JP5457806B2 - ロータリー式調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、回転する筒状ドラム内において食品を連続的に調理するためのロータリー式調理器に関する。
加熱された筒状ドラム内に食品素材を収容し、かつ、筒状ドラム内に、食品素材を撹拌するための撹拌羽根を取り付け、食品素材が当該筒状ドラムの入口から出口まで移動する間に、食品素材を撹拌羽根によって撹拌しながら混合あるいは加熱調理するようにしたドラム型加熱調理器は知られている。
例えば、特許文献1には、軸心を傾斜させた姿勢で機枠に回転自在に支持された食品加熱用の筒状ドラムと、筒状ドラムと軸心線を同じにして回転自在に支持された一対の支持リングと、支持リングに両側端が枢支されている食品すくい上げ部材とを備え、食品すくい上げ部材は、その先端縁が、筒状ドラム内周面の所定角度範囲では筒状ドラムの内周面に接触して加熱された食品を筒状ドラムの内周面に沿ってすくい上げ、残りの角度範囲では筒状ドラムの内周面から離れるような回動軌跡を持つようにされているロータリー式調理器が記載されている。そして、特許文献1の図6a、図6bには、食品すくい上げ部材が、筒状ドラムの軸心と平行ではあるが位置の異なった回転軸心を中心として回転移動する態様も記載されている。
特許文献2には、軸線を水平方向に向けて配置した加熱ドラムと、加熱ドラムの中心軸線とは異なる軸線を中心として回転する回転軸に設けられ、その先端が加熱ドラム内周面に近接した羽根部材を有する撹拌羽根とを備え、加熱ドラム内周面に非接触状態で回転する前記撹拌羽根によって米飯原料を撹拌しながら炒め処理を行うようにした米飯の連続炒め装置が記載されている。羽根部材には、板状のものとスクリュー状のものが例示されており、調理環境に応じて、種類の異なる撹拌羽根を交換して使用することも記載されている。また、撹拌羽根をフッ素樹脂のような付着抑制効果を有する材料で形成することも記載されている。
特開2001−327409号公報 特開2002−209754号公報
特許文献1あるいは2に記載される形式の、撹拌手段を備えた加熱調理器は、米飯等の連続炒め装置としてきわめて有効性が高い。しかし、従来の装置では、撹拌手段は全体として一体のものとして形成されており、被調理食品の違いによって、あるいは、筒状ドラム内での加熱調理中の一部においてのみ、撹拌の仕方を変更したいような場合でも、撹拌手段全体を交換することが必要とされており、操作性およびコストの観点から、改良すべき余地を残している。
また、加熱調理中、撹拌手段は被調理食品や調理用油等に接触を繰り返しており、それらが撹拌手段に付着するのを避けられない。そのために、この種のロータリー式調理器では、定期的に、撹拌手段を適宜の手段で洗浄することが求められる。また、同じ装置を用いて、異なる種類の食品を製造する場合、あるいは種類は同じであっても味覚や風味の異なるものを製造する場合にも、筒状ドラムや撹拌手段を洗浄して、残滓のない状態とすることが必要となる。そのようなときに、従来の装置では、前記したように、撹拌手段は全体として一体のものとして形成されており、嵩の大きいものとなっているので、当該撹拌手段を細部まできれいに洗浄するのは困難であり、また、洗浄のために広いスペースも必要とされている。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、撹拌手段を備えるロータリー式調理器において、撹拌手段の全部または一部の仕様を容易に変更できるようにし、それにより、被調理食品に対する加熱方法も、被調理食品の種類あるいは量などに応じて、最適なものに容易にカスタマイズできるようにしたロータリー式調理器を提供することを第1の課題とする。また、当該撹拌手段の洗浄処理を容易に行えるようにしたロータリー式調理器を提供することを第2の課題とする。
本発明によるロータリー式調理器は、中心軸線を横方向に向けて回転可能に取り付けられた筒状ドラムと、前記筒状ドラム内において筒状ドラムの中心軸線に沿って位置する回転軸と、前記回転軸と一体回転する撹拌手段とを少なくとも備えるロータリー式調理器において、前記撹拌手段は2個以上の撹拌羽根の組み合わせからなり、各撹拌羽根は前記回転軸の回転力を伝達可能とされた貫通孔を備えており、該貫通孔内に前記回転軸を貫通させた姿勢で2個以上の撹拌羽根が前記回転軸の軸方向に並置することで、前記撹拌手段が構成されていることを特徴とする。
上記のロータリー式調理器では、撹拌手段は、回転軸の回転力を伝達できるようにされた貫通孔(軸受け部)に持つ撹拌羽根の2個以上を、該回転軸の軸方向に並置することで構成されている。この構成では、各撹拌羽根を回転軸に取り付けること、また個々に取り外す、すなわち分離することはきわめて容易である。それにより、同じ撹拌手段を用いながら、多様の撹拌態様をきわめて容易に確保することができる。また、必要な場合には、複数個の撹拌羽根の全部あるいは一部のみを、他の形態の、あるいは同じ形態の、撹拌羽根と交換することも容易であり、種々の調理態様に応じて、それに最適に撹拌態様を持つ撹拌手段を容易に得ることができる。さらに、そのときに、回転軸は交換を要しないので、装置のメンテナンスコストも低減する。
本発明のロータリー式調理器において、回転軸の回転力を撹拌羽根に形成した貫通孔を介して伝達可能とする具体的態様は任意であり、特に制限はない。好ましくは、前記回転軸として、断面形状が非円形のものが用いられる。そのような回転軸の例として、断面形状が多角形または楕円である軸、などが挙げられる。多角形の例としては、四角形、三角形、五角形、六角形などが挙げられる。多角形は正多角形であることが望ましいが、これに限らない。
回転軸として断面形状が非円形のものを用いる場合には、丸棒の回転軸の場合のように、回転軸に撹拌羽根を固定するためのネジ等の固定手段を別途用いなくても、回転軸の回転力は撹拌羽根に同時にかつ確実に伝達されるので、調理部位である筒状ドラム内に、構造上からくる、食品に対して異物となる材料が存在するのを大きく低減できることができる。このことは、調理済みの食品に異物が混入する可能性をほぼ0にまで低減できることを意味しており、ロータリー式調理器として、実用上、きわめて有利な効果となる。
各撹拌羽根の貫通孔の形状は、動力伝達上のロスがないまたは無視できる程度に小さいこと、および隣接する撹拌羽根同士の回転方向の位相を容易にかつ確実に変えることができることから、それが取り付けられる回転軸の断面形状と同じ形状であることが望ましい。しかし、回転軸の動力を伝達できることを条件に、異なった断面形状の貫通孔であってもよい。
上記の構成であり、本発明によるロータリー式調理器では、撹拌手段の洗浄が必要となったときに、前記したように容易に個々に分離した撹拌羽根および回転軸を対象として、洗浄を行うことができる。それにより、狭いスペース内で、かつ容易に、細部まで洗浄することが可能となる。洗浄後の再組み立ても容易である。
本発明によるロータリー式調理器の一態様において、前記撹拌羽根は棒状材であり、その長手方向の中心部または少なくとも端部に前記貫通孔が形成されている。この態様は、調理中の被調理食品に剪断力を加えるのに適しており、そぼろ状の炒り卵のような煎卵などにおけるロータリー式調理器として、特に好適となる。
撹拌羽根が棒状材の場合において、各撹拌羽根における「羽根」の数は任意であり、貫通孔の一方に一枚の羽根のを有するもの、貫通孔を中心として、2枚、3枚、4枚、6枚など複数個の羽根を等間隔で有するものなどを例示できる。
本発明によるロータリー式調理器の一態様において、前記撹拌羽根は、板状の板部と前記貫通孔を有する支持部とを備えた撹拌羽根をさらに含むことを特徴とする。この態様では、板状である撹拌羽根が調理中の被調理食品をすくい上げて反転させるように作用するので、米飯原料を撹拌しながら炒め処理を行うようなロータリー式調理器として適している。また、上流側に板状の撹拌羽根を配置し、その下流に棒状材の撹拌羽根を配置するような配置も可能であり、この態様では、例えば、液卵を反転させながらある程度の長さのものに加工し、その後、棒状材を撹拌羽根により剪断力を与えて裁断することで、より整った大きさに細断された焼き卵を得ることができるようになる。
いずれの形態の撹拌羽根においても、その材料は、樹脂材料、特にフッ素系の樹脂材料が好適であるが、食品に対して安全であることを条件に、適宜の金属材料を用いることもできる。
本発明によるロータリー式調理器の一態様において、前記回転軸は、前記筒状ドラム内の複数の位置において位置決めが可能とされている。この態様において、さらに好ましくは、前記回転軸の複数の位置決めされた各位置において先端が筒状ドラムの内周面に近接する径方向の長さを持つ複数組の前記撹拌手段を備えるようにされる。この態様では、回転軸の位置と、その位置に対応した撹拌手段とを適宜選択することで、被調理食品の量や種類に応じて最適な撹拌位置を調整することができる。
本発明によるロータリー式調理器において、前記した撹拌手段を備えた回転軸は前記筒状ドラム内に1軸のみが備えられていてもよく、2軸または2軸以上が備えられていてもよい。2軸または2軸以上が備えられる場合に、その1つまたは1つ以上のいずれかの回転軸が前記筒状ドラム内の複数の位置において位置決めが可能とされていてもよい。撹拌手段を備えた回転軸を2軸または2軸以上備えることにより、筒状ドラム内での被調理食品の混合をより効果的に行うことが可能となり、寿司飯などの切り交ぜなどを行うのに特に好適な態様となる。
本発明によるロータリー式調理器の一態様において、前記筒状ドラムの中心軸線の水平方向に対する傾斜角度が変更可能となっている。この態様では、得ようとする被調理食品の量や種類に応じて筒状ドラムの傾斜角度を調整することにより、最適な加熱処理時間等を設定できるようになる。
本発明によるロータリー式調理器において、前記筒状ドラムと前記撹拌手段とは、筒状ドラムの内周面と撹拌手段の先端部とが相対的速度差をもって回転できるように、適宜の駆動手段に対してそれぞれ連結される。それにより、被調理食品に対する撹拌作用は一層効果的となり、食品の焦げ付きの発生も防止できる。相対的速度差は、前記筒状ドラムと前記撹拌手段とが同じ方向に回転した状態で得られるようにしてもよく、反対の方向に回転した状態で得られるようにしてもよい。後者の方が、比較して双方とも遅い周速度で所要の相対的速度差を得ることができるので、被調理食品に不必要に大きな負荷を与えないことから、また駆動動力を節減できるとことから、好ましい。
本発明によるロータリー式調理器において、前記筒状ドラムを加熱する加熱手段を備えることもできる。この場合には、被調理食品は筒状ドラム内で加熱処理を受けることとなる。前記加熱手段に特に制限はないが、筒状ドラムの下部に配置したガスバーナやヒータなどであってもよく、筒状ドラムに通電コイルを巻き付けて電磁誘導による加熱を行うようにしてもよい。
本発明によれば、撹拌手段を備えるロータリー式調理器において、被調理食品の種類や調理態様の違いに対応して、撹拌手段の全部または一部を容易に交換することが可能となる。それにより、被調理食品の種類あるいは量などに応じて、調理方法を最適なものに容易にカスタマイズできるようにしたロータリー式調理器が得られる。また、当該撹拌手段の洗浄処理を容易に行えるようにしたロータリー式調理器が得られる。
本発明によるロータリー式調理器の一例を示す側面図。 図1に示すロータリー式調理器を図で左側から見た状態を示す図。 図1に示すロータリー式調理器を左上方から見て示す概略的斜視図。 本発明によるロータリー式調理器で用いる撹拌手段の一例を説明するための斜視図。 撹拌手段を構成する撹拌羽根の一例を示す斜視図。 本発明によるロータリー式調理器を用いて液卵を加工したときの、撹拌手段の回転数と加工後の卵の大きさの関係の一例を示す写真。 本発明によるロータリー式調理器の他の例を示す図2に相当する図。
以下、本発明によるロータリー式調理器の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
図1〜図3に示すように、この実施形態のロータリー式調理器Aは、基本的に、機枠1に対して中心軸線L1を横方向に向けて回転可能に取り付けた筒状ドラム20と、前記筒状ドラム20内において前記筒状ドラム20の中心軸線L1に沿う回転軸線L2を持つ回転軸30と、前記回転軸30と一体回転する撹拌手段40と、前記筒状ドラム20を加熱する加熱手段60とを備える。なお、回転軸30は断面多角形であり、図示の例では4角形の断面を有している。
図示しないが、単に複数の食品を撹拌混合するような調理を行うロータリー式調理器の場合には、加熱手段2を省略することもできる。また、加熱手段2を備えていても、それを使用しないことにより、食品を単に撹拌混合する調理を行うこともできる。
機枠1は、前記筒状ドラム20を回転自在に支持する第1の機枠2と、前記第1の機枠2と一体であり前記回転軸30を支持する第2の機枠3とで構成される。
第1の機枠2には4個の支持ローラ4が取り付けてあり、該4個の支持ローラ4に外周面を乗せた状態で前記筒状ドラム20が回転可能に支持されている。第1の機枠2にはモータ5が取り付けてあり、ベルト6等の適宜の伝達手段を介してモータ5の回転が前記筒状ドラム20に伝えられ、筒状ドラム20が任意の方向に回転する。さらに、第1の機枠2における前記筒状ドラム20の直下には、筒状ドラム20を加熱するための前記した適宜の加熱手段60が配置されている。また、第1の機枠2には、図2に示すように、基台側に固定されたナットとそこに螺合する調整ボルトとからなる上下位置調整手段7が取り付けてあり、該上下位置調整手段7を調整することで、機枠1の水平面に対する傾斜角度が調整される。
第2の機枠3は、左右の縦材8、8と横材9とを有し、縦材8、8には所定間隔で多数のネジ孔10が形成されている。横材9は左右の縦材8、8間に入り込む長さであり、ネジ11を前記左右の縦材8、8に形成したネジ孔10に螺合することで、縦材8、8に固定される。そして、ネジ孔10の位置を選択することで、横材9の上下方向の高さ位置を適宜選択することができる。
前記横材9は、前記した回転軸30のための軸受け31を固定するためのものであり、所定間隔で多数のネジ孔12が形成されている。そして該ネジ孔12にネジ13を螺合することで、前記軸受け31は横材9に固定される。また、ネジ孔12の位置を選択することで、横材9上での軸受け31の水平方向での固定位置を適宜選択することができる。
前記第2の機枠3は、前記筒状ドラム20を間に挟むようにして、筒状ドラム20の中心軸線L1の軸線方向の2箇所に配置されている。そして、前記回転軸30は、その回転軸線L2を筒状ドラム20の中心軸線L1に沿う姿勢となるようにして、その両端部が第2の機枠3、3に固定された軸受け31、31に軸支されている。
前記のように、軸受け31は横材9上で水平方向に位置変更自在であり、前記横材9は縦材8に沿って上下方向に位置変更自在である。そのために、前記回転軸30は、その回転軸線L2を筒状ドラム20の中心軸線L1と平行な姿勢、すなわち中心軸線L1に沿った姿勢を維持した状態で、筒状ドラム20内の適宜の位置において、その位置決めが可能となっている。なお、図示しないが、いずれかの軸受け31には、前記したモータ5とは別のモータが装着されており、該モータの駆動により、回転軸30は、前記筒状ドラム20とは独立して、任意の方向に任意の回転数で回転する。また、軸受け31を筒状ドラム20内の適宜の位置に位置決めするための前記した手段は、1つの例にすぎず、X−Yの2軸方向位置決めロボットを備えた位置決め機構など、適宜の位置決め手段を用いることができる。
次に、図4と図5を主に参照しながら、前記回転軸30に装着される撹拌手段40を説明する。撹拌手段40は、基本的に、2個以上の撹拌羽根41の組み合わせからなる。すべて同じ形状の撹拌羽根41でもって撹拌手段40が構成されてもよく、異なった形状の撹拌羽根41が組み合わされて1つ撹拌手段40が構成されてもよい。いずれの場合も、すべての撹拌羽根41は、前記回転軸30が挿入することで回転軸30の回転力を撹拌羽根41に伝達することのできる形状の貫通孔42を備える。この例において、回転軸30は4角形の断面を有しており、前記貫通孔42は回転軸30の断面形状と同じ4角形とされている。そして、該貫通孔42内に前記回転軸30を貫通させた姿勢で2個以上の撹拌羽根41が回転軸30の軸方向に並置することで、撹拌手段40が構成される。
なお、回転軸30の断面形状は非円形であればよく、撹拌羽根41にはその非円形形状に対応した形状の貫通孔42が形成される。非円形形状には、多角形や楕円に加えて、スプライン軸が持つ断面形状も挙げられる。
図5は、撹拌羽根41の一例を示す。この撹拌羽根41aは、例えばフッ素樹脂または適宜の金属の一体成形品であり、全体として細長い棒部材であって、その長手方向の中央部に前記した断面4角形の貫通孔42が形成されている。翼部分43は、先端は扁平であり、中央部に向けて次第に山形となっている。図4に示すように、この形状の撹拌羽根41aの複数枚を、位相を回転方向に90度だけずらしながら、その貫通孔42部分を回転軸30に単に差し込んでいくだけで、撹拌手段40の中央領域40aが構成される。そして、回転軸30の回転とともに各撹拌羽根41aも同時に回転する。
なお、翼部分43の長さは、前記したようにして回転軸30を筒状ドラム20の適所に取り付けたときに、そこに取り付けた撹拌羽根41の先端が、回転時に、筒状ドラム20の内周面に接触しない長さとされる。被調理食品の種類や調理態様によっても異なるが、翼部分43の長さは、その先端が筒状ドラム20の内周面に近接してはいるが接触することはない長さであることが好ましい。この形状の撹拌羽根41aを用いることにより、被調理食品に剪断応力を与えることができ、被調理食品は適宜の大きさに裁断される。
なお、図示の例では、各撹拌羽根41aは、一枚ごとに90度位相をずらすことで、一方端から見たときに、各翼部分(羽根部分)43が十文字状をなすようになっているが、同じ位相のものが軸方向に2枚以上に並置したものが、混在していてもよい。また、図示しないが、翼部分43の一方端に貫通孔42を有する形状の撹拌羽根41を用いることもできる。さらに、貫通孔42を中心として3枚以上の翼部分43が形成された撹拌羽根を用いることもできる。
図4に示す撹拌手段40は、前記した中央領域40aの前後に、他の形状の撹拌羽根41bで構成される入口領域40bと出口領域40cを、さらに有している。これら入口領域40bと出口領域40cは、対象となる被調理食品の種類によって、適宜設けられるものであり、いずれか一方または双方を省略することもできる。また、入口領域40bと出口領域40cとで、異なった形状の撹拌羽根41を装着することもできる。
この例において、入口領域40bと出口領域40cを構成する撹拌羽根41bは、同じ形状のものである。各撹拌羽根41bは、前記回転軸30の軸線方向に幅の広い例えばフッ素樹脂または適宜の金属からなる板状材44と、前記回転軸30の断面形状と同じ断面形状の貫通孔42を備える支持材45とを有し、前記板状材44と支持材45とは連結材46を介して接続されている。図示の例において、板状材44の幅方向の両端部に2個の支持材45a、45bが取り付けてあり、支持材45aと支持材45bの間には、回転軸30の断面形状と同じ断面形状の貫通孔を持つ、やはりフッ素樹脂または適宜の金属からなるスペーサ47が介装されている。また、各撹拌羽根41bは、回転軸30に取り付けたときに、その板状材44の先端が図4に示した撹拌手段40を筒状ドラム20の内周面に近接してはいるが接触することはない大きさとされている。
図示しないが、前記した撹拌羽根41aと撹拌羽根41aの間にも、適宜の横幅のスペーサ47を適宜枚数だけ介装することもできる。その際に、すべての撹拌羽根41aと撹拌羽根41aの間にスペーサ47を介装してもよく、選択された撹拌羽根41aと撹拌羽根41aの間にのみスペーサ47を介装してもよい。このようにすることにより、隣接する撹拌羽根41a同士の距離を適宜調整することが可能となり、被加工食品の種類や量に応じた種々の加熱態様に対応した最適に撹拌態様を持つ撹拌手段40を調整することができる。
なお、本発明のロータリー式調理器Aにおいて、当初から、2箇所以上の取り付け位置で回転軸30および撹拌手段40を用いることを予定する場合には、ロータリー式調理器Aは、回転軸30の取り付け位置に対応して、その位置での適切な径方向の長さを持つ複数組の撹拌手段40を備えるようにされる。
以上説明したロータリー式調理器Aは、多くの食品の加熱調理用機器として使用することができる。一例として、そぼろ炒り卵を加工する場合を説明する。加工に際し、装置全体を水平面に対してわずかに傾斜した姿勢とする。前記した上下位置調整手段7を調整することで、適宜の傾斜姿勢とすることができる。筒状ドラム20の入口側、図1に示す例では右側をわずかに高くした状態で、筒状ドラム20の入口側に油と液卵を投入する。図示しない制御機構を操作して、加熱手段60を稼働させるとともに、筒状ドラム20を反時計方向に、撹拌手段40を時計方向にそれぞれ回転させる。
液卵は、撹拌手段40の前記した入口領域40bにおいて、加熱を受けながら、その板状材44によって、筒状ドラム20の回転方向上流側に向けて押し戻されるような力を受ける。それにより、液卵は固まりながら、細長い巻物状となる。巻物状となった加工卵は次第に撹拌手段40の中央領域40aに移動する。そこで、撹拌羽根41aの翼部分43の先端による剪断力を受け、巻物状となった加工卵は所要の大きさに細断されながら、さらに加熱処理を受ける。撹拌手段40の回転数、筒状ドラム20の回転数、加熱温度を制御することで、卵の大きさ(寸法、形状)を適宜調節することができる。細断された加工卵(そぼろ状の卵)は、次に、撹拌手段40の出口領域40cにおいて、板状材44によって、再度、反転作用を受けながら、筒状ドラム20から排出される。
図6は、上記したロータリー式調理器Aを用いて液卵を加工したときに、他の条件は同じにして、撹拌手段40の回転数(rpm)のみを変えたときに、撹拌手段40の回転数と加工卵の大きさとの関係を示す写真である。図示されるように、撹拌手段40の回転数を変えることで、加工卵の大きさが変化することがわかり、本発明によるロータリー式調理器Aの有用性が示される。
さらに、撹拌手段40は、回転軸30に対して撹拌羽根41aあるいは撹拌羽根41bを着脱自在に組み付けることで構成されており、組み付けと同時に、ここに分解することもきわめて容易である。そのために、撹拌手段40の洗浄が必要となったときには、個々に分離した撹拌羽根41a、41b、あるいは回転軸30を対象として、洗浄を行うことができる。そのために、狭いスペース内で、かつ容易に、撹拌手段40の細部に亘って洗浄することができる利点がある。
図7は、本発明によるロータリー式調理器の他の形態を示す、前記した図2に相当する図である。この形態のロータリー式調理器A1は、前記した撹拌手段40に加えて、もう一つの第2の撹拌手段40Aが筒状ドラム20内に配置されている点で、前記したロータリー式調理器Aと相違している。他の構成は同じであり、対応する部材にはロータリー式調理器Aにおけると同様の符号を付している。
ロータリー式調理器A1において、第2の撹拌手段40Aの具体的形状は任意であってよいが、好ましくは、撹拌手段40と同様、2個以上の撹拌羽根が回転軸30と同期して回転するように回転軸30の軸方向に並置して取り付けられた形状のものが用いられる。また、第2の撹拌手段40Aは、その回転軸30の回転軸線L3が筒状ドラム20の中心軸線L1と平行となるようにして第2の機枠3に取り付けられる。
図示のものでは、第2の撹拌手段40Aは、その回転翼43が、撹拌手段40の回転翼43と同じ形状であって径方向の長さが短いものとして示されているが、撹拌手段40と第2の撹拌手段40Aは、回転するときに相互に干渉しないことを条件に、その大きさや形状等は任意である。また、回転方向も同じ方向に回転するようにしてもよく、互いに反対方向に回転するようにしてもよい。さらに、第2の撹拌手段40Aは、取り付け位置が固定されたものでもよく、撹拌手段40と同様、筒状ドラム20内の複数の位置において位置決めが可能とされていてもよい。
このように、筒状ドラム20内に複数個の撹拌手段を配置することにより、例えば、寿司飯などの切り交せのように、筒状ドラム20内で加工対象物を混合する処理を一層円滑に行うことができるようになる。
A…ロータリー式調理器、
1…機枠、
8…縦材、
9…横材、
10、12…ネジ孔、
11、13…ネジ、
20…筒状ドラム、
30…多角形断面を持つ回転軸、
31…回転軸のための軸受け、
40…撹拌手段、
40A…第2の撹拌手段、
40a…撹拌手段の中央領域、
40b…撹拌手段の入口領域、
40c…撹拌手段の出口領域、
41、41a、41b…撹拌羽根、
42…撹拌羽根の貫通孔、
43…撹拌羽根の翼部分、
44…板状材、
45…支持材、
46…連結材、
47…スペーサ、
60…加熱手段。

Claims (13)

  1. 中心軸線を横方向に向けて回転可能に取り付けられた筒状ドラムと、前記筒状ドラム内において筒状ドラムの中心軸線に沿って位置する回転軸と、前記回転軸と一体回転する撹拌手段とを少なくとも備えるロータリー式調理器において、
    前記撹拌手段は2個以上の撹拌羽根の組み合わせからなり、各撹拌羽根は前記回転軸の回転力を伝達可能とされた貫通孔を備えており、該貫通孔内に前記回転軸を貫通させた姿勢で2個以上の撹拌羽根前記回転軸に対して個々に着脱自在に組み付けて軸方向に並置し、すべての前記撹拌羽根と前記撹拌羽根との間にスペーサを介装するか、または選択された前記撹拌羽根と前記撹拌羽根との間にスペーサを介装することで、前記撹拌手段が構成されていることを特徴とするロータリー式調理器。
  2. 前記回転軸は断面形状が非円形であることを特徴とする請求項1に記載のロータリー式調理器。
  3. 前記回転軸は断面形状が多角形または楕円であることを特徴とする請求項2に記載のロータリー式調理器。
  4. 請求項2または3に記載のロータリー式調理器であって、前記各撹拌羽根の貫通孔の形状と前記回転軸の断面形状とが同じ形状であることを特徴とするロータリー式調理器。
  5. 請求項1ないし4のいずれか一項に記載のロータリー式調理器であって、前記撹拌羽根は棒状材であり、その長手方向の中心部または少なくとも端部に前記貫通孔が形成されていることを特徴とするロータリー式調理器。
  6. 請求項1ないし5のいずれか一項に記載のロータリー式調理器であって、前記撹拌羽根は、板状の板部と前記貫通孔を有する支持部とを備えた撹拌羽根をさらに含むことを特徴とするロータリー式調理器。
  7. 請求項1ないし6のいずれか一項に記載のロータリー式調理器であって、前記回転軸は前記筒状ドラム内の複数の位置において位置決めが可能とされていることを特徴とするロータリー式調理器。
  8. 請求項7に記載のロータリー式調理器であって、前記回転軸の複数の位置決めされた各位置において先端が筒状ドラムの内周面に近接する径方向の長さを持つ複数組の前記撹拌手段を備えることを特徴とするロータリー式調理器。
  9. 請求項1ないし8のいずれか一項に記載のロータリー式調理器であって、2軸または2軸以上の前記撹拌手段を備えた回転軸が前記筒状ドラム内に配置されていることを特徴とするロータリー式調理器。
  10. 請求項1ないし9のいずれか一項に記載のロータリー式調理器であって、前記筒状ドラムの中心軸線の水平方向に対する傾斜角度が変更可能となっていることを特徴とするロータリー式調理器。
  11. 請求項1ないし10のいずれか一項に記載のロータリー式調理器であって、さらに、前記筒状ドラムを加熱する加熱手段を備えることを特徴とするロータリー式調理器。
  12. 請求項1ないし11のいずれか一項に記載のロータリー式調理器であって、前記撹拌羽根の複数枚は、位相を回転方向にずらしながら前記貫通孔に前記回転軸が差し込まれることを特徴とするロータリー式調理器。
  13. 請求項1ないし12のいずれか一項に記載のロータリー式調理器であって、前記撹拌手段は、中央領域と、該中央領域の前後の入口領域と出口領域とを有し、前記中央領域を構成する前記撹拌羽根の形状と、前記入口領域または前記出口領域を構成する前記撹拌羽根の形状とが異なることを特徴とするロータリー式調理器。
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