JP5483324B2 - 害虫の飛来防止方法 - Google Patents

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本発明は、害虫の飛来防止方法、詳しくは窓ガラスや網戸等の対象処理面に噴霧することで、屋外からの害虫の飛来を防止できる害虫の飛来防止方法に関するものである。
害虫防除を目的としたエアゾールとしては、使用法からみて、屋内の空間を飛翔する害虫、壁や床面を徘徊する害虫、あるいは屋外の植物体に生息する害虫等の対象害虫をめがけて噴霧する直撃タイプと、あらかじめ対象処理面に薬剤を噴霧塗布しておき、害虫を殺虫もしくは忌避させる待ち伏せタイプがある。後者の場合、ゴキブリ用途が多いが、窓ガラスや網戸等を対象処理面とした害虫防除剤も幾つか提案されている。
例えば、特許文献1(特許第4119647号)は、害虫防除成分、高級脂肪酸エステルである被膜形成成分、n−パラフィン系溶剤と噴射剤を共に充填してなるガラス面塗布用の飛来害虫侵入防止用エアゾール剤を開示し、ガラス窓、ショーウインドー等のガラス面に噴き付けて用いたときに、ガラス面の透明性を損なわず、耐候性の高い被膜を形成することができ、長期間に亘って害虫の侵入阻止効果を維持できるとしている。
特許文献1では、残効性を必要とすることから蒸気圧が低く揮散性の乏しい殺虫成分を使用し、ガラス面に被膜を形成させることを必須としているが、無色透明の被膜といえどもガラス面に見苦しい縞模様を生じ、使用性の点で必ずしも満足のいくものとは言えなかった。
また、特許文献2(特開平11−315002号公報)には、害虫防除成分を含み、噴射力が5g・f/20cm以下である網戸用スプレー、好ましくは、害虫防除成分を非イオン界面活性剤及び/又は脂肪酸エステルにより溶媒に可溶化又は溶解した網戸用スプレーが開示されている。
この網戸用スプレーは、ポンプ式もしくはエアゾール式のいずれであっても、その内容物が網戸の網目を余り通過することなく効率的に網戸に付着するようになし、網戸に対して優れた害虫忌避効果を付与させたもので、網戸への付着量を重視する結果、非イオン界面活性剤及び/又は脂肪酸エステルを必須とした。このため、ガラス窓等のガラス面に噴き付けて用いた場合、ガラス面の透明性を損ない、少なくともこのような使用場面には不適当であった。
特許第4119647号 特開平11−315002号公報
本発明は、窓ガラスや網戸等の対象処理面に噴霧被膜が形成されないような状態でエアゾールを噴霧することによって、害虫のこの対象処理面への飛来を防止するようになした害虫の飛来防止方法、特に、ガラス面を対象処理面とした場合には、噴霧被膜が形成されないことに基づき、エアゾール内容液による処理面の曇りや汚れを生じない害虫の飛来防止方法を提供することを目的とする。
本発明は、以下の構成が上記目的を達成するために優れた効果を奏することを見出したものである。
(1)ピレスロイド系殺虫成分及び炭素数が1〜3の低級アルコールを含有し、原液中のピレスロイド系殺虫成分が0.02〜10w/v%であるエアゾール原液と液化ガスとからなり、前記エアゾール原液と液化ガスの配合比率が10/90〜50/50容量比であるエアゾールを用い、前記エアゾール原液の噴霧量を1〜10mL/m2とし、かつ、平均粒子径が10〜50μmの噴霧粒子を対象処理面に、20cm離れた垂直板面に向けて前記エアゾールを噴霧後、その板面の濡れた部分の最大直径を測定し、これを噴霧パターン(SP)とするとき、このSPが8cm以上であるように広角噴霧することにより、害虫のこの対象処理面への飛来を防止するようになした害虫の飛来防止方法。
(2)前記エアゾール原液の噴霧量が1.5〜6mL/m2である(1)に記載の害虫の飛来防止方法。
(3)前記エアゾール原液が、更に、分枝飽和アルコールと炭素数14〜18の脂肪酸とから構成される高級脂肪酸エステルを含有する(1)又は(2)に記載の害虫の飛来防止方法。
(4)前記ピレスロイド系殺虫成分がシフルトリンである(1)乃至(3)のいずれかに記載の害虫の飛来防止方法。
(5)前記対象処理面がガラス面であって、このガラス面に噴霧被膜が形成されない状態となした(1)乃至(4)のいずれかに記載の害虫の飛来防止方法。
本発明の害虫の飛来防止方法によれば、窓ガラスや網戸等の対象処理面に特定のエアゾールを広角噴霧することによって、害虫のこの対象処理面への飛来を防止することができ、特に、ガラス面を対象処理面とした場合には、噴霧被膜が形成されないことに基づき、エアゾール内容液による処理面の曇りや汚れを生じないので極めて実用的である。
本発明で用いるピレスロイド系殺虫成分としては、シフルトリン、フェノトリン、ぺルメトリン、シフェノトリン、シペルメトリン、トラロメトリン、フェンプロパトリン、エトフェンプロックス、アレスリン、プラレトリン、フラメトリン、フタルスリン、レスメトリン、イミプロトリン、エムペントリン、トランスフルトリン、メトフルトリン、プロフルトリン等があげられる。これらの化合物は、一種類を使用してもよいし、又は二種類以上の化合物を組み合わせて使用してもよい。
通常、残効性を期待して常温で難揮散性であるシフルトリン、フェノトリン、ぺルメトリン、シフェノトリン、シペルメトリン、トラロメトリン、フェンプロパトリン、エトフェンプロックスが好適に用いられ、なかんずく、シフルトリンが好ましい。
なお、上記ピレスロイド系殺虫成分には、その不斉炭素や二重結合に基づく光学異性体や幾何異性体が存在するが、これらの各々やそれらの任意の混合物の使用も本発明に含まれるのは勿論である。
エアゾール原液中に配合されるピレスロイド系殺虫成分の含有量は、使用目的や使用期間等を考慮して適宜決定すればよいが、エアゾール原液中に0.02〜10w/v%程度が適当である。0.02w/v%未満であると所望の効果が得られないし、一方、10w/v%を超えるとエアゾール内容液の液性安定化の点で困難を伴う。
本発明で用いるエアゾール原液は、ピレスロイド系殺虫成分の溶剤として、エタノール、イソプロパノール(IPA)やn−プロパノール(nPA)等の炭素数が1〜3の低級アルコールを使用する。このような低級アルコール類は、速乾性で速やかに揮発するため、対象処理面に被膜を形成せず、曇りや汚れを生じないというメリットを有する。
なお、本発明の作用効果に支障を来たさない限りにおいて、他の溶剤、例えば、n−パラフィン、イソパラフィンなどの炭化水素系溶剤、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコールモノブチルエーテルなどの炭素数3〜6のグリコール類やグリコールエーテル類、ケトン系溶剤、エステル系溶剤などを使用しても差し支えない。
前記エアゾール原液には、ピレスロイド系殺虫成分以外の殺虫成分、例えば、シラフルオフェン等のケイ素系化合物、ジクロルボス、フェニトロチオン等の有機リン系化合物、プロポクスル等のカーバメート系化合物、ジノテフラン、イミダクロプリド、クロチアニジン等のネオニコチノイド系化合物、その他のフィプロニル、インドキサカルブ等などを配合してもよく、また、害虫忌避剤、殺ダニ剤、カビ類、菌類等を対象とした防カビ剤、抗菌剤や殺菌剤、あるいは、安定剤、紫外線吸収剤、消臭剤、帯電防止剤、消泡剤、香料、賦形剤等を適宜配合してももちろん構わない。害虫忌避剤としては、ディート、3−(N−n−ブチル−N−アセチル)アミノプロピオン酸エチルエステル[以降、IR3535と称す]、1−メチルプロピル
2−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペリジンカルボキシラート[以降、ピカリジンと称す]、p−メンタン−3,8−ジオール、ジメチルフタレート、ユーカリプトール、α―ピネン、ゲラニオール、シトロネラール、カンファー、リナロール、カランー3,4−ジオール等があげられ、殺ダニ剤としては、5−クロロ−2−トリフルオロメタンスルホンアミド安息香酸メチル、サリチル酸フェニル、3−ヨード−2−プロピニルブチルカーバメート等があり、一方、防カビ剤、抗菌剤や殺菌剤としては、2−メルカプトベンゾチアゾール、2−(4−チアゾリル)ベンツイミダゾール、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、トリホリン、3−メチル−4−イソプロピルフェノール、オルト−フェニルフェノール等を例示できる。
本発明で用いるエアゾールは、対象処理面、特にガラス面の場合には噴霧被膜が形成されないことを特徴とし、エアゾール原液には界面活性剤や可溶化剤の使用を極力控える一方、ピレスロイド系殺虫成分の対象処理面への固定化助剤として、分枝飽和アルコールと炭素数14〜18の脂肪酸とから構成される高級脂肪酸エステルを含有するのが好ましい。
かかる高級脂肪酸エステル化合物の具体例としては、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、パルミチン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソセチルなどがあげられるが、これらに限定されない。揮散性が低く常温で液状を呈するこれらの化合物は、ピレスロイド系殺虫成分を包み込み、対象処理面で散在化する。即ち、対象処理面上で被膜状とならずに、ピレスロイド系殺虫成分の効力発現とその持続性アップに貢献する。
高級脂肪酸エステル化合物の配合量は、ピレスロイド系殺虫成分に対して1.0〜30倍程度が適当であり、1.0倍量未満では固定化効果が不十分となる。
噴射剤としては、液化石油ガス(LPG)、ジメチルエーテル(DME)等の液化ガスを用いる。そのうちの一種であっても混合ガスであってもよいが、通常LPGを主体としたものが使いやすい。なお、噴射圧の調整のために、窒素ガス、炭酸ガス、亜酸化窒素、圧縮空気等の圧縮ガスを若干量添加しても構わない。
本発明では、対象処理面に噴霧被膜が形成されないような状態を創り出すために、比較的微細な噴霧粒子を広範囲に噴霧する。即ち、エアゾール原液と液化ガスの配合比率を10/90〜50/50容量比としたエアゾールを用い、前記エアゾール原液の噴霧量を1〜10mL/m2、好ましくは1.5〜6mL/m2とし、かつ、平均粒子径が10〜50μmの噴霧粒子を広角噴霧することを必須とする。
これに対し、特許文献1(特許第4119647号)の飛来害虫侵入防止用エアゾール剤は、ガラス面への付着量を増大させ、処理面に被膜を形成させることを基本としているため、エアゾール原液と噴射ガスの配合比率は50/50〜80/20容量比でエアゾール原液の割合が高く、平均粒子径も大きくなっている。従って、本発明におけるエアゾール原液と液化ガスの配合比率や噴霧粒子径の大小は、特許文献1とは全く逆の構成になっており、本発明は新規な技術思想に基づくものである。
エアゾールを広角噴霧するに際しては、20cm離れた垂直板面に向けてエアゾールを噴霧後、その板面の濡れた部分の最大直径を測定し、これを噴霧パターン(SP)とするとき、このSPが8cm以上であるように設計するのが良い。
上記エアゾールを用い、このような噴霧方法によれば、ガラス窓、ショーウインドー等のガラス面に噴き付けたときでも、対象処理面にエアゾール内容液を散在化させ、噴霧被膜を形成しないので、ガラス面の透明性を全く損なうことがないというメリットを有する。
上記エアゾールは、その用途、対象害虫等に応じて、適宜バルブ、噴口、ノズル等の形状を選択することができるが、広角ノズルを用いるか、あるいは複数個のノズルを組み合わせて、前述のSP値を8cm以上に設定するのが適当である。
本発明は、こうして得られたエアゾールを、対象処理面にピレスロイド系殺虫成分として0.2mg/m2以上、好ましくは0.5〜50mg/m2になるように噴霧することによって、害虫のこの対象処理面への飛来を1ケ月以上の長期間に亘って防止でき、特に、ガラス面を対象処理面とした場合には、噴霧被膜が形成されないことに基づき、エアゾール内容液による処理面の曇りや汚れを生じない極めて実用的な害虫の飛来防止方法を提供するものである。
具体的な適用場面としては、ガラス窓、ショーウインドー等のガラス面、網戸、サッシ、壁等があげられるが、特に対象処理面がガラス面の場合に有用性が高い。
本発明の害虫の飛来防止方法が有効な害虫としては、飛翔し、屋外において人に被害や不快感を与える害虫、例えば、アカイエカ、ヒトスジシマカ等の蚊類、ユスリカ類、イエバエ、チョウバエ、ブユ類、アブ類、ハチ類、ヨコバイ類などの各種飛翔害虫を例示できるが、もちろんこれらの害虫に限定されるものではない。なお、本発明を施した処理面は、飛翔害虫に対する飛来防止効果を示すのみならず、匍匐害虫、例えばアリ類、ダンゴムシ、ワラジムシなどの処理面への侵入を阻止できることも認められた。
つぎに具体的実施例ならびに試験例に基づいて、本発明の害虫の飛来防止方法を更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
シフルトリン0.5w/v%、ステアリン酸イソセチル2.0w/v%、及び残部をエタノールとするエアゾール原液60mLをエアゾール容器に入れた。該容器にバルブ部分を取付け、該バルブ部分を通じてLPG240mLを加圧充填し、広角ノズルを装填して、本発明で用いるエアゾールを得た。
このエアゾールの平均噴霧粒子径は15μmで、前記測定方法に基づくSPは12cmであった。
面積が約10m2の窓ガラスに対し、前記エアゾールをエアゾール原液として3mL/m2(シフルトリン:約15mg/m2)霧霧した。この対象処理面は、噴霧被膜を形成しないため見苦しい曇りや汚れを生じず、ガラス面の透明性を損なうことがなかった。また、蚊類、ユスリカ類、チョウバエ、ブユ類等の飛翔害虫の飛来を1ケ月以上の長期間に亘って防止でき、更に、アリ類、ダンゴムシ、ワラジムシ等の匍匐害虫が侵入してくることもなかった。
実施例1に準じて表1に示す各種エアゾールを調製し、下記に示す試験を行った。結果を表2に示す。
(1)飛翔害虫の飛来防止効果
裏が林の一戸建て家屋の窓ガラスに各種エアゾールを噴霧処理した。所定期間経過後、1時間の間に処理窓ガラスに飛来した飛翔害虫数を数え、下記式によって飛来防止率を求めた。

飛来防止率(%)=[無処理区の飛来数−処理区の飛来数]/無処理区の飛来数 ×100

(2)処理ガラス面の被膜形成並びに透明性
処理ガラス面につき被膜形成並びに透明性を観察し、結果を以下の基準に基づいて評価した。
・被膜形成:3(著しい)、2(中程度)、1(僅かにあり)、0(殆どなし)。
・透明性:3(影響なし)、2(僅かに減)、1(かなり減)、0(著しく減)。
試験の結果、本発明の害虫の飛来防止方法、即ち、ピレスロイド系殺虫成分及び炭素数が1〜3の低級アルコールを含有するエアゾール原液と液化ガスの配合比率が10/90〜50/50容量比であるエアゾールを用い、エアゾール原液の噴霧量を1〜10mL/m2とし、かつ、平均粒子径が10〜50μmの噴霧粒子を広角噴霧する方法を採用することによって、害虫のこの対象処理面への飛来を1ケ月以上の長期間に亘って防止でき、しかも、噴霧被膜を形成しないためにガラス面の透明性を殆ど損なわないことが認められた。なお、噴霧パターン(SP)については、8cm以上が好ましく、また、ピレスロイド系殺虫成分の対象処理面への固定化助剤として、分枝飽和アルコールと炭素数14〜18の脂肪酸とから構成される高級脂肪酸エステルを配合すれば、飛来防止効果の持続化の面で有利であることも確認された。
これに対し、比較例1のように、ピレスロイド系殺虫成分を含まないエアゾールを使用すると、当然のことながら飛来防止効果が得られなかった。エアゾール原液と液化ガスの配合比率が10/90〜50/50容量比の範囲を外れた場合、エアゾール原液比率が高すぎると(比較例2)、ある程度の被膜形成が避けられず、一方、比較例3のようにエアゾール原液比率が低すぎると、エアゾール内容液の対象処理面への付着量が低下し、飛来防止効果の低下を招いた。また、溶剤として炭素数が1〜3の低級アルコールの替わりにn−パラフィンを用いた比較例4では、噴霧被膜の形成によってガラス面の透明性が損なわれた。この傾向は、エアゾール原液の噴霧量を10mL/m2を超えて過剰に噴霧した場合(比較例5)にも妥当し、本発明の趣旨に合致しなかった。
フェノトリン0.5w/v%、2−(4−チアゾリル)ベンツイミダゾール0.2w/v%、イソステアリン酸イソセチル3.0w/v%、1,3−ブチレングリコール5w/v%、及び残部をエタノールとするエアゾール原液90mLをエアゾール容器に入れた。該容器にバルブ部分を取付け、該バルブ部分を通じてLPG150mL及びDME60mLを加圧充填し、広角ノズルを装填して、本発明で用いるエアゾールを得た。
このエアゾールの平均噴霧粒子径は35μmで、前記測定方法に基づくSPは15cmであった。
面積が約10m2のプラスチック樹脂製網戸に対し、前記エアゾールをエアゾール原液として5mL/m2(フェノトリン:約25mg/m2)霧霧した。この対象処理面は、ネバネバすることなく、しかも蚊類、ユスリカ類、チョウバエ、ブユ類等の飛翔害虫の飛来を1ケ月以上の長期間に亘って防止でき、極めて実用的であった。
本発明の害虫の侵入阻止方法は、屋外だけでなく広範な害虫駆除を目的として利用することが可能である。

Claims (5)

  1. ピレスロイド系殺虫成分及び炭素数が1〜3の低級アルコールを含有し、原液中のピレスロイド系殺虫成分が0.02〜10w/v%であるエアゾール原液と液化ガスとからなり、前記エアゾール原液と液化ガスの配合比率が10/90〜50/50容量比であるエアゾールを用い、前記エアゾール原液の噴霧量を1〜10mL/m2とし、かつ、平均粒子径が10〜50μmの噴霧粒子を対象処理面に、20cm離れた垂直板面に向けて前記エアゾールを噴霧後、その板面の濡れた部分の最大直径を測定し、これを噴霧パターン(SP)とするとき、このSPが8cm以上であるように広角噴霧することにより、害虫のこの対象処理面への飛来を防止するようになしたことを特徴とする害虫の飛来防止方法。
  2. 前記エアゾール原液の噴霧量が1.5〜6mL/m2であることを特徴とする請求項1に記載の害虫の飛来防止方法。
  3. 前記エアゾール原液が、更に、側鎖基を有するアルコールと炭素数14〜18の脂肪酸とから構成される高級脂肪酸エステルを含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の害虫の飛来防止方法。
  4. 前記ピレスロイド系殺虫成分がシフルトリンであることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の害虫の飛来防止方法。
  5. 前記対象処理面がガラス面であって、このガラス面に噴霧被膜が形成されない状態となしたことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の害虫の飛来防止方法。
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