JP5466500B2 - 通水管継手 - Google Patents

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Description

本発明は、建物の床下から床上への立上げ部や壁面等に取付けられ、通水管が接続される通水管継手に関するものである。
従来より、建物の床下や壁裏などに湯水等が通流する通水管を配管し、これを継手を介して床上に立ち上げ、或いは壁表に引き出して、台所流し、洗面、トイレ等に給水することが行なわれている。ここで用いられる継手は、通常、床下に立設されたボルト体に取付金具等を介して取付けられ、或いは取付台座を介して壁面や壁裏の桟等に取付けられている。床下のボルト体に取付けられる継手については、特許文献1に記載の技術などが開示されている。特許文献1の継手は、側腹部に張出フランジを設け、張出フランジに設けた挿通孔に固定機構を備えたボルト体を挿通する構成として、継手の取付高さ等を調整できるようになっている。また、取付台座を介して壁面等に取付けられる継手として、特許文献2に記載のものなどが開示されている。
特開2006−214502公報 意匠登録第1174793号公報
しかし、従来は、上記のように、床下のボルト体への取付けについては、特許文献1に記載の継手等が用いられ、壁面等への取付けについては、特許文献2に記載の継手等が用いられるなど、取付箇所に応じて専用の継手が用いられていた。例えば、床下においては、根太やこれを支える横木である大引き或いは大引きを支える床束などが張り出していて、これら根太等の近傍に継手を取付ける必要が生じたときには、スペース的に根太等が支障となってこの箇所にボルト体を立設することができないから、床下のボルト体への取付けに用いられる継手は取付けることができず、したがって、この場合には、別途に、壁面用の継手を用いてこれを根太等に取付けなければならなかった。このように、従来は、取付箇所に応じて床下のボルト体取付用と壁面等への取付用の2種類の継手を使い分けて用いる必要があった。
そこで、本発明は、ボルト体に取付けることができるとともに壁面等にも兼用して取付けることができ、取付箇所に応じて自在に取付けることができる通水管継手の提供を課題とするものである。
請求項1の通水管継手は、通水管が接続される継手本体と、建物の被取付面に取付けられる取付台座と、継手本体と取付台座とを所定距離離間して連結する連結部とを備え、連結部のみに、建物に設置されたボルト体が挿通可能なボルト体挿通孔が設けられている。
ここで、継手本体は、一側に通水管が接続され、他側に本発明の継手と異なる他の通水管用の継手が接続される。建物の被取付面としては、間仕切り壁等の壁面や床下の根太の側面などが挙げられる。継手本体と取付台座との離間距離は少なくとも工具や手を通水管の後方に回して接続作業を行なうことのできる間隔である。
請求項2の通水管継手は、特に、ボルト体挿通孔が、ボルト体の軸方向に沿う筒状に形成され、両開口部にボルト体に螺合するナットが当接する当接部が形成されている。
請求項3の通水管継手は、特に、ボルト体挿通孔の一側の開口部の外方に、ナットの側面と当接してナットの回動を規制する回り止め部が設けられている。
請求項1の発明は、被取付面に取付けられる取付台座及びボルト体挿通孔を備えているので、ボルト体に取付けることができるとともに、取付台座を介して壁面等に直接取付けることもでき、2種類の取付箇所に兼用できるため、取付箇所に応じて継手を使い分ける必要がない。これにより、例えば、建物の床下における通水管の配管においては、継手を根太や大引き等から離間した箇所に取付けることができるとともに、根太や大引き等の近傍に取付けることもでき、取付箇所を選ばず継手を自在に取付けることができ、便利である。
加えて、継手本体と取付台座との連結部にボルト体挿通孔が設けられているから、従来の特許文献2に記載の取付台座付きの継手などにおける、単に継手本体と取付台座との間に作業空間を形成するに過ぎなかった連結部を有効活用できる。これにより、ボルト体に取付けるに必要なボルト体挿通孔を連結部にすっきりまとまった状態に収めることができ、ボルト体への取付部を継手本体の側方等に別途に設けることによって出張りを生じることがないから、通水管継手全体がコンパクトにまとまり、継手の取り扱い作業性も向上する。
請求項2の発明は、ボルト体挿通孔が筒状に形成されているから、筒状の連結部にボルト体がその軸方向に沿って挿通されることにより、継手は一定向きに案内され、ボルト体に対して傾いたりすることなく一定姿勢に安定して保持される。
請求項3の発明は、ボルト体挿通孔の一側の開口部の外方に、ナットの回り止め部が設けられているから、一対のナットをボルト体に螺着し、継手をボルト体の所定高さに位置させた後、ナットをボルト体挿通孔の両側から締付ける際に、回り止め部と当接する側のナットは保持している必要がなく、他側のナットの締付けのみを行なえばよいので、継手の取付作業性が向上する。
本発明の実施形態の通水管継手を示す斜視図である。 図1の通水管継手を示し、(a)は平面図、(b)は左側面図、(c)は正面図、(d)は背面図である。 図2(c)のA−A切断線による断面図である。 図1の通水管継手に通水管を接続する前の状態を示す斜視図である。 図1の通水管継手に通水管を接続した後の状態を示す斜視図である。 図1の通水管継手をボルト体に取付ける方法を示す側面図である。 図1の通水管継手をボルト体に取付け、通水管を接続した後の状態を示す断面図である。 図1の通水管継手を根太に取付け、通水管を接続した後の状態を示す断面図である。 図2(a)の連結部の変形例を示す平面図である。 図1の取付台座の変形例を示し、(a)は左側面図、(b)は背面図である。
以下、本発明の実施形態の通水管継手を図に基づいて説明する。なお、本実施形態の取付けにおいては、床下に配管された通水管を床上に立ち上げる箇所に取付ける場合を説明する。なお、以下の説明において、上下方向とは図3における上下方向と同一の向きを意味する。
図1乃至図5において、通水管継手1は、通水管41が接続される継手本体2と、建物の被取付面である根太や壁面に取付けられる取付台座21と、継手本体2と取付台座21とを所定距離離間して連結する一対の連結壁36,36からなる連結部31とを備えている。そして、その連結部31には、ボルト体51が挿通するボルト体挿通孔32が設けられている。以下、各構成部材について詳細に説明する。
まず、継手本体2は、全体が略円筒状に形成され、下端部に下方に開口し内部に通水管41が挿入され接続される通水管受口3が形成され、上端部に上方に開口し図示しない他の通水管接続具が接続される接続口4が形成されている。継手本体2の主要部分は、図3に示すように、樹脂材からなる略円筒状の内筒部5と、同じく樹脂材からなり内筒部5の外側を覆う略円筒状の外筒部6と、金属材からなりナット状に形成され内筒部5の上部に埋設された接続金具7とが一体に形成されて成る。樹脂部分が内筒部5と外筒部6との2層に形成されているのは、内筒部5は湯水等の通流に適した材質で形成し、外筒部6は接続固定に適した強度的に大きい材質で形成するためである。継手本体2の主要部分はインサート成形により一体に形成することができる。
継手本体2の内部には、通水管41を挿入し収容可能な収容空間8が形成されており、通水管受口3から挿入された通水管41は内部上方に設けた段部9に突き当たり停止するようになっている。段部9から僅か下方に離間した位置にはOリングからなる止水リング10が内嵌されており、止水リング10は止水リング保持具11によって一定位置に保持されている。止水リング保持具11から更に下方には、内外に貫通し、外部から後述する抜止ピン17の挿通部17bが挿通するピン挿通孔12が設けられている。ピン挿通孔12は外筒部6の同一高さにおいて図3の左右それぞれ2箇所の計4箇所に設けられており、左右それぞれ2箇所のピン挿通孔12は互いに対向している。即ち、左右それぞれにおいて、抜止ピン17の直状の挿通部17bは一方のピン挿通孔12に挿入され外筒部6の周壁を貫通して継手本体2の内部空間に達した後、継手本体2の内部空間において周縁近傍で円の弦の部分を通過し、再び対向する他方のピン挿通孔12に挿通されるようになっている。
一方、継手本体2の外部は、全体的に円筒状の外周面に形成されているが、上部の一部は、レンチ等の工具による保持を可能とすべく六角ナット状の外壁面13に形成されている。継手本体2の高さ方向のほぼ中間位置において反対向きの2箇所には、通水管41が所定位置まで挿入されたことを確認するための確認窓14が設けられている。各確認窓14から直下に僅かに離間する位置には、抜止ピン17の中間部17aと係合してこれを保持し、抜止ピン17が外方に抜け外れるのを防止するピン保持突起15が設けられている。このピン保持突起15の下面には上方に略円弧状に凹んだ凹部15aが設けられており、これに抜止ピン17の中間部17aが嵌入し係合するようになっている。また、ピン挿通孔12が設けられている4箇所にはボス状の突起部16が突出形成されており、突起部16の先端の平面は、外筒部6においてピン保持突起15の設けられている箇所における周壁面より弦の方向に僅かに後退した位置にある。
ここで、継手本体2の外部において、六角ナット状の6辺のうち図2(b)及び(d)に示す、連結部31側の辺の部分の外壁面13aは、ボルト体挿通孔32の上側の開口部34の外方に位置し、この側方に取付けられる後述する上側のナット54の側面が当接可能となっており、上側のナット54の側面と当接してこのナットの回動を規制する回り止め部13bともなっている。
次に、取付台座21は、略矩形平板状に形成され、連結部31を介して継手本体2から所定距離離間して継手本体2の中心軸と平行して上下方向に設けられており、継手本体2の外筒部6と同一の樹脂材が使用され、継手本体2及び連結部31とともに一体成形により形成されている。取付台座21の4隅4箇所には、根太や壁面にねじ固定するためのビスが挿通されるビス挿通孔22が設けられている。取付台座21の上下方向の長さは継手本体2の全長より小さく形成されている。また、取付台座21の水平方向の長さは継手本体2の外径より大きく形成され、各ビス挿通孔22は継手本体2より左右外方に張り出した位置に設けられていて、少なくとも継手本体2の前方正面からドライバ等の工具の先端部を伸ばしてビスの締付操作を行なえるようになっている。更に、取付台座21の左右両辺の中間部には通水管継手1を垂直状態に取付ける際の目印となる三角形状の位置決め突起23が設けられている。
継手本体2と取付台座21とを連結する連結部31は、図2(a)に示すように、左右一対の円弧状の連結壁36,36で形成され、上下方向に沿って円筒状に形成されている。左右一対の連結壁36,36は、図2(a)に示すように、取付台座21側においては、それぞれイ、イ’の箇所で接続された2点接続となっており、継手本体2側においては、いずれもロの1箇所に収束して接続された1点接続となっている、即ち、計3点接続となっている。一対の連結壁36,36の間、より正確には、一対の連結壁36,36及び取付台座21の間にはボルト体51がその軸方向に挿通するボルト体挿通孔32が形成されている。このボルト体挿通孔32の内壁面はねじの形成されていない平滑面に形成されている。そして、ボルト体挿通孔32の内径は、ボルト体51の外径より僅かに大きく形成されている。なお、ボルト体挿通孔32は一部が取付台座21まではみ出していてもよい。
連結部31は継手本体2と取付台座21とを所定距離離間した状態で連結しており、離間部分は通水管41を接続する際に工具や手を差し入れるために必要な作業空間を形成している。ここで、前記所定距離とは、少なくとも通水管41の接続作業を行なう際に工具や手を通水管の後方に回して接続作業を行なうのに必要な間隔である。連結部31の高さ方向の中間部には補強リブ33が形成されている。なお、補強リブ33は上下端部等に形成してもよく、その設置位置、設置数は特に問わない。
連結部31のボルト体挿通孔32の上下両端の開口部は平面に形成され、ボルト体51に螺合するナットの底面が当接する当接部となっている。ここで、ナットの底面を当接部に当接させるべく、連結部31の上下両端は高さ方向において取付台座21と同一高さにまたはこれより上下方向に突出するように形成されている。
次に、継手本体2のピン挿通孔12に挿通される抜止ピン17は、図4に示すように、金属製丸棒材からなり、全体がコ字状に折曲形成され、中間部17aと両側部における一対の挿通部17bとで形成されている。抜止ピン17は継手本体2の側方から左右一対の突起部16のピン挿通孔12内に両挿通部17bが同時に挿通された後、継手本体2の内部に達し、更に、対向側のピン挿通孔12内に挿通されるようになっている。
一方、通水管継手1の通水管受口3に挿入され接続される通水管41は、架橋ポリエチレン管、ポリブテン管等の樹脂管であり、可撓性を有し、床下等に配管されて内部に湯水等が通流され、給水管、給湯管などとして使用される。
ボルト体51は、全長に至ってまたは軸方向の一部長さにおいて外面に雄ねじが形成されており、例えば、建物の床下において、下端が固定座金等で固定されて基礎床面上に立設される。
次に、このように構成された通水管継手1に通水管41を接続する作業を図4及び図5に基づいて説明する。
図4は通水管41の接続前の状態を示し、予め通水管41の先端から所定距離離間した位置に図4及び図7に示す接続リング42を嵌め込んでおく。ここで、接続リング42は、図7に示すように、内壁面に、引掛け爪44を有する金属製の3個のロックリング43が上下3段に組み込まれている。引掛け爪44は図7において斜め上方を向いている。これにより、通水管41の先端からその外周面に接続リング42を強制的に嵌め込むと、ロックリング43の引掛け爪44が通水管41の外周面に引掛かって食い込むため、通水管41が接続リング42から抜け外れるのが防止される。
この状態で、そのまま通水管41を通水管継手1の通水管受口3から挿入し、先端が通水管継手1の内部の段部9に当接するまで押し込む。通水管41の先端部が段部9まで挿入されているかは確認窓14を通して確認することができる。次に、抜止ピン17を通水管継手1の側方から左右一対の突起部16のピン挿通孔12に挿入し、外筒部6内を貫通させる。すると、抜止ピン17は、図7に示す、通水管継手1の外筒部6の内周面と通水管41の外周面との隙間S内に嵌入し、更に収容空間8側から対向側のピン挿通孔12に達して外筒部6の対向側の壁面内に挿入される。このようにして、抜止ピン17の中間部17aが外筒部6の周壁面に当接するまで押し込めば、中間部17aはピン保持突起15の突端をその下面側から弾性的に乗り越えてピン保持突起15の内部側に円弧状に凹んでいる凹部15aに嵌入し、抜止ピン17の挿通が完了する。これにより、通水管41の接続が完了する。この接続においては、通水管41はワンタッチで下方から通水管継手1に接続することができる。
通水管41の接続が完了した後は、図5に示すように、抜止ピン17はピン挿通孔12に挿通されるとともに中間部17aがピン保持突起15の凹部15a内に保持され、外筒部6から抜け外れるのが防止される。そして、図7に示すように、抜止ピン17が通水管継手1の内部に挿入されることにより、これに支持されて接続リング42が下方に移動するのが阻止され、通水管41が通水管継手1から下方に抜脱するのが防止される。また、この状態においては、止水リング10が通水管41の外周面と内筒部5の内周面との双方に密接し、通水管41内の湯水等が通水管41の外周面と内筒部5の内周面との間を通って外部に漏出するのが防止される。なお、抜止ピン17は、図4では、右方向から突起部16のピン挿通孔12に挿入しているが、180度反対の左側から突起部16のピン挿通孔12に挿通させてもよい。
次に、通水管継手1の取付けについて説明する。ここでは、通水管継手1を床下に配管された通水管41の立ち上げ箇所に取付ける場合を説明する。まず、通水管継手1を床下の根太から離間した位置において基礎床面53上に立設されたボルト体51に取付ける一般的な場合を図6及び図7に基づいて説明する。
予め、ボルト体51を、図7に示すように、固定座金52を介して床下の基礎床面53の所定位置に立設しておく。この状態で、まず、図6(a)に示すように、下側のナット55をボルト体51に螺着する。このときの下側のナット55の螺着高さは、最終的に通水管継手1の取付けを完了した後の螺着位置より更に少し下方に下げた位置としておく。なお、図示しないが、必要に応じて下側のナット55の上面に座金を介在させてもよい。次に、図6(b)に示すように、ボルト体51の上方から通水管継手1を嵌め込み、連結部31のボルト体挿通孔32内にボルト体51を挿通させて、通水管継手1を一旦下側のナット55上に載置する。このとき、ボルト体挿通孔32は内壁面がねじの形成されていない単なる平滑面に形成されているから、通水管継手1はそのまま下方に移動させるだけでよい。続いて、図6(c)に示すように、ボルト体51に上側のナット54を螺着する。
次いで、通水管継手1の外筒部6の上部には、図2(b)及び(d)に示すように、六角ナット状の回り止め部13bとなる外壁面13aが設けられているので、通水管継手1をそのまま真直ぐ上方に押し上げ、図6(d)に示すように、ボルト体挿通孔32の上側の開口部34を上側のナット54の底面に当接させてから、上側のナット54の側面と外筒部6の回り止め部13bとなる外壁面13aとを対向する状態に係合させる。続いて、この係合した状態で、ボルト体51を軸として上側のナット54と通水管継手1とを一体に回動させながら上下移動させ、通水管継手1が最適高さに達した時点で上下移動を停止させる。これに伴い、上側のナット54も、通水管継手1の取付け高さに対応した高さに位置することになる。
この後、図6(e)に示すように、下側のナット55を回しながら上方に移動させ、その上面をボルト体挿通孔32の下側の開口部35に当接させて上側のナット54とで連結部31を上下方向から挟み締付ける。このとき、通水管継手1の外筒部6の下部には回り止め部は形成されていないので、下側のナット55はこれのみを支障なく回しながらボルト体挿通孔32の下側の開口部35に当接するまで螺進させることができる。以上により、所定高さにおいて通水管継手1のボルト体51への取付けが完了する。その後は、接続リング42が嵌着された通水管41を前述した要領で通水管継手1の下方から通水管受口3に挿入し接続すればよい。なお、このとき、ボルト体51の後方には十分な空間があり、この空間部分に手を回すこともできるので、通水管41の接続作業において格別不具合を生ずることはない。図7は通水管継手1のボルト体51への取付けが完了し、通水管41の接続が完了した状態を示す。その後、通水管継手1の上端部の接続口4に他の通水管の継手を接続し、床上に立ち上げて台所流し、洗面、トイレ等に接続する。これにより、以後、台所流し等に給水、給湯することができる。
なお、上記では、通水管継手1を先にボルト体51に取付け固定してから通水管継手1に通水管41を接続しているが、先に通水管継手1に通水管41を接続した後、この通水管継手1をボルト体51に取付け固定することもできる。なお、通水管継手1をボルト体51の最適高さに位置させるには、図6(d)の操作において、スケール等を用いて行なってもよい。
次に、通水管継手1を床下の根太に取付ける場合を図8に基づいて説明する。通水管継手1を根太に取付けるのは、基礎床面53上に立設されるボルト体51が根太の近傍にあってこの箇所に立設することが困難または不能の場合であり、通水管継手1は根太に直接取付けられる。
通水管継手1を根太56に取付けるには、まず、必要に応じて根太56の被取付面に水平取付けのための基準となる水平線を罫書き或いは線書きする。次に、この水平線に取付台座21の両側辺に設けられた位置決め突起23を位置合わせする。次に、通水管継手1の前方正面からドライバ等の工具を使用して4隅のビス挿通孔22にビス57を挿通し、根太56の被取付面に螺着する。これにより通水管継手1を取付け固定したら、通水管継手1に通水管41を接続する。このとき、通水管41と、取付台座21及び根太56との間には、連結部31が形成されている分の隙間が生じており、通水管41の後方に余裕があるから、ここに手を回すことができる。このため、通水管41を手で把持することもできるので、通水管継手1への接続作業を楽に作業性良く行なうことができる。なお、上記では通水管継手1を根太56に取付けてから通水管41を接続しているが、通水管継手1を根太56に取付ける前に通水管41を通水管継手1に接続することもできる。
次に、本実施形態の通水管継手1の作用を説明する。
通水管継手1は、取付台座21及びボルト体挿通孔32を備えているので、ボルト体51に取付けることができるとともに、取付台座21を介して根太56の被取付面等に直接取付けることもでき、2種類の取付箇所に兼用できる。これにより、建物の床下における通水管41の配管において、1個の通水管継手1を使用して、通水管継手1を根太56から離間した箇所に取付けることができるし、根太56の近傍に取付けることもでき、取付箇所を選ばず自在に取付けることができて便利である。
加えて、継手本体2と取付台座21との連結部31にボルト体挿通孔32が設けられているから、従来の特許文献2に記載の取付台座付きの継手において、単に、継手本体2と取付台座21との間に、通水管を継手に接続する際に手を差し入れるための作業空間を形成するに過ぎなかった連結部を有効活用できる。これにより、ボルト体挿通孔32は連結部31にすっきりまとまった状態に収まる。そして、仮にボルト体51への取付部を新たに継手本体2に付加した場合には、その分、継手本体2の側方などに取付部による出張り等を生ずることになるが、本実施形態の通水管継手1はそのような付加部分を設けることなく既設の連結部31を利用してボルト体挿通孔32を形成しているのであるから、出張り等を生ずることがなく通水管継手1全体がコンパクトにまとまり、通水管継手1の取り扱い作業性も向上する。
加えて、連結部31は、一対の連結壁36,36で構成されているので、同一断面積であっても、平板状に形成されているものと比較して、構造上強度、剛性が大きく、ボルト体挿通孔32は変形しにくいものとなっている。
また、ボルト体挿通孔32は筒状に形成されているから、筒状の連結部31にボルト体51がその軸方向に沿って挿通されることにより、継手は一定向きに案内され、傾いたりすることなく一定の垂直姿勢に安定して保持される。
更に、ボルト体挿通孔32の上側の開口部34の外方に、外筒部6の六角ナット状の外壁面13aからなる回り止め部13bが設けられている。したがって、上側のナット54及び下側のナット55をボルト体51に螺着させてボルト体挿通孔32の両側から連結部31を挟んで締付ける際に、上側のナット54は回り止め部13bと当接して回動を阻止されるから、締付作業中これを保持している必要がない。これにより、通水管継手1及び上側のナット54をボルト体51の所定高さに位置させた後は、下側のナット55の締付けのみを行なえばよいから、ボルト体51への取付作業性が向上する。
ところで、上記実施形態の連結部31の一対の連結壁36,36は、図2(a)に示すように、継手本体2及び取付台座21とはイ、イ’、ロの計3箇所で接続されたものを示しているが、図9(a)に示すように、両連結壁36ともに継手本体2及び取付台座21に対してイ、イ’、ロ、ロ’の4箇所で接続された計4点接続としてもよく、或いは、図9(b)に示すように、一対の連結壁36,36の両端部が1箇所に収束して継手本体2及び取付台座21に対してイ、ロの2箇所で接続された計2点接続としてもよい。
また、上記実施形態の取付台座21は略矩形平板状に形成されているが、本発明を実施する場合は、これに限られることはなく、例えば、図10に示すように、両側方に細長の突片24がH字形に張り出したものとしてもよい。なお、この場合も、当然であるが、各突片24の先端部に設けたビス挿通孔22は、少なくとも継手本体2の前方正面からドライバ等の工具を使用してビス締めできる程度に継手本体2より外方に突出した位置に設けられていることが必要である。
加えて、上記実施形態においては、ナットの側面が当接して回り止めとなる外筒部6の回り止め部13bは、外筒部6の上部に設けられ、上側のナット54が回り止めとなるものを示しているが、これに限られるものではなく、回り止め部13bを外筒部6の下部に設け、下側のナット55を回り止めするものとしてもよい。
更に、上記実施形態のボルト体挿通孔32は、内壁面が平滑面に形成されているが、内壁面全長に至ってまたは一部の長さにおいてボルト体51の雄ねじと螺合する雌ねじが形成されたものとしてもよい。この場合は、ボルト体挿通孔32の両端部に取付けられる上下いずれかのナットを省くことも可能である。
そして、上記実施形態のボルト体挿通孔32は、円筒状に形成されているが、これに限定されるものではなく、四角筒状など多角筒状のものとすることを妨げるものではない。
なお、通水管継手1に接続される通水管41は、図4及び図7に示した、接続リング42、抜止ピン17を使用したワンタッチで接続できるものであるが、通水管継手1と通水管41との接続構造はこれに限られるものではない。例えば、図示しないが、通水管継手1の接続部が円筒状に突出するものであり、これに通水管41を外嵌した後、予め通水管41の外周面に摺動自在に外嵌しておいた円筒状の締付リングを通水管継手1の接続部側に移動させて通水管41の外周面に圧入し、通水管41を通水管継手1の円筒状の接続部と締付リングとで内外面両側から挟圧して接続するタイプのものであってもよい。或いは、通水管継手1の接続部が円筒状に突出するものであり、通水管41の外周面に袋ナットと割リングとを通した後、円筒状の接続部に通水管41を外嵌し、割リングを通水管継手1の接続部側に押し付け、更にその外側から袋ナットを回して締付けることにより接続するタイプのものであってもよい。本発明の通水管継手1は、上記のような接続構造の場合にも同様に適用することができる。
また、本発明の通水管継手1は、取付台座21が床下の根太56に取付けるものを示しているが、他に、床下の大引きや間仕切り壁等の壁面への取付けに適用することもできる。また、ボルト体51についても、床下の基礎床面53上に立設されたものに限らず、他の箇所に設置されている場合にも同様に適用することができる。
1 通水管継手
2 継手本体
13b 回り止め部
21 取付台座
31 連結部
32 ボルト体挿通孔
34 上側の開口部(当接部)
35 下側の開口部(当接部)
36 連結壁
41 通水管
51 ボルト体
54 上側のナット
55 下側のナット
56 根太

Claims (3)

  1. 通水管が接続される継手本体と、
    建物の被取付面に取付けられる取付台座と、
    前記継手本体と前記取付台座とを所定距離離間して連結する連結部とを備え、
    前記建物に設置されたボルト体が挿通可能なボルト体挿通孔が、前記連結部のみに設けられたことを特徴とする通水管継手。
  2. 前記ボルト体挿通孔は、前記ボルト体の軸方向に沿う筒状に形成され、両開口部に該ボルト体に螺合するナットが当接する当接部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の通水管継手。
  3. 前記ボルト体挿通孔の一側の開口部の外方に、前記ナットの側面と当接して該ナットの回動を規制する回り止め部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の通水管継手。
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