JP5476074B2 - 車両用前照灯 - Google Patents

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Description

本願発明は、いわゆるプロジェクタ型の車両用前照灯に関するものであり、特に、発光素子を光源とする車両用前照灯に関するものである。
近年、車両用前照灯においても、光源として発光ダイオード等の発光素子が採用されるようになってきている。
例えば「特許文献1」には、車両前後方向に延びる光軸上に配置された投影レンズと、この投影レンズの後側焦点よりも後方側において上向きに配置された発光素子と、この発光素子を上方側から覆うように配置され、該発光素子からの光を前方へ向けて光軸寄りに反射させるリフレクタと、を備えたプロジェクタ型の車両用前照灯が記載されている。
その際、この「特許文献1」に記載された車両用前照灯においては、リフレクタと投影レンズとの間に、投影レンズの後側焦点近傍から光軸と平行に後方へ延びる上向き反射面を有するミラー部材が設けられた構成となっており、このミラー部材によりリフレクタからの反射光の一部を上方側へ反射させて、その上向き反射面の前端縁の反転投影像としてのカットオフラインを有するロービーム用配光パターンを形成するようになっている。
また「特許文献2」には、このような発光素子を光源とするプロジェクタ型の車両用前照灯において、ミラー部材を可動式にした構成が記載されている。すなわち、この車両用前照灯においては、ミラー部材をリフレクタからの反射光の一部を上方側へ反射させる位置と、リフレクタからの反射光を反射させない位置との間で移動可能な構成とすることにより、ロービーム用配光パターンとハイビーム用配光パターンとを選択的に形成し得るようになっている。
特開2003−317513号公報 特開2007−80605号公報
上記「特許文献2」に記載されているような可動式のミラー部材を採用することにより、ロービーム用配光パターンとハイビーム用配光パターンとの選択的な形成が可能となるが、さらに多様な配光パターンを選択的に形成することはできない、という問題がある。
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、発光素子を光源とするプロジェクタ型の車両用前照灯において、ロービーム用配光パターンおよびハイビーム用配光パターンを含む多様な配光パターンを選択的に形成することができる車両用前照灯を提供することを目的とするものである。
本願発明は、リフレクタからの反射光の一部を遮蔽するシェードとして、可動式の左右1対のシェード片と可動式のミラー部材とを備えた構成とすることにより、上記目的達成を図るようにしたものである。
すなわち、本願発明に係る車両用前照灯は、
車両前後方向に延びる光軸上に配置された投影レンズと、この投影レンズの後側焦点よりも後方側において上向きに配置された発光素子と、この発光素子を上方側から覆うように配置され、該発光素子からの光を前方へ向けて上記光軸寄りに反射させるリフレクタと、上記投影レンズと上記リフレクタとの間に配置され、上記リフレクタからの反射光の一部を遮蔽するシェードと、を備えてなる車両用前照灯において、
上記シェードとして、左右1対のシェード片と、これらシェード片の後方近傍に配置され、上記リフレクタからの反射光の一部を上方側へ反射させる上向き反射面を有するミラー部材とを備えており、
上記各シェード片が、該シェード片の上端縁が上記光軸を含む水平面内において上記投影レンズの後側焦点面に略沿って延びるように配置される第1位置と、該シェード片の上端縁が上記第1位置から下方に変位した第2位置との間で移動し得るように構成されており、
上記ミラー部材が、該ミラー部材の上向き反射面が上記光軸を含む水平面よりも下方側において上記光軸を中心にして左右に拡がるように略水平に配置される第1位置と、該ミラー部材の上向き反射面が上記第1位置から下方に変位した第2位置との間で移動し得るように構成されており、
上記各シェード片および上記ミラー部材の配置の組合せにより配光パターンを形成するように構成されている、ことを特徴とするものである。
上記「発光素子」とは、略点状に面発光する発光チップを有する素子状の光源を意味するものであって、その種類は特に限定されるものではない。また、この「発光素子」は、投影レンズの後側焦点よりも後方側において上向きに配置されていれば、その具体的な位置は特に限定されるものではなく、また、必ずしも鉛直上向きに配置されていなくてもよい。
上記各「シェード片」は、第1位置にあるときに、その上端縁が光軸を含む水平面内において投影レンズの後側焦点面に略沿って延びるように配置される構成を有するものであれば、その具体的な構成は特に限定されるものではない。また、これら各「シェード片」は、必ずしも互いに左右対称の形状を有していなくてもよい。さらに、これら各「シェード片」の第1位置と第2位置との間における移動の態様は特に限定されるものではなく、例えば回動や直線往復動等が採用可能である。
上記「ミラー部材」は、第1位置にあるときに、その上向き反射面が光軸を含む水平面よりも下方側において光軸を中心にして左右に拡がるように略水平に配置される構成を有するものであれば、その具体的な構成は特に限定されるものではない。また、この「ミラー部材」の第1位置と第2位置との間における移動の態様は特に限定されるものではなく、例えば回動や直線往復動等が採用可能である。
上記構成に示すように、本願発明に係る車両用前照灯は、発光素子を光源とするプロジェクタ型の車両用前照灯として構成されており、その投影レンズとリフレクタとの間には、リフレクタからの反射光の一部を遮蔽するシェードとして、左右1対のシェード片と、これらシェード片の後方近傍に配置され、リフレクタからの反射光の一部を上方側へ反射させる上向き反射面を有するミラー部材とが配置されており、その際、各シェード片は、その上端縁が光軸を含む水平面内において投影レンズの後側焦点面に略沿って延びるように配置される第1位置と、その上端縁が第1位置から下方に変位した第2位置との間で移動し得るように構成されており、一方、ミラー部材は、その上向き反射面が光軸を含む水平面よりも下方側において光軸を中心にして左右に拡がるように略水平に配置される第1位置と、その上向き反射面が第1位置から下方に変位した第2位置との間で移動し得るように構成されているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、左右1対のシェード片のうちのいずれか一方を第1位置に配置するとともに、ミラー部材を第1位置に配置することにより、左右段違いの水平カットオフラインを有するロービーム用配光パターンを形成することができる。その際、左側のシェード片を第1位置に配置することにより左配光のロービーム用配光パターンを形成することができ、一方、右側のシェード片を第1位置に配置することにより右配光のロービーム用配光パターンを形成することができる。
この場合において、左右段違いの水平カットオフラインにおける下段側の水平カットオフラインは、第1位置にあるシェード片の上端縁の反転投影像として形成されるが、この第1位置にあるシェード片は、その上端縁が光軸を含む水平面内において投影レンズの後側焦点面に略沿って延びるように配置されているので、この下段側の水平カットオフラインの上方近傍に分光色がほとんど現れないようにすることができる。そして、この下段側の水平カットオフラインは、車両前方走行路において対向車線側に位置することとなるので、これにより対向車ドライバに無用な違和感を与えてしまわないようにすることができる。
また、左右1対のシェード片をいずれも第2位置に配置するとともに、ミラー部材を第2位置に配置することにより、ハイビーム用配光パターンを形成することができる。
さらに、左右1対のシェード片のうちのいずれか一方を第1位置に配置するとともに、ミラー部材を第2位置に配置することにより、ロービーム用配光パターンとハイビーム用配光パターンとの中間的な配光パターンを形成することができる。その際、左側のシェード片を第1位置に配置することにより、ハイビーム用配光パターンの左半分とロービーム用配光パターンの右半分とからなる中間的配光パターンを形成することができ、一方、右側のシェード片を第1位置に配置することにより、ハイビーム用配光パターンの右半分とロービーム用配光パターンの左半分とからなる中間的配光パターンを形成することができる。
これら各中間的配光パターンにおいて、ロービーム用配光パターンの一部として形成される部分の水平カットオフラインは、第1位置にあるシェード片の上端縁の反転投影像として形成されるので、この水平カットオフラインの上方近傍に分光色がほとんど現れないようにすることができる。
このように本願発明によれば、発光素子を光源とするプロジェクタ型の車両用前照灯において、ロービーム用配光パターンおよびハイビーム用配光パターンを含む多様な配光パターンを選択的に形成することができる。
しかも、ロービーム用配光パターンにおける下段側の水平カットオフラインおよび各中間的配光パターンにおける水平カットオフラインの上方近傍に分光色がほとんど現れないようにすることができるので、対向車ドライバ等に無用な違和感を与えてしまわないようにすることができる。
上記構成において、各シェード片の移動が、その前端縁近傍において光軸と略平行に延びる軸線を中心とする回動により行われる構成とすれば、左右1対のシェード片相互間で干渉を生じさせてしまうことなく各シェード片の移動を行わせることが容易に可能となる。
その際、左右1対のシェード片が、これら各シェード片の後端部においてリンク機構を介して互いに連結された構成とし、一方のシェード片が第1位置から第2位置へ向けて回動するのに連動して、他方のシェード片が第2位置から第1位置へ向けて回動するようにすれば、単一のアクチュエータにより両シェード片を移動させることができ、これにより低コストで上記作用効果を得ることができる。
なお、このようにした場合には、ロービーム用配光パターンを形成する際に一方のシェード片が位置する第2位置に対して、ハイビーム用配光パターンを形成する際に両シェード片が位置する位置は、第1位置からの変位量が第2位置よりも小さい第3位置となるが、この第3位置に両シェード片が位置する状態で、ハイビーム用配光パターンを形成し得るように各シェード片の変位量を設定しておくようにすればよい。
上記構成において、ミラー部材の上向き反射面における前端縁部に、灯具正面視において三角形の外形形状を有する突起部が形成された構成とし、その際、この突起部を、ミラー部材が第1位置にある状態において、該突起部の稜線を光軸と一致させるように形成されたものとすれば、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、左右段違いの水平カットオフラインを有するロービーム用配光パターンを形成する際、その上段側の水平カットオフラインの端部に、突起部の傾斜面の反転投影像として斜めカットオフラインを形成し、この斜めカットオフラインの下端縁において水平カットオフラインと繋げることができる。そしてこれにより、対向車ドライバに対するグレア防止を図った上で、自車ドライバの遠方視認性を最大限に高めることができる。
また、このような突起部が形成されたミラー部材を第1位置に配置した状態で、左右1対のシェード片をいずれも第2位置に配置することにより、左右両側に上段側の水平カットオフラインが配置されるとともに、その車両正面方向に位置する部分がV字状に凹んだ配光パターンを形成することができる。そして、このような配光パターンで車両前方走行路を照射することにより、前走車ドライバに対するグレア防止を図った上で、自車ドライバの遠方視認性を高めることができる。
本願発明の一実施形態に係る車両用前照灯を示す側断面図 図1のII−II線矢視図 上記車両用前照灯の要部を示す斜視図 上記実施形態の作用を示す、図2と同様の図 上記車両用前照灯から前方へ照射される光により灯具前方25mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成される基本的な配光パターンを透視的に示す図 上記実施形態の作用を詳細に示す、図2と略同様の図 図6の作用に対応する配光パターンを示す、図5と略同様の図
以下、図面を用いて、本願発明の実施の形態について説明する。
図1は、本願発明の一実施形態に係る車両用前照灯10を示す側断面図である。また、図2は、図1のII−II線矢視図である。さらに図3は、車両用前照灯10の要部を示す斜視図である。
これらの図に示すように、本実施形態に係る車両用前照灯10は、プロジェクタ型の灯具ユニットとして構成されており、図示しないランプボディ等に組み込まれた状態で用いられるようになっている。そして、この車両用前照灯10は、左配光のロービーム用配光パターンを形成するための光照射と、ハイビーム用配光パターンを形成するための光照射と、さらにこれら以外のいくつかの配光パターンを形成するための光照射を選択的に行い得る構成となっている。
この車両用前照灯10は、車両前後方向に延びる光軸Ax上に配置された投影レンズ12と、この投影レンズ12の後側焦点Fよりも後方側に配置された発光素子14と、この発光素子14からの光を投影レンズ12へ向けて光軸Ax寄りに反射させるリフレクタ16と、このリフレクタ16からの反射光の一部を遮蔽するシェードとしての左右1対のシェード片18L、18Rおよびミラー部材20と、レンズホルダ22と、光源ホルダ24を備えた構成となっている。
そして、この車両用前照灯10は、エイミング調整が完了した段階では、その光軸Axが車両前後方向に対して0.5〜0.6°程度下向きの方向に延びた状態で配置されるようになっている。
投影レンズ12は、前方側表面が凸面で後方側表面が平面の平凸非球面レンズからなり、光軸Ax上に配置されている。そして、この投影レンズ12は、その後側焦点Fを含む焦点面上の像を、灯具前方に配置された鉛直仮想スクリーン上に反転像として投影するようになっている。
この投影レンズ12は、レンズホルダ22に固定支持されており、このレンズホルダ22は、その下端部において光源ホルダ24に固定支持されている。
発光素子14は、白色発光ダイオードであって、矩形状の発光面を有する発光チップ14aが基板14bに支持されてなり、その発光チップ14aの発光面を鉛直上向きにした状態で、光源ホルダ24に固定支持されている。
リフレクタ16は、発光素子14を上方側から略半ドーム状に覆うようにして配置されており、その下端縁において光源ホルダ24に固定されている。
このリフレクタ16の反射面16aは、光軸Axを含む平面に沿った断面形状が略楕円形に設定されており、その離心率は鉛直断面から水平断面へ向けて徐々に大きくなるように設定されている。そしてこれにより、この反射面16aで反射した発光素子14からの光を、鉛直断面内においては後側焦点F近傍に略収束させるとともに、水平断面内においてはその収束位置を後側焦点Fの前方側へ変位させるようになっている。
左右1対のシェード片18L、18Rおよびミラー部材20は、投影レンズ12とリフレクタ16との間に配置されている。
左右1対のシェード片18L、18Rは、いずれも帯板状に形成されており、光軸Axを含む鉛直面に関して左右対称の形状を有している。そして、これら各シェード片18L、18Rは、その上端縁18La、18Raが光軸Axを含む水平面内において投影レンズ12の後側焦点面に略沿って延びるように配置される第1位置と、その上端縁18La、18Raが第1位置から下方に変位した第2位置との間で移動し得るように構成されている。
なお、図1〜3においては、左側(灯具正面視では右側)のシェード片18Lが第1位置にあり、右側のシェード片18Rが第2位置にある状態を示している。一方、図4は、左右1対のシェード片18L、18Rが、いずれも第3位置(第1位置から下方に変位しているが、その変位量が第2位置の略半分となる位置)にある状態を示している。
これら各シェード片18L、18Rは、第1位置にあるとき、その後端部の側端縁18Lb、18Rbが光軸Axを含む鉛直面に略沿って直線状に延びるように形成されており、これら各側端縁18Lb、18Rbの下端部は面取りされている。
これら各シェード片18L、18Rは、第1位置にあるときには、リフレクタ16からの反射光の一部を遮蔽して、投影レンズ12から上向きに出射する光を除去するとともに、第2位置および第3位置にあるには、リフレクタ16からの反射光に対する遮蔽を解除するようになっている。
これら各シェード片18L、18Rの移動は、該シェード片18L、18Rの前端縁近傍において光軸Axと略平行に延びる軸線Ax1を中心とする回動により行われるようになっている。その際、これら各軸線Ax1は、光軸Axを含む水平面よりもやや上方に位置設定されている。
これを実現するため、これら各シェード片18L、18Rは、その前端部において回動アーム32の先端部に固定されており、これら各回動アーム32の基端部は、光源ホルダ24に基端部が固定支持された各固定アーム34の先端部に回動可能に支持されている。
その際、これら左右1対のシェード片18L、18Rは、これら各シェード片18L、18Rの後端部においてリンク機構40を介して互いに連結されている。そして、一方のシェード片18L(または18R)が第1位置から第2位置へ向けて回動するのに連動して、他方のシェード片18R(または18L)が第2位置から第1位置へ向けて回動するように構成されている。
これら左右1対のシェード片18L、18Rの回動は、光源ホルダ24の右側部(または左側部)に固定支持されたステッピングモータ50の駆動により行われるようになっている。その際、このステッピングモータ50の駆動により、各シェード片18L、18Rを、第1位置と、第2位置と、その中間に位置する第3位置とに選択的に配置し得るようになっている。
リンク機構40は、光源ホルダ24に固定支持された軸部材36に対して、光軸Axの真下において光軸Axと平行に延びる軸線Ax2回りに回動可能に支持された連結板42と、この連結板42の左右両端部において前方へ向けて突出するように形成された1対のピン44L、44Rと、左右1対のシェード片18L、18Rの各々の後端部の下端縁近傍において水平方向に延びるように形成された長孔18Lc、18Rcと、連結板42の下端部の後面において、ステッピングモータ50の出力軸50aに形成されたピン50bと係合する溝部42aとから構成されている。
その際、各シェード片18L、18Rは、その各長孔18Lc、18Rcの周縁部が、後方へ向けてフランジ状に突出するように形成されており、これにより各ピン44L、44Rとの係合が確実に行われるようになっている。
一方、ミラー部材20は、シェード片18L、18Rの後方近傍に配置されている。このミラー部材20は、その上面が上向き反射面20aとして構成されており、光軸Axを中心にして左右所定幅で形成されている。そして、このミラー部材20は、その上向き反射面20aが光軸Axを含む水平面よりも僅かに(例えば0.5〜1mm程度)下方側において光軸Axを中心にして左右に拡がるように水平に配置される第1位置(図1において実線で示す位置)と、その上向き反射面20aが上記第1位置から下方に変位した第2位置(図1において2点鎖線で示す位置)との間で移動し得るように構成されている。
なお、図1〜3においては、ミラー部材20が第1位置にある状態を示している。一方、図4は、ミラー部材20が第2位置にある状態を示している。
このミラー部材20における上向き反射面20aの前端縁は、ミラー部材20が第1位置にある状態において、投影レンズ12の後側焦点面に略沿って延びるように形成されている。そして、このミラー部材20の上向き反射面20aにおける前端縁部の左右方向中心部には、灯具正面視において二等辺三角形の外形形状を有する突起部20bが形成されている。この突起部20bは、ミラー部材20が第1位置にある状態において、該突起部20bの稜線を光軸Axと一致させるように形成されている。その際、この突起部20bにおける各傾斜面の傾斜角度は、例えば15〜30°程度の値に設定されたものとすることができる。
そして、このミラー部材20は、第1位置にあるときには、リフレクタ16からの反射光の一部を、その上向き反射面20aにおいて上向きに反射させてから投影レンズ12に入射させ、これにより投影レンズ12からの出射光を略下向きの光にするとともに、第2位置にあるときには、リフレクタ16からの反射光をそのまま投影レンズ12に入射させるようになっている。
ただし、ミラー部材20が第1位置にあるときでも、左右1対のシェード片18L、18Rのうちの一方が第1位置にあるときには、ミラー部材20の上向き反射面20aにおいて上向きに反射した光の一部は、第1位置にあるシェード片18Lまたは18Rにより遮蔽されることとなる。
ミラー部材20の移動は、リフレクタ16の後端部上方において車幅方向に延びる軸線Ax3を中心とする回動により行われるようになっている。
これを実現するため、このミラー部材20には、その後端部から後方へ延びる左右1対のアーム部20cが形成されており、これら各アーム20aの後端部において、光源ホルダ24に下端部が固定された左右1対のブラケット46の各々の上端部に回動可能に支持されている。
このミラー部材20の回動は、光源ホルダ24に固定支持されたソレノイド52の駆動により行われるようになっている。このソレノイド52は、そのプランジャ52aの先端部が左右1対のアーム部20cの途中部分に連結されている。
このミラー部材20の左右両側には、第1位置にあるミラー部材20の上向き反射面20aと面一で延びる上向き反射面26aを有する1対の固定ミラー部材26が配置されている。これら各固定ミラー部材26における上向き反射面26aの前端縁は、投影レンズ12の後側焦点面に略沿って延びるように形成されている。
そして、これら各固定ミラー部材26は、リフレクタ16の反射面16aにおける左右両端部に位置する領域からの反射光の一部を、その上向き反射面26aにおいて上向きに反射させてから投影レンズ12に入射させ、これにより投影レンズ12からの出射光を略下向きの光にするようになっている。
その際、これら各固定ミラー部材26は、その前端部が張り出すように形成されており、その前端面における下端エッジ部にはコーナRが形成されている。そしてこれにより、各シェード片18L、18Rが回動したとき、これら各シェード片18L、18Rと各固定ミラー部材26とが干渉してしまうのを未然に防止するようになっている。
図5は、車両用前照灯10から前方へ照射される光により灯具前方25mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成される基本的な配光パターンを透視的に示す図である。
同図(a)は、左配光のロービーム用配光パターンPLLを示しており、同図(b)は、ハイビーム用配光パターンPHを示している。
同図(a)に示すロービーム用配光パターンPLLは、左側のシェード片18Lが第1位置にあり、右側のシェード片18Rが第2位置にあり、ミラー部材20が第1位置にある状態(すなわち図2に示す状態)で形成される配光パターンである。
このロービーム用配光パターンPLLは、その上端縁に左右段違いの水平カットオフラインCL1、CL2を有している。この水平カットオフラインCL1、CL2は、灯具正面方向の消点であるH−Vを鉛直方向に通るV−V線を境にして左右段違いで水平方向に延びており、V−V線よりも右側の対向車線側部分が下段側の水平カットオフラインCL1として形成されるとともに、V−V線よりも左側の自車線側部分が上段側の水平カットオフラインCL2として形成されている。その際、上段側の水平カットオフラインCL2の右端部は、斜めカットオフラインCL2aとして形成されており、この斜めカットオフラインCL2aはV−V線において下段側の水平カットオフラインCL1に繋がっている。
このロービーム用配光パターンPLLにおいて、下段側の水平カットオフラインCL1とV−V線との交点であるエルボ点Eは、H−Vの0.5〜0.6°程度下方に位置している。これは、車両用前照灯10の光軸Axが車両前後方向に対して0.5〜0.6°程度下向きの方向に延びていることによるものである。そして、このロービーム用配光パターンPLLにおいては、エルボ点Eを囲むようにして高光度領域であるホットゾーンHZLが形成されている。
このロービーム用配光パターンPLLは、リフレクタ14で反射した光源12aからの光により投影レンズ16の後側焦点面上に形成される光源像の反転投影像として形成されるようになっている。そして、その下段側の水平カットオフラインCL1は、左側のシェード片18Lの上端縁18Laの反転投影像として形成され、また、上段側の水平カットオフラインCL2は、ミラー部材20における上向き反射面20aの前端縁の反転投影像として形成されるようになっている。その際、上段側の水平カットオフラインCL2における右端部の斜めカットオフラインCL2aは、ミラー部材20における突起部20bの右側傾斜面の反転投影像として形成されるようになっている。
同図(b)に示すハイビーム用配光パターンPHは、各シェード片18L、18Rがいずれも第3位置にあり、ミラー部材20が第2位置にある状態(すなわち図4に示す状態)で形成される配光パターンである。
このハイビーム用配光パターンPHは、ロービーム用配光パターンPLLに対して、その水平カットオフラインCL1、CL2から上方へある程度拡がるように形成されており、H−V近傍にホットゾーンHZHを有している。
これは、各シェード片18L、18Rが、いずれもリフレクタ16からの反射光を遮蔽しない第3位置に退避しており、また、ミラー部材20がリフレクタ16からの反射光を反射させない第2位置に退避しており、これによりリフレクタ16からの反射光の大半がそのまま投影レンズ28に入射することによるものである。
ただし、このハイビーム用配光パターンPHは、その左右両端部に上段側の水平カットオフラインCL2の一部が残ったままの形状となっている。これは、リフレクタ16の反射面16aにおける左右両端部に位置する領域からの反射光の一部が、左右1対の固定ミラー部材26の上向き反射面26aで上向きに反射したままの状態となることによるものである。
本実施形態に係る車両用前照灯10は、各シェード片18L、18Rおよびミラー部材20の配置の組合せにより、左配光のロービーム用配光パターンPLLおよびハイビーム用配光パターンPH以外にもいくつかの配光パターンを形成し得るように構成されている。
図6は、各シェード片18L、18Rおよびミラー部材20の配置について、6種類の組合せを示す正面図であり、図7は、これら6種類の組合せの各々により形成される配光パターンを透視的に示す図である。
図6(a)、(f)に示す配置は、それぞれ図2、4に示す配置と同一であり、したがって、図7(a)、(f)に示す配光パターンPLL、PHは、それぞれ図5(a)、(b)に示す配光パターンと同一である。
図6(b)に示す配置は、図6(a)に示す配置を左右反転させたものとなっている。すなわち、図6(a)に示す配置から、左側のシェード片18Lを第2位置に移動させる一方、右側のシェード片18Rを第1位置に移動させた配置となっている。
この配置では、図7(b)に示すように、左配光のロービーム用配光パターンPLLを左右反転させた右配光のロービーム用配光パターンPLRが形成されることとなる。このような右配光のロービーム用配光パターンPLRを選択的に形成し得る構成としておくことにより、車両走行路の通行環境が左側通行から右側通行に変化したような場合(例えばドーバー海峡を通過した場合等)においても、通行環境に対応したロービーム用配光パターンで光照射を行うことが可能となる。
図6(c)に示す配置は、図6(a)に示す配置から、ミラー部材20は第1位置のままで、各シェード片18L、18Rを第3位置に移動させた配置となっている。
この配置では、図7(c)に示すように、左右両側に上段側の水平カットオフラインCL2が配置されるとともに、その車両正面方向に位置する部分が、左右1対の斜めカットオフラインCL2aによりV字状に凹んだ配光パターンPLVが形成されることとなる。そして、このような配光パターンPLVで車両前方走行路を照射することにより、対向車が存在しない状況下において、前走車ドライバに対するグレア防止を図った上で、自車ドライバの遠方視認性を高めることが可能となる。
図6(d)に示す配置は、図6(a)に示す配置から、ミラー部材20を第2位置に移動させたものとなっている。
この配置では、図7(d)に示すように、ハイビーム用配光パターンPHの左半分と左配光のロービーム用配光パターンPLLの右半分とからなる中間的配光パターンPMLが形成されることとなる。この中間的配光パターンPMLにおける、V−V線に沿った鉛直カットオフラインCL3は、左側のシェード片18Lの右側縁18Lbによって形成されるものである。
図6(e)に示す配置は、図6(d)に示す配置を左右反転させたものとなっている。すなわち、図6(d)に示す配置から、左側のシェード片18Lを第2位置に移動させる一方、右側のシェード片18Rを第1位置に移動させた配置となっている。
この配置では、図7(e)に示すように、ハイビーム用配光パターンPHの右半分と右配光のロービーム用配光パターンPLRの左半分とからなる中間的配光パターンPMRが形成されることとなる。この中間的配光パターンPMRにおける、V−V線に沿った鉛直カットオフラインCL3は、右側のシェード片18Rの左側縁18Rbによって形成されるものである。
これら図7(d)、(e)に示す中間的配光パターンPML、PMRは、例えば次のようにして利用することが可能である。
すなわち、一般に、車両用前照灯10は車両前端部に左右1対配置されているので、これら各車両用前照灯10をスイブル可能(すなわち左右方向に回動可能)な構成とした上で、一方の車両用前照灯10により中間的配光パターンPMLを形成するとともに、他方の車両用前照灯10により中間的配光パターンPMRを形成し、これら各車両用前照灯10のスイブル角度を適宜設定することにより、中間的配光パターンPMLの鉛直カットオフラインCL3と、中間的配光パターンPMRの鉛直カットオフラインCL3と、これら中間的配光パターンPML、PMRの下段側の水平カットオフラインCL1とで囲まれた矩形状の非照射領域を形成することができる。そして、この矩形状の非照射領域を対向車あるいは前走車の位置に対応させて適当な位置に適当な幅で形成することにより、対向車ドライバあるいは前走車ドライバに対するグレア防止を図った上で、自車ドライバの遠方視認性を最大限に高めることが可能となる。
以上詳述したように、本実施形態に係る車両用前照灯10においては、左右1対のシェード片18L、18Rのうちのいずれか一方を第1位置に配置するとともに、ミラー部材20を第1位置に配置することにより、左右段違いの水平カットオフラインCL1、CL2を有するロービーム用配光パターンPLL、PLRを形成することができる。その際、左側のシェード片18Lを第1位置に配置することにより左配光のロービーム用配光パターンPLLを形成することができ、一方、右側のシェード片18Rを第1位置に配置することにより右配光のロービーム用配光パターンPLRを形成することができる。
この場合において、左右段違いの水平カットオフラインCL1、CL2における下段側の水平カットオフラインCL1は、第1位置にあるシェード片18L(または18R)の上端縁18La(または18Ra)の反転投影像として形成されるが、この第1位置にあるシェード片18L(または18R)は、その上端縁18La(または18Ra)が光軸Axを含む水平面内において投影レンズ12の後側焦点面に略沿って延びるように配置されているので、この下段側の水平カットオフラインCL1の上方近傍に分光色がほとんど現れないようにすることができる。そして、この下段側の水平カットオフラインCL1は、車両前方走行路において対向車線側に位置することとなるので、これにより対向車ドライバに無用な違和感を与えてしまわないようにすることができる。
また、左右1対のシェード片18L、18Rをいずれも第3位置に配置するとともに、ミラー部材20を第2位置に配置することにより、ハイビーム用配光パターンPHを形成することができる。
さらに、左右1対のシェード片18L、18Rのうちのいずれか一方を第1位置に配置するとともに、ミラー部材20を第2位置に配置することにより、ロービーム用配光パターンPLL(またはPLR)とハイビーム用配光パターンPHとの中間的な配光パターンを形成することができる。その際、左側のシェード片18Lを第1位置に配置することにより、ハイビーム用配光パターンPHの左半分とロービーム用配光パターンPLLの右半分とからなる中間的配光パターンPMLを形成することができ、一方、右側のシェード片18Rを第1位置に配置することにより、ハイビーム用配光パターンPHの右半分とロービーム用配光パターンPLRの左半分とからなる中間的配光パターンPMRを形成することができる。
これら各中間的配光パターンPML、PMRにおいて、各ロービーム用配光パターンPLL、PLRの一部として形成される部分の水平カットオフラインCL1は、第1位置にあるシェード片18L、18Rの上端縁18La、18Raの反転投影像として形成されるので、この水平カットオフラインCL1、CL2の上方近傍に分光色がほとんど現れないようにすることができる。
このように本実施形態によれば、発光素子14を光源とするプロジェクタ型の車両用前照灯10において、ロービーム用配光パターンPLL、PLRおよびハイビーム用配光パターンPHを含む多様な配光パターンPML、PMRを選択的に形成することができる。
しかも、各ロービーム用配光パターンPLL、PLRにおける下段側の水平カットオフラインCL1および各中間的配光パターンPML、PMRにおける水平カットオフラインCL1の上方近傍に分光色がほとんど現れないようにすることができるので、対向車ドライバ等に無用な違和感を与えてしまわないようにすることができる。
特に本実施形態においては、ミラー部材20における上向き反射面20aの前端縁が、該ミラー部材20が第1位置にある状態において、投影レンズ12の後側焦点面に略沿って水平に延びるように形成されており、また、固定ミラー部材26における上向き反射面26aの前端縁も、投影レンズ12の後側焦点面に略沿って水平に延びるように形成されているので、各ロービーム用配光パターンPLL、PLRにおける上段側の水平カットオフラインCL2および配光パターンPLVにおける左右1対の水平カットオフラインCL2の上方近傍にも分光色がほとんど現れないようにすることができる。
また本実施形態においては、各シェード片18L、18Rの移動が、その前端縁近傍において光軸Axと略平行に延びる軸線Ax1を中心とする回動により行われる構成となっているので、左右1対のシェード片18L、18R相互間で干渉を生じさせてしまうことなく各シェード片18L、18Rの移動を行わせることが容易に可能となる。
その際、これら左右1対のシェード片18L、18Rは、これら各シェード片18L、18Rの後端部においてリンク機構40を介して互いに連結された構成となっているので、一方のシェード片18L(または18R)が第1位置から第2位置へ向けて回動するのに連動して、他方のシェード片18R(または18L)が第2位置から第1位置へ向けて回動することとなる。そしてこれにより、単一のステッピングモータ50により両シェード片18L、18Rを移動させることができ、これにより低コストで上記作用効果を得ることができる。
なお、このような構成を有していることから、ロービーム用配光パターンPLL(またはPLR)を形成する際に一方のシェード片18R(または18L)が位置する第2位置に対して、ハイビーム用配光パターンPHを形成する際に両シェード片18L、18Rが位置する第3位置は、第1位置からの変位量が略半分となるが、この第3位置に両シェード片18L、18Rが位置する状態で、ハイビーム用配光パターンPHを形成し得るように各シェード片18L、18Rの変位量が設定されているので、ロービームとハイビームとの切換えを何ら支障なく行うことができる。
また本実施形態においては、ミラー部材20の上向き反射面20aにおける前端縁部に、灯具正面視において三角形の外形形状を有する突起部20bが形成された構成となっており、そして、この突起部20bは、ミラー部材20が第1位置にある状態において、該突起部20bの稜線を光軸Axと一致させるように形成されているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、左右段違いの水平カットオフラインCL1、CL2を有するロービーム用配光パターンPLL(またはPLR)を形成する際、その上段側の水平カットオフラインCL1、CL2の端部に、突起部20bの傾斜面の反転投影像として斜めカットオフラインCL3を形成し、この斜めカットオフラインCL3の下端縁において水平カットオフラインCL1、CL2と繋げることができる。そしてこれにより、対向車ドライバに対するグレア防止を図った上で、自車ドライバの遠方視認性を最大限に高めることができる。
また、このような突起部20bが形成されたミラー部材20を第1位置に配置した状態で、左右1対のシェード片18L、18Rをいずれも第2位置に配置することにより、左右両側に上段側の水平カットオフラインCL1、CL2が配置されるとともに、その車両正面方向に位置する部分がV字状に凹んだ配光パターンPLVを形成することができる。そして、このような配光パターンPLVで車両前方走行路を照射することにより、前走車ドライバに対するグレア防止を図った上で、自車ドライバの遠方視認性を高めることができる。
さらに本実施形態においては、ミラー部材20の回動中心となる軸線Ax3が、リフレクタ16の後端部上方に位置設定されているので、灯具前後長を増大させることなく、左右1対のシェード片18L、18Rの後方近傍に配置されたミラー部材20の移動を、これら各シェード片18L、18Rと干渉させることなく行わせることが容易に可能となる。
上記実施形態においては、ミラー部材20が第1位置にあるとき、その上向き反射面20aが光軸Axを含む水平面よりも下方側において光軸Axを中心にして左右に拡がるように水平に配置されるものとして説明したが、略水平に配置されていれば、正確に水平に配置されていなくてもよく、例えば、後方へ向けて多少上向きに傾斜するように配置されたものとすることも可能である。
また、上記実施形態においては、各シェード片18L、18Rが帯板状に形成されているものとして説明したが、これとは異なる構成を有するものとすることも可能である。
さらに、上記実施形態においては、ミラー部材20の左右両側に1対の固定ミラー部材26が配置されているものとして説明したが、これら固定ミラー部材26の位置までミラー部材20が延びるように形成された構成とすることも可能である。
また、上記実施形態においては、左右1対のシェード片18L、18Rが、その後端部においてリンク機構40を介して互いに連結されているものとして説明したが、これら各シェード片18L、18Rが互いに独立して移動する構成とすることも可能である。
さらに、上記実施形態においては、発光素子14およびリフレクタ16が1組配置された構成となっているが、これら発光素子14およびリフレクタ16が複数組配置された構成とすることも可能である。
なお、上記実施形態において諸元として示した数値は一例にすぎず、これらを適宜異なる値に設定してもよいことはもちろんである。
10 車両用前照灯
12 投影レンズ
14 発光素子
14a 発光チップ
14b 基板
16 リフレクタ
16a 反射面
18L、18R シェード片
18La、18Ra 上端縁
18Lb 右側縁
18Rb 左側縁
18Lc、18Rc 長孔
20 ミラー部材
20a、26a 上向き反射面
20b 突起部
20c アーム部
22 レンズホルダ
24 光源ホルダ
26 固定ミラー部材
32 回動アーム
34 固定アーム
36 軸部材
40 リンク機構
42 連結板
42a 溝部
44L、44R ピン
46 ブラケット
50 ステッピングモータ
50a 出力軸
50b ピン
52 ソレノイド
52a プランジャ
Ax 光軸
Ax1、Ax2、Ax3 軸線
CL1、CL2 水平カットオフライン
CL2a 斜めカットオフライン
CL3 鉛直カットオフライン
E エルボ点
F 後側焦点
HZH、HZL ホットゾーン
PH ハイビーム用配光パターン
PLL、PLR ロービーム用配光パターン
PLV 配光パターン
PML、PMR 中間的配光パターン

Claims (4)

  1. 車両前後方向に延びる光軸上に配置された投影レンズと、この投影レンズの後側焦点よりも後方側において上向きに配置された発光素子と、この発光素子を上方側から覆うように配置され、該発光素子からの光を前方へ向けて上記光軸寄りに反射させるリフレクタと、上記投影レンズと上記リフレクタとの間に配置され、上記リフレクタからの反射光の一部を遮蔽するシェードと、を備えてなる車両用前照灯において、
    上記シェードとして、左右1対のシェード片と、これらシェード片の後方近傍に配置され、上記リフレクタからの反射光の一部を上方側へ反射させる上向き反射面を有するミラー部材とを備えており、
    上記各シェード片が、該シェード片の上端縁が上記光軸を含む水平面内において上記投影レンズの後側焦点面に略沿って延びるように配置される第1位置と、該シェード片の上端縁が上記第1位置から下方に変位した第2位置との間で移動し得るように構成されており、
    上記ミラー部材が、該ミラー部材の上向き反射面が上記光軸を含む水平面よりも下方側において上記光軸を中心にして左右に拡がるように略水平に配置される第1位置と、該ミラー部材の上向き反射面が上記第1位置から下方に変位した第2位置との間で移動し得るように構成されており、
    上記各シェード片および上記ミラー部材の配置の組合せにより配光パターンを形成するように構成されている、ことを特徴とする車両用前照灯。
  2. 上記各シェード片の移動が、該シェード片の前端縁近傍において上記光軸と略平行に延びる軸線を中心とする回動により行われるように構成されている、ことを特徴とする請求項1記載の車両用前照灯。
  3. 上記左右1対のシェード片が、これら各シェード片の後端部においてリンク機構を介して互いに連結されており、一方のシェード片が上記第1位置から上記第2位置へ向けて回動するのに連動して、他方のシェード片が上記第2位置から上記第1位置へ向けて回動するように構成されている、ことを特徴とする請求項2記載の車両用前照灯。
  4. 上記ミラー部材の上向き反射面における前端縁部に、灯具正面視において三角形の外形形状を有する突起部が形成されており、
    この突起部が、上記ミラー部材が上記第1位置にある状態において、該突起部の稜線を上記光軸と一致させるように形成されている、ことを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の車両用前照灯。
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