JP5489915B2 - 空気調和機 - Google Patents
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Description
前記空気調和対象の部屋の範囲における空間情報を取得するセンサと、
前記空間情報の範囲の中から人体の存在する範囲を判定する人体検出判定部と、
前記人体検出判定部が判定した人体の存在する範囲の空間情報を解析することにより人体の状態を判定する人体状態判定部と、
前記人体状態判定部が判定した人体の状態を元に空気調和機から吹き出す気流を制御する気流制御部と
を備えたことを特徴とする。
本実施の形態の概要を以下に説明する。空気調和機(室内機)は、検出対象範囲を走査しながら人体を検知するセンサを備える。センサから算出される床面エリアを、例えば15のエリアに区分することにより、センサから求められる人の位置を15のエリア区画へ座標点を置き換え、高分解能による高精度な人位置情報にのっとった気流制御を実現する。
図1は、空気調和機900の外観斜視図である。
図2は、空気調和機900の左右風向制御板の図示を省略した正面図である。
図3は、空気調和機900の上下風向制御板の図示を省略した正面図である。
図4は、空気調和機900の縦断面図である。
図2、図3は空気調和機900が停止している状態を示す図であるが、図2は上下風向制御板(左)206a及び上下風向制御板(右)206bの動作状態を分かりやすくするために左右風向制御板の図示を省略してある。また、図3は左右風向制御板(左)207a及び左右風向制御板(右)207bの動作状態を分かりやすくするために上下風向制御板の図示を省略してある。
また空気調和機本体201には、制御装置215が内蔵されている。制御装置215は、センサ214で検出した空気調和対象の部屋の空間情報を基に空気調和機900から吹き出す気流制御等の各種制御を行う。
ここで、部屋の空間情報とは、部屋の形状、部屋の容積、部屋の床面広さ、壁やカーテンの位置、部屋の環境(部屋の温度等)、部屋に存在する物体(人体、発熱機器等)などを意味する。
焦電型赤外線検出センサは微分変化出力特性をもつセンサで温度変化しか測定できないため、絶対温度を測定することができない。一方、熱起電力型センサは離れた位置の温度変化および絶対温度を検出することが可能であり、離れた位置に存在する人体の温度情報を必要とするエアコンのような機器への搭載に適している。
俯角とは、センサ214の視野方向の中心軸であるセンサ視野方向中心軸303と水平線とがなす角度である。別の言い方をすると、センサ214は、水平線に対して約24.5度の角度で下向きに取り付けられている。
赤外線センサ214a付近を裏側(空気調和機本体201の内部から)から見た図6に示すように、赤外線センサ214aは、筐体305内に収納されている。そして、筐体305の上方に赤外線センサ214aを駆動するセンサ駆動用ステッピングモーター306が設けられる。筐体305と一体の取付部307が空気調和機本体201の前面下部に固定されることにより、赤外線センサ214aが空気調和機本体201に取り付けられる。赤外線センサ214aが空気調和機本体201に取り付けられた状態では、センサ駆動用ステッピングモーター306と筐体305は垂直である。そして、筐体305の内部で赤外線センサ214aが、俯角約24.5度の角度で下向きに取り付けられている。尚、赤外線センサ214aの駆動手段としてセンサ駆動用ステッピングモーター306を使用しているが、赤外線センサ214aを駆動させることが出来れば駆動手段はその限りではない。
赤外線センサ214aは、センサ駆動用ステッピングモーター306により左右方向に所定角度範囲を回転駆動する(このような回転駆動をここでは、可動する、と表現する)。例えば、図7に示すように、左端端部(a)から中央部(b)を経由して右端端部(c)まで可動する(塗りつぶしなしの矢印で示す)。
空気調和機900を部屋の床面から1800mmの高さに据付けた状態で、8個の受光素子が縦に一列に配列された赤外線センサ214aの縦断面における縦配光視野角を示す。
尚、俯角は構造やセンサの視野角を調整することで変更可能であり、この値に限定されるものではない。
例えば、人体は図9に示す人体熱画像データ312のように表示される。
画素数としては、94×8=752となっている。
図10は背景熱画像データの生成方法を示す図である((a)は時刻T1における熱画像データ、(b)は時刻T2における熱画像データ、(c)は時刻T2における熱画像データから人体熱画像データ312を除いたデータ、(d)は背景熱画像データ)。
図10(a)の熱画像データと図10(b)の熱画像データの画素値(温度)の差分を制御装置215が計算する。そして、制御装置215は、その差分で画素値(温度)が高い部分、すなわち、図10(a)の熱画像データに比較して図10(b)の熱画像データの方が温度が高い部分を、人体熱画像データ312として検出する。
そこで図10(a)の時刻T1における背景領域(図10(c)でデータが存在する領域)の熱画像データを、時刻T2における背景領域のデータ(図10(c))に置き換えることにより、図10(d)の背景熱画像データを制御装置215が生成する。
図11に示すように上下風向制御板206及び左右風向制御板207は、各々左右に分割されており独立して動作することができる。
図13は、左右風向制御板の制御による風向動作を示す上下風向制御板の図示を省略した正面図である。
部屋の空間を奥行き方向3×左右方向5の15のエリア区画に分割した状態として空気調和機900が認識している状態を示している。
図15において、制御装置215は入力部216、CPU217、メモリ218、出力部219から構成されている。
また、区分けされたエリア区画の情報もこのメモリ218に記憶される。
CPU217内部には人体検出判定部220a、人体状態判定部224、気流制御部225が内蔵されている。そして、気流制御部225は、目標エリア決定部222aとエリア風向制御部222bとから構成されている。
図17は、臥位人体の熱画像データの例を示す図である。図9と同様に、横方向にはセンサ駆動用ステッピングモーター306により、約150度の範囲で赤外線センサ214aが走査されて取り込まれたデータ(画素)が並び、縦方向には8個の受光素子による各データ(画素)が並んでいる。
尚、本来、横方向に関しては、1.6度毎に94箇所(すなわち約150度)で赤外線センサ214aを停止させて熱画像データを取り込んでいる。しかしながら、図17では人体が検知された横方向約30箇所分(すなわち角度にすると、約50度)のみ図示し、人体検知部分より外側の熱画像データは図示を省略している。
人体検出判定部220aでは入力された信号に基いて熱画像データを作成し、室内の熱分布を検知する。
そして、人体検出判定部220aでは、その人体領域を示す画像データに外接する人体領域矩形309を判定する。
更に、人体領域矩形309内の熱画像データの最高温度位置310が人体領域内の右側に存在する。人体頭部は人体領域内で最高温度部分として検知されるため、人体状態判定部224において、右側を頭部にした臥位と判定される。
そして、人体の頭部が図16で示す15のエリア区画の、どのエリアに有るのかも人体状態判定部224において判定される。
そして、図16に示すように人体頭部位置がC2のエリア区画であると人体状態判定部224が判断した場合を想定する。
目標エリア決定部222aは、あらかじめメモリ218に記憶されている15の各エリアに対して、どのエリアに空気調和機900の気流を吹き出すかを決定し、気流吹き出しの目標エリア区画に“1”、それ以外の残りのエリア区画には”0”という値を設定する。すなわち、本例では、目標エリア決定部222aは、C2のエリア区画に“1”、それ以外の残りのエリア区画には”0”という値を設定する。目標エリア決定部222aは、その設定値をエリア風向制御部222bに引き渡す。
具体的には、15のエリア毎に目標エリア決定部222aで設定された“1”、”0”の値に基づき、特開2009−92283に示されたアルゴリズムを用いて、エリア風向制御部222bは、空気調和機900からの吹出し気流を整流するための各風向制御板の角度を決定する。そして、エリア風向制御部222bは、各風向制御板を決定した角度にするための各制御用ステッピングモーターの回転駆動量の導出を実施する。
なお、出力部219には圧縮機・ファン速度制御部223も接続されており、メモリ218が記憶している室内設定温度や設定風量に応じて、圧縮機やファン速度が制御されることとなる。
実施の形態2は、実施の形態1において、人体状態判定部224が、人体姿勢判定部220bと人体頭部足元位置判定部220cから構成されている場合を示し、人体の状態検知に関し更に詳細に述べる。
図18は、本実施の形態2における空気調和機900の制御装置215を構成するマイクロコンピュータを示すブロック図である。
図18において、人体状態判定部224は、人体姿勢判定部220bと人体頭部足元位置判定部220cから構成されている。
人体の姿勢として、立っている状態(立位)、座っている状態(座位)、寝そべっている状態(臥位)とがある。
尚、図19は、図17と同様に人体検知部分以外の横方向の熱画像データの図示を省略している。
図20は、人体の姿勢判定のアルゴリズムを示すフローチャート図である。図20において実線のひし形が人体姿勢判定部220bにおける判定、破線のひし形が人体頭部足元位置判定部220cにおける判定であることを示す。
そして、その人体領域を示す画像データに外接する人体領域矩形309を検知する。ここで、人体領域矩形309の縦と横の長さを比較する。すなわち図20に示す判定1の部分である。「横の長さ」/「縦の長さ」の閾値を例えば2とし、それ以上に大きければ臥位であると人体姿勢判定部220bは判定する。
図21は、空気調和機900から近傍に立位人体311が存在していることを示す図である。図8と同様に空気調和機900を部屋の床面から1800mmの高さに据付けた状態で、8個の受光素子が縦に一列に配列された赤外線センサ214aの縦断面における縦配光視野角も示されている。
図22は、立位人体の熱画像データの第1の例を示す図((a)は赤外線センサ検知領域全体の熱画像データ、(b)は立位基準モデルの熱画像データの例を示す図)である。
図22(a)は、図9と同様に、横方向にはセンサ駆動用ステッピングモーター306により、約150度の範囲で赤外線センサ214aが走査されて取り込まれたデータが並び、縦方向には赤外線センサ214aにおける8個の受光素子による各データが並んでいる。ただし、図22(a)も、図17と同様に人体検知部分以外の横方向の熱画像データの図示を省略している。
立位人体頭部311aは、赤外線センサ214aにおける上から2〜5番目の受光素子の配光視野角302b〜302eで検知され、足元を含む立位人体胴体311bは赤外線センサ214aにおける上から6〜8番目の受光素子の配光視野角302f〜302hで検知されることになる。
ここで、図示および説明を容易にする為に、立位人体頭部311aは実際の人体よりも誇張して図示されているが、実際の人体の寸法においても原理としては全く同じであり、寸法の差異が、本原理説明に影響するものではない。
ここで、赤外線センサ214aにおける上から2〜5番目の受光素子の配光視野角302b〜302eで高温部(すなわち立位人体頭部311a)を検知し、赤外線センサ214aにおける上から6〜8番目の受光素子の配光視野角302f〜302hで比較的低温部(すなわち立位人体胴体311b)を検知していることが分かる。
また、横方向の赤外線センサ214aの走査においては、赤外線センサ214aの走査23箇所分、すなわち角度にすると、1.6度×23=約40度の範囲で人体が検知されていることが分かる。
立位基準モデルの熱画像データは、メモリ218に記憶されており、この立位基準モデルの熱画像データと実際の測定データを比較することで立位であるかどうかの判定を行う。
また、相関判断の手法として、他には、前記と同様に各位置の温度差を求めて、その各位置の温度差の自乗を計算する。そして、その温度差の自乗の総和と設定された閾値を比較してもよい。
この場合、立位人体頭部311aは、赤外線センサ214aにおける上から1〜3番目の受光素子の配光視野角302a〜302cで検知され、足元を含む立位人体胴体311b体は赤外線センサ214aにおける上から3〜5番目の受光素子の配光視野角302c〜302eで検知されることになる。
図24(a)は、図9と同様に、横方向にはセンサ駆動用ステッピングモーター306により、約150度の範囲で赤外線センサ214aが走査されて取り込まれたデータが並び、縦方向には8個の受光素子による各データが並んでいる。ただし、図24(a)も、図17と同様に人体検知部分以外の横方向の熱画像データの図示を省略している。
ここで、赤外線センサ214aにおける上から1〜3番目の受光素子の配光視野角302a〜302cで高温部(すなわち立位人体頭部311a)を検知し、赤外線センサ214aにおける上から3〜5番目の受光素子の配光視野角302c〜302eで比較的低温部(すなわち立位人体胴体311b)を検知していることが分かる。
また、横方向の赤外線センサ214aの走査においては、赤外線センサ214aの走査9箇所分、すなわち角度にすると、1.6度×9=約14度の範囲で人体が検知されていることが分かる。
すなわち、図21で示した例よりも空気調和機900と立位人体311との距離が離れている為に、人体部分の熱画像データのサイズは小さくなり、人体領域矩形309のサイズも小さくなる。
この正規化により、人体を示す熱画像データのサイズが同じになる為に、図24(c)の人体立位基準モデルの熱画像データと比較を行い、測定した熱画像データが立位であるかどうかの判定を行う。
図25(a)と(c)のいずれも図22(a)の人体領域矩形309内のみを抜粋した熱画像データとなっている。
図25(a)に示すように人体領域矩形309内の各行(1〜7)について最高温度(最高画素値)を取得し、各行とその最高画素値をグラフ化した列方向パターン(図25(b)の実線)を作成する。同様に図25(c)に示すように人体領域矩形309内の各列(1〜23)について最高画素値を取得し、各列とその最高画素値をグラフ化した行方向パターン(図25(d)の実線)を作成する。
そして、メモリ218に記憶されている人体立位基準モデルの行方向パターン(例えば、図25(b)の点線)、列方向パターン(例えば、図25(d)の点線)との相関を判断する方法でもよい。
尚、この際にも測定される熱画像データ内の人物の温度や大きさの絶対値に応じて、立位基準モデルとの比較が可能なように、測定データの温度や人体領域矩形309の大きさを前記のように正規化する必要がある。
図23(a)または(c)に最高温度位置310を示す。
実施の形態3は、実施の形態1もしくは実施の形態2において、メモリ218が、人体頭部を狙っての風あてモードという設定情報を記憶しており、制御装置215はその設定情報を基に制御を行う場合を示す。メモリ218が記憶する設定情報は、人間(例えば空気調和対象エリアにいる人間)が、空気調和機900に対して、設定した情報に基づく。
図26は、本実施の形態3における人体頭部への風あてモードを示す図である。人体頭部への風あてモードの場合は、人間が最も風当たり感覚が強い頭部を狙って風向を設定する。
実施の形態4は、実施の形態1もしくは実施の形態2において、メモリ218が、人体頭部への風よけモードという設定情報を記憶しており、制御装置215はその設定情報を基に制御を行う場合を示す。メモリ218が記憶する設定情報は、人間(例えば空気調和対象エリアにいる人間)が、空気調和機900に対して、設定した情報に基づく。
図27は、本実施の形態4における人体頭部への風よけモードを示す図である。人間が風よけモードを設定すると、気流制御部225は、頭部を避けてその左右に包み込むように風向を設定する。そのことにより空気調和性能の低下を最低限に抑えつつ、風よけを実現することが可能となる。
さらに、暖房運転時のユーザの体感温度は高まる。また、その分、暖房時の設定室温を下げることができ、その分空気調和機900の消費電力量が低下し、省エネルギー化に貢献(寄与)する。
実施の形態5は、実施の形態1もしくは実施の形態2において、メモリ218が、人体足元への風あてモードという設定情報を記憶しており、制御装置215はその設定情報を基に制御を行う場合を示す。メモリ218が記憶する設定情報は、人間が、空気調和機900に対して、設定した情報に基づく。
図28は、本実施の形態5における人体足元への風あてモードを示す図である。例えば暖房運転時など足元位置に暖気を送ったほうが快適性の改善に繋がる場合は、人体足元位置が存在するエリアに対しての風あてをおこなうように、人間が風あてモードを設定してもよい。
実施の形態6は、実施の形態1〜5のいずれかにおいて、人体活動量算出部220dと、設定温度調整部221とが追加されている場合を示す。
図29は、本実施の形態6における空気調和機900の制御装置215を構成するマイクロコンピュータを示すブロック図である。
図15(実施の形態1)、もしくは図18(実施の形態2)と比較して、図29は、人体活動量算出部220dと、設定温度調整部221が追加されている。
そして、寝ている人に関しては、座っている人よりも、さらに短い時間で活動量が低いと判定する。
例えば、暖房時に活動量が高い人が部屋に存在する場合は、体感温度が高くなる傾向があるため、設定温度を低く調節して省エネ運転を行う。また、冷房時に活動量が低い人が部屋に存在する場合は、体感温度が低くなる傾向があるため、設定温度を高く調節して省エネ運転を行う。
そして、冷房運転ならば気流を抑えるような運転を行う。
暖房運転では設定温度調整部221にて圧縮機およびファン回転数を抑えるように制御をおこなう。設定温度調整部221にて決定された値を出力部219によって出力し、圧縮機・ファン速度制御部223を制御することで活動量が低い人に合わせた空気調和をおこなう。
実施の形態7は、実施の形態1〜6のいずれかにおいて、センサ214がカメラ214bである場合を示す。
実施の形態1〜6においては、センサ214が赤外線センサ214aの場合について説明を行っているが、人体の位置、姿勢が検知できるのであればカメラ(例えば可視カメラ)や他センサを併用するなど限定はしない。
図30は、センサ214がカメラ214bである場合の本実施の形態7における空気調和機900の制御装置215を構成するマイクロコンピュータを示すブロック図である。
可視カメラは広角レンズを用いることにより室内全体を見渡せるようにしてもよいし、首振り機構を設けて室内全体をカバーできるようにしてもよい。
例えば、実施の形態1で示した方法と同様に、メモリに記憶されている人体が不在の場合の背景画像データと、人体が存在する場合の画像データの差分を計算することにより、人体領域の検知が可能である。
他には、非特許文献Object recognition from local scale−invariant features, Proc. of the International Conference on Computer Vision, pp1150−1157, 1999に記載の回転・スケール・照明変化に不変な特徴量を用いて各姿勢モデルとの相関を計算する手法を用いることもできる。
実施の形態6で示した人体の位置の変化と、人体の姿勢の指標の他に、第3の指標として手足の動きの有無を考慮することが可能になる。
これにより、例えば、座って洗濯物をたたんでいる場合において、胴体すなわち服の色の動きは無いが、手の色の動きは活発であると人体活動量算出部220dは、検知する。よって、人体は座っているが、例えばテレビを見ている時などと比べて、活動量が高いと人体活動量算出部220dが検知することが可能になる。
実施の形態8は、実施の形態1〜6のいずれかにおいて、センサ214が赤外線センサ214aとカメラ214bの併用である場合を示す。
図31は、センサ214が赤外線センサ214aとカメラ214bの併用である場合の本実施の形態8における空気調和機900の制御装置215を構成するマイクロコンピュータを示すブロック図である。
肌色検知はHSV色空間を用いる手法を用いることができる。HSV色空間は色相(Hue)、彩度(Saturation)、明度(Value)の3つの成分からなる色空間で、この色相が0〜30程度の部分を抜き出すことにより肌色を検知することができる。
人体活動量算出部220dは、カメラ214bの画像から検知した肌色領域に該当する赤外線センサ214aの熱画像領域を参照することにより、手足の表面温度を検知できる。
ここで、表面温度が低ければ体感温度が低い可能性が高く、表面温度が高ければ体感温度が高いと考えられる。
Claims (15)
- 空気調和対象の部屋に設置された空気調和機において、
前記空気調和対象の部屋の範囲における温度分布データを検出するセンサと、
前記センサが検出した温度分布データに基づき、人体の存在する範囲を判定する人体検出判定部と、
前記人体検出判定部が判定した人体の存在する範囲の温度分布データに基づき、前記人体の存在する範囲に存在する人体の状態を判定する人体状態判定部と、
前記人体状態判定部が判定した人体の状態を基に空気調和機から吹き出す気流を制御する気流制御部と
を備え、
前記人体状態判定部は、
前記人体検出判定部が判定した人体の存在する範囲の横の長さを縦の長さで除した比率が閾値以上であれば臥位であると判定するとともに、前記比率が閾値未満である場合に、予め記憶した熱画像データである立位基準モデルと前記人体の存在する範囲の温度分布データとの相関が所定以上であれば立位であると判定し、相関が所定未満であれば座位であると判定する人体姿勢判定部
を備えたことを特徴とする空気調和機。 - 前記人体状態判定部は、さらに、
人体の部位の位置を判定する人体頭部足元位置判定部を備え、
前記人体姿勢判定部は、前記人体頭部足元位置判定部が判定した人体の部位の位置に基づいて、人体の姿勢を判定する
ことを特徴とする請求項1記載の空気調和機。 - 前記人体頭部足元位置判定部は、人体の頭部の位置を判定することを特徴とする請求項2記載の空気調和機。
- 前記人体頭部足元位置判定部は、人体の足元の位置を判定することを特徴とする請求項2又は3記載の空気調和機。
- 前記人体頭部足元位置判定部は、人体の頭部の位置を判定し、かつ、
前記気流制御部は、空気調和機から吹き出す気流が人体の頭部の位置に当たるように制御することにより、人体の頭部の位置への風あてを行うことを特徴とする請求項3記載の空気調和機。 - 前記人体頭部足元位置判定部は、人体の頭部の位置を判定し、かつ、
前記気流制御部は、空気調和機から吹き出す気流が人体の頭部の位置を避けるように制御することにより、人体の頭部の位置への風よけを行うことを特徴とする請求項3記載の空気調和機。 - 前記人体頭部足元位置判定部は、人体の足元の位置を判定し、かつ、
前記気流制御部は、空気調和機から吹き出す気流が人体の足元の位置に当たるように制御することにより、人体の足元の位置への風あてを行うことを特徴とする請求項4記載の空気調和機。 - 前記空気調和機は、さらに、
前記温度分布データを基に人体の活動量を算出する人体活動量算出部と、
前記人体活動量算出部が算出した人体の活動量を元に調和空気の設定温度を調整する設定温度調整部と
を備えたことを特徴とする請求項1〜7いずれか記載の空気調和機。 - 任意の時間ごとに取得した前記温度分布データを基に前記人体検出判定部が人体の存在する範囲を判定し、かつ、前記人体活動量算出部は、時間的に変化する人体の存在する範囲から人体の位置の変化を検出して人体の活動量を算出することを特徴とする請求項8記載の空気調和機。
- 前記人体活動量算出部は、前記人体状態判定部が判定した人体の状態を元に人体の活動量を算出することを特徴とする請求項8記載の空気調和機。
- 前記人体活動量算出部は、前記人体検出判定部が判定した人体の位置の変化と前記人体状態判定部が判定した人体の状態を元に人体の活動量を算出することを特徴とする請求項8記載の空気調和機。
- 前記センサは、温度を検出する赤外線センサであることを特徴とする請求項1〜11いずれか記載の空気調和機。
- 前記センサは、画像を検出するカメラであることを特徴とする請求項1〜11いずれか記載の空気調和機。
- 前記センサは、複数種類のセンサを有することを特徴とする請求項1〜11いずれか記載の空気調和機。
- 前記センサは、赤外線センサとカメラとを有することを特徴とする請求項1〜11いずれか記載の空気調和機。
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