JP2010094260A - シート装置 - Google Patents

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克彦 篠崎
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Abstract

【課題】シート装置自体を大型化せずともレッグレストの横幅を広くできるようにする。
【解決手段】シート装置1が、シートボトム2と、シートボトム2の前端部から垂下した状態と、シートボトム2の前端部から前方に上がった状態とに起伏可能に設けられたレッグレスト4とを備える。シートボトム2は、互いに間隔を空けて配置された左右一対のサイドフレーム41と、一対の側部フレーム41に掛け渡されるチルトフレーム46と、サイドフレーム41及びチルトフレーム46の上部に設けられるクッションパッド47とを有する。レッグレスト4は、垂下した状態においてサイドフレーム41の前方に配置される。
【選択図】図5

Description

本発明は、レッグレストを備えたシート装置に関する。
従来、車両等の乗物に用いられるシートには、乗物の室内フロアの上に互いに間隔を空けて設置される一対のサイドフレーム及びその一対のサイドフレームの上部に設けられるクッションパッドを有するシートボトムと、レッグレストとを備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。レッグレストはシートボトムの下側に折り畳まれた状態になったり、シートボトム前部から前方へ上がった状態になったりする。レッグレストが前方に上がった状態では、着座者が脚を前に投げ出してレッグレストの上に載せることができる。
特開2008−049066号公報
ところで、従来のレッグレストは、シートボトムの下側に折り畳んだときの収納性を高めるために、サイドフレームの間に収められていた。つまり、レッグレストの横幅は左右のサイドフレームの間隔以下となっていた。そのため、レッグレストの横幅がシートボトムに対して狭くなってしまい、レッグレストが前に上がった状態では、脚を左右に動かすだけのゆとりが無かった。
一方、レッグレストの左右の横幅を大きく設計すると、左右のサイドフレーム間の間隔も広くなってしまい、シート自体が大型化してしまう。
そこで、本発明の課題は、シート装置自体を大型化せずともレッグレストの横幅を広くできるようにすることである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、シートボトムと、前記シートボトムの前端部から垂下した状態と、前記シートボトムの前端部から前方に上がった状態とに起伏可能に設けられたレッグレストとを備えたシート装置であって、前記シートボトムは、互いに間隔を空けて配置された左右一対の側部フレームと、先端部が前記側部フレームの前端よりも前方に位置するように、一対の前記側部フレームに掛け渡される前部フレームと、前記側部フレーム及び前部フレームの上部に設けられるクッションパッドとを有し、前記レッグレストは、垂下した状態において前記前部フレームの下方であって前記側部フレームの前方に配置されることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のシート装置であって、前記レッグレストの横幅は、前記側部フレームの間隔に等しいことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のシート装置であって、前記レッグレストの横幅は、前記側部フレームの間隔よりも広いことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載のシート装置であって、前記クッションパッドの上面が、左右中央部の座面と、前記座面の左右両側において前記座面よりも高く隆起した土手部と、を有し、前記座面の左右の幅が後ろから前に向かって漸次広くなり、前記レッグレストの横幅が前記座面の前端部における左右の幅よりも広いことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4の何れか一項に記載のシート装置であって、前記前部フレームは、先端部が前記側部フレームの前端よりも前方に位置するように、前記側部フレームに掛け渡され、前記レッグレストが垂下した状態において前記側部フレームの前方であって前記前部フレームの下方の空間に収容されることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5の何れか一項に記載のシート装置であって、記レッグレストが前方に上がった場合の前記レッグレストの上面には、前後方向に延びた2つの窪みが形成されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、レッグレストが垂下した状態で左右一対の側部フレームよりも前方に位置しているから、側部フレームの間隔を広げずとも、レッグレストの左右の横幅を左右一対の側部フレームの間隔よりも広くすることができる。そのため、レッグレストが前に上がった状態では、脚を左右に動かすだけのゆとりをとることができる。また、シートの大型化も抑えることができる。
請求項2に記載の発明によれば、レッグレストの横幅が前記側部フレームの間隔に等しいので、シートボトムのクッションパッドが側部フレームの側面を覆うように形成された場合でも、クッションパッドの横幅とレッグレストの横幅を揃えることができ、シート全体の見栄えがよくなる。
請求項3に記載の発明によれば、レッグレストの横幅が前記側部フレームの間隔よりも広いので、レッグレストが前に上がった状態で脚を左右に動かしても、脚がレッグレストから落ちにくくなる。
請求項4に記載の発明によれば、着座者がクッションパッドの座面上に座ると、大腿を広げることが土手部によって制限される。そして、レッグレストの横幅が座面の前端の左右の幅よりも広いから、土手部によって開脚を制限されることで、両脚がレッグレストから横にずれ落ちることを防止することができる。そのため、開脚できる範囲内で脚をゆったり休めることができる。
請求項5に記載の発明によれば、レッグレストが垂下すると、そのレッグレストが側部フレームの前方であって前部フレームの下方の空間に収容されるので、レッグレストがシートボトムの前端から前方へ突き出た状態を抑えることができる。そのため、シート装置全体としての見栄えを向上することができる。また、レッグレストが垂下した状態において着座者の脚がレッグレストに当たりにくく、着座者にとって座り心地がよい。
請求項6に記載の発明によれば、レッグレストが前に上がった状態において、着座者が脚を窪みに収めることができる。そして、レッグレストの横幅を広くすることができたから、窪みの横幅を広くすることができ、着座者は脚を窪み内で左右に動かすことができる。ゆえに、着座者の疲労軽減を図ることができる。
以下に、本発明を実施するための好ましい形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1は、シート装置1の斜視図、図2はシート装置1の正面図である。このシート装置1は、自動車、船舶、飛行機その他乗物の室内に設置される。このシート装置1は、シートボトム2、バックレスト3及びレッグレスト4等からなる。
シートボトム2は、前後位置調整機構5を介して乗物の室内フロアの上に設置されている。バックレスト3は、シートボトム2の後端部において起立した状態に設けられている。バックレスト3とシートボトム2はリクライニング機構6によって連結されている。
レッグレスト4は起伏機構20及びスライド機構30(図3、6に図示)によってシートボトム2の前部に連結されている。起伏機構20は、シートボトム2の正面側においてレッグレスト4をシートボトム2の前端部から下に垂下した状態にしたり、シートボトム2の前端部から前方に上げた状態にしたりする。また、スライド機構30は、レッグレスト4をシートボトム2に対し前後方向にスライドさせる。
次に、シートボトム2について説明する。
図3は、シートボトム2、起伏機構20、スライド機構30及びレッグレスト4を右上斜め前から見て示した分解斜視図、図4は、シートボトム2のフレーム部40のみを拡大して示した分解斜視図である。シートボトム2は、下部のフレーム部40と、フレーム部40の上部から側面にかけてクッションパッド47とから概略構成される。
図4に示すように、フレーム部40の左右両側には、左右一対のサイドフレーム41が互いに間隔を空けて平行に設けられている。サイドフレーム41は、シートボトム2の側部フレームであり、前後位置調整機構5の上に、スライド自在に取り付けられている。左右のサイドフレーム41の後部には連結棒42が連結され、リクライニング機構6が取り付けられている。また、左右のサイドフレーム41の間には、クッションスプリング43、クランク44などが掛け渡されている。
リクライニング機構6は、回転軸6a、プレート6b、バネ6c、アジャスタノブ6dを有する。回転軸6aの両端には、プレート6bが回転可能に取り付けられ、プレート6bの先端にはネジ孔が形成されている。バックレスト3のフレームがこのネジ孔を介してプレート6bにネジ止めされる。また、左右のプレート6bのネジ孔近傍には外側に向かって突起が設けられ、そこにはサイドフレーム41の外側面後部に取り付けられたバネ6cの一端が固定されている。これによって、プレート6bは回転軸6aを中心に図4の矢印Aが示す方向に向かって付勢されている。また、サイドフレーム41の外側面には、アジャスタノブ6dが取り付けられていて、バックレスト3の傾きを調節することができるようになっている。具体的には、アジャスタノブ6dを引きながらバックレスト3を後方に押すと、バックレスト3を後方に傾倒させることができ、バックレストに力をかけずにアジャスタノブ6dを引くと、バックレスト3がバネ6cの付勢力によって前方に傾倒するようになっている。バックレスト3が任意の角度に傾いたところでアジャスタノブ6dを元に戻せば、バックレスト3をその位置で静止させることができる。
クッションスプリング43は波状をした鋼線であり、左右のサイドフレーム41に複数本掛け渡されている。クッションパッド47は、サイドフレーム41及びクッションスプリング43に載せられる。そして、クッションスプリング43が伸縮することにより、乗物の走行時の振動をクッションパッド47と共に吸収することができるようになっている。
クランク44は、左右方向に延びる作動杆44aと、その両端から直角に曲げられて延びるアーム44bと、アーム44bの先端から作動杆44aと平行になるように外側に延出する軸44cからなり、クランク44の両端の軸44cが左右のサイドフレーム41の孔にそれぞれ回転可能に接続されている。サイドフレーム41の側部には操作部45が取り付けられており、操作部45からの操作により軸44cを回転させ、作動杆44aを上下動させることができるようになっている。
サイドフレーム41の前部には、チルトフレーム46が設けられている。チルトフレーム46はシートボトム2の前部フレームであり、左右一対の側部46a、連結棒46b、46c、支持板46d、枠46eからなる。互いに間隔を空けて平行に並べられた左右の側部46aの前端部は連結棒46bによって、下端部は連結棒46cによってそれぞれ連結されている。二本の連結棒46b及び46cの上部には二枚の支持板46dが前後方向に掛け渡され、これら支持板46dが間隔を空けて左右に配置されている。このとき、支持板46dの前部は、連結棒46bよりも前方に延び出た状態となっている。更に3本の鋼線からなる枠46eが、2枚の支持板46dの前端と連結棒46bとに掛け渡され、また、二枚の支持板46dの中間部にも掛け渡され、更に、チルトフレームの前端から連結棒46cの間にも掛け渡されている。
チルトフレーム46の左右の側部46aの後端部と、左右のサイドフレーム41の内側前部は連結部41aによって連結され、チルトフレーム46が連結部41aを中心にして回動可能となっている。このとき、図5に示すように、側部46aの後部が左右のサイドフレーム41の間に収まり、側部46aの前部がサイドフレーム41の上縁から上斜め前方に突き出ている。チルトフレーム46の支持板46d及び枠46eの前部は、側部46aの前端部を連結する連結棒46bよりも前方に延び出ているため、常にサイドフレーム41の前端よりも上方かつ前方に位置している。
また、チルトフレーム46の連結棒46cがクランク44のアーム44bの上に載置された状態となっており、これにより、チルトフレーム46が連結部41aを中心としてクランク44の回転に合わせて回転するようになっている。具体的にはクランク44が回転して作動杆44aが上昇すると、連結棒46cが作動杆44a及びアーム44bによって下から押され、チルトフレーム46は連結部41aを中心に支持板46d及び枠46eの前部が上昇する方向に回転する。作動杆44aが下降すると、チルトフレーム46は自重により支持板46d及び枠46eの前部が下降する方向に回転する。この動作によりチルトフレーム46の傾きが調整可能とされている。
クッションパッド47が、左右のサイドフレーム41の側面からサイドフレーム41及びクッションスプリング43の上を覆うようにして、サイドフレーム41及びクッションスプリング43の上に設けられている。また、クッションパッド47の前後長はサイドフレーム41の前後長よりも大きく、クッションパッド47の前部がサイドフレーム41の前端よりも前に延び出ている。そして、クッションパッド47の前部がチルトフレーム46の側面からチルトフレーム46の上を覆っている。このクッションパッド47はウレタンフォーム材を表皮で覆ったものである。また、図2に示すように、クッションパッド47の前部の左右両側部がチルトフレーム46の上面左右両側から下に垂下していることで、チルトフレーム46の下方であってサイドフレーム41の前方には、空間Sが形成されている。この空間Sは、サイドフレーム41の間において、クッションパッド47の前端よりも後方へ大きく窪んだものである。
図6は、シート装置1の概略上面図である。図2及び図6に示すように、クッションパッド47の上面の左右中央部が座面48となっており、その座面48はクッションパッド47の後端から前端にかけて形成されている。座面48の左右両側には、土手部49が形成されている。土手部49はクッションパッド47の後端から前端にかけて形成されている。土手部49は、座面48よりも高く隆起している。座面48の左右の幅は、後ろから前に向かって漸次広くなっていき、土手部49の左右の幅は後ろから前に向かって漸次狭くなっていく。
次に、起伏機構20、スライド機構30及びレッグレスト4について説明する。
図7は、起伏機構20、スライド機構30及びレッグレスト4を拡大して示した分解斜視図である。チルトフレーム46の下部には起伏機構20が取り付けられている。起伏機構20はリンク機構であって、左右に一対のリンク21,22,23,24,25,26を有する。リンク21は固定リンクであり、このリンク21がチルトフレーム46の支持板46dの下面に固着されている。リンク21の前側上部にリンク22の一端が回転可能となって連結されている。リンク22の他端がリンク23の一端に回転可能となって連結されている。リンク23の他端がリンク26の一端に回転可能となって連結されている。リンク26の他端がリンク24の一端に回転可能となって連結されている。リンク24の他端がリンク25の一端に回転可能となって連結されている。リンク25の他端がリンク21の後ろ側下部に回転可能となって連結されている。右又は左から見てリンク22とリンク24が交差し、その交差部においてリンク24とリンク22が回転可能に連結されている。起伏機構20が折り畳まれてシートボトム2の下部に収まった状態では、リンク26が上下に延びており、起伏機構20がシートボトム2から前に展開した状態では、リンク26が前後に延びている。図5に示すように、起伏機構50のリンク21〜26は左右のサイドフレーム41の間に配設されてりう。
図9の上面図に示すように、左右のリンク25の間に連結棒25aが連結され、連結棒25aと連結棒42との間には長さ調整機構27(図9等に図示)が設けられている。長さ調整機構27はガスダンパであって、ピストン27a及びシリンダ27bからなる。ピストン27aの先端が連結棒25aに回転可能となって連結され、シリンダ27bの基端部が連結棒42に回転可能となって連結されている。ピストン27aがシリンダ27bから引き出たり、シリンダ27bに引き込んだりすることで、ピストン27aの先端からシリンダ27bの基端部までの長さが調整される。長さ調整機構27はロックされることで長さが一定に保たれ、ロック解除により伸縮可能となる。具体的には、長さ調整機構27がロックされると、シリンダ27b内の空気が密閉されてピストン27aが固定され、一方、長さ調整機構27のロックが解除されると、シリンダ27b内の空気が開放されてピストン27aがシリンダ27bに対して進出・引込可能となる。なお、長さ調整機構27のロック・ロック解除もサイドフレーム41の側部に取り付けられた操作部45により行われる。
図7に示すように、スライド機構30は、基部31、左右一対のリニアガイド32及びスライダ33を有する。基部31は、2つのリンク26に左右に掛け渡された状態でこれらリンク26に固着されている。リニアガイド32は、スライドレール32aと、スライドレール32aに対して摺動可能に設けられたキャリッジ32bとを有する。リニアガイド32のスライドレール32aが基部31の裏面であってその左右両側にそれぞれ固着されており、スライドレール32aが起伏機構20のリンク26に対して平行な状態となっている。リニアガイド32のキャリッジ32bが基部31の裏側においてスライダ33に固着されている。右のスライダ33は基部31の右端よりも右方に延び出ており、左のスライダ33は基部31の左端よりも左方に延び出ている。リニアガイド32のキャリッジ32bがスライドレール32aに沿ってスライド可能となっているから、スライダ33がリニアガイド32によってリンク26に平行な方向に移動可能となっている。
レッグレスト4は、その内部にフレーム4a(図10に図示)を有している。レッグレスト4のフレーム4aが基部31の表側において左右2つのスライダ33に掛け渡された状態でこれらスライダ33に固着されている。そのため、レッグレスト4がスライダ33と一体となってリンク26に平行な方向に移動可能となっている。図7に示すように、起伏機構20が閉じてレッグレスト4が垂下した状態におけるフレーム4aの前面、下面及び左右側面がウレタンフォーム材で覆われ、更に表皮で覆われている。
レッグレスト4が垂下した状態におけるレッグレスト4の正面(レッグレスト4が前に上がった場合にはレッグレスト4の上面)には、左右に2つの窪み4bが形成されている。窪み4bは円柱面状の窪みであって、上下方向に延在している。従って、レッグレスト4が前に上がった状態ではレッグレスト4の正面が上を向き(図6参照)、窪み4bが前後方向に延びた状態となるので、着座者が脚を窪み4b内に載置することができる。そのため、着座者の脚がレッグレスト4の上からずれ落ちにくい。なお、窪み4bは、レッグレスト4のウレタンフォーム材の成型によって形成されたものである。
図2及び図6に示すように、レッグレスト4の左右の横幅は、座面48の前端部における左右の横幅よりも大きい。そのため、着座者が両脚の大腿を広げた場合でも、大腿が土手部49によって留められ、着座者の脚がレッグレスト4の上に載った状態を保つことができる。
図8は、フレーム部40、起伏機構20スライド機構30及びレッグレスト4を組み立てた状態で示した側面図である。また、図9は図8の上面図である。図8及び図9に示すように起伏機構20が折り畳まれた状態では、レッグレスト4は左右のサイドフレーム41の前端よりも前方且つチルトフレーム46の前部よりも下方の位置で、脚受け面(前面)を前方に向けて立てられた状態で静止している。前述したように、チルトフレーム46の上にはクッションパッド47が設けられているので、この状態のとき、レッグレスト4は空間Sに収納された状態となっている。
図10は図5の正面図、図11は図5の背面図である。なお、図10ではレッグレスト4の輪郭を破線で示し、内部のフレーム4aが露出した状態を示している。図8及び図9に示したように、起伏機構20が折り畳まれてレッグレスト4が垂下した状態において、レッグレスト4をサイドフレーム41の前端より前方に位置するようにしたことで、レッグレスト4の左右の横幅は左右のサイドフレーム41の間隔以下に限定されることが無く、破線で示すようにレッグレスト4の横幅が左右のサイドフレーム41の間隔に等しくなっている。なお、必要であればレッグレスト4の横幅を更に広げ、レッグレスト4の横幅が左右のサイドフレーム41の間隔よりも大きくてもよい。
図11に示すように、スライド機構30の基部31の四隅には管状部材34が設けられ、その管状部材34にワイヤ35が通され、N字状になるように配索されている。そして、スライダ33とワイヤ35とが、スライダ33のスライド方向(図11の上下方向)に配索されたワイヤ35の直線箇所35aで接続金具36により接続されている。このワイヤ35は両端が繋がれた環状となって操作部45に接続されており、操作部45を回転操作すると、ワイヤ35が移動してスライダ33がスライドするようになっている。このとき、左右の直線箇所35aは同時に同方向に移動するようになっている。
次に、起伏機構20及びスライド機構30の動作について説明する。
長さ調整機構27のロック解除がなされると、起伏機構20が折り畳み・展開可能となる。一方、長さ調整機構27のロックがなされると、起伏機構20はその状態のまま保持される。図8に示すように起伏機構20が折り畳まれた状態では、レッグレスト4がチルトフレーム46の前部、すなわちシートボトム2の前端部から下に垂下しているが、長さ調整機構27のロックを解除すると、シリンダ27bからピストン27aが延び出して、図12に示すように起伏機構20が前に展開した状態となり、レッグレスト4がチルトフレーム46の前部、すなわちシートボトム2の前端部から前方に上げられる。また、長さ調整機構27のロックを解除した状態で、レッグレスト4に下向きの荷重をかければ、ピストン27aがシリンダ27bに引き込まれて起伏機構20が折り畳まれ、図8に示す状態に戻る。
次に、レッグレスト4のスライド動作について説明する。
図12に示すように、レッグレスト4がシートボトム2の前端部から前方に上がった状態で、操作部45を操作すると、ワイヤ35の直線部分35aが同時に同方向へと動き出す。そして、接続金具36によってワイヤ35と接続された左右のスライダ33及び左右のスライダ33に固着されたフレーム4aが基部31に対してスライドし、レッグレスト4が図12に示す位置から図13に示す位置まで移動する。なお、操作部45の操作により、レッグレスト4を途中の任意の位置で静止させることも出来る。また、ワイヤ35は両端が繋がれて環状となっているので、操作部45を逆に操作すると、ワイヤ35も逆方向へ動き、レッグレスト4が図13に示す移動した位置から、図12に示す元の位置に向かってスライドする。
シート装置1をこのような構成とすることで、図2に示すように、レッグレスト4の横幅がシートボトム2の横幅と同じになり、シート装置1はバックレスト3の上部からレッグレスト4の下部に至るまでの形状が正面視で矩形状をなす。従って、シート装置1全体が整った形状となり、見栄えが良い。また、レッグレスト4の横幅が従来に比べ長く取られているので、レッグレストの使用時、レッグレスト4に載せた脚の自由度が増し、長時間の着座による疲労を低減できる。なお、必要であればクッションパッドの左右から垂下した表皮を取り除き、レッグレストの横幅を更に広げることも可能である。
また、チルトフレーム46の前部が左右のサイドフレームの上方かつ前方に位置するため、シートボトム2の前端下部は大きく内側へと窪み、空間S(図1に図示)となっている。そのため、レッグレスト4をシートボトム2の前端部から垂下させると、レッグレスト4はその空間Sの内部に収まってシートボトム2の前面とレッグレスト4の脚載せ面が面一となる(図14参照)。従って、レッグレスト4がシートボトム2の前方に出っ張ることがなく、レッグレスト4を使用せずに着座したときにレッグレスト4が邪魔にならない。
また、レッグレスト4の横幅が広くなっているから、窪み4bの横幅も広くすることができる。このとき、左右の窪み4bの両端を、レッグレスト4の中央から両端までそれぞれ延ばすのが望ましい。窪み4bの横幅が広くなっているから、着座者は脚を窪み4b内で左右に揺らしたり、動かしたりすることができる。そのため、着座者の疲労を軽減することができる。
なお、本実施形態ではレッグレストを起伏機構を介して前部フレームに固定する構成としたが、サイドフレームやシートボトム下部など、レッグレストをシートボトムの前端部から垂下した状態と、シートボトムの前端部から前方へ上がった状態にすることができる位置であればどこに設けても良い。
車両用シート装置を示した斜視図である。 図1に示されたシート装置の正面図である。 シートボトムのフレーム部並びに起伏機構、スライド機構及びレッグレストを示した分解斜視図である。 前記フレーム部を示した分解斜視図である。 前記フレーム部、起伏機構及びレッグレストを示した斜視図である。 シート装置の一部を示した上面図である。 前記起伏機構、スライド機構及びレッグレストを示した分解斜視図である。 前記フレーム部、起伏機構、スライド機構及びレッグレストを示した側面図である。 前記フレーム部、起伏機構、スライド機構及びレッグレストを示した上面図である。 前記フレーム部及びレッグレストを示した正面図である。 前記フレーム部、起伏機構、スライド機構及びレッグレストを示した背面図である。 前記フレーム部、起伏機構、スライド機構及びレッグレストを示した側面図である。 前記フレーム部、起伏機構、スライド機構及びレッグレストを示した側面図である。 図1に示されたシート装置の斜視図である。
符号の説明
1 シート装置
2 シートボトム
3 バックレスト
4 レッグレスト
5 前後位置調整機構
6 リクライニング機構
20 起伏機構
30 スライド機構
40 フレーム部
41 サイドフレーム
41a 連結部
42 連結棒
43 クッションスプリング
44 クランク
44a 作動杆
44b アーム
44c 軸
45 操作部
46 チルトフレーム
46a 側部
46b、46c 連結棒
46d 支持板
46e 枠

Claims (6)

  1. シートボトムと、
    前記シートボトムの前端部から垂下した状態と、前記シートボトムの前端部から前方に上がった状態とに起伏可能に設けられたレッグレストとを備えたシート装置であって、
    前記シートボトムは、互いに間隔を空けて配置された左右一対の側部フレームと、一対の前記側部フレームに掛け渡される前部フレームと、前記側部フレーム及び前部フレームの上部に設けられるクッションパッドとを有し、
    前記レッグレストは、垂下した状態において前記側部フレームの前方に配置されることを特徴とするシート装置。
  2. 前記レッグレストの横幅は、前記側部フレームの間隔に等しいことを特徴とする請求項1に記載のシート装置。
  3. 前記レッグレストの横幅は、前記側部フレームの間隔よりも広いことを特徴とする請求項1に記載のシート装置。
  4. 前記クッションパッドの上面が、左右中央部の座面と、前記座面の左右両側において前記座面よりも高く隆起した土手部と、を有し、
    前記座面の左右の幅が後ろから前に向かって漸次広くなり、
    前記レッグレストの横幅が前記座面の前端部における左右の幅よりも広いことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のシート装置。
  5. 前記前部フレームは、先端部が前記側部フレームの前端よりも前方に位置するように、前記側部フレームに掛け渡され、前記レッグレストが垂下した状態において前記側部フレームの前方であって前記前部フレームの下方の空間に収容されることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載のシート装置。
  6. 前記レッグレストが前方に上がった場合の前記レッグレストの上面には、前後方向に延びた2つの窪みが形成されていることを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載のシート装置。
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