JP5457738B2 - 手摺駆動制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、踏板を駆動する駆動機と、手摺を駆動する駆動機とが別々に設けられた乗客コンベアにおける手摺駆動制御装置に関する。
従来の乗客コンベアおよびその手摺駆動制御装置は、踏板を駆動する走行駆動源と、踏板の速度を検出する踏板速度検出器と、手摺駆動装置を駆動する手摺駆動モータと、手摺の速度を検出する手摺速度検出器と、踏板速度検出器と手摺速度検出器で検出した速度に基づいて手摺駆動モータを制御する制御部と、踏板速度と手摺速度を同期させるように手摺駆動モータの駆動速度を補正する速度補正手段と、踏板速度と手摺速度から手摺速度の異常を判断する異常判断手段とを備えている(例えば、特許文献1参照)。
このような構成により、踏板速度と手摺速度の差が所定の設定閾値未満のときには、踏板速度と手摺速度が同期するように手摺駆動モータの駆動速度を補正する。その一方で、踏板速度と手摺速度の差が所定の設定閾値以上のときには、手摺駆動装置の異常として警告を発するか、もしくは装置を停止させている。
特開2007−308271号公報
しかしながら、従来技術には、以下のような課題がある。
踏板を駆動する駆動機(踏板駆動機)と手摺を駆動する駆動機(手摺駆動機)とが別々に設けられている構成では、踏板速度と手摺速度を同期させるために、踏板速度検出器により検出した踏板速度をもとにして、手摺を駆動する駆動機の速度を決定している。また、踏板速度と手摺速度に速度差が発生した場合には、踏板速度と手摺速度が同期するように、手摺駆動機の速度を補正している。
従って、このような構成では、踏板速度検出器が何かの原因で実際の踏板速度とは異なる速度を検出してしまった場合、手摺は、誤った速度で駆動されることとなり、踏板速度と手摺速度が同期しない結果となる。
同様に、手摺速度検出器が何かの原因で実際の手摺速度とは異なる速度を検出してしまった場合、手摺速度が踏板速度に同期していないとして、異常な速度補正が行われ、踏板速度と手摺速度が同期しない結果となる。また、何かの原因で手摺が踏板と逆方向に同じ速度で動作したとき、踏板速度と手摺速度の大きさの差を比較しているだけでは、異常を検出することはできない。
本発明は、前記のような課題を解決するためになされたものであり、踏板速度と手摺速度が同期していない状態を確実に検出し、速度偏差に応じて速度補正処理、停止処理を適切に行うことのできる手摺駆動制御装置を得ることを目的とする。
本発明に係る手摺駆動制御装置は、踏板駆動機と手摺駆動機が別々に設けられた乗客コンベアにおいて、踏板速度検出器により検出された踏板速度、および手摺速度検出器により検出された手摺速度に基づいて、踏板駆動機および手摺駆動機の駆動制御を行う手摺駆動制御装置であって、踏板速度検出器は、複数のスリットを有する1枚の踏板速度検出用スリット板に対向して互いに異なる位置に置かれる2つの検出器で構成され、踏板速度に応じたパルス信号として所定の位相差を有する2つの踏板速度用パルス信号を出力し、手摺速度検出器は、複数のスリットを有する1枚の手摺速度検出用スリット板に対向して互いに異なる位置に置かれる2つの検出器で構成され、手摺速度に応じたパルス信号として所定の位相差を有する2つの手摺速度用パルス信号を出力し、2つの踏板速度用パルス信号および2つの手摺速度用パルス信号に基づいて、踏板速度の検出結果および手摺速度の検出結果が正常であるか否か、かつ踏板駆動機と手摺駆動機の回転方向が同じであるか否かを判断し、いずれの検出結果とも正常であり、かつ回転方向が同じであると判断した場合には、手摺速度と踏板速度とを一致させるように補正後の速度指令値を求め、手摺駆動機を駆動制御する比較制御部をさらに備えるものである。
本発明に係る手摺駆動制御装置によれば、各速度検出器を冗長構成とすることにより、踏板速度と手摺速度が同期していない状態を確実に検出し、速度偏差に応じて速度補正処理、停止処理を適切に行うことのできる手摺駆動制御装置を得ることができる。
本発明の実施の形態1における手摺駆動制御装置の配置を示す図である。 本発明の実施の形態1における手摺速度検出器の構成を説明するための断面図である。 本発明の実施の形態1における手摺速度検出器の構成を説明するための側面図である。 本発明の実施の形態1による手摺速度検出器の2つの検出器のパルス信号の位相差を示す図である。 本発明の実施の形態1における踏板駆動機5および踏板速度検出器の構成を説明するための断面図である。 本発明の実施の形態1における踏板速度検出器の構成を説明するための側面図である。 本発明の実施の形態1における手摺駆動制御装置の構成図である。 本発明の実施の形態1における手摺駆動制御装置による一連の同期制御のフローチャートである。
以下、本発明の手摺駆動制御装置の好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1における手摺駆動制御装置の配置を示す図である。乗客コンベア1の踏板2は、踏板チェーン3に連結されている。また、乗客コンベア1の上部には、踏板2を駆動する踏板駆動機5が設置されている。そして、踏板駆動機5の動力は、チェーン6を介してスプロケット8に伝達される。この結果、スプロケット8と同軸に取り付けられたスプロケット4が回転することで、踏板チェーン3が駆動される。
一方、手摺10は、次のように駆動される。手摺10を駆動する手摺駆動機11の動力が、チェーン12を介して手摺駆動装置13に伝達される。そして、手摺駆動装置13は、駆動ローラ14と加圧ローラ15で、手摺10を挟持することにより、手摺10を駆動している。なお、動力の伝達手段であるチェーン12は、タイミングベルト、もしくは駆動ローラ14に直結した構成とすることも可能である。
踏板2の速度は、踏板速度検出器7により検出される。一方、手摺10の速度は、手摺速度検出器20により検出される。図2は、本発明の実施の形態1における手摺速度検出器20の構成を説明するための断面図であり、図1における断面A−Aに相当する。検出ローラ22と検出加圧ローラ21により、手摺10が挟持されており、手摺10が駆動する速度に合わせて、検出ローラ22が回転する構成となっている。なお、検出加圧ローラ22がなく、検出ローラ22の自重で手摺10に押し当てる構成とすることも可能である。
検出ローラ22が回転することで、検出ローラ22と同軸に取り付けられたスリット板23が回転する。また、スリット板23に対向して、2つの検出器24a、24b(手摺速度検出器に相当)が取り付けられている。従って、2つの検出器24a、24bからは、手摺速度に応じたパルス信号(手摺速度用パルス信号に相当)が得られることとなる。
図3は、本発明の実施の形態1における手摺速度検出器の構成を説明するための側面図であり、図2における断面C−Cに相当する。また、図4は、本発明の実施の形態1による手摺速度検出器の2つの検出器のパルス信号の位相差を示す図である。2つの検出器24a、24bは、図3に示すように、スリット板23の切り欠きの有無が異なる位置に配置されている。この結果、図4に示すように、2つの検出器24a、24bで検出されるパルス信号間には、位相差Tを発生させることができる。
なお、2つの検出器24a、24bとしては、例えば、フォトセンサ、あるいは近接センサを適用できる。また、手摺速度検出器20として、2相のパルス信号を出力できるエンコーダを適用することもできる。
図5は、本発明の実施の形態1における踏板駆動機5および踏板速度検出器7の構成を説明するための断面図であり、図1における断面B−Bに相当する。電動機51の動力は、電動機51に取り付けられたスプロケット53、チェーン54、およびスプロケット55により、減速機52に伝達される。さらに、減速機52に伝達された動力は、スプロケット56とチェーン6を介して、図1に示したスプロケット8に伝達される。
スプロケット55には、同軸に、スリット板71が取り付けられており、さらに、このスリット板71に対向して、2つの検出器72a、72b(踏板速度検出器に相当)が取り付けられている。従って、2つの検出器72a、72bからは、踏板速度に応じたパルス信号(踏板速度用パルス信号に相当)が得られることとなる。
図6は、本発明の実施の形態1における踏板速度検出器の構成を説明するための側面図であり、図5における断面D−Dに相当する。2つの検出器72a、72bは、図6に示すように、スリット板71の切り欠きの有無が異なる位置に配置されている。この結果、手摺速度検出器での検出結果を説明した先の図4と同様に、2つの検出器72a、72bで検出されるパルス信号間には、位相差Tを発生させることができる。
なお、動力の伝達手段であるスプロケット53、チェーン54、およびスプロケット55からなる構成は、プーリとVベルト、もしくはプーリとタイミングベルトの構成とすることも可能である。また、2つの検出器72a、72bとしては、例えば、フォトセンサ、あるいは近接センサを適用できる。また、踏板速度検出器7として、2相のパルス信号を出力できるエンコーダを適用することもできる。
次に、本実施の形態1における手摺駆動制御装置の構成および一連の処理動作について、図面を用いて説明する。図7は、本発明の実施の形態1における手摺駆動制御装置の構成図である。この図7においては、踏板駆動部、右側手摺駆動部、左側手摺駆動部の3つの駆動部が別々に設けられており、それらの同期制御を確実に行う方法について、以下に説明する。なお、図7および以下の説明においては、右側手摺に関するものは添字(R)を付し、左側手摺に関するものは添字(L)を付し、両者の区別を行っている。
踏板駆動部は、先の図5、図6に示したように、2つの検出器72a、72bを備えている。また、右側手摺駆動部は、先の図2、図3に示したように、2つの検出器24a(R)、24b(R)を備えている。同様に、左側手摺駆動部も、先の図2、図3に示したように、2つの検出器24a(L)、24b(L)を備えている。
また、図7に示した本実施の形態1における手摺駆動制御装置は、3つの駆動部の同期制御を行うために、比較制御部30を備えている。そして、この比較制御部30は、比較部31、制御部32、および左右の手摺で個別に設けられた速度可変部33(R)、33(L)を有している。
比較部31は、3つの駆動部内のそれぞれ2つの検出器から出力されるパルス信号(図4参照)を受信し、比較処理を実行する。そして、制御部32は、比較部31による比較処理に基づいて、踏板と手摺の速度が一致するように、速度可変部33(R)、33(L)を制御して手摺駆動機11(R)、11(L)の速度を変化させる。また、制御部32は、比較部31に入力された各パルス信号に異常があった場合には、踏板駆動機5と手摺駆動機11(R)、11(L)を停止させる機能も備えている。
次に、このような同期制御の具体的な処理を、フローチャートに基づいて説明する。図8は、本発明の実施の形態1における手摺駆動制御装置による一連の同期制御のフローチャートである。
ステップS1において、比較制御部30は、踏板速度検出器7の検出器72aのパルス信号pls−s1と、検出器72bのパルス信号pls−s2から、それぞれ踏板速度Vs1とVs2を計算する。
次に、ステップS2において、比較制御部30は、踏板速度Vs1とVs2の差が、所定の設定値±△Vs(踏板速度差許容範囲に相当)以内であるか否かを判断する。そして、比較制御部30は、ステップS2の条件を満たすと判断した場合には、ステップS3に進み、ステップS2の条件を満たさないと判断した場合には、ステップS11に進む。
ステップS3に進んだ場合、比較制御部30は、右側の手摺に設置された手摺速度検出器20の検出器24a(R)のパルス信号pls−hr1と、検出器24b(R)のパルス信号pls−hr2から、それぞれ右側の手摺速度Vhr1とVhr2を計算する。次に、比較制御部30は、ステップS4において、右側の手摺速度Vhr1とVhr2の差が、所定の設定値±△Vh(手摺速度差許容範囲に相当)以内であるか否かを判断する。そして、比較制御部30は、ステップS4の条件を満たすと判断した場合には、ステップS5に進み、ステップS4の条件を満たさないと判断した場合には、ステップS12に進む。
ステップS5に進んだ場合、比較制御部30は、次に、左側の手摺に設置された手摺速度検出器20の検出器24a(L)のパルス信号pls−hl1と、検出器24b(L)のパルス信号pls−hl2から、それぞれ左側の手摺速度Vhl1とVhl2を計算する。次に、比較制御部30は、ステップS6において、左側の手摺速度Vhl1とVhl2の差が、所定の設定値±△Vh以内であるか否かを判断する。そして、比較制御部30は、ステップS6の条件を満たすと判断した場合には、ステップS7に進み、ステップS6の条件を満たさないと判断した場合には、ステップS13に進む。
ステップS7に進んだ場合、比較制御部30は、3つの駆動部における運転方向の検出を行う。具体的には、比較制御部30は、踏板速度検出器7の検出器72aのパルス信号pls−s1と、検出器72bのパルス信号pls−s2の位相から、踏板の運転方向を検出する。
また、比較制御部30は、右側の手摺速度検出器20の検出器24a(R)のパルス信号pls−hr1と、検出器24b(R)のパルス信号pls−hr2の位相から、右側の手摺の運転方向を検出する。同様に、比較制御部30は、左側の手摺速度検出器20の検出器24a(L)のパルス信号pls−hl1と、検出器24b(L)のパルス信号pls−hl2の位相から、左側の手摺の運転方向を検出する。
次に、ステップS8において、比較制御部30は、踏板の運転方向と右側の手摺の運転方向と左側の手摺の運転方向とが同じであるか否かを判断する。そして、比較制御部30は、運転方向が一致していると判断した場合には、ステップS9に進み、運転方向が一致していないと判断した場合には、重故障が発生したと判断し、後述するステップS17に進む。
ステップS9に進んだ場合、比較制御部30は、これ以降の処理において、速度補正処理を行うこととなる。この速度補正処理は、まず始めに、踏板の速度と右側の手摺の速度との比較に基づく速度補正処理を行い、その次に、踏板の速度と左側の手摺の速度との比較に基づく速度補正処理を行うこととなる。ただし、説明を簡単にするために、図8のフローにおいては、踏板の速度と右側の手摺の速度との比較に基づく速度補正処理のみが図示されている。以下に、この速度補正処理について、詳細に説明する。
ステップS9において、比較制御部30は、踏板速度Vs1と右側の手摺速度Vhr1との差が所定の設定値±△V(第1許容範囲に相当)以内であるか否かを判断する。そして、比較制御部30は、ステップS9の条件を満たすと判断した場合には、ステップS10に進み、ステップS9の条件を満たさないと判断した場合には、ステップS14に進む。
ステップS10に進んだ場合、比較制御部30は、下式(1)に従い、右側の手摺の指令速度Vrを生成する。なお、左側の手摺の指令速度Vlを求める場合には、下式(2)が用いられる。
Vr = Vs1 + ( Vs1 − Vhr1 ) (1)
Vl = Vs1 + ( Vs1 − Vhl1 ) (2)
比較制御部30は、このようにして求めた新たな指令速度(補正後の速度指令値に相当)を速度可変部33(R)、33(L)に与えることで、踏板と手摺の速度を一致させるように制御する。
次に、まだ詳細を説明していないステップS11〜S18について説明する。
ステップS2からステップS11に進んだ場合、比較制御部30は、踏板速度Vs1とVs2の差が所定の設定値±△Vs以内でない状態が、所定時間t1(第1所定時間に相当)秒以上継続するか否かを判断する。そして、継続しない(すなわち、所定時間t1を経過する前に踏板速度Vs1とVs2の差が所定の設定値±△Vs以内に復帰した)と判断した場合には、比較制御部30は、上述したステップS3以降の処理を行うこととなる。一方、継続すると判断した場合には、重故障が発生したと判断し、後述するステップS17に進む。
次に、ステップS4からステップS12に進んだ場合、比較制御部30は、右側の手摺速度Vhr1とVhr2の差が所定の設定値±△Vh以内でない状態が、所定時間t2(第2所定時間に相当)秒以上継続するか否かを判断する。そして、継続しない(すなわち、所定時間t2を経過する前に右側の手摺速度Vhr1とVhr2の差が所定の設定値±△Vh以内に復帰した)と判断した場合には、比較制御部30は、上述したステップS5以降の処理を行うこととなる。一方、継続すると判断した場合には、重故障が発生したと判断し、後述するステップS17に進む。
次に、ステップS6からステップS13に進んだ場合、比較制御部30は、左側の手摺速度Vhl1とVhl2の差が所定の設定値±△Vh以内でない状態が、所定時間t3(第2所定時間に相当)秒以上継続するか否かを判断する。そして、継続しない(すなわち、所定時間t3を経過する前に左側の手摺速度Vhl1とVhl2の差が所定の設定値±△Vh以内に復帰した)と判断した場合には、比較制御部30は、上述したステップS7以降の処理を行うこととなる。一方、継続すると判断した場合には、重故障が発生したと判断し、後述するステップS17に進む。
次に、ステップS9からステップS14に進んだ場合、比較制御部30は、踏板速度Vs1と右側の手摺速度Vhr1の差が所定の設定値±△Ve(第2許容範囲に相当)以内であるか否かを判断する。そして、比較制御部30は、ステップS14の条件を満たすと判断した場合には、軽故障が発生したと判断し、ステップS15に進み、ステップS14の条件を満たさないと判断した場合には、重故障が発生したと判断し、ステップS17に進む。
ここで、ΔVeとしては、ステップS9の判断で用いたΔVよりも大きな値が設定されている。そして、比較制御部30は、差分が±△Ve以内であれば、軽故障と判断してステップS15、S16の処理に移行し、差分が±△Veを超えていれば、重故障と判断してステップS17、S18の処理に移行することとなる。
ステップS15に進んだ場合、比較制御部30は、踏板と右側の手摺速度が軽故障異常であることを知らせる警報Lを発生させる。なお、比較制御部30は、この警報Lを、乗客コンベア自身に表示させるとともに、保守センター(図示せず)に警報信号として送信する。さらに、比較制御部30は、ステップS16において、踏板速度Vs1を右側の手摺速度指令値Vrとして生成する。
次に、ステップS11、S12、S13、S14のいずれかからステップ17に進んだ場合、比較制御部30は、踏板速度の検出異常として重故障警報Hを発生させる。なお、比較制御部30は、この警報Hを、乗客コンベア自身に表示させるとともに、保守センター(図示せず)に警報信号として送信する。さらに、ステップS18において、比較制御部30は、踏板と手摺を停止させる。
上述したステップS9、S14の比較処理は、まず始めに、踏板の速度と右側の手摺の速度との比較に基づいて行われ、その次に、踏板の速度と左側の手摺の速度との比較に基づいて行われる。そして、それぞれの比較処理に基づく判断結果に応じて、ステップS10、S16による速度補正処理、ステップS15、S17による警報処理、およびステップS18による停止処理が実行される。
このように、本実施の形態1における手摺駆動制御装置は、踏板、右側手摺、左側手摺の各速度を、それぞれ2つの検出器を用いて求めている。このように、各検出器を冗長構成とすることで、検出速度が正常であるか否かを正確に判断できる。この結果、踏板速度検出器7の速度検出異常による手摺速度異常が発生しなくなり、手摺速度検出器20の速度検出異常による手摺速度補正異常も発生しなくなる。すなわち、踏板速度と手摺速度が一致しない状態で乗客コンベア1が動作する状態を防止することができる。
また、各検出器を冗長構成とすることで、踏板2と手摺10の運転方向(回転方向)をそれぞれ検出することができる。この結果、踏板2と手摺10が同じ速度で逆方方向に運転される状態も防止することができる。
また、所定の設定値±△Vを手摺速度の補正限界値、所定の設定値±△Veを乗客コンベアの踏板速度と手摺速度の偏差限界値として設定でき、2段階の比較判断処理を行う構成を備えている。この結果、踏板速度と手摺速度の差が設定値±△V以内でない場合には、想定以上の手摺走行負荷が発生している軽故障状態を検知できる。そして、乗客による負荷増加であれば、乗客への注意喚起を行うことができる。さらに、この警告が継続して発生するようであれば、手摺走行系の異常も考えられるので、メンテナンス作業のスケジュールを計画することができる。
また、踏板速度と手摺速度の差が設定値±△Ve以内でない場合には、従来と同様に、乗客コンベア上の乗客が転倒する恐れがあるため、重故障と判断し、直ちに乗客コンベアを停止させることで、乗客の転倒を防止することができる。これにより、踏板と手摺の速度が一致することなく乗客コンベアが動作することがなくなるため、乗客の転倒を防止することが可能となる。
以上のように、実施の形態1によれば、各速度検出器を冗長構成とすることで、速度補正処理、警報処理、停止処理を確実に実施することができる構成を備えている。この結果、踏板速度と手摺速度が同期していない状態を確実に検出し、速度偏差に応じた適切な処理を実行することができる手摺駆動制御装置を得ることができる。さらに、2種類の設定値を用いた比較判断結果から軽故障、重故障を区別して判断でき、故障状態に応じた適切な処理を行うことができる。
なお、上述の実施の形態では、手摺駆動機が左右個別に設けられている場合を説明したが、本発明の手摺駆動制御装置は、左右両方の手摺を1つの手摺駆動機で駆動している場合にも適用でき、同様の効果を得ることができる。
1 乗客コンベア、2 踏板、3 踏板チェーン、4 スプロケット、5 踏板駆動機、6 チェーン、7 踏板速度検出器、8 スプロケット、10 手摺、11 手摺駆動機、12 チェーン、13 手摺駆動装置、14 駆動ローラ、15 加圧ローラ、20 手摺速度検出器、21 検出加圧ローラ、22 検出ローラ、23 スリット板、24a 検出器、24b 検出器、30 比較制御部、31 比較部、32 制御部、33 速度可変部、51 電動機、52 減速機、53 スプロケット、54 チェーン、55 スプロケット、56 スプロケット、71 スリット板、72a 検出器、72b 検出器。

Claims (7)

  1. 踏板駆動機と手摺駆動機が別々に設けられた乗客コンベアにおいて、踏板速度検出器により検出された踏板速度、および手摺速度検出器により検出された手摺速度に基づいて、前記踏板駆動機および前記手摺駆動機の駆動制御を行う手摺駆動制御装置であって、
    前記踏板速度検出器は、複数のスリットを有する1枚の踏板速度検出用スリット板に対向して互いに異なる位置に置かれる2つの検出器で構成され、前記踏板速度に応じたパルス信号として所定の位相差を有する2つの踏板速度用パルス信号を出力し、
    前記手摺速度検出器は、複数のスリットを有する1枚の手摺速度検出用スリット板に対向して互いに異なる位置に置かれる2つの検出器で構成され、前記手摺速度に応じたパルス信号として所定の位相差を有する2つの手摺速度用パルス信号を出力し、
    前記2つの踏板速度用パルス信号および前記2つの手摺速度用パルス信号に基づいて、前記踏板速度の検出結果および前記手摺速度の検出結果が正常であるか否か、かつ踏板駆動機と手摺駆動機の回転方向が同じであるか否かを判断し、いずれの検出結果とも正常であり、かつ回転方向が同じであると判断した場合には、前記手摺速度と前記踏板速度とを一致させるように補正後の速度指令値を求め、前記手摺駆動機を駆動制御する比較制御部
    をさらに備えたことを特徴とする手摺駆動制御装置。
  2. 請求項1に記載の手摺駆動制御装置において、
    前記比較制御部は、いずれの検出結果とも正常であると判断し、かつ前記手摺速度と前記踏板速度との差分が第1許容範囲内であると判断した場合には、前記踏板速度を基準にして、前記踏板速度を前記差分により補正した値を前記補正後の速度指令値として求め、前記手摺駆動機を駆動制御する
    ことを特徴とする手摺駆動制御装置。
  3. 請求項2に記載の手摺駆動制御装置において、
    前記比較制御部は、いずれの検出結果とも正常であると判断し、かつ前記手摺速度と前記踏板速度との差分が、前記第1許容範囲外であり、前記第1許容範囲よりも広い範囲を示す第2許容範囲内であると判断した場合には、前記踏板速度の値を前記補正後の速度指令値として求め、前記手摺駆動機を駆動制御するとともに、軽故障を知らせる警報を出力する
    ことを特徴とする手摺駆動制御装置。
  4. 請求項3に記載の手摺駆動制御装置において、
    前記比較制御部は、いずれの検出結果とも正常であると判断し、かつ前記手摺速度と前記踏板速度との差分が、前記第2許容範囲外であると判断した場合には、前記踏板駆動機および前記手摺駆動機を停止させるとともに、重故障を知らせる警報を出力する
    ことを特徴とする手摺駆動制御装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の手摺駆動制御装置において、
    前記比較制御部は、前記踏板速度検出器から出力された前記2つの踏板速度用パルス信号のそれぞれに基づいて、第1の踏板速度および第2の踏板速度を算出し、前記第1の踏板速度と前記第2の踏板速度との差分が所定の踏板速度差許容範囲内にない状態が第1所定時間以上経過した場合には、踏板速度の検出結果が異常であると判断し、前記踏板駆動機および前記手摺駆動機を停止させるとともに、重故障を知らせる警報を出力する
    ことを特徴とする手摺駆動制御装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の手摺駆動制御装置において、
    前記比較制御部は、前記手摺速度検出器から出力された前記2つの手摺速度用パルス信号のそれぞれに基づいて、第1の手摺速度および第2の手摺速度を算出し、前記第1の手摺速度と前記第2の手摺速度との差分が所定の手摺速度差許容範囲内にない状態が第2所定時間以上経過した場合には、手摺速度の検出結果が異常であると判断し、前記踏板駆動機および前記手摺駆動機を停止させるとともに、重故障を知らせる警報を出力する
    ことを特徴とする手摺駆動制御装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の手摺駆動制御装置において、
    前記比較制御部は、前記踏板速度検出器から出力された前記2つの踏板速度用パルス信号に基づいて特定した前記踏板駆動機の回転方向と、前記手摺速度検出器から出力された前記2つの手摺速度用パルス信号に基づいて特定した前記手摺駆動機の回転方向とを比較し、両者の回転方向が逆である場合には、踏板速度の検出結果または手摺速度の検出結果が異常であると判断し、前記踏板駆動機および前記手摺駆動機を停止させるとともに、重故障を知らせる警報を出力する
    ことを特徴とする手摺駆動制御装置。
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