JP5461944B2 - バンドギャップリファレンス回路を備えるadコンバータ、並びに、バンドギャップリファレンス回路の調整方法 - Google Patents

バンドギャップリファレンス回路を備えるadコンバータ、並びに、バンドギャップリファレンス回路の調整方法 Download PDF

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本発明はバンドギャップリファレンス回路及びこれを備えるADコンバータに関し、特に、オフセット電圧に起因する温度依存性がキャンセルされたバンドギャップリファレンス回路及びこれを備えるADコンバータに関する。また、本発明はバンドギャップリファレンス回路の調整方法に関し、特に、オフセット電圧をキャンセルした状態で特性を調整する方法に関する。
ほぼ温度依存性を持たない電圧を発生する回路として、バンドギャップリファレンス回路が広く知られている(特許文献1参照)。
図13は、一般的なバンドギャップリファレンス回路の回路図である。
図13に示すように、一般的なバンドギャップリファレンス回路は、抵抗R1、R2及びダイオードD1が直列接続された電流経路P1と、抵抗R3及びダイオードD2が直列接続された電流経路P2と、オペアンプOPとを備えている。オペアンプOPの反転入力端(−)は抵抗R1と抵抗R2との接続点であるノードAに接続されており、オペアンプOPの非反転入力端(+)は抵抗R3とダイオードD2との接続点であるノードBに接続されている。また、オペアンプOPの出力端から出力されるリファレンス電圧VREFは、電流経路P1,P2にフィードバックされる。
ここで、抵抗R2と抵抗R3の抵抗値が等しいとすると(R2=R3)、リファレンス電圧VREFは式(1)によって表すことができる。
Figure 0005461944
式(1)においてkはボルツマン定数、Tは絶対温度、qは電子素量、Vgはバンドギャップ電圧、Aは比例定数、IcはダイオードD1に流れる電流、mはダイオードD1とダイオードD2の電流密度の比である。式(1)から明らかなとおり、係数Tが含まれている項(温度依存項)がゼロとなるよう抵抗R1,R2(=R3)の抵抗値を設定すれば、温度依存性を持たないリファレンス電圧VREFを得ることが可能となる。具体的には、リファレンス電圧VREFがバンドギャップ電圧と一致するよう、抵抗R1〜R3のトリミングを行えばよい。
図14は、リファレンス電圧VREFの温度依存性を説明するための模式的なグラフである。
図14の特性aに示すように、温度依存項がゼロである場合にはリファレンス電圧VREFに温度依存性はなく、その値はバンドギャップ電圧Vgと一致する。これに対し、温度依存項がゼロではない場合、すなわち、抵抗R1〜R3の抵抗値が所望の値から外れている場合には、リファレンス電圧VREFに正または負の温度依存性が残る。ここで、図14から明らかなとおり、得られるリファレンス電圧VREFと温度特性とは比例関係にあることから、任意の温度で抵抗R1〜R3のトリミングを行うことによってリファレンス電圧VREFをバンドギャップ電圧Vgに一致させれば、バンドギャップリファレンス回路の調整が完了する。
特開平11−121694号公報 特開2008−58298号公報
しかしながら、上述した式(1)はオペアンプOPのオフセット電圧がゼロであると仮定した場合の理想的な式である。実際のオペアンプOPには僅かなオフセット電圧が存在するため、これを考慮した場合、リファレンス電圧VREFは式(2)によって表されることになる。
Figure 0005461944
式(2)においてVoffはオフセット電圧であり、オフセット電圧が存在すると温度依存項をゼロにする作業が極めて困難となる。つまり、オフセット電圧が存在する場合、図15に示すように、リファレンス電圧VREFと温度特性とが正しく比例しないことから、所定の温度で抵抗R1〜R3のトリミングを行うことによってリファレンス電圧VREFをバンドギャップ電圧Vgに一致させたとしても、温度依存性が残存してしまう。
このように、従来のバンドギャップリファレンス回路は、オペアンプOPのオフセット電圧に起因する温度依存性を有しており、したがって、例えばこれをADコンバータの基準電圧発生回路として用いた場合、変換精度が低下するという問題があった。
本発明は、このような問題を解決することを目的とするものである。
本発明によるバンドギャップリファレンス回路は、第1の抵抗性素子と第1のダイオードが直列接続された第1の電流経路と、第2及び第3の抵抗性素子と第2のダイオードが直列接続された第2の電流経路と、第1及び第2の入力端を有し、前記第1及び第2の入力端に供給される電位差に基づいて前記第1及び第2の電流経路に流れる電流量を制御することによりリファレンス電圧を生成するオペアンプと、前記第1及び第2の入力端を、前記第1の抵抗性素子と前記第1のダイオードとの間に位置する第1の接続点及び前記第2の抵抗性素子と前記第3の抵抗性素子との間に位置する第2の接続点に排他的に接続する第1のスイッチ手段と、前記オペアンプの非反転出力及び反転出力の一方を選択する第2のスイッチ手段と、前記第1及び第2の入力端がそれぞれ前記第1及び第2の接続点に接続されている場合に前記オペアンプの非反転出力により得られる第1のリファレンス電圧と、前記第1及び第2の入力端がそれぞれ前記第2及び第1の接続点に接続されている場合に前記オペアンプの反転出力により得られる第2のリファレンス電圧との中間値を生成する中間値生成手段と、を備え、前記第1のリファレンス電圧と前記第2のリファレンス電圧のそれぞれが有する前記オペアンプのオフセット成分がキャンセルされることを特徴とする。
本発明によれば、スイッチ手段によってオペアンプの入力を反転させることができるとともに、オペアンプの出力も反転させ、出力させることにより、反転の前後におけるリファレンス電圧の中間値を中間値生成手段によって生成していることから、オペアンプのオフセット電圧がキャンセルされる。これにより、実際にはオペアンプにオフセット電圧が存在している場合であっても、これがゼロとみなすことが可能となる。つまり、得られる中間値はオフセット電圧がゼロである場合に得られる理想的なリファレンス電圧と一致することになる。
尚、本発明において「抵抗性素子」とは抵抗体などの受動素子であっても構わないし、トランジスタなどの能動素子であっても構わない。
本発明において、前記中間値生成手段はローパスフィルタからなることが好ましい。これによれば、反転の前後におけるリファレンス電圧がローパスフィルタによって平均化されることから、簡単に中間値を得ることが可能となる。
本発明の一側面によるADコンバータは、上記のバンドギャップリファレンス回路と、前記中間値に基づき生成された比較電圧と入力電圧とを比較するコンパレータと、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、オフセット電圧に起因する温度依存性がキャンセルされたリファレンス電圧を比較電圧として用いることができることから、高精度なAD変換を行うことが可能となる。
本発明の他の側面によるADコンバータは、リファレンス電圧を生成するバンドギャップリファレンス回路と、前記リファレンス電圧を用いて入力電圧をデジタル変換する変換回路と、前記変換回路の出力値を用いて演算を行う演算回路とを備えるADコンバータであって、前記バンドギャップリファレンス回路は、第1の抵抗性素子と第1のダイオードが直列接続された第1の電流経路と、第2及び第3の抵抗性素子と第2のダイオードが直列接続された第2の電流経路と、第1及び第2の入力端を有し、前記第1及び第2の入力端に供給される電位差に基づいて前記第1及び第2の電流経路に流れる電流量を制御することによりリファレンス電圧を生成するオペアンプと、前記第1及び第2の入力端を、前記第1の抵抗性素子と前記第1のダイオードとの間に位置する第1の接続点及び前記第2の抵抗性素子と前記第3の抵抗性素子との間に位置する第2の接続点に排他的に接続する第1のスイッチ手段と、前記オペアンプの非反転出力及び反転出力の一方を選択する第2のスイッチ手段と、を含み、前記変換回路は、前記第1及び第2の入力端がそれぞれ前記第1及び第2の接続点に接続され、前記非反転出力が選択されている場合に得られる前記変換回路の第1の出力値と、前記第1及び第2の入力端がそれぞれ前記第2及び第1の接続点に接続され、前記反転出力が選択されている場合に得られる前記変換回路の第2の出力値との中間値を演算によって生成することにより、前記第1の出力値と前記第2の出力値のそれぞれが有する前記オペアンプのオフセット成分がキャンセルされることを特徴とする。
本発明によれば、演算回路を用いることにより、オペアンプの入力を反転させる前後において得られる変換回路の出力値の中間値を生成していることから、オフセット成分に起因するAD変換出力の誤差をキャンセルすることが可能となる。
本発明によるADコンバータは、測定電圧を受けて前記入力電圧を生成する入力アンプであって、一方が前記測定電圧の入力側、他方が参照電圧の入力側となる第3及び第4の入力端を含む入力アンプと、前記第3及び第4の入力端にそれぞれ前記測定電圧及び前記参照電圧を供給する第1の接続状態と、前記第3及び第4の入力端にそれぞれ前記参照電圧及び前記測定電圧を供給する第2の接続状態とを切り替える第3のスイッチ手段と、前記入力アンプの非反転出力及び反転出力の一方を前記入力電圧として選択する第4のスイッチ手段と、をさらに備え、前記非反転出力と前記反転出力のそれぞれが有する前記入力アンプのオフセット成分がキャンセルされることが好ましい。これによれば、入力アンプのオフセット電圧についてもキャンセルされることから、より正確なAD変換を行うことが可能となる。
本発明において、前記第1及び第2のスイッチ手段による切り替え動作と、前記第3及び第4のスイッチ手段による切り替え動作を互いに連動して行うことが好ましい。これによれば、演算回路による演算処理が容易となる。
本発明によるバンドギャップリファレンス回路の調整方法は、第1の抵抗性素子と第1のダイオードが直列接続された第1の電流経路と、第2及び第3の抵抗性素子と第2のダイオードが直列接続された第2の電流経路と、第1及び第2の入力端を有し、前記第1及び第2の入力端に供給される電位差に基づいて前記第1及び第2の電流経路に流れる電流量を制御することによりリファレンス電圧を生成するオペアンプとを備えるバンドギャップリファレンス回路の調整方法であって、前記第1及び第2の入力端を、前記第1の抵抗性素子と前記第1のダイオードとの間に位置する第1の接続点及び前記第2の抵抗性素子と前記第3の抵抗性素子との間に位置する第2の接続点にそれぞれ接続する第1の工程と、前記第1及び第2の入力端を、前記第2の接続点及び前記第1の接続点にそれぞれ接続する第2の工程と、前記第1の工程にて前記オペアンプの非反転出力により得られる第1のリファレンス電圧と、前記第2の工程にて前記オペアンプの反転出力により得られる第2のリファレンス電圧との中間値に基づいて、前記第1のリファレンス電圧と前記第2のリファレンス電圧のそれぞれが有する前記オペアンプのオフセット成分をキャンセルするとともに、前記第1乃至第3の抵抗性素子の少なくとも一つの抵抗値を調整することにより前記中間値を温度依存のないバンドギャップ電圧に調整する第3の工程と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、オペアンプのオフセット電圧がキャンセルされた状態で第1乃至第3の抵抗性素子のトリミングを行うことができることから、温度依存性を持たないリファレンス電圧を容易に得ることが可能となる。
このように、本発明によれば、オペアンプのオフセット電圧に起因する温度依存性がキャンセルされたバンドギャップリファレンス回路を提供することが可能となる。
また、本発明によれば、バンドギャップリファレンス回路の温度依存性に起因する変換誤差がキャンセルされたADコンバータを提供することが可能となる。
さらに、本発明によれば、オペアンプのオフセット電圧がキャンセルされた状態でトリミング可能なバンドギャップリファレンス回路の調整方法を提供することが可能となる。
本発明の好ましい第1の実施形態によるバンドギャップリファレンス回路10の回路図である。 スイッチ回路SW1,SW2の動作を説明するための模式図であり、(a)は第1の状態を示し、(b)は第2の状態を示している。 バンドギャップリファレンス回路10の調整方法を説明するためのフローチャートである。 (a)は、オフセット依存項を除去する前後におけるリファレンス電圧VREFの温度依存性を説明するための模式的なグラフであり、(b)は、トリミングの前後におけるリファレンス電圧VREFの温度依存性を説明するための模式的なグラフである。 変形例によるバンドギャップリファレンス回路10aの回路図である。 図5に示したオペアンプOPaの好ましい一例による具体的な回路図である。 図5に示したオペアンプOPaの好ましい他の例による具体的な回路図である。 本発明の好ましい第2の実施形態によるADコンバータ20の構成を示すブロック図である。 本発明の好ましい第3の実施形態によるADコンバータ30の構成を示すブロック図である。 切り替え信号SEL1とサンプリング周期との関係を説明するための図である。 本発明の好ましい第4の実施形態によるADコンバータ40の構成を示すブロック図である。 切り替え信号SEL1,SEL2とサンプリング周期との関係を説明するための図である。 一般的なバンドギャップリファレンス回路の回路図である。 リファレンス電圧VREFの温度依存性(オフセット無し)を説明するための模式的なグラフである。 リファレンス電圧VREFの温度依存性(オフセット有り)を説明するための模式的なグラフである。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の好ましい第1の実施形態によるバンドギャップリファレンス回路10の回路図である。
図1に示すように、実施形態によるバンドギャップリファレンス回路10は、電流経路PA、PBと、オペアンプOPと、スイッチ回路SW1,SW2と、ローパスフィルタLPFとを備えている。電流経路PAは、オペアンプOPの出力端とグランドとの間にこの順に直列接続された抵抗R2、抵抗R1及びダイオードQ2からなる。また、電流経路PBは、オペアンプOPの出力端とグランドとの間にこの順に直列接続された抵抗R3及びダイオードQ1からなる。これにより、オペアンプOPの出力電圧に基づいて、電流経路PA,PBに流れる電流量が制御される。ダイオードQ1,Q2は、いずれもダイオード接続されたPNP型のバイポーラトランジスタによって構成されているが、本発明がこれに限定されるものではない。本実施形態では、抵抗R1〜R3が本発明における抵抗性素子を構成する。抵抗R2の抵抗値と抵抗R3の抵抗値は一致している(R2=R3)。
スイッチ回路SW1は、一対の入力端a1,a2と一対の出力端b1,b2を有し、入力端a1を出力端b1,b2の一方に接続し、入力端a2を出力端b1,b2の他方に接続する役割を果たす。その切り替えは、制御回路CT1より供給される切り替え信号SEL1によって制御される。スイッチ回路SW1の出力端b1はオペアンプOPの反転入力端(−)に接続され、スイッチ回路SW1の出力端b2はオペアンプOPの非反転入力端(+)に接続されている。オペアンプOPの出力端は、スイッチ回路SW2を介して電流経路PA,PBに接続されるとともに、ローパスフィルタLPFを介して外部に出力される。ローパスフィルタLPFの出力は、温度依存性を持たないリファレンス電圧VREFとして用いられる。
スイッチ回路SW2は、一対の入力端c1,c2と出力端dを有し、入力端c1,c2の一方を出力端dに接続する役割を果たす。その切り替えは、制御回路CT1より供給される切り替え信号SEL1によって制御される。スイッチ回路SW2の入力端c1はオペアンプOPの非反転出力端に接続され、スイッチ回路SW2の入力端c2はオペアンプOPの反転出力端に接続されている。
図2はスイッチ回路SW1,SW2の動作を説明するための模式図であり、(a)は第1の状態を示し、(b)は第2の状態を示している。
図2(a)に示す第1の状態は、切り替え信号SEL1が第1の論理レベル(例えばハイレベル)である場合に得られる状態であり、この状態においては、スイッチ回路SW1の入力端a1,a2と出力端b1,b2がそれぞれ接続され、スイッチ回路SW2の入力端c1が出力端dに接続される。この場合、電流経路PA内の接続点AがオペアンプOPの反転入力端(−)に接続され、電流経路PB内の接続点BがオペアンプOPの非反転入力端(+)に接続されることになる。また、オペアンプOPの出力としては、非反転出力が選択されることになる。ここで、接続点Aとは、図1に示すように、抵抗R1と抵抗R2との接続点である。また、接続点Bとは、抵抗R3とダイオードQ1の接続点である。
一方、図2(b)に示す第2の状態は、切り替え信号SEL1が第2の論理レベル(例えばローレベル)である場合に得られる状態であり、この状態においては、スイッチ回路SW1の入力端a1,a2と出力端b2,b1がそれぞれ接続され、スイッチ回路SW2の入力端c2が出力端dに接続される。この場合、電流経路PA内の接続点AがオペアンプOPの非反転入力端(+)に接続され、電流経路PB内の接続点BがオペアンプOPの反転入力端(−)に接続されることになる。また、オペアンプOPの出力としては、反転出力が選択されることになる。
第1の状態と第2の状態は、オペアンプOPの入力及び出力の両方を反転させていることから、理想的には全く同一の出力が得られることになる。つまり、オペアンプOPにオフセットが無い場合には、第1の状態におけるオペアンプOPの出力(非反転出力)と第2の状態におけるオペアンプOPの出力(反転出力)とは完全に一致する。
しかしながら、既に説明したように、オペアンプOPには不可避的にオフセット電圧が存在するため、その出力はオフセット電圧の影響を受ける。ここで、図2(a)に示す第1の状態にて得られるリファレンス電圧をVREF1とし、図2(b)に示す第2の状態にて得られるリファレンス電圧をVREF2とすると、リファレンス電圧VREF1,VREF2はそれぞれ式(3),(4)によって表すことができる。
Figure 0005461944
Figure 0005461944
式(3),(4)から明らかなとおり、両者の差はオフセット電圧Voffが含まれる項(オフセット依存項)の正負が反転している点のみである。このことは、リファレンス電圧をVREF1とリファレンス電圧をVREF2とを加算すれば、オフセット依存項がゼロになることを意味する。
本実施形態ではこの点に着目し、図1に示すように、オペアンプOPの出力端にローパスフィルタLPFを設けることによりリファレンス電圧をVREF1とリファレンス電圧をVREF2の中間値(VREF)を生成している。つまり、ローパスフィルタLPFは中間値生成手段として機能する。これにより得られるリファレンス電圧VREFは、オフセット依存項を持たない次式(5)によって表すことができる。
Figure 0005461944
したがって、温度依存項がゼロとなるよう抵抗R1,R2(=R3)の抵抗値をトリミングにより調整すれば、温度依存性を持たないリファレンス電圧VREFを得ることが可能となる。
図3は、バンドギャップリファレンス回路10の調整方法を説明するためのフローチャートである。
まず、切り替え信号SEL1を第1の論理レベル(例えばハイレベル)に設定することによってスイッチ回路SW1,SW2を第1の状態(図2(a)参照)に設定し、この状態でリファレンス電圧VREF1を取得する(ステップS1)。次に、切り替え信号SEL1を第2の論理レベル(例えばローレベル)に設定することによってスイッチ回路SW1,SW2を第2の状態(図2(b)参照)に設定し、この状態でリファレンス電圧VREF2を取得する(ステップS2)。
次に、リファレンス電圧VREF1,VREF2を用いた演算を行うことにより、温度依存項がゼロとなる抵抗R1,R2(=R3)の抵抗値を算出する(ステップS3)。演算は、まずリファレンス電圧VREF1,VREF2を加算し、1/2にする(つまり足して2で割る)ことによってオフセット依存項を除去し(式5参照)、得られる式から抵抗R1,R2(=R3)の抵抗値を算出することにより行う。図4(a)は、オフセット依存項を除去する前後におけるリファレンス電圧VREFの温度依存性を説明するための模式的なグラフである。図4(a)に示す特性L1,L2は、それぞれオフセット依存項を除去する前におけるリファレンス電圧VREF1,VREF2の温度依存性であり、図4(a)に示す特性L0は、オフセット依存項が除去されたリファレンス電圧VREFの温度依存性である。
そして、得られた抵抗値をターゲットとして抵抗R1〜R3のトリミングを行う(ステップS4)。これにより、温度依存項もゼロとなることから、得られるリファレンス電圧VREFは、式(6)で表されることになる。
Figure 0005461944
式(6)には温度依存項もオフセット依存項も含まれていないことから、理想的なリファレンス電圧を得ることが可能となる。図4(b)は、トリミングの前後におけるリファレンス電圧VREFの温度依存性を説明するための模式的なグラフである。図4(b)に示すように、特性L0はオフセット依存項を含んでいないため、任意の温度で抵抗R1〜R3のトリミングを行うことにより、リファレンス電圧VREFをバンドギャップ電圧Vgに一致させることが可能となる。尚、図3に示すステップS1〜S4を繰り返し実行することによって、より正確なトリミングを行うことも可能である。
そして、実使用時においては、所定の周波数(ローパスフィルタLPFのカットオフ周波数以上)で切り替え信号SEL1の論理レベルを周期的に反転させれば、式(6)で表される理想的なリファレンス電圧VREFを得ることが可能となる。
リファレンス電圧VREFの利用先については特に限定されず、次に説明するADコンバータの他、温度検知回路などに用いることが可能である。尚、特許文献2の図6〜図8及びその関連説明には、バンドギャップリファレンス回路13を用いた温度検知回路において、リファレンス電圧を受ける後段のアンプA11,A12の入力を反転させることにより、該アンプA11,A12のオフセット電圧をキャンセルする方法が開示されている。この方法によれば、アンプA11,A12のオフセット電圧についてはキャンセル可能であるものの、バンドギャップリファレンス回路13の出力であるリファレンス電圧自体、オフセット成分に由来する温度依存性を有していることから、後段のアンプA11,A12のオフセット電圧をキャンセルしても結果的に温度依存性はキャンセルされない。
これに対し、本実施形態においては、バンドギャップリファレンス回路10に含まれるオペアンプOPのオフセット電圧自体がキャンセルされていることから、理想的なリファレンス電圧VREFを得ることができる。このため、これを利用する後段の回路(ADコンバータや温度検知回路)は、非常に正確な動作を行うことが可能となる。
尚、本発明において、バンドギャップリファレンス回路の回路構成が図1に示す回路構成に限定されるものではなく、一対の入力端に供給される電位差に基づいて一対の電流経路に流れる電流量を制御するオペアンプOPを有する限り、種々の回路形式を持つバンドギャップリファレンス回路に本発明を適用することが可能である。
図5は、変形例によるバンドギャップリファレンス回路10aの回路図である。
図5に示すバンドギャップリファレンス回路10aは、オペアンプOPaの出力電圧が電流経路PA,PBに直接印加されるのではなく、トランジスタTr1〜Tr3からなるカレントミラー回路によって電流経路PA,PBにフィードバックされる。本例では、トランジスタTr2,Tr3が抵抗性素子として機能する。また、トランジスタTr1は、抵抗R4及びダイオード接続されたトランジスタTr4に接続されており、トランジスタTr1のドレインにローパスフィルタLPFが接続されている。オペアンプOPaは、スイッチ回路SW2に相当する機能を内蔵しており、切り替え信号SEL1の論理レベルに基づいて非反転出力及び反転出力のいずれか一方を出力する。
このような回路構成を有するバンドギャップリファレンス回路10aにおいても、所定の周波数(ローパスフィルタLPFのカットオフ周波数以上)で切り替え信号SEL1の論理レベルを周期的に反転させれば、式(6)で表される理想的なリファレンス電圧VREFを得ることが可能となる。
図6は、図5に示したオペアンプOPaの好ましい一例による具体的な回路図である。
図6に示すオペアンプOPaは差動回路部50と出力回路部60からなり、差動回路部50内にスイッチ回路SW2aが組み込まれた回路構成を有している。より具体的に説明すると、差動回路部50は、定電流源CS1と、カレントミラー接続された一対のNチャンネル型MOSトランジスタTr11,Tr12と、定電流源CS1とトランジスタTr11,Tr12との間にそれぞれ接続された一対のPチャンネル型MOSトランジスタTr13,Tr14とを備える。トランジスタTr13,Tr14は入力トランジスタであり、そのゲート電極(オペアンプOPaの入力端)は、それぞれスイッチ回路SW1の出力端b1,b2に接続されている。また、トランジスタTr11はカレントミラーの入力側であり、トランジスタTr12はカレントミラーの出力側を構成している。
トランジスタTr11,Tr12とトランジスタTr13,Tr14との間には、スイッチ回路SW2aが介在しており、その接続関係は切り替え信号SEL1によって切り替えられる。具体的には、切り替え信号SEL1が第1の論理レベル(例えばハイレベル)である場合には入力端ca1,ca2がそれぞれ出力端da1,da2に接続され、切り替え信号SEL1が第2の論理レベル(例えばローレベル)である場合には入力端ca1,ca2がそれぞれ出力端da2,da1に接続される。そして、出力端da2、すなわちトランジスタTr12のドレインから差動回路部50の出力が取り出される。
一方、出力回路部60は、定電流源CS2とNチャンネル型MOSトランジスタTr15が直列接続された構成を有しており、差動回路部50の出力がトランジスタTr15のゲート電極に供給される。また、トランジスタTr15のゲート−ドレイン間には、位相補償用のキャパシタC1が接続されている。出力回路部60の出力、つまり、オペアンプOPaの出力は、トランジスタTr15のドレインから取り出される。
このような回路構成を有するオペアンプOPaによれば、差動回路部50内にスイッチ回路SW2aが含まれていることから、切り替え信号SEL1によってオペアンプOPaの極性を反転させることが可能となる。つまり、切り替え信号SEL1が第1の論理レベル(例えばハイレベル)である場合には非反転出力が出力され、切り替え信号SEL1が第2の論理レベル(例えばローレベル)である場合には反転出力が出力されることになる。
これにより、切り替え信号SEL1が第1の論理レベル(例えばハイレベル)である場合と、切り替え信号SEL1が第2の論理レベル(例えばローレベル)である場合とで、差動回路部50のオフセット成分が反転することから、その中間値を取ればオフセット成分をキャンセルすることができる。したがって、オフセット成分がキャンセルされた状態でトランジスタTr2,Tr3及び抵抗R1のトリミングを行えば、最終的に得られるリファレンス電圧VREFはバンドギャップ電圧Vgと一致する。尚、本実施形態ではTr11、Tr12、Tr13、Tr14、Tr15をMOSFETで説明したが、バイポーラトランジスタであっても良い。また、オペアンプOPaは、入力及び出力の両方を反転させることによって、オフセット成分のみ反転した状態を作り出せる限り、具体的な回路形式については特に限定されるものではない。
図7は、図5に示したオペアンプOPaの好ましい他の例による具体的な回路図である。図6に示したオペアンプOPaと同じ要素には同じ符号を付してある。
図7に示すオペアンプOPaも差動回路部50と出力回路部60によって構成されているが、スイッチ回路SW2bが差動回路部50と出力回路部60との間に接続されている点において、図6に示したオペアンプOPaとは相違している。
スイッチ回路SW2bは、入力端cb1,cb2と出力端db1,db2を有しており、その接続関係は切り替え信号SEL1によって切り替えられる。具体的には、切り替え信号SEL1が第1の論理レベル(例えばハイレベル)である場合には入力端cb1,cb2がそれぞれ出力端db1,db2に接続され、切り替え信号SEL1が第2の論理レベル(例えばローレベル)である場合には入力端cb1,cb2がそれぞれ出力端db2,db1に接続される。
図7に示すように、スイッチ回路SW2bの入力端cb1はトランジスタTr11,Tr13の接続点に接続され、入力端cb2はトランジスタTr12,Tr14の接続点に接続されている。また、スイッチ回路SW2bの出力端db1はトランジスタTr11,Tr12の共通ゲート電極に接続され、出力端db2は差動回路部50の出力端として用いられる。
かかる構成により、切り替え信号SEL1の論理レベルによって、トランジスタTr11,Tr12からなるカレントミラー回路の入力側と出力側が反転し、出力側が出力回路部60に接続されることになる。このように、図7に示すオペアンプOPaによれば、差動回路部50内の差動電流パスにスイッチ回路を介在させることなく、カレントミラー回路の入力側と出力側を反転させることによって極性を切り替えることができる。尚、本実施形態ではTr11、Tr12、Tr13、Tr14、Tr15をMOSFETで説明したが、バイポーラトランジスタであっても良い。また、オペアンプOPaは、入力及び出力の両方を反転させることによって、オフセット成分のみ反転した状態を作り出せる限り、具体的な回路形式については特に限定されるものではない。
次に、本発明の好ましい実施形態によるADコンバータについて説明する。
図8は、本発明の好ましい第2の実施形態によるADコンバータ20の構成を示すブロック図である。
本実施形態によるADコンバータ20は、図1に示したバンドギャップリファレンス回路10を使用したADコンバータであり、リファレンス電圧VREFに基づいて複数の比較電圧VCOMPを生成するラダー抵抗21と、入力電圧VINと比較電圧VCOMPとを比較するコンパレータCOMPと、コンパレータCOMPの出力を取り込むレジスタ22と、全体の動作を制御する制御回路CT2とを有する逐次比較型のADコンバータである。
制御回路CT2は、バンドギャップリファレンス回路10に切り替え信号SEL1を供給するとともに、ラダー抵抗21から出力すべき比較電圧VCOMPを選択することによって、コンパレータCOMPに逐次比較動作を実行させる。広く知られている通り、逐次比較型のADコンバータにおいては最上位ビット(MSB)からその論理レベルが判定され、判定の結果がレジスタ22内の対応するラッチ回路に順次保持される。そして、最下位ビット(LSB)の論理レベルが判定されると一連のAD変換動作が完了し、レジスタ22に取り込まれたデジタル値DATAが出力される。
このようなADコンバータ20において、本実施形態ではオフセット成分がキャンセルされたバンドギャップリファレンス回路10を用いていることから、動作温度にかかわらず高い変換精度を得ることが可能となる。
図9は、本発明の好ましい第3の実施形態によるADコンバータ30の構成を示すブロック図である。
本実施形態によるADコンバータ30は、バンドギャップリファレンス回路10bと、リファレンス電圧VREFを用いて入力電圧VINをデジタル変換する変換回路31と、変換回路の出力値を用いて演算を行う演算回路32とを備える。変換回路31は、ラダー抵抗21、コンパレータCOMP、レジスタ33a,33b及び制御回路CT3を含む逐次比較型のADコンバータの一部である。第1の実施形態によるバンドギャップリファレンス回路10や、第2の実施形態によるADコンバータ20と同一の要素については同一の符号を付し、重複する説明は省略する。尚、演算回路32はロジック回路である必要はなく、ソフトウェアによる演算機能であっても構わない。
図9に示すように、バンドギャップリファレンス回路10bは、図1に示したバンドギャップリファレンス回路10からローパスフィルタLPFが削除された構成を有している。このため、得られるリファレンス電圧VREFは、スイッチ回路SW1,SW2が第1の状態である場合にはVREF1となり、第2の状態である場合にはVREF2となる。つまり、バンドギャップリファレンス回路10b自体ではオフセット成分はキャンセルされず、オフセット成分の影響が互いに反転しているリファレンス電圧VREF1,VREF2が交互に出力されることになる。
また、コンパレータCOMPの出力は、切り替え信号SEL1に応答して排他的にオンするスイッチ34a,34bを介して、レジスタ33a,33bに供給される。切り替え信号SEL1の論理レベルと、導通するスイッチ34a,34bとの関係は特に問わない。切り替え信号SEL1とは、既に説明したとおり、バンドギャップリファレンス回路10bに含まれるスイッチ回路SW1,SW2を制御する信号である。
かかる構成により、スイッチ回路SW1,SW2が第1の状態である場合、すなわちバンドギャップリファレンス回路10bからリファレンス電圧VREF1が出力されている場合には、レジスタ33a,33bの一方(例えばレジスタ33a)にAD変換結果がラッチされる。逆に、スイッチ回路SW1,SW2が第2の状態である場合、すなわちバンドギャップリファレンス回路10bからリファレンス電圧VREF2が出力されている場合には、レジスタ33a,33bの他方(例えばレジスタ33b)にAD変換結果がラッチされる。
このようにしてラッチされた2つのAD変換結果は、演算回路32に供給され、演算回路32によって中間値が算出される。つまり、オペアンプOPのオフセット成分によって一方向への誤差が生じているAD変換結果と、逆方向への誤差が生じているAD変換結果とが加算され、加算された値が1/2にされる。これにより、バンドギャップリファレンス回路10b自体ではオフセット成分がキャンセルされていないにもかかわらず、最終的に得られるデジタル値DATAからはオフセット成分に起因する誤差がほぼキャンセルされている。
このように、本実施形態によるADコンバータ30は、リファレンス電圧VREF自体に含まれるオフセット成分を除去するのではなく、オフセット成分が重畳したAD変換結果を用いた演算を行うことによって、最終的に得られるデジタル値DATAからオフセット成分を除去している。このため、本実施形態ではローパスフィルタLPFなどが不要である。
尚、リファレンス電圧VREF1とリファレンス電圧VREF2の値が僅かに異なるため、比較電圧VCOMPの値もこれに応じて僅かに変化する。このような比較電圧VCOMPの変化が存在する結果、オフセット成分を完全に除去することはできず、僅かに誤差が残る。しかしながら、リファレンス電圧VREF1とリファレンス電圧VREF2の差はオフセット電圧に起因するものであり、その差は僅かであることから、これによりデジタル値DATAに生じる誤差はADコンバータの量子化誤差の範囲内となる。したがって、実際の変換精度に影響は与えない。
具体的には、ラダー抵抗21の基準電圧をVREF・k(kは任意の定数)とし、ADコンバータ30のフルスケールビット数をAとすると、オフセットがない場合、AD変換結果であるデジタル値DATAは、式(7)で表すことができる。
Figure 0005461944
ここで、オフセット成分を含むリファレンス電圧VREF1=VREF+△とし、リファレンス電圧VREF2=VREF−△とすると、中間値として最終的に得られるデジタル値DATAは、式(8)で表される。
Figure 0005461944
したがって、リファレンス電圧VREFに対して△が小さい場合、デジタル値DATAは、式(9)となり、ほぼ理論値通りとなる。
Figure 0005461944
例えば典型的な値として、VREF=1.2V、△=30mVである場合を考えると、誤差Dは式(10)となり、例えば10ビットのAD変換においては量子化誤差範囲であることから、実際の変換精度に影響は与えない。
Figure 0005461944
図10は、切り替え信号SEL1とサンプリング周期との関係を説明するための図である。図10に示す数字(1,2)はスイッチ回路SW1,SW2の状態を示しており、本例では、切り替え信号SEL1がハイレベルである場合にスイッチ回路SW1,SW2が第1の状態となり、切り替え信号SEL1がハイレベルである場合にスイッチ回路SW1,SW2が第2の状態となる例を示している。
図10(a)に示す例は、切り替え信号SEL1の周期とADコンバータのサンプリング周期Sを一致させた例を示している。図10(a)に示す例においては、サンプリング周期Sの前半においてスイッチ回路SW1,SW2が第1の状態とされ、サンプリング周期Sの後半においてスイッチ回路SW1,SW2が第2の状態とされている。これにより、1回のサンプリング周期Sにおいて、リファレンス電圧VREF1を用いたAD変換動作とリファレンス電圧VREF2を用いたAD変換動作が1回ずつ行われることから、これらの中間値をサンプリング周期Sごとに得ることが可能となる。図10(a)に示す方法は、サンプリング周期Sごとの動作が同じであることから、レジスタ33a,33bのリセット動作や演算回路32の演算動作などを簡素化することができる。
一方、図10(b)に示す例は、ADコンバータのサンプリング周期Sを切り替え信号SEL1の周期の1/2とした例を示している。図10(b)に示す例においては、スイッチ回路SW1,SW2が第1の状態である場合及び第2の状態である場合にそれぞれ得られるAD変換結果が、2つのサンプリング周期Sの演算にて共用される。つまり、あるサンプリング周期Sにおいて、前半はスイッチ回路SW1,SW2が第1の状態、後半はスイッチ回路SW1,SW2が第2の状態であれば、次のサンプリング周期Sにおいては、前半はスイッチ回路SW1,SW2が第2の状態、後半はスイッチ回路SW1,SW2が第1の状態となる。これにより、1つ前のサンプリング周期Sにて用いた第1及び第2の状態の一方のAD変換結果の一方が次のサンプリング周期Sでも用いられ、第1及び第2の状態の他方のAD変換結果のみ新たな変換結果が用いられる。図10(b)に示す方法によれば、切り替え信号SEL1の周波数を高めることなく、サンプリング周波数を高めることが可能となる。
図11は、本発明の好ましい第4の実施形態によるADコンバータ40の構成を示すブロック図である。
本実施形態によるADコンバータ40は、スイッチ回路SW3,SW4及び入力アンプAMPが追加されている点、並びに、4つのレジスタ33a〜33d及びスイッチ34a〜34dを備える点において、上述した第3の実施形態によるADコンバータ30と相違している。スイッチ回路SW3,SW4は、制御回路CT4から供給される切り替え信号SEL2によって制御される。切り替え信号SEL1とSEL2は互いに連動した信号であり、したがってスイッチ回路SW1,SW2による切り替え動作とスイッチ回路SW3,SW4による切り替え動作は互いに連動して行われる。その他の点については、第3の実施形態によるADコンバータ30と同一であることから、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
スイッチ回路SW3は、一対の入力端e1,e2と一対の出力端f1,f2を有し、第1の状態においては入力端e1を出力端f1,f2の一方に接続し、第2の状態においては入力端e2を出力端f1,f2の他方に接続する役割を果たす。その切り替えは、制御回路CT4より供給される切り替え信号SEL2によって制御される。入力端e1には測定電圧VMが供給され、入力端e2には参照電圧Vaが供給される。測定電圧VMとは、物理量を測定するセンサなどの出力である。
また、入力アンプAMPは、一方が測定電圧VMの入力側、他方が参照電圧Vaの入力側となる一対の入力端IN1,IN2を備え、これら入力端IN1,IN2がそれぞれスイッチ回路SW3の出力端f1,f2に接続されている。参照電圧Vaとしては、直接又は抵抗などを介して入力アンプAMPからフィードバックされる電圧を用いればよい。
スイッチ回路SW4は、一対の入力端g1,g2と出力端hを有し、入力端g1,g2の一方を出力端hに接続する役割を果たす。その切り替えは、制御回路CT4より供給される切り替え信号SEL2によって制御される。スイッチ回路SW4の入力端g1は入力アンプAMPの非反転出力端に接続され、スイッチ回路SW4の入力端g2は入力アンプAMPの反転出力端に接続されている。
かかる構成により、切り替え信号SEL2の論理レベルが反転する度に、入力アンプAMPに供給される測定電圧VM及び参照電圧Vaの入力位置が反転し、選択される出力端も切り替えられる。入力アンプAMPにもオフセット電圧が不可避的に存在するため、入力端IN1に測定電圧VMを入力した場合に得られるオフセット成分と、入力端IN2に測定電圧VMを入力した場合に得られるオフセット成分とは、互いに正反対となる。入力アンプAMPの出力は入力電圧VINとして用いられ、コンパレータCOMPに供給される。
コンパレータCOMPの出力は、オンしているスイッチ34a〜34dを介してレジスタ33a〜33dのいずれかに入力される。具体的には、切り替え信号SEL1,SEL2がいずれもハイレベルである場合にはスイッチ34aのみがオンし、コンパレータCOMPの出力はレジスタ33aにラッチされる。また、切り替え信号SEL1がハイレベル且つ切り替え信号SEL2がローレベルである場合にはスイッチ34bのみがオンし、コンパレータCOMPの出力はレジスタ33bにラッチされる。また、切り替え信号SEL1,SEL2がいずれもローレベルである場合にはスイッチ34cのみがオンし、コンパレータCOMPの出力はレジスタ33cにラッチされる。さらに、切り替え信号SEL1がローレベル且つ切り替え信号SEL2がハイレベルである場合にはスイッチ34dのみがオンし、コンパレータCOMPの出力はレジスタ33dにラッチされる。
このように、レジスタ33a〜33dにラッチされるAD変換結果は、いずれも条件の異なる値である。つまり、オペアンプOPに対する2通りの入力と、入力アンプAMPに対する2通りの入力の全ての組み合わせ(4通り)のAD変換結果がレジスタ33a〜33dにそれぞれラッチされることになる。したがって、これらレジスタ33a〜33dにラッチされたAD変換結果を全て加算し、加算値を1/4倍すれば、オペアンプOP及び入力アンプAMPのオフセット成分をキャンセルすることができる。
図12は、切り替え信号SEL1,SEL2とサンプリング周期との関係を説明するための図である。図12に示す数字(1,2)はスイッチ回路SW1,SW2の状態を示しており、本例では、切り替え信号SEL1がハイレベルである場合にスイッチ回路SW1が第1の状態となり、切り替え信号SEL1がローレベルである場合にスイッチ回路SW1が第2の状態となる例を示している。同様に、切り替え信号SEL2がハイレベルである場合にスイッチ回路SW2が第1の状態となり、切り替え信号SEL2がローレベルである場合にスイッチ回路SW2が第2の状態となる例を示している。
図12に示す例では、切り替え信号SEL1の位相と切り替え信号SEL2の位相が1/4周期ずれている。これにより、切り替え信号SEL1の1周期は、次の4つの期間に分けることができる。第1の期間T1は切り替え信号SEL1,SEL2がいずれもハイレベルである期間であり、第2の期間T2は切り替え信号SEL1がハイレベル且つ切り替え信号SEL2がローレベルである期間であり、第3の期間T3は切り替え信号SEL1、SEL2がいずれもローレベルである期間であり、第4の期間T4は切り替え信号SEL1がローレベル且つ切り替え信号SEL2がハイレベルである期間である。
これら4つの期間はこの順に繰り返し出現することから、第1の期間T1〜第4の期間T4を含む期間をADコンバータのサンプリング期間とすれば、ADコンバータのサンプリング周期Sを切り替え信号SEL1,SEL2の周期の1/4倍とすることができる。このように、本実施形態によれば、バンドギャップリファレンス回路10b内のオペアンプOPのオフセット成分のみならず、入力アンプAMPのオフセット成分についてもキャンセルすることが可能となる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態では、オペアンプOPとスイッチ回路SW1,SW2を別回路として説明したが、オペアンプOP自体にスイッチ回路SW1,SW2の機能を持たせても構わない。入力アンプAMPとスイッチ回路SW3,SW4についても同様である。すなわち、入力及び出力の両方を反転させることによって、オフセット成分のみ反転した状態を作り出せる限り、具体的な回路形式については特に限定されるものではない。
10,10a,10b バンドギャップリファレンス回路
20,30,40 ADコンバータ
21 ラダー抵抗
22 レジスタ
31 変換回路
32 演算回路
33a〜33d レジスタ
34a〜34d スイッチ
AMP 入力アンプ
COMP コンパレータ
CT1〜CT4 制御回路
LPF ローパスフィルタ
OP オペアンプ
PA,PB 電流経路
Q1,Q2 ダイオード
R1〜R3 抵抗
SEL1,SEL2 切り替え信号
SW1〜SW4 スイッチ回路
VCOMP 比較電圧
VIN 入力電圧
VM 測定電圧
VREF リファレンス電圧
Va 参照電圧

Claims (4)

  1. リファレンス電圧を生成するバンドギャップリファレンス回路と、前記リファレンス電圧を用いて入力電圧をデジタル変換する変換回路と、前記変換回路の出力値を用いて演算を行う演算回路とを備えるADコンバータであって、
    前記バンドギャップリファレンス回路は、
    第1の抵抗性素子と第1のダイオードが直列接続された第1の電流経路と、
    第2及び第3の抵抗性素子と第2のダイオードが直列接続された第2の電流経路と、
    第1及び第2の入力端を有し、前記第1及び第2の入力端に供給される電位差に基づいて前記第1及び第2の電流経路に流れる電流量を制御することによりリファレンス電圧を生成するオペアンプと、
    前記第1及び第2の入力端を、前記第1の抵抗性素子と前記第1のダイオードとの間に位置する第1の接続点及び前記第2の抵抗性素子と前記第3の抵抗性素子との間に位置する第2の接続点に排他的に接続する第1のスイッチ手段と、
    前記オペアンプの非反転出力及び反転出力の一方を選択する第2のスイッチ手段と、を含み、
    前記演算回路、前記第1及び第2の入力端がそれぞれ前記第1及び第2の接続点に接続され、かつ前記非反転出力が選択されている場合に得られる前記変換回路の第1の出力値と、前記第1及び第2の入力端がそれぞれ前記第2及び第1の接続点に接続され、かつ前記反転出力が選択されている場合に得られる前記変換回路の第2の出力値との中間値を演算によって生成し、該中間値が前記ADコンバータの出力であるデジタル値となることにより、前記デジタル値から第1の出力値と前記第2の出力値のそれぞれが有する前記オペアンプのオフセット成分がキャンセルされることを特徴とするADコンバータ。
  2. 測定電圧を受けて前記入力電圧を生成する入力アンプであって、一方が前記測定電圧の入力側、他方が参照電圧の入力側となる第3及び第4の入力端を含む入力アンプと、
    前記第3及び第4の入力端にそれぞれ前記測定電圧及び前記参照電圧を供給する第1の接続状態と、前記第3及び第4の入力端にそれぞれ前記参照電圧及び前記測定電圧を供給する第2の接続状態とを切り替える第3のスイッチ手段と、
    前記入力アンプの非反転出力及び反転出力の一方を前記入力電圧として選択する第4のスイッチ手段と、をさらに備え、
    前記非反転出力と前記反転出力のそれぞれが有する前記入力アンプのオフセット成分がキャンセルされることを特徴とする請求項に記載のADコンバータ。
  3. 前記第1及び第2のスイッチ手段による切り替え動作と、前記第3及び第4のスイッチ手段による切り替え動作を互いに連動して行うことを特徴とする請求項に記載のADコンバータ。
  4. 第1の抵抗性素子と第1のダイオードが直列接続された第1の電流経路と、第2及び第3の抵抗性素子と第2のダイオードが直列接続された第2の電流経路と、第1及び第2の入力端を有し、前記第1及び第2の入力端に供給される電位差に基づいて前記第1及び第2の電流経路に流れる電流量を制御することによりリファレンス電圧を生成するオペアンプとを備えるバンドギャップリファレンス回路の調整方法であって、
    前記第1及び第2の入力端を、前記第1の抵抗性素子と前記第1のダイオードとの間に位置する第1の接続点及び前記第2の抵抗性素子と前記第3の抵抗性素子との間に位置する第2の接続点にそれぞれ接続する第1の工程と、
    前記第1及び第2の入力端を、前記第2の接続点及び前記第1の接続点にそれぞれ接続する第2の工程と、
    前記第1の工程にて前記オペアンプの非反転出力により得られる第1のリファレンス電圧と、前記第2の工程にて前記オペアンプの反転出力により得られる第2のリファレンス電圧とを加算することによって前記第1のリファレンス電圧と前記第2のリファレンス電圧の中間値を算出し、該中間値を前記リファレンス電圧とすることによって前記第1のリファレンス電圧と前記第2のリファレンス電圧のそれぞれが有する前記オペアンプのオフセット成分キャンセルされた前記リファレンス電圧を生成し、生成された前記リファレンス電圧に基づいて前記第1乃至第3の抵抗性素子の少なくとも一つの抵抗値を調整することにより、前記リファレンス電圧を温度依存のないバンドギャップ電圧に調整する第3の工程と、を備えることを特徴とするバンドギャップリファレンス回路の調整方法。
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