JP5319199B2 - 車両用前照灯 - Google Patents

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    • F21S41/336Multi-surface reflectors, e.g. reflectors with facets or reflectors with portions of different curvature the reflector consisting of patch like sectors with discontinuity at the junction between adjacent areas

Description

本願発明は、いわゆるプロジェクタ型の車両用前照灯に関するものであり、特に、可動シェードを備えた車両用前照灯に関するものである。
一般に、プロジェクタ型の車両用前照灯は、車両前後方向に延びる光軸上に投影レンズが配置されるとともに、その後側焦点よりも後方側に光源が配置されており、この光源からの光をリフレクタにより光軸寄りに反射させるように構成されている。そして、このプロジェクタ型の車両用前照灯によりロービーム用配光パターンを形成する場合には、投影レンズの後側焦点近傍において光軸近傍に上端縁が位置するように配置されたシェードにより、リフレクタからの反射光の一部を遮蔽して、ロービーム用配光パターンの上端部に所定のカットオフラインを形成するようになっている。
その際「特許文献1」には、上記シェードとして、その上端縁が後側焦点近傍において光軸近傍に位置する遮光位置と、この遮光位置よりもリフレクタからの反射光に対する遮蔽量を減少させる遮光緩和位置との間で移動し得るように構成された可動シェードを有するプロジェクタ型の車両用前照灯が記載されている。
特開2006−79984号公報
上記「特許文献1」に記載された車両用前照灯においては、可動シェードを遮光緩和位置へ移動させることにより、ハイビーム用配光パターンを形成することができるので、単一の灯具をロービーム用およびハイビーム用として兼用することができる。
しかしながら、このようなプロジェクタ型の車両用前照灯において、その光源が光軸と略同軸で延びる線分光源として構成されている場合には、その反転投影像が車両前方に配置された仮想鉛直スクリーン上において放射状に延びる像となる。
このため、ハイビーム用配光パターンを形成する際、その中心光度を高めるために集光させると、ハイビーム用配光パターンの上部領域は、その左右方向の中心部分については十分明るくすることができるが、その両側の部分が暗くなってしまい、前方視認性を高めることができない、という問題がある。
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、可動シェードを備えたプロジェクタ型の車両用前照灯において、ハイビームでの前方視認性を高めることができる車両用前照灯を提供することを目的とするものである。
本願発明は、リフレクタの反射面に工夫を施すことにより、上記目的達成を図るようにしたものである。
すなわち、本願発明に係る車両用前照灯は、
車両前後方向に延びる光軸上に配置された投影レンズと、この投影レンズの後側焦点よりも後方側に配置された光源と、この光源からの光を前方へ向けて上記光軸寄りに反射させるリフレクタと、このリフレクタからの反射光の一部を遮蔽し得るように構成された可動シェードと、この可動シェードを、上記投影レンズの後側焦点近傍において上記光軸近傍に上端縁が位置するように配置される遮光位置と、この遮光位置よりも上記リフレクタからの反射光に対する遮蔽量を減少させる遮光緩和位置との間において移動させるアクチュエータと、を備えてなる車両用前照灯において、
上記光源が、上記光軸と略同軸で延びる線分光源として構成されており、
上記リフレクタの反射面が、上記光軸を含む水平面の上方側に位置する第1反射領域と、上記光軸を含む水平面の下方側に位置する第2反射領域と、この第2反射領域の下方側において上記光軸の左右両側に位置する左右1対の下部反射領域とを備えており、
上記左右1対の下部反射領域の各々が、上記光源からの光を、水平方向に関して上記投影レンズの後側焦点よりも前方側でかつ上記光軸に関して該下部反射領域と左右同じ側において収束させるように形成されている、ことを特徴とするものである。
上記「光源」は、光軸と略同軸で延びる線分光源として構成されていれば、その種類は特に限定されるものではなく、例えば、放電バルブの発光部やハロゲンバルブのフィラメント等が採用可能である。
上記「下部反射領域」は、光源からの光を、水平方向に関して投影レンズの後側焦点よりも前方側でかつ光軸に関して該下部反射領域と左右同じ側において収束させるように形成されていれば、その具体的な形成位置あるいはその具体的な表面形状や外形形状等は、特に限定されるものではない。
上記構成に示すように、本願発明に係る車両用前照灯は、可動シェードを備えたプロジェクタ型の車両用前照灯として構成されており、その可動シェードが遮光緩和位置にあるときにはハイビーム用配光パターンを形成することが可能となるが、その際、リフレクタの反射面の下端部における光軸の左右両側に位置する1対の下部反射領域の各々が、光源からの光を、水平方向に関して投影レンズの後側焦点よりも前方側でかつ光軸に関して該下部反射領域と左右同じ側において収束させるように形成されているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、本願発明に係る車両用前照灯は、その光源が、光軸と略同軸で延びる線分光源として構成されているので、その反転投影像は車両前方の仮想鉛直スクリーン上において放射状に延びる像となる。このため、ハイビーム用配光パターンを形成する際、その中心光度を高めるために集光させると、仮に左右1対の下部反射領域が形成されていなかったとした場合には、ハイビーム用配光パターンの上部領域は、その左右方向の中心部分は十分明るくなるが、その両側の部分が暗くなってしまい、前方視認性を高めることができない。
その点、本願発明に係る車両用前照灯においては、そのリフレクタの反射面に形成された左右1対の下部反射領域の各々で反射した光源からの光が、水平方向に関して投影レンズの後側焦点よりも前方側でかつ光軸に関して該下部反射領域と左右同じ側において収束するので、これら左右1対の光線束が投影レンズから出射することにより、ハイビーム用配光パターンの上部領域における左右方向の中心部分の両側に左右1対の付加配光パターンが形成されることとなる。そしてこれにより、ハイビーム用配光パターンの上部領域は左右方向に幅広く明るいものとなり、これにより前方視認性が高められることとなる。
このように本願発明によれば、可動シェードを備えたプロジェクタ型の車両用前照灯において、ハイビームでの前方視認性を高めることができる。
しかも、左右1対の下部反射領域の各々で反射した光源からの光は、水平方向に関して投影レンズの後側焦点よりも前方側でかつ光軸に関して該下部反射領域と左右同じ側において収束するので、これら左右1対の下部反射領域が反射面の下端部に位置しているにもかかわらず、その左右1対の光線束の大半を投影レンズに入射させることが可能となる。
上記構成において、左右1対の下部反射領域の各々を、光源からの光を光軸の下方近傍において投影レンズの後側焦点面(すなわち投影レンズの後側焦点を含む焦点面)を通過させるように形成された構成とすれば、左右1対の付加配光パターンを、上下方向に関してハイビーム用配光パターンの上部領域の位置と略一致させることができる。そしてこれにより、ハイビーム用配光パターンの上部領域を、左右方向に幅広く明るいものとする効果を高めることができる。
上記構成において、リフレクタの反射面における、左右1対の下部反射領域以外の反射領域の下端縁を、水平方向に延びるように形成すれば、リフレクタの製造を容易化して、その反射面の精度を高めることができる。
以下、図面を用いて、本願発明の実施の形態について説明する。
図1は、本願発明の一実施形態に係る車両用前照灯10を示す側断面図であり、図2は、その平断面図である。
これらの図に示すように、この車両用前照灯10は、プロジェクタ型の灯具ユニットとして構成されており、図示しないランプボディ等に組み込まれた状態で用いられるようになっている。
この車両用前照灯10は、光源バルブ12と、リフレクタ14と、ホルダ16と、投影レンズ18と、可動シェード20と、アクチュエータ22とを備えてなり、車両前後方向に延びる光軸Axを有している。ただし、この車両用前照灯10は、エイミング調整が完了した段階では、その光軸Axが車両前後方向に対して0.5〜0.6°程度下向きの方向に延びた状態で配置されるようになっている。
投影レンズ18は、前方側表面が凸面で後方側表面が平面の平凸非球面レンズからなり、光軸Ax上に配置されている。そして、この投影レンズ18は、その後側焦点面(すなわち投影レンズ18の後側焦点Fを含む焦点面)上に形成される光源像を、灯具前方に配置された鉛直仮想スクリーン上に反転像として投影するようになっている。
光源バルブ12は、放電発光部を光源12aとするメタルハライドバルブ等の放電バルブであって、リフレクタ14の後頂部に形成された開口部14bに後方側から挿入固定されている。この光源バルブ12の光源12aは、光軸Axと略同軸で延びる線分光源として構成されており、投影レンズ18の後側焦点Fよりも後方側に配置されている。
リフレクタ14は、光源12aからの光を前方へ向けて光軸Ax寄りに反射させる反射面14aを有している。この反射面14aの光軸Axを含む平面に沿った断面形状は略楕円形に設定されており、その離心率は鉛直断面から水平断面へ向けて徐々に大きくなるように設定されている。そしてこれにより、この反射面14aで反射した光源12aからの光を、鉛直断面内においては後側焦点F近傍に略収束させるとともに、水平断面内においてはその収束位置を後側焦点Fの前方側へ変位させるようになっている。なお、この反射面14aの具体的な構成については、後に詳述する。
ホルダ16は、リフレクタ14の前端開口部から前方へ向けて略筒状に延びるように形成されており、その後端部においてリフレクタ14を固定支持するとともに、その前端部において投影レンズ18を固定支持している。このホルダ16は、その下部領域が切り欠かれている。
可動シェード20は、ホルダ16の内部空間における略下半部に位置するように設けられており、その下端部には左右方向に延びる回動ピン24を介してホルダ16に回動可能に支持されている。そして、この可動シェード20は、図1において実線で示す遮光位置と、この遮光位置から後方側へ所定角度回動した、同図において2点鎖線で示す遮光緩和位置とを採り得るようになっている。この可動シェード20の上端縁20aは、左右段違いで形成されており、可動シェード20が遮光位置にあるとき、投影レンズ18の後側焦点面に沿って水平方向に略円弧状に延びるようになっている。
可動シェード20は、遮光位置にあるときには、その上端縁20aが投影レンズ18の後側焦点Fを通るように配置され、これによりリフレクタ14の反射面14aからの反射光の一部を遮蔽して投影レンズ18から前方へ出射する上向き光の大半を除去するようになっている。一方、可動シェード20が遮光位置から遮光緩和位置へ移動すると、その上端縁20aが後方へ向けて斜め下方に変位して、反射面14aからの反射光に対する遮蔽量を減少させるようになっている。本実施形態においては、遮光緩和位置では反射面14aからの反射光に対する遮蔽量を略ゼロにするようになっている。
アクチュエータ22は、前後方向に延びるプランジャ22aを有するソレノイドで構成されており、リフレクタ14の下端部に形成された取付部14cに固定されている。このアクチュエータ22のプランジャ22aは、その先端部において、可動シェード20から下方へ突出するように形成されたステー20bと係合しており、これによりプランジャ22aの前後方向の往復運動を可動シェード20の回動運動として伝達するようになっている。そして、このアクチュエータ22は、図示しないビーム切換えスイッチの操作が行われたときに駆動して、そのプランジャ22aを前後方向に移動させ、これにより可動シェード20を遮光位置および遮光緩和位置間において移動させるようになっている。
可動シェード20の前方には、リフレクタ14で反射した迷光が投影レンズ18に入射してしまうのを防止するための固定シェード26が、ホルダ16と一体で形成されている。この固定シェード26には、可動シェード20が遮光位置へ移動したときに該可動シェード20に当接してこれを遮光位置に固定する位置決め用当接部26aと、可動シェード20が遮光緩和位置へ移動したときに該可動シェード20に当接してこれを遮光緩和位置に固定する位置決め用当接部26bとが形成されている。
図3は、リフレクタ14を光源バルブ12と共に示す正面図である。
同図にも示すように、リフレクタ14の反射面14aは、光軸Axを含む水平面の上方側に位置する第1反射領域14a1と、光軸Axを含む水平面の下方側に位置する第2反射領域14a2と、この反射領域14a2の下方側に位置する左右1対の下部反射領域14aL、14aRとからなっている。
第1反射領域14a1は、ロービーム用配光パターンに適した左右拡散角が大きい配光パターンを形成することを主目的として形成されている。このため、この第1反射領域14a1は、水平断面内における光源12aからの反射光の光軸Ax寄りへの偏向角が比較的小さい値に設定されている。
一方、第2反射領域14a2は、ハイビーム用配光パターンの中心光度を高めることを主目的として形成されている。このため、この第2反射領域14a2は、水平断面内における光源12aからの反射光の光軸Ax寄りへの偏向角が比較的大きい値に設定されている。
このため、第1反射領域14a1と第2反射領域14a2の間には、光軸Axを含む水平面に沿って上向きの段差部14dが形成されている。
第2反射領域14a2の下端縁14eは、水平方向に延びるように形成されている。
左右1対の下部反射領域14aL、14aRは、光軸Axを含む鉛直面を境にして左右対称配置でかつ左右対称形状で形成されている。
左側の下部反射領域14aLは、光源12aからの光を、水平方向に関して投影レンズ18の後側焦点Fよりも前方側でかつ光軸Axに関して左側において収束させるように形成されている。一方、右側の下部反射領域14aRは、光源12aからの光を、水平方向に関して投影レンズ18の後側焦点Fよりも前方側でかつ光軸Axに関して右側において収束させるように形成されている。
また、これら左右1対の下部反射領域14aL、14aRの各々は、光源12aからの光を、光軸Axの下方近傍において投影レンズ18の後側焦点面を通過させるように形成されている。このため、これら左右1対の下部反射領域14aL、14aRの各々からの反射光は、遮光位置にある可動シェード20によって、その大半が遮蔽されることとなる。
図4は、車両用前照灯10から前方へ照射される光により灯具前方25mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成される配光パターンを透視的に示す図であって、同図(a)がロービーム用配光パターンPL、同図(b)がハイビーム用配光パターンPHを示している。
ロービーム用配光パターンPLは、可動シェード20が遮光位置にあるときに形成される配光パターンであって、ハイビーム用配光パターンPHは、可動シェード20が遮光緩和位置にあるときに形成される配光パターンである。
同図(a)に示すロービーム用配光パターンPLは、左配光のロービーム用配光パターンであって、その上端縁に左右段違いのカットオフラインCL1、CL2を有している。このカットオフラインCL1、CL2は、灯具正面方向の消点であるH−Vを鉛直方向に通るV−V線を境にして左右段違いで水平方向に延びており、V−V線よりも右側の対向車線側部分が下段水平カットオフラインCL1として形成されるとともに、V−V線よりも左側の自車線側部分が、この下段水平カットオフラインCL1から傾斜部を介して段上がりになった上段水平カットオフラインCL2として形成されている。
このロービーム用配光パターンPLにおいて、下段水平カットオフラインCL1とV−V線との交点であるエルボ点Eは、H−Vの0.5〜0.6°程度下方に位置している。これは、灯具ユニット20の光軸Axが車両前後方向に対して0.5〜0.6°程度下向きの方向に延びていることによるものである。そして、このロービーム用配光パターンPLにおいては、エルボ点Eを囲むようにして高光度領域であるホットゾーンHZLが形成されている。
このロービーム用配光パターンPLは、リフレクタ14の反射面14aで反射した光源12aからの光によって投影レンズ18の後側焦点面上に形成された光源12aの像を、投影レンズ18により上記仮想鉛直スクリーン上に反転投影像として投影することにより形成され、そのカットオフラインCL1、CL2は、可動シェード20の上端縁20aの反転投影像として形成されるようになっている。
その際、第1反射領域14a1および第2反射領域14a2からの反射光は、ロービーム用配光パターンPLの形成に寄与しているが、左右1対の下部反射領域14aL、14aRからの反射光は、遮光位置にある可動シェード20によってその大半が遮蔽されるので、ロービーム用配光パターンPLの形成にはほとんど寄与していない。
一方、同図(b)に示すハイビーム用配光パターンPHは、第1反射領域14a1および第2反射領域14a2からの反射光により形成される基本配光パターンPAと、左右1対の下部反射領域14aL、14aRからの反射光により形成される左右1対の付加配光パターンPBL、PBRとの合成配光パターンとして形成されている。
基本配光パターンPAは、ロービーム用配光パターンPLに対して、そのカットオフラインCL1、CL2から上方へある程度拡がるように形成されており、H−V近傍にホットゾーンHZHを有している。
その際、このホットゾーンHZHの中心光度を高めるため、ハイビーム用配光パターンPHは、H−Vを水平方向に通るH−H線よりも上方側において、V−V線寄りに集光した配光パターンとなっている。ハイビーム用配光パターンPHが、このようにH−H線よりも上方側においてV−V線寄りに集光した配光パターンとなるのは、第2反射領域14a2の、水平断面内における光源12aからの反射光の光軸Ax寄りへの偏向角が、比較的大きい値に設定されていることによるものである。
左右1対の付加配光パターンPBL、PBRは、ホットゾーンHZHと部分的に重複するようにして、その左右両側の上部に形成されている。
その際、左側の付加配光パターンPBLは、右側の下部反射領域14aRからの反射光により形成される配光パターンであって、その下端縁がH−H線近傍に位置しており、その右端縁がV−V線近傍に位置している。一方、右側の付加配光パターンPBRは、左側の下部反射領域14aLからの反射光により形成される配光パターンであって、その下端縁がH−H線近傍に位置しており、その左端縁がV−V線近傍に位置している。
左側の付加配光パターンPBLがV−V線の左側に形成されるのは、右側の下部反射領域14aRが、光源12aからの光を、水平方向に関して投影レンズ18の後側焦点Fよりも前方側でかつ光軸Axに関して右側において収束させるように形成されていること(すなわち、光軸Axの右側近傍において投影レンズ18の後側焦点面を通過させるように形成されていること)によるものである。一方、右側の付加配光パターンPBRがV−V線の右側に形成されるのは、左側の下部反射領域14aLが、光源12aからの光を、水平方向に関して投影レンズ18の後側焦点Fよりも前方側でかつ光軸Axに関して左側において収束させるように形成されていること(すなわち、光軸Axの左側近傍において投影レンズ18の後側焦点面を通過させるように形成されていること)によるものである。
また、左右1対の付加配光パターンPBL、PBRの各々が、H−H線の上方側に形成されるのは、左右1対の下部反射領域14aL,14aRが、光源12aからの光を、光軸Axの下方近傍において投影レンズ18の後側焦点面を通過させるように形成されていることによるものである。
このようにハイビーム用配光パターンPHにおいては、その基本配光パターンPAの上部領域におけるホットゾーンHZHの両側に左右1対の付加付加配光パターンPBL、PBRが形成されているので、ハイビーム用配光パターンPHはその上部領域が左右方向に幅広く明るいものとなり、これにより前方視認性が高められることとなる。
以上詳述したように、本実施形態に係る車両用前照灯10は、可動シェード20を備えたプロジェクタ型の車両用前照灯として構成されており、可動シェード20が遮光位置にあるときには、ロービーム用配光パターンPLを形成するとともに、可動シェード20が遮光緩和位置にあるときにはハイビーム用配光パターンPHを形成することが可能となるが、その際、リフレクタ14の反射面14aの下端部における光軸Axの左右両側に位置する1対の下部反射領域14aL、14aRの各々が、光源12aからの光を、水平方向に関して投影レンズ18の後側焦点Fよりも前方側でかつ光軸Axに関して該下部反射領域14aL、14aRと左右同じ側において収束させるように形成されているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、本実施形態に係る車両用前照灯10は、その光源12aが、光軸Axと略同軸で延びる線分光源12aとして構成されているので、その反転投影像は車両前方の仮想鉛直スクリーン上において放射状に延びる像となる。このため、ハイビーム用配光パターンPHを形成する際、その中心光度を高めるために集光させると、仮に左右1対の下部反射領域14aL、14aRが形成されていなかったとした場合には、ハイビーム用配光パターンPHの上部領域は、その左右方向の中心部分は十分明るくなるが、その両側の部分が暗くなってしまい、前方視認性を高めることができない。
その点、本実施形態に係る車両用前照灯10においては、そのリフレクタ14の反射面14aに形成された左右1対の下部反射領域14aL、14aRの各々で反射した光源12aからの光が、水平方向に関して投影レンズ18の後側焦点Fよりも前方側でかつ光軸Axに関して該下部反射領域14aL、14aRと左右同じ側において収束するので、これら左右1対の光線束が投影レンズ18から出射することにより、ハイビーム用配光パターンPHの上部領域における左右方向の中心部分の両側に左右1対の付加配光パターンPBL、PBRが形成されることとなる。そしてこれにより、ハイビーム用配光パターンPHはその上部領域が左右方向に幅広く明るいものとなり、これにより前方視認性が高められることとなる。
このように本実施形態によれば、可動シェードを備えたプロジェクタ型の車両用前照灯10において、ハイビームでの前方視認性を高めることができる。
しかも、左右1対の下部反射領域14aL、14aRの各々で反射した光源12aからの光は、水平方向に関して投影レンズ18の後側焦点Fよりも前方側でかつ光軸Axに関して該下部反射領域14aL、14aRと左右同じ側において収束するので、これら左右1対の下部反射領域14aL、14aRが反射面14aの下端部に位置しているにもかかわらず、その左右1対の光線束の大半を投影レンズ18に入射させることが可能となる。
また本実施形態においては、左右1対の下部反射領域14aL、14aRの各々が、光源12aからの光を、光軸Axの下方近傍において投影レンズ18の後側焦点面を通過させるように形成されているので、左右1対の付加配光パターンPBL、PBRを、上下方向に関してハイビーム用配光パターンPHの上部領域の位置と略一致させることができる。そしてこれにより、ハイビーム用配光パターンPHの上部領域を、左右方向に幅広く明るいものとする効果を高めることができる。
さらに本実施形態においては、リフレクタ14の反射面14aが、光軸Axを含む水平面を境にして、その上方側の第1反射領域14a1とその下方側の第2反射領域14a2とに区分けされており、両者間には上向きの段差部14dが形成されているので、第1反射領域14a1を、ロービーム用配光パターンに適した左右拡散角が大きい配光パターンを形成することを主目的として形成することができるとともに、第2反射領域14a2を、ハイビーム用配光パターンの中心光度を高めることを主目的として形成することができる。
そして本実施形態においては、リフレクタ14の反射面14aにおける、第2反射領域14a2の下端縁14eが、水平方向に延びるように形成されているので、リフレクタ14の製造を容易化することができ、これによりリフレクタ14の反射面14aの精度を高めることができる。
なお、上記実施形態においては、車両用前照灯10が、ロービーム用配光パターンPLとして、左配光のロービーム用配光パターンを形成するように構成されているが、右配光のロービーム用配光パターンを形成するように構成されている場合においても、上記実施形態と同様の構成を採用することにより同様の作用効果を得ることができる。
本願発明の一実施形態に係る車両用前照灯を示す側断面図 上記車両用前照灯で示す平断面図 上記車両用前照灯のリフレクタを光源バルブ共に示す正面図 上記車両用前照灯から前方へ照射される光により灯具前方25mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成される配光パターンを透視的に示す図
符号の説明
10 車両用前照灯
12 光源バルブ
12a 光源
14 リフレクタ
14a 反射面
14a1 第1反射領域
14a2 第2反射領域
14aL、14aR 下部反射領域
14b 開口部
14c 取付部
14d 段差部
14e 下端縁
16 ホルダ
18 投影レンズ
20 可動シェード
20a 上端縁
20b ステー
22 アクチュエータ
22a プランジャ
24 回動ピン
26 固定シェード
26a、26b 位置決め用当接部
Ax 光軸
CL1 下段水平カットオフライン
CL2 上段水平カットオフライン
E エルボ点
F 後側焦点
HZH、HZL ホットゾーン
PA 基本配光パターン
PBL、PBR 付加配光パターン
PH ハイビーム用配光パターン
PL ロービーム用配光パターン

Claims (3)

  1. 車両前後方向に延びる光軸上に配置された投影レンズと、この投影レンズの後側焦点よりも後方側に配置された光源と、この光源からの光を前方へ向けて上記光軸寄りに反射させるリフレクタと、このリフレクタからの反射光の一部を遮蔽し得るように構成された可動シェードと、この可動シェードを、上記投影レンズの後側焦点近傍において上記光軸近傍に上端縁が位置するように配置される遮光位置と、この遮光位置よりも上記リフレクタからの反射光に対する遮蔽量を減少させる遮光緩和位置との間において移動させるアクチュエータと、を備えてなる車両用前照灯において、
    上記光源が、上記光軸と略同軸で延びる線分光源として構成されており、
    上記リフレクタの反射面が、上記光軸を含む水平面の上方側に位置する第1反射領域と、上記光軸を含む水平面の下方側に位置する第2反射領域と、この第2反射領域の下方側において上記光軸の左右両側に位置する左右1対の下部反射領域とを備えており、
    上記左右1対の下部反射領域の各々が、上記光源からの光を、水平方向に関して上記投影レンズの後側焦点よりも前方側でかつ上記光軸に関して該下部反射領域と左右同じ側において収束させるように形成されている、ことを特徴とする車両用前照灯。
  2. 上記左右1対の下部反射領域の各々が、上記光源からの光を、上記光軸の下方近傍において上記投影レンズの後側焦点面を通過させるように形成されている、ことを特徴とする請求項1記載の車両用前照灯。
  3. 上記リフレクタの反射面における、上記左右1対の下部反射領域以外の反射領域の下端縁が、水平方向に延びるように形成されている、ことを特徴とする請求項1または2記載の車両用前照灯。
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