JP2790197B2 - 透明なインモールド用ラベル - Google Patents

透明なインモールド用ラベル

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JP2790197B2
JP2790197B2 JP2104106A JP10410690A JP2790197B2 JP 2790197 B2 JP2790197 B2 JP 2790197B2 JP 2104106 A JP2104106 A JP 2104106A JP 10410690 A JP10410690 A JP 10410690A JP 2790197 B2 JP2790197 B2 JP 2790197B2
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C66/00General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
    • B29C66/70General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
    • B29C66/71General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の背景〕 <産業上の利用分野> 本発明は、ラベルのブリスターの発生を防止した透明
なインモールド用ラベルに関する。
<従来の技術> 従来、透明のラベルが貼着した合成樹脂成形物を一体
成形により製造するには、結晶性ポリプロピレンの無延
伸の押出フィルムやキャスト法により成形された結晶性
ポリプロピレンフィルムなどを基材層として、該基材層
に低密度ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体
などの感熱接着樹脂層を直接押出ラミネートしたり、ポ
リ酢酸ビニルやエチレン・酢酸ビニル共重合体のような
低融点樹脂を溶剤に溶解させた溶液をグラビアコーター
などでコーティングし、乾燥して得られた透明なラベル
を金型の内壁に予めインサートした後、該金型内にポリ
プロピレンやポリエチレン樹脂などの成形用樹脂を直接
供給し、射出成形や中空成形或いは、型内ビーズ発泡成
形するなどの方法により行なわれていた。また、ポリプ
ロピレンやポリエチレンのシートにラベルを貼着する場
合も該シートを加熱し差圧に依って成形する差圧成形方
法(真空成形、圧空成形)もほぼ同様の方法により行な
われていた。
<発明が解決しようとする課題> このような結晶性ポリプロピレンの押出フィルムやキ
ャスト法によって得られた結晶性ポリプロピレンフィル
ムを基材層とし、接着層としてエチレン系樹脂フィルム
を積層した透明のラベルを用いて、ポリプロピレンの中
空容器を加飾しようとすると、ポリプロピレンのパリソ
ン温度を230℃以上とし、かつ金型の冷却水温度を10℃
以上にしないと良好な製品を得ることができなかった。
また、このようなラベルはポリエチレン中空容器につ
いてもポリプロピレンの中空容器と同様のパリソン温度
と金型冷却水の温度条件が不可欠であった。
一般にポリエチレン(融点119〜135℃)容器の中空成
形の高速化条件、生産コストを考え合わせると、パリソ
ン温度を低くし、冷却時間を短くすることが望ましい。
しかしながら、このような高速化条件を満たすことの
できる180〜210℃位のパリソン温度では、上記ポリプロ
ピレンの2軸延伸フィルムやキャストフィルムよりなる
ラベルを用いたときに、ラベルと中空容器の接着強度が
低く、実用的なものが得られなかった。
〔発明の概要〕
<要旨> そこで、本発明者は上記課題に鑑みて、鋭意研究を重
ねた結果、結晶性ポリプロピレンフィルムを素材とする
ラベルの引張弾性率(ASTM−D638)が約8,500〜9,000kg
/cm2と高いため、溶融パリソンが膨張してラベルと接着
する際、パリソンの表面が曲面であるため、ラベルにか
かるパリソンの圧力が場所によって相違し、部分的に強
い接着部分と弱い接着部分とが存在し、かつ、パリソン
より形成された容器が冷却されたときに、結晶性のポリ
プロピレンや結晶性のポリエチレンは寸法収縮率が1.5
〜3%と大きいことから、この収縮応力によって弱い接
着部分に剥離が生じて、ブリスター発生を起す原因とな
っていることが判明した。
しかし、ラベルの引張弾性率を下げるには、発泡した
ラベルや、フィラーを配合して二軸延伸して得たフィル
ム内部に微細なボイドを多数有する合成紙(特開昭58−
69015号公報およびヨーロッパ公開特許第254923号明細
書参照)を用いれば、内部に微細な空隙を多数含んでい
るためにラベルに延伸フィルムを含んでいてもラベル自
体に適度の圧縮性が有り又金型内壁に装着された時に金
型の表面温度がラベル表面へ熱伝導され難く、ラベルの
表面温度が低下することを防いでラベルの変形やブリス
ターの発生を防止することができるが、これらのラベル
は不透明のものであり、透明なラベルとはならない。
また、透明ラベルにおいては、光沢の向上、印刷の保
護の理由から容器と接着されるラベルの接着面に印刷が
施されることが多いので、不透明ラベルを用いたときは
かかる印刷が読みとれないなどの欠点を有していた。
一方、従来の結晶性ポリプロピレン製の不透明度が10
%以下の透明ラベルは前記合成紙のような微細な空隙が
無いためにラベル自体が硬く、また熱伝導も大きいので
ラベル表面が高温や低温になり易く、溶融樹脂によるラ
ベル表面の接着層の樹脂を単時間で溶融化させて貼着さ
せるための条件の幅が狭い。例えば、パリソンの溶融粘
弾性を低くして膨張しやすくするため、パリソンの温度
を230℃以上とする。しかし、余りパリソンの温度を高
温にするとパリソンがドローダウンして中空容器が偏肉
しやすいので高々240℃までしか温度を上げることがで
きない。
そこで、本発明者は更に研究を重ねた結果、ラベル自
体の引張弾性率を2,000〜6,000とすれば、ラベルの変形
やブリスターの発生が生じないラベル付きの成形物が得
られるとの知見を得て本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の透明なインモールド用ラベルは、
不透明度が10%以下で、引張弾性率が2,000〜6,000kg/c
m2であること、を特徴とするものである。
<効果> 本発明の透明なインモールド用ラベルは、ラベルの弾
性率を2000〜6000kg/cm2に低下させて形成されているこ
とから、ポリプロピレンやポリエチレン成形物の成形加
工後の型収縮にもラベル自体が貼着した状態で容易に変
形することができるためにラベルの剥離が起らず、また
接着強度の強いラベルが得られる。
従ってポリプロピレンやポリエチレンの成形加工条件
においても樹脂温度の設定が低温側に設定したり、又金
型の冷却温度を下げて成形サイクルを短くすることがで
きるので、生産性が大幅に向上し、かつ得られる成形物
のラベルにブリスターの発生が少ない外観に優れ、しか
もラベルと容器との密着性の優れた、ラベルの貼着され
た一体成形品を製造することが出来る。
〔発明の具体的説明〕
〔I〕インモールド用ラベル (1)構造 本発明の透明なインモールド用ラベルは、単層であっ
ても、2層以上の構造のものであってもよい。しかし、
容器を形成する樹脂とラベルを形成する素材樹脂とが同
種のものであるときは単層でも良いが、ラベルを形成す
る素材と容器を形成する素材とが異種のものであるとき
は感熱性の接着層を設けて、基材層と接着層との少なく
とも2層の構造より形成されている。また、該基材層は
2層以上の多層構造として形成することもできる。
(a)基材層 前記単層ラベルの場合の素材、或いは2層以上の構造
のラベルの場合の基材層として用いられる素材は、プロ
ピレンが80〜97重量%、エチレンが2〜20重量%、ブテ
ン−1が1〜12重量%を2種又は3種含有するランダム
又はブロック状の共重合体もしくはそれらの混合物を挙
げることができ、具体的には、プロピレンを80〜95重量
%、エチレンを20〜5重量%含有するプロピレン・エチ
レン共重合体、プロピレンを80〜95重量%、ブテン−1
を20〜5重量%含有するプロピレン・ブテン−1共重合
体、プロピレンを80〜95重量%、エチレンを0.5〜12重
量%、ブテン−1を2〜10重量%含有するプロピレン・
エチレン・ブテン−1共重合体などまたはその混合物で
ある。
また、これら共重合体成分を構成するモノマーとし
て、上記プロピレン、エチレン、ブテン−1の他に更に
少量(0.5%〜5重量%)のヘキサン−1、ペンテン−
1、4−メチルペンテン−1などのα−オレフィンより
選ばれた一種又は二種以上を含んだものとのランダムも
しくはブロック共重合体が使用できる。
このような基材層は多層であっても良く、ただしこの
場合も基材層の厚みがラベル全体の厚みの50%以内を占
める多層フィルムが用いられる。
基材層が多層構造の場合、特に後記接着層と反対側の
層又は3層構造の場合は中心層がポリプロピレンのホモ
ポリマーや、エチレンやブテン−1含量が5重量%未満
のポリプロピレン共重合体樹脂であってもよい。
これら基材層の厚みは一般に50〜250μm、好ましく
は50〜120μmで、不透明度 (JIS−P8138)が10%以下のものが好ましい。
(b)接着層 本発明のインモールド用ラベルが2層以上により形成
される場合の接着層として用いられる素材としては、接
着される成形体材料の融点よりも10℃以上、好ましくは
15〜100℃低い、融点が70〜155℃、好ましくは80〜130
℃の熱可塑性樹脂が利用される。
例えば、接着される成形体材料がポリプロピレン系樹
脂である場合には、低密度ポリエチレン、エチレン・酢
酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、も
しくはその金属塩などのエチレン系樹脂が用いられる。
これら感熱樹脂接着層は基材層に押出ラミネートして
形成したり、それら接着用樹脂を溶剤に溶解した液をグ
ラビアコーターによりコーティングし、乾燥して形成さ
せる。
また、接着される成形体材料はポリエチレン系樹脂で
ある場合には、該ポリエチレン系樹脂より融点の低いエ
チレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共
重合体、もしくはその金属塩などが用いられる。
これら接着層はラベルと溶融した樹脂との間の空気の
逃げを良好にしてブリスターの発生を防止する為に、ラ
ミネートの際にはエンボス加工を施したり、グラビヤコ
ーティングの際にはグラビヤのパターンが表面に残る様
なコーティング方法を施すことが望ましい。
また、このような接着層の厚みは一般的には0.5μ〜2
0μ、好ましくは1μ〜15μである。
(c)積層 該ラベルは2層以上の構造の場合、前記基材層に接着
層が積層される。積層は一般に押出ラミネート法、グラ
ビアコーティング法などの方法によって行なわれる。
(2)印刷 前記基材層に接着層を設ける前に印刷を施してその上
に接着層を設ける方法や、該接着層と反対側の基材層の
面に印刷を施す方法がある。
また、この基材層の印刷層面には予め印刷適性を向上
させる為にコロナ放電処理やポリエチレンイミンの様な
アンカーコーティング剤や帯電防止剤等を塗工しておく
ことが好ましい。
印刷はグラビヤ印刷、オフセット印刷、フレキソ印
刷、スクリーン印刷などの印刷方式で接着層側に印刷し
たり又はその反対側に印刷を施すことが出来る。
本発明のような透明ラベルの場合は成形物の色と同色
の色をラベル地として使用されて、基材層の接着層が積
層される側に印刷されることが多く、このような印刷は
印刷面がラベルの内側になるために、商品となった時に
成形物どうしのこすれや成形物を入れる函等とのこすれ
等に依る印刷インキの脱落が起らないなどの利点があ
る。
(3)ラベル このようにして形成された透明なインモールド用ラベ
ルは不透明度(JIS−P8138)が10%以下であり、しかも
引張弾性率が 2,000〜6,000kg/cm2であることから、該ラベルは成形物
が成形加工されて貼着された後の製品の収縮にもラベル
自体が貼着された状態で容易に対応することができるの
で、該ラベルと成形物表面において強固に接着されて剥
離が生じ難く、ラベルの変形やブリスターの発生が生じ
ない。
上記引張弾性率が2,000kg/cm2未満になると印刷が困
難となったり、ラベルを吸引パッドで金型内に自動的に
供給することが困難となる。逆に引張弾性率が6,000kg/
cm2を越えると印刷加工性やラベルの自立性は良くなる
が、一部の容器の成形加工条件を除いてはブリスターの
発生が多く、生産性の良い加工条件(樹脂又は金型冷却
の低温化)で高速生産することが出来ない。
また、不透明度(JIS−P8138)が10%を越えると美麗
な印刷を施しても不鮮明なものとなり、ラベルの実用性
を低下させる。
〔II)貼着 本発明の透明インモールド用ラベルを一体成形して貼
着する際に用いられる成形法は、一般的に知られた中空
成形法や射出成形法、差圧成形法、型内ビーズ発泡成形
法、プレス成形法などによるものであり、公知の成形法
と何ら変わりなく実施することが出来る。
具体的には中空成形法の場合は予め前記ラベルの接着
層側を金型内壁面の内側に向けてインサートした後、該
金型内に押出機によって溶融混練させたポリプロピレン
樹脂あるいはポリエチレン樹脂のパリソンを180℃〜230
℃の温度で垂下して、その一端を型締めにより封止した
後、該パリソンの内部に0.5〜10kg/cm2G、好ましくは2
〜5kg/cm2Gの圧縮ガスを導入することによりパリソンを
膨張させる。
これによってパリソンの外側の面を金型の内壁に押圧
して、該パリソンを金型の形状に沿った形状に形成する
と共に、前記金型の内壁にインサートされたラベルの接
着層に溶融したパリソンを接着させて、ラベルの接着層
の樹脂を溶融してパリソンとラベルの接着層とを融着さ
せた後、冷却して、金型を開き、ラベル付きの中空成形
容器を得る。
〔実験例〕
本発明の透明インモールド用ラベルについて、以下に
実施例および比較例を挙げて具体的に説明する。
実施例1 ラベル基材層(1a)の製造 メルトフローレート(MFR)4g/10分、エチレン5重量
%、プロピレン95重量%のポリプロピレン系ランダム共
重合体を、250℃に設定した押出機のダイより0.1mmの厚
みとなる様に押しだし、次いで30℃迄冷却して無延伸フ
ィルムを得た。
印刷及び接着層(1b)の製造 基材層(A)の両面にコロナ放電処理を施した後、ア
クリル系帯電防止剤とポリエチレンイミンが配合された
水溶液を0.1g/m2の塗工量となる様に塗布した。この基
材層(A)の片面に容器の内容物、商品名、成分、製造
元、販売元等をグラビヤインキで印刷した後、この印刷
面に更にグラビヤコーターによって塗工量が3g/m2とな
る様にエチレン・酢酸ビニル共重合体を主成分とする溶
剤型感熱接着剤(東洋モートン社アドコート33P5商品
名)をグラビヤロールを用いて塗工し、乾燥して、印刷
され、接着層を施したフィルムを得た。このフィルムの
物性値を第1表に示す。
ラベルの製造 前記フィルムを縦70mm、横90mmに断裁してラベルを製
造した。
ラベル貼着中空容器の製造 前記ラベル1を第1図に示す中空成形容器製造用成形
機2の金型3内に、印刷層1a側を41℃に加熱された金型
3の内壁3aの真空減圧作用によりラベル1を金型内壁3a
に定着させた後、三菱油化(株)製ポリプロピレン「三
菱ノーブノンMA−6」(融点=164℃、MFR=0.8g/10
分)をダイ4より210℃の温度で、内径20mm、肉厚3mmの
パリソン5として押出し、このパリソン5を金型3で挟
みつけた後、ノズル6より圧力3.5kg/cm2の圧縮空気を
パリソン5内に供給して、ブロー成形すると共に、パリ
ソン5の外面5aにより前記ラベル1を押出してラベル1
の接着層1b面を溶融させてパリソン5にラベル1を融着
させた後、金型3を10℃に冷却して成形体を固化させ、
型開きして、ラベル1を貼着した胴直径が60mm、高さが
200mmの中空容器(肉厚1mm)を得た。
更に、同様の方法で三菱油化(株)製高密度ポリエチ
レン(HDPE)「三菱ポリエチHD BZ−53A」を180℃のパ
リソン温度で、また三菱油化(株)製低密度ポリエチレ
ン(LDPE)「三菱ポリエチZE41」を155℃のパリソン温
度で行なって、ラベル貼着中空容器を得た。
得られたラベル貼着中空容器についてブリスターの発
生、ラベルの変形及びラベルの接着強度を検査した結果
を第1表に示す。
なお、これらの検査は次に示す方法により行なった。
ブリスターの測定 容器1個につき、貼着されたラベルにブリスターの発
生が全くなかったものを5点、ラベル面積の10%以下で
ブリスターの発生のがあったものを4点、10%以上、20
%未満の面積でブリスターの発生があったものを3点、
20%以上、50%未満の面積でブリスターの発生のがあっ
たものを2点、50%以上の面積の割合でブリスターの発
生があったものを1点として容器の20個の総点数で評価
した。
ラベルと容器との間の密着強度 ラベルの貼着された部分の容器を15mm幅に切り取り、
引張試験機にてラベルの剥離強度を測定した。
実施例2〜4及び比較例1、2 実施例1のラベル基材層フィルムの製造と同じ方法で
基材層1aとして第1表に示す組成のポリプロピレン系樹
脂のフィルムを製造し、その他接着層及び印刷方法は実
施例1と同様の方法で製造してラベルを得た。該ラベル
の物性値及びラベル貼着中空容器の検査結果を第1表に
示す。
実施例5 ラベル基材層(1a)の製造 250℃に設定された押出機に、MFR4g/10分のポリプロ
ピレンホモポリマー(A)を供給し、前記押出機と別の
250℃に設定された押出機にMFR4g/10分のプロピレン85
重量%とエチレン10重量%とブテン−15重量%からなる
プロピレン・エチレン・ブテン−1三元ランダム共重合
体を供給し、両押出機より吐出された両樹脂を1台のダ
イに供給して、該ダイ内でポリプロピレンホモポリマー
を中間層としてその表裏面に前記プロピレン・エチレン
・ブテン−1三元共重合体を積層した3層構造のフィル
ムを押し出して、次いで、冷却ロールにより30℃まで冷
却して3層構造のラベル基材を得た。この時の中間層の
厚みは30μ、その両側の層の厚みはそれぞれ30μmで、
総厚み90μのラベル基材を得た。
接着層(1b)の製造 この3層構造のラベル基材の片面に、接着層としてエ
チレン80重量%とアクリル酸メチル20重量%とを共重合
したエチレン・アクリル酸メチル共重合体樹脂(融点90
℃)を200℃に設定された押出機より15μmの厚みにな
る様にラミネートした。ラミネートと同時に200線のグ
ラビヤ型エンボスロールにて冷却して、この接着層表面
にエンボス加工を施した。このフィルムの物性値を第1
表に示す。
印刷及びラベルの製造 前記フィルムを縦636mm、横470mmに断裁した後、枚葉
オフセット印刷機にてエンボス加工面と反対側の面にオ
フセット印刷し、その後で縦70mm、横90mmのサイズに断
裁してラベルを得た。
このラベルを実施例1と同様の方法で行なって、ラベ
ル貼着中空容器を得た。その結果を第1表に示す。
実施例6 実施例5の基材層に用いる樹脂の組成を第1表に示す
組成のプロピレン・エチレン二元ランダム共重合体樹脂
に変更する他は実施例5と同様にしてラベルを得た。
このラベルを実施例1と同様の方法でラベル貼着中空
容器を得た。その結果を第1表に示す。
実施例7 250℃に設定された押出機にMFR4g/10分のプロピレン9
8重量%と、エチレン2重量%のプロピレン・エチレン
二元素ランダム共重合体を供給し、前記押出機と別の25
0℃に設定された押出機にプロピレン95重量%とエチレ
ン5重量%とを含有するプロピレン・エチレン二元ラン
ダム共重合体を供給し、両押出機より吐出された両樹脂
を1台のダイに供給して、該ダイ内でシート状に押し出
した後30℃に冷却して2層構造のフィルムを得た。
次に、このフィルムのプロピレン95重量%とエチレン
5重量%を含有するプロピレン・エチレン二元ランダム
共重合体樹脂層側に実施例1で製造した接着層を積層し
た以外は実施例1と同様の方法でラベルを得た。
このラベルを実施例1と同様の方法でラベル貼着中空
容器を得た。その結果を第1表に示す。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施例のラベル付き中空成形容器の製造
方法において用いた成形機の断面図である。 1…ラベル、1a…基材層、1b…接着層、6…ノズル、2
…中空成形容器製造用成形機、3…金型、3a…金型内
壁、4…ダイ、5…パリソン、5a…パリソンの外面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−217223(JP,A) 特開 平4−4121(JP,A) 特開 平2−267584(JP,A) 特開 昭55−40474(JP,A) 特開 平3−293111(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 49/24 B29C 45/14 B29C 51/16 G09F 3/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】不透明度が10%以下で、引張弾性率が2,00
    0〜6,000kg/cm2の樹脂フィルムであることを特徴とす
    る、透明なインモールド用ラベル。
  2. 【請求項2】樹脂フィルムが、プロピレンを80〜95重量
    %、エチレンを20〜5重量%含有するプロピレン・エチ
    レン共重合体、プロピレンを80〜95重量%、ブテンを20
    〜5重量%含有するプロピレン・ブテン共重合体または
    プロピレンを80〜95重量%、エチレンを0.5〜12重量
    %、ブテンを2〜10重量%含有するプロピレン・エチレ
    ン・ブテン共重合体から選ばれた少なくとも一種の重合
    体である請求項1に記載の透明なインモールド用ラベ
    ル。
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