JP2002331433A - 切削加工ユニット - Google Patents
切削加工ユニットInfo
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- 238000003801 milling Methods 0.000 claims abstract description 14
- 230000003028 elevating Effects 0.000 claims description 2
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- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 必要時に工作機械に取り付けて使用し、硬質
材料に対し高速回転する工具により精密な切削加工を高
能率に行う切削加工ユニットを提供する。 【解決手段】 切削加工ユニット1は、フライス盤等の
工作機械のスピンドルに取り付けて使用され、取り付け
部20、工具取り付けアーム43a〜43dを回動、昇
降させる機構及び全体の動作を制御する制御装置を有す
る制御部30、エンドミル等の工具48a〜48dを取
り付けた小型ブラシレスモータを有する工具ヘッド45
a〜45dを摺動自在に備えた工具取り付けアーム43
a〜43dからなる切削部40からなる。制御装置は複
数の工具取り付けアーム43a〜43d及び複数の工具
ヘッド45a〜45dの位置をそれぞれ個別に数値制御
するので、複雑な形状を短時間で切削することができ
る。
材料に対し高速回転する工具により精密な切削加工を高
能率に行う切削加工ユニットを提供する。 【解決手段】 切削加工ユニット1は、フライス盤等の
工作機械のスピンドルに取り付けて使用され、取り付け
部20、工具取り付けアーム43a〜43dを回動、昇
降させる機構及び全体の動作を制御する制御装置を有す
る制御部30、エンドミル等の工具48a〜48dを取
り付けた小型ブラシレスモータを有する工具ヘッド45
a〜45dを摺動自在に備えた工具取り付けアーム43
a〜43dからなる切削部40からなる。制御装置は複
数の工具取り付けアーム43a〜43d及び複数の工具
ヘッド45a〜45dの位置をそれぞれ個別に数値制御
するので、複雑な形状を短時間で切削することができ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は切削加工ユニットに
関し、さらに詳しくは、切削工具を移動自在に取り付け
た複数の工具取り付けアームを有する切削加工ユニット
をフライス盤等の工作機械のスピンドルに取り付け、そ
れぞれの切削工具を個別に制御することにより精密切削
加工を行うことができる切削加工ユニットに関する。
関し、さらに詳しくは、切削工具を移動自在に取り付け
た複数の工具取り付けアームを有する切削加工ユニット
をフライス盤等の工作機械のスピンドルに取り付け、そ
れぞれの切削工具を個別に制御することにより精密切削
加工を行うことができる切削加工ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図8に示すようなワークWに様々
な形状の凹部や貫通孔H等を加工するには、フライス盤
等の工作機械のスピンドル(主軸)にエンドミル等の切
削工具を取り付け、工作機械の加工テーブル上に固定さ
れたワークWをX軸、Y軸方向に送りながら、スピンド
ルに取り付けられた切削工具の回転とZ軸方向の移動に
よって加工していた。
な形状の凹部や貫通孔H等を加工するには、フライス盤
等の工作機械のスピンドル(主軸)にエンドミル等の切
削工具を取り付け、工作機械の加工テーブル上に固定さ
れたワークWをX軸、Y軸方向に送りながら、スピンド
ルに取り付けられた切削工具の回転とZ軸方向の移動に
よって加工していた。
【0003】図9は従来のフライス盤等の工作機械を示
す概略斜視図であって、工作機械は、X軸、Y軸方向に
移動可能な加工テーブル2を有し、この加工テーブル2
上にワークWが取り付けられる。工作機械は、コラム5
の上部にZ軸方向に移動可能な送り機構6を有してお
り、送り機構6に取り付けられたスピンドルヘッド8に
スピンドル9を備えている。送り機構6は、スピンドル
ヘッド8及びスピンドル9を加工テーブル2に向けて、
また逆に加工テーブル2から離れる向きに送り動作させ
ることができる。
す概略斜視図であって、工作機械は、X軸、Y軸方向に
移動可能な加工テーブル2を有し、この加工テーブル2
上にワークWが取り付けられる。工作機械は、コラム5
の上部にZ軸方向に移動可能な送り機構6を有してお
り、送り機構6に取り付けられたスピンドルヘッド8に
スピンドル9を備えている。送り機構6は、スピンドル
ヘッド8及びスピンドル9を加工テーブル2に向けて、
また逆に加工テーブル2から離れる向きに送り動作させ
ることができる。
【0004】以上のような工作機械を用いて、図8に示
すようなワークWに凹部Hを形成する加工を行うには工
作機械を次のように操作する。先ず、加工テーブル2に
ワークWを取り付けるとともに、スピンドル9の先端に
凹部Hを形成するのに適したエンドミル等の工具10を
装着する。ワークWのX軸、Y軸方向への送り移動、及
び工具10のZ軸方向への送り移動で、ワークWに対し
てエンドミル等の工具10に所望の軌跡に沿う相対移動
を与え、加工テーブル2に取り付けられたワークWに所
定の切削加工を施し、図8に示すような加工を行うこと
ができる。なお、前記した加工テーブル2の移動、スピ
ンドルヘッド8の移動、スピンドル9の回転等の制御は
NC装置からなる制御装置12によって行われ、制御装
置12の指令入力によって、それぞれの駆動モータ3,
4,7,11を制御することによって行われる。
すようなワークWに凹部Hを形成する加工を行うには工
作機械を次のように操作する。先ず、加工テーブル2に
ワークWを取り付けるとともに、スピンドル9の先端に
凹部Hを形成するのに適したエンドミル等の工具10を
装着する。ワークWのX軸、Y軸方向への送り移動、及
び工具10のZ軸方向への送り移動で、ワークWに対し
てエンドミル等の工具10に所望の軌跡に沿う相対移動
を与え、加工テーブル2に取り付けられたワークWに所
定の切削加工を施し、図8に示すような加工を行うこと
ができる。なお、前記した加工テーブル2の移動、スピ
ンドルヘッド8の移動、スピンドル9の回転等の制御は
NC装置からなる制御装置12によって行われ、制御装
置12の指令入力によって、それぞれの駆動モータ3,
4,7,11を制御することによって行われる。
【0005】しかしながら、前記従来の装置では、フラ
イス盤等の工作機械のスピンドルに取り付けたエンドミ
ル等の工具を用いて切削加工を行うため、ワークに精密
な加工を高能率に行おうとする際には、次のような問題
があった。 (1)汎用の工作機械を使用する場合、スピンドルの回
転速度には限界があり、切削工具を硬質材料の精密切削
に適した超高速回転することができない。 (2)スピンドルには1本の工具のみが取り付けられ、
1本の工具でワークに穿設される凹部の全ての部分を切
削するので、加工に長時間を要する。 (3)装置全体が大型で、使用しない場合に保管に大き
なスペースを必要とする。
イス盤等の工作機械のスピンドルに取り付けたエンドミ
ル等の工具を用いて切削加工を行うため、ワークに精密
な加工を高能率に行おうとする際には、次のような問題
があった。 (1)汎用の工作機械を使用する場合、スピンドルの回
転速度には限界があり、切削工具を硬質材料の精密切削
に適した超高速回転することができない。 (2)スピンドルには1本の工具のみが取り付けられ、
1本の工具でワークに穿設される凹部の全ての部分を切
削するので、加工に長時間を要する。 (3)装置全体が大型で、使用しない場合に保管に大き
なスペースを必要とする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来の
装置が有する問題点に鑑みなされたもので、必要時に汎
用の工作機械に簡便に取り付けて使用し、精密な切削加
工を短時間で行うことができる切削加工ユニットを提供
することを課題とする。また、汎用の工作機械に取り付
けて使用する場合に、工作機械に特別の改造を施すこと
なしに取り付けることが可能で、工具を硬質材料の精密
切削に適した高速度で駆動することができる切削加工ユ
ニットを提供することを課題とする。また、装置全体が
小型であって、保管に大きなスペースを必要とせず、ど
のような大きさの工作機械に対しても取付が可能な切削
加工ユニットを提供することを課題とする。
装置が有する問題点に鑑みなされたもので、必要時に汎
用の工作機械に簡便に取り付けて使用し、精密な切削加
工を短時間で行うことができる切削加工ユニットを提供
することを課題とする。また、汎用の工作機械に取り付
けて使用する場合に、工作機械に特別の改造を施すこと
なしに取り付けることが可能で、工具を硬質材料の精密
切削に適した高速度で駆動することができる切削加工ユ
ニットを提供することを課題とする。また、装置全体が
小型であって、保管に大きなスペースを必要とせず、ど
のような大きさの工作機械に対しても取付が可能な切削
加工ユニットを提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を達成
するためになされたもので、請求項1の発明は、工作機
械のスピンドルに取り付けて用いる切削加工ユニットに
おいて、前記スピンドルに対しそれぞれ回動及び昇降可
能に取り付けられた複数の工具取り付けアームと、該工
具取り付けアームのそれぞれの長手方向に移動可能に取
り付けられた工具ヘッドと、該工具ヘッドのそれぞれに
設けられた工具駆動用モータとからなることを特徴とす
る。
するためになされたもので、請求項1の発明は、工作機
械のスピンドルに取り付けて用いる切削加工ユニットに
おいて、前記スピンドルに対しそれぞれ回動及び昇降可
能に取り付けられた複数の工具取り付けアームと、該工
具取り付けアームのそれぞれの長手方向に移動可能に取
り付けられた工具ヘッドと、該工具ヘッドのそれぞれに
設けられた工具駆動用モータとからなることを特徴とす
る。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の発明の切削
加工ユニットにおいて、前記工作機械のスピンドルへの
取り付け部と、前記工具取り付けアームの回動及び昇降
機構及び前記切削加工ユニットの制御装置を有する制御
部と、前記工具ヘッドを前記工具取り付けアームに沿っ
て移動する工具ヘッド移動機構と前記工具を着脱自在に
保持し駆動する工具駆動用モータからなる切削部からな
ることを特徴とする。
加工ユニットにおいて、前記工作機械のスピンドルへの
取り付け部と、前記工具取り付けアームの回動及び昇降
機構及び前記切削加工ユニットの制御装置を有する制御
部と、前記工具ヘッドを前記工具取り付けアームに沿っ
て移動する工具ヘッド移動機構と前記工具を着脱自在に
保持し駆動する工具駆動用モータからなる切削部からな
ることを特徴とする。
【0009】請求項3の発明は、請求項1または2の発
明の切削加工ユニットにおいて、前記それぞれの切削加
工ユニットの制御装置は、前記工具取り付けアームの回
動及び昇降機構、前記工具ヘッド移動機構を個別に制御
することを特徴とする。
明の切削加工ユニットにおいて、前記それぞれの切削加
工ユニットの制御装置は、前記工具取り付けアームの回
動及び昇降機構、前記工具ヘッド移動機構を個別に制御
することを特徴とする。
【0010】請求項4の発明は、請求項1または2の発
明の切削加工ユニットにおいて、前記工具駆動用のモー
タはブラシレスモータであることを特徴とする。
明の切削加工ユニットにおいて、前記工具駆動用のモー
タはブラシレスモータであることを特徴とする。
【0011】請求項5の発明は、請求項1または2の発
明の切削加工ユニットにおいて、前記工作機械はフライ
ス盤であることを特徴とする。
明の切削加工ユニットにおいて、前記工作機械はフライ
ス盤であることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図7に示す実施例に基づいて説明する。図1は、本発
明の実施例による切削加工ユニットをフライス盤等の工
作機械に取り付けた状態を示す概略側面図、図2は、切
削加工ユニット単体を示す概略斜視図である。本発明の
切削加工ユニット1は、図1に示すようにフライス盤等
の工作機械のスピンドル9に取り付けて使用され、工作
機械のスピンドル9に対する取り付け部20、後述する
工具取り付けアームを回動させるとともに、昇降させる
機構及び切削加工ユニット1全体の動作を制御する制御
装置を有する制御部30、切削工具48a〜48dを有
する工具ヘッド45a〜45dを備えた工具取り付けア
ーム43a〜43dからなる切削部40の3部分から構
成されている。
〜図7に示す実施例に基づいて説明する。図1は、本発
明の実施例による切削加工ユニットをフライス盤等の工
作機械に取り付けた状態を示す概略側面図、図2は、切
削加工ユニット単体を示す概略斜視図である。本発明の
切削加工ユニット1は、図1に示すようにフライス盤等
の工作機械のスピンドル9に取り付けて使用され、工作
機械のスピンドル9に対する取り付け部20、後述する
工具取り付けアームを回動させるとともに、昇降させる
機構及び切削加工ユニット1全体の動作を制御する制御
装置を有する制御部30、切削工具48a〜48dを有
する工具ヘッド45a〜45dを備えた工具取り付けア
ーム43a〜43dからなる切削部40の3部分から構
成されている。
【0013】取り付け部20は、フライス盤等の工作機
械のスピンドル9に着脱自在に取り付けられるもので、
スピンドル9に設けられたテーパ穴に装着されるテーパ
状に形成されており、取り付け手段は従来の適宜の手段
を用いることができる。切削加工ユニット1の使用に際
してスピンドル9は、回転できないように固定され、固
定された状態でスピンドル9を切削加工ユニット1とと
もにZ方向に昇降駆動することができる。
械のスピンドル9に着脱自在に取り付けられるもので、
スピンドル9に設けられたテーパ穴に装着されるテーパ
状に形成されており、取り付け手段は従来の適宜の手段
を用いることができる。切削加工ユニット1の使用に際
してスピンドル9は、回転できないように固定され、固
定された状態でスピンドル9を切削加工ユニット1とと
もにZ方向に昇降駆動することができる。
【0014】制御部30は、ハウジング31を有し、ハ
ウジング31内に工具取り付けアーム43a〜43dを
回動させる機構、昇降させる機構及び切削加工ユニット
1に用いられている各モータや駆動装置の動作を数値制
御する制御装置を有しており、スピンドル9に取り付け
た状態の切削加工ユニット1の工具取り付けアーム43
a〜43d、工具ヘッド45a〜45d、工具48a〜
48dの回転等を制御する指令を与えるもので、電力ラ
イン33を介して外部から電力が供給されている。
ウジング31内に工具取り付けアーム43a〜43dを
回動させる機構、昇降させる機構及び切削加工ユニット
1に用いられている各モータや駆動装置の動作を数値制
御する制御装置を有しており、スピンドル9に取り付け
た状態の切削加工ユニット1の工具取り付けアーム43
a〜43d、工具ヘッド45a〜45d、工具48a〜
48dの回転等を制御する指令を与えるもので、電力ラ
イン33を介して外部から電力が供給されている。
【0015】図3は切削加工ユニットの主要部を示す側
断面図、図4は切削加工ユニットを下方から見た下面図
である。切削部40は、制御部30のハウジング31の
底板32から突出した4本のアーム回動軸41a〜41
dに固定された工具取り付けアーム43a〜43dを備
え、4本のアーム回動軸41a〜41dは制御部ハウジ
ング31に内蔵されたアーム駆動用サーボモータ42a
〜42dによりアーム回動軸41a〜41dを中心とし
て回転可能であるとともに、同様にハウジング31に内
蔵された適宜の駆動機構によりZ軸方向に昇降可能であ
る。
断面図、図4は切削加工ユニットを下方から見た下面図
である。切削部40は、制御部30のハウジング31の
底板32から突出した4本のアーム回動軸41a〜41
dに固定された工具取り付けアーム43a〜43dを備
え、4本のアーム回動軸41a〜41dは制御部ハウジ
ング31に内蔵されたアーム駆動用サーボモータ42a
〜42dによりアーム回動軸41a〜41dを中心とし
て回転可能であるとともに、同様にハウジング31に内
蔵された適宜の駆動機構によりZ軸方向に昇降可能であ
る。
【0016】工具取り付けアーム43a〜43dはその
下面側に、長手方向に沿って移動可能な工具ヘッド45
a〜45dを有しており、各工具ヘッド45a〜45d
は主要部が工具取り付けアーム43a〜43dに内蔵さ
れたリニアサーボモータ44a〜44d、あるいは工具
ヘッド45aから45dに内蔵されたサーボモータ46
a〜46d等の駆動装置によって工具取り付けアーム4
3a〜43dの長手方向に沿って移動する。なお、リニ
アサーボモータ46a〜46dは超音波リニアサーボモ
ータとすることができるが、工具ヘッド45a〜45d
の移動手段としては前記した手段に限定されるものでは
ない。また、工具ヘッド45a〜45dには、小型ブラ
シレスモータ47a〜47dが内蔵されており、ブラシ
レスモータ47a〜47dの軸にはエンドミル等の工具
48a〜48dが取り付けられ、20万rpm程度の高
速回転が可能である。
下面側に、長手方向に沿って移動可能な工具ヘッド45
a〜45dを有しており、各工具ヘッド45a〜45d
は主要部が工具取り付けアーム43a〜43dに内蔵さ
れたリニアサーボモータ44a〜44d、あるいは工具
ヘッド45aから45dに内蔵されたサーボモータ46
a〜46d等の駆動装置によって工具取り付けアーム4
3a〜43dの長手方向に沿って移動する。なお、リニ
アサーボモータ46a〜46dは超音波リニアサーボモ
ータとすることができるが、工具ヘッド45a〜45d
の移動手段としては前記した手段に限定されるものでは
ない。また、工具ヘッド45a〜45dには、小型ブラ
シレスモータ47a〜47dが内蔵されており、ブラシ
レスモータ47a〜47dの軸にはエンドミル等の工具
48a〜48dが取り付けられ、20万rpm程度の高
速回転が可能である。
【0017】次に、本発明の切削加工ユニットを従来の
フライス盤等の工作機械のスピンドルに取り付けて、平
板状のワークWに図8に示すような凹部Hを穿設する際
の作用について説明する。図5は、凹部Hの切削加工時
における、工具取り付けアーム43a〜43d、エンド
ミル等の工具48a〜48dとワークWに穿設される凹
部Hとの関係を示す図1におけるX−X線矢視図であ
る。凹部Hの加工に際し、工作機械のスピンドル9に本
発明の切削加工ユニット1を取り付けるとともに、加工
テーブル2上にワークWを固定した後、切削工具48a
〜48dの位置が凹部Hの予め設定された所定の位置P
a〜Pdにセットされるように、工具取り付けアーム4
3a〜43dの位置及び工具ヘッド45a〜45dの位
置を工具取り付けアーム駆動用サーボモータ42a〜4
2d、リニアサーボモータ44a〜44dあるいはサー
ボモータ46aから46dによって駆動する。
フライス盤等の工作機械のスピンドルに取り付けて、平
板状のワークWに図8に示すような凹部Hを穿設する際
の作用について説明する。図5は、凹部Hの切削加工時
における、工具取り付けアーム43a〜43d、エンド
ミル等の工具48a〜48dとワークWに穿設される凹
部Hとの関係を示す図1におけるX−X線矢視図であ
る。凹部Hの加工に際し、工作機械のスピンドル9に本
発明の切削加工ユニット1を取り付けるとともに、加工
テーブル2上にワークWを固定した後、切削工具48a
〜48dの位置が凹部Hの予め設定された所定の位置P
a〜Pdにセットされるように、工具取り付けアーム4
3a〜43dの位置及び工具ヘッド45a〜45dの位
置を工具取り付けアーム駆動用サーボモータ42a〜4
2d、リニアサーボモータ44a〜44dあるいはサー
ボモータ46aから46dによって駆動する。
【0018】次に、工作機械のスピンドル9を切削工具
48a〜48dがワークWの直上に到るまで降下させ
る。これ以降における工具取り付けアーム43a〜43
dの位置、及び工具ヘッド45a〜45dの位置は、切
削加工ユニット1の制御部30に内蔵された制御装置に
よって、次のように制御される。すなわち、切削工具4
8a〜48dの位置がそれぞれ図5に示す軌跡Ta〜T
dを描くように、工具取り付けアーム43a〜43dの
位置、及び工具ヘッド45a〜45dの位置を、工具取
り付けアーム駆動用サーボモータ42a〜42d、リニ
アサーボモータ44a〜44dあるいはサーボモータ4
6a〜46dを数値制御する。ここで、切削工具48a
〜48dが辿る軌跡Ta〜Tdとは、図5に示す加工例
では、Taは点Paから点Pbまでの曲線、Tbは点P
bから点Pcまでの曲線、Tcは点Pcから点Pdまで
の曲線、Tdは点Pdから点Paまでの曲線であって、
加工される凹部Hの構成に基づいて最適の軌跡が求めら
れる。
48a〜48dがワークWの直上に到るまで降下させ
る。これ以降における工具取り付けアーム43a〜43
dの位置、及び工具ヘッド45a〜45dの位置は、切
削加工ユニット1の制御部30に内蔵された制御装置に
よって、次のように制御される。すなわち、切削工具4
8a〜48dの位置がそれぞれ図5に示す軌跡Ta〜T
dを描くように、工具取り付けアーム43a〜43dの
位置、及び工具ヘッド45a〜45dの位置を、工具取
り付けアーム駆動用サーボモータ42a〜42d、リニ
アサーボモータ44a〜44dあるいはサーボモータ4
6a〜46dを数値制御する。ここで、切削工具48a
〜48dが辿る軌跡Ta〜Tdとは、図5に示す加工例
では、Taは点Paから点Pbまでの曲線、Tbは点P
bから点Pcまでの曲線、Tcは点Pcから点Pdまで
の曲線、Tdは点Pdから点Paまでの曲線であって、
加工される凹部Hの構成に基づいて最適の軌跡が求めら
れる。
【0019】以上のようにして凹部Hの輪郭をなす溝が
形成されるが、溝の内部の切削も同様にして、工具取り
付けアーム駆動用サーボモータ42a〜42d、及びリ
ニアサーボモータ44a〜44dあるいはサーボモータ
46a〜46dの数値制御による切削工具48a〜48
dの位置制御と、工作機械の加工テーブル2の送り制御
を併用することによって行うことができる。また、図6
に示すようにワークWに形成される凹部Hが段差を有す
る場合、及び図7に示すようにワークW自体が段差を有
する場合には、切削工具48a〜48dが図5に示す軌
跡Ta〜Tdを辿って移動するのと同時に工具アーム回
動軸41a〜41dの内の該当する回動軸を下降させる
か或いは上昇させることによって実施することができ
る。
形成されるが、溝の内部の切削も同様にして、工具取り
付けアーム駆動用サーボモータ42a〜42d、及びリ
ニアサーボモータ44a〜44dあるいはサーボモータ
46a〜46dの数値制御による切削工具48a〜48
dの位置制御と、工作機械の加工テーブル2の送り制御
を併用することによって行うことができる。また、図6
に示すようにワークWに形成される凹部Hが段差を有す
る場合、及び図7に示すようにワークW自体が段差を有
する場合には、切削工具48a〜48dが図5に示す軌
跡Ta〜Tdを辿って移動するのと同時に工具アーム回
動軸41a〜41dの内の該当する回動軸を下降させる
か或いは上昇させることによって実施することができ
る。
【0020】なお、以上説明した切削工具48a〜48
dの制御に関しては、前記の方法以外にも種々の態様が
想定されるが、いずれにしても工作機械の制御装置によ
るスピンドル9及び下降テーブル2の制御と、切削加工
ユニット1の制御装置による工具取り付けアーム駆動用
サーボモータ42a〜42d、リニアサーボモータ44
a〜44dあるいはサーボモータ46a〜46d、ブラ
シレスモータ47a〜47d等の制御が併用して行われ
る。また、本実施例においては、切削加工ユニットの4
本の工具取り付けアーム43a〜43dを設けたが、4
本に限られるものではなく、2本以上であれば本発明の
目的を十分に達成することができる。
dの制御に関しては、前記の方法以外にも種々の態様が
想定されるが、いずれにしても工作機械の制御装置によ
るスピンドル9及び下降テーブル2の制御と、切削加工
ユニット1の制御装置による工具取り付けアーム駆動用
サーボモータ42a〜42d、リニアサーボモータ44
a〜44dあるいはサーボモータ46a〜46d、ブラ
シレスモータ47a〜47d等の制御が併用して行われ
る。また、本実施例においては、切削加工ユニットの4
本の工具取り付けアーム43a〜43dを設けたが、4
本に限られるものではなく、2本以上であれば本発明の
目的を十分に達成することができる。
【0021】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば次のような効果を奏する。請求項1の発明によ
れば、フライス盤等汎用の工作機械のスピンドルに切削
加工ユニットを取り付けるだけで、硬質材料に対し簡単
かつ高能率に精密な切削加工を行うことができる。
によれば次のような効果を奏する。請求項1の発明によ
れば、フライス盤等汎用の工作機械のスピンドルに切削
加工ユニットを取り付けるだけで、硬質材料に対し簡単
かつ高能率に精密な切削加工を行うことができる。
【0022】請求項2の発明によれば、切削加工ユニッ
トは、取り付け部、制御部、切削部の3部分から構成さ
れているので、全体が小型に形成でき、多くの工作機械
のスピンドルに改造すること無しに簡単に取り付けるこ
とができる。また、切削加工ユニットの不使用時の保管
に大きなスペースを必要としない。
トは、取り付け部、制御部、切削部の3部分から構成さ
れているので、全体が小型に形成でき、多くの工作機械
のスピンドルに改造すること無しに簡単に取り付けるこ
とができる。また、切削加工ユニットの不使用時の保管
に大きなスペースを必要としない。
【0023】請求項3の発明によれば、切削加工ユニッ
トの制御装置は、複数の工具取り付けアームの回動及び
昇降機構、複数の工具ヘッド移動機構をそれぞれ個別に
制御することができるので、複雑な形状を短時間で切削
することができる。
トの制御装置は、複数の工具取り付けアームの回動及び
昇降機構、複数の工具ヘッド移動機構をそれぞれ個別に
制御することができるので、複雑な形状を短時間で切削
することができる。
【0024】請求項4の発明によれば、工具駆動用モー
タに小型ブラシレスモータを使用するので、切削工具を
容易に20万rpm程度の高速回転させることができ、
精密な加工を行うことができる。
タに小型ブラシレスモータを使用するので、切削工具を
容易に20万rpm程度の高速回転させることができ、
精密な加工を行うことができる。
【0025】請求項5の発明によれば、工作機械はフラ
イス盤であるので、切削加工ユニットの着脱が容易で、
フライス盤の制御装置と切削加工ユニットの制御装置と
を併用して制御することにより、広範な加工を行うこと
ができる。
イス盤であるので、切削加工ユニットの着脱が容易で、
フライス盤の制御装置と切削加工ユニットの制御装置と
を併用して制御することにより、広範な加工を行うこと
ができる。
【図1】 本発明の実施例による切削加工ユニットを工
作機械のスピンドルに取り付けた状態を示す概略側面図
である。
作機械のスピンドルに取り付けた状態を示す概略側面図
である。
【図2】 切削加工ユニット単体を示す概略斜視図であ
る。
る。
【図3】 本発明の切削加工ユニットの主要部を示す側
断面図である。
断面図である。
【図4】 本発明の切削加工ユニットを下方から見た下
面図である。
面図である。
【図5】 凹部Hの切削加工時における、凹部Hと工具
取り付けアーム、工具との関係を示す図1におけるX−
X線矢視図である。
取り付けアーム、工具との関係を示す図1におけるX−
X線矢視図である。
【図6】 凹部Hが段差を有する場合の切削状態を説明
するための要部側断面図である。
するための要部側断面図である。
【図7】 ワークW自体が段差を有する場合の切削状態
を説明するための要部側断面図である。
を説明するための要部側断面図である。
【図8】 ワークWに様々な形状の凹部や貫通孔H等を
加工する際の従来の切削方法を示す斜視図である。
加工する際の従来の切削方法を示す斜視図である。
【図9】 従来の切削方法を実施する工作機械を示す斜
視図である。
視図である。
1…切削加工ユニット、2…加工テーブル、8…スピン
ドルヘッド、9…スピンドル、20…取り付け部、30
…制御部、31…ハウジング、40…切削部、41a〜
41d…アーム回動軸、42a〜42d…アーム駆動用
サーボモータ、43a〜43d…工具取り付けアーム、
44a〜44d…リニアサーボモータ、45a〜45d
…工具ヘッド、46a〜46d…サーボモータ、47a
〜47d…小型ブラシレスモータ、48a〜48d…切
削工具、W…ワーク、H…凹部。
ドルヘッド、9…スピンドル、20…取り付け部、30
…制御部、31…ハウジング、40…切削部、41a〜
41d…アーム回動軸、42a〜42d…アーム駆動用
サーボモータ、43a〜43d…工具取り付けアーム、
44a〜44d…リニアサーボモータ、45a〜45d
…工具ヘッド、46a〜46d…サーボモータ、47a
〜47d…小型ブラシレスモータ、48a〜48d…切
削工具、W…ワーク、H…凹部。
Claims (5)
- 【請求項1】 工作機械のスピンドルに取り付けて用い
る切削加工ユニットにおいて、前記スピンドルに対しそ
れぞれ回動及び昇降可能に取り付けられた複数の工具取
り付けアームと、該工具取り付けアームのそれぞれの長
手方向に移動可能に取り付けられた工具ヘッドと、該工
具ヘッドのそれぞれに設けられた工具駆動用モータとか
らなることを特徴とする切削加工ユニット。 - 【請求項2】 前記工作機械のスピンドルへの取り付け
部と、前記工具取り付けアームの回動及び昇降機構及び
前記切削加工ユニットの制御装置を有する制御部と、前
記工具ヘッドを前記工具取り付けアームに沿って移動す
る工具ヘッド移動機構と前記工具を着脱自在に保持し駆
動する工具駆動用モータからなる切削部からなることを
特徴とする請求項1記載の切削加工ユニット。 - 【請求項3】 前記切削加工ユニットの制御装置は、前
記それぞれの工具取り付けアームの回動及び昇降機構、
工具ヘッド移動機構を個別に制御することを特徴とする
請求項1または2記載の切削加工ユニット。 - 【請求項4】 前記工具駆動用モータはブラシレスモー
タであることを特徴とする請求項1または2記載の切削
加工ユニット。 - 【請求項5】 前記工作機械はフライス盤であることを
特徴とする請求項1または2記載の切削加工ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001136992A JP2002331433A (ja) | 2001-05-08 | 2001-05-08 | 切削加工ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001136992A JP2002331433A (ja) | 2001-05-08 | 2001-05-08 | 切削加工ユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002331433A true JP2002331433A (ja) | 2002-11-19 |
Family
ID=18984158
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001136992A Pending JP2002331433A (ja) | 2001-05-08 | 2001-05-08 | 切削加工ユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002331433A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100929270B1 (ko) | 2008-04-08 | 2009-11-27 | 서진호 | 진공성형물 컷팅용 로봇 |
CN103071835A (zh) * | 2013-01-18 | 2013-05-01 | 武汉敏惠汽车零部件有限公司 | 汽车零部件双工位微型专用龙门铣床 |
JP2013230546A (ja) * | 2012-04-12 | 2013-11-14 | Lockheed Martin Corp | 多軸フライス加工 |
KR101477110B1 (ko) | 2012-11-22 | 2015-01-06 | 서윤식 | 대상물 이중 절삭 장치 |
US20160214220A1 (en) * | 2015-01-27 | 2016-07-28 | The Boeing Company | Auxiliary milling unit for a milling machine |
-
2001
- 2001-05-08 JP JP2001136992A patent/JP2002331433A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100929270B1 (ko) | 2008-04-08 | 2009-11-27 | 서진호 | 진공성형물 컷팅용 로봇 |
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US20160214220A1 (en) * | 2015-01-27 | 2016-07-28 | The Boeing Company | Auxiliary milling unit for a milling machine |
US9586300B2 (en) * | 2015-01-27 | 2017-03-07 | The Boeing Company | Auxiliary milling unit for a milling machine |
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Legal Events
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040422 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040506 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040907 |