JP5459963B2 - 超音波診断装置 - Google Patents
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Description
深さ(位置)情報の特定の程度は変調度(変調指数)βに依存するので、必要な位置分解能を確保するためには、βを大きく設定する必要がある。βを大きく設定すると、位置の選択性がシャープになる。つまり、図4に示したようにβが大きくなると目標の距離d0において急峻な山の波形が得られる。そのため、距離d0付近の反射電力だけが受信信号に大きく反映される。この性質は、固定目標でも移動目標でも共通である。
図6は、PW(パルス波)と通常のCWとFMCWの各々のドプラ速度計測システムについてのRF帯とベースバンド帯における受信信号のスペクトルを示す図である。PWドプラのSNRを支配している雑音は、直交検波後のサンプリング時における信号帯域により決定される。この雑音は、通信システムと同様に、RF信号の帯域に分布している白色ガウス雑音として扱うことができる。サンプリング時の信号帯域は、ベースバンドにおけるパルス幅の逆数で与えられる。たとえば、パルス幅を2μsec.と仮定すると、帯域は500kHzとなる。
PWドプラでは、特定位置からのドプラ情報を得られるが、通常のCWドプラ方式では位置情報が得られない。この特徴を相補するのが本実施形態の位相シフト型FMCWということができる。本実施形態の復調過程では、直交検波用参照信号の遅延時間を目標までの距離に整合させることにより位置の選択性を持たせ、この選択性は変調度βを大きくすることにより向上するという性質がある。変調度βを大きくすると、搬送波帯の帯域が広がる。必要とする占有帯域幅BWは近似的に下式で与えられる。
FMCW方式は、PWと同様に、最高速度に制限がある。FMCW方式では、周波数fmの変調波で搬送波を変調しており、折り返し現象により、最高測定可能周波数は、fm/2に制限される。この制限を低減するためにはfmを大きく設定すればよい。しかし、この場合は、選択した位置のほかに、fmの周期に相当する位置からのドプラ信号が本来の位置からの信号に重畳される。この性質は、PWのHPRFモードの場合とまったく同様である。本実施形態の位相シフト型FMCWドプラ方式によれば、計測可能な最高血流速度に関して、PW方式の場合と同程度の計測能力が実現可能である。
PW、CW、FMCWドプラ速度計測システムで、探触子入力における平均電力を等しいと仮定する。この場合、前述したようなクラッタおよび雑音に対する改善効果を達成するためのピーク電力は、PWに比べて、本実施形態のFMCW方式では、1/100程度、ピーク電圧は1/10に減少できる。一方、探触子に入力できる送信電力がピーク値により制限されていると仮定する。この場合、本実施形態のFMCWは、PWに比べて、クラッタおよび雑音に対する改善効果に加え、電力を増加できる比率で、さらにクラッタ抑圧とSNRの改善が期待できる。
Claims (13)
- 周波数を周期的に変化させる連続波の変調送信信号を出力する送信信号処理部と、
変調送信信号に基づいて超音波を生体に送波して生体からの反射波を受波することにより受信信号を得る送受波部と、
実質的に変調送信信号に等しい波形の参照信号を用いて受信信号に対して復調処理を施すことにより復調信号を得る受信信号処理部と、
復調信号からドプラ情報を抽出するドプラ情報抽出部と、
を有し、
生体内の目標位置の深さに応じた遅延処理を施して参照信号と受信信号との間の遅延関係を調整し、目標位置からの受信信号と参照信号との相関を強めて復調処理を施すことにより、目標位置からのドプラ情報を選択的に抽出するにあたり、
前記ドプラ情報抽出部は、ドプラ情報として、直流成分と変調送信信号の変調周波数に関する基本波成分と2次以上の高調波成分とを含む復調信号から、直流成分に対応したドプラ信号を抽出する、
ことを特徴とする超音波診断装置。 - 請求項1に記載の超音波診断装置において、
前記送信信号処理部から出力される変調送信信号と受信信号処理部で用いられる参照信号のうちの少なくとも一方の信号を遅延処理し、目標位置からの受信信号と参照信号との相関を強めることにより、目標位置からのドプラ情報を選択的に抽出する、
ことを特徴とする超音波診断装置。 - 請求項2に記載の超音波診断装置において、
目標位置からの受信信号の位相と参照信号の位相が等しくなるように前記少なくとも一方の信号を遅延処理する、
ことを特徴とする超音波診断装置。 - 請求項3に記載の超音波診断装置において、
目標位置からの受信信号の位相と参照信号の位相が等しくなるように、目標位置の深さに応じた遅延量だけ、前記変調送信信号または前記参照信号を遅延処理する、
ことを特徴とする超音波診断装置。 - 請求項4に記載の超音波診断装置において、
前記遅延量を変化させることにより深さ方向に沿って目標位置を移動させつつ目標位置からのドプラ情報を抽出する、
ことを特徴とする超音波診断装置。 - 請求項5に記載の超音波診断装置において、
前記遅延量を周期的に変化させ、深さ方向に沿った対象区間内において目標位置を周期的に移動させることにより、対象区間内に亘って複数の位置からドプラ情報を抽出する、
ことを特徴とする超音波診断装置。 - 請求項6に記載の超音波診断装置において、
前記対象区間内に亘って複数の位置から抽出されるドプラ情報に基づいて、対象区間内における流体の速度分布を形成する、
ことを特徴とする超音波診断装置。 - 請求項7に記載の超音波診断装置において、
生体内の深さに対応した軸と時間に対応した軸と流体の速度に対応した軸とを含み、前記速度分布の時間変化の様子を示した表示画像を形成する、
ことを特徴とする超音波診断装置。 - 請求項1から8のいずれか1項に記載の超音波診断装置において、
前記ドプラ情報抽出部は、ドプラ情報として、復調信号に含まれる直流信号成分に対応したドプラ信号成分を抽出する、
ことを特徴とする超音波診断装置。 - 請求項1から9のいずれか1項に記載の超音波診断装置において、
前記送信信号処理部は、搬送波信号に対して周波数変調処理を施すことにより変調送信信号を生成し、
前記送信信号処理部による周波数変調処理の変調指数が調整されることにより位置分解能が設定される、
ことを特徴とする超音波診断装置。 - 請求項10に記載の超音波診断装置において、
前記送信信号処理部で生成された変調送信信号を目標位置の深さに応じた遅延量だけ遅延処理することにより前記参照信号が形成される、
ことを特徴とする超音波診断装置。 - 請求項10に記載の超音波診断装置において、
前記周波数変調処理で用いられる変調信号を目標位置の深さに応じた遅延量だけ遅延処理して得られる遅延変調信号を用いて前記搬送波信号を周波数変調処理することにより前記参照信号が形成される、
ことを特徴とする超音波診断装置。 - 請求項10から12のいずれか1項に記載の超音波診断装置において、
前記送信信号処理部による周波数変調処理の変調指数は、最大周波数偏移と変調周波数との比であり、その値が1以上に設定される、
ことを特徴とする超音波診断装置。
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