JP6819414B2 - 数値制御装置と制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、数値制御装置と制御方法に関する。
特許文献1に記載の数値制御装置は、工具交換時に主軸ヘッドを昇降する間に、部材と部材が接触する時に発生する音と機械負荷を低減する。数値制御装置は、主軸ヘッドの上昇時に最高速で移動を開始した後、第一位置で減速を開始し、主軸ヘッド内部に設けたレバーの一端部に固定するカムのカム面が、コラム前面に設けたローラに接触する第二位置で、主軸ヘッドの移動速度を低速にする。カム面に対してローラが相対的に摺動すると、レバーは揺動し、主軸内部に設けた把持機構を操作して主軸に装着する工具のクランプを解除する。主軸ヘッドが第二位置を過ぎると、数値制御装置は主軸ヘッドの移動速度を最高速に切り替える。主軸ヘッドがATC原点に到達して停止すると、工具マガジンは回転して次工具を工具交換位置に割り出す。数値制御装置は、主軸ヘッドの下降時に最高速で移動を開始した後、第三位置で減速を開始し、主軸に次工具が装着する第四位置で、主軸ヘッドの移動速度を低速にする。第四位置を過ぎると、数値制御装置は主軸ヘッドの移動速度を最高速に切り替える。
特許第6051937号公報
特許文献1に記載の数値制御装置は、工具交換における主軸ヘッドの上昇と下降時にて、部材と部材が接触する第二位置と第四位置で主軸ヘッドの移動速度を低速にすることで、工具交換時に発生する音と機械負荷を低減するが、主軸ヘッド移動時の加減速度は一定で変更できない。例えばローラがカム面の曲線部に接触する区間は、ローラの接触方向に加速度を生じるので、カムには、接触方向の加速度にカムの質量を乗じた力がかかる。故にローラがカム面の曲線部に接触する区間で、主軸ヘッド移動時の加減速度が大きいと、カムにかかる負荷が大きくなるという問題点があった。
本発明の目的は、工具交換動作時に工作機械にかかる負荷を低減できる数値制御装置と制御方法を提供することである。
請求項1の数値制御装置は、被削材の加工を行う加工領域と工具交換を行うATC領域との間で往復移動可能に設けた主軸ヘッドと、前記主軸ヘッドを往復移動可能に支持する移動機構と、前記主軸ヘッドが回転可能に支持し、工具を保持する主軸と、基台に設け、前記移動機構で前記主軸ヘッドを昇降可能に支持するコラムと、複数の工具を保持可能で且つ前記コラムに対して旋回可能に設けた工具マガジンと、前記主軸に装着した前記工具を保持する工具保持機構と、前記主軸に設け、前記工具保持機構を押圧することにより前記主軸に装着した前記工具を開放する押圧部材と、前記主軸ヘッドに設け、前記主軸ヘッドを前記工具マガジンが旋回する位置であるATC原点に向けて上昇する上昇行程と、前記主軸ヘッドを前記ATC原点から下降する下降行程において、前記押圧部材を操作する操作部材とを備え、前記主軸ヘッドを前記ATC領域内で往復移動することにより前記主軸に装着する現工具を次工具に交換する工具交換が可能な工作機械を制御するものであって、前記移動機構の動作を制御する制御部を備えた数値制御装置において、前記制御部は、前記ATC領域内において、前記主軸ヘッドが移動するときの加減速度を変更可能に設定する設定部と、第一速度で移動を開始した前記主軸ヘッドの移動速度を、前記ATC領域内において、前記第一速度よりも低速の第二速度に切替える区間である低速区間を設定する低速区間設定部とを備え、前記設定部は、前記低速区間の前で前記第一速度から前記第二速度に減速するときの第一加減速度を設定する第一設定部と、前記低速区間の後で前記第二速度から前記第二速度よりも高速である第三速度に加速するときの第二加減速度を設定する第二設定部とを備え、前記低速区間設定部は、前記上昇行程において、少なくとも前記操作部材を作動させる為のカムと、前記カムのカム面に摺動する摺動部とが互いに離間した状態から接触する位置に前記低速区間を設定する上昇時低速区間設定部と、前記下降行程において、少なくとも前記工具が前記主軸に装着する位置に前記低速区間を設定する下降時低速区間設定部とを備え、前記第一設定部は、前記上昇行程における前記第一加減速度を設定する上昇時第一設定部と、前記下降行程における前記第一加減速度を設定する下降時第一設定部とを備え、前記第二設定部は、前記上昇行程における前記第二加減速度を設定する上昇時第二設定部と、前記下降行程における前記第二加減速度を設定する下降時第二設定部とを備え、少なくとも、前記上昇時第一設定部が設定する前記第一加減速度、前記上昇時第二設定部が設定する前記第二加減速度、及び前記下降時第二設定部が設定する前記第二加減速度は、前記主軸ヘッドの移動開始時に前記第一速度に加速するときの移動開始時加減速度、及び前記主軸ヘッドが前記第三速度から減速して停止するときの移動停止時加減速度よりも小さい値であることを特徴とする。本発明は、ATC領域内で工具交換を行う際、主軸ヘッドが移動するときの加減速度を自由に設定できるので、主軸ヘッドの速度パターンを適切に変更することで、工作機械にかかる負荷を軽減しつつ工具交換時間を短縮できる。「加減速度」とは、加速するときの加速度と、減速するときの加速度の両方を含む概念である。
また、工作機械はATC領域内で主軸ヘッドを往復移動することで工具の脱着を行うので、本発明はATC領域内に低速区間を設けることで、工具交換の為に部材間が衝突することで生じる衝撃を軽減できる。本発明は低速区間の前後における加減速度を自由に設定できるので、工具交換の為に部材間が摺動することで工作機械にかかる負荷を軽減しつつ工具交換時間を短縮できる。低速区間は少なくともATC領域が入っていればよく、例えばATC領域からはみ出て設定しても良い。
また、本発明は上昇行程と下降行程の夫々において、低速区間を設定できる。上昇行程時、少なくともカムと摺動部とが互いに離間した状態から接触する位置に低速区間を設定するので、本発明は、カムと摺動部とが接触するときに発生する音と機械負荷を軽減できる。下降行程時、少なくとも工具が主軸に装着する位置に低速区間を設定するので、本発明は、工具が主軸に接触するときに発生する音と機械負荷を軽減できる。更に本発明は、上昇行程及び下降行程の夫々において、低速区間前後の第一加減速度と第二加減速度を自由に設定できるので、上昇行程と下降行程における速度パターンを個別に設定できる。故に本発明は上昇行程及び下降行程の夫々における部材間同士の接触、摺動等のタイミングを考慮して加減速度を設定することで、上昇行程及び下降行程に発生する機械負荷を低減できる。
また、少なくとも上昇行程における第一加減速度及び第二加減速度、及び下降行程における第二加減速度は、移動開始時加減速度、及び移動停止時加減速度よりも小さい値であるので、工具交換において、工作機械にかかる負荷を軽減できる。「加減速度が小さい」とは、加速するときの加速度、減速するときの加速度が小さいことを意味する。
請求項2の数値制御装置は、被削材の加工を行う加工領域と工具交換を行うATC領域との間で往復移動可能に設けた主軸ヘッドと、前記主軸ヘッドを往復移動可能に支持する移動機構と、前記主軸ヘッドが回転可能に支持し、工具を保持する主軸とを備え、前記主軸ヘッドを前記ATC領域内で往復移動することにより前記主軸に装着する現工具を次工具に交換する工具交換が可能な工作機械を制御するものであって、前記移動機構の動作を制御する制御部を備えた数値制御装置において、前記制御部は、前記ATC領域内において、前記主軸ヘッドが移動するときの加減速度を変更可能に設定する設定部と、第一速度で移動を開始した前記主軸ヘッドの移動速度を、前記ATC領域内において、前記第一速度よりも低速の第二速度に切替える区間である低速区間を設定する低速区間設定部とを備え、前記設定部は、前記主軸ヘッドを上昇する上昇行程における前記低速区間の前で前記第一速度から前記第二速度に減速するときの第一加減速度を設定する上昇時第一設定部と、前記上昇行程における前記低速区間の後で前記第二速度から前記第二速度よりも高速である第三速度に加速するときの第二加減速度を設定する上昇時第二設定部とを備え、前記上昇行程において、前記第一加減速度、及び前記第二加減速度は、前記主軸ヘッドが前記第三速度から減速して停止するときの移動停止時加減速度よりも小さい値であることを特徴とする。
請求項3の数値制御装置は、前記工作機械は、前記主軸ヘッドの昇降により、前記主軸ヘッドと一体して昇降する当接面と接離可能な当接部を備え、前記低速区間設定部は、前記当接面に前記当接部が当接する位置に前記低速区間を設定してもよい。
請求項4の数値制御装置の前記設定部は、前記主軸ヘッドを下降する下降行程における前記第一加減速度を設定する下降時第一設定部と、前記下降行程における前記第二加減速度を設定する下降時第二設定部とを備え、前記下降行程において、前記第一加減速度、及び前記第二加減速度は、前記主軸ヘッドの移動開始時に前記第一速度に加速するときの移動開始時加減速度よりも小さい値でもよい。
請求項5の数値制御装置において、前記工作機械は、基台に設け、前記移動機構で前記主軸ヘッドを昇降可能に支持するコラムと、複数の工具を保持可能で且つ前記コラムに対して旋回可能に設けた工具マガジンと、前記主軸に装着した前記工具を保持する工具保持機構と、前記主軸に設け、前記工具保持機構を押圧することにより前記主軸に装着した前記工具を開放する押圧部材と、前記主軸ヘッドに設け、前記主軸ヘッドを前記工具マガジンが旋回する位置であるATC原点に向けて上昇する前記上昇行程と、前記主軸ヘッドを前記ATC原点から下降する下降行程において、前記押圧部材を操作する操作部材とを備えるものであって、前記当接面は、前記操作部材を作動させる為のカムのカム面であって、前記当接部は、前記カムのカム面に摺動可能な摺動部であって、前記低速区間設定部は、前記上昇行程において、少なくとも前記カムと前記摺動部とが互いに離間した位置から接触する位置に前記低速区間を設定する上昇時低速区間設定部を備えてもよい。
請求項6の数値制御装置は、被削材の加工を行う加工領域と工具交換を行うATC領域との間で往復移動可能に設けた主軸ヘッドと、前記主軸ヘッドを往復移動可能に支持する移動機構と、前記主軸ヘッドが回転可能に支持し、工具を保持する主軸とを備え、前記主軸ヘッドを前記ATC領域内で往復移動することにより前記主軸に装着する現工具を次工具に交換する工具交換が可能な工作機械を制御するものであって、前記移動機構の動作を制御する制御部を備えた数値制御装置において、前記制御部は、前記ATC領域内において、前記主軸ヘッドが移動するときの加減速度を変更可能に設定する設定部と、第一速度で移動を開始した前記主軸ヘッドの移動速度を、前記ATC領域内において、前記第一速度よりも低速の第二速度に切替える区間である低速区間を設定する低速区間設定部とを備え、前記設定部は、前記主軸ヘッドを下降する下降行程における前記低速区間の前で前記第一速度から前記第二速度に減速するときの第一加減速度を設定する下降時第一設定部と、前記下降行程における前記低速区間の後で前記第二速度から前記第二速度よりも高速である第三速度に加速するときの第二加減速度を設定する下降時第二設定部とを備え、前記下降行程において、前記第一加減速度、及び前記第二加減速度は、前記主軸ヘッドの移動開始時に前記第一速度に加速するときの移動開始時加減速度よりも小さい値であることを特徴とする。
請求項7の数値制御装置において、前記工作機械は、前記主軸ヘッドの昇降により、前記主軸ヘッドと一体して昇降する当接面と接離可能な当接部を備え、前記低速区間設定部は、前記当接面に前記当接部が当接する位置に前記低速区間を設定してもよい。
請求項8の数値制御装置において、前記工作機械は、基台に設け、前記移動機構で前記主軸ヘッドを昇降可能に支持するコラムと、複数の工具を保持可能で且つ前記コラムに対して旋回可能に設けた工具マガジンと、前記主軸に装着した前記工具を保持する工具保持機構と、前記主軸に設け、前記工具保持機構を押圧することにより前記主軸に装着した前記工具を開放する押圧部材と、前記主軸ヘッドに設け、前記主軸ヘッドを前記工具マガジンが旋回する位置であるATC原点に向けて上昇する上昇行程と、前記主軸ヘッドを前記ATC原点から下降する前記下降行程において、前記押圧部材を操作する操作部材とを備えるものであって、前記当接面は、前記主軸に前記工具が装着するときに前記工具が当接する前記主軸の端面であって、前記当接部は、前記工具マガジンが保持する前記工具であって、前記低速区間設定部は、前記下降行程において、少なくとも前記工具が前記主軸に装着し前記端面に当接する位置に前記低速区間を設置する下降時低速区間設定部を備えてもよい。
請求項の制御方法は、被削材の加工を行う加工領域と工具交換を行うATC領域との間で往復移動可能に設けた主軸ヘッドと、前記主軸ヘッドを往復移動可能に支持する移動機構と、前記主軸ヘッドが回転可能に支持し、工具を保持する主軸と、基台に設け、前記移動機構で前記主軸ヘッドを昇降可能に支持するコラムと、複数の工具を保持可能で且つ前記コラムに対して旋回可能に設けた工具マガジンと、前記主軸に装着した前記工具を保持する工具保持機構と、前記主軸に設け、前記工具保持機構を押圧することにより前記主軸に装着した前記工具を開放する押圧部材と、前記主軸ヘッドに設け、前記主軸ヘッドを前記工具マガジンが旋回する位置であるATC原点に向けて上昇する上昇行程と、前記主軸ヘッドを前記ATC原点から下降する下降行程において、前記押圧部材を操作する操作部材とを備え、前記主軸ヘッドを前記ATC領域内で往復移動することにより前記主軸に装着する現工具を次工具に交換する工具交換が可能な工作機械を制御するものであって、前記移動機構の動作を制御する制御工程を備えた数値制御装置の制御方法において、前記制御工程は、前記ATC領域内において、前記主軸ヘッドが移動するときの加減速度を変更可能に設定する設定工程と、第一速度で移動を開始した前記主軸ヘッドの移動速度を、前記ATC領域内において、前記第一速度よりも低速の第二速度に切替える区間である低速区間を設定する低速区間設定工程とを備え、前記設定工程は、前記低速区間の前で前記第一速度から前記第二速度に減速するときの第一加減速度を設定する第一設定工程と、前記低速区間の後で前記第二速度から前記第二速度よりも高速である第三速度に加速するときの第二加減速度を設定する第二設定工程とを備え、前記低速区間設定工程は、前記上昇行程において、少なくとも前記操作部材を作動させる為のカムと、前記カムのカム面に摺動する摺動部とが互いに離間した状態から接触する位置に前記低速区間を設定する上昇時低速区間設定工程と、前記下降行程において、少なくとも前記工具が前記主軸に装着する位置に前記低速区間を設定する下降時低速区間設定工程とを備え、前記第一設定工程は、前記上昇行程における前記第一加減速度を設定する上昇時第一設定工程と、前記下降行程における前記第一加減速度を設定する下降時第一設定工程とを備え、前記第二設定工程は、前記上昇行程における前記第二加減速度を設定する上昇時第二設定工程と、前記下降行程における前記第二加減速度を設定する下降時第二設定工程とを備え、少なくとも、前記上昇時第一設定工程で設定する前記第一加減速度、前記上昇時第二設定工程で設定する前記第二加減速度、及び前記下降時第二設定工程で設定する前記第二加減速度は、前記主軸ヘッドの移動開始時に前記第一速度に加速するときの移動開始時加減速度、及び前記主軸ヘッドが前記第三速度から減速して停止するときの移動停止時加減速度よりも小さい値であることを特徴とする。数値制御装置は上記制御工程の設定工程を行うので、請求項1に記載の効果を得ることができる。
請求項10の制御方法は、被削材の加工を行う加工領域と工具交換を行うATC領域との間で往復移動可能に設けた主軸ヘッドと、前記主軸ヘッドを往復移動可能に支持する移動機構と、前記主軸ヘッドが回転可能に支持し、工具を保持する主軸とを備え、前記主軸ヘッドを前記ATC領域内で往復移動することにより前記主軸に装着する現工具を次工具に交換する工具交換が可能な工作機械を制御するものであって、前記移動機構の動作を制御する制御工程を備えた数値制御装置の制御方法において、前記制御工程は、前記ATC領域内において、前記主軸ヘッドが移動するときの加減速度を変更可能に設定する設定工程と、第一速度で移動を開始した前記主軸ヘッドの移動速度を、前記ATC領域内において、前記第一速度よりも低速の第二速度に切替える区間である低速区間を設定する低速区間設定工程とを備え、前記設定工程は、前記主軸ヘッドを上昇する上昇行程における前記低速区間の前で前記第一速度から前記第二速度に減速するときの第一加減速度を設定する上昇時第一設定工程と、前記上昇行程における前記低速区間の後で前記第二速度から前記第二速度よりも高速である第三速度に加速するときの第二加減速度を設定する上昇時第二設定工程とを備え、前記上昇行程において、前記第一加減速度、及び前記第二加減速度は、前記主軸ヘッドが前記第三速度から減速して停止するときの移動停止時加減速度よりも小さい値であることを特徴とする。
請求項11の制御方法は、被削材の加工を行う加工領域と工具交換を行うATC領域との間で往復移動可能に設けた主軸ヘッドと、前記主軸ヘッドを往復移動可能に支持する移動機構と、前記主軸ヘッドが回転可能に支持し、工具を保持する主軸とを備え、前記主軸ヘッドを前記ATC領域内で往復移動することにより前記主軸に装着する現工具を次工具に交換する工具交換が可能な工作機械を制御するものであって、前記移動機構の動作を制御する制御工程を備えた数値制御装置の制御方法において、前記制御工程は、前記ATC領域内において、前記主軸ヘッドが移動するときの加減速度を変更可能に設定する設定工程と、第一速度で移動を開始した前記主軸ヘッドの移動速度を、前記ATC領域内において、前記第一速度よりも低速の第二速度に切替える区間である低速区間を設定する低速区間設定工程とを備え、前記設定工程は、前記主軸ヘッドを下降する下降行程における前記低速区間の前で前記第一速度から前記第二速度に減速するときの第一加減速度を設定する下降時第一設定工程と、前記下降行程における前記低速区間の後で前記第二速度から前記第二速度よりも高速である第三速度に加速するときの第二加減速度を設定する下降時第二設定工程とを備え、前記下降行程において、前記第一加減速度、及び前記第二加減速度は、前記主軸ヘッドの移動開始時に前記第一速度に加速するときの移動開始時加減速度よりも小さい値であることを特徴とする。
工作機械1の斜視図。 工作機械1の上半分の縦断面図。 数値制御装置30と工作機械1の電気的構成を示すブロック図。 Z430に位置する主軸ヘッド7周囲の右側面図。 Z490に位置する主軸ヘッド7周囲の右側面図。 Z493に位置する主軸ヘッド7周囲の右側面図。 Z520に位置する主軸ヘッド7周囲の右側面図。 Z530に位置する主軸ヘッド7周囲の右側面図。 Z536に位置する主軸ヘッド7周囲の右側面図。 上昇行程における各Z軸座標を示す図。 下降行程における各Z軸座標を示す図。 ATC領域内における上昇行程の速度パターンを示す図表。 ATC領域内における下降行程の速度パターンを示す図表。 Z100からATC原点までの上昇行程の速度パターンを示す図表。 Z100からATC原点までの上昇行程の加減速度パターンを示す図表。 ATC原点からZ100までの下降行程の速度パターンを示す図表。 ATC原点からZ100までの下降行程の加減速度パターンを示す図表。 ATC原点からZ100までの下降行程の速度パターンの変形例を示す図表。 ATC原点からZ100までの下降行程の加減速度パターンの変形例を示す図表。 パラメータ設定処理の流れ図。 上昇行程制御処理の流れ図。 Z100からATC原点までの上昇行程の速度パターンを示す図表。 下降行程制御処理の流れ図。 ATC原点からZ100までの下降行程の速度パターンを示す図表。
本発明の実施形態を説明する。以下説明は図中に矢印で示す左右、前後、上下を使用する。工作機械1の左右方向、前後方向、上下方向は、夫々、工作機械1のX軸方向、Y軸方向、Z軸方向である。工具交換装置20の向きもこれに倣う。Z軸原点とはZ軸の機械原点をいう。機械原点とは、X軸、Y軸の機械座標が零である位置、Z軸の機械座標が被削材を加工可能な上限位置となる位置である。以下説明で、「主軸9に工具4を装着する」とは、「主軸9に工具ホルダ17を装着する」と同じ意味である。
図1,図2を参照し、工作機械1の構造を説明する。工作機械1は、ベース2、コラム5、主軸ヘッド7、主軸9、制御箱6、テーブル10、工具交換装置20、操作パネル24等を備える。ベース2は略直方体状の鉄製土台である。コラム5はベース2上部後方に立設する。主軸ヘッド7はコラム5前面に設けた後述するZ軸移動機構22(図2参照)で上下方向に移動可能に設ける。主軸ヘッド7は内部に主軸9を回転可能に支持する。主軸9は工具ホルダ17(図2参照)を装着し、主軸モータ52の駆動で回転する。主軸モータ52は主軸ヘッド7上部に固定する。工具ホルダ17は工具4を保持する。制御箱6は数値制御装置30(図3参照)を格納する。数値制御装置30は工作機械1の動作を制御する。テーブル10はベース2上部中央に設け、X軸モータ53、Y軸モータ54(図3参照)、X軸−Y軸ガイド機構(図示略)で、X軸方向とY軸方向に移動可能である。
工具交換装置20は円盤状の工具マガジン21を備える。工具マガジン21は左右一対のフレーム8でコラム5前面側に支持する。工具マガジン21は外周に複数のグリップアーム90を放射状に支持する。グリップアーム90は工具ホルダ17を着脱自在に保持する。工具交換装置20は工具マガジン21を旋回して工具交換指令が指示する工具を工具交換位置に割出して位置決めする。工具交換指令はNCプログラムで指令する。工具交換位置は工具マガジン21の最下部位置である。工具交換装置20は主軸9に装着する工具4と工具交換位置にある次工具とを交換する。操作パネル24は入力部25と表示部28を備える(図3参照)。作業者は入力部25で、NCプログラム、工具の種類、工具情報、各種パラメータ等を入力する。作業者が入力部25を操作すると、表示部28は各種入力画面と操作画面等を表示する。
図2に示す如く、Z軸移動機構22は一対のZ軸リニアガイド(図示略)、Z軸ボール螺子26、Z軸モータ51(図3参照)を備える。Z軸リニアガイドはZ軸方向に延び且つ主軸ヘッド7をZ軸方向に案内する。Z軸ボール螺子26は一対のZ軸リニアガイドの間に配置し、上側軸受部27と下側軸受部(図示略)により回転可能に設ける。主軸ヘッド7は背面にナット29を備える。ナット29はZ軸ボール螺子26に螺合する。Z軸モータ51はZ軸ボール螺子26を正逆方向に回転する。故に主軸ヘッド7はナット29と共にZ軸方向に移動する。
図2を参照し、主軸ヘッド7の内部構造を説明する。主軸ヘッド7は内部に主軸9を回転可能に支持する。主軸9は上下方向に延びる。主軸9は主軸モータ52の下方に延びる駆動軸にカップリング23で連結する。主軸9は、テーパ装着穴18、ホルダ挟持部19、ドローバ69を備える。テーパ装着穴18は主軸9下端部に設ける。テーパ装着穴18は主軸ヘッド7下部に位置する。ホルダ挟持部19はテーパ装着穴18上方に設ける。ドローバ69は主軸9の中心を通る軸孔内に同軸上に挿入する。図示外のバネはドローバ69を上方に常時付勢する。
工具ホルダ17は一端側に工具4を保持し、他端側にテーパ装着部17Aとプルスタッド17Bを備える。テーパ装着部17Aは略円錐状である。プルスタッド17Bはテーパ装着部17Aの頂上部から軸方向に突出する。テーパ装着部17Aは主軸9のテーパ装着穴18に装着する。テーパ装着穴18にテーパ装着部17Aを装着すると、ホルダ挟持部19はプルスタッド17Bを挟持する。ドローバ69がホルダ挟持部19を下方に押圧すると、ホルダ挟持部19はプルスタッド17Bの挟持を解除する。
主軸ヘッド7は後方上部内側にレバー部材60を備える。レバー部材60は略L字型で支軸61を中心に揺動自在である。支軸61は主軸ヘッド7内部に固定する。レバー部材60は縦方向レバー63と横方向レバー62を備える。縦方向レバー63は支軸61からコラム5側に対して斜め上方に延びて中間部65で上方に折曲して更に上方に延びる。横方向レバー62は支軸61からコラム5前方に略水平に延びる。横方向レバー62の先端部はドローバ69に直交して突設するピン58に上方から係合可能である。
縦方向レバー63は上端部背面にZ軸カム66を備える。Z軸カム66は右側面視台形状に形成する。Z軸カム66はコラム5側にカム面を備える。カム面は傾斜部66Aと直線部66Bを備える。傾斜部66Aは、カム面上部から後方に対して斜め下方に傾斜する部分である。傾斜部66Aは途中に急傾斜部66Cを備える。急傾斜部66Cは、傾斜部66Aのうち傾斜角が一番きつい部分である。直線部66Bは傾斜部66Aの下部から下方に直線状に延びる部分である。Z軸カム66のカム面は、上側軸受部27に固定したローラ67と接離可能である。主軸ヘッド7の昇降により、ローラ67はZ軸カム66のカム面を相対的に摺動する。引張バネ68は縦方向レバー63と主軸ヘッド7との間に弾力的に設ける。レバー部材60を右側面から見た場合、引張バネ68はレバー部材60を時計回りに常時付勢する。故にレバー部材60は横方向レバー62によるピン58の下方向への押圧を常時解除する方向に付勢される。
主軸9への工具ホルダ17の脱着動作を説明する。図2に示す如く、主軸9のテーパ装着穴18に、工具ホルダ17のテーパ装着部17Aが装着した状態で、主軸ヘッド7は上昇する。レバー部材60に設けたZ軸カム66はローラ67に接触して摺動する。ローラ67はZ軸カム66のカム面を下方に摺動する。レバー部材60は引張バネ68の付勢力に抗して支軸61を中心に反時計回りに回転する。横方向レバー62はピン58に上方から係合し、主軸9内部に設けたバネの付勢力に抗してドローバ69を下方に押圧する。ドローバ69はホルダ挟持部19を下方に付勢する。ホルダ挟持部19はプルスタッド17Bの挟持を解除する。工具ホルダ17は主軸9のテーパ装着穴18から取り外し可能となる。
主軸9のテーパ装着穴18に、工具ホルダ17のテーパ装着部17Aが挿入した状態で、主軸ヘッド7は下降する。レバー部材60に設けたZ軸カム66はローラ67に摺動する。ローラ67はZ軸カム66のカム面を上方に摺動する。レバー部材60は支軸61を中心に時計回りに回転する。横方向レバー62はピン58から上方に離れ、ドローバ69の下方への押圧を解除する。ドローバ69はバネで上方に移動し、ホルダ挟持部19の下方への付勢を解除する。ホルダ挟持部19はプルスタッド17Bを挟持する。主軸9への工具ホルダ17の装着は完了する。
図2を参照し、工具交換装置20の構造を説明する。工具交換装置20は複数の支点台70を工具マガジン21裏面外周に等間隔で固定する。支点台70はグリップアーム90を前後方向に揺動可能に軸支する。グリップアーム90はコラム5側に延びる一端部に把持部91を備える。把持部91は工具ホルダ17を着脱自在に把持する。グリップアーム90は支点台70近傍に主軸ヘッド7側に向けてローラ96と97を回転自在に軸支する。ローラ96は主軸ヘッド7の昇降により、主軸ヘッド7前面の右端部に沿って固定したDPカム11のカム面を摺動する。DPカム11のカム面は、直線部11Aと傾斜部11Bを備える。直線部11Aはカム面上部から下方に直線状に延びる部分である。傾斜部11Bは直線部11A下部から後方に対して斜め後方に緩やかに湾曲しながら傾斜する部分である。
ローラ97は主軸ヘッド7の昇降により、主軸ヘッド7前面の左右方向中央部に固定した浮動カム12のカム面を摺動する。浮動カム12のカム面は、カム面上部から中央部にかけて前方に緩やかに傾斜し該中央部で前方に山なりに膨出する。ローラ96がDPカム11のカム面を摺動する際、浮動カム12はローラ96とDPカム11が離れないように、グリップアーム90の動きを規制する。工具交換位置のグリップアーム90は支点台70を中心に揺動することで、把持部91を近接位置と退避位置の間を移動できる。近接位置は主軸9に近接して対向する位置、退避位置は主軸9から前方に離間する位置である。
グリップアーム90は把持部91とは反対側の他端部に、鋼球92を圧縮コイルバネ(図示略)で外側に付勢した状態で出退可能に保持する。工具マガジン21は断面円弧状の案内面81が周設された円筒状のグリップ支持カラー80を外挿する。鋼球92はグリップ支持カラー80の案内面81に弾力的に当接する。案内面81はグリップアーム90の他端部を案内する。故にグリップアーム90は支点台70を中心に安定して揺動できる。
図3を参照し、数値制御装置30の電気的構成を説明する。数値制御装置30は、CPU31、ROM32、RAM33、記憶装置34、入出力部35、駆動回路51A〜55A等を備える。CPU31は数値制御装置30を制御する。ROM32は、パラメータ設定プログラム、上昇行程制御プログラム、下降行程制御プログラム等を記憶する。パラメータ設定プログラムは、後述するパラメータ設定処理(図20参照)を実行するものである。上昇移動制御プログラムは、後述する上昇移動制御処理(図21参照)を実行するものである。下降移動制御プログラムは、後述する下降移動制御処理(図23参照)を実行するものである。RAM33は各種処理実行中の各種データを一時的に記憶する。記憶装置34は不揮発性であり作業者が入力部25で入力して登録したNCプログラム等を記憶する。NCプログラムは各種制御指令を含む複数のブロックで構成し、工作機械1の軸移動、工具交換等を含む各種動作をブロック単位で制御する。
駆動回路51AはZ軸モータ51とエンコーダ51Bに接続する。駆動回路52Aは主軸モータ52とエンコーダ52Bに接続する。駆動回路53AはX軸モータ53とエンコーダ53Bに接続する。駆動回路54AはY軸モータ54とエンコーダ54Bに接続する。駆動回路55Aはマガジンモータ55とエンコーダ55Bに接続する。駆動回路51A〜55AはCPU31から指令を受け、対応する各モータ51〜55に駆動電流を夫々出力する。駆動回路51A〜55Aはエンコーダ51B〜55Bからフィードバック信号を受け、位置と速度のフィードバック制御を行う。フィードバック信号はパルス信号である。入出力部35は入力部25と表示部28に夫々接続する。
図4〜図11を参照し、工具交換動作の流れを説明する。NCプログラムを1ブロック解釈して生成した制御指令が工具交換指令の場合、CPU31は工具交換動作を実行する。工具交換動作は上昇行程、工具マガジン旋回、下降行程を備える。CPU31は上昇行程、工具マガジン旋回、下降行程の順に実行する。図10,図11に示す上昇行程と下降行程中の主軸ヘッド7の各Z位置は一例である。
本実施形態は、Z軸の機械原点をZ軸原点と呼ぶ。機械原点とは、例えばX軸、Y軸の機械座標が零である位置、Z軸の機械座標が被削材を加工可能な上限位置となる位置である。例えばZ軸原点よりもテーブル10(図1参照)側の領域は加工領域、Z軸原点に対して加工領域とは反対側の領域はATC領域である。加工領域は被削材の加工を行う為の領域である。ATC領域は工具交換装置20を用いた工具交換を行う為の領域である。
[上昇行程]
主軸ヘッド7は例えば被削材の加工位置(例えばZ100)から上昇を開始する。主軸ヘッド7は加工領域からATC領域内に入る。工具交換位置に在るグリップアーム90のローラ96は、DPカム11の直線部11Aを下方に摺動する。図4に示す如く、主軸ヘッド7がZ430に到達すると、ローラ96はDPカム11の傾斜部11Bに入る。主軸ヘッド7の上昇により、ローラ96はDPカム11の傾斜部11Bを下方に摺動する。ローラ96はコラム5側に移動するので、グリップアーム90は、支点台70(図2参照)を中心に右側面視反時計回りに揺動する。把持部91は主軸9の近接位置に移動する。主軸ヘッド7がZ490に到達すると、ローラ67はZ軸カム66の傾斜部66Aに接触する(図5参照)。主軸ヘッド7の上昇により、ローラ67はZ軸カム66の傾斜部66Aを下方に摺動する。
主軸ヘッド7がZ493に到達すると、ローラ96はDPカム11の傾斜部11Bのうち傾斜区間のうち傾斜角が一番きつい区間を下方に摺動する(図6参照)。主軸ヘッド7がZ520に到達すると、ローラ67はZ軸カム66の傾斜部66Aのうち傾斜角が一番きつい急傾斜部66Cを摺動する(図7参照)。グリップアーム90はコラム5側に更に揺動し、把持部91は主軸9に装着した工具ホルダ17を把持する。レバー部材60は支軸61を中心に反時計回りに揺動し、ピン58を介してドローバ69を押し下げる。ホルダ挟持部19は工具ホルダ17の挟持を解除する。工具ホルダ17は主軸9のテーパ装着穴18から取り外し可能となる。
主軸ヘッド7がZ530に到達すると、ローラ96はDPカム11の傾斜部11Bから下方に離れる(図8参照)。ローラ67はZ軸カム66の傾斜部66Aを下方に摺動し、主軸ヘッド7がZ536に到達すると、Z軸カム66の直線部66Bに入る(図9参照)。主軸ヘッド7は更に上昇し、工具ホルダ17は主軸9から抜ける。ローラ67はZ軸カム66の直線部66Bを下方に摺動する。主軸ヘッド7はATC原点(Z650)に到達して停止する。
[工具マガジン旋回]
工具マガジン21は旋回し、次工具を工具交換位置に割り出す。次工具は工具交換指令が指定する工具である。工具交換位置に在るグリップアーム90の把持部91は次工具の工具ホルダ17を把持する。工具ホルダ17のプルスタッド17Bは、主軸9のテーパ装着穴18の下方に位置する。
[下降行程]
図9に示す如く、主軸ヘッド7はATC原点(Z650)から下降を開始する。ローラ67はZ軸カム66の直線部66Bを上方に摺動する。工具ホルダ17のプルスタッド17Bは、主軸9のテーパ装着穴18に下方から進入する。主軸ヘッド7がZ536に到達すると、ローラ67はZ軸カム66の傾斜部66Aに入る。主軸ヘッド7がZ530に到達すると、ローラ96はDPカム11の傾斜部11Bの下端に接触する(図8参照)。主軸ヘッド7がZ520に到達すると、ローラ67はZ軸カム66の傾斜部66Aのうち傾斜角が一番きつい急傾斜部66Cを上方に摺動する(図7参照)。レバー部材60は時計回りに揺動するので、ドローバ69はバネで上方に移動する。主軸ヘッド7がZ510に到達すると、主軸9のテーパ装着穴18の端面に、工具ホルダ17は当接する。工具ホルダ17のテーパ装着部17Aはテーパ装着穴18に装着する。ドローバ69が更に上方に移動すると、ドローバ69によるホルダ挟持部19の押圧は解除する。ホルダ挟持部19は工具ホルダ17を挟持する。工具ホルダ17は主軸9のテーパ装着穴18から取り外し不能となる。
主軸ヘッド7がZ493に到達すると、ローラ96はDPカム11の傾斜部11Bのうち傾斜角が一番きつい区間を上方に摺動する(図6参照)。グリップアーム90は支点台70を中心に時計回りに揺動する。把持部91は、退避位置に向けて工具ホルダ17から前方に離間する。主軸ヘッド7がZ490に到達すると、ローラ67はZ軸カム66の傾斜部66Aの上端部から離れる(図5参照)。グリップアーム90の把持部91は退避位置に移動する。主軸ヘッド7がZ430に到達すると、ローラ96はDPカム11の直線部11Aに入る(図4参照)。主軸ヘッド7の下降により、ローラ96はDPカム11の直線部11Aを上方に摺動する。主軸ヘッド7は更に下降し、ATC領域から加工領域内に入り、目標位置である加工位置(Z100)で停止する。工具交換動作は終了する。
図10〜図13を参照し、工具交換動作中に発生する機械負荷を説明する。機械負荷とは、工作機械1を構成する部材にかかる負荷を意味する。図10に示す上昇行程では、Z490でローラ67にZ軸カム66が接触する瞬間に音が発生し、少なくともZ軸カム66とローラ67に機械負荷が発生する。図11に示す下降行程では、Z510で主軸9のテーパ装着穴18の端面に、工具ホルダ17が接触する瞬間に音が発生し、少なくとも主軸9に機械負荷が発生する。Z490とZ510で発生する音と機械負荷を低減する為、本実施形態はZ490とZ510で主軸ヘッド7の移動速度を低速にする。
上記の通り、工具交換動作では、コラム5に設けたローラ67はZ軸カム66のカム面を摺動する。Z軸カム66のカム面は、傾斜部66Aを備える。グリップアーム90のローラ96はDPカム11のカム面を摺動する。DPカム11のカム面は、傾斜部11Bを備える。ローラ67,96がカム面の傾斜部66A,11Bに接触するとき、Z軸カム66とDPカム11には、機械負荷が発生する。
ローラ67がZ軸カム66の傾斜部66Aに接触するとき、及びローラ96がDPカム11の傾斜部11Bに接触するとき、Z軸カム66とDPカム11には、ローラ67,96の接触方向に加速度aが生じ、Z軸カム66とDPカム11には機械負荷(F=Ma:Mはカムの質量)が発生する。故に本実施形態は、工具交換動作にて、ローラ67がZ軸カム66の傾斜部66Aに接触する時、及びローラ96がDPカム11の傾斜部11Bに接触する時、主軸ヘッド7の加減速度が小さくなるように制御する。
図10に示す如く、上昇行程にて、ローラ96がDPカム11の傾斜部11Bに接触する区間Aは、Z430〜Z530区間である。ローラ67がZ軸カム66の傾斜部66Aに接触する区間Bは、Z490〜Z536区間である。図11に示す如く、下降行程にて、ローラ96がDPカム11の傾斜部11Bに接触する区間Aは、Z530〜Z430区間である。ローラ67がZ軸カム66の傾斜部66Aに接触する区間Bは、Z536〜Z490区間である。故に本実施形態の上昇行程は、主軸ヘッド7の移動速度を少なくともZ490で低速にすると共に、区間AとBにおける主軸ヘッド7の加減速度を小さくする制御を行う。下降行程は、主軸ヘッド7の移動速度を少なくともZ510で低速にすると共に、区間AとBにおける主軸ヘッド7の加減速度を小さくする制御を行う。上昇行程と下降行程における主軸ヘッド7の速度と加減速度の具体的制御は後述する。
図12,図13を参照し、ATC領域内に設定する低速区間と加減速度を説明する。本実施形態は、ATC領域内に低速区間を設定する。低速区間とは、主軸ヘッド7の移動速度を早送り速度VmaxとATC速度VHよりも低速にする区間である。本実施形態は更にATC領域内における低速区間の前後の加減速度を、加工領域内における加減速度の設定とは別に設定可能である。ATC領域内の上昇行程時に設定可能なパラメータは、以下の通りである。
・早送り速度Vmax:早送り最高速度
・ATC速度VH:ATC領域内の最高速度
・低速速度VL:低速区間の速度
・上昇時低速開始座標Zu1:低速区間のZ座標下限値
・上昇時低速終了座標Zu2:低速区間のZ座標上限値
・加減速度Au:早送り速度から低速速度に減速するときの減速度
・加減速度Bu:低速速度から早送り速度に加速するときの加速度
・加減速度Cu:早送り速度から速度0に減速するときの減速度
図12に示す如く、主軸ヘッド7は加工位置から上昇を開始し、ATC領域内にてt1で早送り速度Vmaxで上昇する。主軸ヘッド7はt2で減速を開始し、t3で低速速度VLになる。主軸ヘッド7はt3からt4まで低速速度VLで上昇する。t3〜t4は低速区間である。本実施形態は例えばローラ67にZ軸カム66が接触する瞬間(Z490)で低速となるように低速区間を設ける。低速区間は、上昇時低速開始座標Zu1と上昇時低速終了座標Zu2で設定する。低速区間内でローラ67にZ軸カム66が接触するので、本実施形態は該接触時に発生する音と機械負荷を低減できる。
主軸ヘッド7はt4で加速を開始し、t5でATC速度VHになる。主軸ヘッド7はt5からt6までATC速度VHで上昇する。主軸ヘッド7はt6で減速を開始し、t7で停止しATC原点に到達する。本実施形態はt2〜t3区間の加減速度Au、t4〜t5区間の加減速度Bu、t6〜t7区間の加減速度Cuを自由に設定できる。故に本実施形態は加減速度AuとBuを、例えば加工領域内で設定する加減速度よりも小さくすることで、工具交換動作時に発生する機械負荷を低減できる。
ATC領域内の下降行程時に設定可能なパラメータは、以下の通りである。
・早送り速度Vmax:早送り最高速度
・ATC速度VH:ATC領域内の最高速度
・低速速度VL:低速区間の速度
・下降時低速開始座標Zd1:低速区間のZ座標上限値
・下降時低速終了座標Zd2:低速区間のZ座標下限値
・加減速度Cd:速度0からATC速度に加速するときの加速度
・加減速度Bd:ATC速度から低速速度に減速するときの減速度
・加減速度Ad:低速速度から早送り速度Vmaxに加速するときの加速度
図13に示す如く、主軸ヘッド7はt11でATC原点から下降を開始し、t12でATC速度VHになる。主軸ヘッド7はt12からt13までATC速度VHで下降する。主軸ヘッド7はt13で減速を開始し、t14で低速速度VLになる。主軸ヘッド7はt14からt15まで低速速度VLで下降する。t14〜t15は低速区間である。本実施形態は例えば主軸9のテーパ装着穴18の端面に、工具ホルダ17が接触する瞬間(Z510)で低速となるように低速区間を設ける。低速区間は、下降時低速開始座標Zd1と下降時低速終了座標Zd2で設定する。低速区間内で主軸9のテーパ装着穴18の端面に工具ホルダ17が接触するので、本実施形態は該接触時に発生する音と機械負荷を低減できる。
主軸ヘッド7はt15で加速を開始し、t16で早送り速度Vmaxになる。主軸ヘッド7は加工位置に向けて、ATC領域を早送り速度Vmaxで下降する。本実施形態はt11〜t12区間の加減速度Cd、t13〜t14区間の加減速度Bd、t15〜t16区間の加減速度Adを自由に設定できる。故に本実施形態は加減速度BdとAdを、例えば加工領域内で設定する加減速度よりも小さくすることで、工具交換動作時に発生する機械負荷を低減できる。
図14,図15を参照し、加工位置(Z100)からATC原点(Z650)までの上昇行程時における主軸ヘッド7の速度と加減速度の具体例を説明する。加工領域内からの上昇行程時に設定可能なパラメータと設定値の一例は、以下の通りである。加減速度Xは、加工領域内の移動開始時における加減速度である。
・早送り速度Vmax:50000(mm/min)
・ATC速度VH:50000(mm/min)
・低速速度VL:30000(mm/min)
・上昇時低速開始座標Zu1:490(mm)
・上昇時低速終了座標Zu2:490(mm)
・加減速度Au:3.704(m/sec
・加減速度Bu:3.704(m/sec
・加減速度Cu:8.000(m/sec
・加減速度X:10.000(m/sec
本実施例は、上昇時低速開始座標Zu1と上昇時低速終了座標Zu2を同一Z座標に設定するので、低速区間はZ490となる。
主軸ヘッド7はt21で加工位置Z100から上昇を開始する。t21〜t22区間の加減速度Xは10.000(m/sec)である。故にt22で主軸ヘッド7の移動速度は、早送り速度Vmax=50000(mm/min)になる。t22〜t23区間の加減速度は0である。故に主軸ヘッド7は50000(mm/min)で上昇し、加工領域からATC領域内に入る。主軸ヘッド7はt23でZ430に到達し減速を開始する。Z430は、ローラ96がDPカム11の傾斜部11Bに入る位置である。t23〜t24区間の加減速度Auは3.704(m/sec)である。故にt24で主軸ヘッド7の速度は、低速速度VL=30000(mm/min)になる。主軸ヘッド7はt24でZ490に到達し、ローラ67にZ軸カム66が接触する。主軸ヘッド7の速度が低速速度のときにローラ67にZ軸カム66が接触するので、該接触時に発生する音と機械負荷を低減できる。
主軸ヘッド7はt24で加速を開始する。t24〜t25区間の加減速度Buは3.704(m/sec)である。故にt25で主軸ヘッド7の速度は、ATC速度VH=5000(mm/min)になる。t25〜t26区間の加減速度は0である。故に主軸ヘッド7は50000(mm/min)で上昇する。主軸ヘッド7はt26で減速を開始する。t26〜t27区間の加減速度Cuは8.000(m/sec)である。故にt27で主軸ヘッド7の速度は0になりATC原点で停止する。
t23〜t25区間は、区間Aを含む。t24〜t25区間は、区間Bを含む。本実施形態は、早送り速度から低速速度に減速するt23〜t25区間に加減速度Auを設定し、低速速度から早送り速度に加速するt24〜t25区間に加減速度Buを設定する。加減速度Au、Buは、加減速度X、Cuよりも小さい値であるので、少なくとも区間A、Bにおいて加減速度を小さくできる。故に本実施形態は、上昇行程時に区間A,Bで発生する機械負荷を低減できるので、機械寿命の低下を抑制できる。
図16,図17を参照し、ATC原点(Z650)から加工位置(Z100)までの下降行程時における主軸ヘッド7の速度と加減速度の具体例を説明する。ATC領域内のATC原点から加工領域内への下降行程時に設定可能なパラメータと設定値の一例は、以下の通りである。加減速度Xは、加工領域内の移動終了時における加減速度である。
・早送り速度Vmax:50000(mm/min)
・ATC速度VH:50000(mm/min)
・低速速度VL:30000(mm/min)
・下降時低速開始座標Zd1:510(mm)
・下降時低速終了座標Zd2:510(mm)
・加減速度Cd:8.000(m/sec
・加減速度Bd:3.704(m/sec
・加減速度Ad:3.704(m/sec
・加減速度X:10.000(m/sec
本実施例は、下降時低速開始座標Zd1と下降時低速終了座標Zd2を同一Z座標に設定するので、低速区間はZ510となる。
主軸ヘッド7はt31でATC原点(Z650)から下降を開始する。t31〜t32区間の加減速度Cdは8.000(m/sec)である。故にt32で主軸ヘッド7の速度は、ATC速度VH=50000(mm/min)になる。t32〜t33区間の加減速度は0である。故に主軸ヘッド7は50000(mm/min)で下降する。主軸ヘッド7はt33でZ570に到達し減速を開始する。t33〜t34区間の加減速度Bdは3.704(m/sec)である。故にt34で主軸ヘッド7の速度は、低速速度VL=30000(mm/min)になる。主軸ヘッド7はt34でZ510に到達し、主軸9のテーパ装着穴18の端面に、工具ホルダ17が衝突するので、該衝突時に発生する音と機械負荷を低減できる。
主軸ヘッド7はt34で加速を開始する。t34〜t35区間の加減速度Adは3.704(m/sec)である。故にt35で主軸ヘッド7の速度は、ATC速度VH=5000(mm/min)になる。t35〜t36区間の加減速度は0である。故に主軸ヘッド7は50000(mm/min)でATC領域内から加工領域内を下降する。主軸ヘッド7はt36で減速を開始する。t36〜t37区間の加減速度Xは10.000(m/sec)である。故にt37で主軸ヘッド7の速度は0になり加工位置(Z100)で停止する。
t33〜t34区間は、区間Aの一部と区間Bの一部を含む。t34〜t35区間も、区間Aの一部と区間Bの一部を含む。本実施形態は、ATC速度から低速速度に減速するt33〜t34区間に加減速度Bdを設定し、低速速度から早送り速度に加速するt34〜t35区間に加減速度Adを設定する。加減速度Bd、Adは、加減速度Cd、Xよりも小さい値であるので、区間A、Bにおいて加減速度を小さくできる。区間AのうちZ450〜Z430区間はt35〜t36区間内であるが、t35〜t36区間の加減速度は0である。故に本実施形態は、下降行程時においても区間A,Bで発生する機械負荷を低減できるので、機械寿命の低下を抑制できる。
図18,図19を参照し、下降行程時における主軸ヘッド7の速度と加減速度の変形例を説明する。図15,図16に示す上記の具体例は、下降時低速開始座標Zd1と下降時低速終了座標Zd2を同一Z座標に設定し、低速区間をZ510に到達する瞬間とする。変形例は、下降時低速開始座標Zd1と下降時低速終了座標Zd2を、例えば以下の様に異なるZ座標に設定してもよい。下降時低速開始座標Zd1、下降時低速終了座標Zd2、加減速度Bd以外のパラメータは上記具体例と同じである。
・下降時低速開始座標Zd1:510(mm)
・下降時低速終了座標Zd2:536(mm)
・加減速度Bd:8.000(m/sec
本変形例は、下降時低速開始座標Zd1と下降時低速終了座標Zd2が異なるので、低速区間はZ536〜Z510となる。
主軸ヘッド7はt41でATC原点(Z650)から下降を開始する。t41〜t42区間の加減速度Cdは8.000(m/sec)である。故にt42で主軸ヘッド7の速度は、ATC速度VH=50000(mm/min)になる。t42〜t43区間の加減速度は0である。故に主軸ヘッド7は50000(mm/min)で下降する。主軸ヘッド7はt43で減速を開始する。
t43〜t44区間の加減速度Bdは8.0000(m/sec)である。本変形例では、低速区間をZ536〜Z510に設定するので、ATC速度から低速速度に減速するときの加減速度Bdは、ローラ67がZ軸カム66の傾斜部66Aに接触していない区間となる。故に本変形例は加減速度Bdを上記具体例の加減速度Bdよりも大きい値に設定してもよい。加減速度Bdを大きい値に設定することで、主軸ヘッド7の速度が低速速度に到達する時間を短くできるので、下降行程の時間を短縮でき、工具交換動作にかかる時間を短縮できる。t44で主軸ヘッド7の速度は、低速速度VL=30000(mm/min)になる。主軸ヘッド7はt44でZ536に到達し、主軸9のテーパ装着穴18の端面に、工具ホルダ17が衝突するので、該衝突時に発生する音と機械負荷を低減できる。
t44〜t45区間の加減速度は0である。故に主軸ヘッド7は30000(mm/min)で下降する。主軸ヘッド7はt45で加速を開始する。t45〜t46区間の加減速度Adは3.704(m/sec)である。故にt46で主軸ヘッド7の速度は、早送り速度Vmax=50000(mm/min)になる。t46〜t47区間の加減速度は0である。故に主軸ヘッド7は50000(mm/min)でATC領域内から加工領域内を下降する。主軸ヘッド7はt47で減速を開始する。t47〜t48区間の加減速度Xは10.000(m/sec)である。故にt48で主軸ヘッド7の速度は0になり、目標位置である加工位置(Z100)で停止する。
t44〜t45区間は、区間Aの一部と区間Bの一部を含む。t45〜t46区間も、区間Aの一部と区間Bの一部を含む。t46〜t47区間は、区間Aの一部を含む。本変形例は、低速速度となるt44〜t45区間に加減速度0を設定し、低速速度から早送り速度に加速するt45〜t46区間に加減速度Adを設定する。早送り速度となるt46〜t47区間に加減速度0を設定する。加減速度Adは、加減速度Cd、Xよりも小さい値であるので、区間A、Bにおいて加減速度を小さくできる。故に本変形例でも、下降行程時において区間A,Bで発生する機械負荷を低減できるので、機械寿命の低下を抑制できる。
図20を参照し、パラメータ設定処理を説明する。作業者が操作パネル24の入力部25で所定操作を実行すると、CPU31はROM32からパラメータ設定プログラムを読出し本処理を実行する。本処理は、後述する上昇行程制御処理と下降行程制御処理で使用する各種パラメータを予め設定する処理である。CPU31はパラメータの設定画面(図示略)を表示する(S100)。作業者は設定画面を見ながら入力部25で各種パラメータを入力する。CPU31は各種パラメータの入力を受け付け、早送り速度Vmaxと加減速度Xを設定する(S101)。CPU31はATC速度VHと低速速度VLを設定する(S102)。CPU31は上昇時低速開始座標Zu1、上昇時低速終了座標Zu2、加減速度Au、Bu、Cuを設定する(S103)。CPU31は、下降時低速開始座標Zd1、下降時低速終了座標Zd2、加減速度Ad、Bd、Cdを設定する(S104)。設定したパラメータは例えばRAM33に記憶するとよい。
図21,図22を参照し、CPU31が実行する上昇行程制御処理を説明する。工具交換動作の上昇移動行程を実行する時、CPU31はROM32から上昇行程制御プログラムを読出し、本処理を実行する。上記パラメータ設定処理(図20参照)で予め設定した上昇行程に関係するパラメータと設定値の一例は以下の通りである。
・早送り速度Vmax:50000(mm/min)
・ATC速度VH:45000(mm/min)
・低速速度VL:30000(mm/min)
・上昇時低速開始座標Zu1:510(mm)
・上昇時低速終了座標Zu2:520(mm)
・加減速度Au:5.000(m/sec
・加減速度Bu:5.000(m/sec
・加減速度Cu:8.000(m/sec
・加減速度X:10.000(m/sec
低速区間はZ510〜Z520である(図22参照)。
CPU31は減速開始座標ZuaとZucを計算する(S1)。減速開始座標Zuaは、t53で早送り速度Vmaxから低速速度VLに減速を開始する座標である。減速開始座標Zucは、t57でATC速度VHから速度0に減速を開始する座標である。減速開始座標Zuaは以下の数1、減速開始座標Zucは以下の数2で計算するとよい。計算した減速開始座標ZuaとZucは例えばRAM33に記憶するとよい。
ZatcはATC原点のZ座標(Z650)である。Laは、減速開始座標Zuaから上昇時低速開始座標Zu1までの距離であり、図22に示すグレー領域Laの面積に相当する。Lcは、減速開始座標ZucからATC原点までの距離であり、グレー領域Lcの面積に相当する。本実施例の計算による減速開始座標Zuaは465.556(mm)、減速開始座標Zucは614.843(mm)である。
CPU31はt51で加工位置(Z100)から主軸ヘッド7の上昇を開始し、速度0から早送り速度Vmaxまで加減速度Xで加速する(S2)。加速後、t52で移動速度は早送り速度Vmaxに到達する。t52〜t53区間の加減速度は0である。故に主軸ヘッド7は早送り速度Vmaxで上昇し、加工領域からATC領域内に入る。
CPU31は主軸ヘッド7が減速開始座標Zuaに到達したか否か判断する(S7)。主軸ヘッド7が減速開始座標Zuaに到達するまでは(S7:NO)、CPU31はS7に戻り、早送り速度Vmaxで上昇し続ける。t53で主軸ヘッド7が減速開始座標Zuaに到達した場合(S7:YES)、CPU31は早送り速度Vmaxから低速速度VLまで加減速度Auで減速する(S8)。主軸ヘッド7が減速開始座標Zuaに到達したか否かはエンコーダ51Bの検出値に基づいて判断する。CPU31は主軸ヘッド7が上昇時低速開始座標Zu1に到達したか否かエンコーダ51Bの検出値に基づいて判断する(S9)。主軸ヘッド7が上昇時低速開始座標Zu1に到達するまでは(S9:NO)、CPU31はS9に戻り減速し続ける。t54で主軸ヘッド7が上昇時低速開始座標Zu1に到達すると(S9:YES)、移動速度は低速速度VLに到達する。故にCPU31は主軸ヘッド7を低速速度VLで上昇する(S10)。低速区間であるZ510〜Z520では、ローラ67がZ軸カム66のカム面に衝突するので、該衝突時に発生する音と機械負荷を低減できる。
CPU31は主軸ヘッド7が上昇時低速終了座標Zu2に到達したか否かエンコーダ51Bの検出値に基づいて判断する(S11)。主軸ヘッド7が上昇時低速終了座標Zu2に到達するまでは(S11:NO)、CPU31はS10に戻り、低速速度VLで主軸ヘッド7を上昇し続ける。t55で主軸ヘッド7が上昇時低速終了座標Zu2に到達した場合(S11:YES)、CPU31は低速速度VLからATC速度VHまで加減速度Buで加速する(S12)。加速後、t56で移動速度はATC速度VHに到達する。t56〜t57区間の加減速度は0である。故に主軸ヘッド7はATC速度VHで上昇する。
CPU31は主軸ヘッド7が減速開始座標Zucに到達したか否かエンコーダ51Bの検出値に基づいて判断する(S13)。主軸ヘッド7が減速開始座標Zucに到達するまでは(S13:NO)、S13に戻り、ATC速度VHで上昇し続ける。t57で主軸ヘッド7が減速開始座標Zucに到達した場合(S13:YES)、CPU31はATC速度VHから速度0まで加減速度Cuで減速する(S14)。t58で、主軸ヘッド7はATC原点(Z650)に到達し、移動速度は0になる。工具交換動作の上昇行程は完了する。CPU31は本処理を終了する。
図23,図24を参照し、CPU31が実行する下降行程制御処理を説明する。工具交換動作の下降移動行程を実行する時、CPU31はROM32から下降行程制御プログラムを読出し、本処理を実行する。上記パラメータ設定処理(図20参照)で予め設定した下降行程に関係するパラメータと設定値の一例は以下の通りである。
・早送り速度Vmax:50000(mm/min)
・ATC速度VH:45000(mm/min)
・低速速度VL:30000(mm/min)
・下降時低速開始座標Zd1:520(mm)
・下降時低速終了座標Zd2:510(mm)
・加減速度Cd:5.000(m/sec
・加減速度Bd:5.000(m/sec
・加減速度Ad:8.000(m/sec
・加減速度X:10.000(m/sec
低速区間はZ520〜Z510である(図24参照)。
CPU31は減速開始座標ZdbとZdxを計算する(S21)。減速開始座標Zdbは、t63でATC速度VHから低速速度VLに減速を開始する座標である。減速開始座標Zdxは、t67で早送り速度Vmaxから速度0に減速を開始する座標である。減速開始座標Zdbは以下の数3、減速開始座標Zdxは以下の数4で計算するとよい。計算した減速開始座標ZdbとZdxは例えばRAM33に記憶するとよい。
Zpは目標位置である加工位置のZ座標(Z100)である。Lbは、減速開始座標Zdbから下降時低速開始座標Zd1までの距離であり、図24に示すグレー領域Lbの面積に相当する。Lxは、減速開始座標Zdxから加工位置(Z100)までの距離であり、グレー領域Lxの面積に相当する。本実施例の計算による減速開始座標Zdbは465.556(mm)、減速開始座標Zdxは614.843(mm)である。
CPU31はt61でATC原点(Z650)から主軸ヘッド7の下降を開始し、速度0からATC速度VHまで加減速度Cdで加速する(S22)。加速後、t62で移動速度はATC速度VHに到達する。t62〜t63区間の加減速度は0である。故に主軸ヘッド7はATC速度VHで下降する。
CPU31は主軸ヘッド7が減速開始座標Zdbに到達したか否かエンコーダ51Bの検出値に基づいて判断する(S27)。主軸ヘッド7が減速開始座標Zdbに到達するまでは(S27:NO)、CPU31はS27に戻り、ATC速度VHで下降し続ける。t63で主軸ヘッド7が減速開始座標Zdbに到達した場合(S27:YES)、CPU31はATC速度VHから低速速度VLまで加減速度Bdで減速する(S28)。CPU31は主軸ヘッド7が下降時低速開始座標Zd1に到達したか否かエンコーダ51Bの検出値に基づいて判断する(S29)。主軸ヘッド7が下降時低速開始座標Zd1に到達するまでは(S29:NO)、CPU31はS29に戻り減速し続ける。t64で主軸ヘッド7が下降時低速開始座標Zd1に到達すると(S29:YES)、移動速度は低速速度VLになる。CPU31は主軸ヘッド7を低速速度VLで下降する(S30)。低速区間であるZ520〜Z510では、主軸9のテーパ装着穴18の端面に工具ホルダ17が接触するので、該接触時に発生する音と機械負荷を低減できる。
CPU31は主軸ヘッド7が下降時低速終了座標Zd2に到達したか否かエンコーダ51Bの検出値に基づいて判断する(S31)。主軸ヘッド7が下降時低速終了座標Zd2に到達するまでは(S31:NO)、CPU31はS30に戻り、低速速度VLで主軸ヘッド7を下降し続ける。t65で主軸ヘッド7が下降時低速終了座標Zd2に到達した場合(S31:YES)、CPU31は低速速度VLから早送り速度Vmaxまで加減速度Adで加速する(S32)。加速後、t66で移動速度は早送り速度Vmaxに到達する。t66〜t67区間の加減速度は0である。故に主軸ヘッド7は早送り速度Vmaxで下降する。
CPU31は主軸ヘッド7が減速開始座標Zdxに到達したか否かエンコーダ51Bの検出値に基づいて判断する(S33)。主軸ヘッド7が減速開始座標Zdxに到達するまでは(S33:NO)、S33に戻り、早送り速度Vmaxで下降し続ける。t67で主軸ヘッド7が減速開始座標Zdxに到達した場合(S33:YES)、CPU31は早送り速度Vmaxから速度0まで加減速度Xで減速する(S34)。t68で、主軸ヘッド7は目標位置である加工位置(Z100)に到達し、移動速度は0になる。工具交換動作の下降行程は完了する。CPU31は本処理を終了する。
以上説明にて、ホルダ挟持部19は本発明の工具保持機構の一例である。ドローバ69は本発明の押圧部材の一例である。レバー部材60は本発明の操作部材の一例である。Z軸カム66は本発明のカムの一例である。ローラ67は本発明の摺動部の一例である。CPU31は本発明の制御部の一例である。図20のパラメータ設定処理を実行するCPU31は本発明の設定部の一例である。
図20のS103、S104の処理を実行するCPU31は低速区間設定部の一例である。S103の処理で上昇時低速開始座標Zu1と上昇時低速終了座標Zu2を設定するCPU31は、本発明の上昇時低速区間設定部の一例である。S103の処理で加減速度Auを設定するCPU31は、上昇時第一設定部の一例である。S103の処理で加減速度Buを設定するCPU31は、本発明の上昇時第二設定部の一例である。S104の処理で下降時低速開始座標Zd1と下降時低速終了座標Zd2を設定するCPU31は、本発明の下降時低速区間設定部の一例である。S104の処理で加減速度Bdを設定するCPU31は、本発明の下降時第一設定部の一例である。S104の処理で加減速度Adを設定するCPU31は、本発明の下降時第二設定部の一例である。
早送り速度VmaxとATC速度VHは、本発明の第一速度と第三速度の一例である。低速速度VLは、本発明の第二速度の一例である。加減速度AuとBdは、本発明の第一加減速度の一例である。加減速度BuとAdは、本発明の第二加減速度の一例である。上昇行程時の加減速度X、下降行程時の加減速度Cdは、本発明の移動開始時加減速度の一例である。上昇行程時の加減速度Cu、下降行程時の加減速度Xは、本発明の移動停止時加減速度の一例である。
以上説明の如く、本実施形態の数値制御装置30は工作機械1の動作を制御する。工作機械1は、主軸ヘッド7、Z軸移動機構22、主軸9等を備える。主軸ヘッド7は加工領域とATC領域の間で往復移動可能に設ける。主軸ヘッド7は主軸9を回転可能に支持する。Z軸移動機構22は主軸ヘッド7を往復移動可能に支持する。主軸9は工具4(工具ホルダ17)を保持する。工作機械1は、主軸ヘッド7をATC領域内で往復移動することで、主軸9に装着する現工具を次工具に交換する工具交換を行う。数値制御装置30のCPU31はZ軸移動機構22の動作を制御可能であり、ATC領域内にて主軸ヘッド7が移動するときの加減速度(Au、Bu、Cu、Cd、Bd、Ad)を変更可能に設定できる。故に数値制御装置30はATC領域内の主軸ヘッド7の移動で工作機械1にかかる負荷を軽減しつつ工具交換時間の短縮を図ることができる。
本実施形態のCPU31は、ATC領域内に低速区間を設定できる。低速区間とは、早送り速度Vmaxで移動を開始した主軸ヘッド7の移動速度を、ATC領域内にて、早送り速度Vmaxよりも低速の低速速度VLに切替える区間である。故に主軸ヘッド7が低速区間を移動する間にて、工具交換の為に部材同士が接触することで生じる衝撃を軽減できる。CPU31は低速区間の前で減速するときの加減速度Auと、低速区間の後で加速するときの加減速度Buを設定可能である。数値制御装置30は低速区間前後における加減速度を設定できるので、低速区間前後においても工具交換の為に部材間が接触することで生じる衝撃を軽減できる。
本実施形態の工作機械1は、コラム5、工具マガジン21、ホルダ挟持部19、ドローバ69、レバー部材60等を備える。コラム5はベース2の上部後方に設け、Z軸移動機構22で主軸ヘッド7をZ軸方向に移動可能に支持する。工具マガジン21は複数の工具を保持可能で且つコラム5に対して旋回可能に設ける。ホルダ挟持部19は主軸9内部に設け、テーパ装着穴18に装着した工具ホルダ17を保持する。ドローバ69は、主軸ヘッド7に設け、ホルダ挟持部19を押圧することで主軸9に装着した工具ホルダ17を開放する。レバー部材60は主軸ヘッド7に設け、工具交換動作の上昇行程と下降行程にて、ドローバ69を操作する。CPU31は上昇行程にて、少なくともコラム5に設けたローラ67が、レバー部材60に固定したZ軸カム66に接触する位置に低速区間を設定する。故に数値制御装置30は、上昇行程時にローラ67がZ軸カム66に接触する時に発生する音と機械負荷を低減できる。CPU31は下降行程において、少なくとも工具ホルダ17が主軸9のテーパ装着穴18に装着する位置に低速区間を設定する。故に数値制御装置30は、下降行程時に工具ホルダ17が主軸9のテーパ装着穴18に装着する時に発生する音と機械負荷を低減できる。
更にCPU31は、上昇行程に設定した低速区間の前で減速するときの加減速度Au、低速区間の後で加速するときの加減速度Buを設定可能である。CPU31は、下降行程に設定した低速区間の前で減速するときの加減速度Bd、低速区間の後で加速するときの加減速度Adを設定可能である。数値制御装置30は上昇行程と下降行程の夫々において、低速区間前後における加減速度を設定できるので、上昇行程と下降行程の夫々の速度パターンをより詳細に設定できる。
上記実施形態では、少なくとも、工具交換動作の上昇行程時に設定する加減速度Au、Buと、下降行程時に設定する加減速度Bd、Adは、上昇行程における主軸ヘッド7の移動開始時に早送り速度Vmaxに加速するときの加減速度X、下降行程における主軸ヘッド7が減速して停止するときの加減速度Xよりも小さい値である。故に数値制御装置30は工具交換動作において、工作機械1にかかる負荷を軽減できる。
本発明は上記実施形態に限らず各種変形が可能なことはいうまでもない。上記実施形態は、例えば上昇行程と下降行程の夫々に設定する低速区間について、ATC領域内に全て含まれるように設定したが、ATC領域の少なくとも一部を含むように設定すればよく、例えばATC領域からはみ出して設定してもよい。
上記実施形態のZ軸カム66はレバー部材60に固定し、Z軸カム66のカム面を摺動するローラ67をコラム5側に支持するが、ローラ67をレバー部材60に支持し、Z軸カム66をコラム5側に固定してもよい。
上記実施形態の工具交換動作の上昇行程時に設定する加減速度Au、Buと、下降行程時に設定する加減速度Bd、Adは、上昇行程における主軸ヘッド7の移動開始時に早送り速度Vmaxに加速するときの加減速度X、下降行程における主軸ヘッド7が減速して停止するときの加減速度Xよりも小さい値になるように設定したが、これに限らず自由に設定変更が可能である。
上記実施形態の駆動回路51A〜55Aは数値制御装置30に設けているが、工作機械1に設けてもよい。
上記実施形態の工作機械1は、主軸9がZ軸方向に延びる立型工作機械であるが、本発明は主軸が水平方向に延びる横型工作機械にも適用できる。
本実施形態はCPU31の代わりに、マイクロコンピュータ、ASIC(Application Specific Integrated Circuits)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等を、プロセッサとして用いてもよい。移動制御処理は、複数のプロセッサによって分散処理してもよい。プログラムを記憶するROM32と記憶装置34は、例えばHDD及び又は記憶装置等の他の非一時的な記憶媒体で構成してもよい。非一時的な記憶媒体は、情報を記憶する期間に関わらず、情報を留めておくことが可能な記憶媒体であればよい。非一時的な記憶媒体は、一時的な記憶媒体(例えば伝送される信号)を含まなくてもよい。上昇行程制御プログラム、下降行程制御プログラム、NCプログラム等の各種プログラムは、例えば、図示外のネットワークに接続されたサーバからダウンロードして(即ち、伝送信号として送信され)、フラッシュメモリ等の記憶装置等に記憶してもよい。この場合、プログラムは、サーバに備えられたHDDなどの非一時的な記憶媒体に保存していればよい。
1 工作機械
2 ベース
4 工具
5 コラム
7 主軸ヘッド
9 主軸
19 ホルダ挟持部
21 工具マガジン
22 Z軸移動機構
30 数値制御装置
31 CPU
60 レバー部材
66 Z軸カム
67 ローラ
69 ドローバ
Ad 加減速度
Au 加減速度
Bd 加減速度
Bu 加減速度
Cd 加減速度
VH ATC速度
VL 低速速度
Vmax 早送り速度
X 加減速度

Claims (11)

  1. 被削材の加工を行う加工領域と工具交換を行うATC領域との間で往復移動可能に設けた主軸ヘッドと、前記主軸ヘッドを往復移動可能に支持する移動機構と、前記主軸ヘッドが回転可能に支持し、工具を保持する主軸と、基台に設け、前記移動機構で前記主軸ヘッドを昇降可能に支持するコラムと、複数の工具を保持可能で且つ前記コラムに対して旋回可能に設けた工具マガジンと、前記主軸に装着した前記工具を保持する工具保持機構と、前記主軸に設け、前記工具保持機構を押圧することにより前記主軸に装着した前記工具を開放する押圧部材と、前記主軸ヘッドに設け、前記主軸ヘッドを前記工具マガジンが旋回する位置であるATC原点に向けて上昇する上昇行程と、前記主軸ヘッドを前記ATC原点から下降する下降行程において、前記押圧部材を操作する操作部材とを備え、前記主軸ヘッドを前記ATC領域内で往復移動することにより前記主軸に装着する現工具を次工具に交換する工具交換が可能な工作機械を制御するものであって、前記移動機構の動作を制御する制御部を備えた数値制御装置において、
    前記制御部は、
    前記ATC領域内において、前記主軸ヘッドが移動するときの加減速度を変更可能に設定する設定部と、
    第一速度で移動を開始した前記主軸ヘッドの移動速度を、前記ATC領域内において、前記第一速度よりも低速の第二速度に切替える区間である低速区間を設定する低速区間設定部と
    を備え、
    前記設定部は、
    前記低速区間の前で前記第一速度から前記第二速度に減速するときの第一加減速度を設定する第一設定部と、
    前記低速区間の後で前記第二速度から前記第二速度よりも高速である第三速度に加速するときの第二加減速度を設定する第二設定部と
    を備え、
    前記低速区間設定部は、
    前記上昇行程において、少なくとも前記操作部材を作動させる為のカムと、前記カムのカム面に摺動する摺動部とが互いに離間した状態から接触する位置に前記低速区間を設定する上昇時低速区間設定部と、
    前記下降行程において、少なくとも前記工具が前記主軸に装着する位置に前記低速区間を設定する下降時低速区間設定部と
    を備え、
    前記第一設定部は、
    前記上昇行程における前記第一加減速度を設定する上昇時第一設定部と、
    前記下降行程における前記第一加減速度を設定する下降時第一設定部と
    を備え、
    前記第二設定部は、
    前記上昇行程における前記第二加減速度を設定する上昇時第二設定部と、
    前記下降行程における前記第二加減速度を設定する下降時第二設定部と
    を備え、
    少なくとも、前記上昇時第一設定部が設定する前記第一加減速度、前記上昇時第二設定部が設定する前記第二加減速度、及び前記下降時第二設定部が設定する前記第二加減速度は、前記主軸ヘッドの移動開始時に前記第一速度に加速するときの移動開始時加減速度、及び前記主軸ヘッドが前記第三速度から減速して停止するときの移動停止時加減速度よりも小さい値であること
    を特徴とする数値制御装置。
  2. 被削材の加工を行う加工領域と工具交換を行うATC領域との間で往復移動可能に設けた主軸ヘッドと、前記主軸ヘッドを往復移動可能に支持する移動機構と、前記主軸ヘッドが回転可能に支持し、工具を保持する主軸とを備え、前記主軸ヘッドを前記ATC領域内で往復移動することにより前記主軸に装着する現工具を次工具に交換する工具交換が可能な工作機械を制御するものであって、前記移動機構の動作を制御する制御部を備えた数値制御装置において、
    前記制御部は、
    前記ATC領域内において、前記主軸ヘッドが移動するときの加減速度を変更可能に設定する設定部と、
    第一速度で移動を開始した前記主軸ヘッドの移動速度を、前記ATC領域内において、前記第一速度よりも低速の第二速度に切替える区間である低速区間を設定する低速区間設定部と
    を備え、
    前記設定部は、
    前記主軸ヘッドを上昇する上昇行程における前記低速区間の前で前記第一速度から前記第二速度に減速するときの第一加減速度を設定する上昇時第一設定部と、
    前記上昇行程における前記低速区間の後で前記第二速度から前記第二速度よりも高速である第三速度に加速するときの第二加減速度を設定する上昇時第二設定部と
    を備え、
    前記上昇行程において、前記第一加減速度、及び前記第二加減速度は、前記主軸ヘッドが前記第三速度から減速して停止するときの移動停止時加減速度よりも小さい値であること
    を特徴とする数値制御装置。
  3. 前記工作機械は、前記主軸ヘッドの昇降により、前記主軸ヘッドと一体して昇降する当接面と接離可能な当接部を備え、
    前記低速区間設定部は、前記当接面に前記当接部が当接する位置に前記低速区間を設定すること
    を特徴とする請求項2に記載の数値制御装置。
  4. 前記設定部は、
    前記主軸ヘッドを下降する下降行程における前記第一加減速度を設定する下降時第一設定部と、
    前記下降行程における前記第二加減速度を設定する下降時第二設定部と
    を備え、
    前記下降行程において、前記第一加減速度、及び前記第二加減速度は、前記主軸ヘッドの移動開始時に前記第一速度に加速するときの移動開始時加減速度よりも小さい値であること
    を特徴とする請求項2又は3に記載の数値制御装置。
  5. 前記工作機械は、
    基台に設け、前記移動機構で前記主軸ヘッドを昇降可能に支持するコラムと、
    複数の工具を保持可能で且つ前記コラムに対して旋回可能に設けた工具マガジンと、
    前記主軸に装着した前記工具を保持する工具保持機構と、
    前記主軸に設け、前記工具保持機構を押圧することにより前記主軸に装着した前記工具を開放する押圧部材と、
    前記主軸ヘッドに設け、前記主軸ヘッドを前記工具マガジンが旋回する位置であるATC原点に向けて上昇する前記上昇行程と、前記主軸ヘッドを前記ATC原点から下降する下降行程において、前記押圧部材を操作する操作部材と
    を備えるものであって、
    前記当接面は、前記操作部材を作動させる為のカムのカム面であって、
    前記当接部は、前記カムのカム面に摺動可能な摺動部であって、
    前記低速区間設定部は、前記上昇行程において、少なくとも前記カムと前記摺動部とが互いに離間した位置から接触する位置に前記低速区間を設定する上昇時低速区間設定部を備えたこと
    を特徴とする請求項3に記載の数値制御装置。
  6. 被削材の加工を行う加工領域と工具交換を行うATC領域との間で往復移動可能に設けた主軸ヘッドと、前記主軸ヘッドを往復移動可能に支持する移動機構と、前記主軸ヘッドが回転可能に支持し、工具を保持する主軸とを備え、前記主軸ヘッドを前記ATC領域内で往復移動することにより前記主軸に装着する現工具を次工具に交換する工具交換が可能な工作機械を制御するものであって、前記移動機構の動作を制御する制御部を備えた数値制御装置において、
    前記制御部は、
    前記ATC領域内において、前記主軸ヘッドが移動するときの加減速度を変更可能に設定する設定部と、
    第一速度で移動を開始した前記主軸ヘッドの移動速度を、前記ATC領域内において、前記第一速度よりも低速の第二速度に切替える区間である低速区間を設定する低速区間設定部と
    を備え、
    前記設定部は、
    前記主軸ヘッドを下降する下降行程における前記低速区間の前で前記第一速度から前記第二速度に減速するときの第一加減速度を設定する下降時第一設定部と、
    前記下降行程における前記低速区間の後で前記第二速度から前記第二速度よりも高速である第三速度に加速するときの第二加減速度を設定する下降時第二設定部と
    を備え、
    前記下降行程において、前記第一加減速度、及び前記第二加減速度は、前記主軸ヘッドの移動開始時に前記第一速度に加速するときの移動開始時加減速度よりも小さい値であること
    を特徴とする数値制御装置。
  7. 前記工作機械は、前記主軸ヘッドの昇降により、前記主軸ヘッドと一体して昇降する当接面と接離可能な当接部を備え、
    前記低速区間設定部は、前記当接面に前記当接部が当接する位置に前記低速区間を設定すること
    を特徴とする請求項6に記載の数値制御装置。
  8. 前記工作機械は、
    基台に設け、前記移動機構で前記主軸ヘッドを昇降可能に支持するコラムと、
    複数の工具を保持可能で且つ前記コラムに対して旋回可能に設けた工具マガジンと、
    前記主軸に装着した前記工具を保持する工具保持機構と、
    前記主軸に設け、前記工具保持機構を押圧することにより前記主軸に装着した前記工具を開放する押圧部材と、
    前記主軸ヘッドに設け、前記主軸ヘッドを前記工具マガジンが旋回する位置であるATC原点に向けて上昇する上昇行程と、前記主軸ヘッドを前記ATC原点から下降する前記下降行程において、前記押圧部材を操作する操作部材と
    を備えるものであって、
    前記当接面は、前記主軸に前記工具が装着するときに前記工具が当接する前記主軸の端面であって、
    前記当接部は、前記工具マガジンが保持する前記工具であって、
    前記低速区間設定部は、前記下降行程において、少なくとも前記工具が前記主軸に装着し前記端面に当接する位置に前記低速区間を設置する下降時低速区間設定部を備えたこと
    を特徴とする請求項7に記載の数値制御装置。
  9. 被削材の加工を行う加工領域と工具交換を行うATC領域との間で往復移動可能に設けた主軸ヘッドと、前記主軸ヘッドを往復移動可能に支持する移動機構と、前記主軸ヘッドが回転可能に支持し、工具を保持する主軸と、基台に設け、前記移動機構で前記主軸ヘッドを昇降可能に支持するコラムと、複数の工具を保持可能で且つ前記コラムに対して旋回可能に設けた工具マガジンと、前記主軸に装着した前記工具を保持する工具保持機構と、前記主軸に設け、前記工具保持機構を押圧することにより前記主軸に装着した前記工具を開放する押圧部材と、前記主軸ヘッドに設け、前記主軸ヘッドを前記工具マガジンが旋回する位置であるATC原点に向けて上昇する上昇行程と、前記主軸ヘッドを前記ATC原点から下降する下降行程において、前記押圧部材を操作する操作部材とを備え、前記主軸ヘッドを前記ATC領域内で往復移動することにより前記主軸に装着する現工具を次工具に交換する工具交換が可能な工作機械を制御するものであって、前記移動機構の動作を制御する制御工程を備えた数値制御装置の制御方法において、
    前記制御工程は、
    前記ATC領域内において、前記主軸ヘッドが移動するときの加減速度を変更可能に設定する設定工程と、
    第一速度で移動を開始した前記主軸ヘッドの移動速度を、前記ATC領域内において、前記第一速度よりも低速の第二速度に切替える区間である低速区間を設定する低速区間設定工程と
    を備え、
    前記設定工程は、
    前記低速区間の前で前記第一速度から前記第二速度に減速するときの第一加減速度を設定する第一設定工程と、
    前記低速区間の後で前記第二速度から前記第二速度よりも高速である第三速度に加速するときの第二加減速度を設定する第二設定工程と
    を備え、
    前記低速区間設定工程は、
    前記上昇行程において、少なくとも前記操作部材を作動させる為のカムと、前記カムのカム面に摺動する摺動部とが互いに離間した状態から接触する位置に前記低速区間を設定する上昇時低速区間設定工程と、
    前記下降行程において、少なくとも前記工具が前記主軸に装着する位置に前記低速区間を設定する下降時低速区間設定工程と
    を備え、
    前記第一設定工程は、
    前記上昇行程における前記第一加減速度を設定する上昇時第一設定工程と、
    前記下降行程における前記第一加減速度を設定する下降時第一設定工程と
    を備え、
    前記第二設定工程は、
    前記上昇行程における前記第二加減速度を設定する上昇時第二設定工程と、
    前記下降行程における前記第二加減速度を設定する下降時第二設定工程と
    を備え、
    少なくとも、前記上昇時第一設定工程で設定する前記第一加減速度、前記上昇時第二設定工程で設定する前記第二加減速度、及び前記下降時第二設定工程で設定する前記第二加減速度は、前記主軸ヘッドの移動開始時に前記第一速度に加速するときの移動開始時加減速度、及び前記主軸ヘッドが前記第三速度から減速して停止するときの移動停止時加減速度よりも小さい値であること
    を特徴とする制御方法。
  10. 被削材の加工を行う加工領域と工具交換を行うATC領域との間で往復移動可能に設けた主軸ヘッドと、前記主軸ヘッドを往復移動可能に支持する移動機構と、前記主軸ヘッドが回転可能に支持し、工具を保持する主軸とを備え、前記主軸ヘッドを前記ATC領域内で往復移動することにより前記主軸に装着する現工具を次工具に交換する工具交換が可能な工作機械を制御するものであって、前記移動機構の動作を制御する制御工程を備えた数値制御装置の制御方法において、
    前記制御工程は、
    前記ATC領域内において、前記主軸ヘッドが移動するときの加減速度を変更可能に設定する設定工程と、
    第一速度で移動を開始した前記主軸ヘッドの移動速度を、前記ATC領域内において、前記第一速度よりも低速の第二速度に切替える区間である低速区間を設定する低速区間設定工程と
    を備え、
    前記設定工程は、
    前記主軸ヘッドを上昇する上昇行程における前記低速区間の前で前記第一速度から前記第二速度に減速するときの第一加減速度を設定する上昇時第一設定工程と、
    前記上昇行程における前記低速区間の後で前記第二速度から前記第二速度よりも高速である第三速度に加速するときの第二加減速度を設定する上昇時第二設定工程と
    を備え、
    前記上昇行程において、前記第一加減速度、及び前記第二加減速度は、前記主軸ヘッドが前記第三速度から減速して停止するときの移動停止時加減速度よりも小さい値であること
    を特徴とする制御方法。
  11. 被削材の加工を行う加工領域と工具交換を行うATC領域との間で往復移動可能に設けた主軸ヘッドと、前記主軸ヘッドを往復移動可能に支持する移動機構と、前記主軸ヘッドが回転可能に支持し、工具を保持する主軸とを備え、前記主軸ヘッドを前記ATC領域内で往復移動することにより前記主軸に装着する現工具を次工具に交換する工具交換が可能な工作機械を制御するものであって、前記移動機構の動作を制御する制御工程を備えた数値制御装置の制御方法において、
    前記制御工程は、
    前記ATC領域内において、前記主軸ヘッドが移動するときの加減速度を変更可能に設定する設定工程と、
    第一速度で移動を開始した前記主軸ヘッドの移動速度を、前記ATC領域内において、前記第一速度よりも低速の第二速度に切替える区間である低速区間を設定する低速区間設定工程と
    を備え、
    前記設定工程は、
    前記主軸ヘッドを下降する下降行程における前記低速区間の前で前記第一速度から前記第二速度に減速するときの第一加減速度を設定する下降時第一設定工程と、
    前記下降行程における前記低速区間の後で前記第二速度から前記第二速度よりも高速である第三速度に加速するときの第二加減速度を設定する下降時第二設定工程と
    を備え、
    前記下降行程において、前記第一加減速度、及び前記第二加減速度は、前記主軸ヘッドの移動開始時に前記第一速度に加速するときの移動開始時加減速度よりも小さい値であること
    を特徴とする制御方法。
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