JPH05131231A - 板材加工機 - Google Patents

板材加工機

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JPH05131231A
JPH05131231A JP3295973A JP29597391A JPH05131231A JP H05131231 A JPH05131231 A JP H05131231A JP 3295973 A JP3295973 A JP 3295973A JP 29597391 A JP29597391 A JP 29597391A JP H05131231 A JPH05131231 A JP H05131231A
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Takami Miyamoto
隆美 宮本
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Murata Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な制御でワークホルダと加工ヘッドとの
干渉を防止する。 【構成】 パンチプレス機1は、板材11を把持して移
動させるワークホルダ13,14と、把持された板材1
1を加工する加工部24とを備えたものであって、さら
に、干渉検出手段と、退避手段とを備えている。干渉検
出手段は、ワークホルダ13,14の移動の際に、ワー
クホルダ13,14と加工部24との干渉の可能性を検
出する。退避手段は、干渉検出手段が干渉の可能性を検
出したとき、ワークホルダ13,14を所定の動作によ
り退避させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、板材加工機、特に、板
材を把持するワークホルダと、把持された板材を加工す
る加工ヘッドとを備えた板材加工機に関する。
【0002】
【従来の技術】板材に孔開け加工や絞り加工等を行う板
材加工機としてタレットパンチプレス機がある。この種
のタレットパンチプレス機として、近年、油圧シリンダ
を駆動源とする油圧駆動型のものが用いられている。パ
ンチプレス機では金型のヒットレートが1分間当たりに
数百というように極めて高いため、従来はモータを駆動
源とするクランク式のものに限定されていた。しかし、
油圧装置の改善により高速動作が可能となり、油圧式の
パンチプレス機が用いられるようになった。
【0003】この種の油圧式のパンチプレス機では、油
圧シリンダのストロークを調整できるため、ストローク
を最小限に抑えてヒットレートを向上させ、クランク式
のものと変わらないサイクルで加工を行うことができ
る。たとえば、工具交換時だけ工具を上死点に上昇さ
せ、それ以外のときには工具を許容し得る最下限に待機
させておき、ストロークを最小限に抑えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】油圧式のパンチプレス
機では、ストロークを最小限に抑えてプレス加工を行っ
ているので工具の下面とテーブルとの隙間がクランク式
のものに比べて小さくなる。このため、板材を把持する
ワークホルダと工具との干渉が問題になる。つまり前記
隙間が小さいとワークホルダの上面が工具の下面より下
方に位置し、ワークホルダの移動の際に、ワークホルダ
が工具に接触するおそれが生じる。これを解決するため
に、干渉が生じる可能性がある場合に、工具の待機位置
を通常より上方にすることが考えられるが、加工時にス
トローク制御を行うと、制御が複雑になるという問題が
ある。
【0005】本発明の目的は、簡単な制御でワークホル
ダと加工ヘッドとの干渉を防止することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る板材加工機
は、板材を把持して移動させるワークホルダと、把持さ
れた板材を加工する加工ヘッドとを備えたものであっ
て、さらに干渉検出手段と、退避手段とを備えている。
干渉検出手段は、ワークホルダの移動の際に、ワークホ
ルダと加工ヘッドとの干渉の可能性を検出する。退避手
段は、干渉検出手段が干渉の可能性を検出したとき、ワ
ークホルダを所定の動作により退避させる。
【0007】
【作用】本発明に係る板材加工機では、ワークホルダの
移動の際に、干渉検出手段がワークホルダと加工ヘッド
との干渉を検出すると、退避手段が、ワークホルダを所
定の動作により退避させる。例えば、干渉の可能性があ
る場合には、ワークホルダを一旦後退させ、次に加工ヘ
ッドに干渉しない位置までワークホルダを横方向に移動
させる。その後、ワークホルダを再度前進させる。この
ようなルーチンを制御プログラム内に組み込むことによ
り、干渉の可能性を検出した場合に直ちにそのルーチン
に移行し、簡単な制御で干渉を防止できる。
【0008】
【実施例】図1及び図2は、本発明の一実施例による板
材加工機である油圧パンチプレス機を示している。ここ
では、タレットパンチプレス機を例にとる。パンチプレ
ス機1は、主に、下部フレーム2と、下部フレーム2の
上方に配置された上部フレームと、上部フレーム3を後
方で支持するスロート部4とから構成されている。
【0009】下部フレーム2の上面中央には、固定テー
ブル10が配置されている。下部フレーム2の上面両側
部には、1対のガイドレール5,6が配置されている。
ガイドレール5,6上には、キャリッジ7が奥行き方向
(Y軸方向)に移動可能に配置されている。キャリッジ
7には、固定テーブル10の両側方に配置された移動テ
ーブル8,9が固定されている。キャリッジ7には、板
材11を把持するための1対のワークホルダ13,14
が装着されたクロススライド15が、左右方向(X軸方
向)に移動可能に設けられている。
【0010】キャリッジ7をY軸方向に移動させる移動
機構は、移動テーブル9の下方に配置されている。この
移動機構は、サーボモータ16と、これに連結されたボ
ールねじ17と、ボールねじ17に螺合するボールナッ
ト18とから構成されている。ボールナット18は、移
動テーブル9の下面に固定されている。一方、クロスス
ライド15をX軸方向に移動させる移動機構は、キャリ
ッジ7に配置されている。この移動機構は、キャリッジ
7の一端に配置されたサーボモータ20と、これに連結
されたボールねじ21と、ボールねじ21に螺合するボ
ールナット23とから構成されている。ボールナット2
3は、クロススライド15に固定されている。また、サ
ーボモータ20,16のそれぞれには、それらの回転位
置を検出するエンコーダ19x ,19y が取り付けられ
ており、エンコーダ19x ,19 y の検出結果と予め入
力されたワークホルダ13,14の初期位置とにより、
ワークホルダ13,14の現在位置を知ることができ
る。
【0011】上部フレーム3には、複数のパンチを収納
する上タレット12が回動可能に設けられている。上タ
レット12内には、油圧シリンダ(後述)により昇降す
るパンチヘッドが設けられている。一方、下部フレーム
2側には、複数のダイを収納する下タレット22が上タ
レット12に対向配置されている。また、上タレット1
2及び下タレット22の回動により加工位置にあるパン
チ及びダイによって加工部24が構成されている。
【0012】スロート部4内には、図3及び図4に示す
ような制御装置30が設けられている。この制御装置3
0は、コントローラとしてのCNC31、MMC32及
びPMC33を備えている。各コントローラ間ではウィ
ンドウを介してデータの授受が高速で行われるようにな
っている。CNC31は、X軸及びY軸の移動機構を制
御するためのものであり、CPU、ROM及びRAM等
を含んでいる。MMC32は、高級言語で各処理を行え
るCPUと、ROM及びRAM等のメモリ素子とを有し
ている。PMC33は、工具の交換や油圧シリンダの位
置や圧力制御を行うためのものであり、CPU、ROM
及びRAM等を有している。MMC32及びPMC33
には、DSC(ディジタル・サーボ・コントローラ)3
6が接続されている。DSC36は油圧シリンダ40の
位置及び速度をサーボ制御するためのコントローラであ
り、MMC30及びPMC33から与えられた位置情報
及び速度情報に応じて速度制御部38に速度指令を出力
する。速度制御部38は、DSC38から与えられた速
度指令に応じて加工部24の加工速度をフィードバック
制御するためのものであり、速度アンプ及び積分回路等
から構成されている。
【0013】一方、加工部24上には油圧シリンダ40
が上下に配置されている。油圧シリンダ40のピストン
ロッド先端には、加工部24に含まれるパンチ41の頭
部が係合し得る係合部42が取り付けられている。油圧
シリンダ40には、電気油圧式4ポート3位置サーボ弁
44が接続されている。サーボ弁44のスプールには、
サーボコントロールコイル45及びフィードバック検出
器46が設けられている。サーボコントロールコイル4
5には、速度制御部38からの制御信号が入力されてい
る。
【0014】また、フィードバック検出器46の検出信
号は速度制御部38に入力されており、スプールの移動
量が速度制御部38によってフィードバック制御され
る。これにより、サーボ弁44を通過する流量が制御さ
れて、油圧シリンダ40の昇降速度が制御されるように
なっている。油圧シリンダ40には、ピストンの位置検
出を行う位置検出器47が設けられている。位置検出器
47の出力はA/D変換器48を介してDSC36に入
力されている。
【0015】PMC35には、圧力制御部50が接続さ
れており、圧力制御部50に対して圧力指令を出力す
る。圧力制御部50は、油圧シリンダ40の圧力制御を
行うためのものであり、PMC35からの圧力指令によ
り制御信号を出力する。圧力制御部50からの制御信号
は比例電磁式リリーフ弁51に入力されている。リリー
フ弁51は、ポンプ52及びこれを駆動するモータ53
を含む油圧回路54に接続されている。この油圧回路5
4は、他のアクチュエータの制御を行うための油圧機器
55にも接続されている。油圧回路54の油圧ラインは
サーボ弁44に接続されている。
【0016】また、制御装置30において、図4に示す
ようにMMC32には、キーボード34、CRT35、
ホストコンピュータと接続するためのホストインターフ
ェイス37及び他の入出力部が接続されている。またP
MC33には、エンコーダ19x ,19y 及び他の入出
力部が接続されている。さらにCNC31には、X,Y
軸を制御するための軸制御部39が接続されている。
【0017】次に、制御装置30の制御動作について図
5に示す制御フローチャートに基づいて説明する。ま
ず、ステップS1ではX軸,Y軸の原点にキャリッジ7
及びクロススライド15を移動させる等の初期設定がな
される。ステップS2では、例えばホストコンピュータ
から加工プログラムを読み込む。ステップS3では作業
者による作業開始指令を待つ。作業開始指令が入力され
るとステップS4に移行する。ステップS4では加工プ
ログラムの1ステップを読み込む。続いてステップS5
〜S7では、読み込んだステップの内容を判断する。す
なわちステップS5では、読み込んだステップの内容が
加工指令であるかか否かを判断する。ステップS6では
他の指令であるか否かを判断する。ステップS7では終
了指令であるか否かを判断する。
【0018】読み込んだステップの内容が加工指令の場
合には、ステップS5からステップS8に移行する。ス
テップS8では、図6に示す、加工ルーチンが実行され
る。加工ルーチンでは、まずステップS11で、板材1
1の移動を開始する。ステップS12では、移動中にワ
ークホルダ13,14と加工部24との干渉が生じる可
能性があるか否かを判断する。この判断は、例えばエン
コーダ19x ,19 y の検出結果とワークホルダ13,
14の初期位置とにより、ワークホルダ13,14の先
端部の現在位置を判定し、この現在位置が、加工部24
の周囲の所定領域に侵入したか否かにより判断される。
干渉しないと判断したときにはステップS13に移行す
る。ステップS13では、移動終了を判断する。移動が
終了したと判断するとステップS14に移行する。ステ
ップS14では油圧シリンダ40を動作させ、パンチ加
工を行う。ステップS15では、加工終了を待つ。
【0019】ステップS13で、移動が終了していない
と判断した時にはステップS12に戻り、干渉を検出す
る。一方、ステップS12でワークホルダ13,14を
加工部24との干渉が生じる可能性があると判断した場
合にはステップS16に移行する。ステップS16で
は、板材を把持させたままワークホルダ13,14を退
避させるべく、キャリッジ7を所定量後退させる。次
に、ステップS17ではクロススライド15を所定量移
動させる。このときの移動方向は直前の移動方向と同じ
である。ステップS18ではキャリッジ7を前進させ、
元のY座標に復帰させる。ステップS18での処理が終
了するとステップS13に移行する。
【0020】また、ステップS42で読み込んだ内容が
他の指令の場合には、ステップS6からステップS9に
移行する。ステップS9では指令に応じた他の処理を実
行する。さらに、ステップS4で読み込んだ内容が終了
指令である場合には、この制御プログラムは終了する。
このように、移動が終了するまで常に干渉を検出するこ
とにより、移動中におけるワークホルダ13,14と加
工部24との干渉を防止できる。 〔他の実施例〕前記実施例では、エンコーダの検出結果
によりソフトウエア的に干渉を判断しているが、本発明
はこれに限定されない。例えば、クロススライドの移動
位置やワークホルダの移動位置にリミットスイッチ等の
センサを設け、干渉をハードウエア的に検出しても良
い。
【0021】
【発明の効果】本発明では、ワークホルダの移動の際に
ワークホルダと加工ヘッドとの干渉の可能性を検出し、
干渉する場合には退避手段がワークホルダを所定の動作
により退避させるので、簡単な制御でワークホルダと加
工ヘッドとの干渉を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による油圧パンチプレスの全
体斜視図。
【図2】その平面概略図。
【図3】油圧パンチプレスの制御装置の概略ブロック
図。
【図4】制御装置のブロック図。
【図5】制御装置の制御フローチャート。
【図6】加工ルーチンの制御フローチャート。
【符号の説明】
1 油圧パンチプレス機 11 板材 13,14 ワークホルダ 19x ,18y エンコーダ 24 加工部 30 制御装置 33 PMC

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】板材を把持して移動させるワークホルダ
    と、把持された板材を加工する加工ヘッドとを備えた板
    材加工機において、前記ワークホルダの移動の際に、前
    記ワークホルダと前記加工ヘッドとの干渉の可能性を検
    出する干渉検出手段と、前記干渉検出手段が前記干渉の
    可能性を検出したとき、前記ワークホルダを所定の動作
    により退避させる退避手段とを備えた板材加工機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5934125A (en) * 1994-07-01 1999-08-10 Kabushiki Kaisha Komatsu Seisakusho Refuging system for emergency of transfer feeder
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JP2007054875A (ja) * 2005-08-26 2007-03-08 Murata Mach Ltd 板材加工機および板材加工方法

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