JP5337552B2 - 届け物預かりシステムおよび届け物預かり装置 - Google Patents

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Description

本発明は、建物の入口付近に設置されて届け物を一時的に保管する届け物預かり装置およびシステムに関し、特に、在宅/不在に拘らず預け入れを可能として戸外から在宅/不在の把握を困難とする届け物預かりシステムおよび届け物預かり装置に関する。
従来、住戸の玄関先や集合住宅のエントランスなどに設置されて、配達先が不在の場合に届け物を一時的に預け入れて保管する、一般に宅配ボックスと呼ばれる届け物の預かり装置が知られている。
このような従来の届け物預かり装置は、配達業者が住戸に訪れたときに、在宅者が居れば直接在宅者に届け物を引き渡し、不在であれば届け物預かり装置への預入を行うよう使用されている。
例えば、特許文献1には、届け先の住戸が在宅中であれば預け入れを不可として、在宅者に確実に手渡しさせる宅配物預かり装置が開示されている。この特許文献1の宅配預かり装置は、宅配業者が住戸を呼出したときに住戸が不在であることを条件として収納部となるロッカーを解錠する。
特開平6−219498号公報
しかしながら、不在であるときに限り届け物を預け入れ装置に預け入れる使用方法は、セキュリティ上好ましいものではない。
すなわち、近年では、不審者が配達業者を装ってインターホンから在宅者を呼び出して応対に出てきた在宅者に対し犯罪行為を行う事件が発生しており、セキュリティ性を鑑みると、在宅中であっても配達業者に対応せず、在宅不在問わず常時、届け物預かり装置への預入を促すことが好ましいのである。
また、特許文献1のように、住戸が不在の場合にのみ預け入れを許容する構成によれば、「預け入れが可能になる=不在」という図式が成立し、戸外の訪問者から住戸内が有人か無人かが容易に判別できるという問題が生じる。この場合においても、悪意の訪問者に対して家人の在不在を公開することとなるために、空き巣を誘発してセキュリティ性の低下を招くという問題がある。
そこで、本発明は、在宅中であっても訪問者に対面することなく届け物の預け入れを促すとともに、戸外から住戸の在不在の判別を困難として、セキュリティ性を向上できる届け物預かりシステムおよび届け物預かり装置の提供を目的とする。
上記の目的を達成するために本発明による届け物預かり装置は、住戸内に設置される住宅情報盤と、届け物を一時的に保管する収納部を備えるとともに前記住宅情報盤と接続されて住戸建物の出入口付近に設置される届け物預かり装置と、を備える届け物預かりシステムであって、前記住宅情報盤は、前記住戸が無人となるときに設定される無人モードと前記住戸が有人となるときに設定される有人モードとを設定するモード設定部と、在宅者が操作する操作部と、前記届け物預かり装置から呼出信号を受信すると報知出力する報知部と、前記呼出信号を受信したときに前記操作部が操作されると前記届け物預かり装置に応答信号を送信し、前記呼出信号を受信したときに無人モードであれば前記届け物預かり装置に無人信号を送信する住戸側通信部とを備え、前記届け物預かり装置は、訪問者が操作する届け物釦と、前記届け物釦が操作されたときに前記住宅情報盤に呼出信号を送信し、該住宅情報盤から応答信号又は無人信号を受信する戸外側通信部と、前記応答信号を受信すると前記収納部への預け入れを許容し、前記無人信号を受信すると前記収納部への預け入れ可否判定処理を実行して預け入れ可と判定されたときに前記収納部への預け入れを許容する預入判定部と、を備えたことを特徴とする。
かかる構成において、届け物預かり装置は、訪問者が預け入れの操作を行ったとき、在宅者から住宅情報盤の操作入力があれば収納部への物品の預け入れを許容し、住戸が無人状態であれば預け入れ可否の判定処理を実行して、かかる判定処理の結果預け入れ可と判定されたときに収納部への物品の預け入れを許容するように作用する。
かかる構成によれば、在宅者がいるときは在宅者に預け入れの可否を判定させ、不在時には自動判定にて預け入れの可否を判定して、在宅不在を問わず訪問者に届け物預かり装置への預入を促すことが可能となる。
これにより、在宅中であっても訪問者に対面して受け取り応対することが不要となり、また、戸外の訪問者から住戸の有人無人を把握するのを困難とすることができ、セキュリティ性を向上させることが可能となる。
また、好適には、前記預入判定部は、前記無人信号の受信後に前記収納庫への預け入れ可と判定すると、所定の遅延時間が経過したときに前記収納部への預け入れを許容する。
かかる構成において、届け物預かり装置は、住戸が無人状態であるときに預け入れ可否の判定処理結果として預け入れ可と判定したときは、所定の遅延時間が経過するのを待った後に、収納部への預け入れを許容するように作用する。遅延時間の計時開始タイミングとしては、届け物釦が操作された時、又は無人信号を受信した時、又は預け入れ可と判定した時などであってよい。
かかる構成によれば、届け物預かり装置は、住戸が無人状態であるときは、訪問者が届け物釦を操作してから間隔を置いて収納部への預け入れが許容される。
これにより、在宅者が呼出信号に応答し操作部を操作して預け入れを許容する場合と、住戸が無人で届け物預かり装置が自動判定にて預け入れの可否を判定して預け入れを許容する場合とで、両者間に生じる時間差を低減することができる。このため、戸外の訪問者から住戸の有人無人を把握するのを一層に困難として、セキュリティ性の向上を図ることが可能となる。
さらに、好適には、前記モード設定部は、さらに、在宅者への報知を不要とするときに設定される就寝モードが設定可能であり、前記報知部は、前記呼出信号を受信したときに前記就寝モードが設定されていれば前記報知出力を禁止し、前記住戸側通信部は、前記呼出信号を受信したときに前記就寝モードであれば前記届け物預かり装置に無人信号を送信する。
かかる構成において、住宅情報盤は、在宅者が仕事や就寝など報知出力を拒絶する場合に就寝モードが設定され、このとき届け物預かり装置から呼出信号を受けると無人信号を送信するよう作用する。
かかる構成によれば、住戸が有人であっても、在宅者の手を煩わせることなく届け物預かり装置に預け入れの可否を自動判定させて預け入れを許容させることが可能となり、在宅中であっても訪問者に対面して受け取り応対することを不要として、また、戸外の訪問者から住戸の有人無人を把握するのを困難とすることが可能となる。
また、好適には、さらに、前記届け物預かり装置の前方の画像を入力する画像入力部と、 前記届け物釦が操作されたときの画像に訪問者を識別可能な画像情報が含まれているか否かを判定する画像判定部とを備え、前記預入判定部は、前記無人信号を受信したときに前記画像判定部にて前記訪問者を識別可能な画像情報が含まれていると判定されれば、前記収納部への預け入れ可と判定して前記収納部への預け入れを許容する。
かかる構成において、届け物預かり装置は、訪問者が届け物操作を行ったときに撮像した画像データが訪問者を識別可能な、例えば顔画像やIDカード画像などの画像情報を含んでいるか否かを判定する。そして、画像データ中に訪問者を識別可能な画像情報が含まれていると判定されることを条件として収納部への物品の預け入れを可能とするように作用する。
かかる構成によれば、訪問者を識別可能な情報として複数存在し得る画像情報の何れかが取得されることで物品の預け入れが可能となる。
これにより、初めて来た訪問者であっても顔画像など自身を識別する画像情報が取得できれば物品の預け入れをすることが可能となり、事前の登録などを不要として訪問者の操作を簡便とできる一方で、カメラを避ける不審な行動を取る者の利用を制限することができる。
また、本発明の届け物預かり装置は、届け物を一時的に保管する収納部を備え、住戸内に設置される住宅情報盤と接続されて住戸建物の出入口付近に設置される届け物預かり装置であって、前記届け物預かり装置は、訪問者が操作する届け物釦と、前記届け物釦が操作されたときに前記住宅情報盤に呼出信号を送信し、該住宅情報盤が在宅者に操作されたことを示す応答信号又は前記住戸が無人であることを示す無人信号を受信する戸外側通信部と、前記応答信号を受信すると前記収納部への預け入れを許容し、前記無人信号を受信すると前記収納部への預け入れ可否を判定して預け入れ可と判定されたときに前記収納部への預け入れを許容する預入判定部と、を備えたことを特徴とする。
かかる構成によれば、在宅者がいるときは在宅者に預け入れの可否を判定させ、不在時には自動判定にて預け入れの可否を判定して、在宅不在を問わず訪問者に届け物預かり装置への預入を促すことが可能となる。
これにより、在宅中であっても訪問者に対面して受け取り応対することが不要となり、また、戸外の訪問者から住戸の有人無人を把握するのを困難とすることができ、セキュリティ性を向上させることが可能となる。
また、本発明の届け物預かり装置の別の態様は、届け物を一時的に保管する収納部を備え、住戸内に設置される住宅情報盤と接続されて住戸建物の出入口付近に設置される届け物預かり装置であって、前記届け物預かり装置は、前記住宅情報盤から前記住戸が有人であることを示す有人信号を受信すると有人状態を記憶し、前記住戸が無人であることを示す無人信号を受信すると無人状態を記憶する記憶部と、訪問者が操作する届け物釦と、前記届け物釦が操作されたときに前記住宅情報盤に呼出信号を送信し、該住宅情報盤が在宅者に操作されたことを示す応答信号を受信する戸外側通信部と、前記有人状態を記憶しているときは前記応答信号を受信すると前記収納部への預け入れを許容し、前記無人状態を記憶しているときは前記届け物釦が操作されると前記収納部への預け入れ可否を判定して預け入れ可と判定されたときに前記収納部への預け入れを許容する預入判定部と、を備えたことを特徴とする。
かかる構成において、届け物預かり装置は、住戸が有人状態か無人状態かを記憶して、この記憶した状態に基づいて、有人状態であれば在宅者から住宅情報盤の操作入力がなされるのを待ち受けて収納部への物品の預け入れを許容し、無人状態であれば預け入れ可否の判定処理を実行して、かかる判定処理の結果預け入れ可と判定されたときに収納部への物品の預け入れを許容するように作用する。
この態様によっても、在宅者がいるときは在宅者に預け入れの可否を判定させ、不在時には自動判定にて預け入れの可否を判定して、在宅不在を問わず訪問者に届け物預かり装置への預入を促すことが可能となる。
これにより、在宅中であっても訪問者に対面して受け取り応対することが不要となり、また、戸外の訪問者から住戸の有人無人を把握するのを困難とすることができ、セキュリティ性を向上させることが可能となる。
本発明によれば、在宅者がいるときは在宅者に預け入れの可否を判定させ、不在時には自動判定にて預け入れの可否を判定して、在宅不在を問わず訪問者に届け物預かり装置への預入を促すことが可能となる。これにより、在宅中であっても訪問者に対面して受け取り応対することが不要となり、また、戸外の訪問者から住戸の有人無人を把握するのを困難とすることができ、セキュリティ性を向上させることが可能となる。
また、住戸が無人状態であるときは、訪問者が届け物釦を操作してから間隔を置いて収納部への預け入れを許容することにより、有人時に在宅者が呼出信号に応答し操作部を操作して預け入れを許容する場合と、住戸が無人で届け物預かり装置が自動判定にて預け入れの可否を判定して預け入れを許容する場合とで、両者間に生じる時間差を低減することができる。このため、戸外の訪問者から住戸の有人無人を把握するのを一層に困難として、セキュリティ性の向上を図ることが可能となる。
本発明の届け物預かりシステムの全体構成を示す図 届け物預かり装置の正面視を示す図 届け物預かり装置の電気的構成を示すブロック図 住宅情報盤の電気的構成を示すブロック図 届け物預かり装置にて実行される制御プログラムの動作を示すフローチャート 届け物預かり装置にて実行される制御プログラムの動作を示すフローチャート 住宅情報盤にて実行される応答制御プログラムの動作を示すフローチャート
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図1は、本発明の届け物預かりシステムの全体構成を示す図である。届け物預かりシステム1は、建物となる住戸2の出入口付近に設置される届け物預かり装置3と、住戸2内に設置される住宅情報盤5とを含んで構成される。届け物預かり装置3と住宅情報盤5とは通信線6にて接続されている。
本実施形態では建物として戸建て住戸2を例に説明する。なお建物はこれに限定されず、集合住宅やテナントビルなど、何れであってもよい。
住宅情報盤5は、住戸2内の壁面に設置され、届け物預かり装置3や図示しないインターホン子機などを介して訪問者の画像を参照したり通話を行うインターホン親機としての一般的な機能を備える。また、住戸2内に設置された防犯センサと接続され、防犯センサにて異常を検出したときに遠隔の監視センタに通報を行う警備装置としての機能も備えている。
住宅情報盤5は、住戸2が有人のときに用いられ防犯センサによる監視を行わない有人モードと、住戸2が無人のときに用いられ防犯センサによる監視行う無人モードと、住戸2が有人のときに用いられ窓や扉など一部の防犯センサのみ監視を行う就寝モードとが、動作モードとして設定可能であり住戸利用者により適宜設定される。
図2は、届け物預かり装置3の正面視を示す図である。本実施形態において、届け物預かり装置3は、高さ約150cmであり、住戸2内の住宅情報盤5を呼出して通話するインターホン子機機能を備え住戸2の門柱に近接して設置されている。届け物預かり装置3には、施錠された収納扉31が設けられ、収納扉31を開放した内側には収納室32となる空間が設けられている。
また、届け物預かり装置2は施解錠部33を備え、この施解錠部33により収納扉31を施解錠する。施解錠部33は、いわゆる電気錠であり、届け物預かり装置3の処理により施解錠が制御される。施解錠部33は、通常状態においては収納扉31を開放禁止とする施錠状態とし、解錠信号が入力すると、扉31が開放可能となる解錠状態となる。
届け物を持って来訪する配達業者などの訪問者は、届け物預かり装置3を操作して住戸2内に届け物があることを告げる。このとき、届け物預かり装置3は、自己の前方画像を取得しており、訪問者が届け物預かり装置3を操作したときの画像とともに呼出信号を住宅情報盤5に送信して住宅情報盤5より住戸2内に届け物があることが報知される。
住宅情報盤5は、届け物預かり装置2から呼出信号を受信すると届け物があることを示す報知音を出力し、在宅者に報知するとともにモニタ53に訪問者の画像を表示する。
在宅者はかかる報知により必要に応じて訪問者に対応する。在宅者が、報知音の鳴動に応じて訪問者と通話するための通話操作、または訪問者に届け物預かり装置3へ物品を収納させる預入操作を行うと、これに対応する信号が住宅情報盤5から届け物預かり装置3に送信される。
届け物預かり装置3は、住宅情報盤5が預入操作されると収納扉31を解錠して、訪問者が収納室32に物品を預け入れることを可能とし、物品が収納されると受領伝票を発行して収納室32を施錠する。
なお、このとき既に収納室32に物品が収納されていれば、物品の預け入れを許容せず収納扉31の解錠を禁止してよい。
また、住宅情報盤5が届け物預かり装置2から呼出信号を受信したときに無人モードまたは就寝モードに設定されていれば、これに対応する信号が住宅情報盤5から届け物預かり装置3に送信される。
この場合、届け物預かり装置3は訪問者による物品の預け入れ可否を判定する。届け物預かり装置3は、訪問者を撮像した画像に訪問者を識別可能な顔画像などの画像情報が含まれていれば、収納扉31を解錠して訪問者が収納室32に物品を預け入れることを可能とし、物品が収納されると受領伝票を発行して収納室32を施錠する。
<届け物預かり装置>
次に、図3を用いて届け物預かり装置3の詳細について説明する。図3は、届け物預かり装置3の電機的構成を示すブロック図である。
届け物預かり装置3は、届け物があることを訪問者が通知する届け物釦としての操作部34と、画像入力部としてのカメラ35と、周囲の音声を集音するマイク36と、音声出力するスピーカ37と、種々の表示を行う表示部38と、物品の預かり伝票を発行する伝票発行部39と、収納扉31を施解錠する電気錠である施解錠部33と、収納室32に物品が収納されたことを検知する収納検知部40と、住宅情報盤5と接続された戸外通信部としての通信部41と、プログラムなどを記憶する記憶部42と、これら各部の制御を行う制御部45とを有して概略構成される。
カメラ35は、操作部近傍に設けられる。カメラ35は、届け物預かり装置3前方の画像を撮影して制御部45に画像データを出力する。
マイク36は、届け物預かり装置3前方の音声を集音して音声データとして制御部45に出力する。また、スピーカ37は、制御部45より出力される住宅情報盤5から送信された音声データを届け物預かり装置3前方に報知する。マイク36とスピーカ37とは、訪問者が住宅情報盤5を介して在宅者と通話するための通話部となる。
表示部38は、LCDやELディスプレイにて構成される表示デバイスである。表示部38は、カメラ35近傍の位置に設けられ、制御部45より出力されるメッセージなどを訪問者が参照可能に表示する。
伝票発行部39は、訪問者により収納室32に物品が預け入れられると預かり伝票を印字して発行する。
収納検知部40は、収納室32内部に設けられ収納室32内に物品が収納されたことを検知する。本実施形態において収納検知部40は収納室21の床面にかかる重量を検知する重量センサであり、重量の増減により物品の収納と取出しを検知する。
なお、収納検知部40はこれに限らず、赤外線の投受光部を収納室内に対向して設置して投受光部間の赤外線が遮断されることにより物品の収納を検知してもよく、他の何れの手段によって検知してよい。
通信部41は、住宅情報盤5と通信線6を介して接続される。通信部41は、制御部45より入力されるカメラ35からの画像データ、マイク36からの音声データ、及び操作部34の操作による呼出信号を通信線6を介して住宅情報盤5に送信し、また、住宅情報盤5から送信される各種信号を受信して制御部45に出力する。
記憶部42は、ROMやRAM、又はHDDにて構成され、各種プログラムなどを記憶している。また、記憶部42は、収納室に物品を預け入れた訪問者の画像データと時刻とを対応付けた収納履歴情報とを記憶する。
制御部45は、CPU、ROM、RAM等からなるマイクロコンピュータ及びその周辺回路で構成され、届け物預かり装置の制御を行う。そのために、制御部は、このマイクロコンピュータ及びマイクロコンピュータ上で実行されるコンピュータプログラムによって実現される機能モジュールとして、通信制御部451と、時計部452と、画像判定部453と、預入判定部454と、施解錠制御部455と、アクセサリ制御部456とを有する。なお、上述した記憶部42は制御部45内の記憶回路にて実現されてよい。
通信制御部451は、訪問者の操作により操作部34から操作入力を受けると、住宅情報盤5に呼出信号及びカメラ35から入力される画像データを送信する。住宅情報盤5は呼出信号の入力があると画像データをモニタ53に表示するとともに、報知音を鳴動させる。そして、在宅者により通話操作がなされると、通話信号を届け物預かり装置3に送信する。通信制御部451は通話信号を受信すると、住宅情報盤5にマイク36からの音声データを送信し、また住宅情報盤5から受信する音声データをスピーカ37に出力する。これにより、訪問者と在宅者の通話処理がなされる。
ここで、通信制御部451は、住宅情報盤5に呼出信号を送信したときに、住宅情報盤5が預入操作されたことを示す預入指示信号を受信すると、預け入れ信号を出力する。
また、住宅情報盤5に呼出信号を送信したときに、住宅情報盤5が無人モード又は就寝モードに設定されていることを示す無人信号を受信すると、または、所定の待機時間(例えば30秒)経過しても住宅情報盤5から通話信号を受信しないと、通信制御部451は預け入れ処理開始信号を出力する。
時計部452は、カレンダー機能を備えて現在時刻を計時している。時計部452は、各部の処理で用いられるタイマーとして機能し、要求に応じて所定時間の計時を行う。また、時計部452は、記憶部42に収納履歴情報を記憶するときに現在時刻を出力する。
画像判定部453は、カメラ35から入力される画像データを常時所定時間分バッファしており、新しい画像データが入力されると最も古い画像データを上書きして保持する。画像判定部453は、預け入れ処理開始信号を受けると、最新の画像データについて訪問者を識別可能な画像情報が含まれているか否かを判定する。
訪問者を識別可能な画像情報とは、画像データ中に含まれる当該訪問者を特定可能な情報であって、本実施形態では訪問者の顔画像、訪問者が胸元などに携帯するIDカード画像を例に説明する。
なお、訪問者を識別可能な画像情報はこれに限らず、当該訪問者を特定可能な画像上の情報であれば他の何れであってもよく、腕章や名刺、制服の情報などであってもよい。
画像判定部453は、最新の画像データについて、予め無人状態で撮影した背景画像データとの間で互いに対応する画素同士の差分値を算出し差分画像を生成する。そして、生成した差分画像に含まれる各画素の輝度値と所定のしきい値との大小に基づいて差分画像を2値化して、輝度値の変動がしきい値以上となる変動画素を抽出した差分2値画像を生成する。これにより、輝度値の変動がしきい値以上であった変動画素からなる変動領域が抽出される。このとき、膨張・収縮や微小面積除外のフィルタリングによりノイズを除去した2値画像を生成することが好ましい。
画像判定部453は、生成した差分2値画像に含まれる略連続した変動画素群を1つの変動領域としてグループ化し、各変動領域に固有のラベルでラベリングする。そして、ラベリングされた各変動領域について、顔らしさ、IDカードらしさを算出する。顔らしさは、エッジが楕円形状に類似して左右対称性を有した画像情報であることを評価して得られる値であり、IDカードらしさは、エッジが矩形状に類似してこの矩形領域内に顔写真に相当する肌色楕円領域と印刷文字に相当する黒色直線成分が所定数含まれた画像情報であることを評価して得られる値である。
画像判定部453は、この算出結果をそれぞれしきい値と比較して、顔らしさ、IDカードらしさの算出結果が対応するしきい値を超えると、該当する画像情報が含まれていると判定し、判定結果を出力する。
預入判定部454は、住宅情報盤5から受信した預入指示信号に基づく預け入れ信号を受けると、訪問者による収納室32への物品預け入れ可と判定して施解錠制御部455に許可信号を出力する。
また、預入判定部454は、預け入れ処理開始信号を受けると、画像判定部453から入力される訪問者を識別可能な画像情報の判定結果から、訪問者による収納室32への物品預け入れ可否を判定する。判定した結果は、所定の判定出力遅延時間(例えば10秒)の後に出力される。
本実施形態では、預入判定部454による判定基準は、訪問者を識別可能な画像情報として、顔・IDカードのうち少なくとも何れか1つが検出されることを条件としている。なお、予め設定された深夜帯については画像情報の検出如何に因らず預け入れ不可と判定してよい。
預入判定部454は、訪問者を識別可能な画像情報有りとの判定結果から、預け入れ可と判定すると、判定出力遅延時間(10秒)の後に施解錠制御部455に許可信号を出力する。
また、訪問者を識別可能な画像情報無しとの判定結果から預け入れ不可と判定すると判定出力遅延時間(10秒)の後にアクセサリ制御部456に不可信号を出力し、表示部38に預け入れ不可と判定されたことを表示させる。
ここで、判定出力遅延時間(10秒)は、住宅情報盤5にて在宅者が訪問者を確認し預入指示信号を送出した結果として届け物預かり装置3が施解錠部33を解錠する場合と、住宅情報盤5より自動的に無人信号が送出されて届け物預かり装置3が預け入れの可否判定を行った結果として施解錠部33の解錠や預け入れ不可の表示を行う場合との時間差を吸収する時間である。
通常、在宅者が報知音に応答してモニタ53を参照し、預け入れを許容するまでには一定の時間を要するのに対し、住宅情報盤5と届け物預かり装置3とで機械的に預け入れの可否を判定する処理は短時間のうちに処理が終了する。そこで、本実施形態では機械的に預け入れの可否が判定された場合に所定の判定出力遅延時間を設けることにより、預け入れが許容されるまでの時間差で住人の在不在を判別することを困難としている。
なお、本実施形態では、預入判定部454による預け入れ可否の判定を受けて、判定出力遅延時間を計時する構成について説明するが、これに限定されず、計時開始の起点は訪問者が操作部34を操作した時点、又は無人信号を受信した時点であってもよく、これに応じて遅延させる時間長を任意の値に設定してよい。
施解錠制御部455は、施解錠部33の作動を電気的に制限して、収納扉31の開放を禁止する施錠状態またはこの禁止を解除して開放可能とする解錠状態に設定する。施解錠制御部455は、預入判定部454から許可信号の入力を受けると施解錠部33に解錠信号を出力する。
施解錠部33は解錠信号の入力を受けると収納扉31を解錠する。そして、施解錠制御部455は、施解錠部33から受信する扉開または扉閉の信号より収納扉31の開閉状態を判別し、収納扉31が一度開放された後閉鎖状態になると収納扉31を施錠するよう施解錠部33に施錠信号を出力する。また、解錠信号を出力後所定の開放許容時間(例えば2分)を経過しても扉31が開放されない場合は施解錠部33に施錠信号を出力する。施解錠部33は施錠信号の入力を受けると収納扉31を施錠する。
なお、この施錠制御は、施解錠部33を自動施錠型の電気錠として実現してもよい。この場合、施解錠部33は収納扉31が一度開放された後閉鎖状態になると収納扉31を施錠し、また、所定の開放許容時間(2分)を経過しても扉が開放されない場合は収納扉31を施錠する。
アクセサリ制御部456は、操作部34、カメラ35、マイク36、スピーカ37、表示部38、伝票発行部39、収納検知部40の各部の動作を制御する。アクセサリ制御部456は、操作部34から操作入力を受けると表示部38を起動して、訪問者にガイダンス表示を行う。例えば、呼出信号を出力して預け入れの可否が判定されるまでの間は、しばらくお待ち下さい、というメッセージ表示を行う。
また、アクセサリ制御部456は、収納扉31が解錠された後に施錠されたときに収納検知部40が収納物を検知していれば、時計部452が計時する現在の日時と住戸利用者の氏名を印字した預かり伝票を発行するよう伝票発行部39を制御する。
なお、操作部34が操作入力されたときに時計部452の計時が予め設定された夜間帯であれば、アクセサリ制御部456はカメラ35近傍位置に設置された図示しない照明手段を点灯制御してよい。また、照度センサを備えて、アクセサリ制御部456は、操作部34が操作入力されたときに周囲の照度が所定値以下であればカメラ35近傍位置に設置された図示しない照明手段を点灯制御してよい。
<住宅情報盤>
次に、図4を用いて住宅情報盤5の詳細について説明する。図4は、住宅情報盤5の電機的構成を示すブロック図である。
住宅情報盤5は、在宅者の音声を集音するマイク51と、音声出力する報知部としてのスピーカ52と、届け物預かり装置3から受信した画像データを表示するモニタ53と、在宅者が各種入力操作を行う操作部54と、届け物預かり装置3と接続された住戸側通信部としての通信部55と、住戸2の各所に設置された防犯センサと接続されるセンサ接続部56と、遠隔の監視センタと接続され異常が検知されたときに通報出力する通報部57と、プログラムなどを記憶する記憶部58と、これら各部の制御を行う制御部60とを有して概略構成される。
スピーカ52は、制御部60より出力される届け物預かり装置3から送信された音声データおよび呼出信号の受信に伴う報知音を出力する。
操作部54は、届け物預かり装置3からの呼出信号に応答する通話釦および預入指示釦と、動作モードを無人、有人、就寝に切り替えるモード釦を備えて構成される。
記憶部58は、ROMやRAM、又はHDDにて構成され、各種プログラムなどを記憶している。また、記憶部58は、操作部54からの入力によりモード設定部61で設定される現在の動作モードをモード情報として記憶する。
制御部60は、CPU、ROM、RAM等からなるマイクロコンピュータ及びその周辺回路で構成され、住宅情報盤5の制御を行う。そのために、制御部60は、このマイクロコンピュータ及びマイクロコンピュータ上で実行されるコンピュータプログラムによって実現される機能モジュールとして、モード設定部61と、応答制御部62とを有する。なお、上述した記憶部58は制御部60内の記憶回路にて実現されてよい。
モード設定部61は、操作部54からの操作入力に基づいて、住戸2が有人のときに用いられ防犯センサによる監視を行わない有人モードと、住戸2が無人のときに用いられ防犯センサによる監視行う無人モードと、住戸2が有人のときに用いられ窓や扉など予め指定された一部の防犯センサのみ監視を行う就寝モードとの何れかに住宅情報盤5の動作モードを設定する。設定された動作モードは記憶部58のモード情報に記憶される。
住戸利用者は、住戸2から外出するときに無人モードを設定し、住戸2に帰宅すると有人モードを設定し、また、作業中や就寝中など住戸利用者が報知出力を拒絶する場合に就寝モードを設定する。
応答制御部62は、通信部55を介して届け物預かり装置3から呼出信号を受信したときに、モード情報に記憶された現在の動作モードに応じて各種の制御を行う。
応答制御部62は、呼出信号を受信したときに、モード情報に記憶された現在の動作モードが就寝モードでなければスピーカ52より報知音を出力させる。そして、報知音の出力後に在宅者から操作部54が通話操作されると届け物預かり装置3に通話信号を送信してマイク51及びスピーカ52を用い届け物預かり装置3を介して訪問者と通話を行う。また、報知音の出力後に在宅者から預入指示されると届け物預かり装置3に預入指示信号を送信して物品の預け入れを許容させる。
ここで、応答制御部62は、呼出信号を受信したときの動作モードが就寝モードであれば、呼出音の出力を禁止する。就寝モード時に呼出音の出力を禁止するのは在宅者の作業や就寝などを阻害しないためである。一方、無人モードの場合に呼出音の出力を禁止していないのは、有人時の動作と共通的な動作を行うことで在宅者が存在することを装って無人であることを極力戸外から把握できないようにするためである。
また、応答制御部62は、呼出信号を受信したときに、モード情報に記憶された現在の動作モードが無人モードまたは就寝モードの何れかであれば、届け物預かり装置3に無人信号を送信して、届け物預かり装置3に預け入れ可否を判定させる。
また、制御部60は、この他に、図示しないインターホン子機から呼び出しを受けた場合、これを呼出して在宅者とインターホン子機の通話処理を行い、また、動作モードに応じて監視中の防犯センサから検知信号を受信すると通報部57より異常通報を行う。これらの制御処理は、インターホン親機として、また、警備装置として周知のものであるため、詳細な説明は省略する。
<動作の説明>
次に、以上のように構成される届け物預かりシステム1の動作について説明する。図5は、届け物預かり装置3にて実行される制御処理プログラムの動作を示すフローチャートである。
届け物預かり装置3は、起動すると種々の初期設定を行いかかる処理を実行する。届け物預かり装置3は、操作部34からの入力を待ち受ける(ステップST1)。訪問者により操作部34が操作入力されると(ステップST1−Yes)、通信制御部451は住宅情報盤5に呼出信号及びカメラ35から入力される画像データを送信する(ステップST2)。
そして、住宅情報盤5が在宅者により通話操作され通信制御部451が通話信号を受信すると(ステップST3)、マイク36及びスピーカ37の入出力を住宅情報盤5と接続して訪問者と在宅者の通話処理を行う(ステップST4)。
訪問者と在宅者の通話中に住宅情報盤5が在宅者により預入指示されると(ステップST5−Yes)、通信制御部451は預け入れ信号を出力して預入判定部454が預け入れ可と判定し、処理を図6のST14へと進める。また、通話処理が終了すると(ステップST6−Yes)、届け物預かり装置3はかかる処理を終了する。
他方、在宅者が訪問者との通話を希望せず、住宅情報盤5が在宅者により預入指示されて通信制御部451が預入指示信号を受信すると(ステップST7−Yes)、通信制御部451は預け入れ信号を出力して預入判定部454が預け入れ可と判定し、処理を図6のST14へと進める。
また、住宅情報盤5が無人モードまたは就寝モードに設定されており、通信制御部451が無人信号を受信すると(ステップST8−Yes)、通信制御部451は預け入れ処理開始信号を出力し、預入判定部454が預け入れ可否判定処理を実行する(ステップST10)。
また、呼出信号を出力した後に、住宅情報盤5から通話信号、または預入指示信号、無人信号を受信することなく待機時間(30秒)が経過すると(ステップST9−Yes)、通信制御部451は預け入れ処理開始信号を出力し、預入判定部454が預け入れ可否判定処理を実行する(ステップST10)。
ステップST10において、画像判定部453は、入力される画像データを処理して画像データ中に顔画像、IDカードといった訪問者を識別可能な情報が含まれているか判定して結果を預入判定部454に出力する。預入判定部454は、画像判定部453の画像処理結果より訪問者を識別可能な画像情報として、顔・IDカードのうち少なくとも何れか1つが検出されていれば預け入れ可と判定し、何れも検出されていなければ預け入れ不可と判定する。
そして、預入判定部は、時計部451に判定出力遅延時間(10秒)を計時させる(ステップST11)。判定出力遅延時間は、前述のように、住宅情報盤5にて在宅者が訪問者を確認して届け物預かり装置3が施解錠部33を解錠する場合と、住宅情報盤5が機械的に無人信号を送出して届け物預かり装置3が預け入れの可否判定を行った場合との時間差を吸収する時間である。
計時が終了すると(ステップST11−Yes)、預け入れ可否判定処理の結果に応じた出力を行う。預け入れ不可と判定されていれば(ステップST12−No)、アクセサリ制御部456が表示部38に預け入れ不可を表示する(ステップST13)。
他方、預け入れ可と判定されていれば(ステップST12−Yes)、処理を図6のST14へと進める。
ステップST14では、施解錠制御部455が、施解錠部33に解錠信号を出力して収納扉31を解錠し、収納室32への預け入れを許容する。なお、このとき既に収納室32に物品が収納されていれば、施解錠制御部455は解錠を禁止してステップST13へ処理を進めてよい。
施解錠制御部455は、収納扉31が開放されて閉鎖されたことを検知すると施錠信号を出力して施解錠部33を施錠させる(ステップST15−Yes)。また、施解錠部33は、解錠信号を送信してから扉31が開放されない又は閉鎖されないままに開放許容時間(2分)を経過すると(ステップST16−Yes)、現在扉31が施錠可能か否か、即ち閉鎖しているか否かを判定する(ステップST17)。開放許容時間(2分)を経過しても扉31が開放したままで施錠できない場合は(ステップST17−No)、アクセサリ制御部456がスピーカ37から異常出力を行い、また通信制御部451が住宅情報盤5に異常信号を出力する(ステップST18)。
他方、扉31が開放されずに開放許容時間(2分)を経過した場合(ステップST17−Yes)、施解錠制御部455は、施解錠部33を施錠させる(ステップST19)。
そして、アクセサリ制御部456は、収納扉31が施錠されると収納検知部40が収納物を検知しているか否か判定し(ステップST20)、収納物有りと判定されれば(ステップST20−Yes)、時計部452が計時する現在の日時と住戸利用者の氏名を印字した預かり伝票を発行するよう伝票発行部を制御する(ステップST21)。また、このとき、時計部452が計時した現在時刻と、画像判定部453にバッファされている訪問者を識別可能な画像情報を含むと判定された画像データとを記憶部42の収納履歴情報に記憶する。預け入れ可否判定処理を実行していない場合は、時計部452が計時した現在時刻と、訪問者が操作部34を操作入力したときに得られた画像データとを収納履歴情報に記憶する。そして、制御部45はかかる処理を終了する。
このように、届け物預かり装置3は、届け物持った訪問者が操作部34を操作して住宅情報盤5を呼出したときに、住戸2に在宅者が居ればこの在宅者の指示により預け入れを許容し、在宅者が不在であれば又は在宅者が対応を拒絶していれば、預け入れ可否の判定処理を実行して、預け入れ可と判定されたときに預け入れを許容する。これにより、在不在に拘らず訪問者と直接対面することなく物品を受け取ることが可能となり、宅配業者などを装った犯罪行為を抑制してセキュリティ性を向上させることが可能となる。
また、訪問者から住戸の在不在を把握するのを困難として、不在時における空き巣行為などを抑制することも可能となり、これによってもセキュリティ性の向上を図ることができる。
次に、住宅情報盤5の動作について説明する。
住宅情報盤5は、在宅者の操作入力を受けて動作モードを設定し記憶部58に記憶する。そして、動作モードに応じて防犯センサの監視などの処理を行う。また、住宅情報盤5の応答制御部62は届け物預かり装置3からの呼出信号を待ち受けている。
以下、図7を用いて住宅情報盤5の応答制御処理を説明する。図7は応答制御部62にて実行される応答制御処理プログラムの動作を示すフローチャートである。
応答制御部62は、届け物預かり装置3から呼出信号を受信すると(ステップST51−Yes)、記憶部58のモード情報を参照して現在の動作モードが就寝モードか否かを判定する(ステップST52)。ここで、就寝モードであれば(ステップST52−Yes)、届け物預かり装置3に無人信号を送信して(ステップST53)、処理を終了する。届け物預かり装置3は、これを受けて預け入れ可否の判定処理を行う。
他方、現在の動作モードが就寝モードでなければ(ステップST52−No)、スピーカ52より報知音を出力し受信する画像データをモニタ53に出力する(ステップST54)。そして、現在の動作モードが無人モードであれば(ステップST55−Yes)、届け物預かり装置3に無人信号を送信して(ステップST53)、処理を終了する。これを受けて、届け物預かり装置3は預け入れ可否の判定処理を行う。
動作モードが無人モードでなければ、即ち有人モードであれば(ステップST55−No)、応答制御部62は、所定の待ち受け時間(例えば30秒)の間通話操作と預入指示操作を待ち受ける(ステップST56〜ST58)。待ち受け時間は、在宅者がモニタ53に出力される訪問者の映像を確認して操作入力を行うのを待ち受ける時間であり、届け物預かり装置3の待機時間以下に設定される。通話操作も預入指示操作もなく(ステップST56−No,ST57−No)、待ち受け時間(30秒)が経過すると(ステップST58−Yes)、応答制御部62はかかる処理を終了する。このとき、届け物預かり装置3は、待機時間が経過するまで通話信号も預入指示信号も受信しないことに基づいて預け入れ可否の判定処理を行う。
他方、待ち受け時間(30秒)内に、在宅者により操作部54が通話操作されると(ステップST56−Yes)、届け物預かり装置3に通話信号を送信し、マイク51及びスピーカ52の入出力を届け物預かり装置3と接続して訪問者と在宅者の通話処理を行う(ステップST59)。訪問者と在宅者の通話中に在宅者により預入指示操作されると(ステップST60−Yes)、届け物預かり装置3に預入指示信号を送信して(ステップST62)、処理を終了する。届け物預かり装置3は、これを受けて物品の預け入れを許容して施解錠部33を解錠する。また、通話処理が終了すると(ステップST61−Yes)、届け物預かり装置3はかかる処理を終了する。
また、待ち受け時間(30秒)内に、在宅者により操作部54が預入指示操作されると(ステップST57−Yes)、届け物預かり装置3に預入指示信号を送信して(ステップST62)、処理を終了する。これを受けて、届け物預かり装置3は物品の預け入れを許容して施解錠部33を解錠する。
このように、住宅情報盤5は、届け物持った訪問者が届け物預かり装置3を操作して呼出を行ったときに、在宅者が作業中や就寝中であれば呼出音の出力を禁止して、在宅者を煩わせることなく、届け物預かり装置3に預け入れ判定処理を行わせる。また、住戸2が不在であれば、同様に届け物預かり装置3に預け入れ判定処理を行わせる。また、在宅者への報知が許容されている場合には、訪問者が呼出を行ったときに在宅者に報知して、かかる訪問者による預け入れを許容すると在宅者が判断すれば、届け物預かり装置3が物品の預け入れを許容する。
これにより、在宅者は宅配業者などの訪問者に直接対面することなく物品を受け取ることが可能となり、また、戸外の訪問者から住戸の在不在を判別することを困難として、犯罪行為を抑制しセキュリティ性を向上させることが可能となる。
以上に、届け物預かりシステムの実施形態を説明した。
なお、上記実施形態では、訪問者の操作入力を受けて住宅情報盤を呼出し、この結果として住宅情報盤の動作モードに応じて無人信号を受信したときに、届け物預かり装置が預け入れ可否の判定処理を行う例について説明したが、これに限定されない。
すなわち、住宅情報盤にて動作モードが設定されると、この設定された動作モード示す信号を届け物預かり装置に送信し、届け物預かり装置が住宅情報盤の動作モードを記憶して、訪問者の操作入力を受けたときに自己が記憶する住宅情報盤の動作モードに応じて制御処理するようにしてもよい。
この場合、届け物預かり装置は、訪問者の操作入力を受け付けると、記憶部を参照して住宅情報盤の動作モードを確認し、無人モードまたは就寝モードであれば住宅情報盤に呼出信号を送信することなく、預け入れ可否判定処理を実行して物品の預け入れを許容するか否か判定する。他方、住宅情報盤が有人モードであれば、上記の実施形態同様に呼出信号を送信して通話信号または預入指示信号を待ち受ける。
かかる変形例によっても、届け物預かり装置は、届け物持った訪問者が呼出したときに、住戸の在不在に拘らず訪問者と対面することなく物品を受け取ることが可能となり、宅配業者などを装った犯罪行為を抑制し、また、訪問者から住戸の在不在を把握するのを困難として、セキュリティ性の向上を図ることができる。
また、上記実施形態では、預け入れ判定処理として、訪問者の画像データから当該訪問者を識別可能な画像情報が得られるか否かに基づき判定する構成を説明したが、これに限定されず、預け入れ判定処理は、IDカードの照合処理や暗証番号の照合処理、またはバイオメトリクス情報の照合処理により、訪問者が予め登録された配達会社であることや登録された人物であることを認証して預け入れ可と判定する処理であってもよい。
さらに、上記実施形態では、住宅情報盤が有人モードと無人モードと就寝モードに設定される例について説明したが、これに限定されず、少なくとも有人モードと無人モードに設定できればよい。
その他、当業者は、本発明の範囲内で、実施される形態にあわせて様々な変形例を用いることができる。
1 届け物預かりシステム
2 住戸
3 届け物預かり装置
5 住宅情報盤
6 通信線
31 収納扉
32 収納室
33 施解錠部
34 操作部
35 カメラ
36 マイク
37 スピーカ
38 表示部
39 伝票発行部
40 収納検知部
41 通信部
42 記憶部
45 制御部
51 マイク(住宅情報盤)
52 スピーカ(住宅情報盤)
53 モニタ(住宅情報盤)
54 操作部(住宅情報盤)
55 通信部(住宅情報盤)
56 センサ接続部(住宅情報盤)
57 通報部(住宅情報盤)
58 記憶部(住宅情報盤)
60 制御部(住宅情報盤)

Claims (6)

  1. 住戸内に設置される住宅情報盤と、届け物を一時的に保管する収納部を備えるとともに前記住宅情報盤と接続されて住戸建物の出入口付近に設置される届け物預かり装置と、を備える届け物預かりシステムであって、
    前記住宅情報盤は、
    前記住戸が無人となるときに設定される無人モードと前記住戸が有人となるときに設定される有人モードとを設定するモード設定部と、
    在宅者が操作する操作部と、
    前記届け物預かり装置から呼出信号を受信すると報知出力する報知部と、
    前記呼出信号を受信したときに前記操作部が操作されると前記届け物預かり装置に応答信号を送信し、前記呼出信号を受信したときに無人モードであれば前記届け物預かり装置に無人信号を送信する住戸側通信部とを備え、
    前記届け物預かり装置は、
    訪問者が操作する届け物釦と、
    前記届け物釦が操作されたときに前記住宅情報盤に呼出信号を送信し、該住宅情報盤から応答信号又は無人信号を受信する戸外側通信部と、
    前記応答信号を受信すると前記収納部への預け入れを許容し、前記無人信号を受信すると前記収納部への預け入れ可否判定処理を実行して預け入れ可と判定されたときに前記収納部への預け入れを許容する預入判定部と、
    を備えることを特徴とした届け物預かりシステム
  2. 前記預入判定部は、
    前記無人信号の受信後に前記収納庫への預け入れ可と判定すると、所定の遅延時間が経過したときに前記収納部への預け入れを許容する請求項1に記載の届け物預かりシステム。
  3. 前記モード設定部は、さらに、在宅者への報知を不要とするときに設定される就寝モードが設定可能であり、
    前記報知部は、前記呼出信号を受信したときに前記就寝モードが設定されていれば前記報知出力を禁止し、
    前記住戸側通信部は、前記呼出信号を受信したときに前記就寝モードであれば前記届け物預かり装置に無人信号を送信する請求項1または2に記載の届け物預かりシステム。
  4. さらに、
    前記届け物預かり装置の前方の画像を入力する画像入力部と、
    前記届け物釦が操作されたときの画像に訪問者を識別可能な画像情報が含まれているか否かを判定する画像判定部とを備え、
    前記預入判定部は、
    前記無人信号を受信したときに前記画像判定部にて前記訪問者を識別可能な画像情報が含まれていると判定されれば、前記収納部への預け入れ可と判定して前記収納部への預け入れを許容する請求項1から3の何れかに記載の届け物預かりシステム。
  5. 届け物を一時的に保管する収納部を備え、住戸内に設置される住宅情報盤と接続されて住戸建物の出入口付近に設置される届け物預かり装置であって、
    前記届け物預かり装置は、
    訪問者が操作する届け物釦と、
    前記届け物釦が操作されたときに前記住宅情報盤に呼出信号を送信し、該住宅情報盤が在宅者に操作されたことを示す応答信号又は前記住戸が無人であることを示す無人信号を受信する戸外側通信部と、
    前記応答信号を受信すると前記収納部への預け入れを許容し、前記無人信号を受信すると前記収納部への預け入れ可否を判定して預け入れ可と判定されたときに前記収納部への預け入れを許容する預入判定部と、
    を備えることを特徴とした届け物預かり装置。
  6. 届け物を一時的に保管する収納部を備え、住戸内に設置される住宅情報盤と接続されて住戸建物の出入口付近に設置される届け物預かり装置であって、
    前記届け物預かり装置は、
    前記住宅情報盤から前記住戸が有人であることを示す有人信号を受信すると有人状態を記憶し、前記住戸が無人であることを示す無人信号を受信すると無人状態を記憶する記憶部と、
    訪問者が操作する届け物釦と、
    前記届け物釦が操作されたときに前記住宅情報盤に呼出信号を送信し、該住宅情報盤が在宅者に操作されたことを示す応答信号を受信する戸外側通信部と、
    前記有人状態を記憶しているときは前記応答信号を受信すると前記収納部への預け入れを許容し、前記無人状態を記憶しているときは前記届け物釦が操作されると前記収納部への預け入れ可否を判定して預け入れ可と判定されたときに前記収納部への預け入れを許容する預入判定部と、
    を備えることを特徴とした届け物預かり装置。




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