JP2014152132A - 鱗翅目飛翔害虫防除用エアゾール剤 - Google Patents

鱗翅目飛翔害虫防除用エアゾール剤 Download PDF

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Abstract

【課題】鱗翅目飛翔害虫に対する直撃噴霧において、速効性はもちろん、特に鱗粉・毒針の舞い散り防止効果に優れ、そのうえ、家屋周りで鱗翅目飛翔害虫が飛来、係留しそうな外壁等にあらかじめ塗布することで、長期間にわたる当該鱗翅目飛翔害虫の飛来、係留の防除効果にも優れた鱗翅目飛翔害虫防除用エアゾール剤の提供。
【課題の解決手段】有効成分としてピレスロイド系殺虫成分を1種以上と沸点が190℃以上の溶剤を含有するエアゾール原液30〜70容量%と噴射剤70〜30容量%とからなる飛翔害虫防除用エアゾール剤において、20cm離れた距離からの噴射力が20〜50gf/25℃で、かつ積算体積90%の粒子径が60〜150μm/25℃の範囲である鱗翅目飛翔害虫防除用エアゾール剤。
【選択図】なし

Description

本発明は、蛾等の鱗翅目飛翔害虫防除用エアゾール剤、詳しくは直撃噴霧による速効性はもちろん、特に鱗粉・毒針の舞い散り防止効果に優れ、そのうえ、家屋周りで鱗翅目飛翔害虫が飛来、係留しそうな外壁等にあらかじめ塗布することで、長期間にわたる当該鱗翅目飛翔害虫の飛来、係留の防除効果にも優れた鱗翅目飛翔害虫防除用エアゾール剤に関するものである。
従来から、ヨトウ蛾やチャドクガ等の鱗翅目飛翔害虫に対する防除用エアゾール剤が提案されている。例えば、特許文献1(特開2006−290752号公報)には、フタルスリンとシフェノトリンを有効成分とする飛翔害虫防除用エアゾール剤が記載され、また、特許文献2(特開2006−290754号公報)は、メトフルトリン、溶剤、及び噴射剤からなるエアゾール剤を壁面等に処理することによって、鱗翅目飛翔害虫を駆除するとともに、当該害虫が壁面等に係留するのを防止できる旨を開示している。しかしながら、これらの文献は、有効成分の選択に関する提案を記述するのみで、その駆除効果や忌避効果の持続性が不満足であるばかりか、本発明が特に課題とする鱗翅目飛翔害虫の鱗粉・毒針の舞い散り防止効果については何ら言及していない。
ところで、本発明者らは、先に、特許文献3(特開2011−121894号公報)において、ピレスロイド系殺虫成分及び炭素数が1〜3の低級アルコールを含有するエアゾール原液と液化ガスとからなり、前記エアゾール原液と液化ガスの配合比率が10/90〜50/50容量比であるエアゾールを用い、前記エアゾール原液の噴霧量を1〜10mL/m2とし、かつ、平均粒子径が10〜50μmの噴霧粒子を対象処理面に広角噴霧することにより、害虫のこの対象処理面への飛来を防止するようになした害虫の飛来防止方法を開示した。このエアゾールは、蚊類、ユスリカ類、イエバエ、ブユ類、アブ類、ハチ類、ヨコバイ類等のガラス窓、ショーウインドー、網戸、サッシ等への飛来、係留防止を意図したものであったが、今回の本発明者らの検討結果によれば、特に鱗翅目飛翔害虫の鱗粉・毒針の舞い散り防止を目的とした場合、特許文献3のエアゾール剤の仕様は必ずしも適合しないことが明らかとなった。即ち、目的用途に合致したエアゾール剤を開発するにあたっては、対象害虫の種類や使用目的等に応じ、個別に製剤検討を行い鋭意試験を繰り返す必要があった。
特開2006−290752号公報 特開2006−290754号公報 特開2011−121894号公報
本発明は、鱗翅目飛翔害虫に対する直撃噴霧において、速効性はもちろん、特に鱗粉・毒針の舞い散り防止効果に優れ、そのうえ、家屋周りで鱗翅目飛翔害虫が飛来、係留しそうな外壁等にあらかじめ塗布することで、長期間にわたる当該鱗翅目飛翔害虫の飛来、係留の防除効果にも優れた鱗翅目飛翔害虫防除用エアゾール剤を提供することを目的とする。
本発明は、以下の構成が上記目的を達成するために優れた効果を奏することを見出したものである。
(1)有効成分としてピレスロイド系殺虫成分を1種以上と沸点が190℃以上の溶剤を含有するエアゾール原液30〜70容量%と噴射剤70〜30容量%とからなる飛翔害虫防除用エアゾール剤において、20cm離れた距離からの噴射力が20〜50gf/25℃で、かつ積算体積90%の粒子径が60〜150μm/25℃の範囲である鱗翅目飛翔害虫防除用エアゾール剤。
(2)前記ピレスロイド系殺虫成分の1種がシフルトリンである(1)に記載の鱗翅目飛翔害虫防除用エアゾール剤。
(3)前記沸点が190℃以上の溶剤が、パラフィン系炭化水素及び/又は高級脂肪酸エステル系溶剤から選ばれる1種又は2種以上である(1)又は(2)に記載の鱗翅目飛翔害虫防除用エアゾール剤。
本発明の鱗翅目飛翔害虫防除用エアゾール剤は、鱗翅目飛翔害虫に対する直撃噴霧において、速効性はもちろん、特に鱗粉・毒針の舞い散り防止効果に優れ、そのうえ、家屋周りで鱗翅目飛翔害虫が飛来、係留しそうな外壁等にあらかじめ塗布することで、長期間にわたる当該鱗翅目飛翔害虫の飛来、係留の防除効果にも優れるので極めて実用的である。
本発明で用いるピレスロイド系殺虫成分としては、シフルトリン、フェノトリン、ぺルメトリン、シフェノトリン、シペルメトリン、トラロメトリン、フェンプロパトリン、エトフェンプロックス、アレスリン、プラレトリン、フラメトリン、フタルスリン、レスメトリン、イミプロトリン、エムペントリン、トランスフルトリン、メトフルトリン、プロフルトリン等があげられる。これらの化合物は、1種類を使用してもよいし、又は2種類以上の化合物を組み合わせて使用してもよい。
通常、鱗翅目飛翔害虫の飛来、係留を長期間にわたり防除可能な残効性を付与するために、常温で難揮散性であるピレスロイド系殺虫成分が用いるのが好ましい。難揮散性ピレスロイド系殺虫成分としては、シフルトリン、フェノトリン、ぺルメトリン、シフェノトリン、シペルメトリン、トラロメトリン、フェンプロパトリン、エトフェンプロックスが好適に用いられ、なかんずく、シフルトリンが好ましい。
なお、上記ピレスロイド系殺虫成分には、その不斉炭素や二重結合に基づく光学異性体や幾何異性体が存在するが、これらの各々やそれらの任意の混合物の使用も本発明に含まれるのは勿論である。
エアゾール原液中に配合されるピレスロイド系殺虫成分の含有量は、使用目的や使用期間等を考慮して適宜決定すればよいが、エアゾール原液中に0.02〜10w/v%程度が適当である。0.02w/v%未満であると所望の効果が得られないし、一方、10w/v%を超えるとエアゾール内容液の液性安定化の点で困難を伴う。
本発明で用いるエアゾール原液は、ピレスロイド系殺虫成分の溶剤として、沸点が190℃以上の溶剤を使用する。このような溶剤は、エアゾール原液中60〜99.9w/v%を占め、好ましくはパラフィン系炭化水素及び/又は高級脂肪酸エステル系溶剤から選ばれる1種又は2種以上があげられる。
パラフィン系炭化水素には、炭素数が10〜18程度のノルマルパラフィンやイソパラフィンがあり、一方、高級脂肪酸エステル系溶剤としては、飽和アルコールと炭素数14〜18の脂肪酸とから構成されるミリスチン酸イソプロピル、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、パルミチン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソセチルなどが代表的である。
なお、本発明の作用効果に支障を来たさない限りにおいて、他の溶剤、例えば、エタノール、イソプロパノール(IPA)やn−プロパノール(nPA)等の炭素数が1〜3の低級アルコール系溶剤、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコールモノブチルエーテルなどの炭素数3〜6のグリコール類やグリコールエーテル類、ケトン系溶剤、エステル系溶剤などを使用しても差し支えない。
前記エアゾール原液には、ピレスロイド系殺虫成分以外の殺虫成分、例えば、シラフルオフェン等のケイ素系化合物、ジクロルボス、フェニトロチオン等の有機リン系化合物、プロポクスル等のカーバメート系化合物、ジノテフラン、イミダクロプリド、クロチアニジン等のネオニコチノイド系化合物、その他のフィプロニル、インドキサカルブ等などを配合してもよく、また、害虫忌避剤、殺ダニ剤、カビ類、菌類等を対象とした防カビ剤、抗菌剤や殺菌剤、あるいは、安定剤、紫外線吸収剤、消臭剤、帯電防止剤、消泡剤、香料、賦形剤等を適宜配合してももちろん構わない。害虫忌避剤としては、ディート、3−(N−n−ブチル−N−アセチル)アミノプロピオン酸エチルエステル[以降、IR3535と称す]、1−メチルプロピル
2−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペリジンカルボキシラート[以降、ピカリジンと称す]、p−メンタン−3,8−ジオール、ジメチルフタレート、ユーカリプトール、α―ピネン、ゲラニオール、シトロネラール、カンファー、リナロール、カランー3,4−ジオール等があげられ、殺ダニ剤としては、5−クロロ−2−トリフルオロメタンスルホンアミド安息香酸メチル、サリチル酸フェニル、3−ヨード−2−プロピニルブチルカーバメート等があり、一方、防カビ剤、抗菌剤や殺菌剤としては、2−メルカプトベンゾチアゾール、2−(4−チアゾリル)ベンツイミダゾール、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、トリホリン、3−メチル−4−イソプロピルフェノール、オルト−フェニルフェノール等を例示できる。
噴射剤としては、液化石油ガス(LPG)、ジメチルエーテル(DME)、及びHFCガスやHFOガス等で代表されるフッ化炭化水素等の液化ガスを用いる。そのうちの一種であっても混合ガスであってもよいが、通常LPGを主体としたものが使いやすい。なお、噴射圧の調整のために、窒素ガス、炭酸ガス、亜酸化窒素、圧縮空気等の圧縮ガスを若干量添加しても構わない。
本発明では、鱗翅目飛翔害虫に対する直撃噴霧において、速効性はもちろん、特に鱗粉・毒針の舞い散り防止効果に優れたエアゾール剤を提供するために、エアゾール原液/噴射剤比率を30/70〜70/30容量%とし、更に、20cm離れた距離からの噴射力を20〜50gf/25℃で、かつ積算体積90%の粒子径を60〜150μm/25℃の範囲に特定したことに特徴を有する。
即ち、試験の結果、エアゾール原液/噴射剤比率をこの範囲に特定したうえで、噴射力が20gf/25℃未満であると鱗翅目飛翔害虫を的確に直撃する噴射力が不足し、一方、50gf/25℃を超えると噴射力が強すぎて鱗粉・毒針が舞い散ってしまう。また、積算体積90%の粒子径が60μm/25℃未満であると噴霧粒子が鱗粉・毒針に到達しても付着しにくく、一方、150μm/25℃を超えると鱗粉・毒針に到達する前に沈降しやすいので、60〜150μm/25℃、好ましくは、80〜120μm/25℃の範囲で、鱗粉・毒針を溶剤で包み込み舞い散りを防止しえ得ることが確認された。
なお、エアゾール剤の噴霧粒子径としては通常「平均粒子径」を用いることが多いが、本発明では鱗翅目飛翔害虫の鱗粉・毒針の生態的特性に基づき、比較的狭い範囲の粒子径を定義する「積算体積90%の粒子径」を用いることとした。
積算体積90%の粒子径とは、噴霧粒子全体のうちで最も細かい粒子から最も大きな粒子の分布を示した時、粒子全体で90%までを含む時の粒子径の数値で示される。
上記エアゾール剤は、その噴射力や噴霧粒子径が本発明の趣旨に合致するように、適宜、バルブ、噴口、ノズル等の形状を選択することができ、例えば、広角ノズルを用いたり、あるいは複数個のノズルを組み合わせるようにしてもよい。
こうして得られた本発明のエアゾール剤は、飛来した鱗翅目飛翔害虫を目掛けて1〜5秒間程度直撃噴霧して駆除したり、あるいは家屋周りで鱗翅目飛翔害虫が飛来、係留しそうな外壁等の対象処理面にピレスロイド系殺虫成分として0.2mg/m2以上、好ましくは0.5〜50mg/m2になるように噴霧・塗布することによって、鱗翅目飛翔害虫のこの対象処理面への飛来を1ケ月以上の長期間に亘って防止できるので極めて実用的である。
具体的な適用場面としては、外壁、外灯、網戸、サッシ、外灯等があげられるが、特に対象処理面が外壁や外灯の場合に有用性が高い。
本発明が有効な鱗翅目飛翔害虫としては、ニカメイガ、コブノメイガ、ノシメコクガ等のメイガ類、ハスモンヨトウ、アワヨトウ、ヨトウガ等のヨトウ類、チャドクガ等のドクガ類、モンシロチョウ等のシロチョウ類、コカクモンハマキ等のハマキガ類、シンクイガ類、ハモグリガ類、ホソガ類、キハガ類、コナガ、イガ、コイガを例示できるが、もちろんこれらの害虫に限定されず、また、これらの幼虫であるケムシ類も包含するものである。なお、本発明を施した処理面は、飛翔害虫に対する飛来防止効果を示すのみならず、匍匐害虫、例えばアリ類、ダンゴムシ、ワラジムシなどの処理面への侵入を阻止できることも認められた。
つぎに具体的実施例ならびに試験例に基づいて、本発明の鱗翅目飛翔害虫防除用エアゾール剤を更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
有効成分としてシフルトリンを0.23w/v%とd−T80−フタルスリンを0.23w/v%含有し、残部を灯油(主たる炭素数分布が12〜14のn−パラフィン系炭化水素、初留沸点:237℃)とするエアゾール原液150mLをエアゾール容器に入れた。該容器にバルブ部分を取付け、該バルブ部分を通じてLPG150mLを加圧充填し、噴射量が25g/10秒になるように設定されたノズルを装填して、本発明で用いるエアゾール剤を得た。
このエアゾール剤の20cm離れた距離からの噴射力は31gf/25℃で、積算体積90%の粒子径は103μm/25℃であった。
外壁に係留したチャドクガに対し、前記エアゾール剤を3秒間直撃噴霧したところ、チャドクガは直ちに致死し、鱗粉・毒針が舞い散ることはなかった。更に、この外壁を予防的にエアゾール原液として3mL/m2(シフルトリン、d−T80−フタルスリン:約7mg/m2)噴霧塗布した。その結果、メイガ類、ヨトウ類やドクガ類等の鱗翅目飛翔害虫の飛来、係留を1ケ月以上の長期間に亘って防止でき、更に、アリ類、ダンゴムシ、ワラジムシ等の匍匐害虫が侵入してくることもなかった。
実施例1に準じて表1に示す各種エアゾール剤を調製し、下記に示す試験を行った。結果を表2に示す。
(1)鱗粉の舞い散り防止効果
ポリカップにアワヨトウガ成虫1匹を入れ、50cmの距離から供試エアゾール剤を2秒間噴霧した。鱗粉の舞い散り状態を観察し、結果を以下の基準に基づいて評価した。
3:舞い散りが殆どなし、2:僅かに有り、1:かなり有り、0:非常に有り。
(2)鱗翅目飛翔害虫の飛来、係留防止効果
裏が林の一戸建て家屋の外壁に供試エアゾール剤を噴霧処理した。所定期間経過後、1時間の間に処理外壁に飛来した飛翔害虫数を数え、下記式によって飛来防止率を求めた。

飛来防止率(%)=[無処理区の飛来数−処理区の飛来数]/無処理区の飛来数 ×100

試験の結果、本発明の鱗翅目飛翔害虫防除用エアゾール剤、即ち、ピレスロイド系殺虫成分を1種以上と沸点が190℃以上の溶剤を含有するエアゾール原液30〜70容量%と噴射剤70〜30容量%とからなり、20cm離れた距離からの噴射力が20〜50gf/25℃で、かつ積算体積90%の粒子径が60〜150μm/25℃、好ましくは、80〜120μm/25℃の範囲である鱗翅目飛翔害虫防除用エアゾール剤は、優れた鱗粉の舞い散り防止効果、及び鱗翅目飛翔害虫の飛来防止効果を奏することが確認された。
これに対し、比較例1のように、エタノールのような沸点の低い溶剤を使用すると、十分な鱗粉の舞い散り防止効果が得られなかった。また、エアゾール原液/噴射剤の配合比率が30/70〜70/30容量%の範囲を外れた場合(比較例2及び比較例3)、鱗粉の舞い散り防止効果が低いうえ、鱗翅目飛翔害虫への付着量の低下が懸念された。更に、比較例4及び比較例5との対比から、本発明の効果を奏する要件として、噴射力が20〜50gf/25℃で、かつ積算体積90%の粒子径が60〜150μm/25℃の範囲であることも明らかとなった。
本発明は、鱗翅目飛翔害虫だけでなく広範な害虫駆除を目的として利用することが可能である。

Claims (3)

  1. 有効成分としてピレスロイド系殺虫成分を1種以上と沸点が190℃以上の溶剤を含有するエアゾール原液30〜70容量%と噴射剤70〜30容量%とからなる飛翔害虫防除用エアゾール剤において、20cm離れた距離からの噴射力が20〜50gf/25℃で、かつ積算体積90%の粒子径が60〜150μm/25℃の範囲であることを特徴とする鱗翅目飛翔害虫防除用エアゾール剤。
  2. 前記ピレスロイド系殺虫成分の1種がシフルトリンであることを特徴とする請求項1に記載の鱗翅目飛翔害虫防除用エアゾール剤。
  3. 前記沸点が190℃以上の溶剤が、パラフィン系炭化水素及び/又は高級脂肪酸エステル系溶剤から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の鱗翅目飛翔害虫防除用エアゾール剤。
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