JP2002261610A - A/d変換器 - Google Patents

A/d変換器

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JP2002261610A
JP2002261610A JP2001053704A JP2001053704A JP2002261610A JP 2002261610 A JP2002261610 A JP 2002261610A JP 2001053704 A JP2001053704 A JP 2001053704A JP 2001053704 A JP2001053704 A JP 2001053704A JP 2002261610 A JP2002261610 A JP 2002261610A
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reference voltage
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offset
voltage
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JP2001053704A
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Katsuji Kunimatsu
勝次 國末
Tamotsu Fukushima
保 福島
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 A/D変換器の基準電圧を変化させてオフセ
ットの調整を行う場合、フルスケールを変化させずにオ
フセットのみ変化させるためには、上限基準電圧と下限
基準電圧の両方を誤差無く同じ変化量を変化させる必要
があり、非常に困難であった。 【解決手段】 A/D変換器にオフセット制御電圧Vof
とフルスケール制御電圧Vfsを入力し、A/D変換器内
部に設けた加算回路および減算回路より両制御電圧を上
限基準電圧Vtopと下限基準電圧Vbotに変換する。これ
により、A/D変換器のオフセットはオフセット制御電
圧Vofに、フルスケールはフルスケール制御電圧Vfsに
それぞれ独立に依存し、オフセット、フルスケールの調
整が非常に容易に、高精度で行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アナログ信号をデ
ジタル信号に変換するA/D変換器に関するものであ
り、特に、フルスケール、オフセットを調整可能なA/
D変換器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8に従来のA/D変換器の一例を示
す。図8において、1はA/D変換器、2はアナログ信
号入力端子、77は上限基準電圧入力端子、78は下限
基準電圧入力端子、3,4,5,6はラダー抵抗、7,
8,9は比較器、10はエンコーダ、11はラッチ回
路、12は変換クロック入力端子、13,14はデータ
出力端子である。
【0003】ここで、上限基準電圧入力端子77に上限
基準電圧Vtopを、下限基準電圧入力端子78に下限基
準電圧Vbotを入力すると、同じ抵抗値からなるラダー
抵抗3,4,5,6により下限基準電圧Vbotと上限基
準電圧Vtopとの差分電圧が4等分に分圧された電圧が
3つの比較器7,8,9に入力され、アナログ信号入力
端子2に入力される入力電圧との比較を行い、エンコー
ダ10に比較結果を出力する。エンコーダ10において
エンコードされた信号は、変換クロック入力端子12に
入力される周波数でラッチされ、2bitの最終出力デー
タとして出力される。なお、本例は分解能2bitのA/
D変換器である。
【0004】ここで、A/D変換器のフルスケールは、
上限基準電圧と下限基準電圧の差により、また、A/D
変換器のオフセット(最小変換入力電圧)は下限基準電
圧により決定される。よって、A/D変換器に供給する
上限基準電圧および下限基準電圧を変化させることで、
フルスケールおよびオフセットを任意に変化させること
が可能である。例えば、図9(a)に示すように、上限
基準電圧Vtopを3.0〔V〕、下限基準電圧Vbotを
2.0〔V〕とする。フルスケールを変化させたい場合
は、下限基準電圧Vbotは変化させずに、上限基準電圧
Vtopのみを変化させれば良い。同図(b)のように上
限基準電圧を3.0〔V〕から2.9〔V〕に変化させ
ると、オフセットは変化することなく、フルスケールの
みを変化させることができる。
【0005】次に、オフセットを変化させたい場合は、
同図(c)のように上限基準電圧を3.0〔V〕から
3.1〔V〕に、下限基準電圧を2.0〔V〕から2.
1〔V〕に変化させると、フルスケールは変化せずに、
オフセットは2.0〔V〕から2.1〔V〕に上昇す
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、例えば、図
10に示すように、可変抵抗器により上限基準電圧Vto
pと下限基準電圧Vbotを供給する場合に、図9の(a)
から(c)に示すように、フルスケールは変化させずオ
フセットのみ変化させようとすると、上限基準電圧と下
限基準電圧ともに同じ変化量0.1〔V〕を変化させな
ければならない。変化量が少しでも異なるとフルスケー
ルに変化が生じてしまう。しかし、可変抵抗器により誤
差無く同じ変化量を変化させることは非常に困難であ
る。
【0007】それはすなわち、オフセット(最小変換入
力電圧)は下限基準電圧Vbotの関数となっており、フ
ルスケールは上限基準電圧Vtopと下限基準電圧Vbotの
両方の関数となっているからである。下限基準電圧Vbo
tを調整するときにフルスケールとオフセットの双方が
変化するからである。フルスケールの方が目標値に丁度
に合致している状態で、オフセットの方の微調整を行う
には、下限基準電圧Vbotを調整する必要があるが、オ
フセットが丁度目標値に合致したときには、フルスケー
ルの方が目標値から外れてしまうといった具合である。
このような状況のために、フルスケールとオフセットの
両方の調整が非常にむずかしく、多くの時間を要するも
のとなっている。
【0008】A/D変換器における複数の比較器の基準
電圧を上限基準電圧と下限基準電圧との差分電圧の分圧
で作る場合、フルスケールとオフセットとが重要な2つ
の要素となる。フルスケールは下限基準電圧と上限基準
電圧との差分電圧であり、その本質は2点間の幅である
ということである。オフセットは下限基準電圧に対応す
るが、その本質は点の位置(座標値)であるということ
である。
【0009】これをベクトル的に考えると、フルスケー
ルはベクトルの長さに対応し、オフセットはベクトルの
始点に対応する。ベクトルの長さは、ベクトルの始点と
終点の座標値の差分として捉えることができる。
【0010】従来の技術にあっては、ベクトル始点の座
標値調整によってオフセットを可変するが、それによっ
て同時にフルスケールも変化してしまう。フルスケール
を変えることなくオフセットのみを調整するにはベクト
ル始点の座標値調整とベクトル終点の座標値調整とを並
行して行われなければならないが、ベクトル始点とベク
トル終点との間にリンク(連動)はなく、一方の座標点
を動かすときに他方の座標点は不動のままであるため
に、座標点とは次元を異にするベクトル長さすなわちフ
ルスケールへの影響が生じていたのである。そのように
したのは、とりもなおさず回路構成が簡単であるからと
推定される。しかしながら、フルスケール不変でのオフ
セット調整における上記のような作業性の悪さを招いて
いるのも大きな問題である。
【0011】本発明は上記した課題の解決を図るべく創
作したものであって、フルスケールおよびオフセットの
調整において、迅速・容易にそして高精度に調整するこ
とが可能なA/D変換器を提供することを目的としてい
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】そこで本発明では、オフ
セット制御電圧Vofなるオフセットを決定するための第
1の制御電圧と、フルスケール制御電圧なるフルスケー
ルを決定するための第2の制御電圧とをA/D変換器に
供給し、A/D変換器内部回路において、上限基準電圧
と下限基準電圧に変換し、オフセット調整とフルスケー
ル調整を互いに独立した状態で行えるようにする。
【0013】すなわち、本発明のA/D変換器にあって
は、オフセット調整については、フルスケールに変化を
及ぼすことなくオフセットを決定する第1の制御電圧
(オフセット制御電圧Vof)を用いてオフセット調整を
行い、フルスケール調整については、オフセットに変化
を及ぼすことなくフルスケールを決定する第2の制御電
圧(フルスケール制御電圧)を用いてフルスケール調整
を行うように構成する。
【0014】本発明では、フルスケールとオフセットと
の互いに次元を異にする2つの要素を直接かつ個別的に
調整するように工夫する。しかも、最終的には、上限基
準電圧と下限基準電圧とを生成して分圧回路に印加する
ようにする必要がある。そのための工夫として、第1の
制御電圧(オフセット制御電圧Vof)および第2の制御
電圧(フルスケール制御電圧)を入力して上限基準電圧
と下限基準電圧とに変換する変換回路を構成する。
【0015】上限基準電圧をVtop、下限基準電圧をVb
otで表し、両者をm対nで内分したときの内分値(平均
値の場合はm=n)をxで表し、下限基準電圧Vbotと
内分値との差分をyで表す。
【0016】 x=(m・Vtop+n・Vbot)/(m+n) ……………………………(1) y=m(Vtop−Vbot)/(m+n) ……………………………………(2) 変形して、 Vtop=(m・x+n・y)/m ………………………………………… (3) Vbot=x−y ……………………………………………………………… (4) Vtop−Vbot={(m+n)/m}・y ……………………………… (5) なお、m=nのときは、 x=(Vtop+Vbot)/2 …………………………………………………(6) y=(Vtop−Vbot)/2 …………………………………………………(7) 変形して、 Vtop=x+y ……………………………………………………………… (8) Vbot=x−y ……………………………………………………………… (9) Vtop−Vbot=2・y ……………………………………………………(10) (Vtop+Vbot)/2=x ………………………………………………(11) 説明の簡単化のため、ここではm=nの場合を中心に説
明する。xとyからVtopとVbotとを生成することが可
能である。数式(8)より、xとyとを加算することに
より、Vtopを生成することができ、数式(9)より、
xとyの差分をとることにより、Vbotを生成すること
ができる。xをオフセット制御電圧(Vof)として捉
え、yをフルスケール制御電圧(Vfs)として捉えるこ
とができる。フルスケールに相当する差分(Vtop−Vb
ot)はyすなわちVfsのみに依存し、xすなわちVofか
らは独立している。また、VtopとVbotとの中点(Vto
p+Vbot)/2はxすなわちVofのみに依存し、yすな
わちVfsからは独立している。一般なm対nの場合も同
様である。
【0017】上限基準電圧Vtopをオフセット制御電圧
Vofとフルスケール制御電圧Vfsとの加算手段で合成
し、下限基準電圧Vbotをオフセット制御電圧Vofとフ
ルスケール制御電圧Vfsとの減算手段で合成すればよ
い。そのような電圧の変換回路を構成すればよい。この
電圧の変換回路としては、所期の機能を持つものであれ
ば、どのようなものであってもよい。
【0018】以上のように、第1の制御電圧(オフセッ
ト制御電圧Vof)の調整を通じてオフセットをフルスケ
ール変化から独立して調整することができ、また、第2
の制御電圧(フルスケール制御電圧)の調整を通じてフ
ルスケールをオフセット変化から独立して調整すること
ができる。したがって、A/D変換器におけるオフセッ
ト調整およびフルスケール調整を、迅速・容易にそして
高精度に調整することが可能となる。
【0019】以上のことは、次のような場合に有効であ
る。例えば、10bitデジタル映像信号は、0から10
23のデジタル値で表され、映像信号の黒レベルが64
に規定されている。映像信号をA/D変換する場合に、
黒レベルを変化させずに、フルスケールの調整を行う場
合に、オフセット制御電圧Vofを黒レベル64に相当す
る電圧に固定し、フルスケール制御電圧Vfsを変化させ
ることで、容易に調整を行うことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明のA/D変換器における第
1の技術手段は、オフセットを決定する第1の制御電圧
(オフセット制御電圧)と、フルスケールを決定する第
2の制御電圧(フルスケール制御電圧)を入力して前記
第1および第2の制御電圧を2種類の基準電圧に変換す
る変換回路を備え、オフセットとフルスケールとを互い
に独立的に可変可能に構成してある。この第1の技術手
段による作用については、上記の〔課題を解決するため
の手段〕の項で説明したのと実質的に同様のものとな
る。
【0021】本発明のA/D変換器の第2の技術手段に
おいては、前記2種類の基準電圧は、A/D変換器の上
限基準電圧と下限基準電圧とするものである。A/D変
換器における複数の比較器の基準電圧をラダー抵抗など
の分圧回路で構成するときに、その分圧回路の上限基準
電圧と下限基準電圧として有効となる。
【0022】本発明のA/D変換器の第3の技術手段に
おいては、前記変換回路は、前記第1の制御電圧と前記
第2の制御電圧の加算を行う加算回路と、前記第1の制
御電圧と前記第2の制御電圧の減算を行う減算回路から
構成されるものである。これは、上記第1の技術手段を
より具体的レベルで記述したものに相当する。前記の変
換回路を比較的簡単に構成することができる。
【0023】本発明のA/D変換器の第4の技術手段に
おいては、前記変換回路は、前記第1の制御電圧と第1
の係数を乗じた前記第2の制御電圧の加算を行う加算回
路と、前記第1の制御電圧と第2の係数を乗じた前記第
2の制御電圧の減算を行う減算回路から構成され、前記
第1の係数と前記第2の係数は等しいものである。
【0024】本発明のA/D変換器の第5の技術手段に
おいては、前記変換回路は、前記第1の制御電圧と第1
の係数を乗じた前記第2の制御電圧の加算を行う加算回
路と、前記第1の制御電圧と第2の係数を乗じた前記第
2の制御電圧の減算を行う減算回路から構成され、前記
第1の係数と前記第2の係数は異なるものである。
【0025】これら第4の技術手段と第5の技術手段
は、前記変換回路の別の形態について記述しており、第
1の係数と第2の係数は、前述のm,nに相当するもの
であり、m=nであってもよいし、m≠nであってもよ
い。使用目的や使用条件の違いに応じて係数を選択する
ことにより、A/D変換処理を最適化することができ
る。
【0026】本発明のA/D変換器の第6の技術手段に
おいては、前記加算回路および前記減算回路は、オペア
ンプと抵抗から構成されている。前述の変換回路を構成
する加算回路、減算回路を比較的簡単に構成することが
できる。
【0027】本発明のA/D変換器の第7の技術手段
は、前記第1の係数および前記第2の係数は可変となっ
ている。オフセット調整およびフルスケール調整を高精
度に行うことができる。
【0028】本発明のA/D変換器の第8の技術手段
は、係数選択用入力端子と係数選択回路を具備し、前記
係数選択用入力端子に入力される信号により、前記第1
の係数として複数の係数の中から1つの係数を選択し、
前記第2の係数として複数の係数の中から1つの係数を
選択するように構成してある。第1および第2の係数を
A/D変換器の外部から簡単に可変することができる。
【0029】本発明のA/D変換器の第9の技術手段
は、前記係数選択回路はセレクタとデコーダから構成さ
れている。
【0030】(具体的な実施の形態)以下、本発明にか
かわるA/D変換器の具体的な実施の形態を図面に基づ
いて説明する。
【0031】(実施の形態1)図1は、本発明を適用し
た実施の形態1のA/D変換器の一構成を表す回路図で
ある。図1において、1はA/D変換器、2はアナログ
信号入力端子、3,4,5,6はラダー抵抗、7,8,
9は比較器、10はエンコーダ、11はラッチ回路、1
2は変換クロック入力端子、13,14はデータ出力端
子、15はフルスケール制御電圧入力端子、16はオフ
セット制御電圧入力端子、17,18はオペアンプ、1
9,20,21,22,23,24,25,26は同じ
抵抗値を持つ抵抗である。
【0032】本実施の形態では、フルスケール制御電圧
Vfsとオフセット制御電圧VofをA/D変換器に入力
し、第1のオペアンプ17および抵抗19,20,2
1,22からなる加算回路と、第2のオペアンプ18お
よび抵抗23,24,25,26からなる減算回路によ
り基準電圧への変換を行う。
【0033】フルスケール制御電圧入力端子15に入力
するフルスケール制御電圧をVfs、オフセット制御電圧
入力端子16に入力するオフセット制御電圧をVofとす
ると、第1のオペアンプ17は、オフセット制御電圧V
ofとフルスケール制御電圧Vfsの和を出力し、それを上
限基準電圧Vtopとしてラダー抵抗に印加する。
【0034】 Vtop=Vof+Vfs ………………………………………………………(12) 第2のオペアンプ18は、オフセット制御電圧Vofから
フルスケール制御電圧Vfsを差し引いたものを出力し、
それを下限基準電圧Vbotとしてラダー抵抗に印加す
る。
【0035】 Vbot=Vof−Vfs ………………………………………………………(13) 次に、動作について図2を用いて説明する。例えば、図
2(a)に示すようにVfs=0.5〔V〕、Vof=2.
5〔V〕とすると、上限基準電圧Vtopは3.0
〔V〕、下限基準電圧Vbotは2.0〔V〕となり、A
/D変換のフルスケールを決定する上限基準電圧Vtop
と下限基準電圧Vbotの差は1.0〔V〕、A/D変換
器のセンターレベルを決定する上限基準電圧Vtopと下
限基準電圧Vbotの平均値は2.5〔V〕となる。
【0036】次に、同図(b)のようにオフセット制御
電圧Vofは2.5〔V〕のままで、フルスケール制御電
圧Vfsを0.5〔V〕から0.4〔V〕に変化させる
と、上限基準電圧Vtopは2.9〔V〕、下限基準電圧
Vbotは2.1〔V〕になる。よって、平均値は2.5
〔V〕のままで、上限基準電圧Vtopと下限基準電圧Vb
otとの差は0.8〔V〕となり、A/D変換のセンター
レベルは変わらずに、センターレベルを中心にフルスケ
ールが変化することとなる。
【0037】逆に、フルスケール制御電圧Vfsは0.5
〔V〕のままで、オフセット制御電圧Vofを2.5
〔V〕から2.6〔V〕に変化させると、上限基準電圧
Vtopは3.1〔V〕、下限基準電圧Vbotは2.1
〔V〕になる。よって、上限基準電圧Vtopと下限基準
電圧Vbotとの差は1.0〔V〕のままで、平均値は
2.6〔V〕となり、フルスケールは変わらずに、セン
ターレベルのみ変化することとなる。
【0038】以上は次のようにも説明できる。
【0039】上限基準電圧Vtopと下限基準電圧Vbotの
差は、Vtop−Vbot=(Vof+Vfs)−(Vof−Vfs)
=2Vfs …………(14)となり、本実施の形態のA
/D変換器は、フルスケール制御電圧Vfsの2倍のフル
スケールを持つ。また、オフセット制御電圧Vofには依
存せず、フルスケール制御電圧Vfsのみに依存する。
【0040】次に、上限基準電圧Vtopと下限基準電圧
Vbotの平均値は、 (Vtop+Vbot)/2={(Vof+Vfs)+(Vof−Vfs)}/2 =Vof………………………………………………(15) となり、本実施の形態のA/D変換器のセンターレベル
は、オフセット制御電圧Vofと等しい。また、フルスケ
ール制御電圧Vfsには依存せず、オフセット制御電圧V
ofのみに依存する。
【0041】つまり、オフセット用基準電圧Vofを変化
させると、フルスケールは変化させずにA/D変換のオ
フセットのみを変化させることができ、フルスケール制
御電圧Vfsを変化させると、オフセットを変化させず
に、センターレベルを中心にフルスケールのみを変化さ
せることができる。
【0042】よって、フルスケールとオフセットとを互
いに独立的に可変できるため、非常に調整が容易にな
り、高精度で短時間に調整することが可能となる。
【0043】なお、本発明において、フルスケール制御
電圧Vfsとオフセット制御電圧Vofから上限基準電圧V
topと下限基準電圧Vbotに変換する回路は、実施の形態
1の回路構成でなくてもよく、同じ演算を行う異なる回
路構成でも実現できる。
【0044】(実施の形態2)図3は、本発明を適用し
た実施の形態2のA/D変換器の一構成を表す回路図で
ある。図3において、1はA/D変換器、2はアナログ
信号入力端子、3,4,5,6はラダー抵抗、7,8,
9は比較器、10はエンコーダ、11はラッチ回路、1
2は変換クロック入力端子、13,14はデータ出力端
子、15はフルスケール制御電圧入力端子、27,28
はオフセット制御電圧入力端子、17,18はオペアン
プ、31,32,35,36は同じ抵抗値を持つ抵抗、
29,30,33,34は外部接続抵抗である。なお、
本実施の形態は、実施の形態1において、抵抗20,2
1,24,26をA/D変換器の外側に設置することに
より、任意の抵抗値を選択することを可能としている。
また、フルスケール制御電圧Vfsとオフセット制御電圧
VofをA/D変換器に入力し、第1のオペアンプ17お
よび抵抗29,30,31,32からなる加算回路と、
第2のオペアンプ18および抵抗33,34,35,3
6からなる減算回路により基準電圧への変換を行う。
【0045】以下の説明においては、実施の形態1と重
複する個所は説明を省略する。
【0046】A/D変換器内部にある抵抗31,32,
35,36は同じ抵抗値R1からなる。また、外部接続
抵抗29,30には同じ抵抗値R2を持つ抵抗を取り付
け、外部接続抵抗33,34には同じ抵抗値R3を持つ
抵抗を取り付ける。また、その他の構成については、実
施の形態1と同じである。
【0047】フルスケール制御電圧をVfs、オフセット
制御電圧をVofとすると、第1のオペアンプ17の出力
は次式のようになり、それを上限基準電圧Vtopとして
ラダー抵抗に印加する。
【0048】 Vtop=Vof+(R2/R1)・Vfs …………………………………(16) 同じく、第2のオペアンプ18の出力は次式のようにな
り、それを下限基準電圧Vbotとしてラダー抵抗に印加
する。
【0049】 Vbot=Vof−(R3/R1)・Vfs …………………………………(17) 次に、動作について図4を用いて説明する。例えば、R
1=1000〔Ω〕、R2=800〔Ω〕、R3=20
0〔Ω〕とし、図4の(a)に示すように、Vfs=1.
0〔V〕、Vof=2.2〔V〕とすると、上限基準電圧
Vtopは3.0〔V〕、下限基準電圧Vbotは2.0
〔V〕となる。これは、図2の(a)と同じ状態であ
る。
【0050】次に、図4(b)のようにオフセット制御
電圧Vofは2.2〔V〕のままで、フルスケール制御電
圧Vfsを1.0〔V〕から0.8〔V〕に変化させる
と、フルスケールを決定する上限基準電圧Vtopと下限
基準電圧Vbotの差が、オフセット制御電圧Vofの2.
2〔V〕を中心に0.8倍(1.0〔V〕から0.8
〔V〕)となり、オフセット制御電圧Vofを中心に、フ
ルスケールが変化することとなる。
【0051】以上は次のようにも説明できる。
【0052】上限基準電圧Vtopと下限基準電圧Vbotの
差は、 Vtop−Vbot={Vof+(R2/R1)・Vfs} −{Vof−(R3/R1)・Vfs} ={(R2+R3)/R1}・Vfs ……………………(18) ここで、 R2+R3=R1 …………………………………………………………(19) となるように、外部抵抗R2,R3を選択すると、数式
(18)の右辺はVfsとなり、本実施の形態のA/D変
換器のフルスケールはフルスケール制御電圧Vfsと等し
くなる。
【0053】また、上限基準電圧Vtop、下限基準電圧
Vbotとオフセット制御電圧Vofの関係は、 (R2・Vbot+R3・Vtop)/(R2+R3)=Vof ……………(20) となる。ここで、オフセット制御電圧Vofは、上限基準
電圧Vtopと下限基準電圧VbotをR2:R3で内分した
ものである。つまり、オフセット制御電圧Vofを保った
まま、フルスケール制御電圧Vfsを変化させた場合に
は、オフセット制御電圧Vofを中心にR2:R3の比率
を保ったまま、フルスケールが変化することとなる。ま
た、フルスケールは、オフセット制御電圧Vofには依存
せず、フルスケール制御電圧Vfsのみに依存する。
【0054】次に、図4(c)に示すように、フルスケ
ール制御電圧Vfsは1.0〔V〕のままで、オフセット
制御電圧Vofを2.2〔V〕から2.3〔V〕に変化さ
せると、上限基準電圧Vtopは3.1〔V〕、下限基準
電圧Vbotは2.1〔V〕になる。よって、上限基準電
圧Vtopと下限基準電圧Vbotとの差は1.0〔V〕のま
まで、フルスケールは変わらずに、オフセットのみ変化
することとなる。
【0055】つまり、オフセット制御電圧Vofを変化さ
せると、フルスケールは変化させずにA/D変換のオフ
セットのみを変化させることができ、フルスケール制御
電圧Vfsを変化させると、オフセットを変化させずに、
オフセット制御電圧Vofを中心にフルスケールのみを変
化させることができる。
【0056】よって、フルスケールおよびオフセットを
互いに独立的に可変できるため、非常に調整が容易にな
り、高精度で短時間に調整することが可能となる。
【0057】また、本発明は、オフセット制御電圧Vof
を中心にフルスケールのみ変化させることが可能なた
め、次のような場合に有効である。10bitデジタル映
像信号は、0から1023のデジタル値で表され、映像
信号の黒レベルが64に規定されている。映像信号をA
/D変換する場合に、黒レベルを変化させずに、フルス
ケールの調整を行う場合に、オフセット制御電圧Vofを
黒レベル64に相当する電圧に固定し、フルスケール制
御電圧Vfsを変化させることで、容易に調整を行うこと
ができる。
【0058】なお、本発明において、フルスケール制御
電圧Vfsとオフセット制御電圧Vofから上限基準電圧V
topと下限基準電圧Vbotに変換する回路は、実施の形態
2の回路構成でなくとも、同じ演算を行う異なる回路構
成でも実現できる。
【0059】(実施の形態3)図5は、本発明を適用し
た実施の形態3のA/D変換器の一構成を表す回路図で
ある。図5において、1はA/D変換器、2はアナログ
信号入力端子、3,4,5,6はラダー抵抗、7,8,
9は比較器、10はエンコーダ、11はラッチ回路、1
2は変換クロック入力端子、13,14はデータ出力端
子、15はフルスケール制御電圧入力端子、16はオフ
セット制御電圧入力端子、37,38,39,40はオ
ペアンプ、抵抗42,43,44,45,46,48,
49,50,51,52は同じ抵抗値を持つ抵抗、4
1,47は外部接続抵抗である。
【0060】本実施の形態では、フルスケール制御電圧
Vfsとオフセット制御電圧VofをA/D変換器に入力
し、オペアンプ37,38により上限基準電圧Vtopへ
の変換を行い、オペアンプ39,40により下限基準電
圧Vbotへの変換を行い、実施の形態2と同様の効果を
得るものである。実施の形態2においては、外部接続抵
抗を4個使用する必要があったが、本実施の形態では2
個であるため、抵抗のばらつきや抵抗値の温度特性の影
響による誤差がより少なくなる。
【0061】以下の説明においては、実施の形態2と重
複する個所は説明を省略する。
【0062】A/D変換器内部にある抵抗42,43,
44,45,46,48,49,50,51,52は同
じ抵抗値R1からなり、また、外部接続抵抗41には抵
抗値R2を持つ抵抗を取り付け、外部接続抵抗47には
抵抗値R3を持つ抵抗を取り付ける。また、その他の構
成については、実施の形態1と同じである。
【0063】オペアンプ37はフルスケール制御電圧V
fsに抵抗41,42から決定されるゲインを乗じること
となり、オペアンプ37の出力は、 (−R2/R1)・Vfs …………………………………………………(21) となる。その後、オペアンプ38からなる減算回路の反
転入力端子に、抵抗45を介して入力される。オペアン
プ38の非反転入力端子にはオフセット制御電圧Vofが
抵抗43を介して入力される。抵抗43,44,45,
46は同じ抵抗値R1であるため、オペアンプ38の出
力は数式(16)となり、上限基準電圧Vtopとしてラ
ダー抵抗に印加される。
【0064】オペアンプ39はフルスケール制御電圧V
fsに抵抗47,48から決定されるゲインを乗じること
となり、オペアンプ39の出力は、 (−R3/R1)・Vfs …………………………………………………(22) となる。その後、オペアンプ40からなる加算回路の非
反転入力端子に抵抗50を介して入力される。また、オ
フセット制御電圧Vofも抵抗49を介して入力される。
抵抗49,50,51,52は同じ抵抗値R1を持つた
め、オペアンプ40の出力は数式(17)となり、下限
基準電圧Vbotとしてラダー抵抗に印加される。
【0065】本実施の形態の動作は実施の形態2と同様
であり、オフセット制御電圧Vofを変化させると、フル
スケールは変化させずにA/D変換のオフセットのみを
変化させることができ、フルスケール制御電圧Vfsを変
化させると、オフセットを変化させずに、オフセット制
御電圧Vofを中心にフルスケールのみを変化させること
ができる。
【0066】よって、フルスケールおよびオフセットを
互いに独立的に可変できるため非常に調整が容易にな
り、高精度で短時間に調整することが可能となる。
【0067】なお、本発明において、フルスケール制御
電圧Vfsとオフセット制御電圧Vofから上限基準電圧V
topと下限基準電圧Vbotに変換する回路は、実施の形態
3の回路構成でなくとも、同じ演算を行う異なる回路構
成でも実現できる。
【0068】(実施の形態4)図6は、本発明を適用し
た実施の形態4のA/D変換器の一構成を表す回路図で
ある。図6において、1はA/D変換器、2はアナログ
信号入力端子、3,4,5,6はラダー抵抗、7,8,
9は比較器、10はエンコーダ、11はラッチ回路、1
2は変換クロック入力端子、13,14はデータ出力端
子、15はフルスケール制御電圧入力端子、17,18
はオペアンプ、19,22,23,25は同じ抵抗値を
持つ抵抗、53,54,55,56はオフセット制御電
圧入力端子、57,61は同じ抵抗値を持つ抵抗、5
8,62は同じ抵抗値を持つ抵抗、59,63は同じ抵
抗値を持つ抵抗、60,64は同じ抵抗値を持つ抵抗、
65,66,67,68,69,70はオペアンプゲイ
ン用端子である。
【0069】本実施の形態では、実施の形態2におい
て、A/D変換器の外部に接続していた任意に選択可能
な抵抗の代わりに、数種類の抵抗をA/D変換器内部に
設け、オフセット制御電圧Vofの入力端子、およびオペ
アンプゲイン用端子を選択することで、ゲインの変化の
割合を選択的に変化させるものである。これが特許請求
の範囲にいう「係数選択用入力端子」「係数選択回路」
に相当する。
【0070】以下の説明においては、実施の形態2と重
複する個所は説明を省略する。
【0071】本実施の形態では、A/D変換器内部にあ
る抵抗19,22,23,25は同じ抵抗値R1からな
り、抵抗57,61は抵抗値R2a、抵抗58,62は
抵抗値R2b,抵抗59,63は抵抗値R3a,抵抗6
0,64は抵抗値R3bからなる。
【0072】オフセット制御電圧入力端子は53,5
4,55,56と複数箇所あり、例えば、図6に示すよ
うに、入力端子53,55にオフセット制御電圧Vofを
入力する。また、オペアンプゲイン用端子も第1のオペ
アンプ17のフィードバック抵抗としてR2aを選択す
るように、端子65と端子66を短絡する。すると、第
1のオペアンプ17の出力電圧は次式のようになり、こ
れを上限基準電圧Vtopとしてラダー抵抗に印加する。
【0073】 Vtop=Vof+(R2a/R1)・Vfs …………………………………(23) 同じく、第2のオペアンプ18のフィードバック抵抗と
してR3aを選択するように、端子68と端子69を短
絡する。すると、第2のオペアンプ18の出力電圧は次
式のようになり、これを下限基準電圧Vbotとしてラダ
ー抵抗に印加する。
【0074】 Vbot=Vof−(R3a/R1)・Vfs …………………………………(24) ここで、数式(23)は、数式(16)のR2をR2a
に、数式(24)は、数式(17)のR3をR3aに置
き換えたものである。
【0075】また、逆に、入力端子54,56にオフセ
ット制御電圧Vofを入力し、第1のオペアンプ17,1
8のフィードバック抵抗としてR2b,R3bを選択す
るように、オペアンプゲイン用端子の65と67および
68と70を短絡すると、第1のオペアンプ17の出力
電圧は次式のようになり、これを上限基準電圧Vtopと
してラダー抵抗に印加する。
【0076】 Vtop=Vof+(R2b/R1)・Vfs ………………………………(25) 第2のオペアンプ18の出力電圧は次式のようになり、
これを下限基準電圧Vbotとしてラダー抵抗に印加す
る。
【0077】 Vbot=Vof−(R3b/R1)・Vfs ………………………………(26) となり、数式(25)は、数式(16)のR2をR2b
に、数式(26)は、数式17)のR3をR3bに置き
換えたものとなる。
【0078】つまり、本実施の形態では、2つの選択肢
からゲインの変化の割合を選択することができる。
【0079】以上より、本実施の形態では、数種類の抵
抗をA/D変換器内部に設け、オフセット制御電圧Vof
の入力端子およびオペアンプゲイン用端子を選択するこ
とで、ゲインの変化の割合を選択的に変化させることが
できる。
【0080】なお、本実施の形態では、ゲインの変化の
割合の選択肢を2としたが、2以上の複数の選択肢を設
定できることは明らかである。また、本発明を実施の形
態2に示すような構成の異なる回路に適応できることは
明らかである。
【0081】(実施の形態5)図7は、本発明を適用し
た実施の形態5のA/D変換器の一構成を表す回路図で
ある。図7において、1はA/D変換器、2はアナログ
信号入力端子、3,4,5,6はラダー抵抗、7,8,
9は比較器、10はエンコーダ、11はラッチ回路、1
2は変換クロック入力端子、13,14はデータ出力端
子、15はフルスケール制御電圧入力端子、16はオフ
セット制御電圧入力端子、17,18はオペアンプ、1
9,22,23,25は同じ抵抗値を持つ抵抗、57,
61は同じ抵抗値を持つ抵抗、58,62は同じ抵抗値
を持つ抵抗、59,63は同じ抵抗値を持つ抵抗、6
0,64は同じ抵抗値を持つ抵抗、71はデコード信号
入力端子、72はデコーダ、73,74,75,76は
セレクタである。
【0082】本実施の形態では、実施の形態4におい
て、オフセット基準電圧の入力端子およびオペアンプゲ
イン用端子を選択することで、複数の選択肢からゲイン
の変化の割合を選択するものであったものを、デコーダ
とセレクタを設けることで、実施の形態4と同様の効果
を得るものである。
【0083】以下の説明においては、実施の形態4と重
複する個所は説明を省略する。
【0084】デコーダ72は、デコード信号入力端子7
1の信号をデコードし、セレクタ73,74,75,7
6を切り替える。セレクタ73は、オフセット制御電圧
入力端子16を抵抗57か抵抗58のどちらに接続する
かを切り替え、セレクタ75は、オフセット制御電圧入
力端子16を抵抗59か抵抗60のどちらに接続するか
を切り替える。また、セレクタ74は、第1のオペアン
プ17のフィードバック抵抗として抵抗61か抵抗62
を選択し、セレクタ76は、第2のオペアンプ18のフ
ィードバック抵抗として抵抗63か抵抗64を選択す
る。
【0085】例えば、デコード信号入力端子71にハイ
レベルが入力されると、デコーダ72はセレクタ73,
74,75,76を、それぞれ抵抗57,61,59,
63を選択するように切り替える。すると、第1のオペ
アンプ17の出力は数式(23)、第2のオペアンプ1
8の出力は数式(24)となる。逆に、デコード信号入
力端子71にロウレベルが入力されると、デコーダ72
はセレクタ73,74,75,76を、それぞれ抵抗5
8,62,60,64を選択するように切り替える。す
ると、第1のオペアンプ17の出力は数式(25)、第
2のオペアンプ18の出力は数式(26)となる。
【0086】よって、本実施の形態では、2つの選択肢
からゲインの変化の割合を選択することができ、実施の
形態4と同様の効果を得る。
【0087】以上より、本実施の形態では、数種類の抵
抗をA/D変換器内部に設け、デコードの入力端子に信
号を入力し、デコードによりセレクタを切り替えること
で、ゲインの変化の割合を選択的に変化させることがで
きる。
【0088】なお、本実施の形態では、セレクタの切り
替えを、デコーダを用いずに、セレクタに接続された外
部端子をロウレベルや、ハイレベルに固定することで行
ってもよい。また、ゲインの変化の割合の選択肢を2と
したが、2以上の複数の選択肢を設定できることは明ら
かである。また、本発明を実施の形態2のような構成の
異なる回路に適応できることは明らかである。
【0089】なお、本発明による全ての実施の形態にお
いて、分解能2bitの並列比較型A/D変換器を例に取
ったが、それに限るものではない。
【0090】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
によれば、A/D変換器のフルスケールはフルスケール
制御電圧で独立的に可変でき、オフセット特性はオフセ
ット制御電圧で独立的に可変できるため、A/D変換器
のフルスケールおよびオフセットの調整を非常に容易
に、高精度で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるA/D変換器の
回路図
【図2】本発明の実施の形態1における基準電圧を示す
【図3】本発明の実施の形態2におけるA/D変換器の
回路図
【図4】本発明の実施の形態2における基準電圧を示す
【図5】本発明の実施の形態3におけるA/D変換器の
回路図
【図6】本発明の実施の形態4におけるA/D変換器の
回路図
【図7】本発明の実施の形態5におけるA/D変換器の
回路図
【図8】従来例におけるA/D変換器の回路図
【図9】従来例における基準電圧を示す図
【図10】従来例における基準電圧供給回路の一例を示
す回路図
【符号の説明】
1…A/D変換器 2…アナログ信号入力端子 3,4,5,6…ラダー抵抗 7,8,9…比較器 10…エンコーダ 11…ラッチ回路 15…フルスケール制御電圧入力端子 16…オフセット制御電圧入力端子 17,18…オペアンプ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オフセットを決定する第1の制御電圧と
    フルスケールを決定する第2の制御電圧を入力して前記
    第1および第2の制御電圧を2種類の基準電圧に変換す
    る変換回路を備え、オフセットとフルスケールとを互い
    に独立的に可変可能に構成してあることを特徴とするA
    /D変換器。
  2. 【請求項2】 前記2種類の基準電圧は、A/D変換器
    の上限基準電圧と下限基準電圧とすることを特徴とする
    請求項1記載のA/D変換器。
  3. 【請求項3】 前記変換回路は、前記第1の制御電圧と
    前記第2の制御電圧の加算を行う加算回路と、前記第1
    の制御電圧と前記第2の制御電圧の減算を行う減算回路
    から構成されることを特徴とする請求項1記載のA/D
    変換器。
  4. 【請求項4】 前記変換回路は、前記第1の制御電圧と
    第1の係数を乗じた前記第2の制御電圧の加算を行う加
    算回路と、前記第1の制御電圧と第2の係数を乗じた前
    記第2の制御電圧の減算を行う減算回路から構成され、
    前記第1の係数と前記第2の係数は等しいことを特徴と
    する請求項1記載のA/D変換器。
  5. 【請求項5】 前記変換回路は、前記第1の制御電圧と
    第1の係数を乗じた前記第2の制御電圧の加算を行う加
    算回路と、前記第1の制御電圧と第2の係数を乗じた前
    記第2の制御電圧の減算を行う減算回路から構成され、
    前記第1の係数と前記第2の係数は異なることを特徴と
    する請求項1記載のA/D変換器。
  6. 【請求項6】 前記加算回路および前記減算回路は、オ
    ペアンプと抵抗から構成されることを特徴とする請求項
    3、請求項4または請求項5記載のA/D変換器。
  7. 【請求項7】 前記第1の係数および前記第2の係数は
    可変であることを特徴とする請求項4または請求項5記
    載のA/D変換器。
  8. 【請求項8】 係数選択用入力端子と係数選択回路を具
    備し、前記係数選択用入力端子に入力される信号によ
    り、前記第1の係数として複数の係数の中から1つの係
    数を選択し、前記第2の係数として複数の係数の中から
    1つの係数を選択するように構成してあることを特徴と
    する請求項7記載のA/D変換器。
  9. 【請求項9】 前記係数選択回路は、セレクタとデコー
    ダから構成されることを特徴とする請求項8記載のA/
    D変換器。
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