JP2005343602A - エレベータ制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】連続してON/OFFする入力信号に対しても、多重系による照合確認を容易に行えるとともに、ある系統に異常が発生した場合にも容易に保守運転を行うことのできるエレベータ制御装置を得る。
【解決手段】検出器からの信号は、複数のマイコンのそれぞれに入力される。複数のマイコンは、共通に設けられた外部クロック発生手段により同期が取られ、入力処理及び演算処理を実行する。また、複数のマイコンには、外部の記憶手段として共通に設けられた共有メモリがつながれており、それぞれバスを介して共有メモリに対してデータの読み書きを行う。また、ある系統に異常が発生した場合には、正常な系統による保守運転を可能とするための許可指令強制設定部を有する。複数のマイコンのそれぞれは、複数のマイコンに共通の外部クロック、共有メモリを有する単純なハードウェア構成を取っている。
【選択図】図1
【解決手段】検出器からの信号は、複数のマイコンのそれぞれに入力される。複数のマイコンは、共通に設けられた外部クロック発生手段により同期が取られ、入力処理及び演算処理を実行する。また、複数のマイコンには、外部の記憶手段として共通に設けられた共有メモリがつながれており、それぞれバスを介して共有メモリに対してデータの読み書きを行う。また、ある系統に異常が発生した場合には、正常な系統による保守運転を可能とするための許可指令強制設定部を有する。複数のマイコンのそれぞれは、複数のマイコンに共通の外部クロック、共有メモリを有する単純なハードウェア構成を取っている。
【選択図】図1
Description
本発明は、複数の制御系を備えた多重冗長構造のエレベータ制御装置に関するものである。
従来の鉄道用保安制御装置における多重冗長構造では、複数の制御系によりフェイルセーフ機能を確保して信頼性を向上させることが可能となっている。各制御系は、共有メモリを用いて、現場機器との間の信号の入出力結果について、自系統と他系統との照合を行い、データが一致しない場合は故障であるとして鉄道の走行を停止するものである。
具体的には、ある入力接点信号に対して、自系統(以下、A系と呼ぶ)の入力結果と他系統(以下、B系と呼ぶ)の入力結果とは、次のようにして照合される。A系コントローラは、A系入力ユニットから入力接点信号を読み取るとともに、読み取り結果を共有メモリに書き込む。一方、B系コントローラも同様にして、B系入力ユニットから入力接点信号を読み取るとともに、読み取り結果を共有メモリに書き込む。
A系コントローラは、B系コントローラが書き込んだ結果を共有メモリから読み取り、A系入力ユニットから読み取った自らの入力結果と照合することにより、自系統と他系統との入力結果の照合を行っている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、従来技術には次のような問題点がある。従来の多重冗長構造において、自系統のコントローラが他系統の入力結果を得るに当たっては、他系統のコントローラによって共有メモリに書き込まれた他系統による読み取り結果を読み取っている。このような構成においては、多重系を実現するための回路構成が複雑になる。さらに、これに伴ってデータ処理も複雑となり、動作速度が遅くなる、あるいは読み取り結果が遅延するといった問題が起こる。さらに、専用のハードウェアが必要になり装置が高価になるといった問題があった。
また、従来の多重冗長構造において、各制御系は、リレー回路による接点信号を読み取り、そのON/OFF状態の照合確認を行うものである。しかし、例えば信号検出手段としてエンコーダを用いた場合には、連続してON/OFFする信号が各制御系に入力されることとなり、従来の各制御系ではこのような入力信号のカウント結果の照合確認を行うことはできないという問題があった。
さらに、従来の多重冗長構造において、ある系統に異常が発生した場合には、その制御系で使用している部品あるいは基板を正常品に交換した後でなければエレベータを動作させることができず、状況によってはかご内に閉じこめられた乗客を救出するために長時間を要するといった問題があった。
本発明は上述のような課題を解決するためになされたもので、連続してON/OFFする入力信号に対しても、多重系による照合確認を容易に行えるとともに、ある系統に異常が発生した場合にも、その制御系で使用している部品あるいは基板を正常品に交換することなく容易に保守運転を行うことのできるエレベータ制御装置を得ることを目的とする。
本発明に係るエレベータ制御装置は、演算処理装置を個別に有する2系統以上の制御系と、各制御系の演算処理装置間で相互に読み書きが可能な共有メモリとを備え、各制御系の演算処理装置は、エレベータ制御に使用するパルス列信号を入力信号として取り込む際に、自系統の検出手段を用いて検出したパルス列信号と、他系統の検出手段を用いて検出したパルス列信号とをともに入力信号として取り込み、両入力信号のパルス数をカウントした結果の差分があらかじめ決められた入力信号許容誤差範囲内のときは、あらかじめ決められた制御系の検出手段からの入力信号を用いてエレベータ制御に必要な演算処理を実行して演算結果を共有メモリに書き込み、さらに共有メモリから他系統の演算結果を読み込み自系統の演算結果との差分を求め、両演算結果の差分があらかじめ決められた演算結果許容誤差範囲内のときは、全制御系が正常状態であると判断してエレベータの制御動作を許可する制御動作許可指令を出力し、両入力信号の差分が入力信号許容誤差範囲外のとき、または両演算結果の差分が演算結果許容誤差範囲外のときには、いずれかの制御系が異常状態であると判断してエレベータの制御動作を停止させる制御動作停止指令を出力するエレベータ制御装置であって、各制御系の演算処理装置の指令出力端を制御動作許可指令が常時出力されている状態に強制的に設定可能な許可指令強制設定部をそれぞれさらに備え、各制御系の演算処理装置は、他系統の許可指令強制設定部から設定状態を読み取り、他系統の許可指令強制設定部が制御動作許可指令を常時出力している状態のときは、自系統の検出手段からの入力信号を用いてエレベータ制御に必要な演算処理を実行し、自系統は正常状態であると判断してエレベータの制御動作を許可する制御動作許可指令を出力するものである。
本発明によれば、複数のマイコンに対して共通の外部クロックと共有メモリとを有する単純なハードウェア構成を取ることにより、連続してON/OFFするパルス列の入力信号に対しても、多重系による照合確認を容易に行うことができ、安価でかつ高い信頼性を有するエレベータ制御装置を得ることができるとともに、許可指令強制設定部を有することにより、多重系のいずれかで故障が発生した場合にも、容易に保守運転を可能とするエレベータ制御装置を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1では、エレベータの制御が可能な制御系が、a制御系、b制御系の2系統により構成される場合について説明する。
本発明の実施の形態1では、エレベータの制御が可能な制御系が、a制御系、b制御系の2系統により構成される場合について説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係るエレベータ制御装置の制御系の冗長構造を示す図である。図1に示す各制御系は、演算処理装置であるマイクロコンピュータ(以下マイコンと呼ぶ)のみを記載した概略の構成となっており、図示しないが記憶部としてROM、RAMを有している。
また、エレベータの調速器の軸には、エレベータのかご位置・速度情報を得るためにエンコーダ等の検出器(図示せず)が取り付けられていて、ここでは、検出器からのパルス列の信号が、それぞれの制御系に対応した入力ユニット1a、1bに入力される場合を想定している。さらに、信頼性を向上する目的で、同一の信号を複数の検出手段で検出するために、各制御系に対して個別にエンコーダ等の検出器が取り付けられている。
入力ユニット1a、1bを介した検出器からの信号は、2系統のマイコン2a、2bの両方に入力される。マイコン2a、2bは、共通に設けられた外部クロック発生手段3により同期が取られ、入力処理及び演算処理を実行する。マイコン2a、2bは、パルス列である入力信号のパルス数をカウントするために、イベントカウンタレジスタ(図示せず)をそれぞれ有している。
この2系統のマイコン2a、2bには、外部の記憶手段として共通に設けられた共有メモリ4がつながれている。マイコン2a、2bは、それぞれバスを介して共有メモリ4に対してデータの読み書きを行うことができる。このような構成により、マイコン2a、2bは、他系統の演算結果を読み取ることができる。
それぞれのマイコン2a、2bは、両系統の入力信号及び両系統の演算結果を比較判断することにより、a制御系とb制御系とがともに正常な状態であるか否か、すなわち制御系が正常な状態であるか否かを判断できる。さらに、マイコン2a、2bは、その判断結果の信号をフォトカプラ5a、5bに出力することにより、リレーコイル6a、6bのON/OFF状態を切り換えることができる。
リレーコイル6aのリレー接点7a及びリレーコイル6bのリレー接点7bは、リレーコイル8とリレーコイル8の制御回路ライン9との間に直列に挿入されている。ここで、リレーコイル6a、6b及びリレー接点7a、7bはリレー回路部に相当する。
リレーコイル8は、リレー接点7a、7bのいずれか1つでもOFF状態になると、励磁が切れる。したがって、図示していないが、例えば、エレベータのモータブレーキ電源を遮断する回路にリレーコイル8のリレー接点を挿入することにより、マイコン2a、2bからの出力に基づいてモータにブレーキをかけることが可能となる。
さらに、マイコン2aの指令出力端は、フォトカプラ5aの入力側に接続されるとともに、許可指令強制設定部に相当するジャンパ10aの一端にも接続されている。このジャンパ10aの他端は、グランドレベルに接続されており、ジャンパ10aを短絡状態とすることにより、マイコン2aの指令出力端及びフォトカプラ5aの入力側は、強制的にグランドレベルと接続された状態となり、その結果としてリレーコイル6aを常時ON状態とすることができる。すなわち、ジャンパ10aを短絡状態とすることにより、マイコン2aからの判断結果に基づく指令出力に依存せずに、指令出力端からハードウェア的に制御動作許可指令が常時出力されている状態を強制的に設定でき、その結果、リレーコイル6aは常時ON状態を保つこととなる。
同様に、マイコン2bの指令出力端は、フォトカプラ5bの入力側に接続されるとともに、許可指令強制設定部に相当するジャンパ10bの一端にも接続されている。このジャンパ10bの他端は、グランドレベルに接続されており、ジャンパ10bを短絡状態とすることにより、マイコン2bの指令出力端及びフォトカプラ5bの入力側は、強制的にグランドレベルと接続された状態となり、その結果としてリレーコイル6bを常時ON状態とすることができる。すなわち、ジャンパ10bを短絡状態とすることにより、マイコン2bからの判断結果に基づく指令出力に依存せずに、指令出力端からハードウェア的に制御動作許可指令が常時出力されている状態を強制的に設定でき、その結果、リレーコイル6bは常時ON状態を保つこととなる。
さらに、許可指令強制設定部の設定状態を読み取るために、ジャンパ10a及びジャンパ10bの短絡状態を示す接点信号が、ともにそれぞれのマイコン2a、2bに接続されている。マイコン2a、2bは、この接点信号の状態を読み取ることにより、ジャンパ10a及びジャンパ10bが短絡状態であるか否かを判断することができる。
ここで、b制御系に何らかの異常が発生したことを仮定する。b制御系の異常としては、例えば、マイコン2bの故障、入力ユニット1bの故障、あるいはエンコーダ等の検出器の故障などが考えられる。このようにb制御系に何らかの異常が発生したときは、両系統の入力信号及び両系統の演算結果の比較判断がそれぞれのマイコン2a、2bで行われることにより、少なくともマイコン2a、2bのいずれかによって異常状態が検出される。
2重系による検出により、何らかの異常が検出されると、リレーコイル6a、6bがともにON状態となることはなく、その結果、リレーコイル8もOFF状態となり、エレベータは、通常の走行動作ができない状態となる。b制御系の異常を復旧させるためには、異常原因を解析することにより故障した部品あるいは基板を特定し、交換することが必要となる。
しかし、かご内に乗客が閉じこめられている場合等は、まず第1に乗客を早急に救出することが要求される。このような状況において、故障した部品あるいは基板等の交換をせずに、エレベータの保守運転を迅速に行うために、ジャンパ10a、10bを活用できる。保守員は、b制御系が異常であることはわかったものの、その原因を特定できない状況においては、ジャンパ10bを短絡状態とすることのみによって、a制御系だけを使用した単独制御系による運転に切り換えることができる。
a制御系のマイコン2aは、ジャンパ10bが短絡状態となったことを読み取ると、b制御系に何らかの異常が発生し、保守員によりジャンパ10bが短絡状態に設定されたと判断し、通常の多重系による制御からa制御系のみの単独制御に切り換える。すなわち、a制御系におけるマイコン2aは、a制御系用のエンコーダ等の検出器からの信号を、入力ユニット1aを介して読み取り、a制御系のみの単独制御を行うこととなる。
さらに、a制御系は、エレベータ駆動制御部であるエレベータ制御CPU11に対して、通常走行時よりも遅い速度での昇降動作を行うための昇降速度低速設定指令を出力することができる。これにより、a制御系による単独制御に切り換えた場合には、通常走行時よりも遅い速度でかごを走行させることが可能となり、かご内に閉じこめられた乗客を救出することが可能となる。
次に、図2を用いて、実施の形態1におけるエレベータ制御装置の動作を詳細に説明する。図2は、本発明の実施の形態1に係るエレベータ制御装置における制御系の正常状態判断及び短絡状態判断を行う処理を示したフローチャートである。ステップ番号の添字a、bは、それぞれa制御系、b制御系を表すものであり、基本的な処理は、両系統で同一である。そこで、a制御系において制御系の正常状態及び短絡状態を判断する場合を中心に説明する。
a制御系のマイコン2aは、入力ユニット1aを介して、エレベータの調速器の軸に取り付けられたエンコーダからの入力信号INaを取り込む。これとともに、a制御系のマイコン2aは、入力ユニット1bを介して、エレベータの調速器の軸に取り付けられた別のエンコーダからの入力信号INbもさらに取り込む。また、a制御系のマイコン2aは、ジャンパ10a、10bの接点信号の状態も取り込む(S201a)。
マイコン2aは、取り込んだジャンパ10a、10bの接点信号の状態から、ジャンパ10bのみが短絡状態であるかを判断する(S202a)。ジャンパ10bのみが短絡状態となっているときは、マイコン2aは、a制御系による単独制御を行うものと判断し、入力信号INaに基づくカウント値を採用し、位置データ、速度データの演算処理を行う(S203a)。そして、マイコン2aは、エレベータがa制御系による単独制御に基づいて走行できるように制御動作許可指令をフォトカプラ5aに出力し(S210a)、その後、次の演算周期へと移行する。
なお、図2のフローチャートには図示していないが、マイコン2aは、a制御系による単独制御を行った場合には、制御動作許可指令を出力するとともに、エレベータ駆動制御部であるエレベータ制御CPU11に対して、通常走行時よりも遅い速度での昇降動作を行うための昇降速度低速設定指令を出力することができる。これにより、エレベータ制御CPU11は、a制御系による単独制御の際の昇降速度を、通常走行時よりも遅い速度に切り換えて昇降動作を行うことが可能となる。
一方、マイコン2aは、ジャンパ10bが短絡状態となっていないと判断したときは(S202a)、a制御系とb制御系による2重系の制御を行うものと判断し、イベントカウンタレジスタにより、それぞれの入力信号INa、INbのパルス数のカウント処理を行う(S204a)。さらに、マイコン2aは、外部クロック発生手段3からのクロック信号に同期して、一定の演算周期でそのイベントカウンタレジスタのカウント値を読み出す。
マイコン2aは、イベントカウンタレジスタから読み出した入力信号INa、INbに関するそれぞれのカウント値を照合する。具体的には、マイコン2aは、両カウント値の差分を求め、差分値があらかじめ決められた入力信号許容誤差範囲内であるかを判断する(S205a)。
差分値が入力信号許容誤差範囲内であれば、マイコン2aは、入力信号INaに基づくカウント値をマスタとして採用し、位置データ、速度データの演算処理を行う(S206a)。ここで、入力信号INa、INbに関するカウント値のどちらをマスタとして採用するかは、処理判断のルールとして、全てのマイコンに対してあらかじめ共通に定めておくものである。
本実施の形態1においては、入力信号INaに関するカウント値をマスタとするルールがあらかじめ定められていたことに相当する。さらにb制御系においても、a制御系と同様の処理が実行される。すなわち、差分値が入力信号許容誤差範囲内であれば(S205b)、マイコン2bも、入力信号INaに基づくカウント値をマスタとして採用し、位置データ、速度データの演算処理を行うこととなる(S206b)。
さらに、マイコン2aは、算出した演算結果を共有メモリ4に書き込む(S207a)。同様に、マイコン2bも、算出した演算結果を共有メモリ4に書き込む(S207b)。次に、マイコン2aは、マイコン2bによって書き込まれたb制御系の演算結果を共有メモリ4から読み込む(S208a)。
マイコン2aは、自己が算出したa制御系の演算結果と、b制御系によって算出された演算結果とを照合する。具体的には、マイコン2aは、両演算結果の差分を求め、差分値があらかじめ決められた演算結果許容誤差範囲内であるかを判断する(S209a)。
差分値が演算結果許容誤差範囲内であれば、マイコン2aは、a制御系とb制御系とがともに正常状態である、すなわち制御系が正常状態であると判断する。そして、マイコン2aは、エレベータが通常走行できるように制御動作許可指令をフォトカプラ5aに出力し(S210a)、その後、次の演算周期へと移行する。これにより、リレーコイル6aは励磁され、リレー接点7aはON状態となる。制御系が正常状態と判断される状態が続く限り、リレー接点7aはON状態が保たれることとなる。
一方、マイコン2aは、入力信号の差分値が入力信号許容誤差範囲外であると判断した場合(S205a)、または演算結果の差分値が演算結果許容誤差範囲外であると判断した場合(S209a)には、制御系が正常状態でないと判断する。さらに、マイコン2aは、エレベータを停止させるために制御動作停止指令をフォトカプラ5aに出力する(S211a)。これにより、リレーコイル6aは励磁されなくなり、リレー接点7aはOFF状態となる。
同様にして、マイコン2bがフォトカプラ5bに制御動作停止指令を出力すると(S211b)、リレーコイル6bは励磁されなくなり、リレー接点7bはOFF状態となる。リレー接点7aまたはリレー接点7bのどれか1つでもOFF状態となることにより、リレーコイル8は励磁されなくなる。これにより、マイコン2aまたはマイコン2bからの制御動作停止指令の出力に連動して、エレベータのモータブレーキ電源が遮断されることとなる。
実施の形態1によれば、複数のマイコンのそれぞれは、制御系の正常状態を個別に判断でき、容易に多重冗長構造を構成することができる。複数のマイコンのそれぞれは、入力信号の照合結果が入力信号許容誤差範囲外であるか、または演算処理の照合結果が演算結果許容誤差範囲外であるかを判断する。そして、複数のマイコンのそれぞれは、それらの判断結果に基づいて制御動作停止指令を出力することにより、エレベータのモータブレーキを遮断して、エレベータを停止させることができる。
さらに、本実施の形態1に係るエレベータ制御装置は、複数のマイコンに共通の外部クロックと共有メモリとを有する単純なハードウェア構成を取っており、高価なASIC(Application Specific Integrated Circuits)やFPGA(Field Programmable Gate Array)のような専用ハードウェアを使う必要が無い。さらに、この構成により、連続してON/OFFするパルス列の入力信号に対しても、多重系による照合確認を容易に行うことができ、その上、演算結果に対しても多重系による照合確認を容易に行うことができる。この結果、安価でかつ高い信頼性を有するエレベータ制御装置を得ることができる。
さらに、本実施の形態1に係るエレベータ制御装置は、許可指令強制設定部としてのジャンパを有している。多重系のいずれかの制御系に何らかの異常が発生した場合には、異常が発生した制御系に対応するジャンパを保守員が短絡状態とすることにより、異常が発生していない制御系による単独制御に切り換えることができる。これにより、ある系統に異常が発生した場合にも、その制御系で使用されている部品あるいは基板を正常品に交換することなく、正常な制御系に切り換えて容易に保守運転を行うことができる。
さらに、単独制御時には、通常走行時よりも遅い速度に切り換えて昇降動作を行うことが可能となる。遅い速度ではあるが、単独制御によるエレベータの昇降動作を行うことができ、かご内に乗客が閉じこめられた場合にも、迅速な救出対応が可能となる。さらに、通常走行時よりも遅い速度でしか昇降動作できないことにより、昇降速度の状態から単独制御中であることが容易に判断でき、保守員によるジャンパの解除忘れを防止することができる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2では、制御系の正常状態の判断をより厳格に行う構成について説明する。図3は、本発明の実施の形態2に係るエレベータ制御装置の制御系の冗長構造を示す図である。図1と比較すると、複数のマイコンからの指令出力を統括する出力ユニット12と、リレーコイルの動作状態をマイコンにフィードバックするフィードバックリレー接点13a、13bとをさらに備えている点が異なっている。
本発明の実施の形態2では、制御系の正常状態の判断をより厳格に行う構成について説明する。図3は、本発明の実施の形態2に係るエレベータ制御装置の制御系の冗長構造を示す図である。図1と比較すると、複数のマイコンからの指令出力を統括する出力ユニット12と、リレーコイルの動作状態をマイコンにフィードバックするフィードバックリレー接点13a、13bとをさらに備えている点が異なっている。
マイコン2aの指令出力端は、出力ユニット12のa制御系に対応する入力端に接続されるとともに、許可指令強制設定部に相当するジャンパ10aの一端にも接続されている。このジャンパ10aの他端は、グランドレベルに接続されており、ジャンパ10aを短絡状態とすることにより、マイコン2aの指令出力端及び出力ユニット12のa制御系に対応する入力端は、強制的にグランドレベルと接続された状態となる。この結果、出力ユニット12は、マイコン2aからの指令出力に依存せずに、a制御系に関しては、ハードウェア的に制御動作許可指令に強制的に設定された信号を常時受信することとなる。
同様に、マイコン2bの指令出力端は、出力ユニット12のb制御系に対応する入力端に接続されるとともに、許可指令強制設定部に相当するジャンパ10bの一端にも接続されている。このジャンパ10bの他端は、グランドレベルに接続されており、ジャンパ10bを短絡状態とすることにより、マイコン2bの指令出力端及び出力ユニット12のb制御系に対応する入力端は、強制的にグランドレベルと接続された状態となる。この結果、出力ユニット12は、マイコン2bからの指令出力に依存せずに、b制御系に関しては、ハードウェア的に制御動作許可指令に強制的に設定された信号を常時受信することとなる。
出力ユニット12は、上述のように、ジャンパ10aの設定状態に依存したマイコン2aの指令出力端からの入力信号、及びジャンパ10bの設定状態に依存したマイコン2bの指令出力端からの入力信号を取り込む。そして、出力ユニット12は、両入力信号の状態に基づいて、フォトカプラ5a、5bに対して同一の統括指令を出力する。
また、フィードバックリレー接点13a、13bは、リレーコイル6a、6bの励磁によりON状態となるリレー接点7a、7bとは逆の論理で、リレーコイル6a、6bの励磁によりOFF状態となるものである。このようなフィードバックリレー接点13a、13bの状態がそれぞれのマイコン2a、2bに読み込まれる。ここで、リレーコイル6a、6b、リレー接点7a、7b及びフィードバックリレー接点13a、13bはリレー回路部に相当する。
出力ユニット12及びフィードバックリレー接点13a、13bの詳細について、図4のフローチャートをもとに説明する。図4は、本発明の実施の形態2に係るエレベータ制御装置における制御系の正常状態判断及び短絡状態判断を行う処理を示したフローチャートである。ステップ番号の添字a、bは、それぞれa制御系、b制御系を表すものであり、基本的な処理は両系統で同一である。そこで、a制御系において制御系の正常状態及び短絡状態を判断する場合を中心に説明する。
マイコン2a、2bが制御動作許可指令または制御動作停止指令を出力するまでの処理は、図2のフローチャートと全く同一である。そこで、図2において図4に用いられる部分を「A部」、「B部」と記載するとともに、図4において図2と同一の処理を行う部分を「A部」、「B部」と記載して詳細を省略している。マイコン2a、2bからの指令出力に基づくそれ以降の処理について、図4を用いて以下に説明する。
出力ユニット12は、ジャンパ10aの設定状態に依存したマイコン2aの指令出力端からの入力信号、及びジャンパ10bの設定状態に依存したマイコン2bの指令出力端からの入力信号を取り込む。(S401)。
ここで、出力ユニット12は、ジャンパ10aが短絡状態のときは、マイコン2aからの指令出力が制御動作許可指令あるいは制御動作停止指令のいずれであるかにかかわらず、ハードウェア的に制御動作許可指令に強制的に設定された信号を入力信号として読み取ることとなる。同様に、出力ユニット12は、ジャンパ10bが短絡状態のときは、マイコン2bからの指令出力が制御動作許可指令あるいは制御動作停止指令のいずれであるかにかかわらず、ハードウェア的に制御動作許可指令に強制的に設定された信号を入力信号として読み取ることとなる。
次に、出力ユニット12は、両入力信号の論理が同一であるかを比較する(S402)。すなわち、出力ユニット12は、入力信号が制御動作許可指令に相当する場合の論理を1、制御動作停止指令に相当する場合の論理を0としたときに、両入力信号の論理が一致するか否かを判断することとなる。両入力信号の論理が一致している場合には、出力ユニット12は、一致した入力信号に相当する指令を統括指令出力としてフォトカプラ5a、5bに出力する(S403)。
一方、両入力信号の論理が一致していない場合(S402)には、出力ユニット12は、停止指令出力を統括指令出力としてフォトカプラ5a、5bに出力する(S404)。すなわち、出力ユニット12は、入力信号の少なくとも1つが制御動作停止指令に相当するものであれば、フォトカプラ5a、5bに制御動作停止統括指令を出力することとなる。さらに、出力ユニット12は、入力信号の両方が制御動作許可指令に相当するものであったときのみ、フォトカプラ5a、5bに制御動作許可統括指令を出力することとなる。
出力ユニット12から出力される制御動作許可統括指令または制御動作停止統括指令に基づいて、リレーコイル6a、6bが動作する(S405)。すなわち、出力ユニット12から制御動作許可統括指令が出力されると、リレーコイル6a、6bは励磁される状態となり、制御動作停止統括指令が出力されると、リレーコイル6a、6bは励磁されない状態となる。
リレー接点7a、7bは、実施の形態1において説明したように、リレーコイル6a、6bのそれぞれが励磁されることによりON状態となる接点である。本実施の形態2におけるフィードバックリレー接点13a、13bは、リレー接点7a、7bとは逆に、リレーコイル6a、6bのそれぞれが励磁されることによりOFF状態となる接点である。
マイコン2aは、リレーコイル6aのON/OFF状態を、フィードバックリレー接点13aの状態を取り込むとともに、ジャンパ10a、10bの設定状態を取り込む(S406a)。次に、マイコン2aは、取り込んだジャンパ10a、10bの設定状態から、ジャンパ10bのみが短絡状態であるかを判断する(S407a)。
ジャンパ10bのみが短絡状態となっているときは、マイコン2aは、a制御系だけを使用した単独制御系による運転を行うものと判断し、エレベータ制御CPU11に対して、通常走行時よりも遅い速度での昇降動作を行うための昇降速度低速設定指令を出力し(S408a)、次のステップ番号S409aに進む。一方、マイコン2aは、ジャンパ10bが短絡状態となっていないと判断したときは(S407a)、通常の多重系による運転を行うものと判断し、昇降速度低速設定指令を出力することなく、直ちにステップ番号S409aに進む。
次に、マイコン2aは、読み込んだフィードバックリレー接点13aの状態と、出力ユニット12に対して出力した指令の状態とが一致するかを比較する(S409a)。
マイコン2aは、両状態が一致すると判断した場合(S409a)には、制御系の正常状態が確保されていると判断し、その後、次の演算周期へと移行する。一方、マイコン2aは、両状態が一致しないと判断した場合(S409a)には、制御系の正常状態が確保されていないと判断する。そして、マイコン2aは、かごを停止させるために、エレベータ制御CPU11にブレーキをかけるように異常信号を送信する(S410a)。
上述のステップ番号S409aにおいて、マイコン2aは、ジャンパ10bが短絡状態であるか否かを区別せずに、フィードバックリレー接点13aの状態と、出力ユニット12に対して出力した指令の状態とが一致するかを判断している。これは、ジャンパ10bが短絡状態でないときは、2重系がともに正常な状態で、2重系の制御結果に基づくフィードバックリレー接点13aの動作確認を行っている場合に相当する。また、ジャンパ10bが短絡状態であるときは、自系統のみによる単独制御を行っている状態で、単独制御の結果に基づくフィードバックリレー接点13aの動作確認を行っている場合に相当する。
なお、図4のフローチャートを用いた上述の実施の形態2の説明では、ステップ番号S409aにおいて不一致判断がなされた際に、マイコン2aは、直ちにエレベータ制御CPU11に異常信号を出力する場合を説明した。しかし、直ちに異常信号を出力する前に、マイコン2aは、出力ユニット12に対して制御動作停止指令を出力することも考えられる。すなわち、マイコン2aからの制御動作停止指令に基づいて、エレベータのモータブレーキ電源を遮断できるリレーコイル8の励磁を切ることにより、エレベータを停止させることを試みる。
この際、マイコン2aは、制御動作停止指令の出力とともに、フィードバックリレー接点13aの信号を読み取る。次に、マイコン2aは、制御動作停止指令の出力に対応してフィードバックリレー接点13aの信号が正しくON状態として検知されたかを判断する。そして、マイコン2aは、フィードバックリレー接点13aの信号がOFF状態、すなわち誤動作をしていると判断した場合には、先のステップ番号S410aと同様に、かごを停止させるために、エレベータ制御CPU11に対してブレーキをかけるように信号を出力する。
実施の形態2によれば、出力ユニット及びフィードバックリレー接点を活用することにより、複数のマイコンからの制御指令の整合性をより厳格にチェックできる。さらに、ハードウェア構成は、汎用のデバイス等で十分に実現できるものであり、コスト的にも安価である。
さらに、他系統のジャンパが短絡状態である場合には、多重系と同様の回路構成で、自系統による単独制御に切り換えることができるとともに、自系統のみによる単独制御時における自系統のマイコンからの制御指令の整合性をより厳格にチェックできる。この結果、安価でかつ高い信頼性を有するエレベータ制御装置を得ることができる。
なお、マイコン2aは、かごが停止しているときに限り、フィードバックリレー接点13aの動作確認を行うことができる。かごが停止している状態のときには、エレベータのモータブレーキ電源を遮断できるリレーコイル8のON/OFF動作を行っても運転に支障がない。そこで、マイコン2aは、動作確認用のダミー信号として制御動作許可指令または制御動作停止指令を出力し、その出力に対応する状態をフィードバックリレー接点13aから読み取ることにより、フィードバックリレー接点13aの動作確認を行うことができる。
また、本実施の形態2では、実施の形態1に対して出力ユニットとフィードバックリレー接点とを追加した構成を説明したが、実施の形態1に対して出力ユニットだけ、あるいはフィードバックリレー接点だけを追加した構成を取ることもできる。
また、実施の形態1、2では、エンコーダからのパルス列入力信号を許容誤差に基づいて照合する場合を説明したが、単にON/OFF状態を検出する入力信号の一致/不一致を照合することも可能である。
また、図1及び図2において、リレーコイル6a、6b、リレー接点7a、7b、及びフィードバックリレー接点13a、13bとしては、セーフティリレーユニットを用いることができる。セーフティリレーユニットは、異常発生時に電源を確実に遮断するように動作するとともに、異常原因が取り除かれない限りは元の状態に復帰しない機能を有しているものである。これにより、より信頼性の高いエレベータ制御装置を実現できる。
また、実施の形態1、2では、2重系においていずれかの制御系に異常が発生した際に、正常な制御系による単独制御を行う場合について説明したが、本発明のエレベータ制御装置はこのような形態に限定されない。例えば、3重系においていずれかの制御系に異常が発生した際には、異常が発生した制御系のみ許可指令強制設定部を短絡状態とすることにより、残りの2つの制御系による多重系の制御を実行できる。
1a、1b 入力ユニット、2a、2b マイコン(演算処理装置)、3 外部クロック発生手段、4 共有メモリ、5a、5b フォトカプラ、6a、6b リレーコイル(リレー回路部)、7a、7b リレー接点(リレー回路部)、10a、10b ジャンパ(許可指令強制設定部)、11 エレベータ制御CPU(エレベータ駆動制御部)、12 出力ユニット、13a、13b フィードバックリレー接点(リレー回路部)。
Claims (5)
- 演算処理装置を個別に有する2系統以上の制御系と、
前記各制御系の演算処理装置間で相互に読み書きが可能な共有メモリと
を備え、
前記各制御系の演算処理装置は、エレベータ制御に使用するパルス列信号を入力信号として取り込む際に、自系統の検出手段を用いて検出したパルス列信号と、他系統の検出手段を用いて検出したパルス列信号とをともに入力信号として取り込み、両入力信号のパルス数をカウントした結果の差分があらかじめ決められた入力信号許容誤差範囲内のときは、あらかじめ決められた制御系の検出手段からの入力信号を用いてエレベータ制御に必要な演算処理を実行して演算結果を前記共有メモリに書き込み、さらに前記共有メモリから他系統の演算結果を読み込み自系統の演算結果との差分を求め、両演算結果の差分があらかじめ決められた演算結果許容誤差範囲内のときは、全制御系が正常状態であると判断してエレベータの制御動作を許可する制御動作許可指令を出力し、前記両入力信号の差分が前記入力信号許容誤差範囲外のとき、または前記両演算結果の差分が前記演算結果許容誤差範囲外のときには、いずれかの制御系が異常状態であると判断してエレベータの制御動作を停止させる制御動作停止指令を出力するエレベータ制御装置であって、
前記各制御系の演算処理装置の指令出力端を制御動作許可指令が常時出力されている状態に強制的に設定可能な許可指令強制設定部をそれぞれさらに備え、
前記各制御系の演算処理装置は、他系統の許可指令強制設定部から設定状態を読み取り、前記他系統の許可指令強制設定部が制御動作許可指令を常時出力している状態のときは、自系統の検出手段からの入力信号を用いてエレベータ制御に必要な演算処理を実行し、自系統は正常状態であると判断してエレベータの制御動作を許可する制御動作許可指令を出力する
エレベータ制御装置。 - 請求項1に記載のエレベータ制御装置において、
前記各制御系の演算処理装置は、他系統の許可指令強制設定部から設定状態を読み取り、前記他系統の許可指令強制設定部が制御動作許可指令を常時出力している状態のときは、エレベータの速度制御を行うエレベータ駆動制御部に対して通常走行時よりも遅い速度での昇降動作を行うための昇降速度低速設定指令を出力する
エレベータ制御装置。 - 請求項1または2に記載のエレベータ制御装置において、
前記各制御系の演算処理装置の指令出力端の信号を読み込み、全ての制御系の演算処理装置の指令出力端から制御動作許可指令の信号を読み込んだときは制御動作許可統括指令を出力し、少なくともいずれか1台の制御系の演算処理装置の指令出力端から制御動作停止指令の信号を読み込んだときは制御動作停止統括指令を出力する出力ユニットをさらに備えた
エレベータ制御装置。 - 請求項1または2に記載のエレベータ制御装置において、
前記各制御系の演算制御装置は、前記制御動作許可指令または前記制御動作停止指令に基づいてON/OFF動作を行うリレー回路部の接点信号を読み込み、前記リレー回路部に対して出力した前記制御動作許可指令または前記制御動作停止指令と、前記接点信号のON/OFF状態とを比較することにより前記リレー回路部の動作が正常であるか否かを確認する
エレベータ制御装置。 - 請求項3に記載のエレベータ制御装置において、
前記各制御系の演算制御装置は、前記出力ユニットが出力する前記制御動作許可統括指令または前記制御動作停止統括指令に基づいてON/OFF動作を行うリレー回路部の接点信号を読み込み、前記出力ユニットに対して出力した前記制御動作許可指令または前記制御動作停止指令と、前記接点信号のON/OFF状態とを比較することにより前記リレー回路部の動作が正常であるか否かを確認する
エレベータ制御装置。
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-
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- 2004-06-01 JP JP2004163163A patent/JP2005343602A/ja active Pending
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