JP4831995B2 - エレベータの安全制御装置 - Google Patents
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Description
図5において、エレベータ制御装置1はエレベータ制御回路2と電磁接触器7とエレベータ駆動装置8から構成され、電源10から定常状態ではONしている電磁接触器7を介してエレベータ駆動装置8を作動させてエレベータ巻上機9に電力を供給している。
このような安全回路の構成において、一つの安全スイッチ例えば6aが異常検知して開放動作すると直列連鎖回路最終端の電磁開閉器7のコイル7aの電源が遮断され、電磁接触器7の接点7bがオフしてエレベータ駆動装置8への供給電力が遮断されエレベータの巻上機9は停止する。
しかし、このような電子安全システムにおいては、昇降路、機械室、あるいはかご室に設置された各種センサ、スイッチ類からの検出信号を、全てバスノードを介する通信により情報交換しているため、例えば、通信ラインに異常が発生した場合に安全回路の動作が不安定になる問題があった。また完全に通信が不能になった場合には、エレベータがどのような状況にあるのかが不明となり、エレベータの復旧に時間を要することとなる懸念があった。
また、機器の小型化、コスト削減を図ることができると共に、エレベータの安全を確保することができるエレベータの安全制御装置を提供するものである。
上記第1および第2の安全回路制御装置はそれぞれ対応する安全スイッチの動作状況を取り込むマイクロプロセッサと、上記マイクロプロセッサの異常検出出力により動作するリレーと、互いに他方の安全回路制御装置のマイクロプロセッサの動作を通信手段によりチェックするマイクロプロセッサ動作チェック手段とからなり、
上記エレベータ制御装置は上記第1および第2の安全回路制御装置からのリレー出力を互いに直列に接続し、いずれか一つのリレー動作によりエレベータの停止制御を行うエレベータ停止装置と、上記マイクロプロセッサから上部あるいは下部のどちらの安全スイッチが動作したかの情報を上記通信手段により受けてこれを表示するエレベータ制御回路とからなることを特徴とするものである。
また、配線ケーブルに損傷があっても、ケーブル断線時に安全回路が動作することにより、容易にエレベータを停止することができ、エレベータの安全を確保することができるものである。
図1に本発明の実施の形態1によるエレベータ制御装置のシステム構成図を示している。図において先に説明した図5と同一部分或いは相当部分には同一符号を付して示している。安全スイッチは図5と同様、エレベータ昇降路、機械室まわりに設置された上部安全スイッチ6a、6bと、エレベータかご室まわりに設置された下部安全スイッチ6c、6dのみの2段構成とした場合を示している。本発明においては、上部安全スイッチ6a、6bと下部安全スイッチ6c、6dに対応して安全回路制御装置3a、3bを設けている。安全回路制御装置3aは昇降路上部に設置され、昇降路上部の安全回路、例えばガバナスイッチや上方向のリミットスイッチに接続されている。また昇降路下部に設置された安全回路制御装置3bには、昇降路下部の安全回路、例えばピットスイッチや下方向のリミットスイッチに接続される。
この実施の形態は、安全回路制御装置3a、3b内のマイクロプロセッサ4a、4bとエレベータ制御回路2との間に通信ライン20を設けることにより、異常を検出した方の安全回路制御装置の情報をエレベータ制御回路2に伝送するようにしたものである。
図3はこの発明の実施の形態2によるエレベータ安全制御装置の動作を示すフローチャートで、図1の回路構成を参照しながら説明する。図3において、図2と同一符号は同一ステップを示しており、以下図2と異なる部分を中心に説明する。マイクロプロセッサ4a、4bが安全スイッチの異常動作を検出して(ステップ31)、リレー5a、5bの接点をオフさせた(ステップ32)後、通信手段16a、16b、16cを使用してどの安全回路制御装置が動作したのかの情報を、イーサネット(登録商標)等の通信ライン20によってエレベータ制御回路2に送信する(ステップ35)。エレベータ制御回路2はこの情報を元にLED表示手段19でどの安全回路制御装置が動作したのかを表示(ステップ36)する。
この実施の形態は、例えばマイクロプロセッサ4aが他方のマイクロプロセッサ4bの動作状態を通信により監視し、他方のマイクロプロセッサ4bから正常な応答がなかった場合に、リレー5aを動作させて、エレベータを停止させるようにしたものである。図4はこの発明の実施の形態3によるエレベータ安全制御装置の動作を示すフローチャートで、図1の回路構成を参照しながら説明する。
なお、上記各実施形態においては、安全スイッチを上部安全スイッチ6a、6bと、エレベータかご室まわりに設置された下部安全スイッチ6c、6dのみの2段構成とした場合を示したが、エレベータシステムの設置状況(レイアウト、サービス階床数など)に応じて更に細分化する必要があることは言うまでもない。
2 エレベータ制御回路、
3a、3b 安全回路制御装置、
4a、4b マイクロプロセッサ、
5a、5b リレー、
6a、6b、6c、6d 安全スイッチ、
7 電磁接触器、
8 エレベータ駆動装置、
13a、13b 安全スイッチ動作状況チェック手段、
14a、14b 安全スイッチ動作状況記憶手段、
15a、15b マイクロプロセッサ動作チェック手段
16a、16b、16c 通信手段、
19 LED表示手段。
Claims (1)
- エレベータ昇降路、機械室まわりに設置された上部安全スイッチと、エレベータかご室まわりに設置された下部安全スイッチと、上記上部安全スイッチに対応して昇降路上部に設けられた第1の安全回路制御装置と、上記下部安全スイッチに対応して昇降路下部に設けられた第2の安全回路制御装置と、上記安全回路制御装置のいずれか一つが異常検出動作をしたときエレベータの停止制御を行うエレベータ制御装置とを備え、
上記第1および第2の安全回路制御装置はそれぞれ対応する安全スイッチの動作状況を取り込むマイクロプロセッサと、上記マイクロプロセッサの異常検出出力により動作するリレーと、互いに他方の安全回路制御装置のマイクロプロセッサの動作を通信手段によりチェックするマイクロプロセッサ動作チェック手段とからなり、
上記エレベータ制御装置は上記第1および第2の安全回路制御装置からのリレー出力を互いに直列に接続し、いずれか一つのリレー動作によりエレベータの停止制御を行うエレベータ停止装置と、上記マイクロプロセッサから上部あるいは下部のどちらの安全スイッチが動作したかの情報を上記通信手段により受けてこれを表示するエレベータ制御回路とからなることを特徴とするエレベータの安全制御装置。
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