JPH0672731U - シートスライド装置 - Google Patents

シートスライド装置

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JPH0672731U
JPH0672731U JP2338293U JP2338293U JPH0672731U JP H0672731 U JPH0672731 U JP H0672731U JP 2338293 U JP2338293 U JP 2338293U JP 2338293 U JP2338293 U JP 2338293U JP H0672731 U JPH0672731 U JP H0672731U
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rod
locking
lock
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JP2338293U
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Inventor
恵一 河合
Original Assignee
富士機工株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シート下側の空間を有効利用でき、ワイヤー
の伸び等による左右のロック機構の同期ずれが生じず、
また左右のロック機構の間の長さの誤差を簡単な構成で
調節できるシートスライド装置を提供する。 【構成】 左右一対のロアーレールにアッパーレールが
摺動可能に嵌合し、このアッパーレールをロックするロ
ック機構を備え、操作レバーを一方のロック機構に設
け、他方のロック機構と連結部材で連結しており、連結
部材をロッドとワイヤーから構成し、操作レバーに固定
した駆動アームにロッドを係止し、他方のロック機構の
従動アームにワイヤーを係止し、ワイヤーが従動アーム
の上方で略直角に曲げ配索される。駆動アームの係止孔
を複数形成して従動アームとの間の長さを調節可能と
し、あるいは、ワイヤーの端末にロッドを係止する係止
部を複数又は連続して形成して連結部材の長さを調節可
能とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は車両用シートのシートスライド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のシートスライド装置は、車体側に所定の間隔をおいて平行に配置され た左右一対のロアーレールと、このロアーレールにそれぞれ摺動可能に嵌合され るとともに、シート側に設けられた左右一対のアッパーレールと、このアッパー レールを所定位置に位置決めするロック機構とを備えている。
【0003】 このロック機構としては、左右それぞれにロック機構を備えた両側ロック式と 、左右いずれか一方にのみロック機構を備えた片側ロック式のものとがあり、両 側ロック式のロック機構は、このロック機構のロック及びロック解除の操作を行 なう操作レバーを一方のロック機構に設けるとともに、他方のロック機構と連結 部材で連結して左右のロック機構を連動させる構造となっている。
【0004】 上記従来の両側ロック式のロック機構を備えたシートスライド装置にあっては 、左右のロック機構を連結する連結部材としてロッドやワイヤー等が用いられて おり、この左右のロック機構を連結する連結部材にロッドを用いる構造において は、一方のロック機構に設けた操作レバーと一体に回動可能に固定した駆動アー ムにロッドの一端を係止するとともに、他方のロック機構のロック及びロック解 除を行なう従動レバーと一体に回動可能に固定した従動アームにロッドの他端を 係止している。
【0005】 また、左右のロック機構の操作レバーと従動レバーのロック及びロック解除の 回動方向は、一方のロック機構の操作レバーの回動方向に対して、連動する他方 のロック機構の従動レバーの回動方向が逆向きになるため、操作レバーへの駆動 アームの固定方向に対して、従動レバーへの従動アームの固定方向を逆向きにし 、ロッドを駆動アームと従動アームの対角線上に配設している。
【0006】 ところで、近年車両用シートにあっては、シートの下側の空間にトレイ等の収 納部やABS(アンチロック・ブレーキ・システム)等の電子制御装置やCDチ ェンジャー等のオーディオ機器を設置して空き空間を有効利用するようになって きた。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記両側ロック式のロック機構を備えたシートスライド装置に あっては、左右のロック機構を連結するロツドが駆動アームと従動アームの対角 線上に配設されるため、ロッドがシート下側の空間を斜めに横切ることになり、 シート下側の空間に上記収納部や電子制御装置及びオーディオ機器等を配設する ことができず、シート下側の空間を有効利用できないという問題があった。
【0008】 この対策として、従来は、ロッドの替わりにワイヤーを曲げ配索して左右のロ ック機構を連動させる構造がある。
【0009】 しかし、両側ロック式のロック機構を備えたシートスライド装置には、部品の 成形誤差や組付誤差により連結部材を係止する駆動アームと従動アームの間の長 さが変わるので左右のロック機構のロック及びロック解除が同期しなくなるとい う問題があり、この問題を解決するためにワイヤーの長さ調節の構造を設けてい るが、ワイワーにおける長さ調節の構造はロッドの長さ調節の構造に比べて構造 が複雑になり、簡単な調節ができず、またワイヤーは荷重が加わると伸びを生じ やすいため、伸びにより左右のロック機構の同期がずれて一方のロック機構のロ ックが外れても、他方のロック機構はロックした状態になる等の不具合もある。
【0010】 この考案は、上記従来技術の問題点を解決すべくなされたもので、その目的と するところは、シート下側の空間を有効利用できるようにするとともに、ワイヤ ーの伸び等による左右のロック機構の同期ずれが生じないようにしたシートスラ イド装置を提供し、さらには、部品の成形誤差や組付誤差を簡単な構成で容易に 調節できるようにしたシートスライド装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この考案のシートスライド装置は、車体側に所定の 間隔をおいて平行に配置される左右一対のロアーレールと、このロアーレールに それぞれ摺動可能に嵌合される左右一対のアッパーレールと、このアッパーレー ルを所定位置に位置決めする左右一対のロック機構とからなり、このロック機構 のロック及びロック解除の操作を行なう操作レバーを一方のロック機構に設ける とともに、他方のロック機構と連結部材で連結して両ロック機構を連動させる構 成としたシートスライド装置において、前記連結部材は、ロッドとワイヤーを直 列に連結して構成されてなり、前記操作レバーと一体に回動可能に固定した駆動 アームに前記連結部材のロッド側端部が係止されるとともに、他方のロック機構 のロック及びロック解除を行なう従動レバーと一体に回動可能に固定した従動ア ームに前記連結部材のワイヤー側端部が係止され、かつ、前記連結部材を構成す るワイヤーが前記従動アームの上方に設けたブラケットに摺動可能に掛合して略 直角に曲げ配索されてなることを特徴とする。
【0012】 また、連結部材のロッド側端部が係止される係止孔を駆動アームの径方向に複 数形成して、前記連結部材のワイヤー側端部が係止される従動アームとの間の長 さを調節可能としたことを特徴とする。
【0013】 さらに、ロッドの端部を折り曲げ形成した係合部にワイヤーの端部に固着した 端末を係止してなる連結部材の構造において、このワイヤーの端末に前記ロッド の係合部を係止する係止部をその軸方向に複数又は連続して形成し、連結部材の 長さを調節可能としたことを特徴とする。
【0014】
【作用】
上記構成に係るこの考案によれば、左右のロック機構を連結する連結部材がロ ッドとワイヤーを連結して構成され、このワイヤーが従動アームの上方に設けた ブラケットに摺動可能に掛合して略直角に曲げ配索されているから、連結部材が シート下側の空間を斜めに横切ることがなく、空き空間を広くできる。
【0015】 また、連結部材のロッド側端部が係止される係止孔を駆動アームの径方向に複 数形成して、前記連結部材のワイヤー側端部が係止される従動アームとの間の長 さを調節可能とし、あるいは、ロッドの端部を折り曲げ形成した係合部にワイヤ ーの端部に固着した端末を係止してなる連結部材の構造において、このワイヤー の端末に前記ロッドの係合部を係止する係止部をその軸方向に複数又は連続して 形成し、連結部材の長さを調節可能としているから、連結部材を係止する駆動ア ームと従動アームの間の長さを簡単な構成で容易に調節できる。
【0016】
【実施例】
以下、この考案に係るシートスライド装置を図面に示す実施例に基づいて説明 する。
【0017】 図1乃至図3はこの考案の第1実施例に係り、図1はシートスライド装置の正 面説明図、図2はシートスライド装置の平面説明図、図3はシートスライド装置 の他方のロック機構及びブラケットの斜視説明図、図4乃至図7は連結部材の長 さ調節の構造に関する実施例の説明図である。
【0018】 図において、Eは車両用シートのシートスライド装置で、車体のフロア50に 所定の間隔をおいて平行に配置される左右一対のロアーレール1a,1bと、こ のロアーレール1a,1bにそれぞれ摺動可能に嵌合されるアッパーレール2a ,2bと、このアッパーレール2a,2bをロアーレール1a,1bに対して所 定位置に位置決めする左右一対のロック機構5a,5bとを備えており、このロ ック機構5a,5bのロック及びロック解除の操作を行なう操作レバー4aを一 方のロック機構5aに設けるとともに、他方のロック機構5bと連結部材3で連 結して左右のロック機構5a,5bを連動させる構造となっている。
【0019】 そして、この考案は特に、連結部材3をロッド6とワイヤー7を直列に連結し て構成し、操作レバー4aと一体に回動可能に固定した駆動アーム8に連結部材 3のロッド側端部6aが係止されるとともに、他方のロック機構5bのロック及 びロック解除を行なう従動レバー9と一体に回動可能に固定した従動アーム10 に連結部材3のワイヤー側端部7bが係止され、かつ、連結部材3を構成するワ イヤー7が従動アーム10の上方に設けたブラケット11bに摺動可能に掛合し て略直角に曲げ配索されてなることを特徴としている。
【0020】 また、連結部材3のロッド側端部6aが係止される係止孔8aを駆動アーム8 の径方向に複数形成して、連結部材3のワイヤー側端部7bが係止される従動ア ーム10との間の長さを調節可能としたことを特徴としている。
【0021】 あるいは、ロッド6の端部を折り曲げ形成した係合部6bにワイヤー7の端部 に固着した端末7aを係止してなる連結部材3の構造において、このワイヤー7 の端末7aにロッド6の係合部6bを係止する係止部17をこのワイヤー7の軸 方向に複数又は連続して形成し、連結部材3の長さを調節可能としたことを特徴 としている。
【0022】 つぎに、この考案の構造をさらに詳細に説明する。
【0023】 ロアーレール1a,1bは、車体のフロア50にレッグブラケット12,12 を介して前後方向に所定間隔をおいて左右一対で平行に固定されており、この左 右一対のロアーレール1a,1bは互いに左右を反対にしてフロア50に固定さ れている。
【0024】 アッパーレール2a,2bは、前記左右一対のロアーレール1a,1bにそれ ぞれ回転ローラー21,22を介して摺動可能に嵌合されており、この上に図示 しない車両用シートが載置されるのである。
【0025】 また、アッパーレール2a,2bの略中間には、このアッパーレール2a,2 bをロアーレール1a,1bに対して前後方向の所定位置に位置決めするロック 機構5a,5bが設けられている。
【0026】 この一方のロック機構5aは、アッパーレール2aの上面に固定したL字状の ロックブラケット13に駆動レバー4を回動可能に支持し、この駆動レバー4に は前記ロアーレール1aに形成した図示しない爪と係合するロックプレート14 が固定され、このロックプレート14をロアーレール1aの爪に係合する方向( 図1において反時計方向)に回動付勢するスプリング15により構成されており 、このスプリング15は一端を駆動レバー4に係止して捲回し、他端をロックブ ラケット13に係止して取付けられている。
【0027】 駆動レバー4は、前方向に延長され、その端部が略L字状に曲げ形成されて操 作レバー4aを一体に形成し、この操作レバー4aの近傍をアッパーレール2a の前部側面に固定したブラケット11aにより回動可能に支持している。
【0028】 また、ブラケット11aの近傍には、駆動レバー4と一体に回動可能に、かつ 、駆動レバー4より上方向に向って駆動アーム8が固定され、この駆動アーム8 には、前記連結部材3が係止される係止孔8aが駆動アーム8の径方向に複数形 成されている。
【0029】 他方のロック機構5bは、前記一方のロック機構5aと左右を反対にして構成 され、アッパーレール2bの上面に固定したL字状のブラケット13に従動レバ ー9を回動可能に支持し、この従動レバー9には前記ロアーレール1bに形成し た図示しない爪と係合するロックプレート14が固定され、このロックプレート 14をロアーレール1bの爪に係合する方向(図1において時計方向)に回動付 勢するスプリング15により構成されており、このスプリング15は一端を従動 レバー9に係止して捲回し、他端をロックブラケット13に係止して取付けられ ている。
【0030】 従動レバー9は、前方向に延長され、その端部をアッパーレール2bの前部側 面に固定したブラケット11bにより回動可能に支持され、この従動レバー9の 端部近傍には、前記連結部材3が係止される略S字状のプレートからなる従動ア ーム10が従動レバー9と一体に、かつ、従動レバー9より下方向に向かって回 動可能に固定されている。
【0031】 前記連結部材3は、ロッド6とワイヤー7とを直列に連結して構成され、ロッ ド6は、その一端を折り返して略U字状の係止部6aを形成し、その他端を同様 に折り返すとともに、この略U字状に形成した他端をさらに略直角に折り曲げて 係合部6bを形成している。
【0032】 ワイヤー7は、その両端に円柱状の端末7a,7bがそれぞれ横方向に固定さ れ、ワイヤー7をロッド6の略U字状の間に挿通して一方の端末7aが係合部6 bに係止することにより、ロッド6とワイヤー7とを連結しており、ワイヤー7 の他方の端末7bは、従動アーム10の回動端に形成したスリット10aにワイ ヤー7を挿通することにより係止され、ロッド6の係止部6aは駆動アーム8に 形成した複数の係止孔のいずれかに挿通して係止され、これにより左右のロック 機構5a,5bを連動している。
【0033】 また、従動レバー9の端部を支持するブラケット11bに、従動アーム10の 上方を覆うように延長した延長部11dを形成するとともに、この延長部11d に孔11cを形成し、ワイヤー7をこの孔11cに挿通して掛合させることによ り略直角に曲げ配索しており、これにより左右のロック機構5a,5bの間の空 間を連結部材3が斜めに横切ることがなく、シート下側の空き空間30を広くし ている。
【0034】 尚、このワイヤー7の孔11cには、ワイヤー7の摺動時における摺動抵抗及 び摩耗を減少させるために、内面を円弧状に形成した円筒形状のブッシュ31が 装着されている。
【0035】 つぎに、本考案の第1実施例の作用を説明する。
【0036】 図1において、左右のロック機構5a,5bはロック状態にあり、この状態か らロック解除して車両用シートを前後調節可能とするには、操作レバー4aを時 計方向に回動し、操作レバー4aの回動により一体に固定したロックプレート1 4がロアーレール1aの図示しない爪から外れ、アッパーレール2aがロアーレ ール1aに対して摺動自在になるとともに、一体に固定した駆動アーム8が回動 してロッド6を図中右方向に引き、このロッド6が略直角に曲げ配索されたワイ ヤー7を引くことにより、従動アーム10が上方に引かれて回動する。
【0037】 そして、従動アーム10を一体に固定している従動レバー9が回動すると、従 動レバー9に一体に固定したロックプレート14がロアーレール1bの図示しな い爪から外れ、アッパーレール2bがロアーレール1bに対して摺動自在になり 、左右のロック機構5a,5bは連動してロック解除状態になり、車両用シート は前後調節可能となる。
【0038】 また、左右のロック機構5a,5bの間の長さの誤差は、ロッド6の係止部6 aを挿通する駆動アーム8に形成した複数の係止孔8aから適時選択して係止す ることにより調節され、左右のロック機構5a,5bのロック及びロック解除が 同期する。
【0039】 図4乃至図7は、左右のロック機構5a,5bの間の長さの誤差を、連結部材 3の長さを伸縮させることにより調節する構造に関し、図4の第2実施例におい ては、ワイヤー7の端部にプレート状の端末7cを固定し、この端末7cには交 互に連続して並列する係止部17としての係止孔17aをワイヤー7の軸方向に 複数形成するとともに、ロッド6の端部にはコイル状の係合部6cを形成し、こ の係合部6cを端末7aの係止孔17aに回転させて挿入することにより、ロッ ド6が端末7cに対して軸方向に移動し、ロッド6及びワイヤー7より構成され る連結部材3の長さが適時調節される。
【0040】 図5の第3実施例においては、ワイヤー7の端部に円柱状の端末7dを軸方向 に固定し、この端末7dに係止部17としての螺状の係止溝17bを形成すると ともに、前記コイル状の係合部6cをこの係止溝17bに回転させて係合し、こ れを覆うように軸方向にスリットを設けた円筒状のカバー部材25aを装着する ことにより、ロッド6が端末7dに対して軸方向に移動し、ロッド6及びワイヤ ー7より構成される連結部材3の長さが適時調節されるとともに、カバー部材2 5aが係合部6cの外れを防止する。
【0041】 図6の第4実施例においては、ワイヤー7の端部にプレート状の端末7eを固 定し、この端末7eに係止部17としての突起状の係止部17cを軸方向に複数 形成するとともに、ロッド6の端部に略S字状の係合部6dを形成し、この係合 部6dを端末7eの係合部17cのいずれかに係止し、これを覆うように軸方向 にスリットを設けた断面小判形状のカバー部材25bを装着することにより、ロ ッド6及びワイヤー7より構成される連結部材3の長さが適時調節されるととも に、カバー部材25bが係合部6dの外れを防止する。
【0042】 図7の第5実施例においては、ワイヤー7の端部に円柱状の端末7fを軸方向 に固定し、この端末7fには、係止部17としての周方向の係止溝17dを軸方 向に複数形成するとともに、ロッド6が係止されるスリット7gを軸方向に形成 し、ロッド6の端部には円弧状の係合部6eを周方向に折り曲げ形成して、この 係合部6eを端末7fの係止溝17dのいずれかに係止し、これを覆うように軸 方向にスリットを設けた円筒状のカバー部材25cを装着することにより、ロッ ド6及びワイヤー7より構成される連結部材3の長さが適時調節されるとともに 、カバー部材25cが係合部6eの外れを防止する。
【0043】
【考案の効果】
以上説明したこの考案によれば、左右のロック機構を連結して連動させる連結 部材がロッドとワイヤーを直列に連結して構成され、操作レバーと一体に回動可 能に固定した駆動アームに連結部材のロッド側端部が係止されるとともに、他方 のロック機構のロック及びロック解除を行なう従動レバーと一体に回動可能に固 定した従動アームに連結部材のワイヤー側端部が係止され、かつ、連結部材を構 成するワイヤーが従動アームの上方に設けたブラケットに摺動可能に掛合して略 直角に曲げ配索されているから、連結部材が左右のロック機構の間の空間を斜め に横切ることがなく、シート下側の空き空間を広くとることができる。これによ り、シート下側の空き空間に収納部や電子制御回路及びオーディオ機器等を配設 することができ、シート下側の空間を有効利用することができる。
【0044】 また、連結部材を構成するワイヤーは、従動アームの上方で略直角に曲げ配索 される部分にのみ用いられているため、ワイヤーの伸びを少なくでき、伸びによ る左右のロック機構の同期ずれを防止している。
【0045】 さらに、連結部材のロッド側端部が係止される掛止孔を駆動アームの径方向に 複数形成して、連結部材のワイヤー側端部が係止される従動アームとの間の長さ を調節可能とし、あるいは、ワイヤーの端末にロッドの係合部と連結される係止 部を軸方向に複数又は連続して形成し、連結部材の長さを調節可能としているか ら、部品の成形誤差や組付誤差による左右のロック機構の間の長さの誤差を簡単 な構成で容易に調節でき、左右のロック機構のロック及びロック解除を同期させ ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案における第1実施例を示すシートスラ
イド装置の正面説明図。
【図2】図1のシートスライド装置の平面説明図。
【図3】図1のシートスライド装置の他方のロック機構
及びブラケットの斜視説明図。
【図4】この考案の第2実施例を示す連結部材の長さ調
節の構造に関する説明図。
【図5】この考案の第3実施例を示す連結部材の長さ調
節の構造に関する説明図。
【図6】この考案の第4実施例を示す連結部材の長さ調
節の構造に関する説明図。
【図7】この考案の第5実施例を示す連結部材の長さ調
節の構造に関する説明図。
【符号の説明】
E シートスライド装置 1a ロアーレール 1b ロアーレール 2a アッパーレール 2b アッパーレール 3 連結部材 4 駆動レバー 4a 操作レバー 5a ロック機構 5b ロック機構 6 ロッド 6a 係止部(ロッド側端部) 6b 係合部 7 ワイヤー 7a 端末 7b 端末(ワイヤー側端部) 8 駆動アーム 8a 係止孔 9 従動レバー 10 従動アーム 11b ブラケット 11c 孔 17 係止部

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体側に所定の間隔をおいて平行に配置
    される左右一対のロアーレールと、このロアーレールに
    それぞれ摺動可能に嵌合される左右一対のアッパーレー
    ルと、このアッパーレールを所定位置に位置決めする左
    右一対のロック機構とからなり、このロック機構のロッ
    ク及びロック解除の操作を行なう操作レバーを一方のロ
    ック機構に設けるとともに、他方のロック機構と連結部
    材で連結して両ロック機構を連動させる構成としたシー
    トスライド装置において、前記連結部材は、ロッドとワ
    イヤーを直列に連結して構成されてなり、前記操作レバ
    ーと一体に回動可能に固定した駆動アームに前記連結部
    材のロッド側端部が係止されるとともに、他方のロック
    機構のロック及びロック解除を行なう従動レバーと一体
    に回動可能に固定した従動アームに前記連結部材のワイ
    ヤー側端部が係止され、かつ、前記連結部材を構成する
    ワイヤーが前記従動アームの上方に設けたブラケットに
    摺動可能に掛合して略直角に曲げ配索されてなることを
    特徴とするシートスライド装置。
  2. 【請求項2】 連結部材のロッド側端部が係止される係
    止孔を駆動アームの径方向に複数形成して、前記連結部
    材のワイヤー側端部が係止される従動アームとの間の長
    さを調節可能としたことを特徴とする請求項1に記載の
    シートスライド装置。
  3. 【請求項3】 ロッドの端部を折り曲げ形成した係合部
    にワイヤーの端部に固着した端末を係止してなる連結部
    材の構造において、このワイヤーの端末に前記ロッドの
    係合部を係止する係止部をその軸方向に複数又は連続し
    て形成し、連結部材の長さを調節可能としたことを特徴
    とする請求項1に記載のシートスライド装置。
JP2338293U 1993-03-26 1993-03-26 シートスライド装置 Pending JPH0672731U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010148779A (ja) * 2008-12-26 2010-07-08 Ts Tech Co Ltd シート装置

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JP2010148779A (ja) * 2008-12-26 2010-07-08 Ts Tech Co Ltd シート装置

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