JP2012171698A - 乗客コンベヤの回転体装置 - Google Patents

乗客コンベヤの回転体装置 Download PDF

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Abstract

【課題】回転体の回転をより確実にかつ円滑に行うことができ、乗客コンベヤへの据付及び保守を容易にすることができる乗客コンベヤの回転体装置を得る。
【解決手段】乗客コンベヤの回転体装置10は、欄干パネル15よりも乗客コンベヤの幅方向外側で欄干パネル15に隣接する回転体22と、駆動機5とは別個に配置され、回転体22を回転させる駆動力を独立して発生する回転体用モータ23と、回転体用モータ23の駆動力を回転体22に伝える動力伝達装置24と、回転体22、回転体用モータ23及び動力伝達装置24を乗客コンベヤの幅方向外側から覆う保護カバー装置13と、回転体用モータ23を制御する回転体制御装置14とを有している。保護カバー装置13は、透明保護カバー31を有している。回転体22は、透明保護カバー31を通して外部から視認可能になっている。
【選択図】図2

Description

この発明は、乗客コンベヤ(例えばエスカレータや動く歩道等)に設けられ、乗客コンベヤの視覚的効果を向上させるための乗客コンベヤの回転体装置に関するものである。
従来、乗客に視覚的効果を与えるために、欄干を透明ガラスパネルで構成し、移動手摺の移動と合わせて回転される回転体を欄干に設けたエスカレータが提案されている。回転体は、欄干の長さ方向上端部及び下端部にそれぞれ設けられている。移動手摺と回転体との間には複数の走行抵抗低減用のローラが介在しており、移動手摺の移動力が各ローラを介して回転体に伝達されることにより回転体が回転されるようになっている(例えば特許文献1参照)。
特開2006−131376号公報
しかし、従来のエスカレータでは、特に欄干の長さ方向下端部において、移動手摺の自重等の影響により移動手摺からローラに加わる圧力が小さくなる。これにより、移動手摺の移動力が回転体に伝わりにくくなり、回転体の回転に斑が生じたり、回転体の回転が停止することがある。
また、欄干の長さ方向上端部及び下端部の寸法精度(例えば、欄干端部における手摺ガイドレールの曲げ加工の曲率寸法精度等)によっては、各ローラに回転体を均等に押し当てることが難しくなることもあり、回転体の据付や保守に手間がかかってしまう。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、回転体の回転をより確実にかつ円滑に行うことができ、乗客コンベヤへの据付及び保守を容易にすることができる乗客コンベヤの回転体装置を得ることを目的とする。
この発明に係る乗客コンベヤの回転体装置は、欄干パネルを含む欄干と、欄干の外周部を移動可能な移動手摺と、移動手摺を移動させる駆動力を発生する駆動機とを有する乗客コンベヤに設けられた乗客コンベヤの回転体装置であって、欄干パネルよりも乗客コンベヤの幅方向外側で欄干パネルに隣接する回転体、駆動機とは別個に配置され、回転体を回転させる駆動力を独立して発生する回転体用モータ、回転体用モータの駆動力を回転体に伝える動力伝達装置、透明保護カバーを有し、回転体、回転体用モータ及び動力伝達装置を乗客コンベヤの幅方向外側から覆い、透明保護カバーを通して回転体を視認可能とする保護カバー装置、及び回転体用モータを制御する回転体制御装置を備えている。
この発明に係る乗客コンベヤの回転体装置では、回転体を回転させる駆動力を独立して発生する回転体用モータが設けられ、回転体用モータの駆動力が動力伝達装置を介して回転体に伝わるので、回転体に回転体用モータの駆動力をより確実に伝えることができる。これにより、複数のローラを介して移動手摺の移動力を回転体に伝える従来の方法よりも安定的に回転力を回転体に与えることができ、回転体の回転をより確実かつ円滑に行うことができる。また、回転体を欄干に設ける際に各ローラを回転体に均等に押し当てる従来のような作業をなくすことができるので、回転体装置の乗客コンベヤへの据付及び保守を容易にすることができる。
この発明の実施の形態1によるエスカレータを示す側面図である。 図1の欄干の長手方向下端部を示す側面図である。 図2の回転体組立体を示す側面図である。 図2のIV-IV線に沿った断面図である。 図2のV-V線に沿った断面図である。 図1の乗客コンベヤ制御装置及び回転体制御装置を示すブロック図である。 図2の移動手摺及び回転体のそれぞれの速度変化を示すグラフである。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエスカレータを示す側面図である。図において、主枠(トラス)1の長手方向上端部(長手方向一端部)には上部機械室2が設けられ、主枠1の長手方向下端部(長手方向他端部)には下部機械室3が設けられている。上部機械室2には、エスカレータの運転を制御する乗客コンベヤ制御装置4と、乗客コンベヤ制御装置4により制御される駆動機5とが設置されている。駆動機5は、エスカレータの運転に必要な駆動力を発生する乗客コンベヤ運転用モータを有している。また、主枠1には、無端状に連結された複数の踏段6が支持されている。各踏段6は、駆動機5の駆動力により、エスカレータの上部乗降口と下部乗降口との間で循環移動される。
主枠1上には、主枠1の幅方向について互いに対向する一対の欄干7が立設されている。各欄干7には、欄干7の外周部を移動可能な無端状の移動手摺8が支持されている。主枠1内には、移動手摺8を移動させる移動手摺駆動装置9が設けられている。
移動手摺駆動装置9は、駆動機5から受けた駆動力を移動手摺8に与えることにより移動手摺8を移動させる。即ち、駆動機5は、各踏段6及び移動手摺8のそれぞれを移動させる駆動力を発生する。移動手摺8は、移動手摺駆動装置9から駆動力を受けることにより、踏段6と同期しながら、欄干7の外周部を移動する。
エスカレータには、エスカレータの視覚的効果を向上させるための回転体装置10が設けられている。回転体装置10は、欄干7に設けられた複数(この例では、2つ)の回転体組立体12と、エスカレータの幅方向外側から各回転体組立体12を個別に覆う複数(この例では、2つ)の保護カバー装置13と、各回転体組立体12を個別に制御する複数(この例では、2つ)の専用の回転体制御装置14とを有している。
この例では、回転体組立体12及び保護カバー装置13が欄干7の長手方向上端部及び長手方向下端部のそれぞれに1つずつ設けられている。また、この例では、欄干7の長手方向上端部に設けられた回転体組立体12を制御する回転体制御装置14が上部機械室2に設けられ、欄干7の長手方向下端部に設けられた回転体組立体12を制御する回転体制御装置14が下部機械室3に設けられている。
図2は、図1の欄干7の長手方向下端部を示す側面図である。また、図3は、図2の回転体組立体12を示す側面図である。さらに、図4は図2のIV-IV線に沿った断面図、図5は図2のV-V線に沿った断面図である。図において、欄干7は、鉛直に立てられた欄干パネル15と、欄干パネル15の外周部に取り付けられた手摺レール装置16と、エスカレータの幅方向内側で欄干パネル15の下部に配置された金属製の内デッキ17(図4)と、エスカレータの幅方向外側で欄干パネル15の下部に配置された金属製の外デッキ18とを有している。
欄干パネル15は、透明な強化ガラス製のパネルである。また、欄干パネル15の厚さ寸法は、手摺レール装置16の幅寸法よりも小さくなっている。
手摺レール装置16は、欄干パネル15の外周部に固定されたレール支持部材19と、レール支持部材19上に固定され、移動手摺8を案内する手摺ガイドレール20とを有している。手摺レール装置16は、図4及び図5に示すように、レール支持部材19が欄干パネル15からエスカレータの幅方向外側へ突出した状態で欄干パネル15に固定されている。
内デッキ17は、図4に示すように、各踏段6(図1)の側面に隙間を介して対向するスカートガード21と欄干パネル15の下部との間の空間を覆っている。
外デッキ18は、欄干パネル15よりもエスカレータの幅方向外側で欄干パネル15の下部の空間を覆っている。また、外デッキ18は、エスカレータの幅方向について水平に配置された水平板部18aと、水平板部18aから下方へ延びる鉛直板部18bとを有している。
回転体組立体12は、円板状の回転体22と、回転体22を回転させる駆動力を発生する専用の回転体用モータ23と、回転体用モータ23の駆動力を回転体22に伝える動力伝達装置24と、回転体22、回転体用モータ23及び動力伝達装置24を支持する支持体25と、動力伝達装置24を覆う動力伝達装置カバー26とを有している。
支持体25は、図4に示すように、複数のボルト27により外デッキ18の水平板部18aに着脱可能になっている。回転体組立体12は、支持体25が各ボルト27で水平板部18aに取り付けられることにより、自立した状態で外デッキ18上に固定される。
また、支持体25は、底板部25aと、底板部25aに立てて固定され、底板部25aに対して傾斜する支持本体部25bとを有している。支持体25は、底板部25aが水平板部18aにボルト27で締着されることにより外デッキ18に固定される。支持体25が外デッキ18に固定されている状態では、図4及び図5に示すように、支持本体部25bが欄干パネル15と平行になっている。支持本体部25bには、エスカレータの幅方向外側へ開放された収容空間が設けられている。動力伝達装置24は、支持本体部25bの収容空間に収容されている。
動力伝達装置カバー26は、回転体用モータ23を避けて支持本体部25bに着脱可能に取り付けられている。動力伝達装置カバー26は、不透明の材料で構成されている。従って、動力伝達装置カバー26が支持本体部25bに取り付けられた状態では、動力伝達装置24が動力伝達装置カバー26で隠れて見えなくなっている。
回転体22は、支持本体部25bの上部に設けられた回転軸22aを中心に回転自在になっている。回転体22の回転軸22aは、エスカレータの幅方向に沿って配置されている。回転体22は、人に視覚的効果を与えるための意匠品とされている。回転体22としては、例えば蒸気機関車の車輪を模した成形品等が用いられる。また、この例では、回転体22の軽量化のために、回転体22の構成材料がアルミニウムとされている。
回転体用モータ23は、支持本体部25bの下部に取り付けられている。従って、回転体用モータ23は、外デッキ18よりも上方でかつ回転体22の回転軸22aよりも外デッキ18に近い位置に配置されている。回転体用モータ23の出力軸は、回転体22の回転軸22aと平行に配置されている。回転体用モータ23は、出力軸を回転させることにより、回転体22を回転させる駆動力を駆動機5とは別個に独立して発生する。
動力伝達装置24は、回転体用モータ23の出力軸に設けられたモータ側タイミングプーリ(モータ側動力伝達車)28と、回転体22の回転軸22aに設けられた回転体側タイミングプーリ(回転体側動力伝達車)29と、モータ側タイミングプーリ28及び回転体側タイミングプーリ29間に巻き掛けられた無端状のタイミングベルト(動力伝達条体)30とを有している。回転体用モータ23の出力軸の回転力は、モータ側タイミングプーリ28、タイミングベルト30及び回転体側タイミングプーリ29の順に伝達され、回転体22の回転軸22aに伝わる。回転体22は、回転体用モータ23の出力軸の回転力を動力伝達装置24から受けることにより回転される。従って、回転体22は、駆動機5の駆動力を受けずに、回転体用モータ23の駆動力のみによって回転される。
回転体22、動力伝達装置24、支持本体部25b及び動力伝達装置カバー26は、手摺レール装置16の幅寸法の範囲内に収まった状態で配置されている。これに対して、回転体用モータ23は、手摺レール装置16の幅寸法の範囲よりもエスカレータの幅方向外側へ突出している。
保護カバー装置13は、回転体組立体12に触れないように欄干7に取り付けられている。また、保護カバー装置13は、図2及び図4に示すように、欄干7に着脱可能で回転体用モータ23を避けてエスカレータの幅方向外側から回転体組立体12を覆う透明保護カバー31と、透明保護カバー31及び外デッキ18のそれぞれに着脱可能で、回転体用モータ23を覆うモータカバー32とを有している。
回転体22は、透明保護カバー31を通して外部から視認可能になっている。透明保護カバー31は、図2及び図5に示すように、欄干パネル15に対向する正面保護板31aと、正面保護板31aの側端部に設けられ、正面保護板31aの側端部と欄干パネル15との間の空間を塞ぐ側面保護板31bとを有している。透明保護カバー31は、外デッキ18の上面に載せられた状態で正面保護板31aの外周部がレール支持部材19の側面に複数のビス33で固定されることにより欄干7に取り付けられている。
正面保護板31aは、欄干パネル15との間の距離を手摺レール装置16の幅寸法の範囲に保ったまま欄干パネル15と平行に配置されている。正面保護板31aには、回転体用モータ23を避けるための切欠部34が設けられている。透明保護カバー31の構成材料としては、例えばアクリル樹脂等が用いられる。
モータカバー32は、透明保護カバー31内から切欠部34を通って突出する回転体用モータ23を切欠部34とまとめてエスカレータの幅方向外側から覆っている。モータカバー32は、不透明の材料により構成されている。
外デッキ18の水平板部18aには、図4に示すように、ケーブル通し穴35が設けられている。ケーブル通し穴35の位置は、モータカバー32で覆われる位置とされている。ケーブル通し穴35には、回転体用モータ23へ給電を行うための電源ケーブル36が通されている。回転体用モータ23への給電は、回転体制御装置14により制御される。
回転体用モータ23のモータケーブル23aの端部には、モータ側コネクタ部37が設けられている。電源ケーブル36の端部には、電源側コネクタ部38が設けられている。モータ側コネクタ部37及び電源側コネクタ部38は、モータカバー32内に配置されている。モータ側コネクタ部37及び電源側コネクタ部38は、互いに接続及び分離が可能になっている。
モータカバー32が欄干7に取り付けられている状態では、回転体用モータ23、モータケーブル23a、切欠部34、ケーブル通し穴35、電源ケーブル36、モータ側コネクタ部37及び電源側コネクタ部38が、モータカバー32で隠れて外部から見えないようになっている。
欄干パネル15の回転体組立体12に対向する面(外面)には、図4及び図5に示すように、欄干パネル15が破損したときの破片の飛散を防止する透明の飛散防止フィルム50が貼られている。透明保護カバー31の内面には、透明保護カバー31が破損したときの破片の飛散を防止する透明の飛散防止フィルム51が貼られている。
なお、欄干7の長さ方向上端部に設けられた回転体組立体12及び保護カバー装置13は、欄干7の長さ方向下端部に設けられた回転体組立体12及び保護カバー装置13と同様の構成とされている。
図6は、図1の乗客コンベヤ制御装置4及び回転体制御装置14を示すブロック図である。図において、乗客コンベヤ制御装置4は、乗客コンベヤ運転信号出力部39及び乗客コンベヤ異常情報管理部40を有している。
乗客コンベヤ運転信号出力部39は、エスカレータの運転信号(運転情報)を駆動機5及び回転体制御装置14のそれぞれへ出力する。駆動機5は、乗客コンベヤ運転信号出力部39からの運転信号の受信の有無に基づいて駆動及び停止を行う。エスカレータの運転は、乗客コンベヤ運転信号出力部39が運転信号を出力することにより開始され、乗客コンベヤ運転信号出力部39が運転信号の出力を停止することにより停止される。
乗客コンベヤ異常情報管理部40は、エスカレータの異常(例えば駆動機5の乗客コンベヤ運転用モータの過電流等)の有無を示す監視情報を取得し、取得した監視情報に基づいてエスカレータの異常を検出したときに、エスカレータの運転を停止させる制御を行う。
回転体制御装置14は、乗客コンベヤ運転信号出力部39からの運転信号に基づいて、回転体22の回転をエスカレータの運転と同期させる制御を回転体用モータ23に対して行う。即ち、回転体制御装置14は、乗客コンベヤ運転信号出力部39からの運転信号の受信があるときに回転体22を回転させる制御を回転体用モータ23に対して行い、運転信号の受信が停止されているときに回転体22の回転を停止させる制御を回転体用モータ23に対して行う。回転体制御装置14は、運転信号入出力部41及びドライバ42を有している。
運転信号入出力部41は、乗客コンベヤ運転信号出力部39からの運転信号を受け、受けた運転信号をドライバ42へ送る。
ドライバ42は、運転信号取得部43、パラメータ設定部44、速度指令出力部45及び回転体異常情報管理部46を有している。
運転信号取得部43は、運転信号入出力部41からの運転信号を取得する。
パラメータ設定部44には、回転体22の回転速度、回転体22の回転の加減速度、回転体22の回転方向のそれぞれが複数のパラメータとして設定されている。パラメータ設定部44に設定された各パラメータの設定値は、例えば保守員等が携帯するパラメータ設定入力器(外部入力器)47によりそれぞれ変更可能になっている。
速度指令出力部45は、運転信号取得部43及びパラメータ設定部44のそれぞれからの情報に基づいて、各パラメータの設定値に応じた速度指令を回転体用モータ23へエスカレータの運転時に出力する。回転体用モータ23は、速度指令出力部45からの速度指令に応じた駆動力を発生する。
回転体異常情報管理部46は、回転体用モータ23の異常(例えば過電流等)の有無を示す監視情報を取得し、取得した監視情報に基づいて回転体用モータ23の異常を検出したときに、回転体用モータ23の駆動を停止させる制御を行う。
図7は、図2の移動手摺8及び回転体22のそれぞれの速度変化を示すグラフである。図に示すように、通常運転時には、回転体22の回転がエスカレータの運転に対して同期している。エスカレータの異常によりエスカレータの運転が停止されると、回転体22の回転もエスカレータの異常停止によって停止される。しかし、回転体用モータ23の異常により回転体22の回転が停止されても、エスカレータの運転はそのまま継続される。即ち、エスカレータの異常停止は回転体22の回転に影響を及ぼすが、回転体22の異常停止はエスカレータの運転に影響を及ぼさない。
回転体22の異常が保守員の点検により取り除かれた後にエスカレータの運転が再開されると、回転体22の回転も再開されてエスカレータの運転に対して再び同期するようになる。
次に、回転体組立体12及び保護カバー装置13を欄干7に取り付けるときの手順について説明する。回転体組立体12は、回転体22、回転体用モータ23、動力伝達装置24及び動力伝達装置カバー26を支持体25に取り付けることにより、工場であらかじめ作製しておく。
この後、回転体用モータ23をエスカレータの幅方向外側に向けて回転体組立体12を外デッキ18上に載せ、ボルト27で支持体25を外デッキ18に固定して、回転体組立体12を外デッキ18上に固定する。この後、モータ側コネクタ部37と電源側コネクタ部38とを互いに接続する。
この後、外デッキ18上に透明保護カバー31を載せながら、エスカレータの幅方向外側から透明保護カバー31を回転体組立体12に被せる。このとき、透明保護カバー31は、切欠部34により回転体用モータ23を避けて配置される。また、このとき、正面保護板31aの外周部がレール支持部材19の側面に接触する。
この後、透明保護カバー31の外周部をレール支持部材19の側面に複数のビス33で固定する。これにより、透明保護カバー31が欄干7に固定される。
この後、回転体用モータ23、切欠部34、モータ側コネクタ部37及び電源側コネクタ部38をモータカバー32でまとめて覆った状態で、モータカバー32を透明保護カバー31及び外デッキ18に取り付ける。これにより、回転体組立体12及び保護カバー装置13の欄干7への取り付けが完了する。
このようなエスカレータの回転体装置10では、回転体22を回転させる駆動力を独立して発生する回転体用モータ23が設けられ、回転体用モータ23の駆動力が動力伝達装置24を介して回転体22に伝わるので、回転体22に回転体用モータ23の駆動力をより確実に伝えることができる。これにより、複数のローラを介して移動手摺8の移動力を回転体22に伝える従来の方法よりも安定的に回転力を回転体22に与えることができ、回転体22の回転をより確実かつ円滑に行うことができる。また、回転体22を欄干7に設ける際に各ローラを回転体22に均等に押し当てる従来のような作業をなくすことができるので、回転体装置10の乗客コンベヤへの据付及び保守を容易にすることができる。さらに、回転体22と回転体用モータ23との間に動力伝達装置24を介在させることにより回転体用モータ23の位置を回転体22の回転軸22aの位置から離すことができるので、回転体用モータ23を目立ちにくい位置に配置することができる。これにより、欄干パネル15の軽快感を損なうことを防止することができ、エスカレータの視覚的効果の低下を防止することができる。
また、回転体22、回転体用モータ23及び動力伝達装置24が共通の支持体25に支持され、支持体25が欄干7に対して着脱可能になっているので、回転体22、回転体用モータ23及び動力伝達装置24を支持体25に取り付けて回転体組立体12をあらかじめ作製しておけば、回転体組立体12をそのまま欄干7に取り付けることができ、欄干7に回転体組立体12をさらに容易に取り付けることができる。また、例えば、欄干パネル15の回転体22が隣接する面や回転体22に塵埃が付着した場合や、回転体組立体12の部品を交換する場合等には、エスカレータの幅方向外側から回転体組立体12をそのまま取り出すことができ、回転体22や欄干パネル15の清掃あるいは保守を容易にすることができる。
また、互いに接続及び分離が可能なモータ側コネクタ部37及び電源側コネクタ部38がモータカバー32内に配置されているので、回転体用モータ23と電源との電気的接続部分をモータカバー32によって隠すことができるとともに、モータカバー32を取り外すことにより、回転体用モータ23と電源との接続及び分離を容易にすることができる。
また、欄干パネル15及び透明保護カバー31には、飛散防止フィルム50,51が貼られているので、例えば物体の衝突等によって欄干パネル15や透明保護カバー31が破損した場合であっても、破損により生じた破片の飛散を防止することができ、万一の場合でも乗客の指や体が、動いている回転体22に直接触れることを防止することができる。
また、回転体制御装置14は、エスカレータの運転を制御する乗客コンベヤ制御装置4からの運転信号に基づいて、回転体22の回転をエスカレータの運転と同期させる制御を回転体用モータ23に対して行うので、回転体22の回転とエスカレータの運転とをより確実に同期させることができ、エスカレータの視覚的効果の向上をさらに図ることができる。また、回転体22の回転が停止しても、エスカレータの運転を継続する制御を行うこともでき、エスカレータの運転効率の低下を防止することができる。
また、回転体制御装置14には、回転体22の回転速度、回転体22の回転方向、及び回転体22の回転の加減速度のそれぞれがパラメータとして設定され、各パラメータの設定値が変更可能になっているので、回転体22の回転速度、回転方向及び回転加減速度を自由に調整することができる。これにより、例えば移動手摺8の滑り等の機械的誤差によって生じる移動手摺8の移動と回転体22の回転との同期のずれを容易に修正することができる。
なお、上記の例では、各回転体制御装置14が各回転体組立体12を個別に制御するようになっているが、各回転体組立体12を共通の回転体制御装置14が制御するようになっていてもよい。
また、上記の例では、回転体組立体12の数が2つとされているが、回転体組立体12の数を1つ又は3つ以上としてもよい。
また、上記の例では、回転体組立体12が欄干7の長手方向上端部及び長手方向下端部のそれぞれに設けられているが、これに限定されず、例えば、欄干7の長手方向中間部に回転体組立体12を設けてもよい。
また、上記の例では、回転体22の外形が円板状となっているが、回転体22の外形を例えば多角形や星形等としてもよい。
また、上記の例では、回転体22の回転速度、回転体22の回転方向、及び回転体22の回転の加減速度のそれぞれが、設定値の変更可能なパラメータとしてパラメータ設定部44に設定されているが、回転体22の回転速度、回転体22の回転方向、及び回転体22の回転の加減速度のうち、いずれか1つあるいは2つのみを、設定値の変更可能なパラメータとしてパラメータ設定部44に設定してもよい。
また、上記の例では、パラメータ設定部44に設定されたパラメータの設定値に基づいて、回転体22の回転が制御されているが、乗客コンベヤ制御装置4から回転体制御装置14へ出力される運転信号に、移動手摺8の移動に関する情報(例えば移動手摺8の移動速度、移動方向、及び移動の加減速度等)を加えておき、回転体制御装置14が、運転信号に含まれる移動手摺8の移動に関する情報に基づいて、回転体22の回転を制御するようにしてもよい。
また、上記の例では、飛散防止フィルム50,51が欄干パネル15及び透明保護カバー31に貼られているが、欄干パネル15及び透明保護カバー31のいずれかのみに飛散防止フィルムを貼ってもよい。
また、上記の例では、乗客コンベヤ制御装置4と各回転体制御装置14とがそれぞれ別個に配置されているが、乗客コンベヤ制御装置4及び各回転体制御装置14を共通の制御盤に収容してもよい。
また、上記の例では、この発明がエスカレータに適用されているが、動く歩道(乗客コンベヤ)にこの発明を適用してもよい。
4 乗客コンベヤ制御装置、5 駆動機、7 欄干、8 移動手摺、10 回転体装置、12 回転体組立体、13 保護カバー装置、14 回転体制御装置、15 欄干パネル、18 外デッキ、22 回転体、23 回転体用モータ、23a モータケーブル、24 動力伝達装置、25 支持体、31 透明保護カバー、32 モータカバー、37 モータ側コネクタ部、38 電源側コネクタ部、50,51 飛散防止フィルム。

Claims (6)

  1. 欄干パネルを含む欄干と、上記欄干の外周部を移動可能な移動手摺と、上記移動手摺を移動させる駆動力を発生する駆動機とを有する乗客コンベヤに設けられた乗客コンベヤの回転体装置であって、
    上記欄干パネルよりも上記乗客コンベヤの幅方向外側で上記欄干パネルに隣接する回転体、
    上記駆動機とは別個に配置され、上記回転体を回転させる駆動力を独立して発生する回転体用モータ、
    上記回転体用モータの駆動力を上記回転体に伝える動力伝達装置、
    透明保護カバーを有し、上記回転体、上記回転体用モータ及び上記動力伝達装置を上記乗客コンベヤの幅方向外側から覆い、上記透明保護カバーを通して上記回転体を視認可能とする保護カバー装置、及び
    上記回転体用モータを制御する回転体制御装置
    を備えていることを特徴とする乗客コンベヤの回転体装置。
  2. 上記回転体、上記回転体用モータ及び上記動力伝達装置を支持し、上記欄干に着脱可能な支持体
    をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の乗客コンベヤの回転体装置。
  3. 上記欄干は、上記欄干パネルよりも上記乗客コンベヤの幅方向外側で上記欄干パネルの下部の空間を覆う外デッキをさらに有し、
    上記保護カバー装置は、上記回転体用モータを覆うとともに上記外デッキに着脱可能なモータカバーをさらに有しており、
    上記モータカバー内には、上記回転体用モータのモータケーブルに設けられたモータ側コネクタ部と、電源ケーブルに設けられた電源側コネクタ部とが配置され、
    上記モータ側コネクタ部及び上記電源側コネクタ部は、互いに接続及び分離が可能になっていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の乗客コンベヤの回転体装置。
  4. 上記透明保護カバー及び上記欄干パネルの少なくともいずれかには、飛散防止フィルムが貼られていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の乗客コンベヤの回転体装置。
  5. 上記回転体制御装置は、上記乗客コンベヤの運転を制御する乗客コンベヤ制御装置からの運転信号に基づいて、上記回転体の回転を上記乗客コンベヤの運転と同期させる制御を上記回転体用モータに対して行うことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の乗客コンベヤの回転体装置。
  6. 上記回転体制御装置には、上記回転体の回転速度、上記回転体の回転方向、及び上記回転体の回転の加減速度の少なくともいずれかがパラメータとして設定され、
    上記パラメータの設定値は、変更可能になっていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の乗客コンベヤの回転体装置。
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