JPH1177396A - プレス機械 - Google Patents
プレス機械Info
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- JPH1177396A JPH1177396A JP24375797A JP24375797A JPH1177396A JP H1177396 A JPH1177396 A JP H1177396A JP 24375797 A JP24375797 A JP 24375797A JP 24375797 A JP24375797 A JP 24375797A JP H1177396 A JPH1177396 A JP H1177396A
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- JP
- Japan
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- punch
- thickness
- contact
- plate
- sheet
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- Punching Or Piercing (AREA)
- Presses And Accessory Devices Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 プレス機械の制御装置への板厚情報の入力ミ
スによって、加工ミス、無駄なエネルギ消費、加工速度
の遅延等が起きるのを防止する。 【解決手段】 プレス機械に、パンチ6を上下方向に移
動させるパンチ制御手段33の他に、パンチ位置検出手
段42、接触検出手段28、板材厚さ実測手段36を設
ける。接触検出手段28でパンチ6が板材表面と接触し
たか否かを検出し、パンチ位置検出手段41により、パ
ンチ6が板材Wに接触した時のパンチ6のストローク位
置を検出する。パンチ制御手段33はパンチ6が板材表
面と接触したときにパンチ6を停止させるものとし、板
材厚さ実測手段36はこの停止時のパンチ6のストロー
ク位置から板材Wの厚さを求める。
スによって、加工ミス、無駄なエネルギ消費、加工速度
の遅延等が起きるのを防止する。 【解決手段】 プレス機械に、パンチ6を上下方向に移
動させるパンチ制御手段33の他に、パンチ位置検出手
段42、接触検出手段28、板材厚さ実測手段36を設
ける。接触検出手段28でパンチ6が板材表面と接触し
たか否かを検出し、パンチ位置検出手段41により、パ
ンチ6が板材Wに接触した時のパンチ6のストローク位
置を検出する。パンチ制御手段33はパンチ6が板材表
面と接触したときにパンチ6を停止させるものとし、板
材厚さ実測手段36はこの停止時のパンチ6のストロー
ク位置から板材Wの厚さを求める。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、サーボモータ式
や油圧式のパンチプレス等のプレス機械に関する。
や油圧式のパンチプレス等のプレス機械に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のプレス機械では、加工する板材
の板厚に応じてパンチ駆動機構の打ち抜き力を可変設定
し、打ち抜きに無駄なエネルギを消費したり、加工速度
が遅くなるのを防止している。そのため、従来は、加工
に先立ち、作業者が、入力装置を介してプレス機械の加
工プログラムに板材の板厚情報を設定していた。
の板厚に応じてパンチ駆動機構の打ち抜き力を可変設定
し、打ち抜きに無駄なエネルギを消費したり、加工速度
が遅くなるのを防止している。そのため、従来は、加工
に先立ち、作業者が、入力装置を介してプレス機械の加
工プログラムに板材の板厚情報を設定していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような構
成では、板厚情報の入力にミスがあると、板材を打ち抜
く加工にミスが生じたり、無断なエネルギを消費した
り、加工速度が遅くなるという問題点が有る。
成では、板厚情報の入力にミスがあると、板材を打ち抜
く加工にミスが生じたり、無断なエネルギを消費した
り、加工速度が遅くなるという問題点が有る。
【0004】この発明は、このような課題を解消し、プ
レス機械の制御装置への板厚情報の入力ミスによって起
きる加工ミス、無駄なエネルギ消費、加工速度の遅延等
を防止できるプレス機械を提供することを目的とする。
レス機械の制御装置への板厚情報の入力ミスによって起
きる加工ミス、無駄なエネルギ消費、加工速度の遅延等
を防止できるプレス機械を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の構成を実施形
態に対応する図1を参照して説明する。このプレス機械
は、パンチ(6)とダイ(7)とにより板材(W)に加
工を行うものであって、前記パンチ(6)とダイ(7)
とを板材(W)の表裏面に接触させ、この接触時のダイ
(7)とパンチ(6)の表面位置の差から板厚を求める
板材厚さ実測手段(36)を備えている。この構成によ
れば、加工する板材(W)の板厚をプレス機械で実測で
きるので、作業者による板厚情報の入力操作を省略する
こともでき、また、入力ミスによって、加工ミス、無駄
なエネルギ消費、加工速度の遅延等が生じることを無く
すことができる。
態に対応する図1を参照して説明する。このプレス機械
は、パンチ(6)とダイ(7)とにより板材(W)に加
工を行うものであって、前記パンチ(6)とダイ(7)
とを板材(W)の表裏面に接触させ、この接触時のダイ
(7)とパンチ(6)の表面位置の差から板厚を求める
板材厚さ実測手段(36)を備えている。この構成によ
れば、加工する板材(W)の板厚をプレス機械で実測で
きるので、作業者による板厚情報の入力操作を省略する
こともでき、また、入力ミスによって、加工ミス、無駄
なエネルギ消費、加工速度の遅延等が生じることを無く
すことができる。
【0006】上記構成において、ダイ(7)上に配置さ
れた板材(W)に対して加工を行うためにパンチ(6)
を上下方向に移動させるパンチ制御手段(33)と、前
記パンチ(6)のストローク位置を検出するパンチ位置
検出手段(41)と、前記パンチ(6)が板材表面と接
触したか否かを検出する接触検出手段(28)とを設
け、前記パンチ制御手段(33)は前記パンチ(6)が
板材表面と接触したときにパンチ(6)を停止させるも
のとし、前記板材厚さ実測手段(36)はこの停止時の
パンチ(6)のストローク位置から板材(W)の厚さを
求めるものとしても良い。この構成の場合、パンチ制御
手段(33)の制御によりパンチ(6)が降下して板材
表面に接触すると、これを接触検出手段(28)が検出
し、これに応答して板材厚さ実測手段(36)が、パン
チ位置検出手段(41)によって検出されたパンチ停止
時におけるパンチストローク位置に基づき板厚を測定す
るので、確実な板厚測定が可能となる。また、上記構成
において、板材(W)がテーブル(14)上に供給され
たときに前記パンチ制御手段(33)および前記板材厚
さ実測手段(36)による板厚の測定を実行させる板厚
測定指令手段(39)を設けても良い。この構成の場
合、供給される板材(W)の一枚毎に板厚測定が行われ
るので、板材(W)の厚み誤差を気にすることなく、最
適な加工を行うことができる。
れた板材(W)に対して加工を行うためにパンチ(6)
を上下方向に移動させるパンチ制御手段(33)と、前
記パンチ(6)のストローク位置を検出するパンチ位置
検出手段(41)と、前記パンチ(6)が板材表面と接
触したか否かを検出する接触検出手段(28)とを設
け、前記パンチ制御手段(33)は前記パンチ(6)が
板材表面と接触したときにパンチ(6)を停止させるも
のとし、前記板材厚さ実測手段(36)はこの停止時の
パンチ(6)のストローク位置から板材(W)の厚さを
求めるものとしても良い。この構成の場合、パンチ制御
手段(33)の制御によりパンチ(6)が降下して板材
表面に接触すると、これを接触検出手段(28)が検出
し、これに応答して板材厚さ実測手段(36)が、パン
チ位置検出手段(41)によって検出されたパンチ停止
時におけるパンチストローク位置に基づき板厚を測定す
るので、確実な板厚測定が可能となる。また、上記構成
において、板材(W)がテーブル(14)上に供給され
たときに前記パンチ制御手段(33)および前記板材厚
さ実測手段(36)による板厚の測定を実行させる板厚
測定指令手段(39)を設けても良い。この構成の場
合、供給される板材(W)の一枚毎に板厚測定が行われ
るので、板材(W)の厚み誤差を気にすることなく、最
適な加工を行うことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態を図1ない
し図3と共に説明する。図2はこの実施形態のプレス機
械を示す破断側面図である。このプレス機械は、側面形
状がC字状のプレスフレーム1の上フレーム1aおよび
下フレーム1bに、上タレット2および下タレット3が
互いに同軸状に設置されたタレットパンチプレスであ
る。プレスフレーム1の上フレーム1aには回転軸4を
介して上タレット2が回転自在に設けられ、下フレーム
1bには回転軸5を介して下タレット3が回転自在に設
けられている。上タレット2はパンチ工具6を嵌入させ
る複数のパンチホルダ孔を円周上に配列したものであ
り、下タレット3は各パンチ工具6に対応する複数のダ
イ工具7を同様に円周上に配列したものである。ここで
は、板材Wの厚みに応じてクリアランスを変えた同じ形
状および同じ大きさのパンチ工具6およびダイ工具7の
複数組が、上下タレット2,3にセットされている。
し図3と共に説明する。図2はこの実施形態のプレス機
械を示す破断側面図である。このプレス機械は、側面形
状がC字状のプレスフレーム1の上フレーム1aおよび
下フレーム1bに、上タレット2および下タレット3が
互いに同軸状に設置されたタレットパンチプレスであ
る。プレスフレーム1の上フレーム1aには回転軸4を
介して上タレット2が回転自在に設けられ、下フレーム
1bには回転軸5を介して下タレット3が回転自在に設
けられている。上タレット2はパンチ工具6を嵌入させ
る複数のパンチホルダ孔を円周上に配列したものであ
り、下タレット3は各パンチ工具6に対応する複数のダ
イ工具7を同様に円周上に配列したものである。ここで
は、板材Wの厚みに応じてクリアランスを変えた同じ形
状および同じ大きさのパンチ工具6およびダイ工具7の
複数組が、上下タレット2,3にセットされている。
【0008】上下タレット2,3の割出駆動機構8は、
共通の割出モータ9の駆動を上下タレット2,3に対し
て振り分けたチェーン機構10,11で伝達するように
構成されている。プレス駆動部12は、パンチ位置Pで
ラム13によりパンチ工具6を昇降させるものであり、
上フレーム1aに設置されている。下フレーム1bの前
部にはワークテーブル14が設置されており、ワークテ
ーブル14に設けられたワークホルダ15により板材W
が把持されてテーブル上でパンチ位置Pに送り込まれ
る。ワークテーブル14には供給されてきた板材Wを検
出する板材検出センサ16が設けられている。
共通の割出モータ9の駆動を上下タレット2,3に対し
て振り分けたチェーン機構10,11で伝達するように
構成されている。プレス駆動部12は、パンチ位置Pで
ラム13によりパンチ工具6を昇降させるものであり、
上フレーム1aに設置されている。下フレーム1bの前
部にはワークテーブル14が設置されており、ワークテ
ーブル14に設けられたワークホルダ15により板材W
が把持されてテーブル上でパンチ位置Pに送り込まれ
る。ワークテーブル14には供給されてきた板材Wを検
出する板材検出センサ16が設けられている。
【0009】図1に示すように、プレス駆動部12は、
トグル機構17と進退駆動機構18とからなり、トグル
機構17は、上端が支点部材19に、下端がラム13に
各々揺動自在に連結されて中間部で屈曲自在な屈曲レバ
ー20と、この屈曲レバー20の屈曲部に連結されて水
平方向に進退動作可能な進退レバー21とからなる。進
退駆動機構18は、駆動源であるサーボモータ22と、
クランク23とを有し、サーボモータ22の回転出力が
出力ギヤ24、入力ギヤ25を介してクランク23に伝
えられ、クランクアーム26の回転が連接棒27を介し
て上記進退レバー21の進退動作に変換される。
トグル機構17と進退駆動機構18とからなり、トグル
機構17は、上端が支点部材19に、下端がラム13に
各々揺動自在に連結されて中間部で屈曲自在な屈曲レバ
ー20と、この屈曲レバー20の屈曲部に連結されて水
平方向に進退動作可能な進退レバー21とからなる。進
退駆動機構18は、駆動源であるサーボモータ22と、
クランク23とを有し、サーボモータ22の回転出力が
出力ギヤ24、入力ギヤ25を介してクランク23に伝
えられ、クランクアーム26の回転が連接棒27を介し
て上記進退レバー21の進退動作に変換される。
【0010】プレス駆動部12の一部、例えばラム13
の側面には、パンチ工具6が板材Wの表面と接触したか
否かを検出する接触検出手段として歪みゲージ28が取
付けられている。歪みゲージ28はブリッジボックス2
9と共に検出回路を構成し、この検出回路の出力がアン
プ30で増幅される。
の側面には、パンチ工具6が板材Wの表面と接触したか
否かを検出する接触検出手段として歪みゲージ28が取
付けられている。歪みゲージ28はブリッジボックス2
9と共に検出回路を構成し、この検出回路の出力がアン
プ30で増幅される。
【0011】次に、図1と共に制御系の構成を説明す
る。制御装置31は、プレス機械の全体を制御する手段
であり、コンピュータ式の数値制御装置と、プログラマ
ブルコントローラと、各軸のサーボコントローラとを備
える。制御装置31の一部により、主制御手段32、パ
ンチ制御手段33、板厚記憶手段34、工具情報記憶手
段35、板材厚さ実測手段36、工具指令手段37、板
厚対応工具指令変更手段38、板厚測定指令手段39、
および板厚対応速度パターン設定手段44が構成され
る。主制御手段32は、加工プログラムを解読して各軸
の駆動指令やシーケンス制御指令を出力する手段であ
り、パンチ制御手段33に1パンチ毎のパンチ動作を行
わせる指令を与える機能も果たす。
る。制御装置31は、プレス機械の全体を制御する手段
であり、コンピュータ式の数値制御装置と、プログラマ
ブルコントローラと、各軸のサーボコントローラとを備
える。制御装置31の一部により、主制御手段32、パ
ンチ制御手段33、板厚記憶手段34、工具情報記憶手
段35、板材厚さ実測手段36、工具指令手段37、板
厚対応工具指令変更手段38、板厚測定指令手段39、
および板厚対応速度パターン設定手段44が構成され
る。主制御手段32は、加工プログラムを解読して各軸
の駆動指令やシーケンス制御指令を出力する手段であ
り、パンチ制御手段33に1パンチ毎のパンチ動作を行
わせる指令を与える機能も果たす。
【0012】パンチ制御手段33は、パンチ駆動用のサ
ーボモータ22を制御する手段であり、制御プログラム
およびその実行手段であるコンピュータからなるソフト
ウェアサーボ等のサーボコントローラで構成される。こ
のパンチ制御手段33は速度制御部40とパンチ位置検
出部41とを有し、速度制御部40の出力は、サーボア
ンプ42を介してサーボモータ22に入力される。ま
た、このパンチ制御手段33は、後述する板材厚さの実
測動作時において、パンチ工具6が板材Wの表面と接触
したときにパンチ工具6を停止させる機能も果たす。
ーボモータ22を制御する手段であり、制御プログラム
およびその実行手段であるコンピュータからなるソフト
ウェアサーボ等のサーボコントローラで構成される。こ
のパンチ制御手段33は速度制御部40とパンチ位置検
出部41とを有し、速度制御部40の出力は、サーボア
ンプ42を介してサーボモータ22に入力される。ま
た、このパンチ制御手段33は、後述する板材厚さの実
測動作時において、パンチ工具6が板材Wの表面と接触
したときにパンチ工具6を停止させる機能も果たす。
【0013】パンチ位置検出部41は、サーボモータ2
2に設けられたロータリエンコーダ43の検出値に基づ
きパンチ工具6のストローク位置を検出する手段であ
る。板材厚さ実測手段36は、パンチ工具6とダイ工具
7とを板材Wの表裏面に接触させ、この接触時のダイ工
具7とパンチ工具6の表面位置の差から板厚を求める手
段である。ここでは、パンチ工具6が板材Wの表面に接
触した時点でパンチ制御手段33の制御によりパンチ工
具6が停止させられたとき、この停止時のパンチ工具6
のストローク位置から板厚を求めるようにしてある。こ
の場合、板材Wの表面へのパンチ工具6の接触検出は、
このときラム13に生じる歪みを歪みゲージ28および
ブリッジボックス29からなる検出回路で検出すること
により行われ、その出力はアンプ30で増幅されて板材
厚さ実測手段36およびパンチ制御手段33に入力され
る。
2に設けられたロータリエンコーダ43の検出値に基づ
きパンチ工具6のストローク位置を検出する手段であ
る。板材厚さ実測手段36は、パンチ工具6とダイ工具
7とを板材Wの表裏面に接触させ、この接触時のダイ工
具7とパンチ工具6の表面位置の差から板厚を求める手
段である。ここでは、パンチ工具6が板材Wの表面に接
触した時点でパンチ制御手段33の制御によりパンチ工
具6が停止させられたとき、この停止時のパンチ工具6
のストローク位置から板厚を求めるようにしてある。こ
の場合、板材Wの表面へのパンチ工具6の接触検出は、
このときラム13に生じる歪みを歪みゲージ28および
ブリッジボックス29からなる検出回路で検出すること
により行われ、その出力はアンプ30で増幅されて板材
厚さ実測手段36およびパンチ制御手段33に入力され
る。
【0014】板厚記憶手段34および工具情報記憶手段
35は、各々加工プログラムに設定された板厚情報およ
び工具情報を記憶するメモリ領域、あるいはこれらの情
報を所定の換算テーブルまたは工具マスタファイル等と
照合して得られる二次情報の記憶領域からなる。工具指
令手段37は、加工プログラムに設定された板厚情報に
基づき、主制御手段32の制御により、割出駆動機構8
に対して、その板厚に応じたパンチ工具6およびダイ工
具7をパンチ位置Pに割出指令する手段である。板厚対
応工具指令変更手段38は、工具指令手段37が割出指
令するパンチ工具6およびダイ工具7を、板材厚さ実測
手段36による板厚測定値に応じて別のパンチ工具6お
よびダイ工具7に変更する手段である。
35は、各々加工プログラムに設定された板厚情報およ
び工具情報を記憶するメモリ領域、あるいはこれらの情
報を所定の換算テーブルまたは工具マスタファイル等と
照合して得られる二次情報の記憶領域からなる。工具指
令手段37は、加工プログラムに設定された板厚情報に
基づき、主制御手段32の制御により、割出駆動機構8
に対して、その板厚に応じたパンチ工具6およびダイ工
具7をパンチ位置Pに割出指令する手段である。板厚対
応工具指令変更手段38は、工具指令手段37が割出指
令するパンチ工具6およびダイ工具7を、板材厚さ実測
手段36による板厚測定値に応じて別のパンチ工具6お
よびダイ工具7に変更する手段である。
【0015】板厚測定指令手段39は、ワークテーブル
14上に板材Wが供給されたことをワークテーブル14
に設けた板材検出センサ16が検出したときに、これに
応答してパンチ制御手段33および板材厚さ実測手段3
6による板厚の測定を実行させる手段である。板厚対応
速度パターン設定手段44は、各種の板厚に対応した1
パンチ分の打抜き速度の速度パターンをデータベース等
として設定した手段である。前記パンチ制御手段33
は、詳しくは、板材厚さ実測手段36の板厚測定値に応
じて、板厚対応速度パターン設定手段44の速度パター
ンを選択し、速度制御部40から速度指令を出す。
14上に板材Wが供給されたことをワークテーブル14
に設けた板材検出センサ16が検出したときに、これに
応答してパンチ制御手段33および板材厚さ実測手段3
6による板厚の測定を実行させる手段である。板厚対応
速度パターン設定手段44は、各種の板厚に対応した1
パンチ分の打抜き速度の速度パターンをデータベース等
として設定した手段である。前記パンチ制御手段33
は、詳しくは、板材厚さ実測手段36の板厚測定値に応
じて、板厚対応速度パターン設定手段44の速度パター
ンを選択し、速度制御部40から速度指令を出す。
【0016】上記構成の動作を図3に示すフロー図を参
照して説明する。ワークテーブル14上に板材Wが供給
されると(ステップS1)、板厚測定指令手段39から
パンチ制御手段33に対して板厚測定実行の指令が与え
られる(ステップS2)。これにより、パンチ工具6の
低速降下が開始される(ステップS3)。パンチ工具6
が板材Wの表面に接触すると、ラム13に歪みが生じ、
この歪みが歪みゲージ28およびブリッジボックス29
で構成された検出回路で検出され、その検出値がアンプ
30で増幅されて接触検出信号として板材厚さ実測手段
36およびパンチ制御手段33に入力される(ステップ
S4)。これにより、パンチ工具6の降下が停止され
(ステップS5)、板材厚さ実測手段36による板厚測
定が開始される(ステップS6)。この場合の板厚は、
先述したように、パンチ工具6の降下停止時のパンチ工
具6のストローク位置から算出される。板厚測定が完了
すると、パンチ工具6が上死点まで上昇させられると共
に(ステップS7)、加工プログラムに従って工具の割
出指令を出す工具指令手段37に対して、加工プログラ
ムに設定されているパンチ工具6およびダイ工具7を、
板厚測定値に応じてクリアランスを変えた同じ形状,同
じ大きさのパンチ工具6およびダイ工具7に切り換える
指令が板厚対応工具指令変更手段38から与えられる
(ステップS8)。この後、板厚測定値に対応した速
度、つまり板材Wの厚みに応じた打ち抜き力でパンチ加
工が行われる(ステップS9)。この後も別の板材Wの
加工が予定されていれば(ステップS10)、ステップ
S1に戻って同様の処理によるパンチ加工が行われる。
なお、前記のステップS9では、詳しくは、板材厚さ実
測手段36の板厚測定値に応じて、板厚対応速度パター
ン設定手段44に設定された最適の速度パターンを選択
し、速度制御部40で実行する。そのため、騒音対策が
図られ、省エネ、高品質加工ができる。
照して説明する。ワークテーブル14上に板材Wが供給
されると(ステップS1)、板厚測定指令手段39から
パンチ制御手段33に対して板厚測定実行の指令が与え
られる(ステップS2)。これにより、パンチ工具6の
低速降下が開始される(ステップS3)。パンチ工具6
が板材Wの表面に接触すると、ラム13に歪みが生じ、
この歪みが歪みゲージ28およびブリッジボックス29
で構成された検出回路で検出され、その検出値がアンプ
30で増幅されて接触検出信号として板材厚さ実測手段
36およびパンチ制御手段33に入力される(ステップ
S4)。これにより、パンチ工具6の降下が停止され
(ステップS5)、板材厚さ実測手段36による板厚測
定が開始される(ステップS6)。この場合の板厚は、
先述したように、パンチ工具6の降下停止時のパンチ工
具6のストローク位置から算出される。板厚測定が完了
すると、パンチ工具6が上死点まで上昇させられると共
に(ステップS7)、加工プログラムに従って工具の割
出指令を出す工具指令手段37に対して、加工プログラ
ムに設定されているパンチ工具6およびダイ工具7を、
板厚測定値に応じてクリアランスを変えた同じ形状,同
じ大きさのパンチ工具6およびダイ工具7に切り換える
指令が板厚対応工具指令変更手段38から与えられる
(ステップS8)。この後、板厚測定値に対応した速
度、つまり板材Wの厚みに応じた打ち抜き力でパンチ加
工が行われる(ステップS9)。この後も別の板材Wの
加工が予定されていれば(ステップS10)、ステップ
S1に戻って同様の処理によるパンチ加工が行われる。
なお、前記のステップS9では、詳しくは、板材厚さ実
測手段36の板厚測定値に応じて、板厚対応速度パター
ン設定手段44に設定された最適の速度パターンを選択
し、速度制御部40で実行する。そのため、騒音対策が
図られ、省エネ、高品質加工ができる。
【0017】このようにして、ワークテーブル14に供
給された板材Wの板厚が加工直前に実測されるので、作
業者が板厚記憶手段34に予め書き込んだ板厚情報にミ
スがあった場合でも、その板厚を訂正できる。その結
果、板厚情報の入力ミスによる加工ミス、無駄なエネル
ギ消費、加工速度の遅延等を無くすことができる。ま
た、パンチ制御手段33の制御によりパンチ工具6が降
下して板材Wの表面に接触すると、これを歪みゲージ2
8が検出し、これに応答して板材厚さ実測手段36が、
パンチ制御手段33のパンチ位置検出部42によって検
出されたパンチ工具停止時におけるパンチ工具6のスト
ローク位置に基づき板厚を測定するので、確実な板厚測
定が可能となる。また、ワークテーブル14に供給され
る板材Wの一枚毎に板厚測定が行われるので、板材Wの
厚み誤差を気にすることなく、最適なパンチ加工を行う
ことができる。
給された板材Wの板厚が加工直前に実測されるので、作
業者が板厚記憶手段34に予め書き込んだ板厚情報にミ
スがあった場合でも、その板厚を訂正できる。その結
果、板厚情報の入力ミスによる加工ミス、無駄なエネル
ギ消費、加工速度の遅延等を無くすことができる。ま
た、パンチ制御手段33の制御によりパンチ工具6が降
下して板材Wの表面に接触すると、これを歪みゲージ2
8が検出し、これに応答して板材厚さ実測手段36が、
パンチ制御手段33のパンチ位置検出部42によって検
出されたパンチ工具停止時におけるパンチ工具6のスト
ローク位置に基づき板厚を測定するので、確実な板厚測
定が可能となる。また、ワークテーブル14に供給され
る板材Wの一枚毎に板厚測定が行われるので、板材Wの
厚み誤差を気にすることなく、最適なパンチ加工を行う
ことができる。
【0018】なお、前記実施形態では、パンチ工具6が
板材Wの表面に接触したことを、ラム13の側面に設け
た歪みゲージ28で検出する場合を示したが、接触検出
手段は、この他に、加速度検出、例えば、パンチ工具6
が板材Wの表面に接触したときに増大するサーボモータ
22の負荷から検出するものとしても良い。また、上記
実施形態では、プレス駆動部12にトグル機構17を採
用したサーボ型のプレス機械の場合を示したが、これに
限らず、サーボモータ22の出力を直接にラムの上下動
作に変える直接駆動式のプレス駆動部としたサーボ型プ
レス機械や、油圧型のプレス機械にも同様に適用でき
る。
板材Wの表面に接触したことを、ラム13の側面に設け
た歪みゲージ28で検出する場合を示したが、接触検出
手段は、この他に、加速度検出、例えば、パンチ工具6
が板材Wの表面に接触したときに増大するサーボモータ
22の負荷から検出するものとしても良い。また、上記
実施形態では、プレス駆動部12にトグル機構17を採
用したサーボ型のプレス機械の場合を示したが、これに
限らず、サーボモータ22の出力を直接にラムの上下動
作に変える直接駆動式のプレス駆動部としたサーボ型プ
レス機械や、油圧型のプレス機械にも同様に適用でき
る。
【0019】
【発明の効果】この発明のプレス機械は、パンチとダイ
とにより板材に加工を行うプレス機械であって、前記パ
ンチとダイとを板材の表裏面に接触させ、この接触時の
ダイとパンチの表面位置の差から板厚を求める板材厚さ
実測手段を備えたため、作業者による板厚情報の入力ミ
スによって、加工ミス、無駄なエネルギ消費、加工速度
の遅延等が生じることを無くすことができる。前記構成
において、ダイ上に配置された板材に対して加工を行う
ためにパンチを上下方向に移動させるパンチ制御手段
と、前記パンチのストローク位置を検出するパンチ位置
検出手段と、前記パンチが板材表面と接触したか否かを
検出する接触検出手段とを設け、前記パンチ制御手段は
前記パンチが板材表面と接触したときにパンチを停止さ
せるものとし、前記板材厚さ実測手段はこの停止時のパ
ンチのストローク位置から板材の厚さを求めるものとし
た場合は、確実な板厚測定が可能となる。また、前記構
成において、板材がテーブル上に供給されたときに前記
パンチ制御手段および前記板材厚さ実測手段による板厚
の測定を実行させる板厚測定指令手段を設けた場合に
は、供給される板材の一枚毎に板厚測定されるので、板
材の厚み誤差を気にすることなく、最適なパンチ加工を
行うことができる。
とにより板材に加工を行うプレス機械であって、前記パ
ンチとダイとを板材の表裏面に接触させ、この接触時の
ダイとパンチの表面位置の差から板厚を求める板材厚さ
実測手段を備えたため、作業者による板厚情報の入力ミ
スによって、加工ミス、無駄なエネルギ消費、加工速度
の遅延等が生じることを無くすことができる。前記構成
において、ダイ上に配置された板材に対して加工を行う
ためにパンチを上下方向に移動させるパンチ制御手段
と、前記パンチのストローク位置を検出するパンチ位置
検出手段と、前記パンチが板材表面と接触したか否かを
検出する接触検出手段とを設け、前記パンチ制御手段は
前記パンチが板材表面と接触したときにパンチを停止さ
せるものとし、前記板材厚さ実測手段はこの停止時のパ
ンチのストローク位置から板材の厚さを求めるものとし
た場合は、確実な板厚測定が可能となる。また、前記構
成において、板材がテーブル上に供給されたときに前記
パンチ制御手段および前記板材厚さ実測手段による板厚
の測定を実行させる板厚測定指令手段を設けた場合に
は、供給される板材の一枚毎に板厚測定されるので、板
材の厚み誤差を気にすることなく、最適なパンチ加工を
行うことができる。
【図1】この発明の一実施形態のプレス機械の機械系と
制御系の構成を示す概念図である。
制御系の構成を示す概念図である。
【図2】同プレス機械の構成を示す平面図である。
【図3】同プレス機械の動作を示すフロー図である。
6…パンチ工具 7…ダイ工具 14…ワークテーブル 28…歪みゲージ(接触検出手段) 33…パンチ制御手段 36…板材厚さ実測手段 39…板厚測定指令手段 41…パンチ位置検出部 W…板材
Claims (3)
- 【請求項1】 パンチとダイとにより板材に加工を行う
プレス機械であって、前記パンチとダイとを板材の表裏
面に接触させ、この接触時のダイとパンチの表面位置の
差から板厚を求める板材厚さ実測手段を備えたプレス機
械。 - 【請求項2】 ダイ上に配置された板材に対して加工を
行うためにパンチを上下方向に移動させるパンチ制御手
段と、前記パンチのストローク位置を検出するパンチ位
置検出手段と、前記パンチが板材表面と接触したか否か
を検出する接触検出手段とを備え、前記パンチ制御手段
は前記パンチが板材表面と接触したときにパンチを停止
させるものとし、前記板材厚さ実測手段はこの停止時の
パンチのストローク位置から板材の厚さを求めるものと
した請求項1記載のプレス機械。 - 【請求項3】 板材がテーブル上に供給されたときに前
記パンチ制御手段および前記板材厚さ実測手段による板
厚の測定を実行させる板厚測定指令手段を設けた請求項
1または請求項2記載のプレス機械。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24375797A JPH1177396A (ja) | 1997-09-09 | 1997-09-09 | プレス機械 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24375797A JPH1177396A (ja) | 1997-09-09 | 1997-09-09 | プレス機械 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1177396A true JPH1177396A (ja) | 1999-03-23 |
Family
ID=17108540
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24375797A Pending JPH1177396A (ja) | 1997-09-09 | 1997-09-09 | プレス機械 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1177396A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008183624A (ja) * | 2008-04-30 | 2008-08-14 | Amada Co Ltd | プレス機械の加工制御システム |
EP3308944A1 (de) * | 2016-10-17 | 2018-04-18 | Gabler Thermoform GmbH & Co. KG | Vorrichtung zum thermoformen mit einem längenmesssensor |
CN112629368A (zh) * | 2020-12-09 | 2021-04-09 | 上海回天新材料有限公司 | 一种导热硅脂最小界面厚度精确测量的结构及方法 |
-
1997
- 1997-09-09 JP JP24375797A patent/JPH1177396A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008183624A (ja) * | 2008-04-30 | 2008-08-14 | Amada Co Ltd | プレス機械の加工制御システム |
EP3308944A1 (de) * | 2016-10-17 | 2018-04-18 | Gabler Thermoform GmbH & Co. KG | Vorrichtung zum thermoformen mit einem längenmesssensor |
CN112629368A (zh) * | 2020-12-09 | 2021-04-09 | 上海回天新材料有限公司 | 一种导热硅脂最小界面厚度精确测量的结构及方法 |
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