13に示すように、ケーブル70の中間部70cは第四補強部材224と、第七補強部材227とによって挟持されている。ここで、第四補強部材224には、ケーブル70の中間部70cを収容する凹部224aが形成されている。
また、図12に示すように、ケーブル70が基部31にN字状に配索されることにより、案内金具42cと案内金具42dとの間には、右側のリニアガイド32の近傍で前後方向に直線状に延びるワイヤ71aが露出し、案内金具42aと案内金具42bとの間には左側のリニアガイド32の近傍で前後方向に直線状に延びるワイヤ71bが露出する。右側のワイヤ71aと左側のワイヤ71bはともに支持フレーム311のスライド方向と平行に延びている。ケーブル70の右側のワイヤ71aを右側の接続金具73が、ケーブル70の左側のワイヤ71bを左側の接続金具73がそれぞれ支持することにより、ケーブル70と支持フレーム311が接続される。
ケーブル70の中間部70cには、当該ケーブル70のアウターケーシング72(被覆部分)の長さを調節する調節部材75が備えられている。調節部材75は、各補強部材221〜228に対して接触しない位置に配置されている。調節部材75は、金属製のアジャストボルトとナットとを有していて、これらによりアウターケーシング72の長さを調節するものである。斜めに配索されたアウターケーシング72を調節部材75によって長くすることで、ワイヤ71の遊びを少なくできるようになっている。
図14はケーブル70を操作する操作部45の斜視図である。操作部45はサイドフレーム41の側部に取り付けられている。操作部45はケーブル70のワイヤ71が巻回されたドラム45aを有し、ドラム45aの回転軸45bにはレギュレターハンドルが取り付けられる。レギュレターハンドルを回転させるとドラム45aが回転し、操作部45に接続された一方のワイヤ71が巻き取られる。ワイヤ71は一続きになっているので、操作部45に接続された他方のワイヤ71が引っ張られていく。このようにしてワイヤ71がアウターケーシング72の内部を移動し、操作部45に対する操作が進退機構30に伝達して、進退機構30を動作させることになる。勿論、レギュレターハンドルを逆に回転させることで、ワイヤ71を逆方向に移動させることもできる。
次に、レッグレスト駆動部20及びスライド部9の動作について説明する。
長さ調整機構27のロック解除がなされると、レッグレスト駆動部20が折り畳み・展開可能となる。一方、長さ調整機構27のロックがなされると、レッグレスト駆動部20はその状態のまま保持される。図8に示すようにレッグレスト駆動部20が折り畳まれた状態では、レッグレスト4がチルトフレーム46の前部、すなわちシートボトム2の前端部から下に垂下しているが、長さ調整機構27のロックを解除すると、シリンダ27bからピストン27aが延び出して、図15に示すようにレッグレスト駆動部20が前に展開した状態となり、レッグレスト4がチルトフレーム46の前部、すなわちシートボトム2の前端部から前方に上げられる。また、長さ調整機構27のロックを解除した状態で、レッグレスト4に下向きの荷重をかければ、ピストン27aがシリンダ27bに引き込まれてレッグレスト駆動部20が折り畳まれ、図8に示す状態に戻る。図8及び図15に示すいずれの状態においても、ケーブル70の両端部70a,70bは第三補強部材223及び第五補強部材225により支持されることになる。
次に、レッグレスト4のスライド動作について説明する。
図15に示すように、レッグレスト4がシートボトム2の前端部から前方に上がった状態で、操作部45を操作すると、ケーブル70のワイヤ71a,71bが同時に同方向へと動き出す。そして、接続金具73によってワイヤ71a,71bと接続された左右のスライダ33及び左右のスライダ33に固着されたフレーム4aが基部31に対してスライドし、レッグレスト4が図15に示す位置から図16に示す位置まで移動する。なお、操作部45の操作により、レッグレスト4を途中の任意の位置で静止させることもできる。また、ワイヤ71は両端が繋がれて環状となっているので、操作部45を逆に操作するとワイヤ71も逆方向へ動き、レッグレスト4が図16に示す移動した位置から、図15に示す元の位置に向かってスライドする。図16に示す状態においても、ケーブル70の両端部70a,70bは第三補強部材223及び第五補強部材225により支持されることになる。
以上のように、本実施形態のシート装置1によれば、第三補強部材223及び第五補強部材225によりケーブル70が支持されているので、ケーブル70の垂れ下がりを抑制することができる。これにより、ケーブル70に基づく、見栄えの損なわれや、他の機構等との干渉を抑制することができる。
また、少なくとも二つの補強部材221〜228の間隔内にケーブル70が配設されているので、レッグレスト4動作時におけるケーブル70のばたつきを抑制するとともに、ばたつきに基づく異音をも防止することができる。
さらに、ケーブル70が第四補強部材224と、第七補強部材227とによって挟持されているので、別途、ケーブル係合用の部材を設けなくとも、ケーブル70をより強固に保持することが可能となる。
そして、第四補強部材224にケーブル70の中間部70cを収容する凹部224aが形成されているので、ケーブル70をコンパクトに支持することが可能となる。なお、凹部224aは、予めケーブル70を収容していなくとも、第四補強部材224におけるケーブル70に対向する位置に形成されていれば、ケーブル70と第四補強部材224とが近接した際に凹部224a内にケーブル70を収容することができ、この場合においてもケーブル70をコンパクトに支持することが可能となる。
また、凹部224aが設けられていることで、ケーブル70をスムーズに誘導することも可能となる。
また、ケーブル70に取り付けられた調節部材75が各補強部材221〜228に対して接触しない位置に配置されているので、調節部材75と補強部材221〜228とが干渉することを防止することができる。これにより、両者の接触による異音が抑制されることになる。
車両用シート装置を示した斜視図である。 図1に示されたシート装置の正面図である。 シートボトムのフレーム部並びにレッグレスト駆動部、スライド機構及びレッグレストを示した分解斜視図である。 前記フレーム部を示した分解斜視図である。 前記フレーム部、レッグレスト駆動部及びレッグレストを示した斜視図である。 シート装置の一部を示した上面図である。 前記レッグレスト駆動部、スライド機構及びレッグレストを示した分解斜視図である。 前記フレーム部、レッグレスト駆動部、スライド機構及びレッグレストを示した側面図である。 前記フレーム部、レッグレスト駆動部、スライド機構及びレッグレストを示した上面図である。 前記フレーム部及びレッグレストを示した正面図である。 前記フレーム部、レッグレスト駆動部、スライド機構及びレッグレストを示した背面図である。 前記レッグレストの下面図である。 前記ケーブルと第四補強部材、第七補強部材との位置関係を示す断面図である。 前記操作部を示す斜視図である。 前記フレーム部、レッグレスト駆動部、スライド機構及びレッグレストを示した側面図である。 前記フレーム部、レッグレスト駆動部、スライド機構及びレッグレストを示した側面図である。
符号の説明
1 シート装置
2 シートボトム
3 バックレスト
4 レッグレスト
5 前後位置調整機構
6 リクライニング機構
9 スライド部
20 レッグレスト駆動部
21 リンク機構
22 補強部
27 調整機構
30 進退機構
40 フレーム部
45 操作部
70 ケーブル
71 ワイヤ
72 アウターケーシング(被覆部分)
73 接続金具
75 調節部材
221 第一補強部材
222 第二補強部材
223 第三補強部材
224 第四補強部材
224a 凹部
225 第五補強部材
226 第六補強部材
227 第七補強部材
228 第八補強部材

Claims (1)

  1. シートボトムと、
    前記シートボトムの前端部から垂下した状態と、前記シートボトムの前端部から前方に上がった状態とに起伏自在であり、なおかつ前方に上がった状態では前後方向に進退自在となるように設けられたレッグレストと、
    前記レッグレストの起伏状態を切り替えるレッグレスト駆動部と、
    前記レッグレストを進退方向にスライドさせるスライド部と、
    前記スライド部を駆動させる操作部と、を備え、
    前記レッグレスト駆動部は、
    前記シートボトムと前記レッグレストとを連結するため、互いに間隔を空けて配置された左右一対のリンク機構と、
    前記左右一対のリンク機構に掛け渡された複数の補強部材とを備え、
    前記スライド部は、
    前記レッグレストを進退移動させる進退機構と、
    前記進退機構に対してN字状に配索されるように前記レッグレストの背面側に配設されて、前記操作部に対する操作を前記進退機構に伝達し、当該進退機構を動作させるケーブルとを備え、
    前記ケーブルには、当該ケーブルの被覆部分の長さを調節する調節部材が取り付けられていて、
    前記調節部材を備えた前記ケーブルは、前記複数の補強部材のうち、少なくとも一つの補強部材により支持されていて、
    前記調節部材は、前記複数の補強部材うち、二つの補強部材の間に配置されるとともに、前記レッグレストの中央部に対向するように配置され、なおかつ前記補強部材に対して斜めに配置されていて、
    前記二つの補強部材は、前記ケーブルにおける前記調節部材側の端部を支持していることを特徴とするシート装置。
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