JP5476100B2 - パンチプレス機を制御する数値制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、パンチプレス機を制御する数値制御装置およびパンチプレス機に関する。
従来、パンチプレス機では、パンチヘッド内でタレット機構等により選択されたパンチ工具の位置に、プログラムで指令されたX,Y軸の移動指令に基づいてワーク上のパンチ点を移動させた後、パンチ動作によりパンチ加工が行われる(特許文献1参照)。
図10は、従来のパンチプレス機におけるパンチ動作を説明する図である。横軸は時間、縦軸はワークの位置である。ワークのパンチ位置nでのパンチ加工を実行するため、数値制御装置は、前回のパンチ位置n-1から今回のパンチ位置nへの移動指令により、パンチ工具がワークのパンチ位置n−1からパンチ位置nへ相対的に移動するようにパンチプレス機を制御する。パンチ位置nでのパンチ加工が終了すると、n+1への移動指令によってパンチ工具はワークのパンチ位置n+1へ相対的に移動する。このように、数値制御装置からの移動指令によって移動が終了した後にパンチ動作を実行している。
また、別の機構として、特許文献2に開示されるように、ワークを1方向に移動可能とし、パンチ工具をワークが移動可能な方向と直交する方向に移動可能にしたパンチ工具移動式パンチプレス機も存在する。
特開平6−39457号公報 特開平11−5131号公報
特許文献1に開示される技術では、このパンチ工具はパンチヘッド内では固定の位置にあるため、移動指令完了後にX,Y軸の移動を停止した上でパンチ動作を行わなければならない。
特許文献2に開示される技術では、ワークとパンチ工具のそれぞれの位置決めを行った後にパンチ動作を行わなければならない。
特許文献1や特許文献2に開示される技術のように、ワークとパンチ工具の位置決めを行った後にパンチ動作を行っていたため、単位時間あたりのパンチ回数を増加することが困難である。ワークの移動を高速にすることによりパンチ回数を増加することが考えられるが、ワークを移動させるための駆動用モータを大型化し、ワークの加速減速に伴って消費電力の増減も大きなものとなり、モータ駆動用電源も大型化してしまう。
そこで、本発明の目的は、加工プログラムに基づく移動指令の完了前にX軸,Y軸の移動を停止することなくパンチ加工を可能とするパンチプレス機を制御する数値制御装置およびパンチプレス機を提供することである。
本願の請求項1に係る発明は、互いに直交するX軸およびY軸方向にワークを移動させるワーク移動手段と、パンチ工具が格納されるパンチヘッド内に前記X軸方向に平行なU軸方向と、前記Y軸方向に平行なV軸方向に前記パンチ工具を移動させるパンチ工具移動機構を有するパンチプレス機を制御する数値制御装置であって、プログラムによって指令された移動指令により、X,Y軸を制御してワークを移動させるX,Y軸制御手段と、前記移動指令の移動方向とは逆方向へパンチヘッド内のU,V軸を制御して前記パンチ工具を移動させるパンチ工具先行制御手段と、前記パンチ工具がパンチ点へ到達した時、前記移動指令の移動方向と同方向へ指令速度と同じ速度で前記U,V軸を制御して前記パンチ工具を移動させ、前記パンチ工具が前記ワークに対して相対的に停止状態とするパンチ工具相対移動停止手段と、前記パンチ工具相対移動停止手段により前記パンチ工具が前記ワークに対して相対的に停止状態になった時、前記パンチ工具によってパンチ加工を行うパンチ制御手段を有することを特徴とするパンチプレス機を制御する数値制御装置である。
本発明により、加工プログラムに基づく移動指令の完了前にX軸,Y軸の移動を停止することなくパンチ加工を可能とするパンチプレス機を制御する数値制御装置およびパンチプレス機を提供できる。
本発明に係るパンチプレス機の要部を説明する平面図である。 本発明に係るパンチプレス機の要部を説明する側面図である。 本発明のパンチプレス機において、ストライカを下降させることでパンチ動作を行うことを説明する図である。 本発明のパンチプレス機において、パンチ工具移動機構を説明する図である。 本発明のパンチプレス機において、ダイ移動機構を説明する図である。 本発明のパンチプレス機を制御する数値制御装置の実施形態を説明する図である。 本発明に係るパンチ動作を説明する図である。 パンチプレス加工したワークの図である。 本発明に係るパンチ動作を実行するための処理のフローチャートである。 従来技術によるパンチ動作を説明する図である。
以下、本発明の実施形態を図面と共に説明する。
図1は、本発明に係るパンチプレス機の要部を説明する平面図であり、図2は、そのパンチプレス機の要部を説明する側面図である。
X軸とY軸とからなる座標系はパンチプレス機10に固定されている座標系(以下、「XY座標系」という)である。U軸とV軸とからなる座標系はパンチ工具移動機構24aに固定されている座標系(以下、「UV座標系」という)である。そして、Xw軸とYw軸からなる座標系はワーク12に固定されている座標系(以下、「ワーク座標系」という)である。なお、XY座標系とUV座標系の位置関係は変化しない。
パンチプレス機10は、加工対象である板状のワーク12をワークホルダ14a,14bで着脱自在に把持し、図示省略した駆動手段によりX軸方向とY軸方向の2軸方向の平面内でワーク12を移動させることができる。
パンチプレス機10のパンチヘッド22は、ワーク12の上方にストライカ20、パンチ工具移動機構24a、およびパンチ工具16を備える。また、パンチプレス機10のパンチヘッド22は、ワーク12の下方にダイ26、ダイ移動機構24bを備える。パンチ工具16は工具ホルダ18(図3参照)に取り換え可能なように構成でき、ダイホルダ28(図3参照)に取り付けられたダイ26もパンチ工具16に応じて取り換え可能なように構成できる。パンチ工具移動機構24aの概略構成については図4を用いて後述して説明する。
ワーク12を加工するパンチ動作は、パンチ工具16の上方に配置されたストライカ20をパンチ工具16の方向に駆動手段(図示せず)により下降させることで実行される。パンチプレス機10は、数値制御装置50からの指令に従ってパンチ工具16とダイ26をパンチ工具移動機構24aとダイ移動機構24bとにより同期して工具移動範囲内で移動させることができ、パンチ工具16の移動範囲(以下、「工具移動範囲」という)をカバーする大きさのストライカ20を装備することで、パンチ工具16が工具移動範囲のどこの位置にいても、パンチ動作が可能となる。なお、パンチ工具16とストライカ20の接触面は潤滑剤などを用いることによって摩擦抵抗を少なくしている。また、ダイ26を固定するダイホルダ28はテーブル(図示せず)によって支持されており、ダイホルダ28と該テーブルとの間は潤滑剤などを用いることによって摩擦抵抗を少なくしている。
図3は、本発明のパンチプレス機において、ストライカを下降させることでパンチ動作を行うことを説明する図である。パンチ工具16は工具ホルダ18内に組み込まれている。パンチ工具16は、ストライカ20によって下方に押圧されていない時には、所定の位置に維持されるよう構成されている。パンチ工具16を所定の位置に維持するための構成は従来技術と相違しない。また、ダイ26はダイホルダ28内に組み込まれている。そして、ワーク12の上方のストライカ20をワーク12の方向に下降させることで、パンチ工具16のみが下方向へスライドし、パンチ動作を実行できる。
図4は、本発明のパンチプレス機が備えるパンチ工具移動機構を説明する図である。工具ホルダ18は、図2に示されるようにワーク12の上方であってストライカ20の下方に位置し、パンチ工具16を内部に組み込んでいる。V軸用ボールネジ30とV軸方向ガイドレール32は、パンチ工具16のパンチ動作に影響を与えない工具ホルダ18に互いに平行に配置されている。
V軸用ボールネジ30とV軸方向ガイドレール32はそれぞれ、その両端をV軸方向ストロークエンド部34a,34bで支持されている。V軸用ボールネジ30はV軸方向ストロークエンド部34bによりその軸心まわりに回転自在に支持されている。V軸方向ストロークエンド部34aにはV軸用サーボモータ36が取り付けられている。V軸用サーボモータ36は数値制御装置50からの指令に基づき正・逆回転することによって、V軸用ボールネジ30を正転・逆回転させる。
工具ホルダ18は、V軸用ボールネジ30と螺合するナット(図示せず)を有しており、V軸用ボールネジ30の正転・逆回転によって、該工具ホルダ18は、V軸方向ストロークエンド部34a,34bの間をV軸方向に往復移動することができる。なお、V軸方向ガイドレール32は、工具ホルダ18をV軸方向に摺動可能に支持している。
数値制御装置50(図6を用いて後述する)からの指令で駆動されるV軸用サーボモータ36は、V軸用ボールネジ30が回転駆動する。工具ホルダ18の移動機構は、V軸用ボールネジ30とナット(図示せず)によって構成されている。このため、V軸用サーボモータ36が回転されることによって工具ホルダ18は、V軸方向ガイドレール32を摺動しながらV軸方向の工具移動範囲内を移動することができる。
工具ホルダ18は、V軸方向の移動と同様にU軸方向にもU軸方向の工具移動範囲内を移動することができる。U軸用ボールネジ38とU軸方向ガイドレール40はそれぞれ、その両端をU軸方向ストロークエンド部42a,42bで互いに平行に支持されている。U軸方向ストロークエンド部42aにはU軸用サーボモータ44が取り付けられている。U軸用サーボモータ44は数値制御装置50からの指令に基づき正転・逆回転することによって、U軸用ボールネジ38を正転・逆回転させる。
U軸方向ガイドレール40は、V軸方向ストロークエンド部34bを摺動可能に支持している。V軸方向ストロークエンド部34aは、U軸用ボールネジ38と螺合するナット(図示せず)を有している。U軸用ボールネジ38はV軸方向ストロークエンド部34aのナット(図示せず)と螺合し、U軸用ボールネジ38の正転・逆回転によって、V軸方向ストロークエンド部34aは、U軸方向に往復運動する。このため、U軸用サーボモータ44が回転されることによってV軸方向ストロークエンド部34aは、V軸方向ガイドレール40を摺動しながらU軸方向の工具移動範囲内を移動することができる。
つまり、パンチ工具16は、数値制御装置50からの指令によって駆動されるU軸用サーボモータ44によって、U軸方向ストロークエンド部42aとU軸方向ストロークエンド部42bの間を往復移動可能であり、数値制御装置50からの指令によって駆動されるV軸用サーボモータ36によって、V軸方向ストロークエンド部34aとV軸方向ストロークエンド部34bの間を往復移動可能である。これによって、パンチ工具16を、U軸とV軸からなる2次元平面内で自由に位置決めできる。
パンチ工具16を工具移動範囲内で移動させるためのパンチ工具移動機構24aと同様の構成でダイ移動機構24bを構成できる。つまり、工具ホルダ18に換えてダイ26が固定されたダイホルダ28を取り付ける構成とすることで、ダイ移動機構24bを構成できる。
図5は、本発明のパンチプレス機において、ダイ移動機構を説明する図である。Q軸用ボールネジ31とQ軸方向ガイドレール33は、ダイホルダ28に互いに平行に配置されている。Q軸用ボールネジ31とQ軸方向ガイドレール33はそれぞれ、その両端をQ軸方向ストロークエンド部35a,35bで支持されている。Q軸用ボールネジ31はQ軸方向ストロークエンド部35bによりその軸心まわりに回転自在に支持されている。Q軸方向ストロークエンド部35aにはQ軸用サーボモータ37が取り付けられている。Q軸用サーボモータ37は数値制御装置50からの指令に基づき正・逆回転することによって、Q軸用ボールネジ31を正転・逆回転させる。
ダイホルダ28は、Q軸用ボールネジ31と螺合するナット(図示せず)を有しており、Q軸用ボールネジ31の正転・逆回転によって、該ダイホルダ28は、Q軸方向ストロークエンド部35a,35bの間をQ軸方向に往復移動することができる。なお、Q軸方向ガイドレール33は、ダイホルダ28をQ軸方向に摺動可能に支持している。
数値制御装置50(図6を用いて後述する)からの指令で駆動されるQ軸用サーボモータ37は、Q軸用ボールネジ31を回転駆動する。ダイホルダ28の移動機構は、Q軸用ボールネジ31とナット(図示せず)によって構成されている。このため、Q軸用サーボモータ37が回転されることによってダイホルダ28は、Q軸方向ガイドレール33を摺動しながらQ軸方向の工具移動範囲内を移動することができる。
ダイホルダ28は、Q軸方向の移動と同様にP軸方向にもP軸方向の工具移動範囲内を移動することができる。P軸用ボールネジ39とP軸方向ガイドレール41はそれぞれ、その両端をP軸方向ストロークエンド部43a,43bで互いに平行に支持されている。P軸方向ストロークエンド部43aにはP軸用サーボモータ45が取り付けられている。P軸用サーボモータ45は数値制御装置50からの指令に基づき正転・逆回転することによって、P軸用ボールネジ39を正転・逆回転させる。
P軸方向ガイドレール41は、Q軸方向ストロークエンド部35bを摺動可能に支持している。Q軸方向ストロークエンド部35aは、P軸用ボールネジ39と螺合するナット(図示せず)を有している。P軸用ボールネジ39はQ軸方向ストロークエンド部35aのナット(図示せず)と螺合し、P軸用ボールネジ39の正転・逆回転によって、Q軸方向ストロークエンド部35aは、P軸方向に往復運動する。このため、P軸用サーボモータ45が回転されることによってQ軸方向ストロークエンド部35aは、P軸方向ガイドレール41を摺動しながらP軸方向の工具移動範囲内を移動することができる。
上述したように、パンチ工具16を工具移動範囲内で移動させるためのパンチ工具移動機構24aと同様の構成でダイ移動機構24bを構成できる。換言すれば、工具ホルダ18に換えてダイ26が固定されたダイホルダ28を取り付ける構成とすることで、ダイ移動機構24bを構成できる。
図6は、本発明のパンチプレス機を制御する数値制御装置の実施形態を説明する図である。プロセッサ(CPU)51は、バス68を介してROM52に格納されているシステムプログラムを読み出し、このシステムプログラムに従って、数値制御装置50の全体の制御を実行する。RAM53には一時的な計算データ、表示データ等が格納される。
SRAM54は、パンチプレス用の指令プログラムが格納されている。SRAM54は図示しないバッテリでバックアップされており、数値制御装置50の電源がオフされても不揮発性メモリとなっている。
インタフェース55は、図示省略した外部機器用のインタフェースである。外部機器としてはハードディスク、USBメモリを用いることができ、該外部機器を介して加工プログラムを数値制御装置50のSRAM54に格納することができる。
PMC(プログラマブル・マシン・コントローラ)56は数値制御装置50に内蔵され、シーケンス制御によって機械を制御する。PMC56からの信号はI/Oユニット57を介してパンチプレス機10に出力される。
LCD/MDIユニット58は、表示装置およびデータ入力のためのキーボードを備えている。インタフェース59は手動パルス発生器67に接続され、手動パルス発生器67からのパルスを受ける。手動パルス発生器67は機械操作盤に実装され、機械可動部を手動で精密に位置決めするのに使用される。
X軸用軸制御回路60、Y軸用軸制御回路61、U軸用軸制御回路62、V軸用軸制御回路63、P軸用軸制御回路64およびQ軸用軸制御回路65は、プロセッサ(CPU)51からの各軸の移動指令を受けて、各軸の指令を各軸用のサーボアンプ70,71,72,73,74,75に出力する。
X軸用サーボアンプ70およびY軸用サーボアンプ71は、X軸用サーボモータ80およびY軸用サーボモータ81を駆動し、ワーク12を把持するワークホルダ14a,14bをX軸とY軸の平面内で移動させることができる。これによって、ワーク12をX軸とY軸の2軸の平面内で移動させることができる。
U軸用サーボアンプ72およびV軸用サーボアンプ73は、パンチ工具移動機構24aのU軸用サーボモータ44およびV軸用サーボモータ36を駆動し、パンチ工具16を工具移動範囲内の2次元平面内で移動させることができる。なお、ダイ移動機構24bに取り付けられているサーボモータも同様に数値制御装置50からの指令によって、ダイ26を移動させることができる。
P軸用サーボアンプ74およびQ軸用サーボアンプ75は、ダイ移動機構24bのP軸用サーボモータ82およびQ軸用サーボモータ83を駆動し、ダイホルダ28に固定されたダイ26を工具移動範囲内の2次元平面内で移動させることができる。
パンチ軸用軸制御回路66は、プロセッサ(CPU)51からのパンチ動作の指令を受けて、パンチ軸用サーボアンプ76にパンチ動作の指令を出力する。パンチ軸用サーボアンプ76は、指令に従ってパンチ軸用サーボモータ84を駆動し、図示しないはずみ車を回転させることによってストライカ20を下降させパンチ工具16によってワーク12を加工する。なお、パンチ動作によってパンチ加工を行う構成は、サーボモータ駆動に換えて油圧駆動によって行ってもよい。
次に、図7を用いて本発明に係るパンチ動作を説明する。各グラフとも横軸は時間である。図7(a)は、パンチ工具16がワーク12のパンチプレス位置nに移動するように、ワークホルダ14a,14bを駆動し、ワーク12を+X軸方向に移動させた時のパンチ工具16の位置である。ワークホルダ14a,14bは、加工プログラムによって指令されたX軸,Y軸の移動指令に基づいて駆動される。
そして、加工プログラムによってワークホルダ14a,14bを駆動しワーク12の移動を開始した直後に、ワーク12の移動方向とは逆方向(つまり、−X軸方向)にパンチ工具16が所定量だけ移動するように、数値制御装置50はU軸用サーボモータ44を駆動する。図7(b)は、このときのパンチ工具16の位置を示している。
図7(c)は、ワーク座標系XwYwにおけるパンチ工具16の位置(以下、「パンチ工具実位置」という)を示している。パンチ工具実位置は、図7(a)に示されるワーク12の移動量と図7(b)のパンチ工具16の移動量との和で表すことができる。なお、この時、パンチ工具16の移動方向はワーク12の移動方向と逆方向であるので、パンチ工具16の符号を逆にして加算している。
図8は、パンチプレス加工したワークの図である。ワーク座標系XwYwはワーク12の任意の一点に原点を置くことができる。XY座標系とワーク座標系XwYwは図示される関係にあるとする。本発明では、パンチ位置nからパンチ位置n+1へのパンチ工具16の相対的な移動は、ワーク12の移動による寄与分とパンチ工具16の移動による寄与分とを加算して得られる。従来、パンチプレス機においてはパンチ工具16の移動は行われていなかったが、本発明では、パンチ工具16を移動させることにより、より素早くパンチ工具16をワーク12のパンチ位置に位置決めすることができる。上述した図7(a)と図7(c)から明らかなように、ワーク12の次のパンチ位置への移動が完了する前に、ワーク座標系XwYwでパンチ工具16がパンチ位置へ到達している。
図9は、本発明に係るパンチ動作を実行するための処理のアルゴリズムを示すフローチャートである。以下、各ステップに従って説明する。
●[ステップSA101]ブロックの開始タイミングであるか否か判断し、開始タイミングであればステップSA102へ移行し、そうでなければステップSA101を繰り返す。ここで、次のブロックとは、ワークに対してパンチ加工位置を指令するブロックのことを意味する。
●[ステップSA102]X,Y軸をステップSA101のステップで開始タイミングと判断されたブロックで指令された指令方向へ移動させ、X,Y軸の指令方向と逆方向へU,V軸、および、P,Q軸を所定量移動させる。U,V軸、および、P,Q軸は、工具移動範囲に収まる所定量分を所定速度で移動させる(移動指令)。または、所定速度で移動させ(速度指令)、実際の位置を監視し所定量に到達したら停止させてもよい。
●[ステップSA103]パンチ工具がパンチ点へ到達したか否か判断し、到達していればステップSA104へ移行し、到達していなければステップSA103を繰り返す。パンチ点へ到達したか否かは、X軸位置とU軸位置(P軸位置)を合成した実位置、Y軸位置とV軸位置(Q軸位置)を合成した実位置からなるパンチ工具実位置を用い、パンチ点に到達したか否かを判断する。
●[ステップSA104]X,Y軸の指令方向と同一方向へ、U,V軸、および、P,Q軸をX,Y軸の指令速度と同じ速度で移動制御する。
●[ステップSA105]パンチ動作によりパンチ加工を行う(パンチ動作制御)。
●[ステップSA106]ステップSA101のブロックによるX,Y軸の移動指令は完了したか否か判断し、完了した場合にはステップSA107へ移行し、完了していない場合にはステップSA106を繰り返す。
●[ステップSA107]加工プログラムの終了か否か判断し、終了でない場合にはステップSA101へ戻り処理を継続し、そうでない場合には処理を終了する。
本発明により、加工プログラムに基づく移動指令の完了前にX軸,Y軸の移動を停止することなくパンチ加工を可能とするパンチプレス機を制御する数値制御装置およびパンチプレス機を提供でき、さらに、駆動用モータを大型化せずに、単位時間あたりのパンチ回数を増加することができ、モータ駆動用電源の大型化を防止できる。
また、上述した本発明の実施形態では、パンチ工具移動機構24aとダイ移動機構24bとにそれぞれサーボモータを取り付け、各軸を駆動したが、U軸とP軸とを共通の駆動手段、V軸とQ軸とを共通の駆動手段によってパンチ工具16およびダイ26を工具移動範囲内で移動させてもよい。あるいは、ダイ26を移動させない固定式のパンチプレス機の構成とすることも可能である。
10 パンチプレス機
12 ワーク
14a,14b ワークホルダ
16 パンチ工具
18 工具ホルダ
20 ストライカ
22 パンチヘッド
24a パンチ工具移動機構
24b ダイ移動機構
26 ダイ
28 ダイホルダ
30 V軸用ボールネジ
31 Q軸用ボールネジ
32 V軸方向ガイドレール
33 Q軸方向ガイドレール
34a,34b V軸方向ストロークエンド部
35a,35b Q軸方向ストロークエンド部
36 V軸用サーボモータ
37 Q軸用サーボモータ
38 U軸用ボールネジ
39 P軸用ボールネジ
40 U軸方向ガイドレール
41 P軸方向ガイドレール
42a,42b U軸方向ストロークエンド部
43a,43b P軸方向ストロークエンド部
44 U軸用サーボモータ
45 P軸用サーボモータ
50 数値制御装置
51 プロセッサ(CPU)
52 ROM
53 RAM
54 SRAM
55 インタフェース
56 PMC
57 I/Oユニット
58 LCD/MDIユニット
59 インタフェース
60 X軸用軸制御回路
61 Y軸用軸制御回路
62 U軸用軸制御回路
63 V軸用軸制御回路
64 P軸用軸制御回路
65 Q軸用軸制御回路
66 パンチ軸用軸制御回路
67 手動パルス発生器
68 バス
70 X軸用サーボアンプ
71 Y軸用サーボアンプ
72 U軸用サーボアンプ
73 V軸用サーボアンプ
74 P軸用サーボアンプ
75 Q軸用サーボアンプ
76 パンチ軸用サーボアンプ
80 X軸用サーボモータ
81 Y軸用サーボモータ
82 P軸用サーボモータ
83 Q軸用サーボモータ
84 パンチ軸用サーボモータ

Claims (1)

  1. 互いに直交するX軸およびY軸方向にワークを移動させるワーク移動手段と、
    パンチ工具が格納されるパンチヘッド内に前記X軸方向に平行なU軸方向と、前記Y軸方向に平行なV軸方向に前記パンチ工具を移動させるパンチ工具移動機構を有するパンチプレス機を制御する数値制御装置であって、
    プログラムによって指令された移動指令により、X,Y軸を制御してワークを移動させるX,Y軸制御手段と、
    前記移動指令の移動方向とは逆方向へパンチヘッド内のU,V軸を制御して前記パンチ工具を移動させるパンチ工具先行制御手段と、
    前記パンチ工具がパンチ点へ到達した時、前記移動指令の移動方向と同方向へ指令速度と同じ速度で前記U,V軸を制御して前記パンチ工具を移動させ、前記パンチ工具が前記ワークに対して相対的に停止状態とするパンチ工具相対移動停止手段と、
    前記パンチ工具相対移動停止手段により前記パンチ工具が前記ワークに対して相対的に停止状態になった時、前記パンチ工具によってパンチ加工を行うパンチ制御手段を有することを特徴とするパンチプレス機を制御する数値制御装置。
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