JP2018203510A - エレベータの診断運転方法、エレベータ制御装置及びエレベータの診断運転プログラム - Google Patents

エレベータの診断運転方法、エレベータ制御装置及びエレベータの診断運転プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】エレベータ利用者の利便性を損なうことなく、エレベータの無駄な診断運転を極力低減させることのできるエレベータの診断運転方法、エレベータ制御装置及びエレベータの診断運転プログラムを提供する。【解決手段】診断対象項目を所定の診断ブロックB1〜B6に分け、診断ブロック単位で診断運転を実施し、一つ診断ブロックの診断が終了する都度、診断結果を診断結果格納部に格納し、一つの診断ブロックの診断が終了する前に、かご呼びが発生したときには、当該診断ブロックの診断を最後まで実施し、その診断結果を前記診断結果格納部に格納させた後、診断を一時中断して前記かご呼びに応答する。【選択図】図4

Description

本発明の実施形態は、エレベータの診断運転方法、エレベータ制御装置及びエレベータの診断運転プログラムに関する。
従来のエレベータの遠隔診断は、遠隔保守端末が設置されている物件に対して、通信ネットワークを介して監視センターから遠隔自動診断運転信号を送信し、エレベータ制御装置内に備えられた診断プログラムを起動させてエレベータの自動運転を実施している。エレベータの遠隔診断動作は、遠隔診断開始条件が揃った時点でエレベータを乗り捨て階から最下階まで移動させた後、最上階へ向けて運転することで実施している。
特開2014−172676号公報 特開2014−133621号公報
しかし、エレベータが最下階まで移動する間に利用者の呼びが発生すると、遠隔診断運転は中断される。中断後に再度、遠隔診断開始条件が成立すると、エレベータは最下階まで移動し、初めから遠隔診断をやり直す。このように、中断される度に最下階までの移動が発生し、無駄な診断運転が発生してしまうという不具合がある。
上記事情に鑑み本発明の実施形態は、エレベータ利用者の利便性を損なうことなく、エレベータの無駄な診断運転を極力低減させることのできるエレベータの診断運転方法、エレベータ制御装置及びエレベータの診断運転プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための態様は、エレベータ制御装置が、昇降路内に設置されたエレベータのかごを走行させて当該エレベータの診断運転を実施する診断運転方法であって、診断対象項目を所定の診断ブロックに分け、診断ブロック単位で診断運転を実施し、一つ診断ブロックの診断が終了する都度、診断結果を診断結果格納部に格納し、一つの診断ブロックの診断が終了する前に、かご呼びが発生したときには、当該診断ブロックの診断を最後まで実施し、その診断結果を前記診断結果格納部に格納させた後、診断を一時中断して前記かご呼びに応答する。
実施形態に係るエレベータの全体構成を示す説明図。 遠隔診断システムを構成する各装置の機能を示すブロック図。 実施形態に係るエレベータの診断運転方法の各ステップを示す説明図。 実施形態に係るエレベータの診断運転方法の手順を示すフローチャート。 昇降路内リミットスイッチの診断結果を示す説明図。 診断運転中にかご呼びが発生した場合の再開パターンを示す説明図。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。なお、実施形態では、エレベータの診断運転方法を遠隔診断システムとして説明するが、本発明の診断運転方法は、遠隔診断運転に限定されるものではない。
最初に、図1を参照して実施形態における診断運転方法が適用されるエレベータについて説明する。
図1に示すように、遠隔診断を実施する遠隔診断システム1は、監視センター10と、遠隔監視装置20と、エレベータ制御装置30と、かご制御装置40とを備える。本実施形態におけるエレベータの診断運転方法は、エレベータ制御装置30の制御下で実施される。また、本実施形態におけるエレベータの診断運転プログラムは、エレベータ制御装置30にインストールされることにより実施される。
診断対象となるエレベータ2は、昇降路3と、昇降路3内を上下に走行するかご4と、かご4とは主ロープ5を介して連結されたつり合いおもり6とを備える。エレベータ2の機械室7には、主ロープ5を回転駆動する巻上機8と、そらせシーブ9が設置されている。巻上機8には診断対象となるブレーキBrが設置されている。
また、昇降路3において、一方の終端階である最下階BF付近には、最下階リミットスイッチ3LSが設置され、他方の終端階である最上階TF付近には最上階リミットスイッチ4LSが設置されている。最下階リミットスイッチ3LSは、かご4が最下階BFを行き過ぎたときに作動してかご4を減速させるためのスイッチである。最上階リミットスイッチ4LSは、かご4が最上階TFを行き過ぎたときに作動してかご4を減速させるためのスイッチである。
さらに、昇降路3には、6個の昇降路内リミットスイッチ5LS,6LS,・・・,10LSが設置されている。昇降路内リミットスイッチ5LS,6LS,・・・,10LSは、かご4の位置を検出するためのスイッチである。なお、昇降路内リミットスイッチの設置数は、本実施形態では6個であるが、これに限定されるものではなく、昇降路3の長さ、階床数に応じて増減される。リミットスイッチ3LS〜10LSの検出信号はかご制御装置40に出力される。
遠隔診断システム1を構成する監視センター10は、エレベータ2の遠隔診断を実施する遠隔診断スケジュールデータを遠隔監視装置20へ送信する。遠隔監視装置20は、監視センター10から受信した遠隔診断スケジュールデータに従い、エレベータ制御装置30へ診断指令を出力する。エレベータ制御装置30は、診断指令を受けると、エレベータ2の診断運転制御を行う。かご制御装置40は、かご4に設置されており、特に本実施形態では、かご4のドア開閉診断の制御に供される。
次に、図2を参照して遠隔診断システム1を構成する各装置の機能について説明する。
監視センター10は、遠隔診断を実施するスケジュールを登録するスケジュール登録部11と、公衆回線やその他無線または有線による通信回線を介して通信が可能な通信部12とを備えている。そして、遠隔監視装置20に対して、エレベータ2が遠隔診断運転を実施するスケジュールデータ、例えば毎月遠隔診断を実施する場合は毎月の開始指定日および開始時間データを送信する。
遠隔監視装置20は、監視センター10及びエレベータ制御装置30と通信を行う通信部21と、遠隔診断スケジュールデータを保存するスケジュール記憶部22とを備えている。遠隔監視装置20は、スケジュール記憶部22に記憶されている遠隔診断スケジュールデータに従い、スケジュール日時になると、通信部21を介してエレベータ制御装置30へ診断指令を送信する。
エレベータ制御装置30は、通信制御部31と、運行制御部32と、かご位置判断部33と、診断進捗管理部34と、プログラム実施部35と、診断結果格納部36と、データ編集部37と、再開時運転パターン判断部38とを備えている。
通信制御部31は、遠隔監視装置20の通信部21と接続されており、遠隔監視装置20から診断指令を受信する一方、診断結果を遠隔監視装置20を介して監視センター10に送信する。また、通信制御部31は、かご制御装置40と接続されており、かご制御装置40の検出結果を受信する。
運行制御部32は、例えば利用者がエレベータホールにてアップ釦を押下した場合にかご4がアップ運転を行う等のエレベータ2の基本動作の制御を実行するとともに、遠隔診断運転に使用される遠隔診断プログラムが格納されている。
かご位置判断部33は、遠隔診断動作開始時に現在のかご位置を判断する。また、最上階TFまたは最下階BFどちらの方向へ走行した方が効率的に診断運転が実施可能かを判定する。
診断進捗管理部34は、エレベータ遠隔診断が中断された場合や診断対象となる診断ブロック(遠隔診断項目)がどこまで実施されているのかを記憶する。
プログラム実施部35は、遠隔診断プログラムを後述する何れの診断ブロックから実施するかを判断する。
診断結果格納部36は、ブロック単位で各診断項目の診断結果を格納するエリアを備え、一つの診断ブロックの診断が終了すると、診断結果を格納する。
データ編集部37は、全ての診断ブロックの診断が終了すると、診断結果を診断結果データとして編集する。
再開時運転パターン判断部38には、呼び発生時に診断を中断した際、最短時間で診断が再開できる診断ブロックの組合せが診断運転パターンとして予め設定されている。診断再開時には、最適な診断運転パターンを選択して診断が実施される。
<実施形態における診断運転方法>
実施形態における運転方法では、診断対象項目が所定の診断ブロックに分けられていることを前提にする。診断ブロック単位で診断運転を実施し、一つ診断ブロックの診断が終了する都度、診断結果を診断結果格納部36に格納する。そして、一つの診断ブロックの診断が終了する前に、かご呼びが発生したときには、診断ブロックの診断を最後まで実施し、その診断結果を診断結果格納部36に格納させた後、診断を一時中断してかご呼びに応答するようにしている。
<ブロック分け>
エレベータ制御装置30が遠隔監視装置20から遠隔診断開始情報を受信した際、運行制御部32に備えられた遠隔診断プログラムにて実施する診断運転は、図3に示すように、以下の6つの診断ブロックで構成される。
第1ブロックB1は、最下階リミットスイッチ診断処理B11と、上昇時定格速度診断処理B12と、上昇時昇降路内リミットスイッチ診断処理B13と、データ記憶処理B14とを処理項目とする。
最下階リミットスイッチ診断処理B11は、かご4が最下階BFを行き過ぎたときに作動してかご4を減速させるための最下階リミットスイッチ3LSが正常に作動するか否かを診断する。
上昇時定格速度診断処理B12は、かご4の上昇時において、定格速度が出るか否か、定格速度で上昇した場合にかご4の揺れや振動は正常であるか否かを診断する。
上昇時昇降路内リミットスイッチ診断処理B13は、かご4の上昇運転時において、昇降路内のリミットスイッチ5LS〜10LSが正常に作動するか否かを診断する。
データ記憶処理B12は、第1ブロックB4の診断が終了すると、それまでの診断結果を診断結果格納部36に格納する。
第2ブロックB2は、最上階リミットスイッチ診断処理B21と、ブレーキ状態診断処理B22と、データ記憶処理B23とを処理項目とする。
最上階リミットスイッチ診断処理B21は、かご4が最上階TFを行き過ぎたときに作動してかご4を減速させるための最上階リミットスイッチ4LSが正常に作動するか否かを診断する。
ブレーキ状態診断処理B22は、巻上機8に設置されたブレーキBrを解放することなく、かご4が停止状態で巻上機8へ所定のトルクを印加し、ブレーキの保持力が正常であることの確認を実施する。
データ記憶処理B23は、第2ブロックB2の診断が終了すると、それまでの診断結果を診断結果格納部36に格納する。
第3ブロックB3は、下降時定格速度診断処理B31と、下降時昇降路内リミットスイッチ診断処理B32と、データ記憶処理B33とを処理項目とする。
下降時定格速度診断処理B31は、かご4の下降時において、定格速度が出るか否か、定格速度で下降した場合にかご4の揺れや振動は正常であるか否かを診断する。なお、手かごの上昇時と下降時では、揺れや診断が異なることがあるので、定格速度診断は、上昇時と下降時に1度ずつ行う。
下降時昇降路内リミットスイッチ診断処理B32は、かご4の下降運転時において、昇降路内のリミットスイッチ10LS〜5LSが正常に作動するか否かを診断する。
データ記憶処理B33は、第3ブロックB3の診断が終了すると、それまでの診断結果を診断結果格納部36に格納する。
第4ブロックB4は、かごドア診断処理B41と、低層階乗場ドア診断処理B42と、データ記憶処理B43とを処理項目とする。
かごドア診断処理B41は、かごドアの開閉が正常であるか否かを診断する処理であり、乗場ドア診断に先立って1回だけ、実施される。なお、かごドア診断、及び各階の乗場ドア診断では、ドアの開閉時間、開閉速度、トルク等のデータが正常であることの確認を行う。
低層階乗場ドア診断処理B42は、低層階の各階に停止して乗場ドアを開閉し、作動状態を診断する。
データ記憶処理B43は、第4ブロックB4の診断が終了すると、それまでの診断結果を診断結果格納部36に格納する。
第5ブロックB5は、中層階乗場ドア診断処理B51と、データ記憶処理B52とを処理項目とする。
中層階乗場ドア診断処理B51は、中層階の各階に停止して乗場ドアを開閉し、作動状態を診断する。
データ記憶処理B52は、第5ブロックB5の診断が終了すると、それまでの診断結果を診断結果格納部36に格納する。
第6ブロックB4は、高層階乗場ドア診断処理B61と、データ記憶処理B62とを処理項目とする。
高層階乗場ドア診断処理B61は、高層階の各階に停止して乗場ドアを開閉し、作動状態を診断する。
データ記憶処理B62は、第6ブロックB6の診断が終了すると、それまでの診断結果を診断結果格納部36に格納する。
図4は、実施形態に係る診断運転方法の手順を示すフローチャートである。
診断周期が到来し、診断指令が入力されると、診断プログラムが動作し、図4に示すフローチャートが開始される。
監視センター10のスケジュール登録部11に登録された遠隔診断運転スケジュールに従い、遠隔監視装置20からの診断指令がエレベータ制御装置30に送信されると、運行制御部32にて遠隔診断運転が「実施可能な状態」かの判断を行う(ST1)。ここで、遠隔診断運転が「実施可能な状態」とは、エレベータ2の全てのかご呼びが無い状態であり、かつ、診断指令が出力されてから10秒経過している状態をいう。「実施可能な状態」では、かご照明が消灯し、戸開ボタン灯及び停電灯が点灯する(自動診断運転開始条件)。
自動診断運転開始条件が成立すると、運行制御部32は、診断実施可能と判断する(ST1YES)。次いで、かご位置判断部33は、現在のかご位置を確認する(ST2)。次いで、現在のかご位置に基づいて、最上階TFまたは最下階BFどちらの階へ走行した方が近いのかを判断する(ST3)。
現在のかご位置が最下階BFに近い場合には、最下階BFへの走行を実施する。一方、現在のかご位置が最上階TFに近い場合は、最上階TFへの走行を実施する。
かご4の現在位置が最下階BFに近く、かご4が下階BFへ走行する(ST4)と、図3に示したように、第1ブロックの診断・記憶処理から開始し、順番に、第2ブロックの診断・記憶処理(ST6)→第3ブロックの診断・記憶処理(ST7)→第4ブロックの診断・記憶処理(ST8)→第5ブロックの診断・記憶処理(ST9)→第6ブロックの診断・記憶処理(ST10)が実行される。全て診断ブロックの診断が終了すると、診断結果がデータ編集部37で編集され、診断結果データとして監視センター10へ一括送信される(ST11)。
一方、かご位置が最上階TFに近い場合には、最上階TFへ走行する(ST12)。そして、第2ブロックの診断・記憶処理(ST13)→第3ブロックの診断・記憶処理(ST14)→第1ブロックの診断・記憶処理(ST15)→第6ブロックの診断・記憶処理(ST16)→第5ブロックの診断・記憶処理(ST17)→第4ブロックの診断・記憶処理(ST18)の順番で診断が実行される。全て診断ブロックの診断が終了すると、診断結果がデータ編集部37で編集され、診断結果データとして監視センター10へ送信される(ST11)。
<リミットスイッチ診断>
リミットスイッチ診断について、図5を参照して説明する。
リミットスイッチ診断は、最下階リミットスイッチ診断、最上階リミットスイッチ診断、昇降路内リミットスイッチ診断に大別される。リミットスイッチの診断はかご4の上昇時と下降時の2度、実行されるのが望ましい。
具体的には、図5に記載されているように、かご4が最下階まで下降して最下階リミットスイッチ3LSを作動させると、接点状態はオンとなる。この状態から上昇すると、正常であれば、接点状態はオンからオフになる。同様に、昇降路内リミットスイッチ5LS〜10LS、及び最上階リミットスイッチ4LSについてもオン状態からオフ状態に移ることで正常と判断できる。
下降時のリミットスイッチ診断では、かご4が最上階まで上昇して最上階リミットスイッチ4LSが作動すると、接点状態はオン状態からオフ状態に移っている。この状態から下降すると、正常であれば、接点状態はオフからオンになる。同様に、昇降路内リミットスイッチ10LS〜5LS、及び最下階リミットスイッチ3LSについてもオフ状態からオン状態に移ることで正常と判断できる。
<再開時における診断運転パターン(再開パターン)>
乗場かご診断時にかご呼びが発生し、かご呼びに応答するために、診断運転を中断して中断後に診断運転を再開する場合を例に再開時における診断運転パターンについて図6を参照して説明する。以下に示すパターンP1〜P4は再開時運転パターン判断部38に保存されており、診断時にかご呼び等の中断事由が発生した場合に呼び出されて最適な診断再開を実現する。図6中、斜線で示すかご4は、診断中にかご呼びが発生したときのかご位置を示す。白抜きのかご4は、かご呼びが発生した際に移動するかご4を示しており、移動順序を矢印で結んで示す。黒塗りのかご4はかご呼びが終了し診断再開時のかご位置を示している。
例えば、前述した図3に示す第4ブロックB4は、かごドア診断、及び低層階乗場ドア診断を順次実行する診断ブロックであるが、6階の乗場ドア診断中にかご呼びが発生したと想定する。この場合は、6階の乗場ドア診断が終了後、直ぐにはかご呼びには応答せず、第4ブロックB4の診断を完成させ、その診断結果を診断結果格納部36に格納した後、かご呼びに応答する。すなわち、7階、6階の乗場ドア診断が終了後にかご呼びに応答する。
かご呼びの発生階と、利用者の利用後のかご4の乗り捨て階によって、いくつかの再開パターンが考えられる。
<パターンP1>
18階でかご呼びが発生し、利用者が1階(乗り捨て階)で降りた場合を想定する。1階から6階までの乗場ドア診断は終了しているので、8階までの乗場ドア診断を実施して、第4ブロックB4の診断ブロックの診断結果を診断結果格納部36に格納する。その後、乗場呼びに応答して18階まで直行し、利用者が1階(乗り捨て階)で降りた場合、かご4を9階まで直行させて、第5ブロックB5の診断ブロックを実施する。第5ブロックの診断が終了後は、診断結果を記憶する。
<パターンP2>
かご呼びが4階で発生し、利用者が10階(乗り捨て階)で降りた場合を想定する。この場合も、8階までの乗場ドア診断を実施して、第4ブロックB4の診断ブロックの診断結果を診断結果格納部36に格納する。その後、乗場呼びに応答してかご4を8階から4階まで直行させ、利用者を乗せて10階(乗り捨て階)まで運行した後、10階から8階まで下降して、第5ブロックB5の診断ブロックを開始する。
<パターンP3>
かご呼びが18階で発生し、利用者が25階(乗り捨て階)で降りた場合を想定する。
第4ブロックB4の診断が終了し、かご呼びに応答した後、8階まで下降して第5ブロックB5の診断ブロックから再開するのは、効率的ではない。この場合には、21階からスタートする第6ブロックB6の高層階乗場ドア診断をスタートさせる。高層階の乗場ドア診断では、21階から35階まで順次上昇して、乗場ドア診断を実施する。
<パターンP4>
かご呼びが18階で発生し、利用者が30階(乗り捨て階)で降りた場合を想定する。この場合、診断ブロックを再開させるのに乗り捨て階である30階から一番近い階は35階である。35階から下降して第6ブロックB6の高層階乗場ドア診断を21階まで実施する。第6ブロックB6の高層階乗場ドア診断が終了後は、続けて、第5ブロックB5の中層階乗場ドア診断を実施する。
上記パターンP1〜P4では、第4ブロックB4の診断終盤である6階の乗場かご診断中にかご呼びが発生したことを想定した。しかし、例えば、2階の乗場ドア診断中にかご呼びが発生した場合には、8階までの乗場ドア診断を終了させた後に、かご呼びに応答したのでは、応答までに長時間を要し、利用者へのサービス低下につながる。そこで、全パターンにおいて、所定時間内(例えば、30秒〜1分)に一つのブロックの診断が完了するか否かを判断し、診断が完了できない場合には、かご呼びを優先させ、かご呼び終了後、再度、そのブロックの最初から診断をやり直すようにする。このように、利用者への影響を考慮した診断運転パターンを設定することで、利用者へのサービス低下を回避しつつ、効率的な診断運転が可能となる。
上述したように本実施形態によれば、エレベータ利用者の利便性を損なうことなく、エレベータ2の無駄な診断運転を極力低減させることが可能になる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…遠隔診断システム、2…エレベータ、3…昇降路、4…かご、5…主ロープ、6…つり合いおもり、7…機械室、8…巻上機、9…そらせシーブ、10…監視センター、11…スケジュール登録部、12…通信部、20…遠隔監視装置、21…通信部、22…スケジュール記憶部、30…エレベータ制御装置、31…通信制御部、32…運行制御部、33…かご位置判断部、34…診断進捗管理部、35…プログラム実行部、36…診断結果格納部、37…データ編集部、38…再開時運転パターン判断部、40…かご制御装置、41…ドア制御部、42…検出部、3LS…最下階リミットスイッチ、4LS…最上階リミットスイッチ、5LS,7LS,10LS…昇降路内リミットスイッチ、BF…最下階、TF…最上階、Br…ブレーキ、P1〜P4…診断運転パターン(再開パターン)。

Claims (10)

  1. エレベータ制御装置が、昇降路内に設置されたエレベータのかごを走行させて当該エレベータの診断運転を実施する診断運転方法であって、
    診断対象項目を所定の診断ブロックに分け、
    診断ブロック単位で診断運転を実施し、一つ診断ブロックの診断が終了する都度、診断結果を診断結果格納部に格納し、
    一つの診断ブロックの診断が終了する前に、かご呼びが発生したときには、当該診断ブロックの診断を最後まで実施し、その診断結果を前記診断結果格納部に格納させた後、診断を一時中断して前記かご呼びに応答する、
    ことを特徴とするエレベータの診断運転方法。
  2. 前記診断ブロックで実施される診断には、最下階のリミットスイッチ診断、上昇運転時並びに下降運転時の各昇降路内リミットスイッチ診断、巻上機のブレーキ状態診断、最上階のリミットスイッチ診断、各階のドア開閉診断、及び上昇運転時並びに下降運転時の定格速度診断が含まれる、
    ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータの診断運転方法。
  3. 最下階からの診断運転では、最下階のリミットスイッチ診断、上昇運転時の定格速度診断、上昇運転時の昇降路内リミットスイッチ診断、最上階のリミットスイッチ診断、巻上機のブレーキ状態診断、下降運転時の定格速度診断、下降運転時の昇降路リミットスイッチ診断、及び各階のドア開閉診断の順序で実施し、
    最上階からの診断運転では、最上階のリミットスイッチ診断、巻上機のブレーキ状態診断、下降運転時の定格速度診断、下降運転時の昇降路リミットスイッチ診断、最下階のリミットスイッチ診断、上昇運転時の定格速度診断、上昇運転時の昇降路内リミットスイッチ診断、及び各階のドア開閉診断の順序で実施する、
    ことを特徴とする請求項2に記載のエレベータの診断運転方法。
  4. 前記診断の再開に際しては、前記かご呼びが発生したときに診断中であった診断ブロックの次に診断が予定されている診断ブロックから再開する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のエレベータの診断運転方法。
  5. 前記診断の再開に際しては、かご呼びに対する応答が終了したときのかご位置に応じて、最短時間で再開できる診断ブロックから再開する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のエレベータの診断運転方法。
  6. 前記最短時間で再開できる診断ブロックから再開するパターンが再開パターンとして予め設定されており、前記診断の再開に際しては、かご呼びに対する応答が終了したときのかご位置に応じて、最適な再開パターンを選択して、診断を実施する、
    ことを特徴とする請求項5に記載のエレベータの診断運転方法。
  7. 診断運転中にかご呼びが発生した場合、一つのブロックの診断運転が所定の時間内に終了する場合には診断運転を継続し、診断運転が終了した後、前記かご呼びに応答し、
    一つの診断ブロックの診断運転が所定の時間内に終了しない場合には、診断運転を中断してかご呼びを優先させる、
    ことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載のエレベータの診断運転方法。
  8. 全ての診断ブロックの診断が終了した後、各診断ブロックの診断終了時に格納されている診断結果を、前記エレベータ制御装置と通信回線を介して接続されている監視センターに一括送信する、
    ことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載のエレベータの診断運転方法。
  9. 請求項1乃至8の何れか1項に記載のエレベータの診断運転方法を実行することを特徴とするエレベータ制御装置。
  10. 請求項1乃至8の何れか1項に記載のエレベータの診断運転方法をエレベータ制御装置に実行させることを特徴とするエレベータの診断運転プログラム。
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