JP6445669B1 - エレベータの遠隔診断運転方法、エレベータ群管理装置、及びエレベータの遠隔診断運転プログラム - Google Patents

エレベータの遠隔診断運転方法、エレベータ群管理装置、及びエレベータの遠隔診断運転プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 建物内に設置された複数台のエレベータに対し、群管理による通常運転のための制御を行いつつ、複数台で同時に遠隔診断運転を実施させるためのエレベータの遠隔診断運転方法、エレベータ群管理装置、及びエレベータの遠隔診断運転プログラムを提供する。
【解決手段】 実施形態によればエレベータの群管理装置は、複数台のエレベータを群管理しつつ、予め設定されたタイミングで複数台のエレベータの機器の動作状態を診断するための遠隔診断運転を実行させる。群管理装置は、複数台のエレベータで呼びが発生していないときに各乗りかごを建物内の異なる階床に分散させて待機させ、遠隔診断運転の実行タイミングが到来すると、各乗りかごを、待機時に着床させた階床から同一の周回方向に1階床ずつ移動させることで全階床に順次着床させつつ、着床した各階床においてドア開閉診断を実行させる。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、エレベータの遠隔診断運転方法、エレベータ群管理装置、及びエレベータの遠隔診断運転プログラムに関する。
従来、建物に設置されたエレベータに対し、通信ネットワークを介して遠隔監視センタから遠隔診断運転信号を送信し、エレベータ制御装置内に備えられた診断プログラムを起動させることで、エレベータの遠隔診断運転を実施している。このような遠隔診断運転を所定時間ごとに実施することで、保守員が直接エレベータに出向いて点検作業を行うことなく、保守管理を行うことができる。
特開2010−47409号公報
上述したような遠隔診断運転を、複数台のエレベータを群管理する建物で実施する場合には、各エレベータを順次1台ずつ群管理から切り離して遠隔診断運転を実施する。このように処理することにより、遠隔診断運転中のエレベータに乗場呼びが割り当てられることが回避され、遠隔診断運転をスムーズに実施することができる。
しかし、各エレベータを順次1台ずつ群管理から切り離して遠隔診断運転を行うと、群管理するエレベータの台数が多い建物ではすべてのエレベータの遠隔診断運転が終了するまでに長時間を要してしまうという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、建物内に設置された複数台のエレベータに対し、群管理による通常運転のための制御を行いつつ、複数台で同時に遠隔診断運転を実施させるためのエレベータの遠隔診断運転方法、エレベータ群管理装置、及びエレベータの遠隔診断運転プログラムの提供を目的とする。
上記目的を達成するための実施形態によればエレベータの群管理装置は、複数台のエレベータを群管理しつつ、予め設定されたタイミングで複数台のエレベータの機器の稼動状態を診断するための遠隔診断運転を実行させる。群管理装置は、複数台のエレベータで呼びが発生していないときに各乗りかごを建物内の異なる階床に分散させて待機させ、遠隔診断運転の実行タイミングが到来すると、各乗りかごを、待機時に着床させた階床から同一の周回方向に1階床ずつ移動させることで全階床に順次着床させつつ、着床した各階床においてドア開閉診断を実行させる。
一実施形態によるエレベータの群管理装置を利用した遠隔診断システムの構成を示す全体図。 一実施形態によるエレベータの群管理装置の構成を示すブロック図。 一実施形態によるエレベータの群管理装置の動作を示すフローチャート。 一実施形態によるエレベータの群管理装置の制御による各エレベータの乗りかごの移動順路を示す説明図。
以下、本発明の実施形態による遠隔診断システムについて、図面を参照して説明する。本実施形態による遠隔診断システムは、エレベータに自動で診断運転を実行させることにより、当該エレベータ内の各機器の稼動状態を遠隔から診断するためのシステムである。以下、遠隔から各機器の稼動状態を診断するためにエレベータに自動で実行させる診断運転を、「遠隔診断運転」と称して説明する。
以下の実施形態では遠隔診断運転により、ドアの開閉診断、昇降路内に設置されたリミットスイッチのON/OFF動作診断、巻上げ機に備えられたブレーキの動作診断や、各階床における乗りかごの着床位置診断等を実行する。
〈一実施形態によるエレベータの遠隔診断システムの構成〉
本発明の一実施形態によるエレベータの遠隔診断システムの構成について、図1を参照して説明する。本実施形態によるエレベータの遠隔診断システム1は、監視センタ装置10と、監視センタ装置10に通信ネットワークを介して接続され、遠隔監視対象の7階建ての建物内に設置された遠隔監視装置20と、当該建物内に設置された第1エレベータ30−1、第2エレベータ30−2、第3エレベータ30−3、および第4エレベータ30−4と、建物内の1階〜7階それぞれのエレベータ乗場に設置され、これらの第1エレベータ30−1〜第4エレベータ30−4で共有される乗場操作盤41−1〜41−7、42−1〜42−7、および43−1〜43−7と、遠隔監視装置20、第1エレベータ30−1〜第4エレベータ30−4、および乗場操作盤41−1〜41−7、42−1〜42−7、43−1〜43−7に接続された群管理装置50とを備える。以下、第1エレベータ30−1〜第4エレベータ30−4の中のいずれかが特定されないときには、エレベータ30と記載する。また、乗場操作盤41−1〜41−7、42−1〜42−7、43−1〜43−7のうちいずれかが特定されないときには、乗場操作盤41、42、43と記載する。
監視センタ装置10は、第1エレベータ30−1〜第4エレベータ30−4内の機器の稼動状態を遠隔から診断するための遠隔診断スケジュールデータを遠隔監視装置20に送信する。また、監視センタ装置10は、第1エレベータ30−1〜第4エレベータ30−4で実行された遠隔診断の結果情報を受信して出力する。遠隔監視装置20は、監視センタ装置10から受信した遠隔診断スケジュールデータに従い、第1エレベータ30−1〜第4エレベータ30−4の遠隔診断運転の実行タイミングが到来したと判断すると診断処理実行指令を生成し、群管理装置50に出力する。
第1エレベータ30−1は、昇降路上部に設置された巻上げ機31−1と、巻上げ機31−1に吊り下げられた乗りかご32−1と、巻上げ機31−1および乗りかご32−1に接続された第1エレベータ制御装置33−1とを有する。第2エレベータ30−2〜第4エレベータ30−4も同様に、それぞれ巻上げ機31−2〜31−4と、乗りかご32−2〜32−4と、第2エレベータ制御装置33−2〜33−4とを有する。乗りかご32−1、32−2、32−3、32−4はそれぞれ、かごドア321−1、321−2、321−3、321−4を有する。以下、巻き上げ機31−1〜31−4のいずれかが特定されないときには、巻き上げ機31と記載する。同様に、乗りかご32−1〜32−4のいずれかが特定されないときには乗りかご32と記載し、エレベータ制御装置33−1〜33−4のいずれかが特定されないときにはエレベータ制御装置33と記載し、かごドア321−1〜321−4のいずれかが特定されないときにはかごドア321と記載する。
群管理装置50は、待機階情報保持部51と、診断運転情報保持部52と、かご位置情報取得部53と、乗場呼び登録部54と、運転モード切替部55と、応答かご決定部56と、運転指令部57とを有する。
待機階情報保持部51は、第1エレベータ30−1〜第4エレベータ30−4で呼びが発生していないときに、これらのエレベータ30−1〜40−4の乗りかご32−1〜32−4を建物内の異なる階床に分散させて待機させるための待機階情報を保持する。診断運転情報保持部52は、第1エレベータ30−1〜第4エレベータ30−4に遠隔診断運転を実行させるための遠隔診断運転プログラムを保持する。かご位置情報取得部53は、所定時間間隔で第1エレベータ制御装置33−1〜第4エレベータ制御装置33−4から、それぞれの乗りかご32−1〜32−4の位置情報を取得する。乗場呼び登録部54は、乗場操作盤41−1〜41−7、42−1〜42−7、43−1〜43−7の操作情報に基づいて、該当する階床の乗場呼びを登録する。
運転モード切替部55は、通常時は群管理装置50内を通常運転モードで運転させ、遠隔監視装置20から診断処理実行指令を取得すると、遠隔診断運転モードに切り替える。応答かご決定部56は、乗場呼び登録部54に乗場呼びが登録されると、かご位置情報取得部53で取得された乗りかご32−1〜32−4の位置情報に基づいて、当該乗場呼びに応答させる乗りかごを決定する。運転指令部57は、通常運転モード時に呼びが発生していないときには、待機階情報に基づいて乗りかご32−1〜32−4を異なる階床に分散させて待機させ、乗場呼びが登録されると、応答かご決定部56で決定された乗りかごを当該乗場呼びに応答させるための運転指令を生成し、該当するエレベータ制御装置33に送信する。また運転指令部57は、遠隔診断運転モード時は、診断運転情報保持部52に保持された遠隔診断運転プログラムに従って、エレベータ制御装置33−1〜33−4に遠隔診断を実行させるための運転指令を送信する。
〈一実施形態によるエレベータの遠隔診断システムの動作〉
次に、本実施形態による遠隔診断システム1の動作について、図3のフローチャートを参照して説明する。群管理装置50が通常運転モードで稼働しているときには(S1)、いずれかの乗場操作盤41、42、43で乗場呼び操作が行われると、乗場呼び登録部54に該当する階床の乗場呼びが登録される(S2の「YES」)。乗場呼びが登録されると、応答かご決定部56において、かご位置情報取得部53で取得された乗りかご32−1〜32−3の位置情報に基づいて、当該乗場呼びに応答させる乗りかごが決定される。そして、運転指令部57により、応答かご決定部56で決定された乗りかごを当該乗場呼びに応答させるための運転指令が生成され、該当するエレベータ制御装置33に送信される。乗場呼びに応答させるための運転指令を取得したエレベータ制御装置33では、当該運転指令に基づいて、乗場呼び操作が行われた階床に乗りかご32が移動され、乗場呼びへの応答が行われる(S3)。乗場呼びへの応答が終了した後、乗りかご32に乗り込んだ利用者がかご内操作盤(図示せず)で行先階指定操作を行うと、乗りかご32が当該指定階に移動する。
そして、第1エレベータ30−1〜第4エレベータ30−4内で呼びが発生していない状態になると、乗りかご32−1〜32−3が待機状態に移行する。このとき、乗りかご32−1〜32−3はそれぞれ、待機階情報保持部51に保持された待機階情報に基づいて異なる階に分散されて待機状態となる(S4)。ここでは、次にいずれの階床で乗場呼びが発生しても迅速に応答できるように、図3に示すように、乗りかご32−1が5階、乗りかご32−2が6階、乗りかご32−3が3階、乗りかご32−4が1階に、分散されて待機状態となる。
上述したように群管理装置50の制御により第1エレベータ30−1〜第4エレベータ30−4が通常運転する一方で、監視センタ装置10から遠隔診断スケジュールデータが遠隔監視装置20に送信され、遠隔監視装置20に保持される。遠隔監視装置20では、当該遠隔診断スケジュールデータに従って第1エレベータ30−1〜第4エレベータ30−4の遠隔診断運転の実行タイミングが到来したか否かが監視される。遠隔診断スケジュールデータでは、例えば、毎月1日午後0時が遠隔診断運転の実行タイミングとして設定されている。
遠隔監視装置20により、第1エレベータ30−1〜第4エレベータ30−4の遠隔診断運転の実行タイミングが到来したと判断されると、診断処理実行指令が生成され、群管理装置50に送信される。群管理装置50では、診断処理実行指令が取得されると(S5)、運転モード切替部55により、群管理装置50内が通常運転モードから遠隔診断運転モードに切り替えられる(S6)。
遠隔診断運転モードに切り替えられると、運転指令部57により診断運転情報保持部52に保持された遠隔診断運転プログラムが実行される。遠隔診断運転プログラムの中には、各階床でドア開閉動作が正常に行われるか否かを判定するためのドア開閉診断運転の実行プログラムが含まれる。ドア開閉診断運転では、各乗りかご32−1〜32−4が、待機時に着床した階床から同一の周回方向に1階床ずつ移動させることで全階床に順次着床させつつ、着床した各階床において各乗りかご32−1〜32−4のかごドア321−1〜321−4および乗場ドア(図示せず)のドア開閉診断が実行される(S7)。
ドア開閉診断運転の一例を、図4を参照して説明する。本実施形態においては、乗りかご32−1〜32−4を、待機時に着床した階床から、それぞれ最上階に向かって上方向に1階床ずつ移動させ、最上階に到達すると最下階まで直行で移動させ、さらに開始した階床まで上方向に1階床ずつ移動させつつ、ドア開閉診断を実行するように設定されている。また、乗りかご30の移動の際には、マスター号機として予め設定された乗りかご32−1をまず次の着床階に移動させ、これに追従させて、乗りかご32−2→乗りかご32−3→乗りかご32−4の順に次の着床階に移動させるように設定されている。
これに従い、まず、第1エレベータ30−1の乗りかご32−1のかごドア321−1が、待機中の5階で戸開閉され、ドア開閉診断が実行される。同様に、第2エレベータ30−2の乗りかご32−2のかごドア321−2が待機中の6階で戸開閉され、第3エレベータ30−3の乗りかご32−3のかごドア321−3が3階で戸開閉され、第4エレベータ30−4の乗りかご32−4のかごドア321−4が1階で戸開閉されることで、ドア開閉診断が実行される。
すべてのかごドア321−1〜321−4でドア開閉診断が実行済みとなると、乗りかご32−1が1階床上の6階に移動され、これに追従して、乗りかご32−2が1階床上の7階に移動され、乗りかご32−3が4階に移動され、乗りかご32−4が2階に移動される。そして、それぞれ移動先の階床で、各乗りかご32−1〜32−4のドア開閉診断が実行される。このようにして、乗りかご32−1〜32−4をすべての階床に順次着床させつつ、着床した各階床においてドア開閉診断が実行される。このようにマスター号機の移動に他の号機を追従させて移動させることにより、乗りかご32−1〜32−4を異なる階に分散させた状態を維持したまま、同時にドア開閉診断を実行させることができる。
ここで、ドア開閉診断運転の実行中に、いずれかの階床で利用者により乗場呼び操作が行われると、乗場呼び登録部54に該当する階床の乗場呼びが登録される(S8の「YES」)。乗場呼びが登録されると、応答かご決定部56において、かご位置情報取得部53で取得された各乗りかご32−1〜32−4の位置情報に基づいて当該乗場呼びに応答させる乗りかごが決定される。ここでは、当該乗場呼びに応答したときの運転効率が最も高い号機の乗りかご32か、当該乗場呼び操作が行われた階床に最も近い位置にある乗りかご32が、当該乗場呼びに応答させる乗りかごとして決定される。このとき、車椅子対応号機等の所定機能を有する乗りかご32の中から選択されてもよい。また、当該乗場呼び操作が行われた階床に最も近い位置にある乗りかご32を応答させる際に、当該乗場呼び操作で指定された方向と同方向に移動中の乗りかごの中から、応答させる乗りかご32を選択するようにしてもよい。
一例として、ドア開閉診断運転の開始直後に、1階で上方向の乗場呼び操作が行われた場合について説明する。この場合、第4エレベータ30−4の乗りかご32−4が1階にあり乗場呼び操作階に最も近いと判断され、応答かご決定部56により当該乗場呼びに応答させる乗りかごとして決定される。そして、運転指令部57により、乗りかご32−4を当該乗場呼びに応答させるための運転指令が生成され、該当するエレベータ制御装置33−4に送信される。
エレベータ制御装置33−4では、当該運転指令に基づいて、乗場呼びへの応答が行われる(S9)。乗場呼びへの応答が終了した後、乗りかご32−4に乗り込んだ利用者がかご内操作盤(図示せず)で行先階指定操作を行うと、乗りかご32−4が当該指定階に移動する。乗りかご32−4がこれらの呼びに応答している間、他の乗りかご32−1〜32−3においては、順次階床を移動しながらドア開閉診断が行われている。
乗りかご32−4による呼びへの応答が終了すると、当該乗りかご32−4が乗場呼びに応答しなかった場合の当該乗りかご32−4の現在位置が運転指令部57で判断される。当該乗りかご32−4の現在位置は、現時点における他の乗りかご32−1〜32−3の位置情報から判断される。例えば、各乗りかご32−1〜32−3がドア開閉診断開始から3階床分先の階床にある場合、つまり、乗りかご32−1が1階、乗りかご32−2が2階、乗りかご32−3が6階にある場合には、乗りかご32−4が乗場呼びに応答しなかった場合の現在位置は、1階から3階床分先の4階と判断される。そして、判断された4階に当該乗りかご32−4が移動され、ドア開閉診断が再開される(S10)。
その後、ドア開閉診断運転により各乗りかご32−1〜32−4が最初の待機階に戻り、建物内の階床を1周すると(S11の「YES」)、運転指令部57により、ドア開閉診断を実行していない階床があるエレベータ30があるか否かが判定される(S12)。ここでは、乗りかご32−4がドア開閉診断運転中に乗場呼びに応答したことにより、第4エレベータ30−4において2階および3階ドア開閉診断を実行していないと判定される。第4エレベータ30−4で未実行の階床があると判定されると(S12の「YES」)、未実行の2階および3階に乗りかご32−4が順次移動され、それぞれの階床でドア開閉診断が実行される(S13)。このようにして、全号機で、すべての階床でドア開閉診断が実行される。実行されたドア開閉診断の結果情報は群管理装置50で取得され、遠隔監視装置20を介して監視センタ装置10に送信される。監視センタ装置10では、取得された遠隔診断の結果情報が出力されることで、監視員が第1エレベータ30−1〜第4エレベータ30−4の稼動状態を認識することができる。
以上の実施形態によれば、建物内に設置された複数台のエレベータに対し、群管理による通常運転のための制御を行いつつ、複数台で同時に遠隔診断運転を実施させることができ、ドア開閉診断にかかる時間を短縮することができる。その際、複数台の乗りかごが建物内に分散した状態を維持しながら遠隔診断運転のドア開閉診断運転が実行されるため、診断運転中に乗場呼びが発生した場合に迅速にいずれかの乗りかごを応答させることができる。
上述した実施形態において、建物内の複数台のエレベータの中の少なくとも1台が、該当する乗りかごの2方向にかごドアを有し、各階床の乗場に当該2方向のいずれかに対応した乗場ドアを有する2方向エレベータである場合には、群管理装置50が、当該2方向エレベータの乗りかごが着床した階床において、乗場ドアがある方向のかごドアのドア開閉診断を実行させるようにすることで、ドア開閉診断運転への対応が可能である。
また、上述した実施形態において、建物内の複数台のエレベータの中の少なくとも1台が、乗場ドアが設置されていない不停止階を含むエレベータである場合には、群管理装置50は、不停止階を含むエレベータの乗りかごが、乗場ドアが設置されていない階床に着床したときには、当該エレベータにはドア開閉診断を実行させないようにすることで、ドア開閉診断運転への対応が可能である。
また、上述した実施形態において、建物内に設置された、同一のサービス階床群が設定された複数バンクのエレベータをそれぞれ群管理対象としている場合には、バンクごとに異なるタイミングで、ドア開閉診断を実行させるようにしてもよい。バンクごとにドア開閉診断を実行させることにより、ドア開閉診断を実行中のバンクではなるべく乗場呼びへの応答を行わないようにして、効率よく診断処理を行うことができる。
また、上述した実施形態において、ドア開閉診断の実行中、診断終了の予定時刻まで所定時間以内(例えば1分以内)のときに乗場呼びが発生した場合には、ドア開閉診断が終了してから当該乗場呼びに応答するようにしてもよい。このように運転することにより、利用者の利便性を大きく低下させることなく、ドア開閉診断を効率よく実行することができる。
また、上述した実施形態では、ドア開閉診断運転において、各乗りかごを最上階に向かって上方向に1階床ずつ移動させ、最上階に到達すると最下階まで直行で移動させ、さらに開始した階床まで上方向に1階床ずつ移動させつつ診断を実行する場合について説明した。この方向とは逆に、各乗りかごを最下階に向かって下方向に1階床ずつ移動させ、最下階に到達すると最上階まで直行で移動させ、さらに開始した階床までした方向に1階床ずつ移動させつつ診断を実行するようにしてもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…遠隔診断システム、10…監視センタ装置、20…遠隔監視装置、30,30−1〜30−4…エレベータ、31−1〜31−4…巻上げ機、32−1〜32−4…乗りかご、33,33−1〜33−4…エレベータ制御装置、41,41−1〜41−7,42−1〜42−7,43−1〜43−7…乗場操作盤、50…群管理装置、51…待機階情報保持部、52…診断運転情報保持部、53…かご位置情報取得部、54…乗場呼び登録部、55…運転モード切替部、56…応答かご決定部、57…運転指令部、321−1〜321−4…かごドア

Claims (9)

  1. 建物内に設置された複数台のエレベータを群管理しつつ、予め設定されたタイミングで前記複数台のエレベータの機器の稼動状態を診断するための遠隔診断運転を実行させるエレベータ群管理装置が、
    前記複数台のエレベータで呼びが発生していないときに、前記複数台のエレベータの乗りかごを前記建物内の異なる階床に分散させて待機させ、前記遠隔診断運転の実行タイミングが到来すると、各乗りかごを、待機時に着床させた階床から同一の周回方向に1階床ずつ移動させることで全階床に順次着床させつつ、着床した各階床において各乗りかごのドア開閉動作が正常に行われるか否かを判定するためのドア開閉診断を実行させる
    ことを特徴とするエレベータの遠隔診断運転方法。
  2. 前記エレベータ群管理装置は、前記ドア開閉診断において、前記複数台のエレベータの乗りかごがそれぞれ着床している階床で前記ドア開閉診断を実行させた後、前記複数台のエレベータの中で予めマスター号機として設定されたエレベータの乗りかごを次の階床に移動および着床させ、これに追従させて他のエレベータの乗りかごを次の階床に移動および着床させてそれぞれ移動先の階床でドア開閉診断を実行させる
    ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータの遠隔診断運転方法。
  3. 前記エレベータ群管理装置は、前記ドア開閉診断の実行中にいずれかの階床で乗場呼び操作が行われると、前記複数台のエレベータの乗りかごの位置に基づいて選択した号機を前記乗場呼びに応答させ、応答が終了すると、前記乗場呼びに応答しなかった場合の当該乗りかごの現在位置を判断し、判断した位置に当該乗りかごを移動させて前記ドア開閉診断を再開させる
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のエレベータの遠隔診断運転方法。
  4. 前記エレベータ群管理装置は、ドア開閉診断の実行中、診断終了の予定時刻まで所定時間以内のときに乗場呼びが発生した場合には、ドア開閉診断が終了してから、いずれかの号機を当該乗場呼びに応答させる
    ことを特徴とする請求項3に記載のエレベータの遠隔診断運転方法。
  5. 前記複数台のエレベータの中の少なくとも1台が、該当する乗りかごの2方向にかごドアを有し、各階床の乗場に前記2方向のいずれかに対応した乗場ドアを有する2方向エレベータであり、
    前記エレベータ群管理装置は、前記2方向エレベータの乗りかごが着床した階床において、乗場ドアがある方向のかごドアのドア開閉診断を実行させる
    ことを特徴とする請求項1〜4いずれか1項に記載のエレベータの遠隔診断運転方法。
  6. 前記複数台のエレベータの中の少なくとも1台が、乗場ドアが設置されていない不停止階を含むエレベータであり、
    前記エレベータ群管理装置は、前記不停止階を含むエレベータの乗りかごが、乗場ドアが設置されていない階床に着床したときには、当該エレベータにはドア開閉診断を実行させない
    ことを特徴とする請求項1〜5いずれか1項に記載のエレベータの遠隔診断運転方法。
  7. 前記エレベータ群管理装置は、同一のサービス階床群が設定された複数バンクのエレベータをそれぞれ群管理対象とし、バンクごとに異なるタイミングで、前記ドア開閉診断を実行させる
    ことを特徴とする請求項1〜6いずれか1項に記載のエレベータの遠隔診断運転方法。
  8. 請求項1〜7いずれか1項に記載の遠隔診断運転方法を実行することを特徴とするエレベータ群管理装置。
  9. 請求項1〜7いずれか1項に記載の遠隔診断運転方法を、エレベータの遠隔診断装置で実行させるためのエレベータの遠隔診断運転プログラム。
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