JP6120364B2 - 乗り物用シート装置 - Google Patents

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Description

本発明は、乗り物に設置されるシートにダイナミックダンパを装着してなる、乗り物用シート装置の改良に関する。
かゝる乗り物用シート装置は、下記特許文献1に開示されるように知られている。
特開平10−226255号公報
上記特許文献1に開示される乗り物用シート装置では、ダイナミックダンパが、重錘と、この重錘に一端を接続すると共に他端部をボルトでフレームに固着される複数のばねとで構成されている。こうしたものでは、複数のばねをボルトによりフレームに固着する際の、各ばねの固着位置の誤差により各ばねの特性、延いてはダイナミックダンパの制振特性が変化する虞がある。
本発明は、かゝる事情に鑑みてなされたもので、ダイナミックダンパの取り付け誤差があってもダイナミックダンパの制振特性に影響しないようにし、しかもダイナミックダンパの制振特性に方向性を持たせることを可能にした前記乗り物用シート装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、乗り物に設置されるシートにダイナミックダンパを装着してなる、乗り物用シート装置において、前記ダイナミックダンパを、重錘と、前記シートに装着されて前記重錘を収容するダンパケースと、このダンパケースの内周面及び前記重錘の外周面間に介装される弾性部材とで構成し、その弾性部材中、前記シートの振動を抑制すべき方向に沿って前記重錘及びダンパケース間で圧縮される部分を、他の部分よりも圧縮変形し易くし、前記ダンパケースは、前記振動を抑制すべき方向に分割可能な、第1ケース半体と第2ケース半体とからなることを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴に加えて、前記ダンパーケースは、左右の支持部によって左右のヘッドレストフレームに保持されており、横断面視において前記左右のヘッドレストフレームの中心同士を結んだ線上に重錘が位置していることを第2の特徴とする。
また本発明は、第1または第2の特徴に加えて、前記弾性部材中、前記シートの振動を抑制すべき方向に沿って前記重錘及びダンパケース間で圧縮される部分の肉厚を、他の部分の肉厚よりも厚く設定したことを第の特徴とする。
また本発明は、第1または第2の特徴に加えて、前記弾性部材中、前記シートの振動を抑制すべき方向に沿って前記重錘及びダンパケース間で圧縮される部分を、他の部分よりも柔らかくしたことを第4の特徴とする。
また本発明は、第1または第2の特徴に加えて、前記弾性部材を、ダンパケースの内周面及び前記重錘の外周面間にセットする際、その弾性部材中、前記シートの振動を抑制すべき方向に沿って前記重錘及びダンパケース間で圧縮される部分の圧縮セット量を、他の部分の圧縮セット量よりも少なくしたことを第5の特徴とする。
さらにまた本発明は、第1〜第の特徴の何れかに加えて、前記重錘を、これが前記シートの振動を抑制すべき方向と直交する方向に広がるよう偏平に形成したことを第6の特徴とする。
尚、前記左右の支持部は、後述する本発明の実施例中の第1及び第2弾性支持部24A,24Bに対応する。
本発明の第1の特徴によれば、乗り物に設置されるシートのフレームにダイナミックダンパを付設してなる、乗り物用シート装置において、前記ダイナミックダンパを、重錘と、前記シートに装着されて重錘を収容するダンパケースと、このダンパケースの内周面及び前記重錘の外周面間に介装される弾性部材とで構成したので、ダンパケースのシートへの装着位置に誤差があっても、ダンパケース内の弾性部材には何等影響がなく、したがってダイナミックダンパの制振特性を安定させることができる。しかも、前記弾性部材中、前記シートの振動を抑制すべき方向に沿って前記重錘及びダンパケース間で圧縮される部分を、他の部分よりも圧縮変形し易くしたので、ダイナミックダンパは、弾性部材の圧縮変形し易い一方向に制振方向を持つことになり、シートの抑制すべき方向の振動を効果的に制振することができる。
本発明の第の特徴によれば、前記弾性部材中、前記シートの振動を抑制すべき方向に沿って前記重錘及びダンパケース間で圧縮される部分の肉厚を、他の部分の肉厚よりも厚く設定したので、簡単な手段により、ダイナミックダンパに一方向の制振特性を与えて、シートの抑制すべき方向の振動を効果的に制振することができる。しかも弾性部材は、肉厚が薄い部分を持つことで、その分、ダイナミックダンパのコンパクト化を図ることができる。
本発明の第の特徴によれば、前記弾性部材中、前記シートの振動を抑制すべき方向に沿って前記重錘及びダンパケース間で圧縮される部分を、他の部分よりも柔らかくしたので、簡単な手段により、ダイナミックダンパに一方向の制振特性を与えて、シートの抑制すべき方向の振動を効果的に制振することができる。
本発明の第の特徴によれば、前記弾性部材を、ダンパケースの内周面及び前記重錘の外周面間にセットする際、その弾性部材中、前記シートの振動を抑制すべき方向に沿って前記重錘及びダンパケース間で圧縮される部分の圧縮セット量を、他の部分の圧縮セット量よりも少なくしたので、簡単な手段により、ダイナミックダンパに一方向の制振特性を与えて、シートの抑制すべき方向の振動を効果的に制振することができる。
本発明の第の特徴によれば、前記重錘を、これが前記シートの振動を抑制すべき方向と直交する方向に広がるよう偏平に形成したので、重錘は、シートバック系の前後振動方向と直交する方向に分散することになり、広範囲でシートバック系の前後振動方向に共振して、それを、より効果的に制振することができる。
本発明の第1実施形態に係る自動車用シート装置の側面図。 図1の2部(ヘッドレスト周辺部)の部分破断拡大図。 第1ケース半体を外した状態で示す、図2の3矢視図。 図3の4−4線断面図。 図3に対応した斜視図。 図5中のダイナミックダンパの分解斜視図。 本発明の第2実施形態を示す、図4に対応した断面図で、(A)は、重錘をダンパケースに収容する前の弾性部材の状態を示し、(B)は、重錘を弾性部材と共にダンパケースに収容したときの弾性部材の状態を示す。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて以下に説明する。尚、以下の説明中、前後、左右とは、本発明を適用する乗り物としての自動車を基準にしていうことにする。
先ず、図1〜図6に示す本発明の第1実施形態の説明より始める。図1において、Sは、自動車の前席のシートを示す。このシートSは、シートクッション2、シートバック3及びヘッドレスト4とよりなっている。シートクッション2は、下部に複数の支持脚7、7を形成したシートクッションフレーム6を有しており、その支持脚7、7が自動車の床Fに固着される。
シートクッションフレーム6の後端部には上方に突出する左右一対のブラケット8が連設され、これらブラケット8に、シートバック3が有するシートバックフレーム10が枢軸9を介してリクライニング可能に連結される。
またシートバックフレーム10の上端部には、左右一対の支持筒11、11が固設されており、これら支持筒11、11によってヘッドレスト4が昇降調節可能に支持される。
図2に示すように、ヘッドレスト4は、ヘッドレストフレーム12と、それに支持される発泡ウレタン製のクッション部材13と、その表面を被覆する表皮14とよりティアドロップ型に構成され、そのヘッドレストフレーム12にダイナミックダンパDが取り付けられる。
図2〜図5に示すように、ヘッドレストフレーム12は、パイプ材を屈曲させてなるもので、前記一対の支持筒11、11に支持される左右一対の主骨部材12a、12aと、これら主骨部材12a、12aの上端から前方へ屈曲した上骨部材12b、12bと、これら上骨部材12b、12bの前端から下方へ屈曲して延びる左右一対の前縦骨部材12c、12cと、これら前縦骨部材12c、12cの下端部を相互に一体に連結する前横骨部材12dとで構成され、左右の前縦骨部材12c、12cには、上記パイプ材より小径の補強用クロスバー19が橋渡されるように溶接される。而して、主骨部材12a、12aの上部から前横骨部材12dに亙りヘッドレストフレーム12を包むようにクッション部材13が形成され、このクッション部材13は表皮14で被覆される。
このクッション部材13の形成前に、前縦骨部材12c、12cと前横骨部材12dを利用して、シートバック3の前後方向V(図1参照)の振動を制振するためのダイナミックダンパDが取り付けられる。即ち、方向Vは、ダイナミックダンパDの制振すべく方向と言うことができる。
そのダイナミックダンパDは、重錘15と、この重錘15を、その外面に密着するように包むシート状の弾性部材16と、これら重錘15及び弾性部材16を収容するダンパケース17とよりなる。
図2、図3、図4及び図6に明示するように、上記重錘15は鋳鉄製で、前後方向に偏平な六面体をなしている。
弾性部材16は、重錘15の六面に接着される六枚のウレタンフォーム製の弾性シート16a、16b、16c、16c…よりなっており、特に重錘15の前面及び後面を覆う弾性シート16a、16bは、他の弾性シート16c、16c…よりも肉厚が厚くなっている。この場合、全ての弾性シート16a、16b、16c、16c…を同一素材で構成するか、或いは前部及び後部の弾性シート16a、16bを、他の弾性シート16c、16c…よりも柔らかい素材で構成する。
図2〜図6に示すように、ダンパケース17は、上記重錘15の外形に相似する形状をなすもので、したがって前後方向に偏平な箱型をなしている。このダンパケース17は、弾性部材16で包んだ重錘15を収容し得るように、前側の第1ケース半体17Aと、後側の第2ケース半体17Bとに二分割され、各ケース半体17A、17Bは、それぞれ合成樹脂で成形される。両ケース半体17A、17Bの対向面の一方と他方には、互いに嵌合し得る方形の嵌合溝20と嵌合突壁21とがそれぞれ形成され、また嵌合突壁21の先端部には、外側方へ突出する複数の連結爪22、22…が形成され、これら連結爪22、22…が弾性的にスナップ係合し得る複数の連結孔23、23…が嵌合溝20の底部に形成される。
第2ケース半体17Bの左右両側壁に第1及び第2弾性支持部24A、24Bが一体に形成される。これら第1及び第2弾性支持部24A、24Bは、それぞれ第2ケース半体17Bの左右両側壁から外方へ突出する板状のアーム25a、25bと、このアーム25a、25bの先端に連設されて前記前縦骨部材12c、12cに、それを把持するようにスナップ係合し得る優弧状の把持爪26a、26bとで構成される。即ち、優弧状の把持爪26a、26bは、前縦骨部材12c、12cを、それぞれの半周を超えて弾性的に把持することができる。この優弧状の把持爪26a、26bは、前縦骨部材12c、12cに前方から係合するように、各開口部27a、27bを後方へ向けている。したがって、乗員の頭部からの後向き荷重は、第1及び第2弾性支持部24A、24Bの把持爪26a、26bを前縦骨部材12c、12cに係合させる方向に作用することになり、把持爪26a、26bの離脱を防ぐことができる。またアーム25a、25bの長さの選定により、両把持爪26a、26bの中心間距離を、両前縦骨部材12c、12cの中心間距離に一致させ、把持爪26a、26bの前縦骨部材12c、12cへの係合を的確に行わせることができる。
尚、図4に示す、横断面視において、重錘15は、左右のヘッドレストフレーム12の前縦骨部材12c、12cの中心同士を結んだ線上に位置している。
また第2ケース半体17Bの下側壁には位置決め支持部30が一体に形成される。この位置決め支持部30は、第2ケース半体17Bの下側壁から下方へ突出する板状のアーム30aと、このアーム30aの下端に連設されて前記前横骨部材12dに当接係合し得るU字状の当接爪30bとで構成され、この当接爪30bが、前横骨部材12dに前方から係合当接することで、前記把持爪26a、26bと左右の前縦骨部材12c、12cとの係合位置が規定される。こうしてヘッドレストフレーム12上でのダンパケース17の取り付け位置が決定される。
この第1実施形態の作用について説明する。
ダイナミックダンパDの組み立てに当たっては、前述のように弾性部材16、即ち弾性シート16a、16b、16c、16c…を接着した重錘15をダンパケース17の第1ケース半体17A又は第2ケース半体17Bに嵌め込んでから、両ケース半体17A、17Bの開口部を合わせて、一方の開口部の嵌合溝20に他方の開口部の嵌合突壁21を深く嵌入すると、連結爪22、22…と連結孔23、23…との係合により、両ケース半体17A、17Bをねじ類を用いることなく、簡単に結合することができ、同時に重錘15を、その全方向において弾性部材16を介してダンパケース17に支持させることができる。
こうして組み立てたダイナミックダンパDをヘッドレストフレーム12に取り付けるに当たっては、先ず、第1及び第2弾性支持部24A、24Bの把持爪26a、26bをヘッドレストフレーム12の左右の前縦骨部材12c、12cに、また位置決め支持部30を前横骨部材12dにそれぞれ対向させた後、ダンパケース17を前方から後方へ押し込むと、把持爪26a、26bの前縦骨部材12c、12cへのスナップ係合と、位置決め支持部30の前横骨部材12dへの係合当接とを一挙に行うことができる。したがって、ねじ類を用いることなく、ダンパケース17をヘッドレストフレーム12に簡単、容易、迅速に取り付けることができる。またダンパケース17のヘッドレストフレーム12への装着位置に誤差があっても、ダンパケース17内の弾性部材16には何等影響がなく、したがってダイナミックダンパDの制振特性を安定させることができる。
自動車の走行中、自動車の床Fから前席のシートSに伝達すると、前席のシートSでは、一般にヘッドレスト4を含むシートバック3系が前後方向Vに加振される。ところで、ヘッドレスト4に装着されたダイナミックダンパDにおいて、弾性部材16を構成する六枚の弾性シート16a〜16fは、重錘15の前面及び後面を覆う弾性シート16a、16bが、他の弾性シート16c、16c…よりも肉厚が厚くなっており、しかも全ての弾性シート16a、16b、16c、16c…が同一素材で構成されるか、或いは前部及び後部の弾性シート16a、16bが、他の弾性シート16c、16c…よりも柔らかい素材で構成されているので、重錘15の前面及び後面を覆う弾性シート16a、16bは、他の弾性シート16c、16c…よりも圧縮変形がし易くなっている。したがって、重錘15は、その前後の弾性シート16a、16bの圧縮変形を伴ってシートバック3系の前後振動に共振して、シートバック3系の振動エネルギを代替吸収することになり、シートバック3系、即ちシートバック3及びヘッドレスト4を制振することができる。
その際、重錘15の振動は、ダンパケース17によってクッション部材13への伝達が抑えられので、乗員に違和感を与えない。
また重錘15の前面及び後面以外の外面を覆う弾性シート16c、16c…は、重錘15の前面及び後面を覆う弾性シート16a、16bよりも肉厚が薄くなっているので、その分、ダンパケース17、したがってダイナミックダンパDのコンパクト化を図ることができ、またダイナミックダンパDは、シートバック3系に対して前後方向Vの制振方向性を持つことになる。
また厚肉の弾性シート16a、16bにより前面及び後面が覆われる重錘15は、シートバック3系の前後振動方向と直交する方向に広がるように、シートバック3系の振動方向に偏平に形成されるので、その偏平な重錘15は、広範囲に並んでシートバック3系の前後振動方向に共振する多数個の重錘と等価であり、したがって偏平な重錘15は、広範囲でシートバック3系の前後振動方向に共振して、それを、より効果的に制振することになる。
また重錘15は左右のヘッドレストフレームの中心同士を結んだ線上に位置しているので、シートが振動して重錘が前後に動いたとしても、その動きは中心同士を結んだ線から大きく外れることはなく、不要なモーメントが発生することはないので、制振特性を最適なものとすることができるとともに、ダイナミックダンパの振動を抑制すべき方向の寸法を薄型とすることができて、ヘッドレストを無用に大型化しない。
次に、図7に示す本発明の第2実施形態について説明する。
この第2実施形態では、図7(A)に示すように、ダンパケース17に収容される前の重錘15の全ての面には、弾性部材16として、同一素材で同厚の弾性シート16a、16b、16c、16c…接着されが、図7(B)に示すように、上記のように弾性シート16a、16b、16c、16c…で覆った重錘15をダンパケース17に収容したとき、重錘15の前面及び後面を覆う弾性シート16a、16bの圧縮セット量は、他の弾性シート16c、16c…の圧縮セット量よりも少なく制御される。その結果、ダンパケース17内では、重錘15の前面及び後面を覆う弾性シート16a、16bの肉厚は、他の弾性シート16c、16c…の肉厚より大となる。ダンパケース17は、前実施形態と同様にヘッドレスト4内に装着される。その他の構成は、前実施形態と同様であり、図7中、前実施形態と対応する部分には同一の参照符号を付して、重複する説明を省略する。
この第2実施形態によれば、重錘15の前面及び後面を覆う弾性シート16a、16bの圧縮セット量が、他の弾性シート16c、16c…のそれよりも小さいことから、前実施形態と同様に、重錘15の前面及び後面を覆う弾性シート16a、16bは、他の弾性シート16c、16c…よりも圧縮変形がし易くなり、その結果、重錘15は、シートバック3系の前後振動に共振して、シートバック3系を制振することができる。またこの第2実施形態においても、重錘15の前面及び後面以外の外面を覆う弾性シート16c、16c…は、重錘15の前面及び後面を覆う弾性シート16a、16bよりも肉厚が薄くなっているので、その分、ダンパケース17、したがってダイナミックダンパDのコンパクト化を図ることができる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、前記ダイナミックダンパDは、シートバック3に装着することもできる。また自動車の後席のシートのように、シートバック系が左右方向に加振される場合には、前記ダイナミックダンパDを、鉛直線周りに90°回転させてヘッドレスト又はシートバックに装着すれば、シートバック系の左右振動を制振することができる。また本発明のシート装置は、自動車用に限らず、鉄道車両、航空機等にも適用可能である。またシートSは、乗り物の壁面から張り出して設置することもできる。
D・・・・・・ダイナミックダンパ
S・・・・・・シート
V・・・・・・シートの振動を抑制すべき方向
15・・・・・重錘
16・・・・・弾性部材
16a、16b・・・・弾性部材中、シートの振動を抑制すべき方向で圧縮される部分
16c・・・・弾性部材中、上記部分16a、16b以外の部分
17・・・・・ダンパケース
17A・・・・第1ケース半体
17B・・・・第2ケース半体

Claims (6)

  1. 乗り物に設置されるシート(S)にダイナミックダンパ(D)を装着してなる、乗り物用シート装置において、
    前記ダイナミックダンパ(D)を、重錘(15)と、前記シート(S)に装着されて前記重錘(15)を収容するダンパケース(17)と、このダンパケース(17)の内周面及び前記重錘(15)の外周面間に介装される弾性部材(16)とで構成し、その弾性部材(16)中、前記シート(S)の振動を抑制すべき方向(V)に沿って前記重錘(15)及びダンパケース(17)間で圧縮される部分(16a,16b)を、他の部分(16c)よりも圧縮変形し易くするとともに、前記ダンパケース(17)を、前記振動を抑制すべき方向(V)に分割可能な、第1ケース半体(17A)と第2ケース半体(17B)とで構成したことを特徴とする、乗り物用シート装置。
  2. 前記ダンパーケース(17)は、左右の支持部(24A,24B)によって左右のヘッドレストフレーム(12)に保持されており、横断面視において前記左右のヘッドレストフレーム(12)の中心同士を結んだ線上に重錘(15)が位置していることを特徴とする請求項1に記載の乗り物用シート装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の乗り物用シート装置において、
    前記弾性部材(16)中、前記シート(S)の振動を抑制すべき方向(V)に沿って前記重錘(15)及びダンパケース(17)間で圧縮される部分(16a、16b)の肉厚を、他の部分(16c)の肉厚よりも厚く設定したことを特徴とする、乗り物用シート装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載の乗り物用シート装置において、
    前記弾性部材(16)中、前記シート(S)の振動を抑制すべき方向(V)に沿って前記重錘(15)及びダンパケース(17)間で圧縮される部分(16a、16b)を、他の部分(16c)よりも柔らかくしたことを特徴とする、乗り物用シート装置。
  5. 請求項1または請求項2に記載の乗り物用シート装置において、
    前記弾性部材(16)を、ダンパケース(17)の内周面及び前記重錘(15)の外周面間にセットする際、その弾性部材(16)中、前記シート(S)の振動を抑制すべき方向(V)に沿って前記重錘(15)及びダンパケース(17)間で圧縮される部分(16a、16b)の圧縮セット量を、他の部分(16c)の圧縮セット量よりも少なくしたことを特徴とする、乗り物用シート装置。
  6. 請求項1〜の何れかに記載の乗り物用シート装置において、
    前記重錘(15)を、これが前記シート(S)の振動を抑制すべき方向(V)と直交する方向に広がるよう偏平に形成したことを特徴とする、乗り物用シート装置。
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