JP2020111294A - ダイナミックダンパ、ヘッドレスト及び乗物用シート - Google Patents

ダイナミックダンパ、ヘッドレスト及び乗物用シート Download PDF

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Abstract

【課題】ダイナミックダンパにおいて、重錘の角部をダンパケース内への重錘組付け時に確認可能として組立作業性を高めることができ、しかも弾性部材の重錘端部に対する取付け状況の確認も容易に行えるようにする。【解決手段】重錘15と、この重錘15を振動可能に支持する弾性部材S1〜S3と、前記重錘15及び前記弾性部材S1〜S3を収納するダンパケース17とを備えたダイナミックダンパDが、重錘15の少なくとも一端面と、該一端面に各々連続し且つ相互に隣接する第1,第2側面とが集合する角部Eのうちの少なくとも一部の角部Eを確認するための角部確認手段C,C′を備える。【選択図】 図6

Description

本発明は、重錘と、この重錘を振動可能に支持する弾性部材と、重錘及び弾性部材を収納するダンパケースとを備えたダイナミックダンパ、並びにダイナミックダンパを具備したヘッドレスト及び乗物用シートに関する。
上記ダイナミックダンパを例えば乗物用シートに適用して、シートの振動低減に利用するものは、特許文献1に開示されるように従来公知である。
特許第6110853号公報
上記特許文献1に開示されるダイナミックダンパでは、重錘が弾性部材で全面覆われていて重錘を直接見ながらダンパケース内に組み込むことができない。
しかし重錘及び弾性部材をダンパケース内に組み入れる際に重錘の角部が直接見えていると、ダンパケース内面に対し重錘の位置合せを直接的に且つ容易に行えるので重錘の組付け作業性を高める上で有効であり、また、弾性部材の重錘端部に対する取付け状態を確認する上でも有効である。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、重錘の角部をダンパケース内への重錘組付け時に確認可能として組立作業性を高めることができ、しかも弾性部材の重錘端部に対する取付け状態の確認も容易に行うことができるダイナミックダンパ、並びにダイナミックダンパを具備したヘッドレスト及び乗物用シートを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、重錘と、この重錘を振動可能に支持する弾性部材と、前記重錘及び前記弾性部材を収納するダンパケースとを備えたダイナミックダンパにおいて、前記重錘の少なくとも一端面と、該一端面に各々連続し且つ相互に隣接する第1,第2側面とが集合する角部のうちの少なくとも一部の角部を確認するための角部確認手段を備えることを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴に加えて、前記弾性部材が、前記重錘の一端面及び他端面間の外側面を略全周に亘り被覆する第1弾性部材と、前記重錘の一端面及び他端面を前記ダンパケースの内面に各々結合する第2及び第3弾性部材とを含むことを第2の特徴としている。
また本発明は、第2の特徴に加えて、前記角部確認手段が、前記重錘が有する複数の角 部のうちの少なくとも一部の角部を露出させるように前記第1弾性部材に形成される切欠部で構成されることを第3の特徴とする。
また本発明は、第2の特徴に加えて、前記第1弾性部材が、前記重錘の、少なくとも2つの前記角部を含む少なくとも一端部を露出させる端部形状に形成されていて、その端部形状が前記角部確認手段を構成することを第4の特徴とする。
また本発明は、第2〜第4の何れかの特徴に加えて、前記重錘が横断面多角形状に形成されていて、前記第1弾性部材が該重錘の側面の角に対応した折り曲げ部を有しており、前記折り曲げ部には、前記第1弾性部材の、該折り曲げ部以外の部位よりも折り曲げを容易化するための折り曲げ容易手段が設けられることを第5の特徴とする。
また本発明は、第2〜第5の何れかの特徴に加えて、前記第1弾性部材と、前記第2,第3弾性部材とは、別の弾性材で構成されることを第6の特徴とする。
また本発明は、第6の特徴に加えて、前記折り曲げ容易手段が、前記重錘の側面の角に対応して前記第1弾性部材の一部に形成される薄肉部で構成されることを第7の特徴とする。
また本発明は、第2〜第7の何れかの特徴に加えて、前記第1弾性部材は、前記第2,第3弾性部材のうちの少なくとも一方から離間して配置されることを第8の特徴としている。
更にまた本発明は、第2〜第8の何れかの特徴に加えて、前記第2,第3弾性部材には、前記重錘とは反対側に位置して前記ダンパケースの内面に当接する摩擦軽減部材が取付けられ、前記第2,第3弾性部材は、前記ダンパケース内で前記摩擦軽減部材と前記重錘との間に圧縮状態で配置されることを第9の特徴とする。
また本発明は、第1〜第9の何れかの特徴を有するダイナミックダンパを備えたヘッドレストであって、前記ダンパケースがヘッドレストのフレーム又はクッション部材に保持されることを第10の特徴としている。
また本発明は、第1〜第9の何れかの特徴を有するダイナミックダンパを備えた乗物用シートであって、前記ダンパケースがシートバック及びシートクッションのうちの少なくとも一方のフレーム又はクッション部材に保持されることを第11の特徴としている。
本発明の第1の特徴によれば、重錘の少なくとも一端面と、その一端面に各々連続し且つ相互に隣接する第1,第2側面とが集合する角部のうちの少なくとも一部の角部を、ダンパケース内への重錘組付け時に確認可能であるので、その重錘組付けの際にダンパケース内面に対し重錘角部の位置合せを直接的に且つ容易に行うことができ、これにより、重錘のダンパケース内への組付作業性、延いてはダイナミックダンパの組立作業性を高めることができる。しかも重錘のダンパケース内への組付け前に重錘の角部を確認することで、弾性部材の重錘端部に対する取付け状態の事前確認も容易に行うことができる。
また第2の特徴によれば、弾性部材が、重錘の外側面を略全周に亘り被覆する第1弾性部材と、重錘の一端面及び他端面をダンパケースの内面に各々結合する第2及び第3弾性部材とに分割されるので、単一の弾性部材で重錘を被覆する場合よりも、個々の弾性部材の形態を極力単純化できて、弾性部材の成形性が良好である。
また第3の特徴によれば、角部確認手段が、重錘が有する複数の角部のうちの少なくとも一部の角部を露出させるように第1弾性部材に形成される切欠部で構成されるので、第1弾性部材に角部に対応した切欠部を形成するだけで足り、製作が容易である。
また第4の特徴によれば、第1弾性部材が、重錘の、2つの角部を含む少なくとも一端部を露出させる端部形状に形成されていて、その端部形状が角部確認手段を構成するので、第1弾性部材を単に重錘よりも小型化するだけで足り、製作が容易である。
また第5の特徴によれば、重錘が横断面多角形状に形成されていて、第1弾性部材が該重錘の側面の角に対応した折り曲げ部を有しており、折り曲げ部には、第1弾性部材の、該折り曲げ部以外の部位よりも折り曲げを容易化するための折り曲げ容易手段が設けられるので、横断面多角形状の重錘の側面の角に対応して第1弾性部材を容易に折り曲げることができ、組付け作業性が良好である。
また第6の特徴によれば、第1弾性部材と、第2,第3弾性部材とは、別の弾性材で構成されるので、制振すべき振動方向に対応して、第1弾性部材と第2,第3弾性部材との材料選択や硬度設定、厚み設定等を最適に行うことができる。
また第7の特徴によれば、折り曲げ容易手段が、重錘の側面の角に対応して第1弾性部材の一部に形成される薄肉部で構成されるので、第1弾性部材の一部を単に薄肉化するだけで、重錘の側面の角に対応して第1弾性部材を無理なく容易に折り曲げ可能となる。
また第8の特徴によれば、第1弾性部材を単に第2,第3弾性部材の少なくとも一方から離間配置するだけで角部の確認が可能となり、製作が容易である。
また第9の特徴によれば、第2,第3弾性部材には、重錘とは反対側に位置してダンパケースの内面に当接する摩擦軽減部材が取付けられ、第2,第3弾性部材は、ダンパケース内で摩擦軽減部材と重錘との間に圧縮状態で配置されるので、第2,第3弾性部材は、これにダンパばねとしての十分な硬度を付与し得るばかりか、摩擦軽減部材を介してダンパケース内面にガタなく容易に固定することができ、ダイナミックダンパの組立作業性が高められる。
また第10の特徴によれば、第1の特徴による効果をヘッドレストにおいて発揮可能となる。
また第11の特徴によれば、第1の特徴による効果を乗物用シートにおいて発揮可能となる。
本発明の第1実施形態に係る自動車用シート装置の側面図 図1の2矢視部(ヘッドレスト周辺部)の拡大要部断面図(図3の2−2線断面図) 図2の3−3線断面図 図3の4−4線拡大断面図 ヘッドレストの内部構造を示す斜視図 ヘッドレスト内部のダイナミックダンパの分解斜視図 角部確認手段(第1弾性部材)の変形例を示す正面図 重錘と第1弾性部材の組み合わせ構造の変形例を示す斜視図 弾性部材と重錘の組み合わせ構造を上方から見た平面図であって、(a)は実施形態を示し、(b)〜(d)は変形例を示す 第1弾性部材を重錘に巻き付ける前の展開形態を示す展開図であって、(a)は実施形態を示し、(b)は変形例を示す 弾性部材とダンパケースと重錘と重錘ガイド部の組み合わせ構造の第1〜第3変形例を簡略的に示す図3対応断面図 弾性部材とダンパケースと重錘と重錘ガイド部の組み合わせ構造の第4〜第6変形例を簡略的に示す図3対応断面図 弾性部材とダンパケースと重錘と重錘ガイド部の組み合わせ構造の第7変形例を簡略的に示す図3対応断面図 本発明の第2実施形態を示すヘッドレストの内部構造を示す斜視図 本発明の第3実施形態を示す自動車用シートの内部構造を示す斜視図 本発明の第4実施形態を示す自動車用シートの内部構造を示す斜視図 本発明の第5実施形態を示す自動車用シートの内部構造を示す斜視図 本発明の第6実施形態を示す図3対応断面図 本発明の第7実施形態を示す図3対応断面図
先ず、図1〜図13に示す本発明の第1実施形態より説明する。尚、以下の説明中、前後、左右とは、本発明を適用する乗り物としての自動車を基準にしていう。
図1において、自動車用シート1は、シートクッション2、シートバック3及びヘッドレスト4とより構成される。シートクッション2は、下部に複数の支持脚7,7を形成したシートクッションフレーム6を有しており、その支持脚7,7が自動車の床Fに固着される。尚、支持脚7,7と床Fとの間には、支持脚7,7の前後位置を調節可能とする従来周知の位置調節機構を介装してもよい。
シートクッションフレーム6の後端部には上方に突出する左右一対のブラケット8が連設され、これらブラケット8に、シートバック3が有するシートバックフレーム10が枢軸9を介してリクライニング可能に連結される。
またシートバックフレーム10の上端部には、左右一対の支持筒11,11が固設されており、これら支持筒11,11によってヘッドレスト4が昇降及び固定可能に支持される。
図2〜図6に示すように、ヘッドレスト4は、ヘッドレストフレーム12と、それに支持される発泡ウレタン製のクッション部材13と、その表面を被覆する表皮14とよりティアドロップ型に構成され、そのヘッドレストフレーム12にダイナミックダンパDが取り付けられる。
ヘッドレストフレーム12は、パイプ材を屈曲させてなるもので、前記一対の支持筒11,11に支持される左右一対の主骨部材12a,12aと、これら主骨部材12a,12aの上端から前方へ屈曲した上骨部材12b,12bと、これら上骨部材12b,12bの前端から下方へ屈曲して延びる左右一対の前縦骨部材12c,12cと、これら前縦骨部材12c,12cの下端部を相互に一体に連結する前横骨部材12dとで構成され、左右の前縦骨部材12c,12cには、上記パイプ材より小径の補強用クロスバー19が橋渡されるように溶接される。
而して、主骨部材12a,12aの上部から前横骨部材12dまでに亙りヘッドレストフレーム12を覆うようにクッション部材13が形成され、このクッション部材13は表皮14で被覆される。このクッション部材13の形成前に、前縦骨部材12c,12cと前横骨部材12dを利用してダイナミックダンパDが取り付けられる。
そのダイナミックダンパDは、重錘15と、この重錘15の上下一端面及び他端面間の外側面を全周に亘り被覆する第1弾性部材S1と、重錘15の上下一端面及び他端面をそれぞれ被覆する第2,第3弾性部材S2,S3と、それら重錘15及び弾性部材S1〜S3を収納するダンパケース17とを備える。そして、重錘15は、後述するように、主として第2,第3弾性部材S2,S3を介してダンパケース17に振動可能に弾性支持される。
重錘15は、金属製(例えば鋳鉄製)であって、図示例では前後に扁平な略直方体状に形成される。
また第1弾性部材S1は、矩形のシート状に形成され、これを重錘15の外側面に全周に亘り巻き付けた状態で重錘15側面に固着(例えば接着)される。そして、第1弾性部材S1は、これを重錘15と共にダンパケース17内にセットした状態で、ダンパケース17の前後側壁内面及び左右側壁内面との間に若干の隙間91,92が設定される。而して、重錘15が前後左右に振動した際には、第1弾性部材Sの前後側面及び左右側面が、上記隙間91,92を埋めるようにダンパケース17の内面に衝接するが、その際の衝撃は第1弾性部材Sの弾性変形で吸収緩和される。
尚、第1弾性部材S1は、これを重錘15と共にダンパケース17内にセットした状態で上記隙間91,92が生じないように(即ちダンパケース17の内面に非圧縮状態又は多少の圧縮状態で当接するように)配置してもよい。
また第1弾性部材S1の上端部及び下端部は、重錘15の上側及び下側の左右の角部Eを含む上端部及び下端部を帯状に露出させる端部形状C(即ち重錘15の上端及び下端よりそれぞれ上下中央側に後退した端部形状、換言すれば重錘15よりも上下方向寸法が短いサイズ)に形成されている。
而して、その端部形状Cが、重錘15の少なくとも一部の角部Eを確認するための角部確認手段を構成する。この場合、重錘15の角部Eとは、重錘15の上下各端面と、該各端面に各々連続し且つ相互に隣接する第1,第2側面(即ち前側面,左右側面)とが集合(換言すれば重錘15の三面が集合)して形成される角部をいう。
図7には、角部確認手段の変形例が示されており、例えば、(a)は、重錘15が有する複数の角部Eのうちの1つの角部だけを露出させるように第1弾性部材S1の一部(コーナ部分)を切欠いた切欠部C′で角部確認手段が構成される。また(b)は、第1弾性部材S1が、重錘15の上下一方側の端部だけを前記実施形態と同様、帯状に露出させる端部形状Cを有していて、その端部形状Cを角部確認手段とするものが示される。
尚、図示はしないが、第1弾性部材S1を透明な合成樹脂材で構成することで、角部確認手段としてもよい。また(c)には、(a)の変形例に、更に第1弾性部材S1の上下一端部に、幅方向(即ち左右方向)中間部において重錘15の端部を露出させる切欠部80を形成したものが示される。
また重錘15が前述のように略直方体状に形成される関係で、重錘15は横断面(より具体的には水平断面)多角形状に形成されるため、第1弾性部材S1は重錘15の外側面の角に対応した折り曲げ部S1cを有している。そして、この折り曲げ部S1cには、第1弾性部材S1の、折り曲げ部S1c以外の部位よりも折り曲げを容易化するための折り曲げ容易手段が設けられる。
その折り曲げ容易手段は、本実施形態では図4,図6,図10(a)に示すように、重錘15の外側面の角即ちコーナ部に対応して第1弾性部材S1の一部に形成される薄肉部81で構成される。また図10(b)に示すように、重錘15の角に対応して第1弾性部材の一部に間隔をおいて(即ち折り曲げ部S1cに沿うミシン目状に)穿設される複数の小孔82で折り曲げ容易手段を構成してもよい。
各弾性部材S1〜S3は、望ましくはクッション部材13よりも軟質のシート状弾性材で構成される。また実施形態において、第1弾性部材S1と、第2,第3弾性部材S2,S3とは、別の弾性材、例えば所望の肉厚に成形されたウレタンフォーム製であって発泡率(従って弾発力)が異なる弾性材で構成される。
第2,第3弾性部材S2,S3は、ダンパケース17内へのセット状態で第1弾性部材S1よりも厚みがあり且つ高硬度に設定されている。そして、第2,第3弾性部材S2,S3に十分な硬度を付与するために、第2,第3弾性部材S2,S3は、上記セット状態でダンパケース17の上・下側壁内面と重錘15の上・下端面との各間で圧縮状態に置かれる。
尚、第1弾性部材S1と、第2,第3弾性部材S2,S3とは、材質の異なる弾性材(例えばウレタンフォーム材とゴム材)で構成してもよく、或いは同一の弾性材で構成してもよい。また第2,第3弾性部材S2,S3は、これの自由状態でも第1弾性部材S1より高硬度な弾性材で構成されることが望ましい。
また第2,第3弾性部材S2,S3は、重錘15の横断面形態よりも小型の矩形シート状に形成され、重錘15の上下一端面及び他端面にそれぞれ接合(例えば接着)される。第2,第3弾性部材S2,S3には、重錘15とは反対側に位置してダンパケース17の上下側壁内面に当接する矩形平板状の摩擦軽減部材70が接合(例えば接着)されており、第2,第3弾性部材S2,S3は、これの弾発力でダンパケース17の上下側壁内面に圧接、固定された摩擦軽減部材70と、重錘15端面との間に圧縮状態で介設される。
このように第2,第3弾性部材S2,S3の外端をダンパケース17の上下側壁内面に直接固着しないで摩擦軽減部材70を介して圧接、固定させるようにしたことにより、第2,第3弾性部材S2,S3を摩擦軽減部材70を介してダンパケース17の内面にガタなく容易に圧接、固定することができる。そして、その固定作業の際に摩擦軽減部材70がダンパケース17内面にスムーズに摺接することで作業性が頗る良好であり、ダイナミックダンパの組立作業性が高められる。
また本実施形態の摩擦軽減部材70は、表面の摩擦係数が低い合成樹脂材で形成されており、これにより、所望形態の摩擦軽減部材70を容易に成形可能となる。尚、摩擦軽減部材70を表面の摩擦係数が低い他の材料、例えば表面を磨いた金属板で構成してもよい。
尚、摩擦軽減部材70を省略して、第2,第3弾性部材S2,S3をダンパケース17の上下側壁内面に直接結合(例えば接着等)することも可能である。
また図8には重錘15の変形例が示される。例えば(a)には重錘15を円柱状に形成したものが、また(b)には上方に先細りの四角錐状に形成したものが、また(c)には下方に先細りの四角錐状に形成したものが、(d)には戴頭円錐状に形成したものが、また(e)には逆戴頭円錐状に形成したものがそれぞれ示される。尚、これら重錘15の変形例の外側面に全周に亘り弛みなく巻き付けられるように、シート状の第1弾性部材S1の展開形状が適宜設定される。
また図9には第2,第3弾性部材S2,S3の変形例が示される。即ち、(a)に示す本実施形態に対し、(b)には、平面視で重錘15の短手方向(具体的には前後方向)で第2,第3弾性部材S2,S3を重錘15よりも長く形成したものが示され、また(c)には、平面視で重錘15の長手方向(具体的には左右方向)で第2,第3弾性部材S2,S3を重錘15よりも長く形成したものが示され、また(d)には、平面視で縦横とも(具体的には前後左右方向とも)第2,第3弾性部材S2,S3を重錘15より短く形成したものが示される。
上記のようにしてシート状の第1〜第3弾性部材S1〜S3で覆った重錘15は、前後二つ割りのダンパケース17内に収容される。而して、この重錘15は、主として第2,第3弾性部材S2,S3を介してダンパケース17に振動可能に弾性支持されることになる。
図2〜図6に示すように、ダンパケース17は、上記重錘15の外形に相似する形状をなすもので、したがって前後方向に偏平な箱型をなしており、その前壁17fは、重錘15の前面15fに対応して平面もしくはそれに近い湾曲面に形成され、また後壁17rは、重錘15の後面15rに対応して平面もしくはそれに近い湾曲面に形成される。
このダンパケース17は、前側の第1ケース半体17Aと、後側の第2ケース半体17Bとに二分割され、各ケース半体17A,17Bは、それぞれ合成樹脂で成形される。両ケース半体17A,17Bの対向面の一方と他方には、互いに嵌合し得る方形の嵌合溝20と嵌合突壁21とがそれぞれ形成され、また嵌合突壁21の先端部には、外側方へ突出する複数の連結爪22,22…が形成され、これら連結爪22,22…が弾性的にスナップ係合し得る複数の連結孔23,23…が嵌合溝20の底部に形成される。
第2ケース半体17Bの左右両側壁に第1及び第2弾性支持部24A,24Bが一体に形成される。これら第1及び第2弾性支持部24A,24Bは、それぞれ第2ケース半体17Bの左右両側壁から外方へ突出する板状のアーム25a,25bと、このアーム25a,25bの先端に連設されて前記前縦骨部材12c,12cに、それを把持するようにスナップ係合し得る優弧状の把持爪26a,26bとで構成される。即ち、優弧状の把持爪26a,26bは、前縦骨部材12c,12cを、それぞれの半周を超えて弾性的に把持することができる。この優弧状の把持爪26a,26bは、前縦骨部材12c,12cに前方から係合するように、各開口部27a,27bを後方へ向けている。したがって、乗員の頭部からの後向き荷重は、第1及び第2弾性支持部24A,24Bの把持爪26a,26bを前縦骨部材12c,12cに係合させる方向に作用することになり、把持爪26a,26bの離脱を防ぐことができる。またアーム25a,25bの長さの選定により、両把持爪26a,26bの中心間距離を、両前縦骨部材12c,12cの中心間距離に一致させ、把持爪26a,26bの前縦骨部材12c,12cへの係合を的確に行わせることができる。
優弧状の把持爪26a,26bは、それらの内径D1、D2が互いに異なるように形成される。図示例では、第2弾性支持部24Bの把持爪26bの内径D2は、第1弾性支持部24Aの把持爪26aの内径D1より大きく設定される。また優弧状の把持爪26a,26bは、それらの剛性が互いに異なるように形成される。図示例では、第1弾性支持部24Aの把持爪26aの剛性を、第2弾性支持部24Bの把持爪26bより低くするように、第1弾性支持部24Aの把持爪26aの先端部に切欠き28が設けられ、或いは把持爪26aの肉厚が把持爪26bより薄く設定される。また上記第1及び第2弾性支持部24A,24Bは、前記重錘15の重心Gを挟むように配置される。
また各把持爪26a,26bには窓孔29が設けられ、この窓孔29から、各把持爪26a,26bと前縦骨部材12c,12cとの係合状態を目視で確認し得るようになっている。
一方、第1ケース半体17Aの下側壁には位置決め支持部30が一体に形成される。この位置決め支持部30は、第1ケース半体17Aの下側壁から下方へ突出する板状のアーム30aと、このアーム30aの下端に連設されて前記前横骨部材12dに当接係合し得るU字状の当接爪30bとで構成され、この当接爪30bが、前横骨部材12dに後方から当接係合することで、前記把持爪26a,26bと左右の前縦骨部材12c,12cとの係合位置が規定される。こうしてヘッドレストフレーム12上でのダンパケース17の取り付け位置が決定される。
第1、第2弾性支持部24B及び位置決め支持部30のアーム25a,25bの根元には、その根元の剛性を強化する増肉部31が形成され、さらに、第1、第2弾性支持部24A,24Bのアーム25a,25bに当接してそれらの前方への撓み、即ち把持爪26a,26bの開口部27a,27bと反対側へアーム25a,25bの撓みを規制する一対のストッパ32,32が第1ケース半体17Aの左右両側壁に形成される。各ストッパ32は、対応する把持爪26a,26bの背面に直線的に当接する中央壁部32aと、この中央壁部32aの両側端に連なっていて対応するアーム25a,25bから把持爪26a,26bの背面にわたる湾曲面に当接する一対の側壁部32b,32bとで、断面コ字状に構成される。このような構成のストッパ32は、剛性が高い上、対応するアーム25a,25bから把持爪26a,26bにわたる背面との当接面積を広く確保し得るので、集中応力を極力回避しつゝ、アーム25a,25bの撓みを効果的に規制することができる。したがって、乗員の頭部からダンパケース17に大きな後向きの荷重が作用しても、ストッパ32,32がアーム25a,25bの前面に当接して、アーム25a,25bの前方への撓みを規制することになり、ダンパケース17の無用な後方移動を規制することができる。
また上記ストッパ32は、前記嵌合溝20の外側壁に一体に連結されるので、嵌合溝20の外側壁の剛性強化に寄与することにもなる。また位置決め支持部30のアーム部30aには、第1ケース半体17Aの下側壁と当接爪30bとの間を連結する複数条の補強リブ33が形成される。
ところでダイナミックダンパDは、重錘15の所定方向(図示例では上下方向)の移動を規制する移動規制手段WGを具備している。この移動規制手段WGは、本実施形態では重錘15の上記所定方向とは異なる特定方向(図示例では前後方向・左右方向)の移動を摺動可能に案内する重錘ガイド部WGで構成される。
より具体的に言えば、ダンパケース17を分割構成する第1,第2ケース半体17A,18Bの相対向する左右側壁部内面の上部及び下部には、互いに接近する方向に突出し且つ前後方向に延びる左右一対の突起状の重錘ガイド部WGが一体に突設される。そして、第1,第2ケース半体17A,18Bの下部の一対の重錘ガイド部WGが重錘15の下端部に前後左右に摺動可能に当接し、また上部の一対の重錘ガイド部WGが重錘15の上端部に前後左右に摺動可能に当接することで、重錘15のダンパケース17に対する上下方向相対移動が規制される。
上下の各重錘ガイド部WGは、これと対応する上下の摩擦軽減部材70の、重錘15側の内面と当接していて、摩擦軽減部材70を重錘15側から支持している。尚、図示はしないが、重錘ガイド部WGと摩擦軽減部材70との間に上下方向の僅かの隙間を設定した変形例も実施可能である。
更にまたダンパケース17の他の変形例として、図示はしないが、第1,第2ケース半体17A,18Bのうちの何れか一方のケース半体の左右側壁部の内面にだけ左右一対の突起状の重錘ガイド部WGを突設してもよい。
上部及び下部の各重錘ガイド部WGは、各弾性部材S1〜S3を避けた位置に配置されている。しかも上部及び下部の各左右一対の重錘ガイド部WGは、第2弾性部材S2及び第3弾性部材S3をそれぞれ挟んで対向配置される。これにより、相対向する左右の重錘ガイド部WGにより、重錘15の移動規制及び摺動案内を安定よく的確に行うことができる。
また第2,第3弾性部材S2,S3の外端面(重錘15とは反対側の端面)に接合される前記した摩擦軽減部材70は、上下の重錘ガイド部WGとダンパケース17の上下内端面との各間に介挿される。これにより、重錘ガイド部WG(従って移動規制手段)とダンパケース17との間のデッドスペースを有効に利用して摩擦軽減部材70を無理なく配備でき、構造の簡素化及び小型化が図られる。また摩擦軽減部材70が、重錘ガイド部WGとダンパケース17の上下側壁内面との間で定位置に安定よく強固に挟持される。
また重錘ガイド部WGの、正面視(図3参照)での長手方向長さが、重錘15の最も短い辺の長さ(即ち前後方向の寸法)と略同等か又は長く形成される。これにより、重錘ガイド部WGの有効長さを十分に確保可能として、その重錘ガイド部WGに重錘15を安定よく支持させることができる。
また図11〜図13には、重錘15に対する移動規制手段を構成する重錘ガイド部WGの変形例が示される。例えば、(a)に示す第1変形例では、ダンパケース17(即ち第1,第2ケース半体1Aの何れか一方又は両方)の上下側壁内面に上下一対の重錘ガイド部WGを、第2,第3弾性部材S2,S3を避けるようにして突設させ、それら重錘ガイド部WGに重錘15の上下端面をそれぞれ前後左右摺動可能に当接させている。これにより、重錘15の上下方向移動が規制される。
また(b)に示す第2変形例では、重錘15の外側面に巻付け固定される第1弾性部材S1を上下に分割構成した上で、上下・左右各一対の重錘ガイド部WGに重錘15の上下端面及び左右側面をそれぞれ前後摺動可能に当接させている。これにより、重錘15の上下・左右方向の移動が規制される。
また(c)に示す第3変形例は、(b)の第2変形例における上下一方の第1弾性部材S1を省略したものである。
また(d)に示す第4変形例では、(c)の第3変形例における上下一対の重錘ガイド部WGを省略して、左右一対の重錘ガイド部WGにより重錘の左右側面を前後及び上下に摺動可能に当接させている。これにより、重錘15の左右方向の移動が規制される。
また(e)に示す第5変形例では、第1弾性部材S1を重錘15に左右方向の水平軸線回りに巻付け固定する一方、ダンパケース17(即ち第1,第2ケース半体1Aの何れか一方又は両方)の左右側壁内面に左右一対の重錘ガイド部WGを、第2,第3弾性部材S2,S3を避けるようにして突設させ、それら重錘ガイド部WGに重錘15の左右側面を前後及び上下に摺動可能に当接させている。これにより、重錘15の左右方向の移動が規制される。
また(f)に示す第6変形例では、図1〜図6で示した実施形態の重錘15及び弾性部材S1〜S3の配置をダイナミックダンパDの前後中心線回りに90度角変位させたものに相当する。この場合は、重錘15の左右方向の移動が重錘ガイド部WGにより規制され、即ち重錘15は、重錘ガイド部WGに上下及び前後に摺動可能に支持される。これにより、重錘15の左右方向の移動が規制される。
また(g)に示す第7変形例では、重錘ガイド部WGが、ダンパケース17(即ち第1,第2ケース半体1Aの何れか一方又は両方)の前後側壁内面に前後方向に延びるように突設した支持ピンで構成される。即ち、支持ピンWGに重錘15の上下中間部が遊びなく前後摺動可能に嵌合、支持されており、この支持ピンWGにより、重錘15の上下及び左右の移動が規制される。
尚、図11〜図13の各変形例では、(f)の第6変形例を除いて、摩擦軽減部材70が省略されていて、第2,第3弾性部材S2,S3がダンパケース17内面に直接接合しているが、その第6変形例以外の各変形例においても、摩擦軽減部材70を介して第2,第3弾性部材S2,S3をダンパケース17内面に圧接、固定してもよい。
次に第1実施形態の作用を説明する。
ダイナミックダンパDの組立手順であるが、先ず重錘15の上下一端面及び他端面間の外側面に第1弾性部材S1を巻付け固定(例えば接着)し、また重錘15の上下一端面及び他端面に第2,第3弾性部材S2,S3をそれぞれ接合(例えば接着)して、重錘・弾性部材の組立体を小組みする。そして、この組立体を第1,第2ケース半体17A,17Bの対向面間に挟むようにして、両ケース半体17A,17Bの合せ面間を着脱可能に結合することでダンパケース17が組立てられる。
この場合、第2,第3弾性部材S2,S3は、これを上下に圧縮変形させた状態で摩擦軽減部材70を介してダンパケース17(第1,第2ケース半体17A,17B)の上下側壁内面に圧入、嵌合され、一方、第1弾性部材S1の前後側面・左右側面は、ダンパケース17(第1,第2ケース半体17A,17B)の前後側壁内面・左右側壁内面にそれぞれ隙間91,92を挟んで対面する。
こうして組立てられたダイナミックダンパDは、ヘッドレスト4のクッション部材13を射出成形するための金型(図示せず)のキャビティ内に表皮14と共にセットされ、そのセット状態でクッション部材13が射出成形されるのと同時に、クッション部材13内の所定位置にダイナミックダンパDが一体に埋設される。
自動車の走行中、自動車の振動が床Fからシートクッション2及び枢軸9を経てシートバック3及びヘッドレスト4に伝達したとき、ダイナミックダンパDにおいて重錘15が主として第2,第3弾性部材S2,S3の弾性変形を伴って共振して、シートバック3及びヘッドレスト4の振動エネルギを代替吸収することにより、シートバック3及びヘッドレスト4を制振することができる。
このようなダイナミックダンパDにおいて、重錘15を多面体(略直方体状)に形成し、この重錘15を、予め所望厚さに成形したシート状の弾性部材S1〜S3で覆って支持したので、重錘15の外側面に所望の肉厚の弾性部材を極めて簡単に形成することができ、安定した制振特性を有するダイナミックダンパDを安価に提供できる。
また実施形態のダイナミックダンパDにおいては、重錘15の所定方向(例えば上下方向)の移動を規制する移動規制手段として重錘ガイド部WGが設けられるため、重錘15の上記所定方向への移動が規制されて、該所定方向への重錘の無用な動きが抑制される。これにより、ダイナミックダンパDは、本来制振すべき特定方向(例えば前後左右方向)の振動に対する制振効果を効率よく発揮可能となり、また制振対象の振動形態に応じた制振態様の最適化(チューニング)が容易となる。
また重錘15は、これの上下方向の移動が規制されても、前後及び左右には移動(従って振動)可能であり、その際に比較的高硬度の第2,第3弾性部材S2,S3の弾性変形を伴って前後左右方向に安定した状態で振動することから、ダイナミックダンパDは、前後・左右方向の振動に対し有効に制振効果を発揮することができる。
また本実施形態では、重錘15を上記特定方向に摺動案内する重錘ガイド部WGが、上記移動規制手段を兼ねることとなり、それだけ構造の簡素化、延いてはコスト節減が図られる。
また本実施形態の第1弾性部材S1は、これを重錘15と共にダンパケース17内にセットした状態で、ダンパケース17の前後側壁内面及び左右側壁内面との間に若干の隙間91,92が設定される。そして、重錘15が前述のように前後又は左右に振動した際には、第1弾性部材Sの前後側面又は左右側面が、上記隙間91,92を埋めるようにダンパケース17の内面に衝接するが、その際の衝撃は第1弾性部材Sの弾性変形で吸収緩和される。
これに対し、仮に第1弾性部材S1を省略した場合には、重錘15が前後左右に振動したときにダンパケース17内面に直接衝突して不快な衝突音が発生する虞れがあるが、本実施形態では、第1弾性部材S1による上記緩衝効果により不快な衝突音発生を効果的に防止できる。
尚、第1弾性部材Sは、これの前後側面及び左右側面が上記のようにダンパケース17内面に当接した後において、なおも重錘15が前後又は左右方向に振動する場合には弾性圧縮変形して、重錘15に弾性抵抗を作用させることができる。
また本実施形態では、重錘15の上下少なくとも一端面と、その一端面に各々連続し且つ相互に隣接する第1,第2側面(前側面,左右側面)とが集合する角部Eのうちの少なくとも一部の角部Eを、ダンパケース17内への重錘15組付け時に視認可能である。これにより、その重錘15の組付けの際にダンパケース15内面に対し重錘角部Eの位置合せを直接的に且つ容易に行うことができるため、重錘15のダンパケース17内への組付作業性、延いてはダイナミックダンパDの組立作業性が高められる。しかも重錘15のダンパケース17内への組付け前に重錘15の角部Eを確認することで、第1弾性部材S1の重錘端部Eに対する取付け状態の事前確認も容易に行うことができるから、組立作業性が更に高められる。
また本実施形態では、重錘15を被覆する弾性部材S1〜S3が、重錘15の外側面を全周に亘り被覆する第1弾性部材S1と、重錘15の一端面及び他端面をそれぞれ被覆する第2及び第3弾性部材S2,S3とに分割構成される。これにより、単一のシート状弾性部材で重錘15を被覆する場合よりも、個々の弾性部材S1〜S3の形態を極力単純化できて、成形性が良好である。しかも第1弾性部材S1と、第2及び第3弾性部材S2,S3を構成する弾性材の材質や厚み等を容易に変更可能であるため、制振対象や設置部位・姿勢に応じて第1弾性部材S1と、第2及び第3弾性部材S2,S3とが各々、最適のダイナミックダンパ効果を発揮し得るように各弾性部材S1〜S3の材質や硬度、厚み等を選定可能である。
また図14には、第2実施形態が示されており、このものでは、ダイナミックダンパDがヘッドレストフレーム12の左右の上骨部材12b,12bに取り付けられる。即ち、ダンパケース17の第1及び第2弾性支持部24A,24Bは、左右の上骨部材12b,12bに上方からスナップ係合され、位置決め支持部30は、左右の上骨部材12b,12bの後端部間を連結するクロスメンバ46に下方から当接係合される。その他の構成は、前記第1実施形態と同様であるので、図10中、第1実施形態と対応する部分には同一の参照符号を付して、重複する説明を省略する。
この第2実施形態によれば、左右の上骨部材12b,12b間のスペースをダイナミックダンパDの設置に有効利用することで、ヘッドレスト4のクッション部材13において、乗員の頭部が当接する前部の肉厚を充分に確保すると共に、シートクッション2及びヘッドレスト4よりなる振動系の支持点から重錘22の重心Gまでの距離を充分に得て、ダイナミックダンパDの制振機能を高めることができる。
また図15には、第3実施形態が示されており、このものでは、シートバック3において、そのシートバックフレーム10の上部の左右の角部の内隅に、正面視で略直角三角形状のダンパケース17を備えたダイナミックダンパDを配置し、そのダンパケース17の上面及び一側面に形成される一対の弾性支持部24A,24Bがシートバックフレーム10の縦骨部材10a及び横骨部材10bにそれぞれスナップ係合される。ダイナミックダンパDの構造は、ダンパケース17及びそれに収容される重錘15の形状が第1実施形態のものと異なるのみで、基本的には同一である。
この第3実施形態によれば、シートバックフレーム10の最上部に配置されるダイナミックダンパDの作用により、シートバック3の制振を効果的に行うことができる。しかもシートバックフレーム10の上部角部の内隅のデッドスペースをダイナミックダンパDの設置に有効利用することができる。尚、上記ダイナミックダンパDは、シートバックフレーム10の上部の左右何れか一方の角部の内隅のみに配設することもある。
また図16には、第4実施形態が示されており、このものでは、シートバックフレーム10の左右の縦骨部材10a,10aの上部間を一体に連結する波状骨部材49の中央部で互いに反対方向へ傾斜した一対の傾斜骨部49a,49aに、ダンパケース17の左右両側面に形成される一対の弾性支持部24A,24Bがそれぞれスナップ係合される。その際、一対の弾性支持部24A,24Bは、一対の傾斜骨部49a,49aに対応して斜めに配置され、これにより一対の弾性支持部24A,24Bは、一対の傾斜骨部49a,49aでの上下動が阻止される。ダイナミックダンパDの基本構造は、第1実施形態のものと同じである。こうしてシートバックフレーム10の上部且つ中央部に取り付けられる一個のダイナミックダンパDの作用により、シートバック3の制振を効果的に行うことができる。
また図17には、第5実施形態が示されており、このものでは、シートクッション2の制振のために、シートクッションフレーム6の前部に溶接されて左右方向に延びる前部補強板6aにダイナミックダンパDのダンパケース17が取り付けられる。この場合のダンパケース17には、その上面に一対の弾性支持部50,50が形成される。各弾性支持部50は、ダンパケース17の外側面から突出する軸部50aと、この軸部50aの先端に形成される矢尻状の係止突起50bとで構成され、係止突起50bの弾性的な縮径を可能にすべく、係止突起50bの先端から軸部50aに亙りスリット50cが設けられる。また軸部50aには、ゴム製の弾性カラー52が嵌装される。一方、前部補強板6aには、上記一対の弾性支持部50,50に対応して一対の係止孔51,51が穿設され、これら係止孔51,51に弾性支持部50,50の係止突起50bを下方から押し込むことで、各係止突起50bは弾性的に縮径しないが対応する係止孔51を通過した後、原形に拡径し、即ちスナップ係合して係止孔51からの離脱が阻止される。その際、軸部50aに嵌装された弾性カラー52が前部補強板6aとダンパケース17との間で圧縮され、その反発力により、係止突起50bは前部補強板6aの前面にガタ無く保持される。上記弾性支持部50,50以外、ダンパケース17及びそれに収容される重錘15及びそれを覆うシート状弾性部材S1〜S3の構造は、前記第1実施形態のものと基本的に同一である。したがって、図17中、第1実施形態と対応する部分には同一の参照符号を付して、重複する説明を省略する。
この第5実施形態によれば、シートクッションフレーム6の前端部に配置されるダイナミックダンパDの作用により、シートクッション2の制振を効果的に行うことができる。しかもシートクッションフレーム6の前端の前部補強板6a下方のデッドスペースをダイナミックダンパDの設置に有効利用することができ、さらに単純な押し込み操作により弾性支持部50,50を前部補強板6aの係止孔51,51にスナップ係合させることができ、ダンパケース17の取り付けを容易に行うことができる。
また図18には、第6実施形態が示されており、このものでは、ダンパケース17には弾性支持部を設けず、ダンパケース17を、シート状弾性部材S1〜S3より硬質のクッション部材13に埋設保持させたもので、その他の構成は前記第1実施形態と同様であるので、図18中、第1実施形態と対応する部分には同一の参照符号を付して、重複する説明を省略する。
この第6実施形態によれば、ダンパケース17に弾性支持部を設けない分、ダイナミックダンパDの構造の簡素化が図られる。ダンパケース17を、発泡材製のクッション部材13に埋設する際には、ダンパケース17を糸でヘッドレストフレーム12に吊るして所定位置に保持し、クッション部材13の成形後、上記糸を切断することになる。
また図19には、第7実施形態が示される。先の各実施形態では、重錘15と重錘ガイド部WGとが上下方向で当接、係合(即ち前後左右方向に摺動可能に直接当接)させているのに対し、第7実施形態では、重錘15と重錘ガイド部WGとの間に上下方向に若干の隙間93が設定され、その隙間93の範囲で重錘15がダンパケース17に対し僅かに上下変位できるようになっている。
第7実施形態のその他の構成は、第1実施形態と同様であるため、各構成要素には、第1実施形態の対応する構成要素と同じ参照符号を付すにとどめ、これ以上の説明は省略する。而して、第7実施形態においても、第1実施形態と基本的に同様の作用効果を達成可能である。
更に第7実施形態では、重錘15と重錘ガイド部WGとの間に上下方向に若干の隙間93が設定されるので、重錘15が第2,第3弾性部材S2,S3の弾性変形を伴って前後又は左右に振動する過程で、重錘15は、上記隙間93の存在により重錘ガイド部WGより大きな摺動抵抗を受けず、ダイナミックダンパDの立ち上がりのダンパ特性を安定させることができる。また重錘15が上下方向にも強く加振された場合には、重錘15は、隙間93を詰めるようにして重錘ガイド部WGに当接するので、それ以上の上下方向の移動が規制される。そして、この場合も、重錘15の前後及び左右方向の移動は、重錘15が重錘ガイド部WGに対し前後及び左右方向に摺接することで許容される。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
例えば、第1又は第2実施形態に、第3〜第5実施形態のうちの少なくとも1つの実施形態を併用することもできる。
またダンパケース17を構成する第1及び第2半体17A,17Bの一方を、開口部を有する箱状に、他方を、上記開口部を閉鎖する蓋状に形成することもできる。
また本発明の乗物用シート1は、自動車用に限らず、鉄道車両、航空機等にも適用可能である。またシート1は、乗り物の壁面から張り出して設置することもできる。
また前記実施形態では、重錘ガイド部WG(移動規制手段)で重錘15の上下方向の移動規制を行うものを示したが、その移動規制方向は、制振対象に応じて任意に設定可能であり、例えば、図11の(b)(c)及び図12(d)〜(f)に図示したように重錘15の左右方向の移動を規制するようにしてもよく、或いは、図示はしないが重錘15の前後方向の移動を規制するようにしてもよい。
また前記実施形態では、弾性部材S1〜S3をシート状に成形して後付けで重錘15に被覆、固定するものを示したが、本発明では、重錘15の周囲に弾性部材を一体成形するようにしてもよい。
また前記実施形態では、シートバック3に、これと別部品であるヘッドレスト4を後付けで取付けるものを示したが、本発明は、シートバックにヘッドレストを一体化したヘッドレスト付きシートバックに設けられるダイナミックダンパとして実施してもよい。
また前記実施形態では、重錘15の所定方向(上下方向)の移動を規制する移動規制手段(重錘ガイド部WG)をダイナミックダンパDが具備するものを示したが、本発明では、上記移動規制手段を省略して重錘15を前後左右上下の全方向に移動可能となるように構成してもよい。
C・・・・・・角部確認手段としての端部形状
C′・・・・・角部確認手段としての切欠部
D・・・・・・ダイナミックダンパ
E・・・・・・角部
S1〜S3・・弾性部材としての第1〜第3弾性部材
S1c・・・・折り曲げ部
WG・・・・・移動規制手段としての重錘ガイド部
1・・・・・・乗物用シートとしての自動車用シート
2・・・・・・シートクッション
3・・・・・・シートバック
4・・・・・・ヘッドレスト
6・・・・・・フレームとしてのシートクッションフレーム
10・・・・・フレームとしてのシートバックフレーム
12・・・・・フレームとしてのヘッドレストフレーム
13・・・・・クッション部材
15・・・・・重錘
17・・・・・ダンパケース
70・・・・・摩擦軽減部材
81・・・・・折り曲げ容易手段としての薄肉部
82・・・・・折り曲げ容易手段としての小孔

Claims (11)

  1. 重錘(15)と、この重錘(15)を振動可能に支持する弾性部材(S1〜S3)と、前記重錘(15)及び前記弾性部材(S1〜S3)を収納するダンパケース(17)とを備えたダイナミックダンパにおいて、
    前記重錘(15)の少なくとも一端面と、該一端面に各々連続し且つ相互に隣接する第1,第2側面とが集合する角部(E)のうちの少なくとも一部の角部(E)を確認するための角部確認手段(C,C′)を備えることを特徴とするダイナミックダンパ。
  2. 前記弾性部材は、前記重錘(15)の一端面及び他端面間の外側面を略全周に亘り被覆する第1弾性部材(S1)と、前記重錘(15)の一端面及び他端面を前記ダンパケース(17)の内面に各々結合する第2及び第3弾性部材(S2,S3)とを含むことを特徴とする、請求項1に記載のダイナミックダンパ。
  3. 前記角部確認手段は、前記重錘(15)が有する複数の角部(E)のうちの少なくとも一部の角部(E)を露出させるように前記第1弾性部材(S1)に形成される切欠部(C′)で構成されることを特徴とする、請求項2に記載のダイナミックダンパ。
  4. 前記第1弾性部材(S1)は、前記重錘(15)の、少なくとも2つの前記角部(E)を含む少なくとも一端部を露出させる端部形状(C)に形成されていて、その端部形状(C)が前記角部確認手段を構成することを特徴とする、請求項2に記載のダイナミックダンパ。
  5. 前記重錘(15)が横断面多角形状に形成されていて、前記第1弾性部材(S1)が該重錘(15)の側面の角に対応した折り曲げ部(S1c)を有しており、
    前記折り曲げ部(S1c)には、前記第1弾性部材(S1)の、該折り曲げ部以外の部位よりも折り曲げを容易化するための折り曲げ容易手段(81,82)が設けられることを特徴とする、請求項2〜4の何れか1項に記載のダイナミックダンパ。
  6. 前記第1弾性部材(S1)と、前記第2,第3弾性部材(S2,S3)とは、別の弾性材で構成されることを特徴とする、請求項2〜5の何れか1項に記載のダイナミックダンパ。
  7. 前記折り曲げ容易手段は、前記重錘(15)の側面の角に対応して前記第1弾性部材(S1)の一部に形成される薄肉部(81)で構成されることを特徴とする、請求項6に記載のダイナミックダンパ。
  8. 前記第1弾性部材(S1)は、前記第2,第3弾性部材(S2,S3)のうちの少なくとも一方から離間して配置されることを特徴とする、請求項2〜7の何れか1項に記載のダイナミックダンパ。
  9. 前記第2,第3弾性部材(S2,S3)には、前記重錘(15)とは反対側に位置して前記ダンパケース(17)の内面に当接する摩擦軽減部材(70)が取付けられ、
    前記第2,第3弾性部材(S2,S3)は、前記ダンパケース(17)内で前記摩擦軽減部材(70)と前記重錘(15)との間に圧縮状態で配置されることを特徴とする、請求項2〜8の何れか1項に記載のダイナミックダンパ。
  10. 請求項1〜9の何れか1項に記載のダイナミックダンパを備えたヘッドレストであって、前記ダンパケース(17)がヘッドレスト(4)のフレーム(12)又はクッション部材(13)に保持されることを特徴とするヘッドレスト。
  11. 請求項1〜9の何れか1項に記載のダイナミックダンパを備えた乗物用シートであって、前記ダンパケース(17)がシートバック(3)及びシートクッション(2)のうちの少なくとも一方のフレーム(6,10)又はクッション部材(13)に保持されることを特徴とする乗物用シート。
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