JP7213788B2 - エレベーターシステム及び復帰方法 - Google Patents

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Description

本発明は、エレベーターシステム及び復帰方法に関する。
従来、エレベーターの保守点検を行う際には、作業員が、乗りかご内の操作盤などの操作で、運転モードを通常モードから保守モードに切り替えて、各部の点検作業を行うようにしている。
エレベーターの保守点検時には、昇降路内に作業員が入って、主ロープやブレーキの状態を確認する等の作業が行われる。また、作業内容によっては、乗りかごの上部に作業員が乗って、乗りかごや昇降路内の各部の状態を確認する作業も行われる。
したがって、保守モード中には、昇降路内の作業員の安全を確保するために、基本的には乗りかごは停止状態であり、走行するとしても安全が確保される低速での走行のみが行われる。
運転モードが保守モードから通常モードに復帰することで、これらの乗りかごの走行制限は解除され、通常速度での走行が可能になる。
特許文献1には、エレベーターの保守点検時に、運転モードを通常走行モードから保守点検モードに切り替えることが記載されている。
この特許文献1に記載された技術では、乗りかごのドアが閉じた状態で、いずれかの乗場ドアが開いたとき、通常走行モードを保守点検モードに切替えるようにしている。
特開2005-206346号公報
特許文献1に記載されたように、保守点検作業時には運転モードを保守モードに切替える必要があるが、保守点検作業が終了した際には、保守モードから通常モードに復帰させる操作が必要である。
保守モードから通常モードに復帰すると、乗りかごは通常速度での走行を行うため、作業員は昇降路外に退場している必要がある。
例えば複数人で1台のエレベーターについての保守点検作業を行う場合には、一人の作業員が他の作業員と無線などで連絡を取って、他の作業員が昇降路外に退出していることを確認した上で、保守モードから通常モードに復帰させる操作を行っている。一方、1台のエレベーターの保守作業が一人で行われる場合には、そのような無線連絡は当然必要なく、保守点検作業が終了したと判断したとき、作業員は、保守モードから通常モードに復帰させる操作を行っている。
ここで、作業員どうしでの無線等での連絡作業は、作業員による操作で行われるものであり、また上述したように一人での作業時には不要な作業であるため、作業員の勘違いで確認作業を忘れてしまうことが全くないとは言えない。万一、そのような状況が発生したときには、昇降路内に作業員がいる状況で通常モードに復帰することになり、好ましくない。
本発明は、エレベーターの保守点検作業時の保守モードから通常モードへの復帰を、安全が保たれた状態で行うことができるエレベーターシステム及び復帰方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本願は、上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、乗りかごの走行を制御する制御装置を備え、制御装置による乗りかごの運転モードとして、通常モードと保守モードとを有するエレベーターシステムである。
そして、制御装置は、保守作業時の作業人数を記憶する記憶部と、作業員の操作を受け付ける入力部と、保守モードを設定中に、記憶部に記憶された作業人数が一人のとき、乗りかごに配置された操作盤の操作を入力部が受け付けることで、通常モードに復帰させる制御を行い、記憶部に記憶された作業人数が二人のとき、乗りかごに配置された操作盤の操作と、乗りかごが停止した階以外の階の乗場のボタン操作との双方の操作を入力部が受け付けることで、通常モードに復帰させる制御を行う制御部と、を備える。
本発明によれば、保守モードから通常モードへの復帰が、作業人数に応じた操作形態で行われるので、例えば作業員全員での操作があった場合にだけ通常モードに復帰させることが可能になり、作業員の安全が保たれた状態で通常モードに復帰できるようになる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施の形態例によるエレベーターシステム全体の構成図である。 本発明の一実施の形態例による制御装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態例による通常モードから保守モードへの切り替え処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態例による保守モードから通常モードへの切り替え処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態例による一人作業時の復帰操作の概要を示す図である。 本発明の一実施の形態例による二人作業時の復帰操作の概要を示す図である。 本発明の一実施の形態例による三人作業時の復帰操作の概要を示す図である。
以下、本発明の一実施の形態例(以下「本例」と称する)を、添付図面を参照して説明する。
[エレベーターシステム全体の構成]
図1は、本例のエレベーターシステム全体の概略構成を示す。
本例のエレベーターシステムは、昇降路内に乗りかご1が配置される。乗りかご1は、主ロープ3の一端に接続され、主ロープ3の他端にウェイト2が接続され、巻上機4による駆動で、乗りかご1が昇降路内を走行(昇降)する。
巻上機4は、駆動部5からの駆動電力の供給で作動する。駆動部5による駆動電力の供給は、制御装置6による制御で行われる。
乗りかご1内には、停止階登録ボタンやドア開閉ボタンなどを備える操作盤7が配置される。この操作盤7には、運転モード切り替え用のスイッチも配置されている。運転モード切り替え用のスイッチは、通常時に利用者が操作できないように、例えば鍵付きのボックス内に隠されて配置されている。但し、運転モード切り替え用の専用のスイッチを操作盤7に設ける代わりに、作業員が停止階登録ボタンやドア開閉ボタンなどのボタンの特別な操作を行うことで、運転モード切り替えの操作を行うようにしてもよい。以下に説明する運転モード切り替えのスイッチ操作には、これらのボタン操作も含まれる。作業員が操作するボタンの特別な操作としては、例えば予め決められた複数のボタンを所定時間連続して押す操作や、停止階登録ボタンを所定の順序で複数回押す操作などがある。
また、操作盤7には、保守点検作業時に作業員が所持する端末を接続するための接続端子8が設けられている。操作盤7内のボタンなどの操作情報は、制御装置6に伝送される。
本例のエレベーターシステムが設置されたビルの各階床の乗場には、乗場ドア11,12,13,14が設置されている。図1では、4つの階床に乗場ドア11~14が設置された例を示すが、図1に示す階床数は一例であり、これに限定されるものではない。各階床の乗場ドア11~14は、乗りかご1が該当する階床に停止したとき、乗りかご1側のドア(不図示)と連動して開閉する。但し、保守点検時には、保守作業員の操作により、乗りかご1が停止していないいずれかの階床の乗場ドアを開ける場合もある。
それぞれの階床の乗場の乗場ドア11~14の近傍には、乗場ボタン21,22,23,24が配置されている。この乗場ボタン21~24は、上り及び下りのかご呼びボタンを備える。但し、最下階の乗場ボタン21は上りのかご呼びボタンだけを備え、最上階の乗場ボタン24は下りのかご呼びボタンだけを備える。
また、特定の階床の乗場ボタン21の近傍には、保守点検作業時に作業員が所持する端末を接続するための接続端子21aが設けられている。なお、特定の階床の乗場ボタン21の近傍だけに接続端子21aを設ける点についても一例であり、全ての階床の乗場ボタン21~24の近傍に、接続端子を設けてもよい。
各階床の乗場ボタン21~24が押されたことを示す操作情報は、制御装置6に伝送される。
制御装置6は、例えばコンピュータ装置で構成され、乗りかご1内の操作盤7の停止階登録ボタンや、各階床の乗場ボタン21~24のかご呼びボタンの操作状況などを判断して、乗りかご1の走行を制御する。但し、操作盤7の停止階登録ボタンや、各階床の乗場ボタン21~24のかご呼びボタンに基づいて、制御装置6が乗りかご1の走行を制御するのは、エレベーターの運転モードが通常モードの場合である。
本例のエレベーターシステムでは、運転モードとして、通常モードの他に保守モードが用意されている。保守モードは、エレベーターを作業員が保守点検の作業を行う際に設定するモードである。作業員が保守モードを設定した場合には、制御装置6は、乗りかご1を停止させた状態とし、各階床の乗場ボタン21~24のかご呼びボタンを無効にし、作業員による操作のみを受け付ける状態にする。この通常モードから保守モードへの切り替えと、保守モードから通常モードへの復帰を行う際の詳細については後述する。なお、本例の場合、保守点検の作業を行う際には、制御装置6に作業員の人数が登録される。この作業員の人数の登録は、例えば作業スケジュールなどの事前の登録処理などで行われる。
[制御装置の構成]
図2は、制御装置6のハードウェア構成例を示す。図2に示す例は、制御装置6をコンピュータ装置で構成した場合の例である。
図2に示す制御装置(コンピュータ装置)6は、バスにそれぞれ接続されたCPU(Central Processing Unit:中央処理ユニット)6aと、ROM(Read Only Memory)6bと、RAM(Random Access Memory)6cを備える。さらに、制御装置6は、不揮発性ストレージ6dと、ネットワークインタフェース6eと、入力部6fと、表示部6gを備える。
CPU6aは、制御装置6での制御処理を実行するソフトウェアのプログラムコードをROM6bから読み出して実行する演算処理部であり、制御部として機能する。ROM6bには、制御装置6が実行する制御機能についてのプログラムが記録される。ここでのプログラムには、エレベーターの運転モードを切り替える処理を実行するプログラムが含まれる。
RAM6cには、演算処理の途中に発生した変数やパラメータ等が一時的に書き込まれる。
不揮発性ストレージ6dには、例えば、フラッシュROM、SRAM(Static RAM)などの情報記憶部が用いられる。不揮発性ストレージ6dには、エレベーターの保守点検スケジュールが記憶される。この保守点検スケジュールには、保守点検が実行される日時と、どのような作業が行われるのかの項目と、作業を実行する作業員の人数の情報とが含まれる。作業員の人数としては、本例の場合、一人、二人、三人のいずれかを登録することができる。
ネットワークインタフェース6eには、例えば、NIC(Network Interface Card)などが用いられる。ネットワークインタフェース6eは、外部(エレベーター監視用のサーバや保守管理用のサーバなど)と各種情報の送受信を行う。
入力部6fは、制御装置6が必要とする様々な情報の入力処理を行う。例えば、操作盤7の各ボタンの操作情報や、各階床の乗場ボタン21~24の操作情報などが、入力部6fに入力される。また、乗場ドア11~14の開閉情報や、かごドアの開閉情報なども、入力部6fに入力される。さらに、乗りかご1がどの階床に停止しているのか、などの運転状況についての情報も、入力部6fに入力される。
表示部6gには、エレベーターの運転状況や運転モードなどが表示される。なお、制御装置6は、表示部6gを備えない構成としてもよい。表示部6gを備えない場合には、例えば接続端子8又は21aに接続した作業者の端末に、エレベーターの運転状況や運転モードなどを表示させてもよい。
なお、制御装置6を図2に示すコンピュータ装置で構成するのは一例であり、コンピュータ装置以外のその他の演算処理装置で構成してもよい。例えば、制御装置6が行う機能の一部又は全部を、FPGA(Field Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)などのハードウェアによって実現してもよい。
[運転モードの切り替え処理]
図3は、本例のエレベーターシステムで、保守点検を行うために運転モードを通常モードから保守モードに切り替える場合の処理の流れを示す。エレベーターの運転モードは制御装置6が管理する。
まず、制御装置6は、作業者の人数を読み出す(ステップS11)。この作業者の人数は、例えば制御装置6が、保守点検スケジュールとして登録された一覧から、現在の作業日時に合致する項目を読み出し、その項目の保守点検作業に含まれる作業人数の項目から判断する。あるいは、保守点検スケジュールについての事前登録がない場合には、運転モードの変更作業を行う作業員が、何らかの操作で作業人数を登録してもよい。なお、制御装置6が記憶する保守点検スケジュールは、例えば外部の保守管理用のサーバから制御装置6に伝送されて登録される。
次に、制御装置6は、乗りかご1内の操作盤7の運転モード切り替え用のスイッチを保守モード側に切り替える操作があるか否かを判断する(ステップS12)。このステップS12では、制御装置6は、操作盤7に運転モード切り替え用のスイッチが用意されている場合には、当該スイッチの切り替え操作があったかどうかにより判断する。一方、操作盤7に運転モード切り替え用のスイッチが用意されていない場合であっても、制御装置6は、操作盤7に配置された停止階ボタンなどの特別な操作により、運転モード切り替え用の操作が行われたか否かを判断する。
ステップS12で、保守モード側に切り替える操作があると判断したとき(ステップS12のYES)、制御装置6は、運転モードを通常モードから保守モードに切り替える(ステップS14)。以後、制御装置6は、保守モードでの運転を行う。
また、ステップS12で、保守モード側に切り替える操作がないと判断したとき(ステップS12のNO)、制御装置6は、乗場ドア11~14の内で、乗りかご1が停止していないいずれかの階床の乗場ドアが開状態になっているか否かを判断する(ステップS13)。
ステップS13で、いずれかの階床の乗場ドアが開状態になっていると判断したとき(ステップS13のYES)、制御装置6は、ステップS14に移り、運転モードを通常モードから保守モードに切り替える。
また、ステップS13で、乗りかご1が停止している階以外の全ての階床の乗場ドアが閉状態であるとき(ステップS13のNO)、制御装置6は、ステップS12の判断に戻る。
図4は、本例のエレベーターシステムで、保守モードから通常モードに復帰させる場合の処理の流れを示す。
まず、保守モードから通常モードに復帰させる場合には、乗りかご1に作業員が乗り込んだ状態で、乗りかご1が停止した階床を含めた全ての階床の乗場ドア11~14を閉状態にする。この全ての階床の乗場ドア11~14を閉状態にする操作は、例えば作業員による操作で行われる。すなわち、保守点検時には、乗りかご1が停止した階床以外の乗場ドアを開けることがあるが、そのように開いた乗場ドアを作業員による操作で閉状態にすると共に、乗りかご1が停止した階床についても、乗場ドア(及びかごドア)を閉状態にする。そして、制御装置6は、全ての乗場ドア11~14が閉状態であることを確認する(ステップS21)。本例の場合、このように全ての乗場ドア11~14が閉状態であることを確認するのが、通常モードへの切り替えを行う際の前提条件になる。
そして、ステップS21で、全ての階床の乗場ドア11~14が閉状態であることを制御装置6が確認した後に、作業員は、乗りかご1内の操作盤7の運転モード切り替え用のスイッチを通常モード側に切り替える操作を行う(ステップS22)。この操作が行われると、制御装置6は、作業員により該当する操作が行われたことを確認する。ここでは、保守モードの操作時と同様に、制御装置6は、操作盤7に運転モード切り替え用のスイッチが用意されている場合には、運転モード切り替え用スイッチの状態を判断する。また、操作盤7に配置された停止階ボタンなどの特別な操作により運転モード切り替え用の操作が行われたか否かについても判断してもよい。
ステップS22で通常モード側に切り替える操作があったことを確認すると、制御装置6は、保守モードの設定時に登録された作業員の人数を読み出し、登録された作業員の人数が一人か否かを判断する(ステップS23)。このステップS23で、登録された作業員の人数が一人である場合には(ステップS23のYES)、制御装置6は、運転モードを通常モードに切り替える処理を実行する(ステップS27)。
また、ステップS23で、登録された作業員の人数が一人でない場合には(ステップS23のNO)、制御装置6は、登録された作業員の人数が二人か否かを判断する(ステップS24)。このステップS24で、登録された作業員の人数が二人である場合には(ステップS24のYES)、制御装置6は、ステップS22での運転モード切り替えの操作があってから、予め決められた所定時間内に、乗場ボタン21~24のいずれか一箇所で、予め決められた特殊な操作があったか否かを判断する(ステップS25)。
但し、ここで判断する乗場ボタン21~24は、現在乗りかご1が停止した階床以外の乗場ボタンである。ここで、予め決められた特殊な操作としては、上りのかご呼びボタン又は下りのかご呼びボタンを、所定時間連続して押す操作や、かご呼びボタンを所定回数連続して押す操作などがある。なお、ステップS25の特殊操作を判断する所定時間は、例えば10秒や30秒程度の比較的短い時間とする。このような短い時間を設定することで、一人の作業員だけで複数の階床を移動して操作するような誤った操作を確実に防止でき、確実に二人での操作であることを確認できる。但し、ここで所定時間を設定して特殊操作が出来る期間に制限を加えるのは一例であり、時間の制限はなくてもよい。
ステップS25で、一箇所で予め決められた特殊な操作があると判断した場合には(ステップS25のYES)、制御装置6は、運転モードを通常モードに切り替えるステップS27の処理を実行する。また、ステップS25で、予め決められた特殊な操作がないと判断した場合には(ステップS25のNO)、ステップS22の処理に戻る。
そして、ステップS24で、登録された作業員の人数が二人でない場合には(ステップS24のNO)、制御装置6は、作業員の人数が三人の場合の処理に移る。作業員の人数が三人の場合の処理として、制御装置6は、ステップS22での運転モード切り替えの操作があってから、予め決められた所定時間内に、乗場ボタン21~24のいずれか二箇所で、予め決められた特殊な操作があるか否かを判断する(ステップS26)。ここでの二箇所は、現在乗りかご1が停止した階床以外の二箇所の乗場ボタンである。特殊な操作は、ステップS25で説明した操作と同じである。
ステップS26で、二箇所で予め決められた特殊な操作があると判断した場合には(ステップS26のYES)、制御装置6は、運転モードを通常モードに切り替えるステップS27の処理を実行する。また、ステップS26で、予め決められた特殊な操作が二箇所でないと判断した場合には(ステップS26のNO)、ステップS22の処理に戻る。
[保守モードから通常モードへの復帰の操作状況]
図5~図7は、本例のエレベーターシステムで、図4のフローチャートで説明した手順で、保守モードから通常モードへの復帰の操作が行われる状態を、作業員の人数別に示すものである。
図5は、作業員が一人の場合を示す。
作業員が一人の場合には、全ての階床の乗場ドア11~14が閉じた状態で、乗りかご1内の作業員M1が、操作盤7を操作して、運転モード切り替え用のスイッチを通常モード側に切り替える操作を行う。制御装置6は、作業員M1が行った運転モードの切り替え動作を検知して、通常モードに復帰する。
図6は、作業員が二人の場合を示す。
図6(a)の例と、図6(b)の例は、乗りかご1外の作業員が操作する階床が異なる。
例えば、図6(a)に示すように、作業員が二人の場合、全ての階床の乗場ドア11~14が閉じた状態で、乗りかご1内の作業員M1が、操作盤7を操作して運転モード切り替え用のスイッチを通常モード側に切り替える操作を行う。その後、運転モード切り替え用のスイッチの操作から一定時間以内に、乗りかご1が停止した階床とは別の階床の乗場ボタン21について、二人目の作業員M2が、復帰用の特殊な操作を行ったとする。
制御装置6は、作業員M1と作業員M2が行った運転モードの切り替え動作を検知して通常モードに復帰する。
図6(b)の例は、二人目の作業員M2が、図6(a)の例とは別の階床の乗場ボタン24で復帰用の特殊な操作を行った場合である。この場合にも、制御装置6は、通常モードに復帰する。
図示は省略するが、二人目の作業員M2が、さらに別の階床の乗場ボタン22で復帰用の特殊な操作を行った場合にも、制御装置6は、通常モードに復帰する。
図7は、作業員が三人の場合を示す。
作業員が三人の場合、全ての階床の乗場ドア11~14が閉じた状態で、乗りかご1内の作業員M1が、操作盤7を操作して運転モード切り替え用のスイッチを通常モード側に切り替える操作を行う。その後、運転モード切り替え用のスイッチの操作から一定時間以内に、乗りかご1が停止した階床とは別の2つの階床の乗場ボタン21,23について、二人目の作業員M2と三人目の作業員M3が、復帰用の特殊な操作を行ったとする。
制御装置6は、二人目の作業員M2と三人目の作業員M3が行った運転モードの切り替え動作を検知して、通常モードに復帰する。
この図7は一例であり、乗りかご1が停止した階床の乗場ボタン22以外の2つの階床の乗場ボタンであれば、いずれの階床の乗場ボタンの操作でもよい。
なお、図6に示す作業員が二人の場合と、図7に示す作業員が三人の場合には、各作業員M1,M2,M3は、例えば無線通信機を所持して、無線での通話で、かご内での運転モード切り替え用のスイッチ操作などを連絡する。但し、乗りかご内と近隣の階床の乗場は、通常、ある程度大きな声であれば、直接話し声が伝わるため、無線連絡の代わりに、大きな声でスイッチ操作を伝えてもよい。
また、操作盤7で運転モード切り替え用のスイッチの操作が行われた後、各階床の乗場ボタン21~24が操作を受け付けている一定時間内に、制御装置6は、各階床の乗場ボタン21~24の点滅などで、操作を受け付けていることを告知するようにしてもよい。
以上説明したように、本例のエレベーターシステムによると、運転モードを通常モードに復帰させる際には、保守点検作業を実行した作業員の人数に応じて復帰操作手順が変更され、いずれの人数で作業を行う場合でも、安全性の高い適切な復帰ができるようになる。
すなわち、作業員が一人の場合には、他の作業員がいないので、図5に示すように、一人の作業員の乗りかご1内の操作盤7での操作だけで通常モードに復帰させることで、安全を確保した通常モードへの復帰処理を行うことができる。
また、作業員が二人の場合には、図6に示すように、二人の作業員M1,M2による離れた場所での一定時間以内での操作で通常モードに復帰するため、昇降路のピット内や乗りかご1の上などに作業員が取り残された状況で復帰することがない。
さらに、作業員が三人の場合についても、図7に示すように、三人の作業員M1,M2,M3による離れた場所での一定時間以内での操作によって通常モードに復帰するため、昇降路のピット内や乗りかご1の上などに作業員が取り残された状況で復帰することがない。
したがって、作業員が二人や三人の場合にも、全員の作業員の安全を確保した通常モードへの復帰処理を行うことができる。特に本例の場合には、乗りかご1の外の作業員M2,M3が操作する乗場ボタンは、乗りかご1が停止した階床以外の乗場ボタンであるので、一人の作業員だけで復帰の操作を行うことは事実上不可能であり、作業員全員の安全が確保される。
また、本例の場合、通常モードへの復帰時には、制御装置6は、全ての階床の乗場ドア11~14が閉状態であることを確認した上で、作業人数に応じた処理を行うので、より確実に通常モードへの復帰時の安全性が保たれる。
[変形例]
なお、本発明は、上述した実施の形態例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施の形態例は、本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
例えば、上述した実施の形態例では、保守作業時の作業人数は、予め登録させた作業スケジュールを制御装置6が読み出して判断するようにした。これに対して、保守点検作業の開始前に、作業員は作業人数を登録する操作を、作業員が所持した端末などを使って行い、その登録された作業人数を制御装置6が使用してもよい。
また、事前に作業スケジュールで作業人数が登録されている場合には、作業開始前に、作業員が所持した端末の表示部などに、登録された作業人数を表示させて、作業人数の変更がないかを確認した上で、図3のフローチャートに示す保守モードへの変更処理を行うようにしてもよい。
また、上述した実施の形態例では、作業員は、かご内の操作盤7や乗場ボタン21~24を操作するようにした。これに対して、かご内の操作盤7の接続端子8に接続した作業員用の端末で、モード変更についての操作を行うようにしてもよい。さらに、乗場ボタン21~24側での操作についても、乗場ボタン21の近傍の接続端子21aに接続した作業員用の端末を使って、作業員がモード変更についての操作を行うようにしてもよい。
また、上述した実施の形態例では、乗りかご1の外の作業員が操作する乗場ボタンとして、乗りかご1が停止した階床を除外するようにした。このようにすることで、複数人の作業員が離れた場所にいることが確認できるので、安全性を確保する上で好ましい。
しかしながら、通常モードに復帰するまで、全ての階床の乗場ドア11~14の閉状態が維持されていることを制御装置6が確認できた場合には、作業員M2またはM3が操作する乗場ボタンとして、乗りかご1が停止した階床の乗場ボタンを選べるようにしてもよい。
また、上述した実施の形態例では、作業員が一人から三人までの場合を説明したが、作業員が四人以上の場合にも、同様に四人以上の作業員の全員による操作が必要な処理手順を定めてもよい。
さらに、上述した実施の形態例において、本発明の主旨を変えない範囲内で、装置又はシステム構成の変更や、一部の処理手順の省略や入れ替えを行ってもよい。
また、運転モードの切り替え処理を行うプログラム等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、光ディスク等の記録媒体に置くことができる。
さらにまた、図1や図2のブロック図では、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものだけを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。また、図3及び図4に示すフローチャートにおいて、処理結果に影響を及ぼさない範囲で、複数の処理を同時に実行するか、あるいは処理順序を変更してもよい。
1…乗りかご、2…ウェイト、3…主ロープ、4…巻上機、5…駆動部、6…制御装置、6a…中央処理ユニット(CPU)、6b…ROM、6c…RAM、6d…不揮発性ストレージ、6e…ネットワークインタフェース、6f…入力部、6g…表示部、7…操作盤、8…接続端子、11~14…乗場ドア、21~24…乗場ボタン、21a…接続端子

Claims (6)

  1. 乗りかごの走行を制御する制御装置を備え、前記制御装置による前記乗りかごの運転モードとして、通常モードと保守モードとを有するエレベーターシステムであり、
    前記制御装置は、
    保守作業時の作業人数を記憶する記憶部と、
    作業員の操作を受け付ける入力部と、
    前記保守モードを設定中に、前記記憶部に記憶された作業人数が一人のとき、前記乗りかごに配置された操作盤の操作を前記入力部が受け付けることで、前記通常モードに復帰させる制御を行い、前記記憶部に記憶された作業人数が二人のとき、前記乗りかごに配置された操作盤の操作と、前記乗りかごが停止した階以外の階の乗場のボタン操作との双方の操作を前記入力部が受け付けることで、前記通常モードに復帰させる制御を行う制御部と、を備える
    エレベーターシステム。
  2. 前記記憶部に記憶された作業人数が二人の場合には、前記乗りかごに配置された操作盤の操作から所定時間以内に、乗場のボタン操作を前記入力部が受け付けたとき、前記制御部は、前記通常モードに復帰させる制御を行う
    請求項に記載のエレベーターシステム。
  3. 前記記憶部に記憶された作業人数がいずれの場合でも、前記制御部が前記通常モードに復帰させる判断の条件に、全ての階床の乗場ドアが閉状態であることを加える
    請求項に記載のエレベーターシステム。
  4. 前記操作盤の操作と、前記乗場のボタン操作の少なくともいずれか一方は、それぞれの箇所に接続された端末の操作である
    請求項に記載のエレベーターシステム。
  5. 前記記憶部に記憶された作業人数が三人のとき、前記乗りかごに配置された操作盤の操作と、前記乗りかごが停止した階以外の2つの階の乗場のボタン操作との全ての操作を前記入力部が受け付けたとき、前記制御部は、前記通常モードに復帰させる制御を行う
    請求項に記載のエレベーターシステム。
  6. 昇降路内の乗りかごの走行を制御する運転モードとして、通常モードと保守モードとを有するエレベーターシステムに適用される復帰方法であり、
    保守作業時の作業人数を登録する登録処理と、
    保守作業時の作業員の操作を受け付ける入力処理と、
    前記保守モードを設定中に、前記登録処理で登録された作業人数が一人のとき、前記乗りかごに配置された操作盤の操作を前記入力処理で受け付けることで、前記通常モードに復帰させる制御を行い、前記登録処理で登録された作業人数が二人のとき、前記乗りかごに配置された操作盤の操作と、前記乗りかごが停止した階以外の階の乗場のボタン操作との双方の操作を前記入力処理で受け付けることで、前記通常モードに復帰させる制御を行う制御処理と、を含む
    復帰方法。
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