JP2010082100A - シート及びそのレッグレスト - Google Patents

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Abstract

【課題】脚をレッグレストに安定して載せられるようにする。
【解決手段】シート1のレッグレスト4は、フレーム41と、フレーム41の上面を覆うようにしてフレーム41に設けられたパッド51と、を備える。パッド51の上面に2つの窪み52が形成され、これら窪み52が左右方向に配列されているとともに前後方向に延在している。
【選択図】図1

Description

本発明は、シート及びそのレッグレストに関し、特に着座者の脚を安定させることができるシート及びそのレッグレストに関する。
従来、車両等に用いられるシートには、レッグレストが設けられたものがある(例えば、特許文献1参照)。レッグレストがシートの下側に折り畳まれた状態になったり、シート前部から前方へ跳ね上がった状態になったりする。レッグレストが前方に跳ね上がった状態では、着座者が脚を前に投げ出してレッグレストの上に載せることができる。
特開2002−119377号公報
ところが、着座者が脚をレッグレストに載せた場合、脚が安定せず、脚が左右にずれてしまう。とくに自動車の走行中に車体に振動が生じるから、レッグレストに載せた脚が左右にふらついてしまい、逆に脚に力を入れなければならない場合がある。
そこで、本発明の課題は、脚をレッグレストに安定して載せられるようにすることである。
以上の課題を解決するため、本発明の第一の態様によれば、
フレームと、
前記フレームの上面を覆うようにして前記フレームに設けられたパッドと、を備え、
前記パッドの上面に2つの窪みが形成され、これら窪みが左右方向に配列されているとともに前後方向に延在する、レッグレストが提供される。
好ましくは、前記フレームの上面に2つの溝が形成され、これら溝が左右方向に配列されているとともに前後方向に延在し、これら溝が前記窪みのそれぞれの下にある。
好ましくは、前記フレームが、板状のベース部と、ベース部の前端から下に垂下したフロント部と、を有し、
前記フロント部に2つの切欠きが形成され、これら切欠きが左右に間隔をおいて配置され、前記パッドが前記ベース部の上面から前記フロント部の前面にかけて前記ベース部及び前記フロント部を覆うよう設けられている。
本発明の第二の態様によれば、
シートボトムと、前記シートボトムの前端部から垂下した状態と前に跳ね上がった状態とに起伏可能に設けられたレッグレストと、を備えたシートであって、
前記レッグレストが、
フレームと、
前記フレームの上面を覆うようにして前記フレームに設けられたパッドと、を有し、
前記パッドの上面に2つの窪みが形成され、これら窪みが左右方向に配列されている、シートが提供される。
請求項1に係る発明によれば、パッドの上面に2つの窪みが形成されているから、着座者の脚が窪みに収まるので、着座者の脚が安定してレッグレストの上に載せることができる。
請求項2に係る発明によれば、溝が窪みの下にあるから、パッドに窪みが形成されていたものとしても、窪みの部分でパッドの厚みを確保することができる。そのため、窪みの部分でもパッドのクッション性を確保することができる。
請求項3に係る発明によれば、レッグレストの上に脚を載せた着座者が膝を立てても、フロント部に2つの切欠きが形成されているから、パッドが大きく変形する。そのため、着座者にとって快適性が向上する。
請求項4に係る発明によれば、パッドの上面に2つの窪みが形成されているから、着座者の脚が窪みに収まるので、着座者の脚が安定してレッグレストの上に載せることができる。
以下に、本発明を実施するための好ましい形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1は、シート1を示した斜視図である。このシート1は、自動車、船舶、飛行機その他乗物の室内に設置される。このシート1は、シートボトム2、バックレスト3及びレッグレスト4等からなる。
シートボトム2は、前後位置調整機構5を介して乗物の室内のフロアの上に設置されている。バックレスト3は、シートボトム2の後端部において起立した状態に設けられている。バックレスト3とシートボトム2はリクライニング機構6によって連結されている。
レッグレスト4は起伏機構20及びスライド機構30(図2に図示)によってシートボトム2の前部に連結されている。起伏機構20は、レッグレスト4を起伏することによって、シートボトム2の正面側においてレッグレスト4をシートボトム2の前側上部から下に垂下した状態にしたり、レッグレスト4をシートボトム2の前部から前方に跳ね上げた状態にしたりする。また、スライド機構30は、レッグレスト4をスライドさせる。以下、起伏機構20及びスライド機構30について説明する。
図2は、起伏機構20及びスライド機構30を右上斜め前から見て示した分解斜視図である。
図2に示すように、起伏機構20はリンク機構であって、左右に一対のリンク21,22,23,24,25,26を有する。
リンク21は固定リンクであり、このリンク21がシートボトム2のフレームに固着されている。リンク21の前側上部にリンク22の一端が回転可能となって連結されている。リンク22の他端がリンク23の一端に回転可能となって連結されている。リンク23の他端がリンク26の一端に回転可能となって連結されている。リンク26の他端がリンク24の一端に回転可能となって連結されている。リンク24の他端がリンク25の一端に回転可能となって連結されている。リンク25の他端がリンク21の後ろ側下部に回転可能となって連結されている。右又は左から見てリンク22とリンク24が交差し、その交差部においてリンク24とリンク22が回転可能となって連結されている。リンク機構である起伏機構20が折り畳まれてシートボトム2の下部に収まった状態では、リンク26が上下に延びており、起伏機構20がシートボトム2から前に展開した状態では、リンク26が前後に延びている。なお、起伏機構20の姿勢を保持するロック機構が設けられている。
スライド機構30は、基部31並びに左右一対のリニアガイド32及びスライダ33を有する。基部31は、2つのリンク26に左右に掛け渡された状態でこれらリンク26に固着されている。リニアガイド32は、スライドレール34と、スライドレール34に対して摺動可能に設けられたキャリッジ35とを有する。リニアガイド32のスライドレール34が基部31の裏面であってその左右両側にそれぞれ固着されており、スライドレール34が起伏機構20のリンク26に対して平行な状態となっている。リニアガイド32のキャリッジ35が基部31の裏側においてスライダ33に固着されている。右のスライダ33は基部31の右端よりも右方に延び出ており、左のスライダ33は基部31の左端よりも左方に延び出ている。リニアガイド32のキャリッジ35がスライドレール34に沿ってスライド可能となっているから、スライダ33がリニアガイド32によってリンク26に平行な方向に移動可能となっている。
図3は、レッグレスト4のフレーム41とスライド機構30を示した斜視図である。
レッグレスト4のフレーム41は、基部31の表側において2つのスライダ33に左右に掛け渡された状態でこれらスライダ33に固着されている。そのため、フレーム41がスライダ33と一体となってリンク26に平行な方向に移動可能となっている。
図3〜図9を用いてレッグレスト4について説明する。
図4はレッグレスト4を示した正面図である。図5はレッグレスト4を示した背面図である。図6はレッグレスト4を示した下面図である。図7は、図6に示されたVII―VIIに沿った面の矢視断面図である。図8は、図6に示されたVIII―VIIIに沿った面の矢視断面図である。図9は、図6に示されたIX―IXに沿った面の矢視断面図である。
レッグレスト4は、フレーム41、パッド51及び表皮55を有する。
フレーム41は、一対のサイドフレーム42と、ベース部43と、フロント部44とを有する。ベース部43、サイドフレーム42及びフロント部44は金属製であり、具体的には鉄製である。
サイドフレーム42がスライダ33に固着されている。サイドフレーム42とスライダ33の固着はネジ結合、溶接、リベット結合その他の接合・結合によってなされたものである。サイドフレーム42がベース部43の左右両側にそれぞれ溶接により接合されている。
ベース部43が板状に形成されている。ベース部43には、2本の凹ビード45及び2本の凹ビード46が形成されている。これら凹ビード45,46はベース部43の上面側において凹んだ溝である。また、凹ビード45,46は、ベース部43の下面側において凸状になっている。これら凹ビード45が前後方向に延びている。これら凹ビード45が左右方向に間隔をおいて互いに平行に設けられている。凹ビード46が左右方向に延び、凹ビード45と交差している。これら凹ビード46が前後方向に間隔をおいて互いに平行に延びている。これらビード45,46がベース部43に形成されていることで、ベース部43の剛性が向上している。
ベース部43の前端部にはフロント部44が設けられている。フロント部44とベース部43が一体成形されており、フロント部44がベース部43の前端から下に折り曲げられて、ベース部43の前端から下に垂下している。
フロント部44には、2つの切欠き47が形成されている。正面から見て、左右方向における切欠き47の位置と凹ビード45の位置とが揃っている。なお、図3では凹ビード45がベース43の前縁まで至っていないが、凹ビード45がベース43の前縁であって切欠き47の上縁に至るまで形成されていてもよい。凹ビード45がベース43の前縁まで延びていることで、切欠き47が形成されて強度が低下したものとしても、その低下分を補うことができる。
パッド51はウレタンフォーム材からなり、発泡成型により成型されたものである。パッド51はフレーム41の前面、上面及び側面を覆うようにしてフレーム41に貼着されている。つまり、図7に示すように、パッド51がベース部43及びサイドフレーム42の上面を覆うとともに、サイドフレーム42の側面を覆っている。また、図8及び図9に示すように、パッド51はフロント部44の前面からその下端を超えてフロント部44の後面を覆い、切欠き47がパッド51によって塞がれている。そのため、切欠き47にもパッド51の一部が埋め込まれている。
図7に示すように、パッド51の上面に2つの窪み52が形成されている。
これら窪み52が間隔をおいて左右方向に配列されている。正面から見て、左右方向における窪み52の位置と凹ビード45の位置とが揃っており、凹ビード45が窪み52の真下にある。そうすると、パッド51に窪み52が形成されていたものとしても、窪み52の部分でパッド51の厚みを確保することができる。そのため、窪み52の部分でもパッド51のクッション性を確保することができる。
また、図1に示すように、窪み52はパッド51の後端からパッド51の前端部にかけて前後に延在している。窪み52の深さは、窪み52の後部から窪み52の前部に向かって漸次浅くなっていく。また、図7に示すように、前後方向に垂直なパッド51の断面を前又は後ろから見た場合、窪み52が弓なり状の凹面となっている。
表皮55はパッド51全体を覆っている。そして、表皮55はフレーム41の下面においてフレーム41に接着されている。
以上のように構成されたシート1においては、起伏機構20を折り畳んでシートボトム2の下部に収めると、レッグレスト4がシートボトム2の前端部から垂下した状態となる。この状態では、レッグレスト4の上面が正面を向き、レッグレスト4の後面が上を向き、レッグレスト4の前面が下を向いている。一方、起伏機構20をシートボトム2から前に展開させると、レッグレスト4が前に跳ね上がる。この状態では、レッグレスト4の上面が上を向き、レッグレスト4の前面が正面を向いている。
レッグレスト4が前に跳ね上がった状態で、スライド機構30のスライダ33を基部31に対してスライドさせると、レッグレスト4が前後に移動する。
レッグレスト4が前に跳ね上がった状態では、パッド51の上面が脚受け面となる。つまり、着座者がシートボトム2に座って、脚を前に投げ出して、脚をレッグレスト4の上(パッド51の上面の上)に載せることができる。特に、着座者の脚が窪み52に収まるので、着座者の脚を安定してレッグレスト4の上に載せることができる。つまり、横揺れが生じても、着座者の脚がレッグレスト4の上から左右にずれ落ちたりしない。
窪み52の部分でもパッド51の厚さが凹ビード45によって確保されてパッド51のクッション性が良いので、着座者が脚を快適に休めることができる。
また、レッグレスト4が前に跳ね上がった状態において着座者が脚を前に投げ出した状態から膝を立てると、図9に示すようにふくらはぎ99がレッグレスト4の前面に当たる。ここで、フロント部44に切欠き47が形成されているから、ふくらはぎ99がレッグレスト4の前面に当たると、パッド51が大きく押しつぶされる。そのため、その部分のクッション性が高く、着座者にとっても快適である。
また、レッグレスト4が垂下した状態において着座者が脚を引くと、ふくらはぎ99の下部がレッグレスト4の先端部(下端部)に当たる。この場合においても、切欠き47が形成されているから、パッド51が大きく押しつぶされる。そのため、レッグレスト4が垂下した状態でも、着座者が脚を大きく引くことができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
例えば、シート1の用途は乗物用に限るものではなく、シート1をリラックスチェア、マッサージチェア、ダイニングチェア、シャンプーチェア、ソファとして用いてもよい。
車両用シートを示した斜視図である。 レッグレストの起伏機構及びスライド機構を示した分解斜視図である。 レッグレストのフレーム及びスライド機構を示した斜視図である。 レッグレストを示した正面図である。 レッグレストを示した背面図である。 レッグレストを示した下面図である。 図6に示されたVII―VII断面図である。 図6に示されたVIII―VIII断面図である。 図6に示されたIX―IX断面図である。
符号の説明
1 シート
2 シートボトム
41 フレーム
42 サイドフレーム
43 ベース部
44 フロント部
45 凹ビード
47 切欠き
51 パッド
52 窪み

Claims (4)

  1. フレームと、
    前記フレームの上面を覆うようにして前記フレームに設けられたパッドと、を備え、
    前記パッドの上面に2つの窪みが形成され、これら窪みが左右方向に配列されているとともに前後方向に延在する、シートのレッグレスト。
  2. 前記フレームの上面に2つの溝が形成され、これら溝が左右方向に配列されているとともに前後方向に延在し、これら溝が前記窪みのそれぞれの下にある、請求項1に記載のシートのレッグレスト。
  3. 前記フレームが、板状のベース部と、ベース部の前端から下に垂下したフロント部と、を有し、
    前記フロント部に2つの切欠きが形成され、これら切欠きが左右に間隔をおいて配置され、前記パッドが前記ベース部の上面から前記フロント部の前面にかけて前記ベース部及び前記フロント部を覆うよう設けられ、前記切欠きが前記パッドによって塞がれている、請求項1又は2に記載のシートのレッグレスト。
  4. シートボトムと、前記シートボトムの前端部から垂下した状態と前に跳ね上がった状態とに起伏可能に設けられたレッグレストと、を備えたシートであって、
    前記レッグレストが、
    フレームと、
    前記フレームの上面を覆うようにして前記フレームに設けられたパッドと、を有し、
    前記パッドの上面に2つの窪みが形成され、これら窪みが左右方向に配列されている、シート。
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