JP2003246578A - マンコンベア制御装置 - Google Patents

マンコンベア制御装置

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JP2003246578A
JP2003246578A JP2002051629A JP2002051629A JP2003246578A JP 2003246578 A JP2003246578 A JP 2003246578A JP 2002051629 A JP2002051629 A JP 2002051629A JP 2002051629 A JP2002051629 A JP 2002051629A JP 2003246578 A JP2003246578 A JP 2003246578A
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handrail
drive
moving
unit
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JP2002051629A
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Inventor
Hirosuke Hamada
裕亮 濱田
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Mitsubishi Electric Building Solutions Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 踏段の移動速度と手摺の移動速度とに差が発
生したことを確実に検出することができ、もって、信頼
性を向上させることができるマンコンベア制御装置を提
供する。 【解決手段】 駆動機21の駆動を受ける踏段駆動部に
よって踏段が移動され、踏段駆動部から動力伝達を受け
る手摺駆動部によって踏段の移動と同期して手摺が駆動
され、踏段速度検出部25によって駆動機21から直接
踏段の移動速度が検出され、手摺速度検出部34によっ
て手摺の移動速度が直接検出され、踏段速度検出部25
の検出速度と手摺速度検出部34の検出速度とが停止制
御部40で比較されると共に一方の検出速度と他方の検
出速度とに差が発生した場合に駆動機21が緩停止され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エスカレータ等の
マンコンベア制御装置、特に、踏段の移動速度と手摺の
移動速度との間に差が発生した場合に、これらの移動を
緩やかに停止させるマンコンベア制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、エスカレータやムービングウ
ォーク等のマンコンベアは、所定方向に移動する踏段
と、この踏段の移動に同期する手摺とを備えていると共
に、踏段の移動速度と手摺の移動速度とに差が発生した
場合に、これらの移動を停止するマンコンベア制御装置
が知られている。
【0003】また、このような停止には、法的安全性の
観点から移動を停止するものと、安全性の観点から移動
を緩やかに停止(緩停止)するものとを併用したマンコ
ンベア制御装置も知られている(例えば、特開平6−2
55972号公報参照)。
【0004】図5は、このような緩停止を可能としたマ
ンコンベア制御装置の要部の概念図である。
【0005】図5において、1は図示を略する駆動機の
駆動により回動移動するチェーンの駆動輪、2は駆動輪
1と同軸に設けられて駆動輪1と同期して回転する手摺
駆動用スプロケット、3は手摺駆動用スプロケット2の
回転により回動移動する手摺駆動用チェーンである。
【0006】この手摺駆動用チェーン3は、案内ローラ
4により案内され、並列的に複数設置された手摺駆動用
スプロケット5にも巻きかけられており、これによって
駆動輪1の駆動回転と同期して手摺駆動用スプロケット
5が回転する。
【0007】手摺駆動用スプロケット5には手摺駆動用
ローラ6が同軸に固定され、この手摺駆動用ローラ6に
は移動手摺7を間に挟むようにして従動ローラ8が対向
配置されている。
【0008】従動ローラ8は、移動手摺7を手摺駆動用
ローラ6に圧接触させるためのスプリング9に付勢さ
れ、このスプリング9の付勢力で従動ローラ8が手摺駆
動用ローラ6に圧接触して同期従転動することにより移
動手摺7が摩擦力によって踏段と同期した速度で移動す
る。
【0009】一方、手摺駆動用ローラ6と従動ローラ8
のそれぞれには回転速度をパルス信号に変換して出力す
るエンコーダ11,12が組み込まれている。
【0010】図6は、このエンコーダ11,12のパル
ス信号を処理することで踏段と移動手摺7とを緩停止さ
せる制御部13の制御ブロック図である。
【0011】図6において、手摺駆動用ローラ6側のエ
ンコーダ11のパルス信号11aと従動ローラ8側のエ
ンコーダ12のパルス信号12aはそれぞれ、入力バッ
ファ14を通してパルスカウンタ15に周期的に入力さ
れる。
【0012】パルスカウンタ15は入力パルスを周期的
にカウントして手摺駆動用ローラ6の回転速度(踏段の
移動速度)と、従動ローラ8の回転速度(移動手摺7の
移動速度)とを演算する。パルスカウンタ15の演算結
果はパルスカウンタ比較制御部16に入力され、踏段の
移動速度と移動手摺7の移動速度とを比較し、その偏差
を大小2つの比較値と比較し、その結果を運転制御部1
7に出力する。
【0013】運転制御部17は、パルスカウンタ比較制
御部16の比較結果に基づいて踏段の速度制御、制動制
御を行なう。
【0014】具体的には、踏段が駆動輪1の回転によっ
て駆動されると、この駆動輪1の回転に同期して手摺駆
動用スプロケット2が回転し、手摺駆動用チェーン3を
介して手摺設置側の手摺駆動用スプロケット5に伝達さ
れ、手摺駆動用スプロケット5が回転駆動されることに
よって、それと同軸の手摺駆動用ローラ6も駆動輪1と
同期して回転する。
【0015】そこで、手摺駆動用ローラ6に圧接触して
いる従動ローラ8が同期回転し、それらの間に挟まれて
いる移動手摺7が摩擦力によって踏段と同じ速度で移動
される。
【0016】移動手摺7の駆動により、手摺駆動用ロー
ラ6の回転と従動ローラ8の回転とがそれぞれエンコー
ダ11,12によってパルス信号11a,12aとして
取り出され、制御部13に入力される。
【0017】制御部13では、エンコーダ11,12か
らのパルス信号11a,12aがそれぞれ入力バッファ
14に入力されて一時的に保存され、パルスカウンタ1
5が周期的にこのパルス信号11a,12aをカウント
し、そのカウント値をパルスカウンタ比較制御部16に
入力する。
【0018】パルスカウンタ比較制御部16では、両者
のパルスカウント値が所定値以下であれば正常な運転で
あると判断して運転制御部17に何ら信号を出力しな
い。
【0019】一方、移動手摺7が過負荷検出設定値ぎり
ぎりの条件やいたずらなどによって移動手摺7に移動方
向と逆の方向に力が加えられて移動速度が遅くなると、
移動手摺7の速度を検出する従動ローラ8の回転速度も
踏段速度と同期する手摺駆動用ローラ6の回転速度より
も遅れるようになる。
【0020】この結果、手摺駆動用ローラ6のエンコー
ダ11からのパルス信号11aと従動ローラ8のエンコ
ーダ12からのパルス信号12aとのパルスカウント値
に差異が発生する。
【0021】これにより、パルスカウンタ15からのパ
ルスカウント値を比較するパルスカウンタ比較制御部1
6は、パルスカウント値の偏差が大小2つ設定されてい
る比較値のうち小さい方よりも大きく、大きい方のもの
よりも小さい場合には、移動手摺7が大きく遅れている
と判断して緩制動指令を運転制御部17に出力する。こ
れを受けて、運転制御部17は踏段を駆動する駆動輪1
をあらかじめ設定されている減速パターンで運転し、移
動手摺7に手を添えている乗客が踏段よりも先に行って
しまい、上体だけが後に取り残される事態が発生するの
を防止し、その安全を確保する。
【0022】他方、移動手摺7に強い逆方向の力が加え
られた結果、その移動が停止してしまったような場合、
そのまま踏段の駆動を続けると危険となるので、次のよ
うにして踏段側も即時停止運転を行なう。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の如く
構成されたマンコンベア制御装置にあっては、踏段の移
動速度を手摺駆動用ローラ6の回転速度で検出し、移動
手摺7の移動速度を従動ローラ8の回転速度で検出して
いるため、踏段の移動速度と移動手摺7の移動速度とを
誤検出してしまう虞があった。
【0024】即ち、手摺駆動用ローラ6は手摺駆動用ス
プロケット5と同軸で、実際にはこれらの回転軸の回転
をエンコーダ11が監視している。
【0025】従って、図示を略する駆動機から、チェー
ン、駆動輪1、手摺駆動用スプロケット2、手摺駆動用
チェーン3、案内ローラ4、手摺駆動用スプロケット5
に至る経路中に何らかの障害が発生した場合、実際に移
動中である踏段の移動速度と移動手摺7との間に差が発
生する虞が発生する。
【0026】また、このような駆動機から手摺駆動用ス
プロケット5に至る経路中に何らかの障害が発生した場
合、移動手摺7の移動速度が変化してしまい、踏段との
速度差を検出することができないという虞も発生する。
【0027】しかも、手摺駆動用チェーン3が経年劣
化、即ち、所謂伸びが発生した場合、各スプロケット
2,5間での張力が低下し、例えば、手摺駆動用チェー
ン3と手摺駆動用スプロケット5との噛み合いにズレが
発生すると共に手摺駆動用スプロケット5の歯が削れて
正しい動力を伝達することができず、実際の踏段の移動
速度とエンコーダ11で検出した移動速度とに差が発生
するということも考えられる。
【0028】一方、移動手摺7の移動速度は、手摺駆動
用ローラ6に移動手摺7を介して圧接触している従動ロ
ーラ8の回転によって検出していることから、移動中の
移動手摺7と従動ローラ8との間に何らかの原因でスリ
ップ等が発生し、従動ローラ8が一時的に回転しない虞
が発生する。
【0029】これは、上述した従動ローラ8の圧接触が
汚れ等の付着し易い移動手摺7の表面側であることか
ら、人工的、例えば、悪戯でガム等が貼り付けられた
り、雨天時に乗客の手や傘に付着した雨水の一部が付着
するなど、様々な要因によりスリップ等が発生すること
が考えられる。
【0030】従って、このようなスプロケット異常やス
リップ等が発生すると、本来移動速度に差が無いにも拘
らず、一方の移動速度が遅延したと誤検出して、緩停止
させてしまうという信頼性の低いものであった。
【0031】本発明は、上記問題を解決するため、踏段
の移動速度と手摺の移動速度とに差が発生したことを確
実に検出することができ、もって、信頼性を向上させる
ことができるマンコンベア制御装置を提供することを目
的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】その目的を達成するた
め、本発明のマンコンベア制御装置は、駆動機の駆動に
よって踏段を移動する踏段駆動部と、該踏段駆動部から
動力伝達を受けて前記踏段の移動と同期して手摺を駆動
する手摺駆動部と、前記駆動機から直接前記踏段の移動
速度を検出する踏段速度検出部と、前記手摺の移動速度
を直接検出する手摺速度検出部と、前記踏段速度検出部
の検出速度と前記手摺速度検出部の検出速度とを比較す
ると共に一方の検出速度と他方の検出速度とに差が発生
した場合に前記駆動機を緩停止する停止制御部とを備え
ていることを特徴とする。
【0033】このような構成においては、駆動機の駆動
を受ける踏段駆動部によって踏段が移動され、踏段駆動
部から動力伝達を受ける手摺駆動部によって踏段の移動
と同期して手摺が駆動され、踏段速度検出部によって駆
動機から直接踏段の移動速度が検出され、手摺速度検出
部によって手摺の移動速度が直接検出され、踏段速度検
出部の検出速度と手摺速度検出部の検出速度とが停止制
御部で比較されると共に一方の検出速度と他方の検出速
度とに差が発生した場合に駆動機が緩停止される。
【0034】これにより、実際の踏段の移動速度が駆動
機から直接検出されると共に実際の手摺の移動速度が手
摺から直接検出され、検出結果の信頼性を向上させるこ
とができる。
【0035】また、本発明のマンコンベア制御装置は、
駆動機の駆動によって踏段を移動する踏段駆動部と、該
踏段駆動部から動力伝達を受けて前記踏段の移動と同期
して手摺を駆動する手摺駆動部と、前記駆動機から直接
前記踏段の移動速度を検出する踏段速度検出部と、前記
手摺の移動速度を間接的に検出する複数の手摺速度検出
部と、該複数の手摺速度検出部による前記手摺の移動速
度に差が発生しなかった場合に前記踏段速度検出部の検
出速度と前記手摺速度検出部の検出速度とを比較すると
共に一方の検出速度と他方の検出速度とに差が発生した
場合に前記駆動機を緩停止する停止制御部とを備えてい
ることを特徴とする。
【0036】このような構成においては、駆動機の駆動
を受ける踏段駆動部によって踏段が移動され、踏段駆動
部から動力伝達を受ける手摺駆動部によって踏段の移動
と同期して手摺が駆動され、踏段速度検出部によって駆
動機から直接踏段の移動速度が検出され、複数の手摺速
度検出部によって手摺の移動速度が間接的に検出され、
複数の手摺速度検出部による手摺の移動速度に差が発生
しなかった場合に踏段速度検出部の検出速度と手摺速度
検出部の検出速度とが停止制御部で比較されると共に一
方の検出速度と他方の検出速度とに差が発生した場合に
駆動機が緩停止される。
【0037】これにより、手摺の移動速度が複数の手摺
速度検出部によって間接的に検出されるものでありなが
ら、何らかの原因により一方の手摺速度検出部が誤検出
したとしても、双方の手摺速度検出部からの検出結果が
一致していない場合には踏段との速度差の発生をキャン
セルするので、検出結果の信頼性を向上させることがで
きる。
【0038】
【発明の実施の形態】次に、本発明のマンコンベア制御
装置の実施の形態を図1乃至図4に基づいて説明する。
【0039】図1は本発明のマンコンベア制御装置の制
御ブロック図、図2は停止制御部の詳細な制御ブロック
図、図3は停止制御部の制御ルーチンのフロー図、図4
はマンコンベア制御装置の概略構成の説明図である。
【0040】図4において、21は図示を略するメイン
スイッチの電源操作によって駆動する駆動機、22は駆
動機21の駆動によって図示を略する踏段を移動する踏
段駆動部、23は踏段駆動部22から動力伝達を受けて
踏段の移動と同期して手摺24を駆動する手摺駆動部で
ある。
【0041】駆動機21は、調速機等を備え、具体的な
構成等は公知(例えば、特開2000−95469号公
報、オーム社刊 平成6年11月30日発行 エレベー
ターハイテク技術 P56 図4.24等)であるた
め、ここではその詳細な構成は省略する。また、駆動機
21は、踏段速度検出部25を備えている。この踏段速
度検出部25は、例えば、減速装置の入力側に配置さ
れ、踏段速度の失速等の速度を検出しているが、このよ
うな踏段速度検出部25においても、三菱電機エスカレ
ーターJ型等で公知である。
【0042】踏段駆動部22は、駆動機21の駆動を受
けて回転する踏段用駆動側スプロケット26(公知の踏
段チェーンを回動移動)に同軸に設けられた駆動側スプ
ロケット27と、マンコンベアの中途部に配置された従
動側スプロケット28(従来技術の駆動輪1に相当)
と、これら各スプロケット27,28間に架設されて駆
動側スプロケット27の回転により回動移動される伝達
チェーン29とを備えている。
【0043】手摺駆動部23は、従動側スプロケット2
8と同軸に設けられた手摺駆動用駆動側スプロケット3
0(従来技術の手摺駆動用スプロケット2に相当)と、
手摺24の帰路側上方に並列配置された複数の手摺駆動
用従動側スプロケット31と、これら各スプロケット3
0,31間に架設されて手摺駆動用駆動側スプロケット
30の回転駆動により回動移動する手摺駆動用チェーン
32と、手摺24を手摺駆動用従動側スプロケット31
とで挟むように配置された複数の従動ローラ33とを備
えている。
【0044】また、手摺24の帰路側下面(上面でも良
い)から離間した適宜箇所には、手摺24の移動速度を
直接検出する光センサーや超音波センサー等の手摺速度
検出部34が設けられている。
【0045】このような構成では、駆動機21が駆動す
ると、公知の踏段用駆動側スプロケット26が回転して
踏段が回動移動を開始する。
【0046】また、これと同時に、踏段用駆動側スプロ
ケット26の回転が、駆動側スプロケット27、伝達チ
ェーン29、従動側スプロケット28、手摺駆動用駆動
側スプロケット30、手摺駆動用チェーン32を経由し
て手摺駆動用従動側スプロケット31に伝達され、この
手摺駆動用駆動側スプロケット30の回転駆動により回
動移動すると、手摺駆動用従動側スプロケット31と従
動ローラ33との協働により踏段と同期して手摺24を
回動移動させる。
【0047】また、これと同時に、踏段の移動速度が踏
段速度検出部25により検出され、手摺24の移動速度
が手摺速度検出部34により検出される。
【0048】図1は、踏段速度検出部25及び手摺速度
検出部34によって検出された移動速度に基づいて緩停
止制御する制御ブロック図である。
【0049】図1において、35はメインの制御部、3
6は停止制御部40に法的安全装置が動作したことを検
出して停止命令を出力する安全装置、37は上述したメ
インスイッチからの駆動・停止命令等を停止制御部40
に出力する操作部である。
【0050】停止制御部40は、踏段速度検出部25及
び手摺速度検出部34からの速度検出信号や制御部35
からの停止命令信号が入力されると共に、これらの速度
検出信号や停止命令信号に基づいて駆動機21並びに制
動装置38への給電を停止する。尚、制動装置44は、
踏段並びに手摺24を安全に停止させるために一定の制
動力で制動する。
【0051】図2は、停止制御部40の制御ブロック図
である。停止制御部40は、減速信号生成部41、電動
機制御部42、制動装置制御部43、信号受信部44、
演算部45を備えている。
【0052】以下、これら図1及び図2を参照しつつ、
停止制御部40の具体的な制御例を図3のフロー図に基
づいて説明する。尚、以下のフロー図では、メインスイ
ッチの電源操作によって通常運転を行っている際に手摺
24の移動速度が踏段の移動速度よりも遅くなった(以
下、「手摺遅れ」と称する。)状態で説明する。
【0053】(ステップS−1)ステップS−1では、
踏段速度検出部25及び手摺速度検出部34から信号受
信部44に入力された速度検出信号を演算部45で比較
演算した結果、手摺遅れが発生したとして、この演算部
45が緩停止を開始し、ステップS−2へと移行する。
【0054】(ステップS−2)ステップS−2では、
緩停止の開始を受けて安全装置36から信号受信部44
に停止信号の入力が無いかを演算部45が監視し、安全
装置36が動作した場合にはステップS−3へと移行
し、安全装置36が動作していない場合にはステップS
−4へと移行する。
【0055】(ステップS−3)ステップS−3では、
緩停止中に安全装置36から信号受信部44へと停止信
号が入力されたことから、信号受信部44から制動装置
制御部43に作動信号が出力されると共に、この制動装
置制御部43から制動装置38に停止命令信号が出力さ
れ、停止条件が切り換えられて減速信号に頼らずに制動
装置38が停止される。尚、この制動装置38の停止に
より、人為的メンテナンスが行われる。
【0056】(ステップS−4)ステップS−4では、
演算部45が踏段速度検出部25からの速度検出信号に
基づいて緩停止が完了したかを監視し、緩停止していな
い場合にはステップS−5へと移行し、緩停止が完了し
た場合にはステップS−8へと移行する。
【0057】(ステップS−5)ステップS−5では、
緩停止継続中に、踏段速度検出部25からの速度検出信
号に基づく現在の速度(実速)と減速信号生成部41で
生成された基準速度とが演算部45で比較され、実速の
方が基準速度よりも遅い場合にはステップS−6へと移
行し、実速の方が基準速度よりも早い場合にはステップ
S−7へと移行する。
【0058】(ステップS−6,S−7)ステップS−
6及びステップS−7では、ステップS−5での比較結
果に基づいて、演算部45が制動装置制御部43と駆動
機制御部42とを制御し、制動装置38及び駆動機21
の駆動状態を負荷変動や運転方向に拘らず減速信号生成
部41で生成される減速信号通り、即ち、ステップS−
5で実速の方が基準速度よりも遅いとの比較結果を得た
場合には実速が基準速度に近付くように制動を弱めてス
テップS−2へとループされ、ステップS−5で実速の
方が基準速度よりも早いとの比較結果を得た場合には実
速が基準速度に近付くように制動を強めてステップS−
2へとループされ、以降、緩停止が完了するまで上記ル
ーチンが繰り返される。尚、減速信号生成部41で生成
される減速信号(基準速度)は、安全装置36の作動に
伴う停止距離の5倍程度の停止距離で停止されるように
電気的制御を行うものとする。
【0059】(ステップS−8)ステップS−8では、
ステップS−4で緩停止が完了したことを受けて人為的
メンテナンスが施されると共に、操作部37によりリセ
ット処理が施されて作業が終了する。尚、このリセット
処理が施されない場合には、メインスイッチによる電源
操作がなされても駆動機21は駆動されないようになっ
ている。
【0060】ところで、上記実施の形態では、駆動機制
御部42が駆動機21を電源から切り離し、駆動機21
の任意の2相に任意の直流電流を印加することによって
電気的に制動力を得るようにしており、これにより減速
・停止後、制動装置38による機械的な制動を行ってい
るが、減速時に駆動機21を電源から切り離し、制動装
置38への給電状態を調節することにより制動力の変化
を得るようにしても良い。
【0061】この場合、上述したステップS−6,S−
7では、演算部45が制動装置制御部43を制御し、制
動装置38の制動状態を負荷変動や運転方向に拘らず減
速信号生成部41で生成される減速信号通り、即ち、ス
テップS−5で実速の方が基準速度よりも遅いとの比較
結果を得た場合には実速が基準速度に近付くように制動
を弱め、ステップS−5で実速の方が基準速度よりも早
いとの比較結果を得た場合には実速が基準速度に近付く
ように制動を強め、以降、緩停止が完了するまで上記ル
ーチンが繰り返される。尚、この場合においても、減速
信号生成部41で生成される減速信号(基準速度)は、
安全装置36の作動に伴う停止距離の5倍程度の停止距
離で停止されるように電気的制御を行うものとする。
【0062】また、上記実施の形態では、手摺24の遅
れの場合として説明したが、踏段の遅れであっても良
い。
【0063】さらに、上記実施の形態では、手摺速度検
出部34を手摺24の帰路側下面から離間した適宜箇所
に設けたものとして開示したが、上記従来技術で説明し
たエンコーダ12と同様の構成を少なくとも二箇所の従
動ローラ33に設け、各従動ローラ33のエンコーダか
らの速度検出信号を比較し、その速度検出信号が一致し
ている場合のときのみ停止制御部40に速度信号を出力
して停止制御部40で踏段速度検出部25からの踏段速
度と比較するように構成しても信頼性を向上させること
ができる。
【0064】
【発明の効果】本発明のマンコンベア制御装置にあって
は、以上説明したように構成したことにより、踏段の移
動速度と手摺の移動速度とに差が発生したことを確実に
検出することができ、もって、信頼性を向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係わるマンコンベア
制御装置の制御ブロック図である。
【図2】 停止制御部の詳細な制御ブロック図である。
【図3】 停止制御部の制御ルーチンのフロー図であ
る。
【図4】 マンコンベア制御装置の概略構成の説明図で
ある。
【図5】 従来の緩停止を可能としたマンコンベア制御
装置の要部の概念図である。
【図6】 従来の緩停止用の制御部の制御ブロック図で
ある。
【符号の説明】
21 駆動機、22 踏段駆動部、23 手摺駆動部、
24 手摺、25 踏段速度検出部、34 手摺速度検
出部、40 停止制御部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動機の駆動によって踏段を移動する踏
    段駆動部と、該踏段駆動部から動力伝達を受けて前記踏
    段の移動と同期して手摺を駆動する手摺駆動部と、前記
    駆動機から直接前記踏段の移動速度を検出する踏段速度
    検出部と、前記手摺の移動速度を直接検出する手摺速度
    検出部と、前記踏段速度検出部の検出速度と前記手摺速
    度検出部の検出速度とを比較すると共に一方の検出速度
    と他方の検出速度とに差が発生した場合に前記駆動機を
    緩停止する停止制御部とを備えていることを特徴とする
    マンコンベア制御装置。
  2. 【請求項2】 駆動機の駆動によって踏段を移動する踏
    段駆動部と、該踏段駆動部から動力伝達を受けて前記踏
    段の移動と同期して手摺を駆動する手摺駆動部と、前記
    駆動機から直接前記踏段の移動速度を検出する踏段速度
    検出部と、前記手摺の移動速度を間接的に検出する複数
    の手摺速度検出部と、該複数の手摺速度検出部による前
    記手摺の移動速度に差が発生しなかった場合に前記踏段
    速度検出部の検出速度と前記手摺速度検出部の検出速度
    とを比較すると共に一方の検出速度と他方の検出速度と
    に差が発生した場合に前記駆動機を緩停止する停止制御
    部とを備えていることを特徴とするマンコンベア制御装
    置。
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