JP2000033438A - タレットパンチプレスにおけるストリップミス検出装置 - Google Patents
タレットパンチプレスにおけるストリップミス検出装置Info
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Abstract
に対して変更できるタレットパンチプレスにおいて、ス
トリップミス発生時に、ワークの移動を停止することに
より、ワークや機械の破損を防止することにある。 【解決手段】 上記ラムシリンダ2の上昇端位置Uから
ストリップミス検出位置Fまでの長さを、上昇端位置U
からパンチ完了位置Eまでの長さよりも大きく設定し、
ストリップミス検出信号S2をパンチ完了信号S1より
先に出力することにより、ストリップミス発生時にワー
クWの移動を停止するようにした。
Description
スにおけるストリップミス検出装置、特に油圧式のタレ
ットパンチプレスにおいて、ストリップミス発生時にワ
ークの移動を停止し、ワークや機械の破損を防止するよ
うにしたストリップミス検出装置に関する。
チプレスには、図5に示すように、パンチPが上部タレ
ット60に、ダイDが下部タレット70にそれぞれ取り
付けられていると共に、その上方には、ラムシリンダ6
5が設置され、該ラムシリンダ65は、切換弁66を介
して油タンク67に結合されている。
62を介してパンチガイド61が支持され、該パンチガ
イド61には、ストリッパスプリング63を介してパン
チPが支持されている。
ムシリンダ65のストライカ65Aで上記パンチPを殴
打すると、先ず、リフトスプリング62が撓んで、パン
チガイド61の下端が、ダイD上のワークWに当接し、
次ぎに、パンチガイド61はそのままでストリッパスプ
リング63が撓み、パンチPの先端がワークWを打抜く
ようになっている。
上昇させると、先ず、ストリッパスプリング63の復元
力によりパンチPが上昇してワークWから引き抜かれ、
次いで、ストリッパスプリング63が元に戻ると、リフ
トスプリング62の復元力によりパンチ全体が初期の位
置に戻る。
すうちに、ストリッパスプリング63が疲労を生じた
り、パンチPが磨耗する場合がある。
に到達しても、パンチPがワークWから抜けなくなり
(図5の破線)、元の位置に復帰しないというストリッ
プミスが発生する。
法としては、ワークWの上面にパンチPが当接している
ときに(図6のa位置)、ストライカ65A(図6)と
パンチPが接触しているか否かを判断し、接触していな
ければ、ストリップミスが発生したものと見做し、ワー
クWの移動を停止している。
圧式タレットパンチプレスでは、ラムシリンダ65の上
昇端位置U(図6)を、上死点ではなく、打抜き加工後
のパンチPがワークWから引き抜かれて少量だけ上昇し
た位置とし、ラムシリンダ65のストローク量を短くし
てヒットレート生産性を向上させている。
て、前記上昇端位置Uが変わり、この上昇端位置Uを基
準としたラムシリンダ65のストリップミス検出位置
と、パンチ完了位置の設定の仕方によっては、ストリッ
プミス検出信号T2よりも、パンチ完了信号T1の方が
先に出力される場合がある(図6)。
めに、パンチ完了信号T1が出力された直後にワーク移
動信号T3(図6)が出力されてワークWは移動を開始
する。
出力されて(図6)、パンチP(図5)がワークWと干
渉している場合でも、ワークWは既に移動しており、該
ワークWが曲がったり、機械が壊れることがある。
置をワークWの板厚に対して変更できるタレットパンチ
プレスにおいて、ストリップミス発生時に、ワークの移
動を停止することにより、ワークや機械の破損を防止す
ることにある。
め、本発明は、図1〜図4に示すように、上部タレット
6にパンチPが、下部タレット7にダイDがそれぞれ取
り付けられ、ラムシリンダ2によりパンチPを殴打し、
パンチPとダイDの協働によりワークWにパンチ加工を
施すタレットパンチプレスにおいて、上記ラムシリンダ
2の上昇端位置Uからストリップミス検出位置Fまでの
長さを、上昇端位置Uからパンチ完了位置Eまでの長さ
よりも大きく設定し、ストリップミス検出信号S2をパ
ンチ完了信号S1より先に出力することにより、ストリ
ップミス発生時にワークWの移動を停止するようにした
ことを特徴とするタレットパンチプレスにおけるストリ
ップミス検出装置という技術的手段を講じている。
ークWの上面から8mmの位置を上昇端位置Uとし(図
3(A))、この上昇端位置Uから7mm下をパンチ完
了位置Eとすれば、上昇端位置Uからストリップミス検
出位置Fまでの長さを、上昇端位置Uからパンチ完了位
置Eまでの長さよりも大きく設定することができる。
パンチ完了信号S1より先に出力されるので(図3
(A))、停止信号S4(図3(A))を出力すること
により、ワークの移動が停止され、ワークや機械の破損
を防止することができる。
り添付図面を参照して、説明する。図1は本発明の実施
の形態を示す全体図である。
油圧式のタレットパンチプレス(図2)に適用した場合
であり、ラムシリンダ2は、電磁弁からなるサーボバル
ブ3を介して油タンク4に連通し、サーボバルブ3は、
後述するPH(Power Hydraulic)NC22により制御さ
れる。
は(図2)、上部タレット6が、下部フレーム15に
は、下部タレット7が互いに同期回転可能に取り付けら
れ、上部タレット6にはパンチPが、下部タレット7に
はダイDがそれぞれ同心円状に配置されている。
トスプリング36を介してパンチガイド37が支持さ
れ、該パンチガイド37には、ストリッパスプリング3
2を介して、パンチPが支持されている。
るパンチPの直上方には、前記ラムシリンダ2が設けら
れ、該ラムシリンダ2のピストンロッドの下端部がスト
ライカ2Aを構成し、ストライカ2Aは、絶縁部材2B
により、タレットパンチプレスの本体側と電気的に絶縁
されている。
ク位置検出器25が設置され(図1)、ラムシリンダ2
のストローク位置Zが検出されるようになっている。
には、導通回路23が接続され、該ストライカ2Aとパ
ンチPの接触状態が検出されるようになっている。
(図2の下図)とa接点23Bにより構成され、ストラ
イカ2AとパンチPが接触している場合には、電磁コイ
ル23Aの作用でa接点23Bが閉じて正常であると判
断され、接触していない場合にはa接点23Bが開いた
ままで異常であると判断される。
より、後述するように、打抜き加工後にストライカ2A
を上昇させてストリップミス検出位置F(図3(A))
を検出すると同時に、前記導通回路23によりストライ
カ2AとパンチPの接触状態を検出し、該導通回路23
が開いている場合には、ストライカ2Aだけが先に上昇
復帰してワークWがダイDに引っ掛かったままであると
見做す。
ストリップミス検出信号S2を出力し(図1、図3
(A))、それに基づいてPHNC22から通常のNC
21へ停止信号S4を出力することにより、ワークWの
移動を停止する。
1)とPHNC22があり、両者は、双方向通信線Qに
より接続されている。
上昇端位置メモリ21Bと、パンチ完了位置メモリ21
Cと、増幅器21Dと、プログラムメモリ21Eにより
構成されている。
ムシリンダ2の上昇端位置Uを(図3(A))、パンチ
完了位置メモリ21Cには、パンチ完了位置Eを、作業
者が予めキーボード21Fを介して入力しておく。
を上昇端位置Uとし(図3(A))、この上昇端位置U
から7mm下をパンチ完了位置Eとすれば、これらをラ
ム上昇端位置メモリ21Bとパンチ完了位置メモリ21
Cに入力する。
ミス検出位置Fまでの長さを、上昇端位置Uからパンチ
完了位置Eまでの長さよりも大きく設定することがで
き、ストリップミス検出信号S2がパンチ完了信号S1
より先に出力するようになる(図3(A))。
明の動作(図4)を実施するためのプログラムが格納さ
れ、増幅器21Dは、それを介して、後述するクランプ
13等から成るワーク移動位置決め装置24が制御され
る。
昇端位置メモリ22Bと、パンチ完了位置メモリ22C
と、増幅器22Dにより構成されている。
了位置メモリ22Cには、双方向通信線Qを介して、通
常のNC21から、それぞれラムシリンダ2の上昇端位
置Uと、パンチ完了位置Eが入力されている。
サーボバルブ3が制御され、それにより、ラムシリンダ
2を制御するようになっている。
上には、Y軸LMガイドレール17が敷設され、該Y軸
LMガイドレール17には、サポートブラケット16が
滑り結合しており、該サポートブラケット16上には、
キャリッジべース11が戴置されている。
フレーム1に設けられたY軸モータMyのボールねじ1
4が螺合している。
プ13が取り付けられているキャリッジ12が、X軸L
Mガイドレール(図示省略)に滑り結合しており、該キ
ャリッジ12には、X軸モータMx(図1)のボールね
じが螺合している。
テーブル10が固定され、該固定テーブル10上にワー
クWが搬入されるようになっている。
ク移動信号S3(図1)により、X軸モータMxを回転
させると、キャリッジ12が、キャリッジべース11上
をX軸方向に移動し、またY軸モータMyを回転させる
と、サポートブラケット16に支持されたキャリッジべ
ース11が、Y軸方向に移動する。
ジ12とクランプ13から成るワーク移動位置決め装置
24(図1)により、ワークWを、加工位置Kに位置決
めすることができる。
図3と図4に基づいて説明する。
完了位置Eの設定。 先ず、図4のステップ101において、ストリップミス
検出位置Fとパンチ完了位置Eの設定を行う。
を上昇端位置Uとし(図3(A))、この上昇端位置U
から7mm下をパンチ完了位置Eとする。
21B(図1)とパンチ完了位置メモリ21Cに入力さ
れる。
ミス検出位置Fまでの長さを、上昇端位置Uからパンチ
完了位置Eまでの長さよりも大きく設定することがで
き、ストリップミス検出信号S2がパンチ完了信号S1
より先に出力するようになる(図3(A))。
テップ103において、打抜き加工を行う。
Dを介して、サーボバルブ3を制御すると、モータMに
よりポンプ5が駆動し、油タンク4内の油がラムシリン
ダ2に流入することにより、ストライカ2Aが下降して
パンチPを殴打する(図2の下図)。
ング36が撓んでパンチ全体が降下し、パンチガイド3
7がワークWの上面に当接し、次に、高弾性のストリッ
パスプリング32が撓み、パンチPがパンチガイド37
に沿って下降し、その先端がワークWを打抜く。
判断。 次いで、図4のステップ104において、ストリップミ
スが発生したか否かの判断をし、発生した場合には(Y
ES)、ステップ108へ進み、発生していない場合に
は(NO)、ステップ105へ進む。
ステップ108において、ストリップミス検出信号S2
を出力し、ステップ109において、ワークWの移動を
停止する。
ダ2を作動させると、該ラムシリンダ2は上昇端位置U
(図3(A))から降下し、下降端位置Lに到達してか
ら上昇する。
パンチPによるワークWの打抜き加工が行われ、その後
のt2において、ストライカ2Aの近傍に設置された
(図1)ストローク位置検出器25により、ストリップ
ミス検出位置F(図3(A))が検出される同時に、導
通回路23によりストライカ2AとパンチPの非接触状
態が検出され、ストリップミスが発生したと見做され
る。
ストリップミス検出信号S2が出力され(図1、図3
(A)のt2)、それに基づいてPHNC22から通常
のNC21へ停止信号S4が出力され(図1、図3
(A)のt3)、ワークWの移動は停止される。
も、パンチPがワークWから抜けずに引っ掛かったまま
でストリップミスが発生しても、該ワークWが移動しな
いので、ワークや機械の破損は防止される。
器25により、パンチ完了位置Eが検出され、パンチ完
了信号S1がPHNC22から通常のNC21へパンチ
完了信号S1が出力されても(図1、図3(A))、ワ
ーク移動信号S3は出力されない(図3(A))。
ステップ105において、パンチ完了信号S1を出力
し、ステップ106において、ワーク移動信号S3を出
力し、ステップ109において、ワークWを移動させ
る。
(B))、パンチPによるワークWの打抜き加工が行わ
れ、その後のt2において、前記ストローク位置検出器
25(図1)により、ストリップミス検出位置F(図3
(B))が検出されても、導通回路23によりストライ
カ2AとパンチPの接触状態が検出された場合には、ス
トリップミスは発生しないと見做される。
は、ストリップミス検出信号S2は出力されないで(図
1、図3(B))、先ず、PHNC22から通常のNC
21へパンチ完了信号S1が出力され(図1、図3
(B)のt4)、それに基づいて、通常のNC21から
ワーク移動位置決め装置24へ(図1)、ワーク移動信
号S3が出力され(図3(B)のt5)、ワークWが移
動する。
タレットパンチプレスにおけるストリップミス検出装置
を、ラムシリンダの上昇端位置からストリップミス検出
位置までの長さを、上昇端位置からパンチ完了位置まで
の長さよりも大きく設定し、ストリップミス検出信号を
パンチ完了信号より先に出力することにより、ストリッ
プミス発生時にワークWの移動を停止するように構成し
たことにより、ワークや機械の破損を防止するという技
術的効果を奏することとなった。
を示す図である。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 上部タレットにパンチが、下部タレット
にダイがそれぞれ取り付けられ、ラムシリンダによりパ
ンチを殴打し、パンチとダイの協働によりワークにパン
チ加工を施すタレットパンチプレスにおいて、 上記ラムシリンダの上昇端位置からストリップミス検出
位置までの長さを、上昇端位置からパンチ完了位置まで
の長さよりも大きく設定し、ストリップミス検出信号を
パンチ完了信号より先に出力することにより、ストリッ
プミス発生時にワークの移動を停止するようにしたこと
を特徴とするタレットパンチプレスにおけるストリップ
ミス検出装置。 - 【請求項2】 上記ラムシリンダが、サーボバルブを介
して油タンクに連通し、該ラムシリンダのストライカの
近傍にストローク位置検出器を設置すると共に、該スト
ライカと下部タレット間を導通回路により接続した請求
項1記載のタレットパンチプレスにおけるストリップミ
ス検出装置。 - 【請求項3】 上記上昇端位置をラム上昇端位置メモリ
に、パンチ完了位置をパンチ完了位置メモリにそれぞれ
入力し、サーボバルブを介してラムシリンダを制御し、
ストローク位置検出器によりラムシリンダのストローク
位置を検出すると同時に、導通回路によりラムシリンダ
のストライカとパンチの接触状態を検出し、該導通回路
が開いている場合に、ストリップミス検出信号を出力す
る請求項1記載のタレットパンチプレスにおけるストリ
ップミス検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20664898A JP4518342B2 (ja) | 1998-07-22 | 1998-07-22 | タレットパンチプレスにおけるストリップミス検出設定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20664898A JP4518342B2 (ja) | 1998-07-22 | 1998-07-22 | タレットパンチプレスにおけるストリップミス検出設定方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000033438A true JP2000033438A (ja) | 2000-02-02 |
JP4518342B2 JP4518342B2 (ja) | 2010-08-04 |
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ID=16526838
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20664898A Expired - Fee Related JP4518342B2 (ja) | 1998-07-22 | 1998-07-22 | タレットパンチプレスにおけるストリップミス検出設定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4518342B2 (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5474582A (en) * | 1977-11-28 | 1979-06-14 | Amada Co Ltd | Method of detecting misstrip for punching machine |
JPS61172632A (ja) * | 1985-12-27 | 1986-08-04 | Amada Co Ltd | パンチプレスにおける被加工材の移動制御装置 |
JPH01154836A (ja) * | 1987-12-12 | 1989-06-16 | Amada Co Ltd | パンチプレス |
JPH05131231A (ja) * | 1991-11-12 | 1993-05-28 | Murata Mach Ltd | 板材加工機 |
JPH07155864A (ja) * | 1993-12-07 | 1995-06-20 | Amada Co Ltd | パンチプレス |
-
1998
- 1998-07-22 JP JP20664898A patent/JP4518342B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS5474582A (en) * | 1977-11-28 | 1979-06-14 | Amada Co Ltd | Method of detecting misstrip for punching machine |
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JPH07155864A (ja) * | 1993-12-07 | 1995-06-20 | Amada Co Ltd | パンチプレス |
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