JP5487685B2 - 加飾シート、加飾樹脂成形品の製造方法及び加飾樹脂成形品 - Google Patents
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Description
また、表面保護層として紫外線硬化性樹脂などの電離放射線硬化性樹脂を用い、加飾シートの表面保護層を形成する樹脂の架橋密度を高めることにより、加飾成形品の表面の耐摩耗性や耐擦傷性を向上させる試みがなされたが、成形の際に成形品曲面部にクラックが生じるという問題があった。
さらには、表面保護層として紫外線硬化性樹脂などの電離放射線硬化性樹脂を用い、加飾シートの段階では半硬化状態とし、加飾成形された後に完全硬化させる方法が試みられたが(特許文献2参照)、未硬化樹脂成分を含む表面保護層は傷つきやすく、取り扱いが困難であり、また、未硬化樹脂成分が金型に付着することによる金型汚染の問題があった。この問題点を解決するために半硬化状態の表面保護層上に保護フィルムを設ける方法があるが、製造が煩雑になるとともに、コストアップの要因ともなる。また、三次元形状の成形品に紫外線を照射する必要があるため、別途三次元形状の成形品に紫外線照射可能な設備が必要である。
(1)支持体上に少なくとも、部分的に設けられた低艶絵柄インキ層、及び表面保護層をこの順に有するインサート成形用加飾シートであって、該低艶絵柄インキ層が非架橋性樹脂を含有してなり、該表面保護層は低艶絵柄インキ層上に存在してこれと接触すると共に、該低艶絵柄インキ層が形成された領域及び該低艶絵柄インキ層が形成されていない領域とを含む全面にわたって被覆され、表面保護層が電離放射線硬化性樹脂組成物を架橋硬化したものであり、かつ、表面保護層の厚さが1〜30μmであり、さらに、前記低艶絵柄インキ層と前記表面保護層とが相互作用して、前記低艶絵柄インキ層の直上部及びその近傍における表面保護層に低光沢領域が形成されてなるインサート成形用加飾シート、
(2)上記(1)に記載のインサート成形用加飾シートを真空成形型により予め立体形状に成形する真空成形工程、余分な部分をトリミングして成形シートを得る工程、該成形シートを射出成形型に挿入し、射出成形型を閉じ、流動状態の樹脂を型内に射出して樹脂と成形シートを一体化する工程を有する加飾樹脂成形品の製造方法、及び
(3)上記(2)に記載の製造方法により製造した加飾樹脂成形品、
を提供するものである。
図1は本発明のインサート成形用加飾シート(以下、単に「本発明の加飾シート」と記載する。)10の断面を示す模式図である。図1に示す例では、支持体11上に絵柄層12、低艶絵柄インキ層13及び表面保護層14がこの順に積層された構造を有する。なお、支持体11と絵柄層12の間に隠蔽層を設けてもよいし、さらに絵柄層12と低艶絵柄インキ層13の間にプライマー層を設けてもよい。
本発明の加飾シート10に用いられる支持体11としては、ABS樹脂、ポリオレフィン樹脂、スチレン樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂等が挙げられる。ポリオレフィン樹脂としては、ポリプロピレン樹脂が好ましい。これらの樹脂のうち、ABS樹脂及びポリプロピレン樹脂がさらに好ましい。
支持体11は、単層又は複数層のいずれでもよいが、複数層の場合としては、例えば、支持体11の表面にブロッキング防止処理、プライマー処理や酸処理がなされ、表面にブロッキング防止層、プライマー層又は酸変性層が形成された場合が挙げられる。
上記酸化法としては、例えばコロナ放電処理、クロム酸化処理、火炎処理、熱風処理、オゾン・紫外線処理法などが挙げられ、凹凸化法としては、例えばサンドブラスト法、溶剤処理法などが挙げられる。これらの表面処理は、支持体の種類に応じて適宜選択されるが、一般にはコロナ放電処理法が効果及び操作性などの面から好ましく用いられる。
また該支持体はプライマー層を形成する等の処理を施してもよいし、色彩を整えるための塗装や、デザイン的な観点での模様があらかじめ形成されていてもよい。
着色剤としては、カーボンブラック(墨)、鉄黒、チタン白、アンチモン白、黄鉛、チタン黄、弁柄、カドミウム赤、群青、コバルトブルー等の無機顔料、キナクリドンレッド、イソインドリノンイエロー、フタロシアニンブルー等の有機顔料又は染料、アルミニウム、真鍮等の鱗片状箔片からなる金属顔料、二酸化チタン被覆雲母、塩基性炭酸鉛等の鱗片状箔片からなる真珠光沢(パール)顔料等が用いられる。
また、表面保護層14の最表面における、低光沢領域15の上部は、低艶絵柄インキ層13の形成に伴って隆起し、凸形状16を有していてもよい。
低艶絵柄インキ層13を形成する低艶絵柄インキは、着色剤を含有させ、それ自体でも絵柄模様を与えることができるが、必ずしも着色剤を添加して着色する必要はない。絵柄層12が表現しようとする模様のうち、艶を消して、視覚的に凹部を表現したい部分と低艶絵柄インキ層13を同調させることによって艶差による視覚的凹部を有する模様が得られる。例えば、絵柄層12によって木目模様を表現しようとする場合には、木目の導管部分に低艶絵柄インキ層13のインキ部分を同調させることにより、艶差により導管部分が視覚的に凹部となった模様が得られる。特に本発明の加飾シート10は、絵柄層12の上に、直接又は透明なプライマー層を介して、絵柄層の直ぐ上に低艶絵柄インキ層13を印刷等により設けることができるため、絵柄層12との同調が容易であり、優れた意匠表現を実現させることができる。
本発明で用いる体質顔料としては特に限定されず、例えばシリカ、タルク、クレー、硫酸バリウム、炭酸バリウム、硫酸カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等から適宜選択される。これらのうち吸油度、粒径、細孔容積等の材料設計の自由度が高く、意匠性、白さ、インキとしての塗工安定性に優れた材料であるシリカが好ましく、特に微粉末のシリカが好ましい。シリカの粒径としては、0.1〜5μmの範囲が好ましい。0.1μm以上であるとインキに添加した際にインキのチキソ性が極端に高くならず、またインキの粘性が上がりすぎず印刷のコントロールがしやすい。また、導管模様部分の艶消しを表現しようとした場合、導管模様部分のインキの塗布厚みが通常5μm以下であり、シリカの粒径が塗布厚みよりも小さければ粒子の頭だしが比較的押えられ目立たないことから、視覚的な違和感がおこりにくい。
これらの体質顔料の低艶絵柄インキ組成物における含有量は、5〜15質量%の範囲であることが好ましい。5質量%以上であると低艶絵柄インキ組成物に十分なチキソ性を付与することができ、15質量%以下であると低艶を付与する効果の低下が全く見られず好ましい。
プライマー層を構成するプライマー組成物は、(メタ)アクリル樹脂、ウレタン樹脂、(メタ)アクリル・ウレタン共重合体樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル樹脂、ブチラール樹脂、塩素化ポリプロピレン、塩素化ポリエチレン等が用いられる。
また、プライマー層の厚さは0.1〜10μm程度であることが好ましい。0.1μm以上であると、表面保護層の割れ、破断、白化等を防ぐ効果を十分に発揮させることができる。一方、プライマー層の厚さが10μm以下であれば、プライマー層を塗工した際、塗膜の乾燥、硬化が安定であるので成形性が変動することが無く好ましい。以上の点からプライマー層の厚さは1〜10μmであることがより好ましい。
電離放射線硬化性樹脂とは、電磁波または荷電粒子線の中で分子を架橋、重合させ得るエネルギー量子を有するもの、すなわち、紫外線または電子線などを照射することにより、架橋、硬化する樹脂を指す。具体的には、従来電離放射線硬化性樹脂として慣用されている重合性モノマー及び重合性オリゴマーないしはプレポリマーの中から適宜選択して用いることができる。
また、上記重量平均分子量Mw10,000以上のポリエステル(メタ)アクリレート系オリゴマーに加えて、付与したい物性に応じて、他の重合性モノマー、重合性オリゴマー及びプレポリマーを適宜併用することができる。具体的には、表面硬度、耐傷性を付与するには、2官能以上、好ましくは3官能以上のウレタンアクリレートをポリエステルアクリレート100質量部に対して10質量部以上配合していることが好ましい。単官能では硬化後の成形性は優れるが架橋密度が疎となり表面硬度に劣る場合がある。また、10質量部未満では、用途によっては、表面硬度、耐傷性の効果が十分得られない場合がある。
また、分子中にカチオン重合性官能基を有する重合性オリゴマー等に対しては、芳香族スルホニウム塩、芳香族ジアゾニウム塩、芳香族ヨードニウム塩、メタロセン化合物、ベンゾインスルホン酸エステル等が挙げられる。
また、光増感剤としては、例えばp−ジメチル安息香酸エステル、第三級アミン類、チオール系増感剤などを用いることができる。
熱可塑性樹脂としては、(メタ)アクリル酸エステルなどの(メタ)アクリル系樹脂、ポリビニルブチラールなどのポリビニルアセタール(ブチラール樹脂)、ポリエチレンテレフタレート,ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル樹脂、塩化ビニル樹脂、ウレタン樹脂、ポリエチレン,ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリスチレン,α−メチルスチレンなどのスチレン系樹脂、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリオキシメチレン等のアセタール樹脂、エチレン−4フッ化エチレン共重合体等のフッ素樹脂、ポリイミド、ポリ乳酸、ポリビニルアセタール樹脂、液晶性ポリエステル樹脂などが挙げられ、これらは1種単独でも又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。2種以上組み合わせる場合は、これらの樹脂を構成するモノマーの共重合体でもよいし、それぞれの樹脂を混合して用いてもよい。
より具体的には、(メタ)アクリル酸エステルの単独重合体、2種以上の異なる(メタ)アクリル酸エステルモノマーの共重合体、又は(メタ)アクリル酸エステルと他のモノマーとの共重合体が好ましい。
なお、ここで重量平均分子量とは、ゲルパーミエションクロマトグラフィー(GPC)により測定したポリスチレン換算のものである。ここで用いる溶媒としては通常用いられるものを適宜選択して行うことができ、例えば、テトラヒドロフラン(THF)又はN−メチル−2−ピロリジノン(NMP)などが挙げられる。
[引張弾性率の測定方法]
表面保護層を形成するための樹脂組成物を2軸延伸ポリエステルフィルム上に、硬化後の厚さが20μmとなるように塗工し、電離放射線を照射して硬化させた塗膜をポリエステルフィルムから剥離してサンプルを作製する。該サンプルについて、引張試験機(例えば、(株)エー・アンド・デイ社製テンシロン万能試験機「RTC−1250A」)を用いて引張速度50mm/分で測定する。
炭化水素系合成ワックスとしては、エチレンの重合やポリエチレンの熱分解により製造されるポリエチレンワックスと、一酸化炭素と水素を反応させて製造されるフィッシャー・トロプシュ(Fischer-Tropsch)ワックスとがある。
また、植物由来のワックスとしては、カルナバワックス、キャンデリラワックス、木蝋、ライスワックス(米ぬか蝋)とが挙げられる。
ワックスの融点としては、90〜140℃が好ましい。また、ワックスの平均粒径としては、特に限定されないが、表面保護層の膜厚に応じて適宜設定することが好ましい。本用途では1〜30μmが好ましく、1〜20μmが特に好ましい。
反応性シリコーンの種類としては、変性シリコーンオイルの側鎖型、変性シリコーンオイルの両末端型、変性シリコーンオイルの側鎖両末端型があり、導入する有機基により、アミノ変性、エポキシ変性、メルカプト変性、カルボキシル変性、カルビノール変性、フェノール変性、メタクリル変性、異種官能基変性などがある。
反応性シリコーンの含有量としては、電離放射線硬化性樹脂100質量部に対して、0.1〜50質量部の範囲が好ましい。0.1質量部以上であると表面に十分な滑性を付与することができ、50質量部以下であると、塗工の際にはじきが発生せず、塗膜面が荒れることがなく、しかも塗料安定性を向上させることができる。以上の観点から、該含有量は0.5〜10質量部の範囲がさらに好ましい。
艶消し剤としては、例えばシリカ、タルク、クレー、硫酸バリウム、炭酸バリウム、硫酸カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等から適宜選択される。これらのうち吸油度、粒径、細孔容積等の材料設計の自由度が高く、意匠性、白さ、インキとしての塗工安定性に優れた材料であるシリカが好ましく、特に微粉末のシリカが好ましい。
艶消し剤の粒径としては、0.1〜20μm、好ましくは1〜10μmが好ましい。
これらの艶消し剤の表面保護層を構成する樹脂組成物における含有量は、1〜80質量%の範囲であることが好ましい。
ここで、耐候性改善剤としては、紫外線吸収剤や光安定剤を用いることができる。紫外線吸収剤は、無機系、有機系のいずれでもよく、無機系紫外線吸収剤としては、平均粒径が5〜120nm程度の二酸化チタン、酸化セリウム、酸化亜鉛などを好ましく用いることができる。また、有機系紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、ベンゾエート系、トリアジン系、シアノアクリレート系等が挙げられ、例えば、ベンゾトリアゾール系として、具体的には、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−アミルフェニル)ベンゾトリアゾール、ポリエチレングリコールの3−[3−(ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル]プロピオン酸エステルなどが挙げられる。一方、光安定剤としては、例えばヒンダードアミン系、具体的には2−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2’−n−ブチルマロン酸ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレートなどが挙げられる。また、紫外線吸収剤や光安定剤として、分子内に(メタ)アクリロイル基などの重合性基を有する反応性の紫外線吸収剤や光安定剤を用いることもできる。
重合禁止剤としては、例えばハイドロキノン、p−ベンゾキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、ピロガロール、t−ブチルカテコールなどが、架橋剤としては、例えばポリイソシアネート化合物、エポキシ化合物、金属キレート化合物、アジリジン化合物、オキサゾリン化合物などが用いられる。
充填剤としては、例えば硫酸バリウム、タルク、クレー、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウムなどが用いられる。
着色剤としては、例えばキナクリドンレッド、イソインドリノンイエロー、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、酸化チタン、カーボンブラックなどの公知の着色用顔料などが用いられる。
赤外線吸収剤としては、例えば、ジチオール系金属錯体、フタロシアニン系化合物、ジインモニウム化合物等が用いられる。
本発明においては、調製された塗工液を、支持体11の表面に、硬化後の厚さが1〜30μmになるように、グラビアコート、バーコート、ロールコート、リバースロールコート、コンマコートなどの公知の方式、好ましくはグラビアコートにより塗工し、未硬化樹脂層を形成させる。
なお、電子線の照射においては、加速電圧が高いほど透過能力が増加するため、支持体11として電子線により劣化する基材を使用する場合には、電子線の透過深さと樹脂層の厚みが実質的に等しくなるように、加速電圧を選定することにより、支持体11への余分な電子線の照射を抑制することができ、過剰電子線による基材の劣化を最小限にとどめることができる。
また、照射線量は、樹脂層の架橋密度が飽和する量が好ましく、通常5〜300kGy(0.5〜30Mrad)、好ましくは10〜100kGy(1〜10Mrad)の範囲で選定される。
さらに、電子線源としては、特に制限はなく、例えばコックロフトワルトン型、バンデグラフト型、共振変圧器型、絶縁コア変圧器型、あるいは直線型、ダイナミトロン型、高周波型などの各種電子線加速器を用いることができる。
なお、静摩擦係数(μs)は東洋精機(株)製「摩擦測定機AN」を用い、傾斜速度1度/秒にて測定したものである。
なお、測定条件としては、幅25mm、長さ120mmの試験片を用い、引張速度1000mm/分、チャック間距離80mm、標線間距離50mm、温度160℃の条件であり、表面保護層にクラックが入る際の引張伸度で評価するものである。
本発明の加飾樹脂成形体は、例えば、自動車等の車両の内装材又は外装材、幅木、回縁等の造作部材、窓枠、扉枠等の建具、壁、床、天井等の建築物の内装材、テレビ受像機、空調機等の家電製品の筐体、容器などの用途に適している。
評価方法
(1)成形性A(塗膜の形状追従性)
各実施例及び比較例で得た加飾シートについて以下に示す方法で真空成形を行い、成形後の外観にて評価した。評価基準は以下のとおりである。
○;表面保護層に塗膜割れや白化が見られず、良好に型の形状に追従した。
×;型の形状に追従できずに表面保護層に塗膜割れや白化が見られた。
<真空成形>
加飾シートを赤外線ヒーターで160℃に加熱し、軟化させる。次いで、真空成形型を用いて真空成形を行い(最大延伸倍率150倍)、型の内部形状に成形する。型より加飾シートを離型し、不要部分をトリミングして成形シートを得る。
上記方法にて真空成形したシートを24時間放置し、成形直後のシートと形状を比較した。評価基準は以下のとおりである。
○;成形直後と24時間放置後の形状が一致した。
×;成形直後と24時間放置後の形状が不一致であった。
各実施例及び比較例で製造した加飾シートについて、テスター産業(株)製「学振型摩擦堅牢度試験機」を用い、摩擦用白綿布としてカナキン3号を用い荷重500gfで2000往復後の試験片で評価した。評価基準は以下のとおりである。
○;外観上著しい傷付きなし
△;表面に軽微な傷あり
×;表面に著しい傷あり
各実施例及び比較例で製造した加飾シートを用いてインサート成形を行い、得られた成形品について、(株)安田精機製作所製「電動鉛筆引っかき硬度試験機」を用い、三菱鉛筆(株)製「uni鉛筆」を使用して、荷重750gf、試験速度1mm/sの条件で測定した。
各実施例及び比較例で製造した加飾シートを用いてインサート成形を行い、得られた成形品について、表面の意匠性を目視にて評価した。評価基準は以下のとおりである。
◎;導管部が凹部として認識され、さらには木目の絵柄と導管部が同調しているため、より木目としての質感も得られ、意匠性が極めて高かった。
△;導管部が凹部として認識されたが、木目の絵柄と導管部が同調した、木目の質感までは得られなかった。
×;意匠が平面的で、意匠性に劣るものであった。
2官能のウレタンアクリレート(EB−1、重量平均分子量;2000)60質量%と2官能のポリエステルアクリレート(EB−2、重量平均分子量;10000)40質量%からなる電子線硬化性樹脂(以下「EB樹脂」という)100質量部に対して、反応性シリコーン2質量部、艶消し剤として平均粒径3.0μmのシリカ10質量部を添加して、表面保護層形成用電子線硬化性樹脂組成物を得た。なお、EB樹脂の引張弾性率は750MPaであった。
次に、支持体として、ABS樹脂からなるシート(ABS、曲げ弾性率;2000MPa、厚さ;400μm)を用い、該シートの表面に、2液硬化型ウレタンインキを用い、グラビア印刷により木目柄の絵柄層を形成した。次いで、絵柄層上にアクリル/ウレタンブロック共重合体を主剤とし、硬化剤としてイソシアネートを添加した2液硬化型ウレタン系樹脂を塗工して、厚さ2μmの透明プライマー層を形成した。該プライマー層の上に、数平均分子量3,000、ガラス転移温度(Tg)−62.8℃のポリエステルウレタン系印刷インキ100質量部に、平均粒径3.0μmのシリカを10質量部配合して得たインキを用い、グラビア印刷にて、上記絵柄層の木目柄の導管部と同調するように塗工し、厚さ1.0μmの低艶絵柄インキ層を得た。
該低艶絵柄インキ層上に、上記表面保護層形成用電子線硬化性樹脂組成物を硬化後の厚さが6μmとなるように塗工した。この未硬化樹脂層に加速電圧165kV、照射線量50kGy(5Mrad)の電子線を照射して、電子線硬化性樹脂組成物を硬化させ加飾シートを得た。
該加飾シートについて上記方法にて評価した。評価結果を第1表に示す。
実施例1において、EB樹脂中のEB−1とEB−2の含有量をそれぞれ35質量%及び65質量%としたこと以外は実施例1と同様にして、加飾シートを得た。EB樹脂の引張弾性率は630MPaだった。実施例1と同様にして評価した結果を第1表に示す。
実施例1において、支持体をABS樹脂に代えて、ポリプロピレン樹脂(PP、曲げ弾性率;1500MPa、厚さ;250μm)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、加飾シートを得た。実施例1と同様にして評価した結果を第1表に示す。
実施例1において、EB樹脂として、2官能のウレタンアクリレート(EB−3、重量平均分子量;10000)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、加飾シートを得た。EB樹脂の引張弾性率は、450MPaだった。実施例1と同様にして評価した結果を第1表に示す。
実施例1において、EB樹脂として、2官能のウレタンアクリレート(EB−1、重量平均分子量;2000)40質量%と2官能のウレタンアクリレート(EB−3、重量平均分子量;10,000)60質量%からなるものを用いたこと以外は、実施例1と同様にして、加飾シートを得た。EB樹脂の引張弾性率は520MPaだった。実施例1と同様にして評価した結果を第1表に示す。
実施例1において、表面保護層形成用電子線硬化性樹脂組成物として、4官能のウレタンアクリレート(EB−4、重量平均分子量;4000)40質量%と熱可塑性樹脂であるポリメタクリル酸メチル(PMMA、重量平均分子量;68000)60質量%からなる樹脂組成物100質量部に対して、反応性シリコーン2質量部、艶消し剤として平均粒径3.0μmのシリカ10質量部を添加したものを用いたこと以外は、実施例1と同様にして、加飾シートを得た。EB樹脂の引張弾性率は700MPaだった。実施例1と同様にして評価した結果を第1表に示す。
アクリルフィルム表面にアクリル系樹脂からなるインキを用いて木目柄の絵柄層を形成した。次に該アクリルフィルムの裏面(絵柄印刷層を施していない側の面)に、アクリルポリオールを主剤とし、硬化剤としてイソシアネートを添加した2液硬化型樹脂100質量部に対し、艶消し剤として平均粒径3.0μmのシリカを20質量部添加したインキを用い、グラビア印刷にて導管部を形成した。
次に該シートの絵柄層側に膜厚10μmの2液硬化型ウレタン系樹脂接着剤を施し、バッカーフィルムである膜厚400μmの隠蔽着色ABS樹脂シートをラミネートして加飾シートを得た。実施例1と同様にして評価した結果を第1表に示す。
実施例1と同様にして、電子線硬化性樹脂組成物を得た。
次に、基材として、両面コロナ放電処理を施した厚さ60μmの透明ポリプロピレン系フィルムを用い、該フィルムの裏面に、2液硬化型ウレタンインキを用い、グラビア印刷により木目柄の絵柄層を形成した。次いで、絵柄層を施していない表面に、アクリル/ウレタンブロック共重合体を主剤とし、硬化剤としてイソシアネートを添加した2液硬化型ウレタン系樹脂を塗工して、厚さ2μmの透明プライマー層を形成した。該プライマー層の上に、数平均分子量3,000、ガラス転移温度(Tg)−62.8℃のポリエステルウレタン系印刷インキ100質量部に、平均粒径3.0μmのシリカを10質量部配合して得たインキを用い、グラビア印刷にて塗工し、厚さ1.0μmの低艶絵柄インキ層を得た。
該低艶絵柄インキ層上に、上記表面保護層形成用電子線硬化性樹脂組成物を硬化後の厚さが3μmとなるように塗工した。この未硬化樹脂層に加速電圧165kV、照射線量50kGy(5Mrad)の電子線を照射して、電子線硬化性樹脂組成物を硬化させ、次に該シートの絵柄層側に膜厚10μmの2液硬化型ウレタン系樹脂接着剤を施し、バッカーフィルムである膜厚400μmの隠蔽着色ABS樹脂シートとラミネートして加飾シートを得た。実施例1と同様にして評価した結果を第1表に示す。
さらに、このように成形性が良好な上、製造された加飾樹脂成形品の表面は高い耐摩耗性及び耐擦傷性を有することが確認された。
11.支持体
12.絵柄層
13.低艶絵柄インキ層
14.表面保護層
15.低光沢領域
16.凸形状
Claims (8)
- 支持体上に少なくとも、部分的に設けられた低艶絵柄インキ層、及び表面保護層をこの順に有するインサート成形用加飾シートであって、該低艶絵柄インキ層が非架橋性樹脂を含有してなり、該表面保護層は低艶絵柄インキ層上に存在してこれと接触すると共に、該低艶絵柄インキ層が形成された領域及び該低艶絵柄インキ層が形成されていない領域とを含む全面にわたって被覆され、表面保護層が電離放射線硬化性樹脂組成物を架橋硬化したものであり、かつ、表面保護層の厚さが1〜30μmであり、さらに、前記低艶絵柄インキ層と前記表面保護層とが相互作用して、前記低艶絵柄インキ層の直上部及びその近傍における表面保護層に低光沢領域が形成されてなるインサート成形用加飾シート。
- 支持体と低艶絵柄インキ層の間に絵柄層を有する請求項1に記載のインサート成形用加飾シート。
- 電離放射線硬化性樹脂が電子線硬化性樹脂である請求項1又は2に記載のインサート成形用加飾シート。
- 前記支持体がABS樹脂、ポリオレフィン樹脂、スチレン樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂及びポリカーボネート樹脂からなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1〜3のいずれかに記載のインサート成形用加飾シート。
- 支持体の厚さが100〜500μmの範囲である請求項1〜4のいずれかに記載のインサート成形用加飾シート。
- 前記非架橋性樹脂が、熱可塑性ウレタン樹脂又はポリビニルアセタール系樹脂である請求項1〜5のいずれかに記載のインサート成形用加飾シート。
- 請求項1〜6のいずれかに記載のインサート成形用加飾シートを真空成形型により予め立体形状に成形する真空成形工程、余分な部分をトリミングして成形シートを得る工程、該成形シートを射出成形型に挿入し、射出成形型を閉じ、流動状態の樹脂を型内に射出して樹脂と成形シートを一体化する工程を有する加飾樹脂成形品の製造方法。
- 請求項7に記載の製造方法により製造した加飾樹脂成形品。
Priority Applications (7)
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