JP2853959B2 - 食品材料の連続煎炒装置 - Google Patents

食品材料の連続煎炒装置

Info

Publication number
JP2853959B2
JP2853959B2 JP5282680A JP28268093A JP2853959B2 JP 2853959 B2 JP2853959 B2 JP 2853959B2 JP 5282680 A JP5282680 A JP 5282680A JP 28268093 A JP28268093 A JP 28268093A JP 2853959 B2 JP2853959 B2 JP 2853959B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylindrical cylinder
food material
coil screw
food
continuous roasting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP5282680A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07132055A (ja
Inventor
隆博 稲熊
博康 古井
善範 徳川
文朗 津田
光男 永井
修逸 桐原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON SEIKOSHO KK
Kagome Co Ltd
Original Assignee
NIPPON SEIKOSHO KK
Kagome Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIPPON SEIKOSHO KK, Kagome Co Ltd filed Critical NIPPON SEIKOSHO KK
Priority to JP5282680A priority Critical patent/JP2853959B2/ja
Publication of JPH07132055A publication Critical patent/JPH07132055A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2853959B2 publication Critical patent/JP2853959B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、食品材料の連続煎炒装
置に関し、特に、食品材料を連続的に炒めるとともに乾
燥・濃縮処理するための新規な改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、食品素材の炒め方法としては、
熱せられた鍋またはフライパンに、少量の油をひき、材
料を入れて加熱調理する。調理操作としては簡単な方法
で、家庭のフライパンで少量を調理する場合には人の手
も行き届き、多少の心配りで支障なく調理できる。一
方、大量に調理する方法としては、現在採用されている
炒め機を鍋の形状と調理のしくみから、次の3タイプに
分類することができる。すなわち、1991年1月10
日に産業調査会から発行の「新しい食品加工技術と装
置」に開示されたエスカルゴ型炒め機、カップ型炒め
機、撹拌機付き炒め機がある。このエスカルゴ型炒め機
は、鍋底が“かたつむり状”をした炒め鍋を水平の状態
でゆっくりと回転させて調理する。材料は、加熱されな
がら鍋の外周部にゆっくりと移動し、ここに一旦ひとま
とめにされる。さらに鍋の回転が進んである角度に傾く
と材料自身の重力で外周部に落下する。落下の時、小さ
なパドルにより材料の落下方向が左右に向きを変えら
れ、撹拌効果をもたらす。また、一定の落差を持って落
下するため、その勢いにより余分な蒸気を放散する。こ
れらを繰り返して調理する。また、カップ型炒め機は、
カップ型炒め鍋の内周上に、材料を持ちあげるための板
または突起を1〜2カ所設けてある。カップ型の鍋は通
常蓋がないため、やや上向きに傾けた状態で回転させ調
理する。材料は、鍋内周上の板または突起で鍋底の部分
を少し持ち上げられ上下が反転されて撹拌効果をもたら
す。撹拌機付き炒め機は、鍋は回転させず、遊星運動を
するパドルやリボン型の撹拌機により撹拌しながら炒め
る構成で、例えば、特公昭57−38255号公報及び
実開昭62−136193号公報に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の連続煎炒装置
は、以上のように構成されていたため、次のような課題
が存在していた。すなわち、エスカルゴ型、カップ型、
撹拌機付きのいずれの炒め機も炒める毎に材料を交換す
るものであり、連続処理が難しく、各バッチごとの品質
が異なっていた。さらには、いずれの炒め機において
も、大量の材料が相互に接触しながら撹拌されるので、
柔らかいあるいは柔らかくなった材料が形くずれしてい
た。
【0004】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものであって、特に、食品材料が連続的に炒
められると共に、材料の形状に左右されず、また材料が
形くずれされないで連続的に処理される安価な煎炒装置
を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による食品材料の
連続煎炒装置は、水平配置され、後端部側に開口する供
給口を有すると共に前端部側を開放状態として形成した
排出口を有し、円形の内孔断面を備えた筒状シリンダ
と、前記筒状シリンダの外周に設けられた加熱装置と、
前記筒状シリンダの内孔に回転可能に挿入された弾性部
材よりなるコイルスクリュウと、前記コイルスクリュウ
の後端部に接続されると共に前記筒状シリンダの後端部
側に回転可能に設けられた回転軸と、前記回転軸及びコ
イルスクリュウを駆動するための回転駆動装置とを備
え、前記コイルスクリュウが前記筒状シリンダの内壁に
弾性的に接触しつつ回転するようにした構成である。
【0006】さらに詳細には、前記筒状シリンダの供給
口に、粉状、粒状、細断されたあるいは小片状の食品材
料を供給する供給量調節可能な供給装置が設けられてい
る構成である。
【0007】さらに詳細には、前記筒状シリンダの前端
部の内孔軸線上に、前記内孔軸線に垂直な面内で回転可
能な支持部を有する支持装置が設けられ、前記支持部が
前記コイルスクリュウの前端部を回転可能に支持すると
共に、前記支持装置は前記内孔軸線に沿って移動自在に
保持されている構成である。
【0008】さらに詳細には、前記支持装置は、前記筒
状シリンダの前端部に複数のねじにより前記筒状シリン
ダの内孔軸線に沿って移動自在に支持された支持板と、
前記支持板にベアリングを介して前記内孔軸線に垂直な
面内で回転自在に設けられた前記支持部とからなる構成
である。
【0009】さらに詳細には、前記筒状シリンダは、前
記供給口と排出口との間に1箇所又は複数箇所の上向き
に形成された排気口を有する構成である。
【0010】さらに詳細には、前記加熱装置は、前記筒
状シリンダの内孔軸線方向において、夫々個別に温度制
御可能に配設された複数個の加熱体よりなる構成であ
る。
【0011】さらに詳細には、前記加熱装置は、前記筒
状シリンダの周方向における下方部に部分的に設けられ
ている構成である。
【0012】
【作用】本発明による食品材料の連続煎炒装置におい
て、粉状、粒状、細断されたあるいは小片状の食品材料
は供給口から筒状シリンダ内に供給され、高温の筒状シ
リンダにより加熱され、コイルスクリュウにより混ぜ返
されながら排出口へ順次移送される。コイルスクリュウ
は筒状シリンダの内孔全周に密着した状態で摺動し、内
孔の下方に滞留する食品材料は、コイルスクリュウによ
り掬い上げられあるいは掻き上げられることにより混ぜ
返されて煎炒される。食品材料は、供給装置により、筒
状シリンダの内孔断面の2分の1以下を充満するように
煎炒加工時間あるいは煎炒処理量に対応する供給量が連
続的かつ定量的に供給口から供給される。また、食品材
料は筒状シリンダの内孔断面の2分の1以下を充満して
いるので、各内孔部分において少量の食品材料が充分に
混ぜ返され加熱される。筒状シリンダの供給口及び排出
口は開放状態であり、食品材料の煎炒加工途中に発生す
る水蒸気等の気化成分が排気されるが、筒状シリンダの
中間部に排気口が設けられた場合、そこからも効果的に
排気される。また、必要に応じてこの排気口から食用
油、水分あるいは調味料が添加される。筒状シリンダ内
に供給された食品材料は、供給時に同時にあるいは煎炒
加工途中の適切な時期及び箇所において、食用油、水分
あるいは調味料の必要量を効果的に添加される。筒状シ
リンダ内に供給された食品材料は、複数個の加熱体によ
り、食品材料の移送方向に沿って煎炒加工の状態に応じ
て温度を変えて最適の加熱状態で加熱される。煎炒装置
は、支持装置により、コイルスクリュウの弾性圧縮度合
いを変化させることにより、コイルスクリュウの筒状シ
リンダ内孔に体する接触度合い及び接触力が調節され
る。煎炒装置は、加熱装置が筒状シリンダ外周の下方部
のみを加熱することにより、筒状シリンダ内孔の食品材
料の滞留する部分が効果的に加熱される。
【0013】
【実施例】以下、図面と共に本発明による食品材料の連
続煎炒装置の好適な実施例について詳細に説明する。図
1から図4は本発明による連続煎炒装置を示すもので、
図1は全体構成を示す断面図、図2は図1のB−B拡大
断面図、図3は図1の要部を示す断面図、図4は加熱装
置の他の実施例を示す断面図である。
【0014】図において符号1で示されるものは基台1
上の脚部2に水平配置されて設けられた長手の筒状シリ
ンダであり、この筒状シリンダ1の後端部1a側には上
向きに開口した供給口3が形成され、その前端部1b側
には開放状態の排出口4が形成されている。なお、供給
口3は水平方向以上の上向きであれば良い。
【0015】前記筒状シリンダ1の前記供給口3と排出
口4との間には複数の排気口5が上向きに形成されてお
り、この筒状シリンダ1の円形の内孔断面を有する内孔
6内には、弾性部材よりなるコイルスクリュウ7が回転
可能に挿入されている。このコイルスクリュウ7の後端
部7aは、前記筒状シリンダ1の後端部1aに設けられ
た取付体8に軸受9及びパッキン10を介して回転自在
に設けられた回転軸11に接続されている。なお、図1
に示される本実施例では排気口5が複数の2箇所設けら
れているが、1箇所設けられてね良い。
【0016】前記コイルスクリュウ7の前端部7bは、
図3で示す支持装置12の支持部13に固定あるいは当
接して接続されており、このコイルスクリュウ7はその
長手方向において前記筒状シリンダ1の全長Lよりも長
い構成のものを内孔6のその長さ方向すなわち内孔軸線
6aに沿って圧縮され、その外周7cが前記内孔6の内
壁6bに弾性的に接触しつつ回転できるように構成され
ている。
【0017】前記支持装置12は、前記筒状シリンダ1
の前端部1bの内孔軸線6aに平行なねじ孔14に螺入
出自在に螺入された2ないし4本のねじ15と、この各
ねじ15の頭部15aにより前記内孔軸線6aに対して
垂直に支持された支持板16と、前記支持板16の内面
16aにベアリング17を介して前記内孔軸線6aに垂
直な面内で回転自在に設けられた前記支持部13とから
構成され、この各ねじ15をねじ孔14に対して螺入出
させることにより、支持板16が前記内孔軸線6a方向
に移動自在とすると共に、コイルスクリュウ7の圧縮を
自在としている。従って、前記支持装置12は、コイル
スクリュウ7が適切な接触力で筒状シリンダ1の内孔6
に全周にわたって接触しながら摺動するように、コイル
スクリュウ7の先端部7bを圧縮しながら回転自在に支
持しており、必要に応じて、圧縮の度合いを調節可能に
している。他方、コイルスクリュウ7は、筒状シリンダ
1の円形の内孔6の直径にほぼ等しいあるいは、僅かに
小径の円筒外形を有する螺旋状に巻かれた弾性部材であ
り、円筒軸の方向に圧縮されることにより螺旋のピッチ
が狭められ、螺旋が円筒軸に対して直角方向に近付くに
つれて円筒直径が大きくなる。また、コイルスクリュウ
7は、螺旋状に巻かれた弾性部材であるので、その円筒
軸方向に容易に撓むことが可能であり、筒状シリンダ1
が不均一な加熱状態により湾曲しても、その湾曲に追従
し、常時内孔6bに接触した状態で摺動回転する。な
お、図3では、ねじ15が、筒状シリンダ1の前端部1
bのねじ孔14に螺入出する実施例を示しているが、ね
じ15が筒状シリンダ1の前端部1bに固定され、支持
板16の背面側でねじ15の先端にナットを螺合する構
成としても良い。
【0018】前記筒状シリンダ1の外周には、この筒状
シリンダ1を加熱するため、各々温度センサ21を有し
個別に温度制御可能な複数の加熱体20a,20b,2
0cからなる加熱装置25が設けられており、煎炒の具
合に応じて筒状シリンダ1の内孔軸線6a方向の任意の
位置の温度を自在に制御できるように構成されている。
【0019】前記回転軸11は、前記基台1上に設けら
れたモータ等からなる回転駆動装置30に接手31を介
して接続されており、この回転駆動装置30により前記
コイルスクリュウ7が回転する。前記供給口3の上方に
は、原料である食品材料35(例えば、小麦粉等の粉状
食品材料、穀粒、豆類、各種野菜、肉、茶葉、果物等)
をその供給量を調節して定量的に供給する押出スクリュ
ウ36を介して食品排出口37から前記筒状シリンダ1
の供給口3へ供給する供給装置40が前記基台1Aに柱
41を介して設けられている。
【0020】また、前記加熱装置25は、例えば図4に
示す前記筒状シリンダ1の周方向における下方半円部1
Bのように筒状シリンダ1の下方部のみに加熱部20a
〜20cを締結体50を介して内孔軸線6a方向に沿っ
て複数個設け、筒状シリンダ1の煎炒に必要な部分のみ
加熱するように構成することもできる。
【0021】次に、前述の構成において実際に煎炒する
場合について述べる。先ず、細断された食品材料あるい
は小片状の食品材料35が供給装置40に載荷される。
この食品材料35は、一種類の材料に限定されるもので
はなく、同時に煎炒加工する複数の材料の混合物でも良
い。供給装置40は、予め、食品材料35の煎炒加工時
間に応じて、食品材料35が筒状シリンダ1の内孔6の
全長にわたり、円形断面の2分の1以下の下方に所定量
滞留するように、食品材料35の供給割合を押出スクリ
ュウ36の駆動装置に設定しておく。この間、筒状シリ
ンダ1は加熱装置25により、食品材料の煎炒加工に最
適の温度及び内孔軸線6a方向の温度変化をもたせて加
熱しておく。
【0022】なお、加熱装置25の各加熱体20a,2
0b,20cが筒状シリンダ1の下方部に部分的に設け
られる場合でも、食品材料35は内孔6の円形断面の下
方部に部分的に滞留するものであり、仮に、上方に掻き
上げられた場合でも、筒状シリンダ1は通常熱伝導性の
良い金属製であり、加熱体の無い上方部も熱伝導による
加熱状態にあり、掻き上げられる一部の食品材料35に
対して充分な加熱能力を備えている。回転駆動装置30
を駆動してコイルスクリュウ7を筒状シリンダ1内で回
転させる。このとき、コイルスクリュウ7は内孔6全周
に接触しながら回転する。支持装置12が設けられてい
る場合は、コイルスクリュウ7の接触力が調節される。
次に、供給装置40を駆動し、食品材料35を所定の供
給割合で連続的に、筒状シリンダ1の供給口3へ供給す
る。加熱された筒状シリンダ1の内孔6において、食品
材料35は内壁6bにより加熱され、回転するコイルス
クリュウ7により、掬い上げられ、あるいは掻き上げら
れる。掬い上げられ、あるいは掻き上げられた食品材料
35は、内孔6の上半分に達する迄にその殆んどが下方
に転落する。また、食品材料は筒状シリンダの内孔段、
断面の2分の1以下を充満しているので、各内孔部分に
おいて少量の食品材料が充分に混ぜ返され加熱される。
【0023】コイルスクリュウ7に付着した一部の食品
材料35は、内孔6の上半分まで移動するが、回転する
コイルスクリュウ7により、いずれ1回転して、下方部
に降りて来る。また、コイルスクリュウ7は螺旋形状を
しているので、これを回転させることにより、コイルス
クリュウ7と内孔6との接触部が、内孔軸線6aに沿っ
て前端部1b方向へ移動する。この接触部の移動によ
り、食品材料35は、内孔6の内壁6bから掬われた
り、内壁6bを転動させられる。さらには、筒状シリン
ダ1の前端部1b方向へ移送される。
【0024】このようにして、筒状シリンダ1内で食品
材料35は、適切な時期に適切な温度でその周囲が満遍
に内壁6bに接触して加熱されることにより煎炒される
と共に、コイルスクリュウ7の回転速度に応じて一定速
度で、供給口3から排出口4へ移送される。食品材料3
5は、加熱されて煎炒されることにより、水分等が蒸発
し乾燥濃縮される。
【0025】食品材料35から蒸発した水分等は開放状
態の供給口3及び排出口4から自然排気されるが、筒状
シリンダ1に排気口5が設けられている場合は、更に容
易に排気が行われ、食品材料35の乾燥濃縮が効果的に
行われる。また、食品材料35は煎炒加工の目的に応じ
て、食用油、水、あるいは調味料等の添加物が添加され
る。これ等の添加物は、食品材料35に最初から添加混
合される場合、筒状シリンダ1の供給口3あるいは排気
口を利用して添加される場合、必要な場合は、筒状シリ
ンダ1の所定の箇所に添加口を設けて添加される場合が
あり、煎炒加工中の適切な箇所すなわち適切な時期に添
加される。
【0026】なお、図1に示される本実施例では、コイ
ルスクリュウ7が1本の場合が示されているが、筒状シ
リンダ1の内壁6bに接触するコイルスクリュウ7の間
隔を食品材料の大きさ以上に保持して複数本のコイルス
クリュウ7で構成しても良い。
【0027】なお、実際に使用した連続式煎炒装置で
は、コイルスクリュウ7の外径が65mm、ピッチが2
2mm、外径に対する長さの比が約20、コイルスクリ
ュウ7の材質はバネ鋼で線径が4mmのものを使用し
た。また、コイルスクリュウ7は、支持装置12により
圧縮し、筒状シリンダ1の内壁6bに接触するように設
定した。 (実験例−1) 原料Aとして5〜10mm角状に細断した玉ねぎを、供
給装置40により、毎時10kgと、図示されない液添
ポンプにより、サラダ油を毎時0.4kgシリンダ5の
供給口3に定量供給し、原料の煎炒時間を約1分20秒
とした。排気口5を開放しない状態で、次の表1の第1
表の結果が得られた。
【0028】
【表1】
【0029】(実施例−2) 次に、実験例−1と同じ条件で、供給口3側の排気口5
のみを開放した状態で、次の表2の第2表の結果が得ら
れた。
【0030】
【表2】
【0031】(実施例−3) 次に、実験例2において、原料供給量を毎時40kg、
サラダ油を毎時1.6kgとした場合、次の表3の第3
表の結果が得られた。
【0032】
【表3】 (品質評価) 以上の結果により、実施例1の条件では得られた処理物
が生っぽさを残すことが認められた。しかし、実施例2
の条件にすることにより、生っぽさが減少した。この結
果により実施例2の条件において、利用価値の高い煎炒
物が得られることが確認された。また、実施例3の条件
のように原料供給量を変化させることにより、濃縮率の
異なる煎炒物を任意に得ることが可能であることが確認
できた。
【0033】
【発明の効果】本発明による食品材料の連続煎炒装置
は、以上のように構成されていることにより、次のよう
な効果を得ることができる。すなわち、食品材料が同一
条件で連続的に煎炒加工され、加工後の品質が均一化さ
れる。また、食品材料は筒状シリンダの中で、薄い層で
滞留し、コイルスクリュウの螺旋状の移動により、掬い
上げられ、あるいは掻き上げられるので、満遍に加熱さ
れると共に形くずれがしなくなる。さらには、コイルス
クリュウが、筒状シリンダの内壁全面に接触して相対移
動することにより、食品材料が内壁に長時間付着したま
まになることが無く、食品材料は全量が絶えず接触部を
変えて移動するので、コゲが発生せず、均質な煎炒加工
が行われる。また、加工途中で、加工された食品材料を
観察しながら、直ちにかつ容易に加熱温度、加工速度、
コイルスクリュウの接触力、添加剤等の調整が行われ、
不良品質の発生を最少限にくい止めることが可能であ
る。装置としては、筒状シリンダの加熱による膨張ある
いは湾曲等の変形に対して、コイルスクリュウの可撓性
により容易に追従可能であり、コイルスクリュウは常時
筒状シリンダの内壁に接触して回転し、加工品質を維持
することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による食品材料の連続煎炒装置を示す全
体構成図である。
【図2】図1のB−B拡大断面図である。
【図3】図1の要部の拡大断面図である。
【図4】加熱装置の他の実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 筒状シリンダ 1A 基台 1B 下部半円部 1a 後端部 1b 前端部 L 全長 3 供給口 4 排出口 5 排気口 6 内孔 6a 内孔軸線 6b 内壁 7 コイルスクリュウ 7a 後端部 7b 前端部 12 支持装置 13 支持部 15 ねじ 16 支持板 17 ベアリング 20a〜20c 加熱部 25 加熱装置 27 食品排出口 40 供給装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 津田 文朗 広島県広島市安芸区船越南1丁目6番1 号 株式会社日本製鋼所内 (72)発明者 永井 光男 広島県広島市安芸区船越南1丁目6番1 号 株式会社日本製鋼所内 (72)発明者 桐原 修逸 広島県広島市安芸区船越南1丁目6番1 号 株式会社日本製鋼所内 (56)参考文献 特開 平2−308783(JP,A) 特開 昭62−308783(JP,A) 特公 昭57−38255(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A23L 1/00 - 1/035

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平配置され、後端部(1a)側に開口する
    供給口(3)を有すると共に前端部(1b)側を開放状態とし
    て形成した排出口(4)を有し、円形の内孔断面を備えた
    筒状シリンダ(1)と、前記筒状シリンダ(1)の外周に設け
    られた加熱装置(25)と、前記筒状シリンダ(1)の内孔(6)
    に回転可能に挿入された弾性部材よりなるコイルスクリ
    ュウ(7)と、前記コイルスクリュウ(7)の後端部(7a)に接
    続されると共に前記筒状シリンダ(1)の後端部(1a)側に
    回転可能に設けられた回転軸(11)と、 前記回転軸(11)及びコイルスクリュウ(7)を駆動するた
    めの回転駆動装置(30)とを備え、 前記コイルスクリュウ(7)が前記筒状シリンダ(1)の内壁
    (6b)に弾性的に接触しつつ回転するように構成したこと
    を特徴とする食品材料の連続煎炒装置。
  2. 【請求項2】 前記筒状シリンダ(1)の供給口(3)に、粉
    状、粒状、細断されたあるいは小片状の食品材料を供給
    する供給量調節可能な供給装置(40)が設けられているこ
    とを特徴とする請求項1記載の食品材料の連続煎炒装
    置。
  3. 【請求項3】 前記筒状シリンダ(1)の前端部(1b)の内
    孔軸線(6a)上に、前記内孔軸線(6a)に垂直な面内で回転
    可能な支持部(13)を有する支持装置(12)が設けられ、 前記支持部(13)が前記コイルスクリュウ(7)の前端部(7
    b)を回転可能に支持すると共に、前記支持装置(12)は前
    記内孔軸線(6a)に沿って移動自在に保持されている構成
    よりなることを特徴とする請求項1又は2記載の食品材
    料の連続煎炒装置。
  4. 【請求項4】 前記支持装置(12)は、前記筒状シリンダ
    (1)の前端部(1b)に複数のねじ(15)により前記筒状シリ
    ンダ(1)の内孔軸線(6a)に沿って移動自在に支持された
    支持板(16)と、前記支持板(16)にベアリング(17)を介し
    て前記内孔軸線(6a)に垂直な面内で回転自在に設けられ
    た前記支持部(13)とからなることを特徴とする請求項3
    記載の食品材料の連続煎炒装置。
  5. 【請求項5】 前記筒状シリンダ(1)は、前記供給口(3)
    と排出口(4)との間に1箇所又は複数箇所の上向きに形
    成された排気口(5)を有することを特徴とする請求項1
    ないし4の何れかに記載の食品材料の連続煎炒装置。
  6. 【請求項6】 前記加熱装置(25)は、前記筒状シリンダ
    (1)の内孔軸線(6a)方向において、夫々個別に温度制御
    可能に配設された複数個の加熱体(20a〜20c)で構成され
    ていることを特徴とする請求項1ないし5の何れかに記
    載の食品材料の連続煎炒装置。
  7. 【請求項7】 前記加熱装置(25)は、前記筒状シリンダ
    (1)の周方向における下方部(1B)に部分的に設けられて
    いることを特徴とする請求項1ないし6の何れかに記載
    の食品材料の連続煎炒装置。
JP5282680A 1993-11-11 1993-11-11 食品材料の連続煎炒装置 Expired - Fee Related JP2853959B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5282680A JP2853959B2 (ja) 1993-11-11 1993-11-11 食品材料の連続煎炒装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5282680A JP2853959B2 (ja) 1993-11-11 1993-11-11 食品材料の連続煎炒装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07132055A JPH07132055A (ja) 1995-05-23
JP2853959B2 true JP2853959B2 (ja) 1999-02-03

Family

ID=17655662

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5282680A Expired - Fee Related JP2853959B2 (ja) 1993-11-11 1993-11-11 食品材料の連続煎炒装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2853959B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3255866B2 (ja) 1997-01-30 2002-02-12 カゴメ株式会社 食品材料の連続煎炒装置
JP7182286B2 (ja) * 2018-12-28 2022-12-02 光夫 成瀬 食材粉体製造方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5738255A (en) * 1980-08-14 1982-03-02 Komori Printing Mach Co Ltd Paper thickness detector
JP2721911B2 (ja) * 1989-05-19 1998-03-04 上郷営農有限会社 連続焼き米機

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07132055A (ja) 1995-05-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5632098A (en) Bean roasting system
US4301717A (en) Cooking utensils
EP1225808B1 (en) Continuous mixer or stir fry cooker
US20090126579A1 (en) Popcorn machines and other machines having multiple heat zone cooking surfaces for producing popcorn and other types of expanded foods
JPH08149961A (ja) 野菜ソテーおよび焙焼フレーバーの製造方法および製造装置
EP0419144A2 (en) Improvements in cooking utensil
US20110076373A1 (en) Popcorn machines and other machines having reversible food moving devices for popping popcorn and producing other types of expanded foods
CN214128136U (zh) 炒食机的自动翻炒装置
US6331323B1 (en) Method and apparatus for stir-frying
JP3255866B2 (ja) 食品材料の連続煎炒装置
JP2853959B2 (ja) 食品材料の連続煎炒装置
WO2004054384A1 (en) A continuous hot air machine for popping cereals using flue gas
JPH11270967A (ja) 連続乾燥装置
JP2003334141A (ja) 炒め装置
JPH07100049B2 (ja) 食品の連続加熱調理機
JP3475294B2 (ja) 米飯の連続炒め装置及び方法
JP3947690B2 (ja) 米飯の連続炒め装置
NO310392B1 (no) Fremgangsmåte og apparat for steking
JP2007319515A (ja) 食材の撹拌加熱調理機
JP2000135061A (ja) 食品の炒め方法及び装置
KR101555346B1 (ko) 현미가공식품의 제조방법
KR960000739Y1 (ko) 강냉이 뻥튀기기
CN213819812U (zh) 全自动膨化装置
CA1104362A (en) Cooking utensils
Raigar et al. Conduction Roaster for Accelerated Roasting of Peanut

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071120

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081120

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081120

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091120

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091120

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101120

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101120

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111120

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121120

Year of fee payment: 14

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees