JP5495819B2 - エレベータ基板の照合方法 - Google Patents

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Description

本発明は、エレベータ基板、エレベータ及びエレベータ基板の照合方法に関する。
建物に設置されるエレベータは、エレベータ制御装置による制御によってその運転が行われている。エレベータ制御装置内には、CPU(Central Processing Unit)やメモリといった半導体装置を備える、いわゆるプリント基板(以下、このような基板を「エレベータ基板」と表わす)が設けられている。エレベータの運転制御は、具体的にはこれらエレベータ基板上の半導体装置によって行われているといえる。
これらエレベータ基板は、正規品であればもちろんのこと、プログラムをメモリごと交換、或いは、インストールし直すことによって、盗難や紛失した不正ルート品であっても、いずれも使用可能である。従って、現状では、エレベータ基板自体を厳重に管理することによって盗難、或いは紛失を防止している。
また、特許文献1に示されるエレベータ操作盤は、操作ボックスのカバーと、このカバーに一部が取着し、通常は電流が流れている電気配線と、この電気配線と接続した電流検出手段と、電流検出手段が予め設定された閾値以上の電流の変動を検出したときに警報信号を発する警報信号発生手段とを備えている。これによって、安価で確実に動作する盗難防止システムを備えたエレベータ操作盤を提供することができる、とされる。
特開2004−196499号公報
しかしながら、エレベータ基板自体の厳重な管理とは言っても、あくまでも人間が管理することになるため、盗難や紛失を完全になくすことは困難である。
一方、上述した特許文献1に記載のエレベータ操作盤では、異常な電流値を検出した場合に警報を発する構造であるが、この盗難防止システムを無効にしてしまった後は、結局エレベータ操作盤の不正流通を止めることはできない。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、基板上に正規品でなければ正常にエレベータの起動がなされないこととする装置を設けることによって、盗難、紛失、及び、不正流通を防止することのできるエレベータ基板、エレベータ及びエレベータ基板の照合方法を提供することである。
本発明の実施の形態に係る第1の特徴は、エレベータ基板において、盗難防止用のセキュリティコードを記憶するセキュリティ用メモリと、エレベータの運転に必要な情報を記憶するとともに、盗難防止用の情報を記憶するメモリと、エレベータの運転の制御を行い、併せてセキュリティコードと盗難防止用の情報とを比較する主制御部と、を備え、主制御部は、セキュリティコードと盗難防止用の情報とが一致しない場合にはエレベータの起動を行わない。
本発明の実施の形態に係る第2の特徴は、エレベータにおいて、乗客が乗り込み昇降路内を昇降する乗りかごと、盗難防止用のセキュリティコードを記憶するセキュリティ用メモリと、エレベータの運転に必要な情報を記憶するとともに、盗難防止用の情報を記憶するメモリと、エレベータの運転の制御を行い、併せてセキュリティコードと盗難防止用の情報とを比較する主制御部と、を備え、主制御部は、セキュリティコードと盗難防止用の情報とが一致しない場合にはエレベータの起動を行わないエレベータ基板を備えるエレベータ制御装置とを備える。
本発明の実施の形態に係る第3の特徴は、エレベータ基板の照合方法において、エレベータ基板の交換後、電源投入に伴ってエレベータの運転の制御を行う主制御部の初期設定を行うステップと、主制御部がエレベータの運転に必要な情報を記憶するメモリ内の盗難防止用の情報を読み込むステップと、主制御部が盗難防止用のセキュリティコードを記憶するセキュリティ用メモリからセキュリティコードを読み込むステップと、主制御部が盗難防止用の情報とセキュリティコードとを比較するステップと、主制御部は、盗難防止用の情報とセキュリティコードとが一致しない場合にはエレベータの起動を行わないステップと、盗難防止用の情報とセキュリティコードとが一致した場合にはエレベータの運転を開始するステップとを備える。
本発明によれば、基板上に正規品でなければ正常にエレベータの起動がなされないこととする装置を設けることによって、盗難、紛失、及び、不正流通を防止することのできるエレベータ基板、エレベータ及びエレベータ基板の照合方法を提供することができる。
本発明の実施の形態におけるエレベータの全体構成を示す全体図である。 本発明の第1の実施の形態における各基板の構成及び接続構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態におけるエレベータ基板の照合方法の流れを示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態におけるエレベータ基板の照合方法の流れを示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態における各基板の構成及び接続構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態におけるエレベータ基板の照合方法の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態におけるエレベータEの全体構成を示す全体図である。エレベータEは、乗客が乗る乗りかご1と、乗りかご1及びその他エレベータEを構成する各要素の制御を行うエレベータ制御装置2とから構成される。乗りかご1には、図示しない他端に釣り合い重りが連結されるロープRの一端が連結されている。なお、図示されてはいないが、ロープRが巻き掛けられ乗りかご1を昇降路H内において昇降させるための巻上機や調速機等、通常エレベータEを構成する各要素は当然設けられている。
乗りかご1内には、かご内呼び登録ボタン1aが設けられており、乗りかご1に乗り込んだ乗客が目的とする階床を登録するために使用する。また、乗りかご1には乗りかご用制御基板bが設けられている。後述するようにエレベータ制御装置2からの制御信号は、乗りかご用制御基板1bに送信され、その指示内容に従って乗りかご1の運転が行われる。また、乗客がかご内呼び登録ボタン1aを利用して目的階への移動のためにかご呼び登録を行った場合、その情報が乗りかご用制御基板1bを介してエレベータ制御装置2へと送信される。
なお、図1においては、乗りかご用制御基板1bや後述する乗場用制御基板については破線で示している。またそれぞれの設置位置については、自由にその位置を決定することができる。
乗りかご1の運転制御は、エレベータ制御装置2によって行われる。エレベータ制御装置2内には、後述するようにエレベータ基板が接続されている。図1においては、昇降路Hの横に示されているが、エレベータEのどの場所に設けられていても良い。また、図1におけるエレベータ制御装置2には、このエレベータ制御装置2に向かう破線で示される矢印と、エレベータ制御装置2から外に向かう破線の矢印とが表わされている。これは、前者がエレベータ制御装置2に送信される各種信号の流れを示し、後者は、エレベータ制御装置2からエレベータEの各要素に対して出される制御信号の流れを示すものである。
また、各階床には、乗りかご1を呼ぶための乗場呼びボタン3が設置されている。乗場呼びボタン3は各階床に設けられており(1階から4階に向けて乗場呼びボタン3aないし3d)、エレベータEを利用する者は、いずれかの階床においてこの乗場呼びボタン3を押して乗りかご1を呼ぶ。なお、各階の乗場呼びボタン3aないし3dは、以下、適宜まとめて「乗場呼びボタン3」と表わす。
各階床には、乗場呼びボタン3等を制御する乗場用制御基板4が設置されている。乗場用制御基板4は各階床に設けられており(1階から4階に向けて乗場用制御基板4aないし4d)、乗場呼びボタン3からの乗場呼び登録に関する情報や図示しないホールランタンの点灯等の制御を行う。なお、各階の乗場用制御基板4aないし4dは、以下、適宜まとめて「乗場用制御基板4」と表わす。
図2は、本発明の実施の形態における各基板の構成及び接続構成を示すブロック図である。エレベータ制御装置2内には、エレベータ基板21とI/O基板22とが互いに接続されて設置されている。エレベータ基板21は、主にエレベータEの運転の制御を行う。そのため、主制御部21aと、セキュリティ用メモリ21bと、メモリ21cと、タイマ21dとから構成されている。
一方、エレベータ基板21と接続されるI/O基板22は、乗りかご1内の乗りかご用制御基板1bや、各乗場に設置されている乗場用制御基板4との間で送受信される情報のやりとりを仲介する。I/O基板22は、通信用制御部22aと、セキュリティ用メモリ22bと、送受信回路22cとから構成されている。
主制御部21aは、エレベータEの各要素の運転制御を行う。そのため、例えば、かご呼び登録や乗場呼び登録等の情報は全てこの主制御部21aに集められ、これらを含む様々な条件を基に図示しない巻上機等を駆動して乗客の要求に応じたエレベータEの運転を行う。
また主制御部21aは、後述するように、セキュリティ用メモリ21b内に記憶されているセキュリティコードとメモリ21c内に記憶されている盗難防止用の情報とを比較する。主制御部21aがこのような機能を備えていることで、エレベータ基板21が盗難、紛失されて他のエレベータに流用されることを防止する。
セキュリティ用メモリ21bは、エレベータ基板21が盗難等の被害に遭うことを防止するためのセキュリティコードを記憶しておくセキュリティコード専用のメモリである。このセキュリティ用メモリ21bには、セキュリティ用メモリ21bにセキュリティコードを書き込むためのコネクタ21eが備えられている。セキュリティ用メモリ21bへのセキュリティコードの書き込みは、専用のライターをセキュリティコード書き込み用のコネクタ21eに接続して行われる。
また、セキュリティ用メモリ21bの内部回路(図示せず)には、ライト(WR)信号が接続されていない。従って、セキュリティコードの読み出しのみを行うことができ、例えば、エレベータEの通常運転時に新しいセキュリティコードを書き込むことはできない。このセキュリティコードは、例えば、エレベータ基板21を出荷する段階(製造時)で書き込まれる。
メモリ21cは、エレベータEの制御を行うためのソフトウェアが記憶されている。また、セキュリティコードとの照合を行うための確認用の窃盗防止用の情報も記憶されている。これらの情報は、主制御部21aからの読み出し信号に基づいて適宜読み出されてエレベータ基板の照合の際に利用される。
タイマ21dは、例えば、乗りかご1の戸開から戸閉までの時間や後述するように、エラー表示されてから実際にエレベータEの起動を行わないまでの時間を計測する。
エレベータ基板21はI/O基板22と互いに接続されている。従って、エレベータ基板21の主制御部21aからの指示は、I/O基板22の通信用制御部22aを介して各制御基板へと送信される。
セキュリティ用メモリ22bは、上述したエレベータ基板21に設けられているセキュリティ用メモリ21bと同様に、その内部にセキュリティコードを記憶している。このようにI/O基板22が独自にセキュリティ用メモリ22bを備えていることによって、I/O基板22の盗難等の被害に遭うことを防止することができる。このセキュリティ用メモリ22bにも専用のライターを用いてセキュリティコードを書き込む際に使用されるコネクタ22dが接続されている。
送受信回路22cは、いわゆるDI回路、DO回路であり、コネクタ22eを介して信号の入出力を行う回路である。
以上説明したように、通信用制御部22aを介してエレベータ制御装置2(エレベータ基板21)と各基板が接続されており、主制御部21aからの指示が該当する基板へと送信される。
次に、乗りかご用制御基板1bと各階床に設けられている乗場用制御基板4の内部構成について説明する。本発明の実施の形態においては、これらはいずれも同様の構成を採用しているので、乗りかご用制御基板1bを例に挙げて説明する。
乗りかご用制御基板1bには、エレベータ制御装置2からの指示を受信し、或いは、エレベータ制御装置2へと情報を送信する通信用制御部1baを備えている。この通信用制御部1baはさらに、セキュリティ用メモリ1bbとメモリ1bcとが接続されている。
セキュリティ用メモリ1bbは、乗りかご用制御基板1bが盗難等の被害に遭うことを防止するためのセキュリティコードを記憶しておくセキュリティコード専用のメモリである。このセキュリティ用メモリ1bbには、セキュリティ用メモリ1bbにセキュリティコードを書き込むためのコネクタ1bdが備えられている。セキュリティ用メモリ1bbへのセキュリティコードの書き込みは、専用のライターをセキュリティコード書き込み用のコネクタ1bdに接続して行われる。
また、セキュリティ用メモリ1bbの内部回路(図示せず)には、ライト(WR)信号が接続されていない。従って、セキュリティコードの読み出しのみを行うことができ、例えば、エレベータEの通常運転時に新しいセキュリティコードを書き込むことはできない。このセキュリティコードは、例えば、乗りかご用制御基板1bを出荷する段階(製造時)で書き込まれ、主制御部21aからの読み出し信号に基づいて適宜読み出されて確認用の窃盗防止用の情報との照合に使用される。
メモリ1bcは、例えば、かご呼び登録をした場合にかご呼び登録ボタン1aを点灯させる等、エレベータ制御装置2からの指示に基づく乗りかご1の制御を行うためのソフトウェアが記憶されている。
図3および図4は、本発明の第1の実施の形態におけるエレベータ基板の照合方法の流れを示すフローチャートである。まず、エレベータ基板21が交換されエレベータEの電源が投入されると、主制御部21aは初期設定を開始する(ST1)。
主制御部21aの初期設定が終了すると、メモリ21cに記憶されている確認用の窃盗防止用の情報(以下、この情報を「暗号コード」と表わす)を読み出し読み込む(ST2)。さらに主制御部21aはエレベータ基板21(セキュリティ用メモリ21b)内のセキュリティコードを読み込む(ST3)。そして「暗号コード」と「セキュリティコード」とを読み込み、両者を比較する(ST4)。
一般的にエレベータ基板21が盗難等に遭って別の建物に設置されているエレベータの基板と交換された場合、そのエレベータに合うようにメモリ21c内に記憶されているエレベータの運転制御を行うためのプログラムは書き換えられる。このように書き換えられると、メモリ21c内に記憶されている暗号コードも変更されることになる。
セキュリティコードは、上述したように専用のライターをセキュリティコード書き込み用のコネクタ21eに接続して書き込まれるが、その際、セキュリティコードは暗号コードと同一のコードが書き込まれる。従って、エレベータ基板21が正規品である場合には、両者は一致するはずである。
暗号コードとセキュリティコードとを比較したところ、両コードが一致した場合には(ST4のYES)、次に主制御部21aはI/O基板22のセキュリティコードをセキュリティ用メモリ22bから読み取る(ST5)。そして暗号コードとI/O基板22が持つセキュリティコードとの比較の結果(ST6)、両コードが一致した場合には(ST6のYES)、主制御部21aは、各階床に設置されている乗場用制御基板4のセキュリティコードとの比較、乗りかご1の乗りかご用制御基板1bのセキュリティコードとを順次比較する(ST7ないしST10)。
比較の結果、いずれの場合にも暗号コードと各セキュリティコードとが一致した場合には(ST8のYES、ST10のYES)、エレベータEを起動し、通常運転へと移行させる(ST11)。これによって、エレベータ基板21と各基板との照合が完了し、エレベータ基板21は正規品と確認されて正常にエレベータEの各種制御を行うことができるようになる。
一方、上述した暗号コードとセキュリティコードとの比較の中で、いずれかの段階において両コードが一致しない場合には(ST4のNO、ST6のNO、ST8のNO、ST10のNO)、エレベータ基板21が盗難等にあった、いわゆる不正流通を経てエレベータEのエレベータ制御装置2へと取り付けられた可能性が高いと考えられる。従って、その場合には、図4のフローチャートに示すように、そのエレベータEを管理する管理者に対してエラー表示を行う。
具体的には、まず主制御部21aがエラー表示を行ったか否かを確認し(ST21)、エラー表示が行われていない場合には(ST21のNO)、エラー表示を行う(ST22)。
ここで「エラー表示」とは、管理者に対してエレベータEに使用されているエレベータ基板21が正規品ではないことを示す表示である。その意味では、正規品への交換を促す注意勧告であるとも言える。
主制御部21aはエラー表示を行うと、一旦、エレベータEを通常運転へと移行させる(図3のST11参照)。ここで、即座にエレベータEの起動を停止させないのは、エレベータEが設置されている建物における使用を勘案したためである。即座にエレベータEを停止させてしまうと、その建物を利用する者の利便性を失わせることになるからである。そこで、エラー表示をさせるとともに、タイマ21dをONさせて計時を開始させる(ST23)。
タイマ21dに計時させるのは、上述したように、正規品ではないエレベータ基板21が使用されているからといって即座にエレベータEを停止させて正規品に交換されるまで停止させ続けることはできない。その一方で、そのまま使用を継続させることもできず、いずれエレベータEを停止させて強制的にエレベータ基板21を正規品へと交換させる必要が出てくる。
そこで、管理者に対してエラー表示は行いつつ、タイマ21dで計時をし、所定の時間が経過するまで管理者に一定の猶予を与える。管理者はその猶予(所定の時間内)にエレベータ基板21を正規品へと交換する。
その意味で、この所定の時間は管理者がエレベータ基板21を正規品へと交換するに必要な時間であると言える。この交換に掛かる時間は、エレベータEごとに相違すると考えられることから、所定の時間は自由に設定することができる。
主制御部21aがエラー表示を既に行っていると判断した場合には(ST21のYES)、さらにタイマ21dから計時に関する情報を入手して所定の時間が経過したか否かを確認する(ST24)。所定の時間が経過していない場合には(ST24のNO)、引き続きエレベータEの通常運転を継続する。
一方、所定の時間が経過したと判断した場合には(ST24のYES)、管理者に対して故障信号を出力(発報)し、エレベータEの起動を停止する(ST25)。
以上説明したように、基板上に正規品でなければ正常にエレベータの起動がなされないこととする装置を設けることによって、盗難、紛失、及び、不正流通されたエレベータ基板の使用を不可能とし、結果、盗難、紛失、及び、不正流通を防止することのできるエレベータ基板、エレベータ及びエレベータ基板の照合方法を提供することができる。
(第2の実施の形態)
次に本発明における第2の実施の形態について説明する。なお、第2の実施の形態において、上述の第1の実施の形態において説明した構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、同一の構成要素の説明は重複するので省略する。
図5は、本発明の第2の実施の形態における各基板の構成及び接続構成を示すブロック図である。上述した第1の実施の形態における各基板の構成において相違する点は、第2の実施の形態におけるセキュリティ用メモリにはライト(WR)信号が接続されており、セキュリティコードの読み出しのみならず、セキュリティコードを書き込むことも可能とされている点である。
上述したように、セキュリティコードは、例えば、エレベータ基板21を出荷する段階(製造時)で書き込まれることが多い。しかし、エレベータの保守に伴うエレベータ基板の交換の場合には、接続されるエレベータ基板が予めそのエレベータに使用されるものであるものと特定してセキュリティコードを書き込むには不確定要素が多い。従って、製造時にむしろセキュリティ用メモリにセキュリティコードを記憶させず、保守点検に伴うエレベータ基板の交換時に暗号コードに合わせてセキュリティコードを改めて規定することが適切である。
また、保守点検時に交換されるエレベータ基板は正規品であることからしても、セキュリティ用メモリ内に記憶されるセキュリティコードを書き込めることとしても、上述したような不正流通したエレベータ基板の使用という弊害は生じない。
但し、何度でもセキュリティコードを規定することができることとすると、結局はセキュリティコードが書換可能であることと変わりなくなってしまうことから、書換可能な回数は予め少ない回数に定められているべきである。
本発明の第2の実施の形態においては、以上の点に鑑み、交換用のエレベータ基板として出荷される時点では、セキュリティコードがセキュリティ用メモリに記憶されていない。但し、主制御部の初期設定においてメモリ内の暗号コードが規定されたのに合わせて書換が可能であるか否かを判断するコードとして保守専用コードが記憶されている。セキュリティ用メモリに保守専用コードが記憶されている場合には、この保守専用コードをセキュリティコードに書き換えることができるものとする。従って、この場合、1度保守専用コードをセキュリティコードに書き換えると以後はセキュリティコードを書き換えることは不可能となる。
図6は、本発明の第2の実施の形態におけるエレベータ基板の照合方法の流れを示すフローチャートである。なお、エレベータ基板21内のセキュリティ用メモリ31、I/O基板22内のセキュリティ用メモリ32、乗りかご1内のセキュリティ用メモリ33、各乗場用制御基板4内のセキュリティ用メモリ34、のいずれにおいても同じ流れで暗号コードとセキュリティコードとの照合を行うことから、以下においてはエレベータ基板21内のセキュリティ用メモリ31を例に挙げて説明する。
保守点検に伴ってエレベータ基板21の交換が行われる場合、まず主制御部21aの初期設定が行われる(ST31)。これは取り付けられるエレベータEの運転制御のパターンに合わせるためである。その際に暗号コードも設定される。
主制御部21aは、設定された暗号コードを読み込むとともに(ST32)、併せてエレベータ基板21のセキュリティコードをセキュリティ用メモリ31から読み込む(ST33)。その上で、主制御部21aは暗号コードとセキュリティ用メモリ31から読み込んだセキュリティコードを比較する(ST34)。
但し、主制御部21aがセキュリティ用メモリ31から読み込んだコードは、ここでは保守専用コードであるため、基本的には暗号コードと一致することはない(ST34のNO)。従って、セキュリティ用メモリ31から読み込んだコードが保守専用コードである旨を確認して(ST35のYES)、暗号コードをセキュリティコードとしてセキュリティ用メモリ31に書き込む(ST36)。
なお、この後にI/O基板22内のセキュリティ用メモリ32、乗りかご1内のセキュリティ用メモリ33、各乗場用制御基板4内のセキュリティ用メモリ34も順次書き換えていく。
暗号コードをセキュリティコードとしてセキュリティ用メモリ31に書き込んでいることからこのコードを暗号コードと比較しても両コードに齟齬はない。そこで、エレベータ制御装置2はエレベータEを通常運転へと移行させる(ST37)。
このように、一旦保守専用コードを書き換える作業を行った後は、この保守専用コードはセキュリティコードとして機能する。従って、一度でも保守点検等を受けてエレベータ基板21を交換したことがある場合、その後に不正流通したエレベータ基板に交換した場合であっても、暗号コードと各基板におけるセキュリティコードとは一致せず(ST34のNO)、また、保守専用コードでもないことから(ST35のNO)、この場合には故障信号が出力されてエレベータの起動が停止される(ST38)。
なお、エレベータ基板21の交換に当たって予めセキュリティ用メモリ31内の保守専用コードを暗号コードと同一のコードのセキュリティコードとして書き換えてある場合には、主制御部21aが比較すると両コードは一致する。その際には(ST34のYES)、すぐにエレベータEを通常の運転へ移行させる(ST37)。
以上説明したように、基板上に正規品でなければ正常にエレベータの起動がなされないこととする装置を設けることによって、盗難、紛失、及び、不正流通されたエレベータ基板の使用を不可能とし、結果、盗難、紛失、及び、不正流通を防止することのできるエレベータ基板、エレベータ及びエレベータ基板の照合方法を提供することができる。
特にエレベータの保守点検の際にエレベータ基板が交換されることを考慮してセキュリティ用メモリ内の保守専用コードをセキュリティコードへと書き換えることができることとすることで、盗難、紛失、及び、不正流通の防止を確保するとともに保守点検を容易に行うことができることとしている。
なお、この発明は、上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。例えば、故障信号の出力に当たっては、該当するエレベータと管理者との距離が離れている場合、エレベータに遠隔監視装置を設ける。この遠隔監視装置によって、管理者が建物から遠方にあっても適切にエレベータ基板の交換を促すことができる。
さらに、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施の形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1 乗りかご
1b 乗りかご用制御基板
2 エレベータ制御装置
3 乗場呼びボタン
4 乗場用制御基板
21 エレベータ基板
21a 主制御部
21b セキュリティ用メモリ
21c メモリ
21d タイマ
21e コネクタ
22 I/O基板
E エレベータ
H 昇降路
R ロープ

Claims (2)

  1. エレベータ基板の交換後、電源投入に伴ってエレベータの運転の制御を行う主制御部の初期設定を行うステップと、
    前記主制御部が前記エレベータの運転に必要な情報を記憶するメモリ内の盗難防止用の情報を読み込むステップと、
    前記主制御部が盗難防止用のセキュリティコードを記憶するセキュリティ用メモリから前記セキュリティコードを読み込むステップと、
    前記主制御部が前記盗難防止用の情報と前記セキュリティコードとを比較するステップと、
    前記主制御部は、前記盗難防止用の情報と前記セキュリティコードとが一致しない場合には前記エレベータの起動を行わないステップと、
    前記盗難防止用の情報と前記セキュリティコードとが一致した場合には前記エレベータの運転を開始するステップと、
    を備えるとともに、
    前記主制御部による前記盗難防止用の情報と前記セキュリティコードとを比較するステップの後に、
    前記エレベータの管理者へ注意喚起を行うステップと、
    前記注意喚起から所定の時間が経過したか否かの判断を行うステップと、を備え、
    前記所定の時間が経過しない場合には、前記エレベータの運転を開始するステップへと移行し、前記所定の時間が経過した場合に前記エレベータの起動を行わないことを特徴とするエレベータ基板の照合方法
  2. 前記主制御部による前記盗難防止用の情報と前記セキュリティコードとを比較するステップの後に、
    前記セキュリティコードが保守専用コードであるか否かを判断するステップを備え、
    前記セキュリティコードが保守専用コードである場合に、前記セキュリティ用メモリに前記盗難防止用の情報を書き込み前記エレベータの運転を開始するステップへと移行し、前記セキュリティコードが前記保守専用コードではない場合に、前記エレベータの起動を行わないことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ基板の照合方法。
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