JP2010238104A - 警備システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】警備システム1は、各住戸に設置され、その住戸の玄関扉からの侵入者を検知する玄関センサを少なくとも含む外周センサ51と、各住戸に設置され、警備モードとして、侵入監視モード、玄関センサを除く他の外周センサによる侵入者の監視を行う帰宅待機モードを有する住戸装置4とを含み、さらに、住戸エリアの出入口における居住者の通行を検知する通行検知手段2と、集合住宅の各階に人が到着したことを検知する離着検知手段と、通行検知手段2が出入口における居住者の通行を検知し、その居住者に対応した住戸装置4が侵入監視モードに設定されている場合に、離着検知手段による到着検知に基づきその居住者が居住する階に到着したと判断すると、住戸装置4の警備モードを帰宅待機モードに設定する制御手段とを具備する。
【選択図】図1
Description
例えば、監視モードの一つである、無人監視モードは、家屋内が無人のときに用いられる。この無人監視モードでは、警備システムは、家屋内部に設置されたセンサと家屋の外周に設置されたセンサの何れも監視状態とし、何れかのセンサが不審者を検知すると異常通報する。また、玄関からの進入を検知した場合は、居住者と侵入者とを区別する必要があるため、まずは警告音を鳴動させ、所定の遅延時間以内に解除操作が為されたときは異常としない。
一方、監視モードの他の一つである、有人監視モードは、居住者の就寝時のように、家屋内に人が居るときに用いられる。この有人監視モードでは、警備システムは、家屋の外周に設置されたセンサのみを監視状態とし、そのセンサが不審者を検知すると異常通報する。しかし、警備システムは家屋内部に設置されたセンサを無効とし、家屋内で移動する人を検知しても異常通報しない。また、居住者が誤って窓を開けた場合の誤報を防ぐため、まずは警告音を鳴動させ、所定の遅延時間以内にキャンセル操作が為されたときは異常としない。
この課題を解決するために、有人監視モードを実行中の家屋に居住者が帰宅する場合の機能として、監視エリアである家屋敷地内への出入口にあたる門などに操作器を設置し、居住者は、帰宅時にその操作器で認証操作を行い、家屋外周に設置された監視状態にあるセンサのうちの帰宅経路に関わる部分を監視するセンサを認証時から所定時間解除状態にする防犯システムが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
しかし、集合住宅では、共同玄関から住戸までの距離が住戸ごとに異なるため、共同玄関から各住戸までの移動に要する時間も住戸ごとに異なる。そのため、共同玄関に操作器を設置した場合、共同玄関から離れている住戸については、居住者が帰宅するまでの無監視期間が長くなってしまうため、安全性が低下してしまうという課題がある。
また、上記の防犯システムでは、居住者は帰宅時に毎回解除操作を行う必要があり、居住者にとって煩雑である。また上記のように、帰宅する居住者が有人監視モードの実行中であることを認識していなければ、結局居住者は有人監視モードの解除操作を行わないので、上記の防犯システムは有人監視モード実行中の入室による誤報を防止することはできない。
この警備システムは、特に複数の階を持つ集合住宅に設置されることに適したものである。そしてこの警備システムは、有人監視モードで監視中の住戸の居住者が帰宅時にロビーから入館した際に、その居住者がその住戸のある階に到着したことを検知することにより、所定期間の間その住戸の玄関の監視を解除する。これにより、この警備システムは、居住者の帰宅による誤報の発生を防止するとともに、玄関が無警戒状態となる期間を最小限にして、安全性の確保を図る。
以下、警備システム1の各部について詳細に説明する。
本発明の通行検知手段は呼出装置2が有する機能で実現されている。
なお、リーダ21は、居住者の指紋あるいは網膜パターンなどの生体情報を読み取って、居住者の生体画像を生成し、その生成した生体画像を制御部28へ送信する生体画像生成装置を有していてもよい。あるいは、リーダ21は、電気錠5を解錠するための鍵操作が行われたときに、その鍵から電気錠インターフェース26を介して居住者の識別コードを取得してもよい。
記憶部25は、制御部28からの要求に応じて、記憶している各種情報を制御部28に渡す。
通信インターフェース27は、呼出装置2を、管理装置3、住戸装置4など、その他の機器と信号線6を介して接続し、各種信号を送受信するためのインターフェースであり、例えば、イーサネット(登録商標)などの通信規格にしたがった通信インターフェース及びその周辺回路などで構成される。そして通信インターフェース27は、制御部28から受け取った居住者の識別信号などを管理装置3へ送信する。また通信インターフェース27は、通話制御信号あるいは通話音声信号などを信号線6を介して各住戸装置4へ送信する。さらに通信インターフェース27は、信号線6を介して各住戸装置4から受け取った解錠指示信号、通話制御信号あるいは通話音声信号などを制御部28に渡す。
さらに、照合手段281は、操作部22を介して入力された暗証番号が、その入力識別コードに対応する暗証番号と一致する場合にのみ、照合に成功したと判定してもよい。
また、リーダ21が生体画像を生成する場合、照合手段281は、リーダ21により生成された入力生体画像に表された入力生体情報と、記憶部25に記憶されている登録生体画像に表された登録生体情報とを照合する。そして、入力生体情報が何れかの登録生体情報と一致する場合、照合手段281は照合に成功したと判定し、その登録生体情報が表された登録画像に関連付けられた登録識別コードを、ロビー通過信号とともに通信インターフェース27を介して管理装置3へ送信する。また照合手段281は、照合に成功したこと示す信号を錠制御手段282に伝える。一方、入力生体情報がどの登録生体情報とも一致しない場合、照合手段281は、照合に失敗したと判定し、照合に失敗したことをスピーカ24を介して呼出装置2を操作した者に通知する。なお、生体情報を照合するために、照合手段281は、例えば、その生体情報の種類に応じて、公知となっている様々なアルゴリズムの何れかを使用することができるので、生体情報照合処理の詳細な説明は省略する。
また、錠制御手段282は、何れかの住戸装置4から解錠指示信号を受信すると、電気錠5を解錠させる信号をロビーオートドア制御装置へ送信し、ロビーオートドア制御装置に電気錠5を解錠させる。
なお、錠制御手段282は、電気錠5の解錠制御に合わせて、電気錠5が設置されたロビー扉130の開放制御をロビーオートドア制御装置に行わせてもよい。
さらに、住戸装置4から応対終了信号を受信した場合、あるいは、操作部22を介して応対終了操作が行われると、通話制御手段283は、その住戸装置4との通信・通話を終了する。
外部通信インターフェース33は、警備システム1と遠隔地に設けられた監視センタ(図示せず)との間で通信するためのインターフェースであり、例えば、警備システム1を公衆回線または専用回線に接続するための通信インターフェース及びその周辺回路などで構成される。そして外部通信インターフェース33は、管理制御部35から受け取った異常通報信号を監視センタへ送信する。
また、離着通知手段353は、エレベータ制御装置からエレベータインターフェース31を介して各階の着床信号を受信すると、管理記憶部34に記憶されている住戸管理テーブルを参照して、その着床信号が示す階に位置する全ての住戸識別コードを特定する。そして離着通知手段353は、特定された住戸の識別コードに対応する住戸装置4へ、着床信号を送信する。
また、集合住宅100の住戸エリア120内に複数のエレベータが設置されている場合、エレベータインターフェース31は、離床信号または着床信号とともに、対応するエレベータの識別コードも対象となる住戸装置4へ送信する。
また各住戸装置4には、センサインターフェース41を介して、住戸内で発生した異常事象を検知するための内部センサ50と、住戸周囲で発生した異常事象を検知するための外周センサ51が接続されている。
内部センサ50として、例えば、住戸内の火災を検知する火災センサ、住戸内の侵入者を、人体が発する赤外線を検知する空間センサ、あるいは住戸内を撮影した画像から移動物体を検知する侵入センサが用いられる。また、外周センサ51として、玄関の扉に設けられ、その扉の開放を検知する開閉センサ、窓に設けられ、その窓の開放を検知する開閉センサ、あるいは、ガラスに伝わる振動を検知するガラスセンサが用いられる。これらのセンサとして、公知の様々なものを利用できるため、ここではその詳細な説明を省略する。なお、ここでは、外周センサ51のうち、特に住戸の玄関を監視するセンサを玄関センサと呼ぶ。そして、本実施形態では、外周センサ51として、少なくとも玄関センサを有するものとする。
構内通信インターフェース42は、住戸装置4を、呼出装置2及び管理装置3と信号線6を介して接続し、各種信号を送受信するためのインターフェースであり、例えば、イーサネット(登録商標)などの通信規格にしたがった通信インターフェース及びその周辺回路などで構成される。そして構内通信インターフェース42は、住戸制御部48から受け取った異常通報信号及びその住戸装置4が設置された住戸の識別コードを信号線6を介して管理装置3へ送信する。また構内インターフェース42は、呼出装置2に対して信号線6を介してマイクロホン45により取得された通話音声あるいは住戸制御部48から受け取った解錠指示信号を送信する。さらに構内インターフェース42は、信号線6を介して管理装置3から帰宅通知信号、エレベータの離着床信号などを受信し、それらの信号を住戸制御部48に渡す。さらにまた構内通信インターフェース42は、呼出装置2からの通話制御信号及び音声信号を受信し、それらの信号を住戸制御部48に渡す。
さらに、居住者は、住戸操作部43のモード設定ボタンを押下した後、テンキーを操作して、暗証番号を入力することにより、住戸装置4の警備モードを設定できる。
無人監視モードは、住戸内に居住者全員が居ない場合に設定され、侵入者が住戸内へ侵入しようとする行為、あるいは住戸内に侵入した侵入者の移動を監視するモードである。無人監視モードに設定されている場合、住戸装置4は、内部センサ50または外周センサ51のうちの何れのセンサが侵入者を検知しても、住戸装置4は管理装置3へ異常通報する。
有人監視モードは、居住者が住戸内に居る場合に設定され、住戸内の人の移動は監視せず、侵入者が外部から住戸内へ侵入しようとする行為だけを監視するモードである。有人監視モードに設定されている場合、住戸装置4は、内部センサ50が人を検知しても管理装置3へ異常通報しない一方、玄関センサを含む外周センサ51が侵入者を検知したときには、管理装置3へ異常通報する。
帰宅待機モードは、一定期間内に居住者が帰宅したり、来訪者が住戸を訪問することが想定される場合に設定され、住戸内の人の移動及び玄関からの進入は監視せず、侵入者が外部から玄関以外を通って住戸内へ侵入しようとする行為だけを監視するモードである。帰宅待機モードに設定されている場合、住戸装置4は、内部センサ50及び玄関センサが人を検知しても管理装置3へ異常通報しない一方、玄関センサ以外の外周センサ51が侵入者を検知したときには、管理装置3へ異常通報する。
警戒解除モードは、侵入者の監視を一切行わず、火災などの自然災害のみを監視するモードである。警戒解除モードに設定されている場合、住戸装置4は、内部センサ50または外周センサ51の何れかが侵入者を検知しても、管理装置3へ異常通報しない。
上記4種類の警備モードのうち、居住者は、住戸操作部43を操作して、無人監視モード、有人監視モード、警戒解除モードの何れかに切替設定できる。一方、帰宅待機モードは、ある条件が満たされた場合に住戸制御部48によって自動設定される。
なお、住戸装置4は、警備モードが無人監視モード、有人監視モードあるいは帰宅待機モードの何れかに設定されている場合でも、異常通報対象となるセンサが侵入異常を検知してから所定の解除操作期間内に、住戸操作部43のクリアボタンが押下されると、管理装置3への異常通報をキャンセルしてもよい。
また、住戸操作部43のうちの解錠ボタンが押下されると、通話制御手段481は、呼出装置2に対して解錠指示信号を送信する。
さらに、呼出装置2から応対終了信号を受信した場合、あるいは、住戸操作部43を介して応対終了操作が行われると、通話制御手段481は、呼出装置2との通信・通話を終了する。
図6に示されるように、帰宅処理手段483は、管理装置3から帰宅通知信号を受信したときに、住戸装置4が有人監視モードに設定されている場合に、帰宅待機モード移行処理を開始する。その際、帰宅処理手段483は、住戸記憶部47に記憶されている帰宅待機フラグをOFFに設定する。なお、集合住宅100の住戸エリア120内に複数のエレベータが設置されている場合、各エレベータごとに帰宅待機フラグが用意される。
次に、帰宅処理手段483は、住戸装置4が管理装置3から離床信号を受信したか否か判定する(ステップS102)。離床信号を受信していない場合、帰宅処理手段483は、制御をステップS105へ移行する。一方、離床信号を受信している場合、帰宅処理手段483は、経過時間tがエレベータ乗車推定時間T1以上となっているか否か判定する(ステップS103)。なお、エレベータ乗車推定時間T1は、帰宅者がロビー110から住戸エリア120内のエレベータに到達するまでに最低限必要と推定される時間である。従って、集合住宅100の住戸エリア120に複数のエレベータが設置されている場合、エレベータ乗車推定時間T1は、各エレベータに対して設定される。
経過時間tがエレベータ乗車推定時間T1に達していない場合(t<T1)、そのエレベータには帰宅者が乗車したのではなく、他の居住者等がそのエレベータに乗車したか、あるいはそのエレベータを呼び出したと推定される。そこで、帰宅処理手段483は、その離床信号を無視し、制御をステップS105に移行する。
一方、ステップS103において、経過時間tがエレベータ乗車推定時間T1に達している場合(t≧T1)、帰宅者がエレベータに乗車したと推定される。そこで、帰宅処理手段483は、帰宅待機フラグをONに設定する(ステップS104)。その後、帰宅処理手段483は制御をステップS105に移行する。
経過時間tが居住階到達推定時間T2に達していない場合(t<T2)、帰宅処理手段483は制御をステップS102に戻す。一方、ステップS107において、経過時間tが居住階到達推定時間T2に達している場合(t≧T2)、帰宅処理手段483は、帰宅者はエレベータを使用しなかったと判断し、エレベータ使用を対象にした帰宅待機モードへの移行処理を行わない。そして続いて、帰宅処理手段483は経過時間tが居住階徒歩到達推定時間T3に達したか否か判定する(ステップS108)。なお、居住階徒歩到達推定時間T3は、帰宅者がロビー110から居住階まで、エレベータを使用せず、階段を利用して移動するのに要する時間であり、居住階ごとに設定される。また、居住階徒歩到達推定時間T3は、居住階到達推定時間T2よりも長く設定される。
経過時間tが居住階徒歩到達推定時間T3に達していない場合(t<T3)、帰宅処理手段483は制御をステップS108を繰り返す。一方、経過時間tが居住階徒歩到達推定時間T3に達している場合(t≧T3)、帰宅処理手段483は、制御をステップS109に移行する。
一方、ステップS106において、帰宅待機フラグがOFFであれば、帰宅者以外の者が居住階へエレベータかごを到着させたと推定されるので、その着床信号を無視し、帰宅処理手段483は制御をステップS107に移行する。
玄関扉が閉じられたままの場合、帰宅処理手段483は、帰宅待機モード移行後の経過時間tが許容時間T4を経過したか否か判定する(ステップS111)。なお、許容時間T4は、居住者が居住階に到達してから住戸の玄関扉を開けて帰宅するのに十分な時間に設定される。したがって、許容時間T4は、エレベータまたは階段から住戸までの距離に応じて設定される。
ステップS111において、経過時間tが許容時間T4に達していない場合、帰宅処理手段483は、制御をステップS110に戻す。一方、経過時間tが許容時間T4に達している場合、帰宅処理手段483は、ロビーから入館した帰宅者がいるにもかかわらず、その帰宅者が実際に住戸へ帰宅していないため、その旨を在宅者へ報知するためのガイダンスを住戸表示部44に表示させる(ステップS112)。また帰宅処理手段483は、スピーカ46からガイダンス音声を流してもよい。そして、帰宅処理手段483は、再び玄関の監視を実行すべく、警備モードを有人監視モードに移行する(ステップS114)。
図7に示されるように、異常判定手段484は、何れかのセンサから侵入異常を知らせる異常検知信号を受信したときに、異常通報処理を開始する。
そして、異常判定手段484は、住戸記憶部47に記憶されている警備モードフラグを参照して、現在の警備モードが警戒解除モードか否か判定する(ステップS201)。現在の警備モードが警戒解除モードであれば、住戸装置4は侵入異常を監視していない。そのため、異常判定手段484は、異常通報を行わずに異常通報処理を終了する。
一方、現在の警備モードが警戒解除モードでなければ、異常判定手段484は、現在の警備モードが帰宅待機モードか否か判定する(ステップS202)。
一方、ステップS206において、異常検知したセンサが外周センサ51であれば、警告音を発生させて在宅中の居住者にセンサが検知した旨を報知するとともに、異常判定手段484は、所定時間内に住戸操作部43を介して警備モードを警戒解除モードに移行させる解除操作が行われたか否か判定する(ステップS207)。なお、所定時間は、センサが異常を検知するような動作を居住者が行ってから、警備モードを変更するのに十分な時間、例えば、1分間に設定される。そしてステップS207において、所定時間内に解除操作が行われた場合、異常判定手段484は、警備モードを警戒解除モードへ移行する(ステップS208)。その後、異常判定手段484は、異常通報を行わずに異常通報処理を終了する。
一方、ステップS207において、所定時間内に解除操作が行われなかった場合、異常判定手段484は、異常通報信号を管理装置3へ送信する(ステップS209)。そのため、管理装置3は、異常通報処理を実行し、監視センタへ異常通報する。また異常判定手段484は、住戸表示部44に異常検知された旨を示すメッセージを表示するとともに、スピーカ46を介してその旨を表す音声信号を流すことにより、異常発生を居住者に対して報知する。
その後、異常判定手段484は、異常通報処理を終了する。
一方、現在の警備モードが有人監視モードでなければ、すなわち、現在の警備モードが無人監視モードであれば、異常検知したセンサが玄関センサか否か判定する(ステップS204)。そして異常検知したセンサが玄関センサであれば、帰宅した居住者を検知した可能性がある。そのため、警告音を発生させるとともに異常判定手段484は制御をステップS207に移行し、ステップS207〜S209の処理を実行する。一方、ステップS204において、異常検知したセンサが玄関センサでなければ、異常判定手段484は、ステップS209の処理を実行する。そして異常判定手段484は、異常通報処理を終了する。
また帰宅待機モード移行処理における、居住階到達推定時間T2は、管理装置あるいは住戸装置がエレベータの制御装置から離床信号を受信した時点から計時開始されてもよい。この場合、居住階到達推定時間T2は、上記の実施形態と比較して、居住者がエレベータに乗車するまでの推定期間だけ短く設定される。
さらに、ロビー階に位置する住戸の居住者は、ロビー扉を通過してから帰宅するまでにエレベータを使用する必要がない。そのため、ロビー階の住戸に設置された住戸装置は、帰宅待機モード移行処理において、図6のステップS102〜S107の処理を行わず、居住者がロビー扉を通行してからの経過時間が居住階徒歩到達推定時間T3に達した時点で、警備モードを帰宅待機モードに移行させればよい。同様に、ロビー階の上下の階など、居住者が普段エレベータを使用しないことが多いと推定される階の住戸に設置された住戸装置も、居住者がロビー扉を通行してからの経過時間が居住階徒歩到達推定時間T3に達したか否かのみに基づいて、警備モードを帰宅待機モードに移行させるか否か判定してもよい。
逆に、特に高層階など、ロビー階に移動するために居住者が普段階段を使用しないと推定される階の住戸に設置された住戸装置、あるいは全ての住戸装置について、帰宅待機モード移行処理において図6のステップS108の処理を行わず、単に居住者がロビー扉を通行してからの経過時間が居住階到達推定時間T2に達した時点で、警備モードを帰宅待機モードに移行させてもよい。あるいは、住戸装置は、離床信号及び着床信号の何れか一方を受信しないうちに経過時間が居住階到達推定時間T2に達すると(図6のステップS107−Yes)、警備モードを帰宅待機モードに移行させずに帰宅待機モード移行処理を終了してもよい。
さらに、住戸装置は、帰宅待機モード移行処理において、エレベータの制御装置から受信した離床信号を使用しなくてもよい。この場合、住戸装置は、図6のステップS102〜S104及びS106の処理を省略し、ステップS105において着床信号を受信したとき、経過時間tが、居住階到達最短時間T5以上となっているか否か判定する。この居住階到達最短時間T5は、居住者がロビーから住戸エリア内のエレベータを使用して居住階に到達するまでに最低限必要と推定される時間である。t<T5の場合は、住戸装置は、帰宅者による居住階への到達ではないと判断して、ステップS107の処理へ移行する。一方、t≧T5の場合は、住戸装置は、帰宅者が居住階に到達したと判断し、制御をステップS109に移行して、警備モードを帰宅待機モードに設定する。
この場合、管理装置の管理制御部は、エレベータ制御装置から行き先階情報を受信すると、管理装置の管理記憶部に記憶されている住戸管理テーブルを参照して、その所定階に位置する全ての住戸識別コードを特定する。そして管理制御部は、特定された住戸の識別コードに対応する住戸装置へ着床予定信号を送信してもよい。
そして帰宅モード移行処理を実行中の住戸装置は、図6のステップS105において、着床信号の代わりに、着床予定信号を受信したか否かを判定してもよい。
以上のように、当業者は、本発明の範囲内で、実施される形態に合わせて様々な変更を行うことができる。
2 呼出装置
21 リーダ
22 操作部
23 マイクロホン
24 スピーカ
25 記憶部
26 電気錠インターフェース
27 通信インターフェース
28 制御部
281 照合手段
282 錠制御手段
283 通話制御手段
3 管理装置
31 エレベータインターフェース
32 構内通信インターフェース
33 外部通信インターフェース
34 管理記憶部
35 管理制御部
351 通報制御手段
352 帰宅通知手段
353 離着通知手段
4 住戸装置
41 センサインターフェース
42 構内通信インターフェース
43 住戸操作部
44 住戸表示部
45 マイクロホン
46 スピーカ
47 住戸記憶部
48 住戸制御部
481 通話制御手段
482 モード制御手段
483 帰宅処理手段
484 異常判定手段
50 内部センサ
51 外周センサ
5 電気錠
6 信号線
100 集合住宅
110 ロビー
120 住戸エリア
130 ロビー扉
Claims (6)
- 複数階を持つ集合住宅に設置される警備システムであって、
各住戸に設置され、当該住戸の玄関扉からの侵入者を検知する玄関センサを少なくとも含む、外部から当該住戸への侵入者を検知する外周センサと、
各住戸に設置され、警備モードとして、前記外周センサによる侵入者の監視を行う侵入監視モード、前記玄関センサを除く他の前記外周センサによる侵入者の監視を行う帰宅待機モード、前記外周センサによる侵入者の監視を行わない警戒解除モードを有する住戸装置と、を含んで構成され、
前記集合住宅の住戸が存在する住戸エリアの出入口における居住者の通行を検知する通行検知手段と、
前記集合住宅の各階に人が到着したことを検知する離着検知手段と、
居住者の住戸に設置された前記住戸装置の警備モード及び該住戸の階とを記憶する記憶手段と、
前記通行検知手段が前記出入口における居住者の通行を検知し、該居住者に対応した住戸装置が前記侵入監視モードに設定されている場合に、前記離着検知手段による到着検知に基づき該居住者が居住する階に到着したと判断すると、該住戸装置の警備モードを前記帰宅待機モードに設定する制御手段と、
を具備することを特徴とする警備システム。 - 前記出入口は、前記各住戸の居住者が共通に利用する共同玄関であり、
前記通行検知手段は、前記出入口の外側に設置され、前記居住者を識別するための識別コードを取得する解錠操作手段を含み、前記解錠操作手段にて前記識別コードを取得すると、前記出入口に設けられた出入口扉の電気錠を解錠するとともに前記居住者が前記出入口を通行したと判定する、請求項1に記載の警備システム。 - 前記制御手段は、前記通行検知手段が前記居住者の通行を検知してから所定時間経過した後に、前記離着検知手段が該居住者が居住する階への前記到着を検知すると、該居住者が居住する階に到着したと判断する、請求項1または2に記載の警備システム。
- 前記離着検知手段は、
前記住戸エリアに設けられたエレベータのかごが各階に到着したことを、前記集合住宅の各階に人が到着したこととして検知する、請求項1〜3の何れか一項に記載の警備システム。 - 前記離着検知手段は、
さらに、前記出入口が存在するロビー階から前記エレベータのかごが離床したことを検知し、
前記制御手段は、
前記通行検知手段が前記出入口における居住者の通行を検知した後に、前記離着検知手段が前記離床を検知し、さらに該居住者が居住する階への前記到着を検知すると、該居住者が居住する階に到着したと判断する、請求項4に記載の警備システム。 - 各住戸に設置され、当該住戸内部に存在する侵入者を検知する内部センサを具備し、
前記住戸装置は、前記侵入監視モードとして、前記住戸が有人のときに設定される有人監視モードと、前記住戸が無人のときに設定され前記内部センサ及び前記外周センサによる侵入者の監視を行う無人監視モードとを有し、
前記制御手段は、前記住戸装置が前記有人監視モードであることを条件に前記帰宅待機モードへの設定を行う、請求項1〜5の何れか一項に記載の警備システム。
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