JP3475294B2 - 米飯の連続炒め装置及び方法 - Google Patents
米飯の連続炒め装置及び方法Info
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Description
置及び方法に関し、詳しくは、米飯に具材や調味料を混
合して炒めた状態のチャーハンやピラフ等を連続的に製
造することができる米飯の連続炒め装置及び方法に関す
る。
ことにより得られるチャーハンやピラフを大量に製造す
る装置として、内周面に撹拌羽根を固設した有底円筒体
からなる回転ドラムの外周に加熱手段を設けたものや、
外周に加熱手段を設けた円筒体からなる固定ドラムの内
部に搬送用羽根(スクリュー)を設けたものなどが知ら
れている。
らなる回転ドラムを使用した場合は、炒め処理がバッチ
方式となり、連続的に行うことができないため、工業的
に大量の米飯を連続的に製造する用途には使用すること
ができない。また、固定ドラムの内部にスクリューを設
けて米飯の撹拌と搬送とを兼ねたものでは、米飯に過剰
な圧力が加わって米飯が潰れてしまうことがあるだけで
なく、米飯と具材とを十分に撹拌混合することができ
ず、食品全体をムラなく炒めることが困難で、米飯が塊
状になってしまう。
米飯原料を十分に撹拌混合しながら炒めることができ、
しかも大量の米飯を連続して炒めることができる米飯の
連続炒め装置及び方法を提供することを目的としてい
る。
め、本発明の米飯の連続炒め装置は、円筒体の中心軸を
水平方向に向けて回転可能に設けた加熱ドラムと、該加
熱ドラムの一端部に設けられた米飯原料投入部と、該加
熱ドラムの他端部に設けられた製品取出部と、該加熱ド
ラムの外周に設けられたドラム加熱手段と、該加熱ドラ
ムの中心軸線とは異なる軸線を中心として回転し、その
先端が加熱ドラム内周面に近接した撹拌羽根とを備えて
いることを特徴とし、特に、前記加熱ドラムがステンレ
ス鋼製本体の内周面に金属とフッ素樹脂とを組み合わせ
た複合被膜を形成したもの、あるいは、加熱ドラム内周
面にエンボス加工を施したものであることを特徴として
いる。
中心軸線とは異なる軸線を中心として回転する回転軸
と、該回転軸に設けられたアームと、該アームの先端に
設けられた羽根部材とで形成されていることを特徴と
し、特に、該撹拌羽根の回転半径が加熱ドラムの半径に
対して1/4〜3/4の範囲であること、該撹拌羽根先
端と加熱ドラム内周面との間に5〜50mmの間隙が設
けられていること、該撹拌羽根の回転速度や回転方向が
調節可能に形成されていること、該撹拌羽根における米
飯原料投入部近傍の羽根形状が米飯原料を製品取出部方
向に向けて送り出すスクリュー形状に形成されているこ
と、該撹拌羽根の回転軸が中空軸であって該回転軸内に
導入された気体又は液体を前記加熱ドラム内に噴出する
噴出口が設けられていること、該撹拌羽根の回転軸が内
回転軸及び外回転軸からなる二重軸であって前記内回転
軸及び外回転軸が異なる駆動手段によって回転速度が独
立して調節可能に形成されていることを特徴としてい
る。
前記加熱ドラム内の前記撹拌羽根と干渉しない位置に、
先端がドラム内周面に摺接してドラム内周面の付着物を
剥離するドラム面清掃部材と該ドラム面清掃部材により
ドラム内周面から剥離した付着物を回収する剥離物回収
部材とが設けられていること、加熱ドラム内の前記米飯
原料に添加混合する液体原料を導入するための液体導入
手段や加熱ドラム内の前記米飯原料に添加混合する固体
原料を導入するための固体原料搬送手段が設けられてい
ること、前記ドラム加熱手段が電磁誘導加熱用コイルで
あることを特徴としている。
筒体の中心軸を水平方向に向けて回転可能に設けた加熱
ドラムを、該加熱ドラムの外周に設けられたドラム加熱
手段により加熱するとともに、該加熱ドラムの一端部に
設けられた米飯原料投入部から米飯原料をドラム内に投
入し、該加熱ドラムの他端部に設けられた製品取出部か
ら炒め処理後の米飯を取り出す米飯の連続炒め方法であ
って、前記回転ドラム内に、該加熱ドラムの中心軸線と
は異なる軸線を中心とし、かつ、先端が加熱ドラム内周
面に非接触状態で回転する撹拌羽根によって前記米飯原
料を撹拌しながら炒め処理を行うことを特徴とし、特
に、前記加熱ドラムの加熱温度が160〜250℃の範
囲であること、前記炒め処理に要する時間が1分30秒
〜2分30秒の範囲であることを特徴としている。さら
に、前記加熱ドラム内で炒め処理中の米飯原料に液体原
料や固体原料を添加混合すること、加熱空気を噴出する
こと、また、前記撹拌羽根を間欠回転させることを特徴
としている。
続炒め装置の第1形態例を示すもので、図1は断面正面
図、図2は図1のII−II線断面図である。この米飯連続
炒め装置は、架台11に設けられた複数のローラー12
により中心軸を水平方向に向けて回転可能に支持された
円筒体からなる加熱ドラム13と、該加熱ドラム13の
外周に設けられたドラム加熱手段14と、加熱ドラム1
3内に設けられた撹拌羽根15とを有している。
製、例えばステンレス鋼製、特にSUS430製の円筒
体からなるものであって、一端には、加熱ドラム13内
に米飯や具材を投入するための米飯原料投入部16が設
けられ、他端には、炒め処理が施された製品を取り出す
製品取出部17が設けられている。
6側は、加熱ドラム13内に投入した米飯原料がドラム
開口端から落下することを防止するため、開口端側が縮
径した円錐面18に形成されている。さらに、加熱ドラ
ム13の両端開口は、熱の放散を防止するための遮蔽板
19,19により、一部を除いて閉塞されている。な
お、加熱ドラム13内に水蒸気等がこもることを防止す
るための通風口20を必要に応じて設け、ファン等で送
風又は排気することができる。また、加熱ドラム13の
外周面にはスプロケット部21が設けられており、この
スプロケット部21にチェーン22を介してドラム駆動
モーター23が接続されている。
に沿うようにして設けられた電気ヒーター、ガスヒータ
ー等の熱源、あるいは、電磁誘導によって加熱ドラム1
3を発熱させる電磁誘導加熱用コイルからなるものであ
って、加熱ドラム13の軸線方向に沿って複数の区画1
4a,14aに分割形成され、各分割区画毎に加熱手段
の出力、すなわちドラムの加熱量を調節できるように形
成されている。
心軸線と平行で該中心軸線とは異なる位置の軸線を中心
として回転する回転軸24と、該回転軸24から径方向
に突設した複数のアーム25と、該アーム25の先端に
それぞれ設けられた羽根部材26とにより形成されてお
り、加熱ドラム13の両端から突出した回転軸24の両
端部が軸受け27によりそれぞれ回転可能に支持され、
その一端に設けられたスプロケット28がチェーン29
を介して撹拌羽根駆動モーター30に接続されている。
また、撹拌羽根15は、全体として加熱ドラム13の下
端部よりもドラム回転方向に向かって変位した位置に設
けられており、前記羽根部材26の先端は、加熱ドラム
13の内周面に近接した状態、すなわち、ほとんど接触
するような状態から両者の間に最大50mm程度の間
隙、好ましくは5〜30mm、特に好ましくは5〜20
mmの間隙が設けられた状態で配置されている。なお、
羽根部材26の先端と加熱ドラム13の内周面との間隙
寸法は、前記軸受け27を移動可能に設けておくことに
よって調節することができる。
面とを常時接触させるようにすると、加熱ドラム13や
撹拌羽根15の寸法精度を高めなければならず、両者の
軸線位置の調整も面倒になり、炒め処理中に大きな回転
抵抗が発生したり、両者の接触部が摩耗したりするとい
う難点がある。さらに、醤油のような焦げ付きが発生し
やすいものを大量に使用する食品を炒め処理する場合に
は、ドラム内周面に焦げかすが大量に付着することがあ
るが、このようなときに両者が常時接触していると、羽
根部材26の接触によってドラム内周面から剥ぎ取られ
た焦げかすが製品米飯中に混入することになり、商品価
値を損ねてしまうという問題がある。一方、羽根部材先
端と加熱ドラム内周面との間隙を大きくし過ぎると、撹
拌羽根15による撹拌効果が十分に得られなくなってし
まう。なお、羽根部材先端と加熱ドラム内周面との間隙
は、全ての部分で同一にする必要はなく、例えば米飯原
料投入部16側は間隙を狭くし、製品取出部17側は間
隙を広くするなど、炒め処理の状態に応じて最適な間隙
を設定することができる。
半径は、処理量等の条件によっても異なるが、前記加熱
ドラム13の半径に対して1/4〜3/4の範囲が適当
である。撹拌羽根15の回転半径を小さくし過ぎると、
撹拌羽根15が米飯原料中に埋もれて十分な撹拌効果を
発揮できなくなることがあり、大きくしても撹拌効果の
向上はほとんど望めず、軸受け27等を含めた撹拌羽根
15の全体的な製作コストが増大する不都合が発生す
る。
は、通常は前述のように加熱ドラム13の中心軸線と平
行に設けられるが、加熱ドラム13の中心軸線に対して
傾斜させて設けることもできる。この場合、回転軸24
の傾斜角度や設置位置に応じて回転軸から羽根部材26
の先端までの寸法を設定し、羽根部材26の先端縁が描
く周面部分の軌跡を、加熱ドラム13の内周面に近接す
る状態の円錐面になるようにすればよい。
15の表面には、耐熱性等を考慮した上で、米飯等が付
着しにくい材料を使用したり、表面処理を施したりして
おくことが望ましい。一般に、加熱ドラム13には、食
品用として最適なステンレス鋼が用いられるが、ドラム
内周面に付着抑制加工として1〜3mm程度の半球状凸
部を多数設けるエンボス加工を施したり、さらに、前記
半球状凸部の表面に微小凸部を形成したり、粗面化処理
を施すようにしたりしてもよく、内周面をフッ素樹脂で
被覆したり、さらに、内周面に金属、例えばクロムとフ
ッ素樹脂とを組み合わせた複合被膜を施したりすること
ができる。特に、前記複合被膜は、耐久性に優れてお
り、加熱によるフッ素樹脂の剥離が少なく、かつ、洗浄
による傷が付きにくい等の特徴を有しているため、単に
フッ素樹脂を被覆した場合に比較して米飯類の付着抑制
効果を長期間保つことが可能となり、ドラム表面処理と
して最適である。
は、上記加熱ドラム13と同様の加工あるいは処理を施
すことができるが、羽根部材26は、全体をフッ素樹脂
のような付着抑制効果を有する材料で形成してもよく、
前記半球状凸部等の付着抑制加工を施した合成樹脂成形
品とすることもできる。
置31が設けられており、このジャッキ装置31によ
り、架台11を介して加熱ドラム13の中心軸を水平か
ら僅かに米飯原料投入部16側が上昇した状態に傾斜で
きるように形成されており、必要に応じて加熱ドラム1
3を傾斜させた状態で炒め処理を行えるようにしてい
る。さらに、加熱ドラム13の外周部は、安全性や保温
性を図るためのケーシング32により覆われている。
用いてチャーハンやピラフを製造する際には、まず、加
熱ドラム13及び撹拌羽根15をそれぞれ所定速度で所
定方向に回転させるとともに、ドラム加熱手段14を作
動させて加熱ドラム13を所定温度に加熱した後、主原
料である米飯と、所望の具材、調味料、油脂類等の副原
料とからなる原料を米飯原料投入部16のシュート16
aから加熱ドラム13内に投入する。このとき、各原料
は、あらかじめ適当に混合した状態で投入してもよく、
別の原料投入部から加熱ドラム13内にそれぞれ投入あ
るいは注入することもできる。
加熱ドラム13が図2の矢印A方向に回転することによ
り、ドラム下端部よりもドラム回転方向に持ち上げられ
た状態となり、同時に、矢印B方向に回転する撹拌羽根
15の羽根部材26によって撹拌されることになる。こ
のとき、羽根部材26の周速度を加熱ドラム13の周速
度よりも早くすると、米飯等が羽根部材26によって掻
き上げられる状態となり、逆に羽根部材26の周速度が
遅いと、米飯等が加熱ドラム13の内周面に押し付けら
れる状態となる。さらに、撹拌羽根15を間欠的に回転
させることにより、掻き揚げと押し付けという、人手に
よる炒め方法と略同様な操作を行うことができる。
示すような板状ではなく、櫛歯状や棒状に形成した場合
は、羽根部材26によって米飯等がほぐされることにな
る。さらに、羽根部材26にひねりを与えて米飯等を製
品取出部17方向に搬送するようにしたり、あるいは、
一部逆方向に押し戻したりするように形成することもで
き、全体的に米飯等を製品取出部17方向に搬送するよ
うな連続あるいは不連続のスクリュー状に形成したりす
ることもできる。さらに、羽根部材26の大きさも任意
であるが、撹拌効果及びほぐし効果を考慮すると、該羽
根部材26の径方向寸法は、撹拌羽根15の回転半径の
1/10〜1/2の範囲が適当であり、軸線方向の長さ
は20〜60cmが適当である。一方、米飯原料をすく
い上げてドラム内周面に落下させることにより、手作り
時のあおり効果を得ようとする場合は、複数の羽根部材
26の一部に回転軸24への取り付け部から先端までを
実質的に板状とした羽根部材、すなわち、アーム部分も
板状とした羽根部材を設けておくことができる。
合わせたり、軸線方向の位置によって羽根部材の設置数
を適宜変えたりすることにより、米飯等の撹拌、ほぐ
し、搬送を効果的に行うことができる。なお、加熱ドラ
ム13及び撹拌羽根15は、一定速度で回転させる必要
はなく、適当な周期で回転数を変動させるようにしても
よい。さらに、加熱ドラム13と撹拌羽根15とを逆方
向に回転させることも可能である。また、両者を同じ周
速度で同一方向に回転させてもある程度の撹拌混合効果
が得られる。さらに、加熱ドラム13の回転速度と撹拌
羽根15の回転速度とを適当に調節し、あるいは間欠運
転を行うことにより、撹拌効果や押し付け効果を調節す
ることが可能である。
ドラム13内に投入された米飯等の原料は、加熱ドラム
13の回転と、撹拌羽根15の回転とによって撹拌混合
されながら炒められ、加熱ドラム13内を進んで製品取
出部17からシュート17aに取り出される。炒め処理
の時間は、加熱ドラム13の長さ、加熱ドラム13の中
心軸の傾き、加熱ドラム13の回転速度、撹拌羽根15
の羽根部材26の形状や設置状態及び回転速度、米飯原
料投入部16からの米飯等の投入量等の条件を種々設定
することによって制御することができる。
適当に調節することによって容易に調整することがで
き、加熱ドラム13内の米飯等の状態によって各分割区
画14a毎の加熱量をそれぞれ調節することにより、製
品に応じた最適な加熱状態を得ることができる。特に、
ドラム加熱手段14として電磁誘導加熱用コイルを使用
することにより、精密な温度調節が可能となる。さら
に、加熱ドラム13の適宜な位置に温度測定手段を設け
てドラム加熱手段14の制御装置、例えば電磁誘導加熱
用コイルの電源部を温度測定手段の測定値に基づいて出
力調節することにより、加熱ドラム13の全体にわたっ
て確実な温度制御を行うことができる。
間は、炒める製品によって異なるが、通常のチャーハン
の場合は、加熱温度を160〜250℃の範囲、特に加
熱目標温度を230℃に設定するとともに、処理時間を
1分30秒〜2分30秒の範囲、好ましくは1分45秒
〜2分15秒の範囲、特に2分前後に設定することによ
り、手作りチャーハンに極めて近い品質を得ることがで
きる。なお、加熱ドラム13の温度が160℃未満にな
ると米飯がべたついた感じになり、250℃を超えると
焦げ付きが多く発生する。また、処理時間が短すぎると
十分な炒め感を得ることができず、長すぎると焦げてし
まうだけでなく、ぱさついた感じになってしまう。
置の第2形態例を示すもので、図3は断面正面図、図4
は図3のIV−IV線断面図である。なお、前記第1形態例
に記載した米飯連続炒め装置の構成要素と同一の構成要
素には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
半径を前記加熱ドラム13の半径に対して約1/2とし
た撹拌羽根15を、加熱ドラム13の下端部よりもドラ
ム回転方向に向かって変位した位置に設けるとともに、
加熱ドラム13内の撹拌羽根15と干渉しない位置に、
ドラム面清掃部材51及び剥離物回収部材52と、液体
導入手段53と、固体原料搬送手段54とを設けたもの
である。
傷つけることのない適当な弾力性を有する可撓性板材、
例えば耐熱ゴム製の薄板等からなるものであって、この
ドラム面清掃部材51の先端縁をドラム内周面に摺接さ
せることにより、炒め処理時にドラム内周面に付着した
焦げかす等の付着物を剥離するようにしている。また、
剥離物回収部材52は、ドラム面清掃部材51がドラム
内周面から剥離した付着物を加熱ドラム13内の製品米
飯中に落下させることなく回収するためのものであっ
て、ドラム面清掃部材51側が開口した箱状乃至樋状に
形成されている。
部材52は、加熱ドラム13の全長にわたって設けるよ
うにしてもよいが、ドラム面清掃部材51が加熱ドラム
13に大きな回転抵抗を与えることがあるので、ドラム
面清掃部材51を加熱ドラム13の中心軸線方向長さよ
り短い長さに形成するとともに、加熱ドラム13の中心
軸線と平行な支持軸55で支持して軸線方向に移動可能
に形成し、付着物の多い部分を集中的に清掃したり、適
当な位置に移動させながら清掃したり、あるいは、付着
物の生成状況に応じて加熱ドラム13内に挿入したりで
きるようにしておくことが好ましい。
収部材52を移動させる手段は任意であり、支持軸55
を含む全体を移動させてもよく、スクリューやワイヤー
を利用してドラム面清掃部材51及び剥離物回収部材5
2を支持軸55に沿って移動させることもできる。ま
た、ドラム面清掃部材51のみを移動可能とし、剥離物
回収部材52を加熱ドラム13の全長にわたって設けて
おくこともできる。
物回収部材52を設けておくことにより、加熱ドラム1
3の回転運動に大きな影響を与えることなくドラム内周
面の清掃を行うことができ、しかも、剥離した焦げかす
等が炒め処理を行っているドラム内に落下して製品中に
混入することもなくなる。
前記米飯原料に添加混合する液体原料、例えば、醤油、
ソース、サラダ油、ごま油、オリーブ油、スープ、卵液
等を、液体導入口53aから炒め処理中の所望の位置で
添加できるようにしたものである。なお、液体導入手段
53の形状は、添加する液体原料の性状によって管体や
樋を適宜選択することができる。また、前記固体原料搬
送手段54は、加熱ドラム内の前記米飯原料に添加混合
する固定原料、例えば、チャーシュー、鶏肉片、小エ
ビ、ネギ、アサリ、山菜等の具材や塩、コショウ等の調
味料を添加するものであって、コンベヤベルト等の適宜
な搬送手段を利用することができる。
理中の任意の位置から添加できるように形成することに
より、加熱ドラム投入前に全てを混合したものとは異な
る味付け、風味付けが可能になるとともに、具材を加熱
しすぎて堅くしてしまうこともなくなり、これらの堅さ
等の食感調整も可能となる。さらに、前記液体導入手段
53や固体原料搬送手段54は、加熱ドラム13内に複
数設置することが可能である。
空気導入管(図示せず)を設置することにより、空気
(加熱空気)を加熱ドラム13内に導入することも可能
である。このようにして加熱ドラム13内に空気を導入
することにより、米飯原料等から発生する水蒸気を速や
かにドラム外に排出することができ、水気が少なく、よ
り炒め感を高めた製品を得ることができる。また、前記
撹拌羽根15の回転軸24を中空軸としてこの中に空気
を導入し、適当な位置に設けた噴出口からドラム内に空
気を導入することもでき、前記アーム25も中空部材と
し、回転軸24からアーム25を通して空気を導入する
こともでき、さらに、羽根部材26にも空気通路を設け
ておくことにより、羽根部材26の先端や表面部分から
空気を導入することもできる。
側にスクリュー状の羽根部材26aを、中間部に板状の
羽根部材26b及び櫛歯状の羽根部材26cを設けてい
る。さらに、加熱ドラム13の両端は開放状態として水
蒸気の排出を効果的に行えるようにしている。なお、米
飯原料投入部16側では、米飯原料の一部が送り方向と
は逆方向に押し戻されてドラム入口側端部からこぼれ落
ちるのを防止するため、回転軸24に干渉しない程度の
高さで、支持材56に支持された半月状の堰板57を設
けている。
撹拌羽根15における回転軸を、両端が加熱ドラムから
突出してそれぞれ軸受け61で支持された内回転軸62
と、該内回転軸62が挿通可能な中空軸体の一端を加熱
ドラムから突出させて軸受け63で支持した短寸の外回
転軸64とを組み合わせた二重軸に形成し、内回転軸6
2及び外回転軸63を異なるモーター65,66でそれ
ぞれ駆動するように形成することもできる。このような
二重軸を用いることにより、内回転軸と外回転軸とを異
なる速度で回転させることができるので、これらの軸に
設けた各撹拌部材67,68による撹拌及びほぐしを、
米飯の炒め度に応じてより適切に設定することができ
る。
チャーハンやピラフのような米飯の炒め処理を、米飯等
を焦げ付かせることなく、確実に混合撹拌することがで
き、しかも連続的に行うことができるので、工業的にチ
ャーハン等を大量生産するのに最適である。また、焦げ
かす等が製品中に混入することもなくなり、高品質の製
品を得ることができる。
形態例を示す断面正面図である。
形態例を示す断面正面図である。
ある。
…ドラム加熱手段、15…撹拌羽根、16…米飯原料投
入部、17…製品取出部、18…円錐面、19…遮蔽
板、20…通風口、21…スプロケット部、22…チェ
ーン、23…ドラム駆動モーター、24…回転軸、25
…アーム、26…羽根部材、26a…スクリュー状の羽
根部材、26b…板状の羽根部材、26c…櫛歯状の羽
根部材、27…軸受け、28…スプロケット、29…チ
ェーン、30…撹拌羽根駆動モーター、31…ジャッキ
装置、32…ケーシング、51…ドラム面清掃部材、5
2…剥離物回収部材、53…液体導入手段、53a…液
体導入口、54…固体原料搬送手段、55…支持軸、5
6…支持材、57…堰板、61…軸受け、62…内回転
軸、63…軸受け、64…外回転軸、65,66…モー
ター、67,68…撹拌部材
Claims (21)
- 【請求項1】 円筒体の中心軸を水平方向に向けて回転
可能に設けた加熱ドラムと、該加熱ドラムの一端部に設
けられた米飯原料投入部と、該加熱ドラムの他端部に設
けられた製品取出部と、該加熱ドラムの外周に設けられ
たドラム加熱手段と、該加熱ドラムの中心軸線とは異な
る軸線を中心として回転し、その先端が加熱ドラム内周
面に近接した撹拌羽根とを備えていることを特徴とする
米飯の連続炒め装置。 - 【請求項2】 前記加熱ドラムは、ステンレス鋼製本体
の内周面に、金属とフッ素樹脂とを組み合わせた複合被
膜が形成されていることを特徴とする請求項1記載の米
飯の連続炒め装置。 - 【請求項3】 前記加熱ドラムは、内周面にエンボス加
工が施されていることを特徴とする請求項1記載の米飯
の連続炒め装置。 - 【請求項4】 前記撹拌羽根は、加熱ドラムの中心軸線
とは異なる軸線を中心として回転する回転軸と、該回転
軸に設けられたアームと、該アームの先端に設けられた
羽根部材とで形成されていることを特徴とする請求項1
記載の米飯の連続炒め装置。 - 【請求項5】 前記撹拌羽根の回転半径が、前記加熱ド
ラムの半径に対して1/4〜3/4の範囲であることを
特徴とする請求項1記載の米飯の連続炒め装置。 - 【請求項6】 前記撹拌羽根先端と加熱ドラム内周面と
の間に、5〜50mmの間隙が設けられていることを特
徴とする請求項1記載の米飯の連続炒め装置。 - 【請求項7】 前記撹拌羽根は、回転速度が調節可能に
形成されていることを特徴とする請求項1記載の米飯の
連続炒め装置。 - 【請求項8】 前記撹拌羽根は、米飯原料投入部近傍の
羽根形状が米飯原料を製品取出部方向に向けて送り出す
スクリュー形状に形成されていることを特徴とする請求
項1記載の米飯の連続炒め装置。 - 【請求項9】 前記撹拌羽根の回転軸が中空軸であっ
て、該回転軸内に導入された気体又は液体を前記加熱ド
ラム内に噴出する噴出口が設けられていることを特徴と
する請求項1記載の米飯の連続炒め装置。 - 【請求項10】 前記撹拌羽根の回転軸が内回転軸及び
外回転軸からなる二重軸であって、前記内回転軸及び外
回転軸は、異なる駆動手段によって回転速度が独立して
調節可能に形成されていることを特徴とする請求項1記
載の米飯の連続炒め装置。 - 【請求項11】 前記加熱ドラム内の前記撹拌羽根と干
渉しない位置に、先端がドラム内周面に摺接してドラム
内周面の付着物を剥離するドラム面清掃部材と、該ドラ
ム面清掃部材によりドラム内周面から剥離した付着物を
回収する剥離物回収部材とが設けられていることを特徴
とする請求項1記載の米飯の連続炒め装置。 - 【請求項12】 前記加熱ドラム内の前記撹拌羽根と干
渉しない位置に、加熱ドラム内の前記米飯原料に添加混
合する液体原料を導入するための液体導入手段が設けら
れていることを特徴とする請求項1記載の米飯の連続炒
め装置。 - 【請求項13】 前記加熱ドラム内の前記撹拌羽根と干
渉しない位置に、加熱ドラム内の前記米飯原料に添加混
合する固体原料を導入するための固体原料搬送手段が設
けられていることを特徴とする請求項1記載の米飯の連
続炒め装置。 - 【請求項14】 前記ドラム加熱手段は、電磁誘導加熱
用コイルであることを特徴とする請求項1記載の米飯の
連続炒め装置。 - 【請求項15】 円筒体の中心軸を水平方向に向けて回
転可能に設けた加熱ドラムを、該加熱ドラムの外周に設
けられたドラム加熱手段により加熱するとともに、該加
熱ドラムの一端部に設けられた米飯原料投入部から米飯
原料をドラム内に投入し、該加熱ドラムの他端部に設け
られた製品取出部から炒め処理後の米飯を取り出す米飯
の連続炒め方法であって、前記回転ドラム内に、該加熱
ドラムの中心軸線とは異なる軸線を中心とし、かつ、先
端が加熱ドラム内周面に非接触状態で回転する撹拌羽根
によって前記米飯原料を撹拌しながら炒め処理を行うこ
とを特徴とする米飯の連続炒め方法。 - 【請求項16】 前記加熱ドラムの加熱温度が160〜
250℃の範囲であることを特徴とする請求項15記載
の米飯の連続炒め方法。 - 【請求項17】 前記炒め処理に要する時間が1分30
秒〜2分30秒の範囲であることを特徴とする請求項1
5記載の米飯の連続炒め方法。 - 【請求項18】 前記加熱ドラム内で炒め処理中の米飯
原料に液体原料を添加混合することを特徴とする請求項
15記載の米飯の連続炒め方法。 - 【請求項19】 前記加熱ドラム内で炒め処理中の米飯
原料に固体原料を添加混合することを特徴とする請求項
15記載の米飯の連続炒め方法。 - 【請求項20】 前記加熱ドラム内で炒め処理中の米飯
原料に向けて加熱空気を噴出することを特徴とする請求
項15記載の米飯の連続炒め方法。 - 【請求項21】 前記撹拌羽根を間欠回転させることを
特徴とする請求項15記載の米飯の連続炒め方法。
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