JP5486640B2 - 振動部材取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば電磁弁やサーボモータなどの振動部材を相手側部材に取り付ける振動部材取付構造に関する。
特許文献1には、フローティング構造を備える制振装置が開示されている。同文献の段落[0039]、[図2]に示すように、制振装置は、電子機器を、ケース本体に対して、非接触状態で弾発支持している。制振装置は、ダンパー部材と、衝撃吸収部材ワッシャーと、を備えている。ダンパー部材および衝撃吸収部材ワッシャーは、いずれもエラストマー製(例えばゲル状樹脂製)である。
特許文献2には、EGR(Exhaust Gas Recirculation)バルブ用の防音カバーが開示されている。同文献の段落[0030]、[図8]に示すように、防音カバーは、ウレタンエラストマー製の遮音層と、ポリウレタンフォーム製の吸音層と、を備えている。
特開2009−199653号公報 特開2004−70128号公報
特許文献1の制振装置と、特許文献2の防音カバーと、を組み合わせると、騒音を発生する振動部材を、騒音および振動を抑制しながら、相手側部材に取り付けることができる。しかしながら、この組合せの場合、ダンパー部材、衝撃吸収ワッシャーなど、部品点数が多くなる。また、構造が複雑になる。
また、一般的には、ダンパー部材、衝撃吸収ワッシャーは、振動部材を相手側部材に取り付ける際の取付荷重(具体的には、ボルトに対するナットの締結荷重)により、弾性的に圧縮されている。このため、へたりが発生するおそれがある。この場合、ボルトに対するナットの締結が緩むおそれがある。
本発明の振動部材取付構造は、上記課題に鑑みて完成されたものである。本発明は、部品点数が少なく、構造が簡単で、へたりが発生しにくい振動部材取付構造を提供することを目的とする。
(1)上記課題を解決するため、本発明の振動部材取付構造は、振動する振動部材が収容される収容スペースを区画する収容部と、該収容部に連なる裾部と、該裾部に対向して配置され相手側部材に当接する当接部と、該裾部と該当接部とを連結する連結部と、該裾部と該当接部と該連結部との間に区画される挿入スペースと、を有する折返し部と、を有するエラストマー製の遮音層と、該収容スペースの開口を封止する封止部と、該封止部に連なり該挿入スペースに挿入される挿入部と、を有し、該遮音層よりも剛性が高い支持部材と、該挿入スペースに該挿入部が挿入された状態で該折返し部を貫通し、該折返し部を該相手側部材に取り付ける軸部と、取付荷重により該折返し部が弾性変形するのを抑制する変形抑制部と、を有し、該挿入部に接触しない取付部材と、を備えることを特徴とする。
本発明の振動部材取付構造は、遮音層と、支持部材と、取付部材と、を備えている。遮音層は、収容部と、折返し部と、を備えている。収容部は、収容スペースを区画している。収容スペースには、振動部材が収容されている。折返し部は、裾部と、当接部と、連結部と、を備えている。裾部と当接部と連結部とは、挿入スペースを区画している。
支持部材は、封止部と、挿入部と、を備えている。封止部は、収容スペースの開口を封止している。封止部は、振動部材が収容スペースから脱落するのを抑制している。挿入部は、折返し部の挿入スペースに挿入されている。当該挿入により、支持部材は、遮音層に取り付けられている。
取付部材は、軸部と、変形抑制部と、を備えている。軸部は、折返し部を貫通している。変形抑制部は、取付荷重により、エラストマー製の折返し部が弾性変形するのを抑制している。
本発明の振動部材取付構造によると、軸部の軸方向に、相手側部材と、折返し部の当接部と、支持部材の挿入部と、が並んでいる。すなわち、挿入部と相手側部材との間には、エラストマー製の当接部が介在している。このため、挿入部と相手側部材とが接触するのを抑制することができる。したがって、挿入部から相手側部材に、振動が伝達するのを抑制することができる。また、本発明の振動部材取付構造によると、取付部材が挿入部に接触しない。このため、挿入部から取付部材に、振動が伝達するのを抑制することができる。
このように、本発明の振動部材取付構造によると、軸部の軸方向にも、軸直方向(軸方向に対して直交する方向)にも、フローティング構造が確保されている。このため、振動部材の振動が相手側部材に伝達するのを、抑制することができる。
また、本発明の振動部材取付構造によると、取付部材が変形抑制部を備えている。このため、折返し部つまり遮音層を相手側部材に取り付ける際に発生する取付荷重により、折返し部が弾性変形するのを抑制することができる。したがって、折返し部にへたりが発生しにくい。よって、取付荷重が低下しにくい。
また、本発明の振動部材取付構造によると、折返し部の挿入スペースに支持部材の挿入部を挿入することにより、遮音層と支持部材とを組み付けることができる。また、取付部材で折返し部を相手側部材に取り付けることにより、振動部材取付構造を相手側部材に取り付けることができる。このため、取付作業が簡単である。
また、本発明の振動部材取付構造によると、特許文献1の制振装置のような、ダンパー部材や衝撃吸収部材ワッシャーは不要である。このため、部品点数が少ない。また、構造が簡単である。また、本発明の振動部材取付構造によると、振動部材が外側から遮音層により覆われている。このため、振動部材が発生する騒音の少なくとも一部を、遮蔽することができる。したがって、騒音が外部に漏出するのを抑制することができる。
(2)好ましくは、上記(1)の構成において、さらに、前記振動部材を外側から覆い、前記収容スペースに収容される発泡樹脂製の吸音層を備える構成とする方がよい。本構成によると、振動部材が外側から吸音層および遮音層により覆われている。このため、振動部材が発生する騒音の少なくとも一部を、吸収、遮蔽することができる。したがって、騒音が外部に漏出するのを抑制することができる。
(3)好ましくは、上記(2)の構成において、前記吸音層は、磁性フィラーを含有している構成とする方がよい。磁性フィラーは、熱伝導率が高い。このため、本構成によると、磁性フィラーを介して、振動部材の熱を、外部に放出することができる。
(3−1)好ましくは、上記(3)の構成において、前記遮音層と前記吸音層とは接着されておらず、該吸音層は、前記収容スペースに圧入されている構成とする方がよい。遮音層、吸音層は、共に柔軟である。このため、変形しやすい。この点、本構成によると、遮音層と吸音層とが圧接している。このため、遮音層と吸音層とが接着されていないにもかかわらず、遮音層、吸音層が変形する場合であっても、遮音層と吸音層とが離間しにくい。したがって、振動部材と外部との間の伝熱経路が途絶えにくい。
(3−2)好ましくは、上記(3)の構成において、前記磁性フィラーは、前記吸音層の層厚方向に配向している構成とする方がよい。本構成によると、吸音層の層厚方向の熱伝導率が高くなる。
(4)好ましくは、上記(1)ないし(3)のいずれかの構成において、前記当接部は、前記相手側部材に線接触する線接触部および該相手側部材に点接触する点接触部のうち、少なくとも一方を有する構成とする方がよい。本構成によると、相手側部材に対する、折返し部つまり遮音層の接触面積が小さくなる。このため、遮音層から相手側部材に振動が伝達するのを抑制することができる。
(5)好ましくは、上記(1)ないし(4)のいずれかの構成において、前記裾部の肉厚は、前記当接部の肉厚よりも、薄い構成とする方がよい。相手側部材に対して振動部材が離間する方向に振動する場合、収容部に連なる裾部には、曲げ方向の荷重が加わる。振動部材の振動に追従するためには、裾部の曲げ剛性は低い方がよい。この点、本構成によると、裾部の肉厚が薄く設定されている。このため、裾部の曲げ剛性が低い。よって、振動部材の振動に、裾部が追従しやすい。
反対に、相手側部材に対して振動部材が接近する方向に振動する場合、相手側部材と挿入部との間の当接部には、圧縮方向の荷重が加わる。振動部材の振動に追従するためには、当接部の圧縮剛性は低い方がよい。この点、本構成によると、当接部の肉厚が厚く設定されている。このため、当接部の圧縮剛性が低い。よって、収容部の振動に、当接部が追従しやすい。
(6)好ましくは、上記(1)ないし(5)のいずれかの構成において、前記収容部は、前記収容スペースと外部とを連通する窓部を有し、前記振動部材は、該窓部を介して、該収容スペースから外部に突出する突出部を有する構成とする方がよい。
エラストマー製の遮音層は柔軟である。このため、本構成によると、突出部を装着した状態のまま、振動部材を収容スペースに収容することができる。したがって、振動部材収容前に振動部材から突出部を取り外し、振動部材収容後に振動部材に突出部を取り付ける必要がない。このため、振動部材の取付作業が簡単である。
(7)好ましくは、上記(6)の構成において、前記窓部は、前記裾部まで延在している構成とする方がよい。本構成によると、さらに遮音層が変形しやすくなる。このため、さらに振動部材の取付作業が簡単になる。
(8)好ましくは、上記(1)ないし(7)のいずれかの構成において、前記遮音層は、外面に、隣接部材と接触する際の衝撃を緩和する緩衝部を有する構成とする方がよい。本構成によると、エラストマー製の遮音層の柔軟性を利用して、隣接部材と接触する際の衝撃を緩和することができる。このため、振動部材取付構造の設置スペースが狭小であっても、振動部材が隣接部材に及ぼす影響が小さい。
(9)好ましくは、上記(1)ないし(8)のいずれかの構成において、前記遮音層および前記支持部材のうち、少なくとも一方は、他方が相対的にずれるのを抑制するずれ抑制部を有する構成とする方がよい。本構成によると、ずれ抑制部により、遮音層と支持部材とが相対的にずれるのを抑制することができる。
本発明によると、部品点数が少なく、構造が簡単で、へたりが発生しにくい振動部材取付構造を提供することができる。
第一実施形態の振動部材取付構造の斜視図である。 同振動部材取付構造の分解斜視図である。 同振動部材取付構造の吸音層付近の分解斜視図である。 図5のIV−IV方向断面図である。 図4のV−V方向断面図である。 第二実施形態の振動部材取付構造の分解斜視図である。 (a)は、その他の実施形態(その1)の振動部材取付構造の上面図である。(b)は、その他の実施形態(その2)の振動部材取付構造の上面図である。(c)は、その他の実施形態(その3)の振動部材取付構造の上面図である。 その他の実施形態(その4)の振動部材取付構造の右方から見た前後方向断面図である。
以下、本発明の振動部材取付構造の実施の形態について説明する。
<第一実施形態>
[振動部材取付構造の構成]
まず、本実施形態の振動部材取付構造の構成について説明する。図1に、本実施形態の振動部材取付構造の斜視図を示す。図2に、同振動部材取付構造の分解斜視図を示す。図3に、同振動部材取付構造の吸音層付近の分解斜視図を示す。図4に、図5のIV−IV方向断面図(右方から見た前後方向断面図)を示す。図5に、図4のV−V方向断面図(上方から見た前後方向断面図)を示す。
図1〜図5に示すように、本実施形態の振動部材取付構造1は、電磁弁9をブラケット6に取り付けるために用いられる。電磁弁9は、本発明の「振動部材」の概念に含まれる。ブラケット6は、本発明の「相手側部材」の概念に含まれる。振動部材取付構造1は、遮音層2と、支持部材3と、三つの取付部材4と、吸音層5と、を備えている。
{遮音層2}
遮音層2は、TPV(EPDM(エチレン−プロピレン−ジエンゴム)とPP(ポリプロピレン)との動的架橋型混合物)製である。TPVは、本発明の「エラストマー」の概念に含まれる。
遮音層2は、収容部20と、二つの折返し部21と、四つの緩衝リブ22と、を備えている。緩衝リブ22は、本発明の「緩衝部」の概念に含まれる。
収容部20は、下方(ブラケット6の方向)に開口する直方体箱状を呈している。収容部20は、収容スペース200と、二つの窓部201と、を備えている。収容スペース200は、収容部20の内部に区画されている。二つの窓部201は、収容部20の前後両壁に開設されている。二つの窓部201は、各々、上下方向に延びる長孔状を呈している。二つの窓部201は、各々、収容スペース200と外部とを連通している。二つの窓部201は、各々、後述する裾部210にまで延在している。
二つの折返し部21は、収容部20の下方開口の開口縁から、前後両方に延在している。前方の折返し部21は、全体として、後方に開口するU字状を呈している。前方の折返し部21は、裾部210と、当接部211と、連結部212と、挿入スペース213と、を備えている。裾部210は、長方形板状を呈している。裾部210は、収容部20の開口縁から前方に延在している。裾部210は、二つの貫通孔210aを備えている。二つの貫通孔210aは、裾部210の左右両側部分に配置されている。二つの貫通孔210aは、各々、裾部210を上下方向に貫通している。
当接部211は、長方形板状を呈している。当接部211は、裾部210の下方に、所定間隔だけ離間して、配置されている。当接部211は、二つの貫通孔211aと、線接触部211bと、を備えている。二つの貫通孔211aは、当接部211の左右両側部分に配置されている。二つの貫通孔211aは、各々、当接部211を上下方向に貫通している。当接部211の貫通孔211aと、裾部210の貫通孔210aと、は上下方向に並んでいる。図5に透過して示すように、線接触部211b(ハッチング部分)は、当接部211の下面に配置されている。線接触部211bは、リブ状を呈している。線接触部211bは、当接部211の下面を、左右方向(振動部材取付構造1の短手方向)および前後方向(振動部材取付構造1の長手方向)に、延在している。図4に示すように、線接触部211bの短手方向(上下方向)断面は、半円状を呈している。このため、線接触部211bは、後述するブラケット6の上面に、円周上の一点で線接触している。裾部210の上下方向(裾部210と、後述する挿入部31と、当接部211と、の積層方向)の肉厚T1は、当接部(線接触部211b除く)211の上下方向の肉厚T2よりも、薄く設定されている。
連結部212は、長方形板状を呈している。連結部212は、裾部210の前端と、当接部211の前端と、を上下方向に繋いでいる。挿入スペース213は、裾部210の下面と、当接部211の上面と、連結部212の後面と、により区画されている。すなわち、挿入スペース213は、後方に開口している。
後方の折返し部21の構成は、前方の折返し部21の構成と、同様である。ただし、図5に示すように、後方の折返し部21の裾部210には、単一の貫通孔210aが配置されている。並びに、後方の折返し部21の当接部211には、単一の貫通孔211aが配置されている。後方の折返し部21の配置は、前方の折返し部21の配置と、前後対称である。すなわち、後方の折返し部21の挿入スペース213は、前方に開口している。
四つの緩衝リブ22は、図5に示すように、収容部20の左面の前後両縁および右面の前後両縁に沿って、配置されている。四つの緩衝リブ22は、図1に示すように、各々、上下方向に延在している。緩衝リブ22の短手方向(前後方向)断面は、半円状を呈している。四つの緩衝リブ22は、振動部材取付構造1の左右両側に配置される隣接部材(図略)に対して、弾接可能である。
{吸音層5、電磁弁9}
図4に示すように、吸音層5は、箱部50と、蓋部51と、を備えている。吸音層5は、前後左右方向から圧縮された状態で、収容スペース200に収容されている。吸音層5は、遮音層2よりも、前後左右上下方向の剛性が、低く設定されている。
箱部50は、磁性フィラーを含有するポリウレタンフォーム製であって、下方に開口する箱状を呈している。磁性フィラーを含有するポリウレタンフォームは、本発明の「発泡樹脂」の概念に含まれる。箱部50は、五つの壁部500と、四つのヒンジ部501と、を備えている。四つのヒンジ部501は、各々、隣り合う壁部500間の境界に配置されている。図3に一点鎖線で示すように、箱部50は、平板状に展開可能である。五つの壁部500のうち、前後両方の壁部500には、各々、窓部500aが開設されている。前方の壁部500の窓部500aは、上下方向に延びる長孔状を呈している。後方の壁部500の窓部500aは、壁部500の上側部分に配置されている。
蓋部51は、磁性フィラーを含有するポリウレタンフォーム製であって、長方形板状を呈している。蓋部51は、箱部50の下方開口を封止している。蓋部51は、二つの切欠部510を備えている。二つの切欠部510は、蓋部51の前後両縁に凹設されている。二つの切欠部510の左右方向幅は、互いに異なっている。
電磁弁9は、吸音層5の内部に収容されている。電磁弁9は、二つのポート90と、二つのコネクタ91、93と、二本のコード92と、を備えている。二つのポート90、二つのコネクタ91、93、二本のコード92は、各々、本発明の「突出部」の概念に含まれる。
二つのポート90は、電磁弁9の前面に配置されている。二つのポート90は、上下方向に並んでいる。図4に示すように、二つのポート90は、吸音層5の前方の窓部500a、遮音層2の前方の窓部201を介して、外部に突出している。コネクタ91は、電磁弁9の後面に接続されている。コネクタ91は、吸音層5の後方の窓部500a、遮音層2の後方の窓部201に収容されている。二本のコード92の前端は、コネクタ91に接続されている。二本のコード92の後端は、コネクタ93に接続されている。
{支持部材3}
支持部材3は、PP製である。支持部材3は、遮音層2、吸音層5よりも、前後左右上下方向の剛性が、高く設定されている。支持部材3は、封止部30と、二つの挿入部31と、二つのずれ抑制壁32と、を備えている。ずれ抑制壁32は、本発明の「ずれ抑制部」の概念に含まれる。
封止部30は、長方形板状を呈している。封止部30は、遮音層2の収容スペース200の開口を、下方から封止している。すなわち、封止部30は、電磁弁9入りの吸音層5を、下方から支持している。封止部30は、二つの凸部300を備えている。二つの凸部300は、封止部30の上面に突設されている。二つの凸部300は、封止部30の前後両端部分に配置されている。二つの凸部300の左右方向幅は、互いに異なっている。図4に示すように、二つの凸部300は、蓋部51の二つの切欠部510に、収容されている。
二つの挿入部31は、各々、長方形板状を呈している。二つの挿入部31は、封止部30から、前後両方に延在している。図4に示すように、前方の挿入部31は、前方の折返し部21の挿入スペース213に、挿入されている。前方の挿入部31の前縁は、連結部212の後面(内面)に当接している。このため、前方の折返し部21つまり遮音層2は、前方の挿入部31つまり支持部材3に対して、後方に移動できない。
前方の挿入部31は、二つの貫通孔310を備えている。二つの貫通孔310は、挿入部31の左右両側部分に配置されている。二つの貫通孔310は、各々、挿入部31を上下方向に貫通している。
当接部211の貫通孔211aと、挿入部31の貫通孔310と、裾部210の貫通孔210aと、は上下方向に並んでいる。当接部211の貫通孔211aの孔径と、裾部210の貫通孔210aの孔径と、は同径である。一方、挿入部31の貫通孔310の孔径は、貫通孔211aの孔径、貫通孔210aの孔径よりも、大径である。
後方の挿入部31の構成は、前方の挿入部31の構成と、同様である。ただし、図5に示すように、後方の挿入部31には、単一の貫通孔310が配置されている。図4に示すように、後方の挿入部31は、後方の折返し部21の挿入スペース213に、挿入されている。後方の挿入部31の後縁は、連結部212の前面(内面)に当接している。このため、後方の折返し部21つまり遮音層2は、後方の挿入部31つまり支持部材3に対して、前方に移動できない。このように、支持部材3の前後両方の挿入部31が、遮音層2の前後両方の折返し部21の挿入スペース213に、挿入されることにより、遮音層2の支持部材3に対する前後動が規制されている。
二つのずれ抑制壁32は、図2に示すように、封止部30の上面の左右両縁から、上方に立設されている。左方のずれ抑制壁32の右面(内面)には、四つのリブ320が突設されている。四つのリブ320は、各々、上下方向に延在している。図5に示すように、四つのリブ320は、各々、遮音層2の収容部20の左面に、線接触している。同様に、右方のずれ抑制壁32の左面(内面)には、四つのリブ320が突設されている。四つのリブ320は、各々、上下方向に延在している。図5に示すように、四つのリブ320は、各々、遮音層2の収容部20の右面に、線接触している。このように、左右一対のずれ抑制壁32が、収容部20に、左右両外側から当接することにより、遮音層2の支持部材3に対する左右動が規制されている。
{取付部材4、ブラケット6}
図1、図2に示すように、ブラケット6は、金属製であって、長方形板状を呈している。ブラケット6には、三つの取付孔60が穿設されている。三つの取付孔60は、各々、ブラケット6を、上下方向に貫通している。図4に示すように、三つの取付孔60の上方には、下方から上方に向かって、各々、当接部211の貫通孔211a、挿入部31の貫通孔310、裾部210の貫通孔210aが、一列に並んでいる。
三つの取付部材4は、三つの取付孔60に対応して、配置されている。三つの取付部材4は、各々、ボルト40と、カラー41と、ワッシャー42と、ナット43と、を備えている。ボルト40は、本発明の「軸部」の概念に含まれる。カラー41は、本発明の「変形抑制部」の概念に含まれる。
図2に透過して示すように、ナット43は、ブラケット6の下面に溶接されている。ナット43は、金属製であって、取付孔60の下方に配置されている。図4に示すように、カラー41は、金属製であって、上下方向に延びる円筒状を呈している。カラー41は、折返し部21の内部に配置されている。具体的には、カラー41は、当接部211の貫通孔211a、挿入部31の貫通孔310、裾部210の貫通孔210aの径方向内側に配置されている。カラー41の外周面は、当接部211の貫通孔211aの内周面、裾部210の貫通孔210aの内周面に、当接している。一方、カラー41の外周面と、挿入部31の貫通孔310の内周面と、の間には、隙間が区画されている。すなわち、剛性が高いカラー41と、剛性が高い挿入部31つまり支持部材3と、は互いに非接触である。カラー41の上端面は、裾部210の上面と、略面一である。カラー41の下端面は、当接部(線接触部211bを含む)の下面と、略面一である。すなわち、カラー41の上下方向長さ(軸方向長さ)は、折返し部21の上下方向長さと、略同一である。
ワッシャー42は、金属製であって、リング状を呈している。ワッシャー42は、裾部210の貫通孔210aの周囲に配置されている。ワッシャー42は、カラー41の上端面に当接している。
ボルト40は、金属製であって、上下方向に延在している。ボルト40は、上方から下方に向かって、ワッシャー42、カラー41、ブラケット6の取付孔60を貫通している。ボルト40の下端は、ブラケット6の下面から下方に突出している。ナット43は、ボルト40の下端に締結されている。ここで、カラー41は、金属製であって剛性が高い。このため、ボルト40を増し締めしても、カラー41は圧縮されにくい。したがって、エラストマー製であって剛性が低い折返し部21も、圧縮されにくい。このように、カラー41は、ボルト40に対するナット43の締結荷重(本発明の「取付荷重」に対応)による折返し部21の変形を抑制している。このように、三つの取付部材4により、振動部材取付構造1は、ブラケット6に取り付けられている。
[振動部材取付構造の組付方法]
次に、本実施形態の振動部材取付構造1の組付方法について説明する。まず、図3に示すように、吸音層5の箱部50を折り畳みながら、箱部50の内部に電磁弁9を収容する。なお、コネクタ91、二本のコード92、コネクタ93は、既に電磁弁9に装着済みである。電磁弁9を収容する際、二つのポート90を、前方の窓部500aから、前方に突出させる。並びに、コネクタ91、二本のコード92、コネクタ93を、後方の窓部500aから、後方に引き出す。
次に、図2に示すように、電磁弁9収容済みの箱部50を、遮音層2の収容スペース200に、下方の開口を介して収容する。この際、柔軟な遮音層2を弾性変形させることにより、図4に示すように、二つのポート90を、前方の窓部201から、前方に突出させる。並びに、コネクタ91、二本のコード92、コネクタ93を、後方の窓部201から、後方に引き出す。
続いて、予め蓋部51が装着された支持部材3を、箱部50(つまり電磁弁9)収容済みの遮音層2に、組み付ける。具体的には、柔軟な遮音層2を弾性変形させることにより、前方の挿入部31を、前方の挿入スペース213に、挿入する。並びに、後方の挿入部31を、後方の挿入スペース213に、挿入する。そして、箱部50の開口を、蓋部51により封止する。つまり、吸音層5を完成させる。
それから、当接部211の貫通孔211a、挿入部31の貫通孔310、裾部210の貫通孔210aの径方向内側に、カラー41を挿入する。続いて、カラー41の上方にワッシャー42を配置する。そして、ボルト40を、上方から下方に向かって、ワッシャー42、カラー41、ブラケット6の取付孔60に、挿入する。最後に、ボルト40を軸回りに回転させることにより、ナット43をボルト40の下端に締結する。このようにして、本実施形態の振動部材取付構造1は組み立てられる。また、振動部材取付構造1は、ブラケット6に装着される。
[作用効果]
次に、本実施形態の振動部材取付構造1の作用効果について説明する。本実施形態の振動部材取付構造1によると、図4に示すように、挿入部31とブラケット6との間には、エラストマー製で剛性の低い当接部211が介在している。このため、剛性の高い挿入部31と、剛性の高いブラケット6とが接触するのを抑制することができる。したがって、挿入部31からブラケット6に、振動が伝達するのを抑制することができる。
また、本実施形態の振動部材取付構造1によると、図4に示すように、挿入部31とワッシャー42との間には、エラストマー製で剛性の低い裾部210が介在している。このため、剛性の高い挿入部31と、剛性の高いワッシャー42とが接触するのを抑制することができる。したがって、挿入部31から、ワッシャー42、ボルト40を介して、ブラケット6に、振動が伝達するのを抑制することができる。
また、本実施形態の振動部材取付構造1によると、図4に示すように、カラー41と貫通孔310との間に、非接触部が介在している。このため、挿入部31からカラー41、ボルト40を介して、ブラケット6に、振動が伝達するのを抑制することができる。
このように、本実施形態の振動部材取付構造1によると、上下方向(ボルト40の軸方向)にも、水平方向(軸方向に対して直交する方向)にも、フローティング構造が確保されている。このため、電磁弁9の振動がブラケット6に伝達するのを、抑制することができる。
また、本実施形態の振動部材取付構造1によると、図4に示すように、取付部材4がカラー41を備えている。カラー41の上端面は、裾部210の上面と、略面一である。カラー41の下端面は、当接部(線接触部211bを含む)の下面と、略面一である。すなわち、カラー41の上下方向長さ(軸方向長さ)は、折返し部21の上下方向長さと、略同一である。このため、折返し部21つまり遮音層2をブラケット6に取り付ける際に発生する取付荷重(つまりボルト40に対するナット43の締結荷重)により、折返し部21が圧縮されるのを抑制することができる。したがって、折返し部21にへたりが発生しにくい。よって、取付荷重が低下しにくい。
また、本実施形態の振動部材取付構造1によると、図4に示すように、折返し部21の挿入スペース213に支持部材3の挿入部31を挿入することにより、遮音層2と支持部材3とを組み付けることができる。また、取付部材4で折返し部21をブラケット6に取り付けることにより、振動部材取付構造1をブラケット6に取り付けることができる。このため、取付作業が簡単である。
また、本実施形態の振動部材取付構造1によると、特許文献1の制振装置のような、ダンパー部材や衝撃吸収部材ワッシャーは不要である。このため、部品点数が少ない。また、構造が簡単である。また、本実施形態の振動部材取付構造1によると、図4に示すように、電磁弁9が外側から遮音層2により覆われている。このため、電磁弁9が発生する騒音の少なくとも一部を、遮蔽することができる。したがって、騒音が外部に漏出するのを抑制することができる。
また、本実施形態の振動部材取付構造1によると、図4に示すように、電磁弁9が、外側から、遮音層2のみならず、吸音層5により覆われている。このため、電磁弁9が発生する騒音の少なくとも一部を、吸収、遮蔽することができる。したがって、騒音が外部に漏出するのを抑制することができる。
また、本実施形態の振動部材取付構造1によると、吸音層5が磁性フィラーを含有している。磁性フィラーは、熱伝導率が高い。このため、磁性フィラーを介して、電磁弁9の熱を、外部に放出することができる。
また、本実施形態の振動部材取付構造1によると、図4に示すように、吸音層5は、遮音層2の収容スペース200に圧入されている。このため、遮音層2と吸音層5とが接着されていないにもかかわらず、遮音層2、吸音層5が変形する場合であっても、遮音層2と吸音層5とが離間しにくい。したがって、電磁弁9と外部との間の伝熱経路が途絶えにくい。
また、本実施形態の振動部材取付構造1によると、磁性フィラーが、吸音層5の層厚方向に配向している。すなわち、吸音層5には、層厚方向に延びる伝熱経路が、多数形成されている。伝熱経路は、複数の磁性フィラーが鎖状(点線状を含む)に連なって形成されている。このため、電磁弁9の熱を、吸音層5を介して、速やかに外部に放出することができる。このように、本実施形態の振動部材取付構造1は、放熱性が高い。
また、本実施形態の振動部材取付構造1によると、図4、図5に示すように、当接部211が線接触部211bを備えている。線接触部211bは、ブラケット6の上面に、線接触している。本実施形態の振動部材取付構造1によると、ブラケット6に対する、折返し部21つまり遮音層2の接触面積が小さくなる。このため、遮音層2からブラケット6に振動が伝達するのを抑制することができる。並びに、遮音層2からブラケット6に熱が伝達するのを抑制することができる。
また、本実施形態の振動部材取付構造1によると、図4に示すように、裾部210の上下方向(裾部210と、挿入部31と、当接部211と、の積層方向)の肉厚T1は、当接部(線接触部211b除く)211の上下方向の肉厚T2よりも、薄く設定されている。このため、裾部210の上下方向の曲げ剛性は低い。したがって、矢印Y1で示すように、遮音層2に対して、電磁弁9が上方に変位しても、当該変位に追随して、裾部210が湾曲することができる。並びに、当接部211の上下方向の伸縮剛性は低い。このため、矢印Y2で示すように、遮音層2に対して、電磁弁9が下方に変位しても、当該変位に追随して、当接部211が収縮することができる。
また、本実施形態の振動部材取付構造1によると、遮音層2が柔軟なエラストマー製である。このため、図4に示すように、二つのポート90、コネクタ91、二本のコード92、コネクタ93を装着した状態のまま、電磁弁9を収容スペース200に収容することができる。したがって、電磁弁9収容前に電磁弁9からコネクタ91、二本のコード92、コネクタ93を取り外し、電磁弁9収容後に電磁弁9にコネクタ91、二本のコード92、コネクタ93を取り付ける必要がない。このため、電磁弁9の取付作業が簡単である。
また、本実施形態の振動部材取付構造1によると、図4に示すように、遮音層2の窓部201は、収容部20から裾部210まで、延在している。このため、さらに遮音層2が変形しやすくなる。したがって、さらに電磁弁9の取付作業が簡単になる。
また、本実施形態の振動部材取付構造1によると、図5に示すように、遮音層2は、外面に緩衝リブ22を備えている。このため、遮音層2が隣接部材と接触する際の衝撃を緩和することができる。したがって、振動部材取付構造1の設置スペースが狭小であっても、電磁弁9の振動が隣接部材に及ぼす影響が小さい。
また、本実施形態の振動部材取付構造1によると、図2に示すように、支持部材3は、ずれ抑制壁32を備えている。このため、遮音層2と支持部材3とが、左右方向に相対的にずれるのを抑制することができる。
また、本実施形態の振動部材取付構造1によると、図3に示すように、蓋部51の二つの切欠部510の形状は、互いに異なっている。同様に、図2に示すように、封止部30の二つの凸部300の形状は、互いに異なっている。このため、蓋部51を封止部30に取り付ける際に、取付方向を間違えにくい。また、本実施形態の振動部材取付構造1によると、図3に示すように、箱部50が展開可能である。このため、箱部50の内部に電磁弁9を収容しやすい。
また、本実施形態の振動部材取付構造1によると、図1、図2に示すように、二つのポート90の左右両側に、取付部材4が配置されている。このため、二つのポート90の下方に取付部材4が配置されている場合と比較して、貫通孔210aに対するボルト40の挿入作業、延いてはブラケット6に対する振動部材取付構造1の取付作業が簡単である。
また、本実施形態の振動部材取付構造1によると、左右一対のずれ抑制壁32の内面に、四つのリブ320が配置されている。四つのリブ320は、収容部20の外面に線接触している。このため、左右一対のずれ抑制壁32の内側に、遮音層2の収容部20を挿入しやすい。
<第二実施形態>
本実施形態の振動部材取付構造と、第一実施形態の振動部材取付構造との相違点は、遮音層の折返し部に貫通溝が配置されている点である。また、遮音層に二つのずれ抑制壁が配置されている点である。また、支持部材の挿入部に貫通溝が配置されている点である。また、当接部に線接触部が配置されていない点である。ここでは、相違点についてのみ説明する。
図6に、本実施形態の振動部材取付構造の分解斜視図を示す。なお、図2と対応する部位については、同じ符号で示す。図6に示すように、前後一対の折返し部21には、各々、U字状の貫通溝214が凹設されている。貫通溝214は、裾部210から、連結部212を経由して、当接部211まで延在している。貫通溝214には、ボルト40およびカラー41が挿通されている。貫通溝214は、カラー41に接触している。当接部211の下面は、全面的にブラケット6の上面に面接触している。すなわち、当接部211には、線接触部が配置されていない。
二つのずれ抑制壁23は、遮音層2の収容部20の左右両側から、下方に立設されている。ずれ抑制壁23は、本発明の「ずれ抑制部」の概念に含まれる。支持部材3の封止部30は、左右一対のずれ抑制壁23の間に配置されている。このように、左右一対のずれ抑制壁23が、封止部30に、左右両外側から当接することにより、遮音層2の支持部材3に対する左右動が規制されている。
支持部材3の前後一対の挿入部31には、各々、U字状の貫通溝311が凹設されている。貫通溝311には、ボルト40およびカラー41が挿通されている。貫通溝311は、カラー41に接触していない。
本実施形態の振動部材取付構造1と、第一実施形態の振動部材取付構造とは、構成が共通する部分に関しては、同様の作用効果を有する。本実施形態のように、遮音層2、支持部材3に、貫通溝214、311を配置してもよい。また、遮音層2にずれ抑制壁23を配置してもよい。また、当接部211に、線接触部を配置しなくてもよい。
<その他>
以上、本発明の振動部材取付構造の実施の形態について説明した。しかしながら、実施の形態は上記形態に特に限定されるものではない。当業者が行いうる種々の変形的形態、改良的形態で実施することも可能である。
当接部211に配置される線接触部211b、点接触部の形状(延在方向、断面形状)、配置数、延在方向は特に限定しない。図7(a)に、その他の実施形態(その1)の振動部材取付構造の上面図を示す。図7(b)に、その他の実施形態(その2)の振動部材取付構造の上面図を示す。図7(c)に、その他の実施形態(その3)の振動部材取付構造の上面図を示す。なお、図5と対応する部位については、同じ符号で示す。また、貫通孔、線接触部、点接触部を透過して示す。
図7(a)に示すように、当接部211の貫通孔211aの周囲に、円環状に線接触部211b(ハッチング部分)を配置してもよい。図7(b)に示すように、当接部211の外縁に沿って、枠状に線接触部211b(ハッチング部分)を配置してもよい。図7(c)に示すように、下方に向かって尖る円錐状の点接触部211c(ハッチング部分)を、複数配置してもよい。これらの線接触部211b、点接触部211cは、当接部211の面全体に亘って、均等に分散して配置されている方がよい。
取付部材4の種類は特に限定しない。図8に、その他の実施形態(その4)の振動部材取付構造の右方から見た前後方向断面図を示す。なお、図4と対応する部位については、同じ符号で示す。図8に示すように、ブラケット6の上面に、ボルト40を突設してもよい。ボルト40は、胴部400と、先端部401と、を備えている。胴部400は、本発明の「変形抑制部」の概念に含まれる。胴部400の外周面には、ねじ部が配置されていない。胴部400の上下方向長さ(軸方向長さ)は、折返し部21の上下方向長さと一致している。先端部401の外周面には、ねじ部が配置されている。先端部401には、ナット43が締結されている。本実施形態のように、胴部400の上下方向長さと、折返し部21の上下方向長さと、を一致させると、カラーを用いなくても、ボルト40に対するナット43の締結荷重による折返し部21の変形を抑制することができる。
吸音層5の材質は特に限定しない。吸音層5として磁性フィラー入りの発泡樹脂を用いる場合は、一例として、特開2009−235979号公報に開示されている材料を用いればよい。
例えば、発泡樹脂としては、ポリウレタンフォームの他、ポリエチレンフォーム、ポリプロピレンフォーム等を用いることができる。また、磁性フィラーとしては、いわゆる磁性材料を用いればよい。例えば、鉄、ニッケル、コバルト、ガドリニウム、ステンレス鋼等の強磁性体、MnO、Cr、FeCl、MnAs等の反強磁性体、およびそれらを用いた合金類が好適である。なかでも、熱伝導率が高くフィラーとしての加工性に優れる点から、ステンレス鋼、銅鉄合金等が好適である。ステンレス鋼の表面は酸化皮膜に覆われているため、防錆性能に優れ、ポリウレタンフォームとの接合強度が高い。また、銅鉄合金は、銅および鉄の共晶合金であり、例えば特公平3−064583号公報に記載されているような半硬質磁性銅鉄合金が好ましい。このような銅鉄合金は、フィラーとして使用するために細かく粉砕しても、銅と鉄の剥離を生じない。このため、銅が有する高い熱伝導率と鉄が有する磁性との2つの特徴を合わせ持つ。よって、同じ含有量であっても他の磁性材料と比較して、より熱伝達性が向上する。
また、磁性フィラー入りの発泡樹脂製の吸音層5を製造する場合は、まず、発泡樹脂原料や磁性フィラー等を配合して発泡原料を調製し、次に、当該発泡原料を金型のキャビティに充填し、それから、当該キャビティに磁場を作用させながら発泡成形を行ってもよい。こうすると、キャビティ内の磁場の方向に沿って、発泡原料中の磁性フィラーを鎖状に連続して配向させることができる。このため、磁場の方向と、吸音層5の層厚方向と、を一致させることにより、吸音層5の層厚方向の熱伝導率を高くすることができる。
遮音層2の材質は特に限定しない。TPVの他、TPO(ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー)、TPS(スチレン系熱可塑性エラストマー)、TPU(ポリウレタン系熱可塑性エラストマー)などを用いることができる。
支持部材3、ブラケット6の材質は特に限定しない。樹脂(PA(ポリアミド)、PE(ポリエチレン)など)、金属(鉄、ステンレス、アルミニウムなど)であってもよい。支持部材3を熱伝導率が高い材料(例えば金属)製とすると、さらに電磁弁9の放熱性が向上する。振動部材9の種類は特に限定しない。サーボモータ、ソレノイド、EGRバルブなどのアクチュエータであってもよい。
突出部の種類は特に限定しない。ポート90、コネクタ91、93、コード92の他、回転軸、シリンダ、ギアなどであってもよい。また、突出部の数は特に限定しない。例えば、ポート90を一つ、または三つ以上配置してもよい。
1:振動部材取付構造。
2:遮音層、20:収容部、200:収容スペース、201:窓部、21:折返し部、210:裾部、210a:貫通孔、211:当接部、211a:貫通孔、211b:線接触部、211c:点接触部、212:連結部、213:挿入スペース、214:貫通溝、22:緩衝リブ(緩衝部)、23:ずれ抑制壁(ずれ抑制部)。
3:支持部材、30:封止部、300:凸部、31:挿入部、310:貫通孔、311:貫通溝、32:ずれ抑制壁(ずれ抑制部)、320:リブ。
4:取付部材、40:ボルト(軸部)、400:胴部(変形抑制部)、401:先端部、41:カラー(変形抑制部)、42:ワッシャー、43:ナット。
5:吸音層、50:箱部、500:壁部、500a:窓部、501:ヒンジ部、51:蓋部、510:切欠部。
6:ブラケット(相手側部材)、60:取付孔。
9:電磁弁(振動部材)、90:ポート(突出部)、91:コネクタ(突出部)、92:コード(突出部)、93:コネクタ(突出部)。
T1:肉厚、T2:肉厚。

Claims (9)

  1. 振動する振動部材が収容される収容スペースを区画する収容部と、
    該収容部に連なる裾部と、該裾部に対向して配置され相手側部材に当接する当接部と、該裾部と該当接部とを連結する連結部と、該裾部と該当接部と該連結部との間に区画される挿入スペースと、を有する折返し部と、
    を有するエラストマー製の遮音層と、
    該収容スペースの開口を封止する封止部と、
    該封止部に連なり該挿入スペースに挿入される挿入部と、
    を有し、該遮音層よりも剛性が高い支持部材と、
    該挿入スペースに該挿入部が挿入された状態で該折返し部を貫通し、該折返し部を該相手側部材に取り付ける軸部と、
    取付荷重により該折返し部が弾性変形するのを抑制する変形抑制部と、
    を有し、該挿入部に接触しない取付部材と、
    を備える振動部材取付構造。
  2. さらに、前記振動部材を外側から覆い、前記収容スペースに収容される発泡樹脂製の吸音層を備える請求項1に記載の振動部材取付構造。
  3. 前記吸音層は、磁性フィラーを含有している請求項2に記載の振動部材取付構造。
  4. 前記当接部は、前記相手側部材に線接触する線接触部および該相手側部材に点接触する点接触部のうち、少なくとも一方を有する請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の振動部材取付構造。
  5. 前記裾部の肉厚は、前記当接部の肉厚よりも、薄い請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の振動部材取付構造。
  6. 前記収容部は、前記収容スペースと外部とを連通する窓部を有し、
    前記振動部材は、該窓部を介して、該収容スペースから外部に突出する突出部を有する請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の振動部材取付構造。
  7. 前記窓部は、前記裾部まで延在している請求項6に記載の振動部材取付構造。
  8. 前記遮音層は、外面に、隣接部材と接触する際の衝撃を緩和する緩衝部を有する請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の振動部材取付構造。
  9. 前記遮音層および前記支持部材のうち、少なくとも一方は、他方が相対的にずれるのを抑制するずれ抑制部を有する請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の振動部材取付構造。
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