JP2006256831A - エレベータの防犯システム - Google Patents

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Abstract

【課題】乗場の死角となる場所に隠れていた不審者を乗りかご到着前に発見するとともに適切に対処して乗客の安全を確保することができるエレベータの防犯システムを提供する。
【解決手段】乗場15の死角場所15aに人体感知センサ19を設置しておく。主制御装置11はこの人体感知センサ19によって所定時間以上連続して人の存在が検知された場合に不審者であると判断し、その不審者が存在する階へのかご制御装置12の運転を制御する。これにより、乗場の死角となる場所に不審者が隠れていた場合に、乗りかご内の乗客を不審者から守ることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えばマンションなどに設置されるエレベータの防犯システムに関する。
マンションなどに設置されるエレベータでは、不審者による侵入を防止するためのシステムが必要となる。従来、この種の防犯システムとしては、例えばエレベータの乗場にカメラを設置して、そのカメラで撮影された映像を乗りかご内のディスプレイにモニタ表示するシステムや、乗りかごの防犯窓から不審者を発見した場合に、乗りかご内のボタン操作により着床時の自動戸開を禁止するシステムなどが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−35249号公報
上述した従来の防犯システムでは、乗りかごから視認できるような場所に不審者がいるような場合には有効である。しかしながら、例えば建物の隅などの死角となる場所に不審者が隠れていた場合には適用できず、乗りかごの到着を待って突然侵入してくる危険性があった。
本発明は上記のような点に鑑みなされたもので、乗場の死角となる場所に隠れていた不審者を乗りかご到着前に発見して適切に対処して乗客の安全を確保することのできるエレベータの防犯システムを提供することを目的とする。
本発明の一観点によるエレベータの防犯システムは、乗場の死角となる場所に設置され、その場所に存在する人を検知する検知手段と、この検知手段によって所定時間以上連続して人の存在が検知された場合に不審者であると判断する不審者判断手段と、この不審者判断手段によって不審者と判断された場合に、その不審者が存在する階への乗りかごの運転を制御する運転制御手段とを具備して構成される。
このような構成によれば、乗場の死角となる場所に所定時間以上いた人を不審者であると判断し、その不審者が存在する階への乗りかごの運転を制御する。これにより、乗場の死角となる場所に不審者が隠れていた場合に、乗りかご内の乗客を不審者から守ることができる。
本発明の他の観点によるエレベータの防犯システムは、乗場の死角となる場所に設置され、その場所に存在する人を検知する検知手段と、この検知手段によって検知された人の識別情報を読み取る読取り手段と、予めエレベータの利用が許可された特定の利用者の識別情報が記憶されたテーブル手段と、上記読取り手段によって読み取られた識別情報と上記テーブル手段に記憶された識別情報とを照合して両者が一致しない場合、あるいは、上記読取り手段によって識別情報を読み取れなかった場合に不審者であると判断する不審者判断手段と、この不審者判断手段によって不審者と判断された場合に、その不審者が存在する階への乗りかごの運転を制御する運転制御手段とを具備して構成される。
このような構成によれば、乗場の死角となる場所にいる人の識別情報が予め記憶された識別情報と一致しない場合、あるいは、識別情報自体が読み取れない場合に不審者であると判断し、その不審者が存在する階への乗りかごの運転を制御する。これにより、乗場の死角となる場所に不審者が隠れていた場合に、乗りかご内の乗客を不審者から守ることができる。
本発明によれば、乗場の死角となる場所に隠れていた不審者を乗りかご到着前に発見でき、その不審者が存在する階への乗りかごの運転を制御することで、乗客の安全を確保することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係るエレベータの防犯システムの構成を示す図である。図中の11が主制御装置であり、12がその主制御装置11に接続されたかご制御装置である。
主制御装置11は、「制御盤」と呼ばれる部分であり、機械室などに設置されている。この主制御装置11は、CPU、ROM、RAMなどを含む汎用のコンピュータによって構成され、所定のプログラムに従ってエレベータ全体の運転制御を行う。
かご制御装置12は、乗りかご13上に設置され、主制御装置11との間で各種信号を送受信するための通信機能を備える。このかご制御装置12も上記主制御装置11と同様にCPU、ROM、RAMなどを含む汎用のコンピュータによって構成されている。このかご制御装置12は、かごドアの開閉制御などを含む乗りかご13の運転に関する制御を行う。
乗りかご13は、図示せぬ巻上機の駆動により昇降路14内を所定の速度で昇降動作し、乗客を目的階まで運ぶ。この乗りかご13の運転状態は常に主制御装置11によって監視されており、異常が発生すれば、そのときの異常状態に対応した運転がなされる。
一方、エレベータの乗場15には、ホール呼びボタン16、ホールドア17などが設置されている。
ホール呼びボタン16は、上または下の行先方向を指定するための操作ボタンであり、乗場15で待つ乗客によって押下操作される。ホールドア17は、乗りかご13の到着時に後述するかごドア21(図2参照)に連動して開閉する。このホールドア17には、透視ガラスなどからなる防犯窓18が設けられており、乗りかご13の中から後述するかごドア21の防犯窓22(図2参照)から乗場15の様子を確認できるようになっている。
ここで、乗りかご13の中からは視認できない建物の隅など、乗場15の死角となる場所15aに少なくとも1つの人体感知センサ19が設置されている。この人体感知センサ19は、例えば赤外線式のセンサであり、人体から放出される赤外線を感知することで人の侵入を検出する。この人体感知センサ19は、例えば死角場所15aにおける天井面など、発見しづらい箇所に取り付けられている。
なお、この人体感知センサ19は、例えば玄関ホールなど、防犯を必要とする階に設置することが基本であるが、ビル内のすべての階に設置しておくことが防犯上好ましい。これらの人体感知センサ19の信号はすべて主制御装置11に与えられる。以下では、各階の乗場15の死角場所15aに人体感知センサ19が設置されているものとして説明する。
図2は乗りかご内の構成を示す図である。
乗りかご13の正面側に着床時に自動的に開閉するかごドア21が設けられている。このかごドア21は透視ガラスなどからなる防犯窓22を有し、着床時に乗りかご13の中から防犯窓22と上記ホールドア17の防犯窓18を通して乗場15の様子を確認可能な構成になっている。
また、かごドア21の近傍に操作パネル23が設けられている。この操作パネル23には、乗客が行先階を登録操作するためのかご呼びボタン24や、戸開を指示するための戸開ボタン25a、戸閉を指示するための戸閉ボタン25bなどの各種操作ボタンが配設されていると共に、ここでは特殊ボタン26が設けられている。この特殊ボタン26は、目的階に不審者が存在する場合にその目的階を通過したり、あるいは、その目的階で自動戸開を禁止するための指示手段として用いられる。
さらに、この乗りかご13内にはディスプレイ27やスピーカ28が設置されている。これらは、不審者発見時の警告手段として用いられる。
なお、かごドア21や操作パネル23、ディスプレイ27、スピーカ28などはかご制御装置12に接続されており、このかご制御装置12を介して主制御装置11との間で信号が入出力される。
次に、本システムの動作について説明する。
図3は本発明の第1の実施形態におけるエレベータの防犯システムの処理動作を示すフローチャートである。今、各階の乗場15の死角場所15aに人体感知センサ19が設置されており、主制御装置11はこれらの人体感知センサ19を通じて不審者を常時監視している。
ここで、乗りかご13の運転中に、その乗りかご13の目的階に設置された人体感知センサ19によって人の存在が検知されると(ステップA11のYes)、主制御装置11は、図示せぬタイマを起動して人体感知センサ19が人を検知している時間を計測する(ステップA12)。
その結果、所定時間Tを経過する前に人体感知センサ19の信号が消えれば(ステップA13→A11のNo)、主制御装置11は、誰かが何らかの用事で乗場15の死角場所15aに短時間いただけであると判断し、通常運転により乗りかご13を目的階で停止させると共に(ステップA14)、着床時にかごドア21を戸開する(ステップA15)。このかごドア21の戸開と同時にホールドア17も連動して戸開し、乗りかご13内の乗客は目的階で降りることができる。
一方、所定時間Tを経過しても人体感知センサ19の信号が連続的に出力されていれば(ステップA13→A11のYes)、主制御装置11は、乗場15の死角場所15aに存在する人を不審者であると判断する(ステップA16)。
このような場合には、例えば「**階に不審者がいます。気を付けて下さい」といったように、主制御装置11は不審者の存在を乗りかご13内に設置されたディスプレイ27に警告表示するか、あるいは、スピーカ28を通じて音声にて警告した後(ステップA17)、以下のような防犯運転を実行する。
すなわち、乗りかご13内の乗客は、上記警告により目的階に不審者がいることを事前に知ることができる。この場合、目的階で降りたくなければ、乗りかご13内の操作パネル23に特設された特殊ボタン26を押下することで、その階を通過することができる。なお、特殊ボタン26を押下しなければ、そのまま目的階で停止して自動的に戸開されることになるが(ステップA18のNo→A14,A15)、事前に不審者がいることを知っているため、用心して降りることができる。
また、警告後に乗りかご13内の乗客が特殊ボタン26を押下した場合には(ステップA18のYes)、主制御装置11はそのボタン信号を受けることで、不審者が検出された目的階は通過して(ステップA19)、当該乗りかご13を所定の階で停止させ(ステップA20)、そこでかごドア21を戸開するといった運転を行うことになる(ステップA21)。
上記所定の階とは、目的階の最寄りの階である。例えば、乗りかご13が3階に向かってダウン運転中にあるときに、その目的階である3階で不審者が検出されたならば、3階は通過して2階へ向かうことになる。この場合、2階に不審者がいなければ2階で停止し、もし、2階にも不審者がいた場合には次の1階へ向かうといったように、不審者がいないことを確認した上でその階で停止することが好ましい。また、目的階が最下階または最上階であったならば、その目的階にて戸閉状態のまま一旦停止した後、乗客が行先階を再登録することで別の階へ折り返し運転することでも良い。
さらに、上記所定の階として、例えば管理者が待機している階などを含むようにしても良い。
このように、乗場15の死角場所15aに人体感知センサ19を設置しておくことで、不審者が隠れていた場合にそれに対処することができる。この場合、乗場15の死角場所15aに所定時間T以上いる人を不審者と判断しているので、何らかの用事でそこに少しいた人を不審者と誤ることを防止できる。この所定時間Tは所定の操作により任意に設定可能であり、センサ設置場所の周囲の環境などを考慮して適切な時間に設定することができる。
また、不審者の存在を検知した場合に、その不審者が存在する階を通過して最寄り階で停止するといった防犯運転を行うことにより、乗りかご13内の乗客を危険な階で降ろすことを回避できる。この場合、上述したように、その最寄り階にも不審者がいないことを確認した上で停止すれば、さらに乗客の安全性が高まる。
また、特殊ボタン26の操作に応じて、上記のような防犯運転を行うので、目的階で降りたいという乗客の意思も反映させることができる。この場合、事前に不審者がいることを警告しているので、十分に気を付けて降りることが可能である。また、目的階とは別の階へ行く場合には、例えば「不審者がいるため、別の階へ向かいます」といったようなアナウンスを行うようにしても良い。
なお、上記実施形態では、防犯運転として、不審者が存在する階を通過して最寄り階で停止するものとしたが、例えば目的階で一旦停止し、そのときに自動戸開を禁止するようにしても良い。その場合の処理を図4に示す。
図4は本システムによる他の防犯運転の処理動作を示すフローチャートである。なお、防犯運転前までの処理つまり不審者を検知して警告を発するまでの処理は上記図3と同様である。したがって、ここで警告後の防犯運転時の処理について説明する。
目的階に不審者が存在することが判明し、その警告がディスプレイ27またはスピーカ28を通じてなされた後(ステップB11〜B17)、乗りかご13内の乗客が特殊ボタン26を押下操作すると(ステップB18のYes)、主制御装置11により以下のような防犯運転が実行される。
すなわち、主制御装置11は、まず、乗りかご13をそのまま目的階に向かわせて、そこで一旦停止する。その際、通常オペレーションとして着床時に自動戸開する動作を禁止制御し、乗りかご13のかごドア21を閉じたままとする(ステップB19)。そして、この状態で乗りかご13内の乗客の指示を待つ。
ここで、乗りかご13内の乗客が操作パネル23上の戸開ボタン25aを押下操作することで、戸開を明示的に指示したとすると(ステップB20のYes)、主制御装置11は戸開禁止状態を解除して、乗りかご13のかごドア21を戸開して乗客を降ろす(ステップB21)。この場合、乗りかご13内の乗客は事前に不審者がいることを知っているため、用心して降りることができる。
一方、乗りかご13内の乗客が操作パネル23上のかご呼びボタン24の操作により別の行先階を再登録した場合には(ステップB22のYes)、主制御装置11はその再登録された別の階へ乗りかご13を移動運転する(ステップB23)。
このように、不審者が検出された階で一旦停止し、そのときに自動戸開を禁止することでも不審者から乗客を守ることができる。この場合、戸開を指示して降りるか、あるいは、再登録により別の階へ行くことを選択することができるので、乗客の行動を制約することはない。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
上記第1の実施形態では、乗場15の死角場所15aに誰かが所定時間以上いた場合に、その人を不審者であると判断した。これに対し、第2の実施形態では、認証技術を利用して、乗場15の死角場所15aに存在する人が不審者であるか否かを判断するようにしている。
図5は本発明の第2の実施形態に係るエレベータの防犯システムの構成を示す図である。なお、図1(第1の実施形態)のシステム構成と同じ部分には同一符号を付して、その説明は省略するものとする。
図1(第1の実施形態)と異なる点は、乗場15の死角場所15aに人体感知センサ19と共にリーダ31が設置されていることである。
リーダ31は、エレベータ利用者に付けられた無線タグ32から所定周波数帯の無線電波にて発信される識別情報(ID)を読み取って、主制御装置11に転送する機能を備える。上記識別情報は、予めエレベータが許可された利用者に与えられた固有の情報である。エレベータが許可された利用者とは、例えばマンションのビルに設置されたエレベータであれば、各階の住人である。これらの利用者には、各自に与えられた識別情報を有する無線タグ32が例えばカードなどの形態で提供される。
また、リーダ31は、人体感知センサ19と同様に例えば死角場所15aにおける天井面など、発見しづらい箇所に取り付けられており、死角場所15aを含む所定の範囲内でのみ無線タグ32と通信する。このリーダ31は、人体感知センサ19と同様に、例えば玄関ホールなど、防犯を必要とする階に設置しておくことが基本であるが、ビル内のすべての階に設置しておくことが防犯上好ましい。これらのリーダ31の信号はすべて主制御装置11に与えられる。以下では、各階の乗場15にリーダ31が設置されているものとして説明する。
一方、主制御装置11は管理テーブル33を備える。この管理テーブル33には、図6に示すように、予めエレベータの利用が許可された特定の利用者の識別情報が記憶されている。主制御装置11は、乗場15の死角場所15aに設置されたリーダ31を通じて無線タグ32の識別情報を読み取ることにより、その識別情報と管理テーブル33に記憶されている識別情報とを照合することで、乗場15の死角場所15aに存在する人が不審者であるか否かを判断する。
以下に、このようなシステムにおける動作について説明する。
図7は本発明の第2の実施形態におけるエレベータの防犯システムの処理動作を示すフローチャートである。今、各階の乗場15の死角場所15aに人体感知センサ19がリーダ31と共に設置されており、主制御装置11はこれらの人体感知センサ19を通じて不審者を常時監視している。
ここで、乗りかご13の運転中に、その乗りかご13の目的階に設置された人体感知センサ19によって人の存在が検知されると(ステップC11のYes)、主制御装置11は、リーダ31を通じて無線タグ32に記憶された識別情報の読取りを行う(ステップC12)。上述したように、予めエレベータが許可された特定の利用者には、事前に各自の識別情報を有する無線タグ32がカードなどの形態で提供されている。
リーダ31により識別情報を読み取れた場合(ステップC12のYes)、主制御装置11は、その識別情報と管理テーブル33に記憶された特定利用者の識別情報とを照合する(ステップC13)。
その結果、両者が一致すれば(ステップC14のYes)、主制御装置11は、乗場15の死角場所15aに存在する人を不審者でないと判断し、通常運転により乗りかご13を目的階で停止させると共に(ステップC15)、着床時にかごドア21を戸開する(ステップC16)。このかごドア21の戸開と同時にホールドア17も連動して戸開し、乗りかご13内の乗客は目的階で降りることができる。
一方、リーダ31によって読み取った識別情報と管理テーブル33に記憶された特定利用者の識別情報とが一致しなかった場合(ステップC14のNo)、主制御装置11は、乗場15の死角場所15aに存在する人を不審者であると判断する(ステップC17)。これは、たとえ無線タグ32が与えられている利用者であったとしても、例えば犯罪履歴があるなど、何らかの理由で問題のある場合には事前に管理者を通じて管理テーブル33から除外されていることによる。このような利用者については、エレベータを普通に利用することはできるが、乗場15の死角場所15aにいた場合には不審者として見なされる。
また、リーダ31によって識別情報を読み取れなかった場合も(ステップC12のNo)、主制御装置11は不審者であると判断する(ステップC17)。これは、予め許可されたエレベータ利用者でなければ、無線タグ32が与えられていないことによる。
不審者と判断した場合、例えば「**階に不審者がいます。気を付けて下さい」といったように、主制御装置11は不審者の存在を乗りかご13内に設置されたディスプレイ27に警告表示するか、あるいは、スピーカ28を通じて音声にて警告した後(ステップC18)、上記第1の実施形態と同様の防犯運転を実行する(ステップC19)。
すなわち、図3のステップA18〜A21で説明したように、特殊ボタン26の押下操作に伴い、不審者のいた目的階を通過して所定の階で停止する。あるいは、図4のステップB18〜B23で説明したように、特殊ボタン26の押下操作に伴い、不審者のいた目的階で一旦停止して戸閉を禁止した後、乗りかご13内の乗客の指示に従って戸閉または再登録により別の階へ移動する。
このように、無線タグ32を用いて不審者をチェックするような構成であっても、上記第1の実施形態と同様に、乗場15の死角場所15aに隠れている不審者から乗りかご13内の乗客を守ることができる。
なお、上記各実施形態において、乗場15の死角場所15aに監視カメラを設置しておき、そこに存在する人を不審者と判断した場合に、監視カメラによって撮影した映像を乗りかご13内のディスプレイ27にモニタ表示するようにしても良い。このようにすれば、乗りかご13内の乗客自身が不審者を視覚的に確認できるので、安全性をさらに高めることができる。
また、上記各実施形態において、1台のエレベータを例にしたが、複数台のエレベータが並設されている場合でも適用可能である。この場合、主制御装置11がこれらのエレベータを群管理すると共に、人体感知センサ19によって乗場15の死角場所15aに不審者と思われる人が検知されたときに上記同様の処理を行えば良い。
要するに、本発明は上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
図1は本発明の第1の実施形態に係るエレベータの防犯システムの構成を示す図である。 図2は同実施形態における乗りかご内の構成を示す図である。 図3は同実施形態におけるエレベータの防犯システムの処理動作を示すフローチャートである。 図4は上記防犯システムによる他の防犯運転の処理動作を示すフローチャートである。 図5は本発明の第2の実施形態に係るエレベータの防犯システムの構成を示す図である。 図6は上記防犯システムの主制御装置に備えられた管理テーブルの一例を示す図である。 図7は同実施形態におけるエレベータの防犯システムの処理動作を示すフローチャートである。
符号の説明
11…主制御装置、12…かご制御装置、13…乗りかご、14…昇降路、15…乗場、15a…死角場所、16…ホール呼びボタン、17…ホールドア、18…防犯窓、19…人体感知センサ、21…かごドア、22…防犯窓、23…操作パネル、24…かご呼びボタン、25a…戸開ボタン、25b…戸閉ボタン、26…特殊ボタン、27…ディスプレイ、28…スピーカ、31…リーダ、32…無線タグ、33…管理テーブル。

Claims (7)

  1. 乗場の死角となる場所に設置され、その場所に存在する人を検知する検知手段と、
    この検知手段によって所定時間以上連続して人の存在が検知された場合に不審者であると判断する不審者判断手段と、
    この不審者判断手段によって不審者と判断された場合に、その不審者が存在する階への乗りかごの運転を制御する運転制御手段と
    を具備したことを特徴とするエレベータの防犯システム。
  2. 乗場の死角となる場所に設置され、その場所に存在する人を検知する検知手段と、
    この検知手段によって検知された人の識別情報を読み取る読取り手段と、
    予めエレベータの利用が許可された特定の利用者の識別情報が記憶されたテーブル手段と、
    上記読取り手段によって読み取られた識別情報と上記テーブル手段に記憶された識別情報とを照合して両者が一致しない場合、あるいは、上記読取り手段によって識別情報を読み取れなかった場合に不審者であると判断する不審者判断手段と、
    この不審者判断手段によって不審者と判断された場合に、その不審者が存在する階への乗りかごの運転を制御する運転制御手段と
    を具備したことを特徴とするエレベータの防犯システム。
  3. 上記運転制御手段は、不審者が存在する階を通過して所定の階で停止制御することを特徴とする請求項1または2記載のエレベータの防犯システム。
  4. 上記所定の階は、不審者が存在する階の最寄り階であることを特徴とする請求項3記載のエレベータの防犯システム。
  5. 上記不審者判断手段によって不審者と判断された場合に、その不審者の存在を上記乗りかご内の乗客に警告する警告手段と、
    上記乗りかご内に設けられた特殊ボタンとを備え、
    上記運転制御手段は、上記警告手段による警告後に上記特殊ボタンが操作されたときに、不審者が存在する階を通過して所定の階で停止制御することを特徴とする請求項3記載のエレベータの防犯システム。
  6. 上記運転制御手段は、不審者が存在する階に着床したときの戸開を禁止制御することを特徴とする請求項1または2記載のエレベータの防犯システム。
  7. 上記不審者判断手段によって不審者と判断された場合に、その不審者の存在を上記乗りかご内の乗客に警告する警告手段と、
    上記乗りかご内に設けられた特殊ボタンとを備え、
    上記運転制御手段は、上記警告手段による警告後に上記特殊ボタンが操作されたときに、不審者が存在する階に着床したときの戸開を禁止制御することを特徴とする請求項6記載のエレベータの防犯システム。
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