JP6596269B2 - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機 Download PDF

Info

Publication number
JP6596269B2
JP6596269B2 JP2015169957A JP2015169957A JP6596269B2 JP 6596269 B2 JP6596269 B2 JP 6596269B2 JP 2015169957 A JP2015169957 A JP 2015169957A JP 2015169957 A JP2015169957 A JP 2015169957A JP 6596269 B2 JP6596269 B2 JP 6596269B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
area
unit
air
indoor unit
wind
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015169957A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017048929A (ja
Inventor
幸範 田中
和正 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Johnson Controls Air Conditioning Inc
Original Assignee
Hitachi Johnson Controls Air Conditioning Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Johnson Controls Air Conditioning Inc filed Critical Hitachi Johnson Controls Air Conditioning Inc
Priority to JP2015169957A priority Critical patent/JP6596269B2/ja
Publication of JP2017048929A publication Critical patent/JP2017048929A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6596269B2 publication Critical patent/JP6596269B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は、空気調和機に関する。
特許文献1には、室内機に設けられ、部屋の床温度を検出する可動式の床温度センサと、室内機の吹出し口に設けられ、一枚または左右に分割された上下制御フラップと、室内機の吹出し口に設けられ、左右に分割された左右制御フラップと、ユーザが気流を送るエリアを指定するエリア指定操作部を有するリモコンとを備えている。このリモコンからエリア指定の信号が送信された場合、室内機は、その指定エリアに向けて気流が送られるように、風向、風速の初期値を設定し運転を行い、床温度センサにより指定エリアの温度ムラを検出し、該温度ムラがしきい値を超えた場合、風向、風速の補正を行うことが記載されている。
また、特許文献2には、人体検知センサで検知したエリアに送風することが記載されている。制御には、左右風向設定表、上下風向設定表、上下風向制御板の動作決定表は、冷房運転モード用、暖房運転モード用、あるいは、目標エリア区画へ向けて整流する風あてモード用、目標エリア区画へ向けて気流がやや避けるように整流する風よけモード用のように複数種類用意してもよいとしている。そして目標とするエリア区画に対して空気調和機から吹き出される気流を向けるようにしているので空調する必要のないエリア区画に気流が吹くことがなく、無駄な空調エネルギーを浪費しないようにすることができるという省エネ効果も有するとしている。
特開2007−147120号 特開2009−92283号(段落0022、0105)
発明者の事前調査によると、特許文献1のように、指定エリアに風をあてる機能(風あて機能)だけでは、ユーザの快適性に十分でないことが分かった。すなわち、送風される気流を直接感じたいユーザがいる一方、それを嫌うユーザもいるため、快適性向上のために室内機から送風される風向の制御が確保されている必要がある。特に、冷房時の冷気を直接あたりたくない、暖房時の暖気を直接あたりたくないなど、人によっては、風をあててほしくないとの要望がある。
また、特許文献2では、目標エリア区画へ向けて気流がやや避けるように整流する風よけモードの記載があるだけで、風よけモードの実現性には、どのように風をよけるかなどの問題があった。
本発明は、前記の課題を解決するための発明であって、選択エリアに風よけの制御をすることができる空気調和機を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明の空気調和機は、ユーザが気流をよけるエリアを選択するエリア選択部を有する空調制御端末(例えば、リモコン40)と、人体の位置を検出する人体検出部と、人体検出部で検出された人体が、気流を送風する室内機からみて選択されたエリアの奥方向の場合、気流を送風しないエリアを選択されたエリアの奥方向、かつ、人体が検出された位置の手前の領域まで広げる気流制御部とを有することを特徴とする。本発明のその他の態様については、後記する実施形態において説明する。
本発明によれば、選択エリアに風よけの制御をすることができ、ユーザの不快感をなくすことができる。
実施形態に係る空気調和機の外観構成を示す図である。 実施形態に係る空気調和機の室内機の側断面構成を示す図である。 実施形態に係る空気調和機のリモコンの外観を示す図である。 リモコン操作による選択エリアを示す図であり、(a)はエリアの選択領域を示す図であり、(b)はエリア選択のボタンによる選択エリアを示す図である。 リモコン操作による風あて/風よけ選択を示す図である。 リモコン操作による室内機の据付位置の選択を示す図である。 実施形態に係る空気調和機の制御部の構成を示す図である。 実施形態に係る制御部の制御ブロックを示す図である。 上下風向板の制御範囲を示す図であり、(a)は側面図であり、(b)は平面図である。 左右風向板の制御範囲を示す図である。 風あてが選択された場合の風向板の制御範囲を示す図である。 室内機に近いエリアで風よけが選択された場合の風向板の制御範囲を示す図である。 室内機に遠いエリアで風よけが選択された場合の風向板の制御範囲を示す図である。 室内機の左側に「風よけ」のエリアがある場合の送風の向きを示す図であり、(a)はエリアE4、(b)はエリアE1、(c)はエリアE1,E4が選択された場合である。 室内機の左側および正面に「風よけ」のエリアがある場合の送風の向きを示す図であり、(a)はエリアE4、(b)はエリアE1、(c)はエリアE1,E4、(d)はエリアE5が選択された場合である。 室内機の正面に「風よけ」のエリアがある場合の送風の向きを示す図である。(a)はエリアE4、(b)はエリアE1、(c)はエリアE3、(d)はエリアE2、(e)はエリアE5、(f)はエリアE2,E3、(g)はエリアE1,E4が選択された場合である。 室内機の右側および正面に「風よけ」のエリアがある場合の送風の向きを示す図であり、(a)はエリアE3、(b)はエリアE2、(c)はエリアE2,E3、(d)はエリアE5が選択された場合である。 室内機の右側に「風よけ」のエリアがある場合の送風の向きを示す図であり、(a)はエリアE3、(b)はエリアE2、(c)はエリアE2,E3が選択された場合である。 間取り検出部のコーナ方向判定処理を示すフローチャートである。 間取り検出部のコーナ方向判定処理で行う画像処理を示す図であり、(a)〜(e)はこの順に画像処理の手順を示している。 間取り検出部のコーナ方向判定処理での室内の平面を示す説明図である。 間取り検出部のコーナ方向判定処理を示す説明図であり、(a)は室内の平面図であり、(b)は画像中の重心の決定について説明する説明図である。 間取り検出部の拡がり範囲判定処理を示すフローチャートである。 間取り検出部の拡がり範囲判定処理での室内配置を示す平面図である。 リモコンの変形例であり、(a)〜(f)はリモコンの六面図、(g)はその断面図である。 リモコンの要部であり、(a)は変形例におけるリモコンの要部の拡大図、(b)〜(f)は表示状態を示す参考図、(g)〜(j)は他の表示状態を示す拡大図である。
本発明を実施するための実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
<<構造>>
<全体>
図1は、実施形態に係る空気調和機の外観構成を示す図である。空気調和機ACは、例えばヒートポンプ技術などを用い、冷房、暖房など室内の空気調和を行う装置である。空気調和機ACは、大別して、室内の壁、天井、床などに設置される室内機100と、屋外などに設置される室外機200と、赤外線、電波、通信線などにより室内機と通信してユーザが空気調和機ACを操作するためのリモコン40(空調制御端末)と、室温、外気温などの空気調和機ACの制御または表示に用いる情報を入手するためのセンサ部50(図7参照)とを有してなる。また、室内機100と室外機200とは、冷媒配管と通信ケーブルで接続されている。室内機100には、撮像部110が、左右方向中央に配置されている。リモコン受信部Qは、室内機100の前方下部付近のリモコン信号を受信しやすい位置に配置している。
<室内機>
図2は、実施形態に係る室内機の側断面構成を示す図である。室内機100は、熱交換器102、送風ファン103、左右風向板104、上下風向板105(上部上下風向板105a、下部上下風向板105b)、前面パネル106、電装品、各種のセンサなどを、筐体101内に収容している。熱交換器102は複数本の伝熱管を有し、送風ファン103により室内機内に取り込まれた室内の空気を、伝熱管を通流する冷媒と熱交換させ、当該空気を冷却、加熱などするように構成されている。なお、伝熱管は、前記した冷媒配管に通じていて、公知の冷媒サイクルの一部を構成している。また、送風ファン103は風速を調節可能である。
左右風向板104は、その基端側が室内機100の下部に設けた回転軸を支点にして左右風向板104用モータにより正逆回転される。そして、左右風向板104の先端側が室内側を向いていて、これにより左右風向板104の先端側は水平方向に振れるように動作可能である。上下風向板105は、室内機100の長手方向両端部に設けられた回転軸を支点にして上下風向板105用モータにより正逆回転される。これにより、上下風向板105の先端側は上下方向に振れるように動作可能である。前面パネル106は、室内機100の前面を覆うように設置されており、下端部の回転軸を支点として前面パネル106用モータにより正逆回転可能である。ちなみに、前面パネル106は、回転動作を行うことなく、室内機の下端に固定されたものとしてもよい。
室内機100は、送風ファン103が回転することによって、空気の吸込口107およびフィルタ(図示せず)を介して室内の空気を室内機内に取り込み、この空気を熱交換器102で熱交換する。これにより、当該熱交換後の空気は、熱交換器102で冷却され、あるいは、加熱される。この熱交換後の空気は吹出し風路109aに導かれる。さらに、吹出し風路109aに導かれた空気は、空気の吹出し口109bから室内機外部に送り出されて室内を空気調和する。そして、この熱交換後の空気が吹出し口から室内に吹き出す際には、その水平方向の風向きは左右風向板104により調節され、その上下方向の風向きは上下風向板105により調節される。
<室外機>
室外機200(図1参照)は、仕切り板と電装品箱とリード線支持部品とにより、熱交換器室と機械室とを区分(分割)している。熱交換器室には、冷媒配管を循環する冷媒の外気との熱交換を促進するプロペラファンとその駆動用のモータ、プロペラファンを回転自在に支持するプロペラファン支柱、および外気と循環する冷媒の熱交換を行う熱交換器が配設されている。機械室には、循環する冷媒を高温高圧のガス冷媒にする圧縮機、常温・高圧の液状冷媒を低温・低圧の液状冷媒にする電動膨張弁、電気部品のリアクタ、および、冷媒が流れる冷媒配管の伝熱管が配設されている。電装品箱には、室外機を制御する電装品が収納されており、その上部には電装品蓋が被せられている。
<リモコン>
図3は、実施形態に係る空気調和機のリモコンの外観を示す図であり、(a)はカバーを閉じた通常使用時、(b)カバーの開放時を示す図である。図3(a)に示すように、自動運転ボタン(エコこれっきり(登録商標)ボタン)、暖房ボタン、冷房ボタン、除湿ボタンなどを有している。リモコン40は、ユーザによって操作され、室内機100のリモコン受信部Q(図1参照)に対して赤外線信号を送信する。当該信号の内容は、運転要求、設定温度の変更、タイマ、運転モードの変更、停止要求などの様々な指令である。空気調和機ACは、これらの信号に基づいて、少なくとも室内の冷房、暖房、除湿などを行うことができる。また、空気清浄など、その他の空気調和の機能を備えていてもよい。すなわち、空気調和機ACは、室内の空気を様々に調整することができる。
カバー70を開けると、図3(b)に示すように、他の機能の各種詳細設定ボタンを有し、特に、空調室のエリア選択のボタン71Bと、選択したエリアの風あて/風よけのボタン72B、室内機の据付位置設定のボタン73Bを有している。
図4は、リモコン操作による選択エリアを示す図であり、(a)はエリアの選択領域を示す図であり、(b)はエリア選択のボタンによる選択エリアを示す図である。室内機100は、部屋の壁331に設置しているとして説明する。図4(a)に示すように、部屋の床を基本的に4つのエリア(エリアE1,E2,E3,E4)に分割している。室内機100からみて、部屋の手前側に2つのエリア(エリアE1,E2)に、室内機100からみて部屋の奥側に2つのエリア(エリアE3,E4)に分割する。また、部屋の中央部分をエリアE5に分類する。
図4(b)に示すように、エリア選択のボタン71Bが押下されると(1)のエリアE1が選択され、次にエリア選択のボタン71Bが押下されると(2)のエリアE2が選択され、順次、エリア選択のボタン71Bが押下される毎に、(3)のエリアE3、(4)のエリアE4、(5)のエリアE5、(6)のエリアE1,E4、(7)のエリアE2,E3、(8)のエリアE1,E2、(9)のエリアE3,E4、(10)のエリアの設定なし、(11)のエリア選択の取り消しが選択される。以下、エリア選択のボタン71Bが押下される毎に繰り返される。
図5は、リモコン操作による風あて/風よけ選択を示す図である。選択したエリアの風あて/風よけのボタン72Bが押下されると、(1)の風あてが選択され、次に風あて/風よけのボタン72Bが押下されると、風よけが選択され、次に風あて/風よけボタン72Bが押下されると、選択の取り消しがなされ、以下、風あて/風よけのボタン72Bが押下される毎に繰り返される。
図6は、リモコン操作による室内機の据付位置の選択を示す図である。室内機100は、図4(a)に示すように壁331の中央に据え付けられるとは限らないので、据付位置が設定できる。室内機の据付位置設定のボタン73Bが押下されると(1)の左側に据え付けが設定され、次にボタン73Bが押下されると(2)の中央に据え付けが設定され、さらに、ボタン73Bが押下されると右側に据え付けが設定される。以下、ボタン73Bが押下される毎に、(2)、(1)、(2)、・・・のように繰り返される。
室内機100は、リモコン40で設定されることによって、室内機100が据付面を含む壁331(図4(a)参照)において、左より、中央、右よりを認識し、その状態によって風向をより正確に決定することができる。
前記では、室内機100の据付位置を、リモコン40から入力しているが、間取り検出部63(図7参照)で部屋の壁、部屋のコーナを検知することで、自動的に据付位置を認識することもできる。
<空調機の制御部の構成>
図7は、実施形態に係る空気調和機の制御部の構成を示す図である。センサ部50は、室内機100と室外機200に備えられている。センサ部50は、室温センサ、湿度センサ、時計、撮像部110、外気温センサ、圧縮温度センサ、冷媒配管温度センサなどにより構成される。
撮像部110が、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサである場合、前面パネル12(図2参照)の左右方向中央の下部に設置されている。これ以外にも、サーモパイル、赤外線センサ、近赤外線センサ、サーモグラフィー、焦電型センサ、超音波センサ、騒音センサを使用してもよい。撮像部110で検出するのは、人の有無、人の位置に限られず、人の活動量、生活シーン、間取り、壁面などを検出してもよい。
<制御部>
制御部60は、撮像部110の撮像情報に基づき人体を検出する人体検出部62、撮像部110の撮像情報に基づき室内機100が設置されている部屋の間取りを検出する間取り検出部63、間取り検出部63の間取りに基づき空調制御の領域に分割する領域分割部64、領域分割部64で分割された領域毎の風あて/風よけを判定する領域毎の風あて/風よけ判定部65、室内機100の据付位置、風あて/風よけの選択エリア、人(人体)の位置関係判定部66、気流制御部67、記憶部69などを有する。制御部60は、電装品(電装品箱内)に備えられており、リモコン40とセンサ部50からの情報に基づき、室内機100の送風ファン103、左右風向板104、上下風向板105などを制御する。また、制御部60は、室外機200の圧縮機202、プロペラファン207などを制御する。また、制御部60は、撮像部110の制御も行う。
間取り検出部63は、撮像部110で撮影された画像に基づいて、画像内のエッジの抽出し、太く長いエッジを抽出し、直線を延長し、交点を作成し、交点の重心点を消失点とすることにより、室内のコーナを検出し、検出したコーナを壁と壁あるいは壁と天井あるいは壁と床の接線とし、室内の壁や天井や床の面の位置を検出している。具体的な方法については、図19〜図24を参照して後記する。
記憶部69は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを含んで構成される。そして、ROMに記憶されたプログラムが制御部60のCPU(Central Processing Unit)によって読み出されてRAMに展開され、実行される。
前記の構成により、制御部60は、撮像部110から入力される画像情報、リモコン40から入力される指令信号、および各種センサから入力されるセンサ出力などに応じて、空気調和機ACの動作を統括制御することにより、きめの細かい運転制御が可能としている。
図8は、実施形態に係る制御部の制御ブロックを示す図である。間取り検出部63は、撮像部110にて撮影した画像から、空調室(部屋)の間取りを検出する。間取り検出部63は、間取り検出結果を記憶部69に記憶する、領域分割部64は、空調室を領域分割する。具体的には、室内機100からみて、部屋を奥行き方向へ距離に応じた領域に区分けして、各領域の距離に応じた角度で、気流制御部67は上下風向板105の制御を行う。また、部屋を左右方向へ室内機100からの角度に応じた領域に区分けして、各領域の角度で、気流制御部67は左右風向板104の制御を行う。なお、領域の分割は、図9および図10で用いて後記する。
リモコン40は、図3で示したように各設定ボタンを有し、空調室のエリア選択のボタン71Bを有するエリア選択部71と、選択したエリアの風あて/風よけのボタン72Bを有する風あて/風よけ選択部72、室内機の据付位置設定のボタン73Bを有する据付位置設定部73などを備えている。選択エリアおよび風あて/風よけの入力結果は、送受信部45を介して記憶部69に記憶される。同様に、据付位置の入力結果は、送受信部45を介して記憶部69に記憶される。
領域毎の風あて/風よけ判定部65は、入力された選択エリアと、室内機100から見た奥行き方向の距離、左右方向の距離に基づき、領域分割部64で区分けした領域との対応関係を判定する。
据付位置、選択エリア、人の位置関係判定部66(以下、位置関係判定部66と称す。)は、室内機100の据付位置、風あて/風よけの選択エリア、人(人体)の位置関係を判定する。具体的には、
(1)「風あて」のエリアが設定されている場合(図11参照)
(2)室内機100が左右壁に近く、室内機100の正面の近い側に「風よけ」のエリアが設定され、人がその奥に存在する場合(図12参照)
(3)室内機100が左右壁に近く、室内機100の正面の遠い側に「風よけ」のエリアが設定され、人がその手前に存在する場合(図13参照)
(4)前記(2)、(3)以外の「風よけ」のエリアが設定されている場合(図14〜図18参照)
などである。前記(1)〜(4)の判定結果に対して、気流制御部67は、左右風向板104、上下風向板105の風向制御を行う。
図9は、上下風向板の制御範囲を示す図であり、(a)は側面図であり、(b)は平面図である。室内機100からみて部屋の奥行き方向(Z方向)に、例えば10分割している。室内機100側から領域A1,A2,・・・,A10となる。
図10は、左右風向板の制御範囲を示す図である。室内機100からみて、左右方向に、例えば20領域に分割している。室内機100に向かって左側から領域B1,B2,・・・,B20となる。
<風向の設定方法>
次に、風あて/風よけの選択エリアに対し、風向の設定方法について説明する。
図11は、風あてが選択された場合の風向板の制御範囲を示す図である。エリアを選択した状態で「風あて」運転を行う場合の風向について説明する。選択したエリアに気流が最も効率よく届くように、上下風向板の角度と左右風向板の角度を制御する。この際、上下風向板105と左右風向板104はスイングすることで選択エリア全体に気流を送るとよい。
図11(a)に示す例では、エリアE3に「風あて」が選択された場合である。位置関係判定部66は、室内機100の据付位置、間取り情報に基づいて、上下風向板105の制御の最大限の領域を設定する。位置関係判定部66は、室内機100の対向壁である壁334までの距離関係から、図11(b)の例では、上下風向板105の制御範囲は領域A1〜A8と判定する。この場合、エリアE3に「風あて」する際は、上下風向板105は、領域A5〜A8の範囲でスイングする。また、左右風向板104は、領域B14〜B19の範囲でスイングする。
人体検出部62が人を検出した場合、図11(c)に示すように、人に効果的に送風するために、制御範囲を狭めてもよい。例えば、上下風向板105は領域A5〜A7の範囲でスイングし、左右風向板104は領域B16〜B18の範囲でスイングする。
また、選択したエリア以外のエリアに人を検出した場合、該当する人は室内機100からの気流が直接当たることを望んでいないことが想定されるため、上下風向板105と左右風向板104を制御することで、該当する人に気流が直接当たらない風向に制御してもよい。
次にエリアを選択した状態で「風よけ」運転を行う場合の風向について説明する。基本的には選択エリアに気流が届かないように、気流を制御する。
上下風向板105に関しては、暖房時とそれ以外の冷房、除湿等の運転によって場合分けを行う。暖房時は天井に暖気がたまらないことを目的に、下方向に吹き付ける角度を基本とする。
ただし、室内機100に近いエリアが選択され、かつ、「風よけ」が選択された場合は、上下風向板の角度をよけるエリアより大きく避ける角度を狙う角度として、風よけを目的とするエリアに可能な限り気流を当てないようにする。
図12は、室内機に近いエリアで風よけが選択された場合の風向板の制御範囲を示す図である。図12(a)に示す例では、エリアE1に「風よけ」が選択された場合である。「風よけ」のエリアが室内機100に近いエリアE1であり、その直線上にあるエリアの室内機100から遠い後方のエリアに人が検出された場合(図12(c)参照)、手前のエリアをよけて送風する範囲を拡大する。拡大した範囲に対して、上下風向板105、左右風向板104を制御して直接風が当たりにくい気流を送風する。このように制御することで、手前のエリアに送風される気流を少なくすることができる。
図12(a)に示す例では、「風よけ」のエリアE1は、図12(b)に示すように、領域A1〜A4にあり、人は領域A7に検出されているので、領域A5,A6は送風をねらわない範囲とする。この場合、エリアE1に「風よけ」する際は、上下風向板105は、領域A7に送風する。また、左右風向板104は、例えば、領域B15〜B20の範囲でスイングする。
図13は、室内機に遠いエリアで風よけが選択された場合の風向板の制御範囲を示す図である。図13(a)に示す例では、エリアE4に「風よけ」が選択された場合である。「風よけ」のエリアが室内機100に遠いエリアE4であり、その直線上にあるエリアの室内機100から近い前方のエリアに人が検出された場合(図13(c)参照)、奥のエリアをよけて送風する範囲を拡大する。拡大した範囲に対して、上下風向板105、左右風向板104を制御して直接風が当たりにくい気流を送風する。このように制御することで、奥のエリアE4に送風される気流を少なくすることができる。
図13(a)に示す例では、「風よけ」のエリアE1は、領域A5〜A8にあり、人は領域A2に検出されているので、領域A3,A4は送風をねらわない範囲とする。この場合、エリアE4に「風よけ」する際は、上下風向板105は、領域A2に送風する。また、左右風向板104は、例えば、領域B15〜B20の範囲でスイングする。
次に、図12、図13以外の「風よけ」の設定がされている場合について、図14〜図18で説明する。「風よけ」運転時は、可能な限り選択したエリアに気流が直接届かないことを目的としているため、室内機100の据付位置およびエリア位置の状態によって左右風向板104の方向を規定する。
図14は、室内機の左側に「風よけ」のエリアがある場合の送風の向きを示す図であり、(a)はエリアE4、(b)はエリアE1、(c)はエリアE1,E4が選択された場合である。これらの図のように、室内機100の左側に「風よけ」で選択されたエリアがある場合、左右風向板104を正面に向けることで「風よけ」のエリアに気流が届かないようにする。
図15は、室内機の左側および正面に「風よけ」のエリアがある場合の送風の向きを示す図であり、(a)はエリアE4、(b)はエリアE1、(c)はエリアE1,E4、(d)はエリアE5が選択された場合である。これらの図のように、室内機の左側および正面に「風よけ」で選択されたエリアがある場合、左右風向板104を正面よりやや右に向けることで、「風よけ」のエリアに気流が届かないようにする。
図16は、室内機の正面に「風よけ」のエリアがある場合の送風の向きを示す図である。(a)はエリアE4、(b)はエリアE1、(c)はエリアE3、(d)はエリアE2、(e)はエリアE5、(f)はエリアE2,E3、(g)はエリアE1,E4が選択された場合である。これらの図のように、室内機の正面に「風よけ」で選択されたエリアがある時は、左右風向板104を正面以外に向けることで、「風よけ」のエリアに気流が届かないようにする。
また、間取り検出部63が部屋のコーナ位置を検知することで、壁の位置を予想し、室内機100から壁が遠い側の左右方向へ、左右風向板104を向けてもよい。なお、部屋のコーナ方向の判定処理については、図19で後記する。
また、図16(e)に示すように、室内機100が壁の左右方向において中央付近に据え付けられ、「風よけ」で選択されたエリアが正面にある場合、2つある左右風向板104の左側を室内の左側へ向け、右側を室内の右側に向けてもよい。
図17は、室内機の右側および正面に「風よけ」のエリアがある場合の送風の向きを示す図であり、(a)はエリアE3、(b)はエリアE2、(c)はエリアE2,E3、(d)はエリアE5が選択された場合である。これらの図のように、室内機の右側、および正面に「風よけ」で選択されたエリアがある場合、左右風向板104を正面よりやや左に向けることで、「風よけ」のエリアに気流が届かないようにする。
図18は、室内機の右側に「風よけ」のエリアがある場合の送風の向きを示す図であり、(a)はエリアE3、(b)はエリアE2、(c)はエリアE2,E3が選択された場合である。これらの図のように、室内機の右側に「風よけ」で選択されたエリアがある場合、左右風向板104を正面に向けることで「風よけ」のエリアに気流が届かないようにする。
図14〜図18で、基本的な左右風向板104の風向を規定したが、室内機100に対して左右全域に「風よけ」の選択されたエリアがある場合、例えば、エリアE1,E2の場合、エリアE3,E4がある。この場合には、人体検出部62によって選択されたエリアにいる人を検知して、該当した人物をよけるように風向を向ける。この際、人のいない領域をスイングしてもよく、人のいない領域で固定していてもよい。
また、選択したエリア以外のエリアに人が検出された場合、該当する人は室内機100からの気流が届くことを望んでいると想定されるため、上下風向板105と左右風向板104を制御することで、該当する人を中心に気流を送風する風向に制御してもよい。この風向はスイングしてもよい。さらに、スイング中、左右風向板104の方向が人を通過する際に、左右風向板104の動作を一定時間停止させてもよい。
次に、エリアを選択していない場合について説明する。
「風あて」運転時にエリアが設定されていない場合は、場所に関わらず、人体検出部62によって検出した人を中心として、制御部60は、上下風向板105、左右風向板104を制御して送風する。この際、上下風向板105と左右風向板104はスイングしていてもよい。
「風よけ」運転時にエリアが設定されていない場合は、場所に関わらず、人体検出部62によって検出した人をよけるように、制御部60は、上下風向板105、左右風向板104を制御して送風する。この際、上下風向板105と左右風向板104はスイングしていてもよい。
<間取り検出部・コーナ方向判定処理>
図19は、間取り検出部のコーナ方向判定処理を示すフローチャートである。図20は、間取り検出部のコーナ方向判定処理で行う画像処理を示す図であり、(a)〜(e)はこの順に画像処理の手順を示している。図21は、間取り検出部のコーナ方向判定処理での室内の平面を示す説明図である。
まず、間取り検出部63(図7参照)は、撮像部110で取得した画像(図20(a)に、その例を示す)からエッジを検出する(処理S21)。次に、間取り検出部63は、検出したエッジにフィルタリング処理を行い、所定値以上に太く、所定値以上に長く、かつ、所定値以上に明瞭なエッジのみを残す(処理S22)。図20(b)には、このようにして図20(a)の画像から得られたエッジ371を白い線図で示している。次に、間取り検出部63は、各エッジ371を、その長さ方向に延長する(処理S23)。図20(c)には、このようにして延長した各エッジ371を示している。そして、間取り検出部63は、このように延長した各エッジ371の交点(図20(d)に示す交点372)を求める(処理S24)。そして、各交点372の重心373g(図20(e)を求める(処理S25)。この重心373gの座標は、各交点372の画像上の基準位置からのX方向(図の横方向)、Y方向(図の縦方向)の距離の平均をそれぞれ求めることにより算出することができる。そして、この重心373gの画像上の位置を部屋のコーナ(角部)の位置と推定することができる。これにより、撮像部110からみた水平方向の方向がわかるので、当該コーナの方向を記憶部69に記憶する(処理S26)。この場合の記憶処理では、過去の所定回数分(例えば過去10回分)のみの重心373gのコーナの方向を記憶部69に蓄積することとし、それより古い情報は削除する。そして、その過去の所定回数分の情報の平均値(移動平均の値)を、最終的な重心373gのコーナの方向として確定し、記憶部69に記憶する。これは、室内における家具や器物の配置移動により、記憶部69に蓄積されている情報が示す室内の左右のコーナの方向は時間帯にばらつきを生じる場合があるからである。そのため、前記のとおり平均値を求めることで情報の中に含まれているノイズを除去して、最も確からしい方向を室内の左右のコーナの方向とすることができる。以下、重心373gを適宜コーナ373という。処理S26により、後記の方向376,377が設定される。
なお、図20(e)の例では、室内機100が設置されている部屋の襖(ふすま)である引き戸374が開いているため、その開口部の奥のエッジが検出されて、重心373gの位置が同図に示す位置となっている。しかし、引き戸374が閉められた状態の画像が撮像された場合であれば、符号375またはその近傍の位置が重心373gとなる可能性が高い。
図1に示すように、撮像部110は、空気吹出し口109b(図2参照)の長手方向の中央部近傍に位置するので、前記のようにして特定した重心373gは、空気吹出し口109b側からみた室内のコーナとみなすことができる。
また、間取り検出部63は、図21に示すように、処理S25で求めた部屋のコーナ373(室内機100に向かって左右のコーナ373a,373b)の方向376,377のそれぞれの室内機100の正面の方向311からみた角度が何度になるか判断する(処理S27)。そして、この角度の小さい方の壁は大きい方の壁より空気吹出し口109b側からみて近いと判断する(処理S28)。すなわち、方向376と方向311とがなす角度が方向377と方向311とがなす角度より小さければ、壁336の方が壁335(図8参照)より空気吹出し口109b側からみて近いと判断する。方向377と方向311とがなす角度が方向376と方向311とがなす角度より小さければ、壁335の方が壁336より空気吹出し口109b側からみて近いと判断する。このような、左右の壁336と壁335とのうち空気吹出し口109b側からみて近いのは、あるいは遠いのはどちらであるかの情報も記憶部69に記憶する(処理S29)。
図21を参照して、処理S27,処理S28の処理を具体的に説明する。まず、角度aを算出する。これは、撮像部110の例えば水平方向の画素数が例えば640[pixel]であり、角度aの範囲の左右方向の画素数がβ[pixel]であったとすれば、
“640[pixel]:β[pixel]=60°:a°”、
“a°=60°×β[pixel]/640[pixel]”
から求められる。そして、“A°=30°+a°”で角度Aが求められる(範囲312の角度が約60°で、30°はその半分)。
同様の考え方で、角度bを求め、“B°=30°−b°”で角度Bが求められる。そして、この例では、“A°>B°”であるから、図18において、壁335の方が壁336より空気吹出し口109b側からみて遠いと判断できる。
図22は、間取り検出部のコーナ方向判定処理を示す説明図であり、(a)は室内の平面図であり、(b)は画像中の重心の決定について説明する説明図である。図22(a)の平面図で示す室内のように、室内の形状が長方形、正方形ではなく、例えば、室内のコーナ部分378が室内側に角柱状に飛び出しているような形状の場合、撮影した画像337の例は図22(b)のようになる。このような場合には、図22(b)に示すように、コーナ373の候補373cが複数求められることがある。
このような場合には、複数の候補373cの画像上の基準位置からのX方向(横方向)、Y方向(縦方向)の距離の平均をそれぞれ求めることにより、当該平均後の座標をコーナ373として求めることができる。
以上の処理により、間取り検出部63は、空気吹出し口109b側からみた部屋の左右のコーナ373a,373b(図18参照)の方向376,377を的確に判断することができる。また、間取り検出部63は、空気吹出し口109b側からみて室内の左右の壁336,337のうちどちらが近く、どちらが遠いかも判断することができる。
<間取り検出部・拡がり範囲判定処理>
図23は、間取り検出部の拡がり範囲判定処理を示すフローチャートである。図24は、間取り検出部の拡がり範囲判定処理での室内配置を示す平面図である。適宜図21を参照する。図23、図24を参照して、人体検出部62の検出処理の結果を用いて室内の拡がりの範囲を判定する処理について説明する。まず、所定時間t1ごとに撮像部110の撮像処理が行われ、その度にその結果が記憶部69に記憶されている。
具体的には、撮像部110での室内の撮像は所定時間t1(一例を挙げれば1時間)ごとに行う。例えば一定の角速度で撮像部110の水平方向の向きの移動を開始し、図21に示す向き318側から向き317側に向かって開始する。そして、撮像部110の向きが方向315に達したときは、必要に応じて一時停止するなどして撮像部110で撮像を行い、画像データを「左画像」として記憶部69に記憶する。次に、撮像部110の向きが方向311に達したときは、必要に応じて一時停止するなどして撮像部110で撮像を行い、画像データを「正面画像」として記憶部69に記憶する。次に、撮像部110の向きが方向313に達したときは、必要に応じて一時停止するなどして撮像部110で撮像を行い、画像データを「右画像」として記憶部69に記憶する(処理S8)。そして、撮像部110の向きが方向313に達したときは、ステッピングモータの回転方向を逆転して、方向313から方向318に向かって撮像部110の水平方向の向きの変動を開始する。この方向313から方向318に向かって撮像部110が移動している間は、撮像部110による撮像は行わない。そして、方向315に撮像部110の向きが戻ったときは、その時刻を記憶部69に記憶する。
そこで、間取り検出部63は、新たに人が検出され人の座標情報が記憶部69に記憶されると(処理S41,Yes)、当該人の座標情報から、室内の左右のコーナの方向376と方向377との間の領域383の外側の領域381に人の座標が存在するか否かを判断する(処理S42)。領域381に人の座標が存在するときは(図24の人382の例を示している)(処理S42,Yes)、当該人のX方向の座標(図24の左右方向)位置を室内機100に向かって右側の壁336(または左側の壁335)の位置と推定する(処理S43)。これは当該座標に人382が位置するということは、壁336(または左側の壁335)は少なくとも当該座標の位置あるいはさらにその外側にあることになるので、その人382の位置を現時点での壁336(または左側の壁335)の位置とするものである。
これにより、壁336(または壁335)の現時点における推定位置がわかるので、室内の各コーナおよび各壁の位置を推定する(処理S44)。すなわち、この壁336(または壁335)の位置のY方向(縦方向)を延長していき、コーナの方向376(またはコーナーの方向377)との交点が現実のコーナ422a(またはコーナ422b)であると推定できる。また、当該コーナ422a(またはコーナ422b)の位置をX方向(横方向)に延長していき、他のコーナの方向377(またはコーナの方向376)の方向まで達するまでが正面の壁334の位置と推定できる。そして、そのコーナの方向377(またはコーナの方向376)の方向と交わった位置が他の現実のコーナ422b(またはコーナ422a)であると判定できる。さらに当該位置からY方向に延長していった位置が壁335および壁336のうちの他方の壁の位置であると推定することができる。
一方、処理S44の後、または、領域381に人の座標が存在しなかった場合には(処理S42,No)、室内の左右のコーナの方向376と方向377との間の領域383に人の座標が存在するときは(図24の人384の例を示している)(処理S45,Yes)、当該人のY方向の座標位置を室内機100の正面の壁334の位置と推定する(処理S46)。これは当該座標に人384が位置するということは、壁334は少なくとも当該座標の位置あるいはさらにその外側にあることになるので、その人384の位置を現時点での壁334の位置とするものである。
これにより、正面の壁334の位置がわかるので、室内の各コーナおよび各壁の位置を判断する(処理S47)。すなわち、この正面の壁334をX方向に延長していき、コーナの方向376およびコーナの方向377との交点が、現実のコーナ421aおよびコーナ421bであると推定できる。そして、この現実の各コーナ421aおよびコーナ421bをY方向に延長していくと、当該位置が壁336および壁335であると推定することができる。
処理S47の後、または、室内の左右のコーナの方向376と方向377との間の領域383に人の座標が存在しなかったときは(処理S45,No)、処理S44および処理S47で推定された現実の各コーナおよび各壁の位置のうち、室内機100側から最も遠いものを各コーナおよび各壁の位置の最終的な判定結果とする(処理S48)。
図24には、人384に基づいて推定される壁331,334,335,336の位置をそれぞれ331a,334a,335a,336aとして示している。同様に、人382に基づいて推定される壁331,334,335,336の位置をそれぞれ331b,334b,335b,336bとして示している。
この場合、処理S44または処理S47でしか判定結果が得られなかったときは、当該得られた判定結果(人を複数検出したときは、室内機100側から最も遠いものの判定結果)を各壁および各コーナの位置の判定結果とする。そして、この判定結果を記憶部69に記憶する(処理S49)。この情報の記憶は、この各壁および各コーナの情報は所定時間t1ごとに取得するので、所定時間t1ごとに行われる。そして、この情報の記憶は、所定の基準時以後(例えば、直近の過去30回分)の各壁および各コーナの情報のうち、壁の位置が室内機100側から最も遠いものの情報で更新するように行う。これにより、所定の基準時以後に取得した情報のうち、各壁および各コーナの位置が室内機100側から最も遠いものの情報が処理S49で記憶される。
なお、このようにして特定した空気吹出し口109b側からの室内の左右における現実のコーナ421a,421b,422a,422b(と推定される位置)までのそれぞれの距離も、次のように求められる。すなわち、
“コーナ421aまでの距離=
√((壁336aまでの距離)+(壁334aまでの距離))”、
“コーナ421bまでの距離=
√((壁335aまでの距離)+(壁334aまでの距離))”
である。コーナ422aまでの距離、コーナ422bまでの距離も同様に求められる。
以上まとめると、間取り検出部63は、撮像部110で撮影された画像から、風向部の水平方向の向きにおいて、空気吹出し口109bの前方側の右のコーナの方向と、空気吹出し口109bの前方側の左のコーナの方向と、人体検出部62で検知した人の位置とに基づいて室内の壁の位置を検知することができる。
本発明は前記した実施形態に限定されるものではない。例えば、リモコン40の変形例について示す。図25は、リモコンの変形例であり、(a)〜(f)はリモコンの六面図、(g)はその断面図である。図26は、リモコンの要部であり、(a)は変形例におけるリモコンの要部の拡大図、(b)〜(f)は表示状態を示す参考図、(g)〜(j)は他の表示状態を示す拡大図である。リモコン40の形状は、図25(a)〜(g)および図26(a)〜(j)のように変形してもよい。
リモコン40は、図3で説明したように、空気調和機ACの操作を行うリモートコントローラ(空調制御端末)であり、液晶表示部を有するものである。液晶表示部は、室内におけるエリアを四角形の配列によって表示するとともに、そのエリアに対して「風あて」または「風よけ」の何れを行うかを表示することができる。図25(a)〜(g)において、実線で表した部分が、リモコン40の要部である。一点鎖線は、リモコン40の要部とその他の部分との境界のみを示す線である。
本実施形態の空気調和機によれば、ユーザはリモコン40(空調制御端末)によって選択したエリアに対し「風あて/風よけ」を選択することができ、特に、選択されたエリアに対し、適切な風よけの制御をすることができる。
40 リモコン(空調制御端末)
60 制御部
62 人体検出部
63 間取り検出部
64 領域分割部
65 領域毎の風あて/風よけ判定部
66 据付位置、選択エリア、人の位置関係判定部
67 気流制御部
69 記憶部
70 カバー
71 エリア選択部
71B エリア選択のボタン
72 風あて/風よけ選択部
72B 風あて/風よけ選択ボタン
73 据付位置設定部
73B 室内機の据付位置設定のボタン
100 室内機
101 筐体ベース
102 熱交換器
102a 伝熱管
103 送風ファン
104 左右風向板
105 上下風向板
106 前面パネル
107 空気吸込み口
108 フィルタ
109a 吹出し風路
109b 空気吹出し口
110 撮像部
200 室外機
AC 空気調和機
Q リモコン受信部

Claims (5)

  1. ユーザが気流をよけるエリアを選択するエリア選択部を有する空調制御端末と、
    人体の位置を検出する人体検出部と、
    前記人体検出部で検出された人体が、気流を送風する室内機からみて前記選択されたエリアの奥方向の場合、気流を送風しないエリアを前記選択されたエリアの奥方向、かつ、前記人体が検出された位置の手前の領域まで広げる気流制御部とを有する
    ことを特徴とする空気調和機。
  2. 前記気流制御部は、前記人体検出部で検出された人体が、前記室内機からみて前記選択されたエリアの手前の場合、左右方向で前記選択されたエリアをよける
    ことを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記気流制御部は、前記選択されたエリアが、前記室内機からみて正面にない場合、該正面方向に送風する
    ことを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  4. 前記気流制御部は、前記選択されたエリアが、前記室内機からみて正面にかかる場合、左右方向で前記選択されたエリアと反対方向に送風する
    ことを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  5. 前記エリア選択部は、空調室を複数領域に分割したエリアと前記空調室の中央領域のエリアとを選択可能とする
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の空気調和機。
JP2015169957A 2015-08-31 2015-08-31 空気調和機 Active JP6596269B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015169957A JP6596269B2 (ja) 2015-08-31 2015-08-31 空気調和機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015169957A JP6596269B2 (ja) 2015-08-31 2015-08-31 空気調和機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017048929A JP2017048929A (ja) 2017-03-09
JP6596269B2 true JP6596269B2 (ja) 2019-10-23

Family

ID=58280007

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015169957A Active JP6596269B2 (ja) 2015-08-31 2015-08-31 空気調和機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6596269B2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018185055A (ja) * 2017-04-24 2018-11-22 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 空気調和機
JP6387197B1 (ja) * 2017-04-28 2018-09-05 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 空気調和機
CN109790994A (zh) * 2017-04-28 2019-05-21 日立江森自控空调有限公司 空调机
CN107906698A (zh) * 2017-10-02 2018-04-13 广东美的制冷设备有限公司 立式空调器及控制方法、装置、计算机可读存储介质
WO2019127861A1 (zh) * 2017-12-28 2019-07-04 广东美的制冷设备有限公司 空调无风感自动控制方法、空调及计算机可读存储介质
CN108050666B (zh) * 2017-12-28 2020-05-22 广东美的制冷设备有限公司 空调自动控制方法、空调及计算机可读存储介质
CN108224705B (zh) * 2017-12-28 2020-08-04 广东美的制冷设备有限公司 空调无风感自动控制方法、空调及计算机可读存储介质
CN108375172B (zh) * 2018-01-24 2020-05-29 青岛海尔空调器有限总公司 空调器控制方法及空调器
CN109210678B (zh) * 2018-08-14 2020-06-30 珠海格力电器股份有限公司 一种空调控制方法、装置、存储介质及空调
CN110887190A (zh) * 2018-09-10 2020-03-17 青岛海尔空调器有限总公司 空调器送风控制方法及装置、空调器、计算机设备、存储介质
CN111059719B (zh) * 2019-12-24 2021-01-29 珠海格力电器股份有限公司 一种空调的控制方法、系统、装置、设备及介质
CN116772382A (zh) * 2022-03-10 2023-09-19 广东美的制冷设备有限公司 空调室内机及其控制方法、计算机可读存储介质

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4487809B2 (ja) * 2005-01-12 2010-06-23 三菱電機株式会社 空気調和装置
JP4589371B2 (ja) * 2007-10-05 2010-12-01 三菱電機株式会社 空気調和機
JP5489915B2 (ja) * 2010-08-19 2014-05-14 三菱電機株式会社 空気調和機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017048929A (ja) 2017-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6596269B2 (ja) 空気調和機
JP5819271B2 (ja) 空気調和機
JP6046579B2 (ja) 空気調和機
KR101823208B1 (ko) 공기 조화기 및 그 제어방법
CN107305035B (zh) 空调机
JP6335425B2 (ja) 空気調和機
JP6386770B2 (ja) 空気調和機
JP5815490B2 (ja) 空気調和機
EP3499141B1 (en) Air conditioner
KR20110103235A (ko) 공기조화기 및 그 제어방법
JP2016156507A (ja) 空気調和機
JP6368552B2 (ja) 空気調和機
JP6368571B2 (ja) 空気調和機
JP2016130600A (ja) 空気調和機、その外部端末装置および空気調和システム
JP5317839B2 (ja) 空気調和機
JP6408300B2 (ja) 空気調和機
JP2017040407A (ja) 空気調和機
JP5930909B2 (ja) 空気調和機
JP2016044863A (ja) 空気調和機
JPS63143443A (ja) 空気調和機
JP3333951B2 (ja) 空気調和機の制御装置
KR102223178B1 (ko) 공기조화기 및 그의 제어방법
JP6692134B2 (ja) 空気調和機
JP2014142098A (ja) 空気調和機
JP2016044865A (ja) 空気調和機

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20160407

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20171011

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180822

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190425

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190514

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190625

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190903

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190930

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6596269

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150