JP4294293B2 - 座付継手とこの継手の表示部の形成方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、金型を利用した成形加工、特には鍛造、又は樹脂による射出成形、或は鋳造によって成形する座付継手と、この継手の表示部の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、建造物の内壁等の壁面に水栓金具を設ける場合には、通常この内壁を形成する前に、内壁よりも内側の桟などに墨ツボ等の工具を用いて予め配管位置を示すけがき線を引いておき、このけがき線位置に対して位置決めするように取付面側に座を設けた座付継手を取付けるようにしている。この場合、施工者は、けがき線に対して目視によって見当を付けて取付けるか、或はペン等で座の部分に目印をつけ、この目印をけがき線と合わせるようにして取付けを行っていたため、非常に作業性が悪くなり作業が面倒になると共に熟練を必要としていた。
【0003】
これに対して、座の部分に特別な表示部を設けるようにした、例えば特許文献1のようなものがあり、この継手は座の一辺に形成した横方向表示部と、リブ状に形成した縦方向表示部によってけがき線に対して位置決めしながら取付けするようにしている。
この継手は、合成樹脂を射出成形によって成形したものであり、表示部であるリブ等の複雑な形状部分を成形加工するようにしたものである。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−193111号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、表示部を設けていない座付継手に関しては既に述べたように非常に施工性が悪く、作業時には工数が増えて時間がかかるという問題があった。
【0006】
一方、特許文献1のように、座に対して新たに表示部を設ける場合には、金型成形時に複雑な形状になったり、このような複雑な形状の成形を行う金型は、摩耗に対する補修等の維持管理にコストを要し、コストアップの要因となっていた。
【0007】
本発明は、上記の課題点に鑑みて開発したものであり、その目的とするところは、施工性に優れ、容易に位置決めしながら取付け可能であって、コストアップになることなく簡単に表示部を設けることのできる座付継手であり、更には、複雑な成形加工を施すことなく現在の金型成形設備をそのまま利用して容易に成形加工できる座付継手を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を解決するため、請求項1に係る発明は、供給口と流出口を有する継手本体にこの継手本体を内壁等の取付面に取付ける取付座を設けた座付継手において、金型成形したときに生じるバリを縦軸側と横軸側の何れかの表示部とし、この表示部と交叉する他方の表示部は、金型から成形物を取り出す際に用いる突き出しピンを長さ調整して形成した突き出しピンによって凹状又は凸状の表示部とした座付継手である。
【0009】
請求項2に係る発明は、水道供給側の供給口と水栓取付用の流出口を有する継手本体に縦軸側と横軸側の位置を保持する座付部を鍛造により成形し、この座付部の縦軸側と横軸側にそれぞれ表示部を設けた座付継手である。
【0010】
請求項3に係る発明は、供給口と流出口を有する継手本体に設けた縦軸側と横軸側の位置を保持する座付部に形成する表示部の形成方法において、この継手本体及び座付部の型成形における見切り面に発生するバリの一部をバリ取り型によって残して当該部位に表示部を形成した座付継手の表示部の形成方法である。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明における座付継手と座付継手の表示部の形成方法の一実施形態を図面に従って説明する。
図1及び図3において、1は継手本体であり、この継手本体1は、例えば、鍛造加工によって金型を利用した成形加工で形成するようにしている。なお、継手本体1は、これ以外にも金型を用いる成形手段であれば、樹脂による射出成形や鋳造、或は砂型鋳造等、その他の成形手段によって成形することができる。また、継手本体1は、例えば、黄銅に代表されるような銅合金を材料としているが、これ以外の金属材料、或は、合成樹脂などの材料によるものであってもよい。
【0014】
継手本体1は、供給管11を接続する供給口2と、流出管12又は図示しない水栓金具を接続する流出口3を有し、この供給口2と流出口3によって本体1内部の略90°L字型に屈曲された流体流路4が構成されるエルボ型の継手であり、この直交する流路4を取付側である取付面15に取付座(座付部)5を介してボルト・木ねじ等の固着金具16で取付けるようにしている。ここで、取付面15は、建造物の内壁よりも内側の桟や、内壁や外壁の壁面である。
【0015】
流路4の上流側である水道用供給側の供給口2に接続される供給管11は、主に、ポリエチレン管等の供給管であり、この供給管11は、本例においては供給口2に設けた継手部にワンタッチで接続できるようにしている。本例は一例を示したもので、図3に示すように端部11aより鍔部13aを設けたインコア13を挿入し、この鍔部13aを端部11aに当接させた状態で供給管2に挿入可能に設けている。
【0016】
継手本体1における供給口2の内部側には、シール部材2aと、このシール部材2aより端部側にスペーサ2g、次いで、止め輪2cをスペーサリング2bを介して2個配設し、この止め輪2cは、内径面側に鉤部2eを流路方向に曲折して設けている。
供給管11を供給口2より挿入すると、供給管11の外周面にシール部材2aが密接してシールすると共に、鉤部2eが供給管11の外周面側に食い込んで供給管11を抜け止め防止可能に設けている。なお、この供給口2付近の一部をくり貫いて円弧状穴2dを設け、供給口2の内側にこの円弧状穴2dを覆う半透明の環状インジケータ2fを配置しているので、このインジケータ2fを介して供給管11の挿入状態を確認することができ、供給口2に対して供給管11を適切な位置まで挿入することができる。
【0017】
一方、流路4の下流側である水栓取付用の流出口3に接続される流出管12は、例えば、金属で成形され、端部側外周にはおねじ3aが形成されている。流出口3の円周側には、めねじ3aを設けるようにしており、流出管12を螺着して密封シールするようにして、供給管11からこの流出管12までの流路4を形成している。
なお、図示しないが、流出管12の他端側には、水栓金具が適宜の螺着手段を用いて螺着されているか、或はこの流出管12の替わりに水栓金具を直接螺着するように構成している。
【0018】
座付部5は継手本体1を取付面15に取付けるためのものであり、厚みを有する矩形の板状に形成している。本実施形態において、この座付部5は垂直方向に流路が形成された供給管11と水平方向に流路が形成された流出管12とよりなる略90°流路方向が変わる流路を接続するために供給管11側の流路方向と平行で、且つ流出管12側の流路方向に直交するような位置に形成している。また、この座付部5において取付面15との取付側に取付側面5aを設けている。従って、本実施形態においては、供給口2側の流路方向を縦軸側、流出口3側の流路に直交し、且つ水平方向を横軸側としている。
【0019】
5bは座付部5に適宜数設けた穿孔穴であり、この穿孔穴5bは、例えば、座付部5の4箇所に設けられ、この穿孔穴5bに固着金具16を挿通させるようにして取付面15に対して座付部5を位置決め固定するようにして継手本体1を取付けている。
【0020】
このように継手本体1は、縦軸側と横軸側の位置を保持する板状の座付部5を鍛造により成形し、この座付部5の側面において、縦軸側と横軸側にそれぞれ表示部6、7を側面中央に設けている。この縦軸側と横軸側の何れかの表示部6又は7は、継手本体1を後述する金型成形したときに生じるバリ6aにより形成しており、また、この一方側の表示部と交叉する他方の表示部は、金型から取り出す際に用いる突き出しピン26を長さ調整して形成した突き出しピン26によって凹状、又は凸状の表示部とした。
【0021】
具体的には、縦軸側の表示部6を継手本体1の金型成形時に生じるバリ6aを後加工して残したものとし、この表示部6は座付部5の側面に対して供給口2側の流路の中心を投影した位置に設け、座付部5の水平方向に対して中央位置に形成するようにしている。この表示部6によって継手本体1の取付時の縦軸側の位置を調整し、表示部6を取付面15に設けたけがき線9に合わせることによって縦軸側を位置決めすることができる。なお、表示部6は、バリ6aを後加工することによって形成したものであるから、このバリ6aを後加工する際には、表示部6として視認可能な最低限の高さに抑える等により容易に欠けたりすることのないような形状とするのが望ましい。とりわけ、黄銅等の鍛造成形によれば、内部欠陥のない健全な座付継手及び強固な表示部を得ることができる。
【0022】
一方、横軸側の表示部7は、突き出しピン26の長さ調整によって凸状に形成したものであり、この表示部7は座付部5に対して縦方向の供給口2の軸と平行となる座付部5の上下の表示部6、6を結んだ線と直交し、しかも、流出口3の軸心と同じ高さになるようにしている。
【0023】
これらの表示部6、7を継手本体1に設けることによって、取付時にはけがき線9、又は後述するけがき線10に対して対して容易に位置決めした状態で取付けを行うことができ、容易に施工することができる。
【0024】
次に、継手本体1における表示部の形成方法について説明すると、座付部に形成する表示部6の表示形成方法において、継手本体1を金型成形の見切り面に発生するバリ6aの一部をバリ取り型20によって当該部位に表示部6を形成したものである。
【0025】
表示部6の成形時には、特に、継手本体1のような複雑な形状のものを成形する場合、型の隅々まで材料が流れていくように型よりも大きい材料を使用し、この材料を、例えば鍛造により成形する際には熱した金属棒の切片(コロ)25を材料としている。21は上型22、下型23とよりなる金型であり、鍛造成形後の切片が変形したものを成形体27とすると、バリ6aは、成形体27において上型22と下型23の見切り面上、すなわち型の合わせ面の隙間に発生するが、この見切り面を縦軸(或は横軸)を含む平面状になるように設定しておくことによって、表示部6を座付部5の縦軸側の中心線位置に設けることができ、表示部6を取付面15のけがき線9と合わせながら取付けることで縦軸側のセンターマークとして利用できる。
バリ6aは、通常、バリ取り型20により成形体27より切除されるが、本発明では、このバリ取り型20に成形体27の当該部位に形成する表示部6の厚みを残すようにして逃げ部20aを設けており、金型21によって切片25を鍛造加工した後に生じるバリ6aの一部をこの逃げ部20aによって残すように加工し、表示部6を形成する。
【0026】
座付部5の他方側の表示部7を成形する際には、切片25を鍛造加工した後の成形体27を金型21から取り出す時に使用する押し板24に設けた突き出しピン26を利用して行い、成形時にこの突き出しピン26の座付部付近への進入具合によって表示部7を形成するようにし、突き出しピン26の長さを調整することで表示部7の凸凹を調節している。成形時に突き出しピン26が金型21の座付部位側に食い込むときには、この食い込み部分には切片25が入り込まないため突き出し位置に対応する座付部5には凹部が形成され、或は、座付部まで届かないときには、上型22、下型23における突き出しピン26が摺動するときの穴部26aまで切片25が入り込んで座付部5に凸部が形成され、この座付部5の座の側面側に表示部7が形成される。即ち、突き出しピン26の長さを適宜に調整し、実施に応じて突き出しピン26の長さを設定する。
【0027】
次に、表示部6、7の表示形成方法について、鍛造工程を例に図を用いて説明する。
図5(a)は、上型22と下型23よりなる金型21を対向して配置した状態を示したものであり、下型23には、押し板24に固定された突き出しピン26が内挿される穴部26aを数ヶ所設けている。突き出しピン26は、鍛造成形後の成形体27を下型23より離脱するために用いるものであり、座付部5のように、成形品の本体部分よりも型に入り込む部分における成形体27の離脱性を向上する手段として有効である。
【0028】
一方、上型22には、座付部5のように型に入り込む部分を有する成形体を成形する際に、型内部に残る空気やガスを排出するためのガス抜き穴として穴部26aを設けており、成形性を向上するようにしている。この上型26の穴部26aにもダミーとして突き出しピン26を内挿しており、本実施例においては、上型22の突き出しピン26と下型23の突き出しピン26の一つを、同軸上で且つ座付き部5の側面に対向するように配置している。
【0029】
図5(b)は、下型23に金属棒の切片(コロ)25を配置した状態を示している。
図5(c)は、上型22を下型23に押し付けて鍛造成形した状態を示している。上型22と下型23との合わせ面(見切り面)には、継手本体1の最終形状の外周面よりも突出したバリ6aが形成される。このバリ6aの厚さは、成形体の形状などにもよるが、0mmよりも大きく1mmよりも小さく、約0.3mm〜0.7mmのものが多い。なお、この鍛造成形の際に、あらかじめ行った突き出しピン26の長さ調整により、表示部7が形成される。
【0030】
図5(d)は、鍛造成形後、上型22を持ち上げて下型23から離した状態を示している。
図5(e)は、押し板24を上昇させて突き出しピン26を下型23の上方に突き出した状態を示している。突き出しピン26の上昇により、成形体27を座付部5も含めて下型23から円滑に離脱させることができる。
このように、本発明によれば、突き出しピン26の長さを調整するのみで、型の修正や別途の表示工程を用いることなく、座付部5の側面に表示部7を設けることができる。
【0031】
次に、後加工であるバリ取り工程を図6を用いて説明する。
鍛造成形後の成形体27には、見切り面全周にわたってバリ6aが形成されている。このバリ6aを、あらかじめ逃げ部20aを設けたバリ取り型20を用いてプレス成形することにより、表示部6が形成されると共に、余分なバリ6aが切除される。
このように、本発明によれば、通常のバリ取り工程内で、座付部5の側面に表示部6を設けることができる。
【0032】
突き出しピン26による突き出し直後の成形体27は、座付部位が取付側面5aを中心線として断面方向に対称な形状に成形されているため、成形後には取付側面5aを設ける加工を施す必要がある。この加工は切削加工によって行い、成形体27の取付側面5aとなる部分よりも下側を切り落とすことによって取付側面5aを設けることができる。また、突き出しピン26の位置を流出口3の軸心と水平方向に直交する横軸上に設置しているので、切削後の表示部7は略半円形状のセンターマークとなり、この表示部7を取付面15に設けたけがき線10と合わせるようにすれば横軸方向の位置決めをすることができる。
【0033】
なお、本実施形態において、各表示部6、7は、座付部5において縦軸側又は横軸側において、対称位置となる上下、又は左右の位置に設けるようにする。また、縦軸側の表示部6、横軸側の表示部7は、それぞれ見切り面、又は突き出しピン26を用いて設けているが、これらは逆であってもよく、座付部5の縦軸側、又は横軸側の何れかにおいて、何れかの表示部の形成方法を用いて表示部を形成できる。
【0034】
従って、この座付継手の表示部の形成方法によると、表示部6、7をフラット状に形成した座付部5の取付側面5aの縁部に隣接して設けることができるため、取付面15に座付部5を当接させたときに取付状態を正確に視認することができる。
【0035】
加工時には、これらの表示部6及び7は、継手本体1を加工するときの上型22と下型23による金型21の成形時に生じるバリ6aと、突き出しピン26による型抜き時の加工工程をそのまま利用して形成でき、加工工程が増えることなく、金型が複雑になったりすることがない。
【0036】
更に、表示部を形成するために金型を複雑にしたり、或は作業工程が増えたりすることがなく、コストアップを抑えることができる。
また、金型の維持管理が容易であり、この金型を用いた継手本体1の成形加工時には、継手本体1の成形後の加工精度に悪影響を与えることもなく製作が容易である。
なお、砂型鋳造を用いた成形においては、上型と下型の合わせ面に生ずるバリの一部を利用して表示部6を形成することができる。
【0037】
図8、図9は、本発明の座付継手の第2、3実施形態を示す側面図であり、上記実施形態以外にも、継手本体31のようないわゆる上座付エルボ、継手本体32のような2面の座を有するエルボに適用することができ、各座付部35、36によって供給管及び流出管の方向が異なる場合等の取付面への取付けが可能となる。更に、図10に示すような座付部37を設けたストレートタイプの継手本体33に供給口38と流出口39を設け、供給口38にワンタッチの継手を設けた、いわゆる座付ソケットにも適用できる。この場合は、突き出しピン26による表示部7は設けず、横軸への位置合わせは従来通り流出口3の端面3bにより行う。
【0038】
図11は成形加工後の座付部位を示した要部拡大図であり、上述したようにこの座付部位を切削加工して取付側面5aを設けたときには、半円形状の表示部7を設けることができる。表示部7は、図12に示すように突き出しピン26の先端部分にこの突き出しピン26の中心を表示する凸状又は凹状のセンター出し部として形成することによって形態の異なる表示部8を設けることができる。
このセンター出し部8は、三角形状等でもよいが、とりわけ凸状或は凹状の形状を略中心で交わる直線から形成することにより、突き出しピン26が回転して図12(a)、図12(b)又は図12(c)のいずれの状態になった場合においても取付側面5aを切削加工した後にセンター出し部8の中心位置を容易に視認することができ、図のように、直線の向きが変わった形態の表示部8であっても確実に中心を視認することができる。
【0039】
【発明の効果】
以上のことから明らかなように、請求項1に係る発明によると、新たな加工を施すことなく、施工性に優れた座付継手であり、座付部に設けた表示部によって容易に位置決めしながら壁面に取付けることが可能となる。また、この表示部は、コストアップになることなく簡単に設けることのできるものである。
しかも、この座付継手の成形加工時には、新たに複雑な成形加工を何ら施すことなく現在の金型成形設備をそのまま利用して容易に成形加工できるものである。
【0040】
請求項2に係る発明によると、通常の鍛造、バリ取り工程を用いて表示部を座付部に一体に成形でき、健全で強固な表示部を得ることができ、また、取付時には、座付継手の中心位置を容易に視認することができ、短時間で簡単に取付施工することができる座付継手である。
【0041】
請求項3に係る発明によると、加工時に生じるバリを利用して強度的にも使用に十分耐え得る表示部を設けることができ、しかも、低コストにて成形することのできる表示部の形成方法である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における座付継手の一実施形態を示した斜視図である。
【図2】本発明の座付継手の一実施形態を示した正面図である。
【図3】図1の断面図である。
【図4】図2の側面図である。
【図5】(a)ないし(e)は座付継手の成形加工の工程を示した工程説明図である。
【図6】バリ取り加工を示した説明図である。
【図7】成形・バリ取り加工後の成形体を示した側面図である。
【図8】本発明の座付継手の第2実施形態を示す側面図である。
【図9】本発明の座付継手の第3実施形態を示す側面図である。
【図10】本発明の座付継手の第4実施形態を示す側面図である。
【図11】成形・バリ取り加工後の座付部位を示した要部拡大図である。
【図12】(a)ないし(c)は座付部位の他例を示した要部拡大図である。
【符号の説明】
1 継手本体
2 供給口
3 流出口
5 座付部(取付座)
6、7 表示部
6a バリ
8 センター出し部(表示部)
15 取付面
20 バリ取り型
21 金型
26 突き出しピン
Claims (3)
- 供給口と流出口を有する継手本体にこの継手本体を内壁等の取付面に取付ける取付座を設けた座付継手において、金型成形したときに生じるバリを縦軸側と横軸側の何れかの表示部とし、この表示部と交叉する他方の表示部は、金型から成形物を取り出す際に用いる突き出しピンを長さ調整して形成した突き出しピンによって凹状又は凸状の表示部としたことを特徴とする座付継手。
- 水道供給側の供給口と水栓取付用の流出口を有する継手本体に縦軸側と横軸側の位置を保持する座付部を鍛造により成形し、この座付部の縦軸側と横軸側にそれぞれ表示部を設けた請求項1記載の座付継手。
- 供給口と流出口を有する継手本体に設けた縦軸側と横軸側の位置を保持する座付部に形成する表示部の形成方法において、この継手本体及び座付部の型成形における見切り面に発生するバリの一部をバリ取り型によって残して当該部位に表示部を形成したことを特徴とする座付継手の表示部の形成方法。
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