JP2001198632A - パンチプレス - Google Patents

パンチプレス

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JP2001198632A JP2000006076A JP2000006076A JP2001198632A JP 2001198632 A JP2001198632 A JP 2001198632A JP 2000006076 A JP2000006076 A JP 2000006076A JP 2000006076 A JP2000006076 A JP 2000006076A JP 2001198632 A JP2001198632 A JP 2001198632A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工のサイクルタイムが短縮でき、かつエネ
ルギ消費が節減できるパンチプレスを提供する。 【解決手段】 板材移動手段3による板材移動が停止す
る時にパンチ工具6が板材接触寸前高さh1となるよう
にラム8の下降動作を行わせる同期制御手段37を設け
る。この同期制御手段37は、ラム軸制御手段33の加
減速時定数τ1,τ2を設定する演算部37aを有す
る。この演算部37aは、板材移動手段3で行う次の板
材移動の距離S1〜S3に応じてその板材移動時間T1
〜T3内で加減速するように、かつパンチ時には所定の
パンチ速度V0に到達するように加減速時定数τ1,τ
2を演算する。この加減速時定数τ1,τ2の演算は、
非パンチ時の加減速が可能な範囲で緩やかになるように
行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パンチ加工部に
対して板材を移動させて、板材に孔開け加工や成形加工
を行うパンチプレスに関する。
【0002】
【従来の技術】パンチプレスを制御するNC装置では、
通常、板材が所定の加工位置に停止するのを待ってパン
チ動作をさせるものであるが、サイクルタイムを短縮す
るため(加工効率を上げるため)に、板材停止前にパン
チ動作の下降を開始することが行われている。これを進
歩させたものとして、板材停止と同時に、パンチ工具が
板材に当たるようにする同期制御も行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の同期制御は、サ
イクルタイムの短縮の面では優れているが、ラム軸の駆
動に消費されるエネルギについては考慮されておらず、
エネルギ消費量が多いものとなっている。
【0004】この発明の目的は、加工のサイクルタイム
が短縮でき、かつエネルギ消費が節減できるパンチプレ
スを提供することである。この発明の他の目的は、加減
速時定数の演算処理が容易で、また板厚が種々変わった
場合に最適なサイクルタイムの短縮が図れるものとする
ことである。この発明のさらに他の目的は、加減速の調
整が容易で、より一層のサイクルタイムの短縮、エネル
ギ消費の節減が図れるものとすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の構成を実施形
態に対応する図1と共に説明する。このパンチプレス
は、板材(W)を移動させる板材移動手段(3)と、パ
ンチ工具(6)を昇降させるラム(8)の駆動装置
(9)と、可変の加減速時定数(τ1,τ2)に従って
前記ラム駆動装置(9)を制御するラム軸制御手段(3
3)と、前記板材移動手段(3)による板材移動が停止
する時にパンチ工具(6)が板材接触寸前高さ(h1)
となるようにラム(8)の下降動作を行わせる同期制御
手段(37)とを備える。この同期制御手段(37)
は、前記板材移動手段(3)で行う次の板材移動の距離
(S1〜S3)に応じてその板材移動時間(T1〜T
3)内で加減速し、パンチ工具(6)が前記板材接触寸
前高さ(h1)まで下降したときには所定のパンチ速度
(V0 )に到達するように、かつ非パンチ時の加減速が
可能な範囲で緩くなるように、前記ラム軸制御手段(3
3)の加減速時定数(τ1,τ2)を設定するものとす
る。この構成によると、同期制御手段(37)の制御に
従い、板材移動手段(3)による板材移動が停止する時
にパンチ工具(6)が板材接触寸前高さ(h1)となる
ようにラム(8)の下降動作を行わせる。そのため、パ
ンチ工具(6)が上昇待機位置(H)から板材上面に近
づくまでの動作時間が板材移動時間(T1〜T3)と別
に費やされることがなくなり、それだけパンチ加工のサ
イクルタイム(ST)が短縮される。また、同期制御手
段(37)は、次の板材移動の距離(S1〜S3)に応
じてその板材移動時間(T1〜T3)内で加減速し、パ
ンチ工具(6)が板材に接触する寸前高さ(h1)まで
下降したときには所定のパンチ速度(V0 )に到達する
ように、かつ非パンチ時の加減速が可能な範囲で緩くな
るように、ラム軸制御手段(33)の加減速時定数(τ
1,τ2)を設定する。そのため、ラム昇降の加減速に
要する必要エネルギが節減される。例えば、板材移動距
離(S3)が短いときは、パンチ加工後にパンチ工具
(6)が板材接触寸前高さ(h1)まで抜けた後、上昇
待機位置(H)まで、大きな加減速時定数(τ2)でゆ
るやかに減速しながら上昇させ、上昇待機位置(H)で
ラム速度を零とせずにある程度の速度(V1)で通過さ
せて、下降時にゆるやかに加速することで、次のパンチ
加工時にパンチ工具(6)が板材接触寸前高さ(h1)
で所定のパンチ速度(V0 )となるように加速する。こ
のように加減速時定数(τ2)を板材移動距離(S3)
に応じて大きな値とし、緩やかに加減速することで、ラ
ム(8)の加減速に要する必要エネルギが節減される。
板材移動距離(S1,S2)がある程度長いときは、パ
ンチ加工後に上昇待機位置(H)まで戻ったときに、ラ
ム速度を零とする。
【0006】この発明において、前記板材移動手段
(3)で行う次の板材移動の距離(S1〜S3)を記憶
する次移動距離記憶手段(39)と、板厚を記憶する板
厚記憶手段(40)とを設け、前記同期制御手段(3
7)は、前記次移動距離記憶手段(39)に記憶された
移動距離と、板厚記憶手段(40)の板厚値とを演算要
素に含めて前記加減速時定数(τ1,τ2)を設定する
ものとしても良い。このように、次移動距離記憶手段
(39)および板厚記憶手段(40)を設けるため、加
減速時定数(τ1,τ2)の演算処理が容易である。ま
た、板厚を演算要素に含めるため、板厚が種々変わる場
合に、パンチ工具(6)が板材接触寸前高さ(h1)と
なる位置の判定に、最大板厚を想定して余分な余裕を持
たせる必要がなく、板厚に薄いときは、その板厚に応じ
てより一層のサイクルタイムの短縮が図れる。
【0007】この発明において、前記ラム駆動装置
(9)は、サーボモータ(19)を駆動源とするもので
あっても良い。サーボモータ(19)によると、任意の
速度パターンに応じた加減速が行えるため、加減速の調
整が容易で、より一層のサイクルタイムの短縮、エネル
ギ消費の節減が図れる。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態を図1ない
し図3と共に説明する。図1に示すように、このパンチ
プレスは機械部分であるパンチプレス本体1と、このパ
ンチプレス本体1を制御する制御装置2とで構成され
る。パンチプレス本体1は、図2および図3に示すよう
に、板材Wを移動させる板材移動手段3と、パンチ加工
を行う加工手段4とをフレーム5に設置したものであ
り、加工手段4は、パンチ工具6を昇降させるラム8の
駆動装置9と、パンチ工具6およびダイ工具(図示せ
ず)をそれぞれ保持する工具保持手段10,11とで構
成される。工具保持手段10,11は、互いに同軸心上
に設置されたタレットからなる。
【0009】板材移動手段3は、板材Wをワークホルダ
12で保持してテーブル13上で前後方向(Y軸方向)
および左右方向(X軸方向)に移動させる手段である。
テーブル13は、固定テーブル13aと可動テーブル1
3bとからなり、可動テーブル13bは、キャリッジ1
4と共にフレーム5のレール15上を前後移動する。キ
ャリッジ14にはクロススライド16が左右移動自在に
設置され、クロススライド16に複数のワークホルダ1
2が取付けられている。キャリッジ14およびびクロス
スライド16は、各軸のサーボモータ17,18によ
り、ボールねじ等の運動変換機構を介して駆動される。
【0010】ラム駆動装置9は、サーボモータ19を駆
動源とするものであり、サーボモータ19は、偏心カム
機構等からなる回転・直線運動変換機構20を介して、
ラム8の昇降運動に変換する。ラム8は、所定のラム位
置Pでフレーム5に昇降自在に設置され、パンチ位置P
に割り出された工具保持手段10のパンチ工具6を昇降
させる。
【0011】図1において、制御装置2は、数値制御装
置(NC装置)およびプログラマブルコントローラで構
成されるものであり、加工プログラム31を解読して実
行するプログラム制御式のものである。制御装置2は、
板材移動手段3を制御する板材移動制御手段32と、ラ
ム駆動装置9を制御するラム軸制御手段33と、パンチ
プレス本体1の各種のシーケンス制御を行うシーケンス
制御手段34と、加工プログラム31を解読して前記各
制御手段32〜34に加工プログラム31の指令を与え
る解読手段35とを備える。
【0012】板材移動制御手段32は、板材移動手段3
のX軸およびY軸のサーボモータ17,18に指令を与
える手段であり、サーボ機構を備える。ラム軸制御手段
33は、ラム駆動装置9のサーボモータ19に指令を与
える手段であり、設定された加減速時定数に従って速度
制御可能とされている。ラム軸制御手段33の加減速時
定数の設定部は、加減速時定数を任意に変更可能とされ
ている。
【0013】加工プログラム31は、プログラムメモリ
36に記憶され、または外部から解読手段35に読み込
まれる。加工プログラム31は、NCコード等で記述さ
れていて、板材移動手段3にX軸方向およびY軸方向の
移動を行わせるX軸移動指令およびY軸移動指令と、ラ
ム駆動装置9に昇降動作の指令を与えるパンチ指令と、
パンチプレス本体1の各部のシーケンス動作を制御する
ためのシーケンス指令(図示せず)等が記述されてい
る。また、加工プログラム31は、その属性情報の記憶
部に、板厚の情報が記述されている。
【0014】この実施形態では、上記の基本構成の制御
装置において、次の同期制御手段37、先読み手段3
8、次移動距離記憶手段39、および板厚記憶手段40
が設けられている。
【0015】同期制御手段37は、板材移動手段3によ
る板材移動が停止する時にパンチ工具6が板材接触寸前
高さh1となるようにラム8の下降動作を行わせる制御
手段であり、加減速時定数演算部37aを有している。
加減速時定数演算部37aは、板材移動手段3で行う次
の板材移動の距離に応じてその板材移動時間内で加減速
し、パンチ工具6が板材接触寸前高さh1まで下降した
ときには所定のパンチ速度V0 に到達するように、ラム
軸制御手段33の加減速時定数を設定するものとする。
また、加減速時定数演算部37aは、非パンチ時の加減
速が可能な範囲で緩くなるように、加減速時定数を設定
するものとしてある。また、加減速時定数演算部37a
は、次移動距離記憶手段39に記憶された移動距離と、
板厚記憶手段40に記憶された板厚値とを演算要素に含
めて加減速時定数を設定するものとされている。板厚値
は、板材接触寸前高さh1の判定に用いられる。なお、
加減速時定数演算部37aは、板厚記憶手段40に記憶
された板厚値の代りに、想定最大板厚値として設定され
る一定値で加減速時定数を演算するものとしても良い。
【0016】先読み手段38は、加工プログラム31の
指令を、解読手段35よりも先に読む手段であり、解読
手段35で読まれた各軸の移動指令の次の各軸の移動指
令を読み取って移動距離を認識するものとしてある。こ
の移動距離は、X軸およびY軸のうち、遅く移動が完了
する方の移動距離であり、X軸およびY軸の移動速度が
同じの場合は、長い方の移動距離である。なお、板材移
動制御手段32は、X軸およびY軸の移動を同時に開始
させるように制御するものとされている。次移動距離記
憶手段39は、板材移動手段3で行う次の板材移動の距
離を記憶する手段であり、先読み手段38で認識された
移動距離が記憶される。板厚記憶手段40は、加工プロ
グラム31で加工する板材Wの板厚を記憶する手段であ
り、加工プログラム31に記述された板厚のデータ、ま
たはこの制御装置2の上位制御装置(図示せず)等から
得た板厚データが設定される。
【0017】上記構成による板材移動とラム軸駆動の同
期制御を、図4と共に説明する。図4(A)〜(C)に
おいて、横軸はいずれも経過時間を示す。図4(A)は
板材移動手段3による板材移動速度の変化を、同図
(B)はラム駆動装置9のラム昇降の速度(絶対値)
を、同図(C)はラム8のストローク位置を各々示す。
図4(A)の各速度曲線a1〜a3で囲まれた面積は、
板材移動距離S1〜S3となる。いま、板材移動距離S
1,S2が所定距離よりも長い場合の板材移動と、パン
チ動作とを2回繰り返し、続けて板材移動距離(S3)
が所定距離よりも短い場合の板材移動を行うとする。板
材移動距離S1,S2は同じ距離である。
【0018】図4(A)に示すように、板材移動(曲線
a1)を行なうときに、同図(B),(C)のようにラ
ム8が下降を開始して加速(加減速時定数はτ1)し、
板材移動が停止したとき(時刻t1)に、ラム8はパン
チ工具6が板材Wに接触する高さh0の寸前高さh1ま
で到達している。このとき、ラム8の速度は、所定のパ
ンチ速度V0 に達している。この後、ラム8がさらに下
降して板材Wに打ち抜き等のパンチ加工を行い、上昇に
転じて板材Wから上記寸前高さh1まで抜け出すと(t
2)、ラム8は減速(加減速時定数はτ1)しながら上
死点等の所定の上昇待機位置(H)まで上昇し、次の板
材移動(曲線a2)が開始される。
【0019】この板材移動(曲線a2)を行う間に、ラ
ム8は上昇待機位置(H)から再度下降を開始して加速
(加減速時定数はτ1)し、板材移動(曲線a2)が完
了したとき(t3)は、ラム8は接触寸前高さh1まで
下降し、かつパンチ速度V0に達する。このパンチ速度
0 でパンチ加工が行われる。
【0020】このように、ラム8は、板材移動が停止す
る時に、パンチ工具6が板材Wに接して打ち抜きを行う
ように同期制御されるため、待ち時間を生じることなく
打ち抜きが行われ、サイクルタイムTSが短縮される。
このサイクルタイムTSは、パンチ工具6が板材Wと干
渉する実加工時間Taと、板材移動時間T2の和とな
る。また、ラム8は、板材移動時間T1,T2中に加速
され、パンチ工具6が板材Wに接するときは、所定のパ
ンチ速度V0 に達しているため、パンチ速度に依存する
パンチ品質が十分に得られる。
【0021】次の板材移動(a3)を行うときは、移動
距離S3が所定距離よりも短いため、ラム8が上昇待機
位置Hに戻ったときのラム速度を零とせず、ある程度の
速度V1まで低下させただけで、下降時に再度加速させ
る。このように上昇待機位置Hの速度V1とパンチ速度
0 との差は小さくなるため、加減速時定数τ2は大き
な値とし、ゆっくりと加減速させる。このように制御す
るため、短い板材移動時間T3内で、大きな加減速時定
数τ2により、ラム8を緩やかにパンチ速度V 0 まで加
速することができて、ラム昇降の加減速に要する必要エ
ネルギが節減される。上記のような次の板材移動距離に
応じた加減速時定数τ1,τ2の演算が、加減速時定数
演算部37aで行われ、ラム軸制御手段33に設定され
る。
【0022】このような同期制御を行うことにより、サ
イクルタイムの短縮を図りながら、エネルギ消費を節減
することができる。
【0023】同期制御手段37は、次の板材移動距離が
短くて、その板材移動時間が所定時間よりも短い場合
は、モータ19が所定の一定回転速度となるようにラム
軸制御手段33に指令を与える。また、同期制御手段3
7は、ニブリング(追い切り加工)の場合は、モータ3
7を最大回転速度の一定回転速度となるように、ラム軸
制御手段33に指令を与える。
【0024】上昇待機位置(H)または上死点でラム速
度を零とするか否かの決定、および上昇待機位置(H)
または上死点を通過するときの速度の決定は、同期制御
手段37で行われるが、この決定処理は具体的には例え
ば次のように行われる。図5(A)は、パンチ工具6が
上昇待機位置H(または上死点)で速度が零となるまで
減速する場合を示す。上昇待機位置H(または上死点)
で速度零の状態から板材接触寸前高さh1で所定のパン
チ速度V0 に到達するのに要する所要時間がT0 であ
り、加減速時定数に相当する。同図の例では、 (1/2)×V0 ×T0 =h となる。上式において、hは、上昇待機位置Hと板材接
触寸前高さh1間の距離であり、V0 は板材接触寸前高
さh1まで下降したときの所定のパンチ速度である。通
常の場合、つまり板材移動距離に応じた板材移動時間が
長く、到達所要時間T0 ×2以上である場合は、このよ
うに速度零となるように定められる。同図(B)は、速
度一定回転の場合を示す。次の板材移動時間が到達所要
時間T0 よりも短い場合は、速度が一定でかつ前記所定
のパンチ速度V0 となるように定める。なお、到達所要
時間T0 は、機械能力等に応じて適宜設定される加減速
時定数に対応する時間である。同図(C)は上昇待機位
置Hで速度零とならないように減速する場合の例であ
る。2×T0 よりも次の板材移動時間が短く、かつT0
よりも長い場合は、この例のように、上昇待機位置Hで
速度零ではなく、通過速度VH となるように定める。こ
の場合に、 (1/2)×(V0 +VH )×Tv =h となるように、通過速度VH を定める。時間Tv は、 (1/2)×T0 <Tv <T0 となる。 このように、ラム速度を零としないため、加減速が緩や
かになり、省エネルギが可能となる。
【0025】なお、前記実施形態は、ラム軸駆動手段9
の駆動源がサーボモータ19である場合につき説明した
が、この発明は、ラム軸駆動手段9が可変の加減速時定
数で駆動可能なものであれば良く、例えばラム軸駆動手
段9は油圧式のものであって、油圧サーボバルブ等によ
って速度制御されるものであっても良い。
【0026】
【発明の効果】この発明のパンチプレスは、板材移動手
段による板材移動が停止する時にパンチ工具が板材接触
寸前高さとなるようにラムの下降動作を行わせる同期制
御手段を備え、この同期制御手段は、板材移動手段で行
う次の板材移動の距離に応じてその板材移動時間内で加
減速し、パンチ工具が前記板材接触寸前高さまで下降し
たときには所定のパンチ速度に到達するように、かつ非
パンチ時の加減速が可能な範囲で緩くなるように、ラム
軸制御手段の加減速時定数を設定するものとしたため、
加工のサイクルタイムが短縮でき、しかもエネルギ消費
が節減できる。板材移動手段で行う次の板材移動の距離
を記憶する次移動距離記憶手段と、板厚を記憶する板厚
記憶手段とを設け、前記同期制御手段は、前記次移動距
離記憶手段に記憶された移動距離と、板厚記憶手段の板
厚値とを演算要素に含めて前記加減速時定数を設定する
ものとした場合は、加減速時定数の演算処理が容易で、
また板厚が種々変わった場合に最適なサイクルタイムの
短縮が図れる。ラム駆動装置がサーボモータを駆動源と
するものである場合は、加減速の調整が容易で、より一
層のサイクルタイムの短縮、エネルギ消費の節減が図れ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はこの発明の一実施形態にかかるパンチ
プレスの制御系の概念構成を示すブロック図、(B)は
その各部の動作のタイムチャートである。
【図2】同パンチプレスの正面図と制御装置のブロック
図とを組み合わせた説明図である。
【図3】同パンチプレスの平面図である。
【図4】同パンチプレスの板材速度、ラム速度、および
ラム位置を示すタイムチャートである。
【図5】同パンチプレスのラム軸の時定数演算の概念を
示す説明図である。
【符号の説明】
1…パンチプレス本体 2…制御装置 3…板材移動手段 4…加工手段 6…パンチ工具 8…ラム 9…ラム駆動手段 19…ラム軸のサーボモータ 20…回転・直線運動変換手段 31…加工プログラム 32…板材移動制御手段 33…ラム軸制御手段 37…同期制御手段 37a…加減速時定数演算部 38…先読み手段 39…次移動距離記憶手段 40…板厚記憶手段 h1…板材接触寸前高さ P…パンチ位置 S1〜S3…板材移動距離 T1〜T3…板材移動時間 τ1,τ2…加減速時定数 V0 …所定のパンチ速度

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板材を移動させる板材移動手段と、パン
    チ工具を昇降させるラムの駆動装置と、可変の加減速時
    定数に従って前記ラム駆動装置を制御するラム軸制御手
    段と、前記板材移動手段による板材移動が停止する時に
    パンチ工具が板材接触寸前高さとなるようにラムの下降
    動作を行わせる同期制御手段とを備え、この同期制御手
    段は、前記板材移動手段で行う次の板材移動の距離に応
    じてその板材移動時間内で加減速し、パンチ工具が前記
    板材接触寸前高さまで下降したときには所定のパンチ速
    度に到達するように、かつ非パンチ時の加減速が可能な
    範囲で緩くなるように、前記ラム軸制御手段の加減速時
    定数を設定するものとしたパンチプレス。
  2. 【請求項2】 前記板材移動手段で行う次の板材移動の
    距離を記憶する次移動距離記憶手段と、板厚を記憶する
    板厚記憶手段とを設け、前記同期制御手段は、前記次移
    動距離記憶手段に記憶された移動距離と、板厚記憶手段
    の板厚値とを演算要素に含めて前記加減速時定数を設定
    するものとした請求項1記載のパンチプレス。
  3. 【請求項3】 前記ラム駆動装置は、サーボモータを駆
    動源とするものである請求項1または請求項2記載のパ
    ンチプレス。
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