JP2021011365A - エレベータ遠隔診断方法およびエレベータ遠隔診断装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 建物内に設置された複数台のエレベータについて、遠隔からドア開閉動作を診断するためのドア診断運転をなるべく中断せずに効率よく実行させるためのエレベータ遠隔診断方法およびエレベータ遠隔診断装置を提供する。【解決手段】 実施形態のエレベータ遠隔診断方法によれば、建物内に設置された複数のエレベータについて、各階床におけるドア開閉動作を遠隔から診断するためのドア診断運転を実行する遠隔診断装置が、いずれかのエレベータに関するドア診断運転中に、次のドア開閉動作実施階の乗場呼びが登録されているときには、前記ドア診断運転中のエレベータの乗りかごを戸閉状態で前記次のドア開閉動作実施階床で待機させ、前記乗場呼びに割り当てられた他のエレベータが当該乗場呼びに応答し戸閉した後、前記ドア診断運転中のエレベータの乗りかごを戸開させる。【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、エレベータ遠隔診断方法およびエレベータ遠隔診断装置に関する。
従来、建物に設置されたエレベータに対し、通信ネットワークを介して遠隔監視センタから遠隔診断運転信号を送信し、エレベータ制御装置内に備えられた診断プログラムを起動させることで、エレベータの遠隔診断運転を実施している。このような遠隔診断運転を所定期間ごとに実施することで、保守員が直接エレベータに出向いて点検作業を行うことなく、保守管理を行うことができる。
上述した遠隔診断運転は、その実行中に利用者によるエレベータ呼びが発生すると、一時中断する。そして、当該呼びに対する応答が完了すると再開し、当該遠隔診断運転を最初から実行し直す。
このように遠隔診断運転を一時中断させ、再開後にまた最初から実行し直すと処理効率が悪くなるため、なるべく中断させることなく遠隔診断運転を実行させることが理想である。しかし、建物が高層化して階床数が多くなると、遠隔診断運転の実行時間が長時間化し、利用者によるエレベータの呼びが発生して遠隔診断運転が中断する確率が高くなる。遠隔診断運転の中でも特にドア診断運転においては、各階床に順次乗りかごを停止させてドア開閉動作を実行させるため、建物の高層化による実行時間の長時間化が顕著であるとともに、ドア診断のために戸開した階床で利用者が乗り込んでかご呼びが発生し遠隔診断運転が中断してしまう可能性が高くなり、所定時間内に診断運転を完了できない事態も起こり得る。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、建物内に設置された複数台のエレベータについて、遠隔からドア開閉動作を診断するためのドア診断運転をなるべく中断せずに効率よく実行させるためのエレベータ遠隔診断方法およびエレベータ遠隔診断装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するための実施形態のエレベータ遠隔診断方法によれば、建物内に設置された複数のエレベータについて、各階床におけるドア開閉動作を遠隔から診断するためのドア診断運転を実行する遠隔診断装置が、いずれかのエレベータに関するドア診断運転中に、次のドア開閉動作実施階の乗場呼びが登録されているときには、前記ドア診断運転中のエレベータの乗りかごを戸閉状態で前記次のドア開閉動作実施階床で待機させ、前記乗場呼びに割り当てられた他のエレベータが当該乗場呼びに応答し戸閉した後、前記ドア診断運転中のエレベータの乗りかごを戸開させる。
以下、本発明の実施形態による遠隔診断システムについて、図面を参照して説明する。本実施形態による遠隔診断システムは、エレベータに自動で診断運転を実行させることにより、当該エレベータ内の各機器の稼動状態を遠隔から診断するためのシステムである。以下、遠隔から各機器の稼動状態を診断するためにエレベータに自動で実行させる診断運転を、「遠隔診断運転」と称して説明する。
以下の実施形態では遠隔診断運転により、昇降路内に設置されたリミットスイッチのON/OFF動作診断、巻上げ機に備えられたブレーキの動作診断や、各階床における乗りかごの着床位置診断、ドアの開閉動作の診断等を実行する。
〈一実施形態による遠隔診断装置を利用したエレベータシステムの構成〉
本発明の一実施形態による遠隔診断装置を利用したエレベータシステムの構成について、図1を参照して説明する。本実施形態においてエレベータシステム1は、例えば10階建ての建物内に設置された3台のエレベータ(第1エレベータ10−1、第2エレベータ10−2、および第3エレベータ10−3)と、乗場に設置された乗場操作盤20と、エレベータ群管理装置30と、遠隔地の監視センタ装置40に通信ネットワーク50を介して接続された遠隔診断装置60とを備える。図1においては、説明を簡略化するため乗場操作盤20を1つのみ示しているが、実際には建物内の各階床にそれぞれ設置されている。
本発明の一実施形態による遠隔診断装置を利用したエレベータシステムの構成について、図1を参照して説明する。本実施形態においてエレベータシステム1は、例えば10階建ての建物内に設置された3台のエレベータ(第1エレベータ10−1、第2エレベータ10−2、および第3エレベータ10−3)と、乗場に設置された乗場操作盤20と、エレベータ群管理装置30と、遠隔地の監視センタ装置40に通信ネットワーク50を介して接続された遠隔診断装置60とを備える。図1においては、説明を簡略化するため乗場操作盤20を1つのみ示しているが、実際には建物内の各階床にそれぞれ設置されている。
第1エレベータ10−1〜第3エレベータ10−3はそれぞれ、昇降路内を走行する乗りかご11−1〜11−3と、昇降路上部に設置された第1エレベータ制御装置12−1〜第3エレベータ制御装置12−3とを有する。第1エレベータ制御装置12−1〜第3エレベータ制御装置12−3はそれぞれ、後述するエレベータ群管理装置30および遠隔診断装置60からの指示に基づいて、第1エレベータ10−1〜第3エレベータ10−3内の機器の動作を制御するとともに、各機器の動作状況情報をエレベータ群管理装置30および遠隔診断装置60に送信する。
以下、第1エレベータ10−1〜第3エレベータ10−3のうち、いずれのエレベータであるかを特定する必要がない場合にはエレベータ10と記載する。乗りかご11−1〜11−3についても同様に乗りかご11とし、第1エレベータ制御装置12−1〜第3エレベータ制御装置12−3についても同様にエレベータ制御装置12とする。
乗場操作盤20は、乗場の利用者が上方向の乗場呼び登録操作を行うための上方向乗場呼び登録ボタン21と、下方向の乗場呼び登録操作を行うために下方向乗場呼び登録ボタン22とを有する。
エレベータ群管理装置30は、エレベータ情報取得部31と、呼び登録部32と、割り当て部33と、動作指示部34とを有する。エレベータ情報取得部31は、第1エレベータ制御装置12−1〜第3エレベータ制御装置12−3から送信された第1エレベータ10−1〜第3エレベータ10−3内の機器の動作状況情報を取得する。呼び登録部32は、乗場操作盤20での操作情報に基づいて、該当する階床の所定方向の乗場呼びを登録する。割り当て部33は、エレベータ情報取得部31で取得された情報に基づいて、呼び登録部32に登録された乗場呼び登録に応答させるエレベータを割り当てる。動作指示部34は、割り当て部33で割り当てられたエレベータ10に、該当する乗場呼びへの応答を指示する指令を送信する。また動作指示部34は、割り当て部33で割り当て処理が行われた乗場呼びに関し、該当する登録操作が行われた乗場呼び登録ボタン21または22を点灯させる。
監視センタ装置40は、エレベータシステム1内の第1エレベータ10−1〜第3エレベータ10−3の動作を遠隔から監視するために、各エレベータ10−1〜10−3に遠隔診断運転を実行させるためのスケジュール情報を保持し、このスケジュール情報を、通信ネットワーク50を介して遠隔診断装置60に送信する。
遠隔診断装置60は当該建物内に設置され、監視センタ装置40から送信されたスケジュール情報を取得し、当該スケジュール情報に基づいて第1エレベータ10−1〜第3エレベータ10−3に順次遠隔診断運転を実行させる。そして、いずれかのエレベータ10に関する遠隔診断運転の中のドア診断運転において、次のドア開閉動作実施階の乗場呼びが登録されていることを検知したときには、当該ドア診断運転中のエレベータ10の乗りかご11を戸閉状態で、次のドア開閉動作実施階床で待機させる。そして、当該乗場呼びに割り当てられた他のエレベータ10が当該乗場呼びに応答し戸閉した後、ドア診断運転中のエレベータ10の乗りかごを戸開させてドア開閉動作を実施する。
〈一実施形態によるエレベータシステムの動作〉
次に、本実施形態によるエレベータシステム1の動作について説明する。本実施形態において、エレベータシステム1の稼動中は、第1エレベータ制御装置12−1〜第3エレベータ制御装置12−3で取得された第1エレベータ10−1〜第3エレベータ10−3内の機器の動作状況情報が、所定時間間隔でエレベータ群管理装置30のエレベータ情報取得部31および遠隔診断装置60で取得されている。
次に、本実施形態によるエレベータシステム1の動作について説明する。本実施形態において、エレベータシステム1の稼動中は、第1エレベータ制御装置12−1〜第3エレベータ制御装置12−3で取得された第1エレベータ10−1〜第3エレベータ10−3内の機器の動作状況情報が、所定時間間隔でエレベータ群管理装置30のエレベータ情報取得部31および遠隔診断装置60で取得されている。
また、乗場にいる利用者が乗場操作盤20でいずれかの乗場呼び登録ボタン、例えば上方向乗場呼び登録ボタン21を操作すると、当該操作情報がエレベータ群管理装置30に送信され、該当する乗場の階床の上方向の乗場呼びが呼び登録部32に登録される。呼び登録部32に乗場呼びが登録されると、割り当て部33において、エレベータ情報取得部31で取得された情報に基づいて、呼び登録部32に登録された乗場呼び登録に応答させるエレベータが割り当てられる。ここでは、第2エレベータ10−2が割り当てられたものとする。
登録された乗場呼びに第2エレベータ10−2が割り当てられると、動作指示部34からの指示により、操作された乗場呼び登録ボタン21が点灯される。また、動作指示部34から第2エレベータ制御装置12−2に、該当する乗場呼びへの応答を指示する指令が送信される。第2エレベータ制御装置12−2は、エレベータ群管理装置30からの指令に基づいて第2エレベータ10−2の機器の動作を制御し、該当する乗場呼びへの応答処理が開始される。当該応答処理により、第2エレベータ10−2の乗りかご11−2が当該乗場に着床して戸開し、利用者を乗車させた後戸閉すると、第2エレベータ10−2による乗場呼びへの応答が完了する。当該乗場呼びへの応答が完了すると、動作指示部34からの指示により、操作された乗場呼び登録ボタン21が消灯される。
一方で、監視センタ装置40に保持されたスケジュール情報が通信ネットワーク50を介して遠隔診断装置60に送信され、保持される。遠隔診断装置60では、当該スケジュール情報に基づいて、第1エレベータ10−1〜第3エレベータ10−3の遠隔診断運転が順次実行される。いずれかのエレベータ10で遠隔診断運転が実行されている間も、他の2台のエレベータは通常運転が実行される。
遠隔診断装置60に保持されたスケジュール情報に基づいて、まず、第1エレベータ10−1の遠隔診断運転の実行タイミングが到来すると、遠隔診断装置60から第1エレベータ制御装置12−1に遠隔診断運転の実行指令が送信される。第1エレベータ制御装置12−1は、遠隔診断装置60から送信された指令に従って、遠隔診断運転を開始する。
第1エレベータ制御装置12−1において、実行している遠隔診断運転の中のドア診断運転が行われるときに、遠隔診断装置60で実行される処理について、図2のフローチャートを参照して説明する。
第1エレベータ10−1のドア診断運転が開始されると、乗りかご11−1が最下階または最上階に移動され、各階床で順次ドア開閉動作が実施される。ここでは、最下階からドア開閉動作の実施が開始されるものとする。まず、最下階「1階」で乗りかご11−1のドア開閉動作が実施され(S1)、終了すると(S2の「YES」)、まだ他階でドア開閉動作が完了していないためステップS4に移行し(S3の「NO」)、次のドア開閉動作実施階「2階」の乗場呼びが登録されているか否かが判断される(S4)。この判断は、当該2階の乗場の乗場呼び登録ボタン21または22が点灯状態であるか否かにより判断される。
ここで、次のドア開閉動作実施階「2階」の乗場呼び登録ボタン21および22が消灯しており当該階床の乗場呼びが登録されていないと判断されると(S4の「NO」)、次のドア開閉実施階「2階」が、実施対象階として更新される(S5)。そして、乗りかご11−1が2階に移動され、ドア開閉動作が実施される(S1)。
ステップS4において、次のドア開閉動作実施階「2階」の乗場呼び登録ボタン21が点灯していることにより、当該階床「2階」の乗場呼びが登録されていると判断されると(S4の「YES」)、当該乗場呼びに応答するエレベータ、例えば第2エレベータ10−2の乗りかご11−2が次のドア開閉動作実施階「2階」から所定距離内の位置にあるか否かが、第2エレベータ10−2の動作状況情報に基づいて判断される(S6)。
そして、乗りかご11−2が次のドア開閉動作実施階から所定距離内にあると判断された場合には(S6の「YES」)、ドア診断運転中の第1エレベータ10−1の乗りかご11−1を次のドア開閉動作実施階「2階」に移動させ、戸閉状態で待機させる(S7)。その後、第2エレベータ10−2による乗場呼への応答が完了して戸閉し、操作された乗場呼び登録ボタン21が消灯されると(S8の「YES」)、次のドア開閉動作実施階「2階」が、実施対象階として更新される(S5)。そして、乗りかご11−1が戸開されてドア開閉動作が実施される(S1)。
ステップS6において、乗りかご11−2が次のドア開閉動作実施階「2階」から所定距離内にないと判断された場合には(S6の「NO」)、次のドア開閉動作実施階がさらに1つ先の階床「3階」に更新される(S10)。そして、ステップS4に戻り、更新された次のドア開閉動作実施階「3階」の乗場呼びが登録されているか否かが判断される。
ステップS1〜S10の処理が繰り返され、第1エレベータ10−1に関し、すべての階床「1階」〜「10階」におけるドア開閉動作が完了すると(S3の「YES」)、第1エレベータ10−1のドア診断運転が終了する。第2エレベータ10−2および第3エレベータ10−3に関しても、同様にドア診断運転が実行される。その際は、第1エレベータ10−1は通常運転を行う。
以上の実施形態によれば、複数のエレベータが設置された建物において、いずれか1台のエレベータでドア診断運転が実行されているときに、当該エレベータになるべく利用者を乗車させず、効率よくドア診断運転を行うことができる。
上述した実施形態においては、ステップS4で実行される、次のドア開閉動作実施階の乗場呼び登録があるか否かの判断処理、およびステップS8で実行される、乗場呼びに割り当てられた他のエレベータによる乗場呼びへの応答が完了したか否かの判断処理を、当該階床の乗場呼び登録ボタンの点灯状態から行う場合について説明した。しかしこれには限定されず、乗場呼び登録ボタンに替えて行先階登録装置が設置されたエレベータに関しては、遠隔診断装置60が当該乗場の待ち利用者の有無情報を取得し、次のドア開閉動作実施階に待ち利用者がいる場合には当該階床の乗場呼び登録があると判断し、その後待ち利用者がいなくなったことが検知されると他のエレベータによる乗場呼びへの応答が完了したと判断するようにしてもよい。乗場の待ち利用者の有無情報は、乗場に設置されたカメラ装置により撮影された撮像情報の解析情報、または人感センサによる検知情報を用いて取得される。このように判断することにより、利用者が到着した乗りかごへの乗車を見合わせた場合であっても、確実にドア診断運転よりも利用者のエレベータ利用を優先させることができる。
また、上述した実施形態においては、ステップS6において、乗場呼びに応答するエレベータの乗りかごが次のドア開閉動作実施階から所定距離内の位置にあるか否かにより、ドア診断運転中のエレベータの乗りかごを次の実施階で戸閉待機させるか、または次のドア開閉動作実施階をさらに1つ先の階に更新するかを区別していた。しかし、これには限定されず、乗場呼びに応答するエレベータの応答時間(応答対象の乗場に乗りかごが到着するまでの時間)が所定時間以内であるか否かにより区別するようにしてもよい。具体的には、乗場呼びに応答するエレベータの応答時間が所定時間以内である場合には、ドア診断運転中のエレベータの乗りかごを戸閉状態で次のドア開閉動作実施階で待機させ、応答時間が所定時間を超える場合には、次のドア開閉動作実施階をさらに1つ先の階床に更新する。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…エレベータシステム、10,10−1〜10−3…エレベータ、12,12−1〜12−3…エレベータ制御装置、20…乗場操作盤、21…上方向呼び登録ボタン、22…下方向呼び登録ボタン、30…エレベータ群管理装置、31…エレベータ情報取得部、32…呼び登録部、33…割り当て部、34…動作指示部、40…監視センタ装置、50…通信ネットワーク、60…遠隔診断装置、
Claims (5)
- 建物内に設置された複数のエレベータについて、各階床におけるドア開閉動作を遠隔から診断するためのドア診断運転を実行する遠隔診断装置が、
いずれかのエレベータに関するドア診断運転中に、次のドア開閉動作実施階の乗場呼びが登録されているときには、前記ドア診断運転中のエレベータの乗りかごを戸閉状態で前記次のドア開閉動作実施階床で待機させ、前記乗場呼びに割り当てられた他のエレベータが当該乗場呼びに応答し戸閉した後、前記ドア診断運転中のエレベータの乗りかごを戸開させてドア開閉動作を実施する
ことを特徴とするエレベータ遠隔診断方法。 - 前記遠隔診断装置は、
いずれかのエレベータに関するドア診断運転中に、次のドア開閉動作実施階の乗場呼びが登録されているときには、前記ドア診断運転中のエレベータの乗りかごを戸閉状態で前記次のドア開閉動作実施階床で待機させ、前記乗場呼びに割り当てられた他のエレベータが当該乗場呼びに応答して当該階床で戸開後、戸閉し、当該階床の乗場呼び登録ボタンが点灯状態から消灯状態に移行したとき、または、当該階床の乗場の待ち利用者がいなくなったことが検知されたときに、前記ドア診断運転中のエレベータの乗りかごを戸開させる
ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ遠隔診断方法。 - 前記遠隔診断装置は、
いずれかのエレベータに関するドア診断運転中に、次のドア開閉動作実施階の乗場呼びが登録され、当該乗場呼びに応答するエレベータの乗りかごが前記次のドア開閉動作実施階から所定距離以内の位置にあるかまたは、当該乗場呼びに応答するエレベータの応答時間が所定時間以内である場合に、前記ドア診断運転中のエレベータの乗りかごを戸閉状態で前記次のドア開閉動作実施階床で待機させ、前記乗場呼びに割り当てられた他のエレベータが当該乗場呼びに応答し戸閉した後、前記ドア診断運転中のエレベータの乗りかごを戸開させる
ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ遠隔診断方法。 - 前記遠隔診断装置は、
いずれかのエレベータに関するドア診断運転中に、次のドア開閉動作実施階の乗場呼びが登録され、当該乗場呼びに応答するエレベータの乗りかごが前記次のドア開閉動作実施階から所定距離を超える位置にあるかまたは、当該乗場呼びに応答するエレベータの応答時間が所定時間を超える場合には、次のドア開閉動作実施階をさらに1つ先の階床に更新する
ことを特徴とする請求項3に記載のエレベータ遠隔診断方法。 - 建物内に設置された複数のエレベータについて、各階床におけるドア開閉動作を遠隔から診断するためのドア診断運転を実行する遠隔診断装置であって、
いずれかのエレベータに関するドア診断運転中に、次のドア開閉動作実施階の乗場呼びが登録されているときには、前記ドア診断運転中のエレベータの乗りかごを戸閉状態で前記次のドア開閉動作実施階床で待機させ、前記乗場呼びに割り当てられた他のエレベータが当該乗場呼びに応答し戸閉した後、前記ドア診断運転中のエレベータの乗りかごを戸開させる
ことを特徴とするエレベータ遠隔診断装置。
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