JP5456368B2 - 吸収式冷凍機 - Google Patents

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Description

本発明は、高温再生器内の吸収液の液面レベル制御技術に関する。
一般に、高温再生器、低温再生器、蒸発器、凝縮器及び吸収器を備える吸収式冷凍機が知られている。この種の吸収式冷凍機では、例えば、高温再生器内の吸収液の液面レベルが上昇すると、高温再生器での吸収液の沸騰が緩慢となり、成績係数(COP:Coefficient of Performance)が低下するため、高温再生器の液面レベルの管理が重要となっている。
このため、従来、高温再生器の吸収液の液面レベルにより、吸収器の稀吸収液を高温再生器へ送り込む吸収液ポンプをインバ−タ制御して、吸収溶液の流量を冷房負荷に適合させてコントロールすることにより、高温再生器での急激な液面変動によって吸収液ポンプが頻繁にオン−オフすることを回避し、吸収冷凍機の運転の安定化を図るものが提案されている。(例えば、特許文献1)。
特開平3−28674号公報
しかしながら、従来の構成では、高温再生器内の吸収液の液面高傾向が解消すると、吸収液ポンプのインバータ値が通常演算値に戻るため、この吸収液ポンプを通常演算値で運転することにより、高温再生器内の吸収液の液面レベルが再度上昇する場合がある。このため、液面レベルが上下に変動を繰り返すことにより、平均COPが低下するといった問題があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、高温再生器内の吸収液の液面レベルを簡単な構成で安定させ、成績係数の向上を図った吸収式冷凍機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、高温再生器、低温再生器、蒸発器、凝縮器及び吸収器を備え、これらを配管接続して吸収液及び冷媒の循環経路をそれぞれ形成した吸収式冷凍機において、前記高温再生器内の吸収液の液面レベルを検知する液面検知センサと、前記高温再生器から前記低温再生器に至る吸収液管に設けられた溶液制御弁と、前記液面検知センサの検知レベルに基づいて、前記溶液制御弁の開度を調整する弁開度調整手段とを備え、前記弁開度調整手段は、前記液面検知センサにより検知された液面レベルが上限レベルに達した回数を計測し、この計測回数が所定の複数回数に至った場合、前記溶液制御弁の弁開度を所定開度開き、前記液面レベルが下限レベルに達した場合には、前記溶液制御弁の弁開度を開く際の開度よりも大きい所定開度閉じることを特徴とする。
この構成によれば、弁開度調整手段が、液面検知センサの検知レベルに基づいて溶液制御弁の開度を調整するため、簡単な構成で高温再生器から低温再生器へ流れる吸収液の流量が調整されることにより、高温再生器内の吸収液の液面レベルを安定させることができ、成績係数の向上を図ることができる。また、液面レベルが上限レベルに達した状態を解消することができ、当該液面レベルを安定させることができる。また、高温再生器から低温再生器へ流れる吸収液量が低下し、高温再生器内の吸収液の液面レベルが速やかに上昇する。このため、高温再生器内の吸収液面レベルの低レベルが解消される。
また、前記溶液制御弁の弁開度を所定開度閉じた後に、前記液面検知センサが液面レベルの下限レベルを所定時間継続して検知した場合、高温再生器の加熱を停止する運転停止制御手段を備える構成としても良い。この構成によれば、高温再生器の空焚きが防止される。
また、前記溶液制御弁は、前記吸収液管が備える高温熱交換器の下流側に設けられている構成としても良い。この構成によれば、高温熱交換器で熱交換して温度が低下した吸収液が溶液制御弁に流入するため、溶液制御弁に耐熱性を有する部品を用いる必要がなく、溶液制御弁を安価に作成できるとともに、当該溶液制御弁の長寿命化を図ることができる。
本発明によれば、弁開度調整手段が、液面検知センサの検知レベルに基づいて溶液制御弁の開度を調整するため、簡単な構成で高温再生器から低温再生器へ流れる吸収液の流量が調整されることにより、高温再生器内の吸収液の液面レベルを安定させることができ、成績係数の向上を図ることができる。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。
図1は、本実施形態にかかる吸収式冷温水機(吸収冷凍機)100の概略構成図である。吸収式冷温水機100は、冷媒に水を、吸収液に臭化リチウム(LiBr)水溶液を使用した二重効用型の吸収式冷温水機である。
吸収式冷温水機100は、図1に示すように、蒸発器1と、この蒸発器1に並設された吸収器2と、これら蒸発器1及び吸収器2を収納した蒸発器吸収器胴3と、ガスバーナ4を備えた高温再生器5と、低温再生器6と、この低温再生器6に並設された凝縮器7と、これら低温再生器6及び凝縮器7を収納した低温再生器凝縮器胴8と、低温熱交換器12と、高温熱交換器13と、冷媒ドレン熱交換器16と、稀吸収液ポンプP1と、濃吸収液ポンプP2と、冷媒ポンプP3とを備え、これらの各機器が吸収液管21〜25及び冷媒管31〜36などを介して配管接続されている。
また、符号14は、蒸発器1内で冷媒と熱交換したブラインを、図示しない熱負荷(例えば空気調和装置)に循環供給するための冷/温水管であり、この冷/温水管14の一部に形成された伝熱管14Aが蒸発器1内に配置されている。符号15は、吸収器2及び凝縮器7に順次冷却水を流通させるための冷却水管であり、この冷却水管15の一部に形成された各伝熱管15A、15Bがそれぞれ吸収器2及び凝縮器7内に配置されている。符号50は、吸収式冷温水機100全体の制御を司る制御装置であり、後述する溶液調整弁53の弁開度調整手段及び運転停止制御手段として機能する。
吸収器2は、蒸発器1で蒸発した冷媒蒸気を吸収液に吸収させ、蒸発器吸収器胴3内の圧力を高真空状態に保つ機能を有する。この吸収器2の下部には、冷媒蒸気を吸収して稀釈された稀吸収液が溜る稀吸収液溜り2Aが形成され、この稀吸収液溜り2Aには、インバータ51により周波数可変に制御される稀吸収液ポンプP1が設けられた稀吸収液管21の一端が接続されている。この稀吸収液管21は、稀吸収液ポンプP1の下流側で第1稀吸収液管21Aと第2稀吸収液管21Bとに分岐され、第1稀吸収液管21Aは冷媒ドレン熱交換器16を経由し、第2稀吸収液管21Bは低温熱交換器12を経由した後に再び合流する。稀吸収液管21の他端は、高温熱交換器13を経由した後、高温再生器5内に形成された熱交換部5Aの上方に位置する気層部5Bに開口している。
高温再生器5は、ガスバーナ4の火炎を熱源として熱交換部5Aに溜った吸収液を加熱再生するものであり、熱交換部5Aの側方には、この熱交換部5Aで加熱再生された中間吸収液が溜る中間吸収液溜り5Cが形成されている。この中間吸収液溜り5Cには、中間吸収液溜り5C(高温再生器5内)に溜った吸収液の液面レベルを検知する液面センサ(液面検知センサ)52が設けられている。この液面センサ52は、3本の電極A,B,Cを備え、電極Bが共通電極であり、吸収液の液面が上昇して電極Aに達したとき電極AとBが導通状態となって、制御装置50が高レベル(上限液面又は上限レベル)を検出する。
また、吸収液の液面が電極Cよりも低下して電極BとCが非導通状態となれば、制御装置50は低レベル(下限液面又は下限レベル)検出する。このため、吸収液の液面レベルが電極C以上であって電極A以下の範囲が吸収液量の正規の状態であり、この状態にあるか否かが制御装置50によって監視されている。
中間吸収液溜り5Cの下端には、中間吸収液管22の一端が接続され、この中間吸収液管22の他端は、高温熱交換器13を介して、低温再生器6内の上部に形成された気層部6Aに開口している。高温熱交換器13は、中間吸収液溜り5Cから流出した高温の吸収液の温熱で稀吸収液管21を流れる吸収液を加熱するものであり、高温再生器5におけるガスバーナ4の燃料消費量の低減を図っている。
本実施形態では、中間吸収液管22は、高温熱交換器13と低温再生器6との間に、当該中間吸収液管22を流れる吸収液の流量を調整する溶液調整弁(溶液制御弁)53を備える。この溶液調整弁53は、制御装置50の制御下、液面センサ52の検知する液面レベルに応じて、開度が調整されるものであり、吸収液の液面レベルが正規の状態である場合には、開度が半開状態に保持されている。この溶液調整弁53は、高温熱交換器13の下流側に配置されているため、この高温熱交換器13で熱交換して温度が低下した吸収液が当該溶液調整弁53に流入する。このため、溶液調整弁53に耐熱性を有する部品を用いる必要がなく、溶液調整弁53を安価に作成できるとともに、当該溶液調整弁53の長寿命化を図ることができる。また、中間吸収液管22の高温熱交換器13上流側と吸収器2とは開閉弁V1が介在する吸収液管23により接続されている。
低温再生器6は、高温再生器5で分離された冷媒蒸気を熱源として、気層部6Aの下方に形成された吸収液溜り6Bに溜った吸収液を加熱再生するものであり、吸収液溜り6Bには、高温再生器5の上端部から凝縮器7の底部への延びる冷媒管31の一部に形成される伝熱管31Aが配置されている。この冷媒管31に冷媒蒸気を流通させることにより、上記伝熱管31Aを介して、冷媒蒸気の温熱が吸収液溜り6Bに溜った吸収液に伝達され、この吸収液が更に濃縮される。
低温再生器6の吸収液溜り6Bの下端には、濃吸収液管24の一端が接続され、この濃吸収液管24の他端は、濃吸収液ポンプP2及び低温熱交換器12を介して、吸収器2の気層部2B上部に設けられる濃液散布器2Cに接続されている。低温熱交換器12は、低温再生器6の吸収液溜り6Bから流出した濃吸収液の温熱で第2稀吸収液管21Bを流れる稀吸収液を加熱するものである。また、濃吸収液ポンプP2の上流側には、この濃吸収液ポンプP2及び低温熱交換器12をバイパスするバイパス管25が設けられており、濃吸収液ポンプP2の運転が停止している場合には、低温再生器6の吸収液溜り6Bから流出した吸収液は、バイパス管25通じて低温熱交換器12することなく吸収器2内に供給される。
上述のように、高温再生器5の気層部5Bと凝縮器7の底部とは、低温再生器6の吸収液溜り6Bに配管された伝熱管31A及び冷媒ドレン熱交換器16を経由する冷媒管31により接続され、この冷媒管31の伝熱管31A上流側と吸収器2の気層部2Bとは開閉弁V2が介在する冷媒管32により接続されている。また、凝縮器7の底部と蒸発器1の気層部1AとはUシール部33Aが介在する冷媒管33により接続されている。また、蒸発器1の下方には、液化した冷媒が溜る冷媒液溜り1Bが形成され、この冷媒液溜り1Bと蒸発器1の気層部1A上部に配置される散布器1Cとは冷媒ポンプP3が介在するに冷媒管34により接続されている。この冷媒管34の冷媒ポンプP3下流側と吸収器2の吸収液溜り2Aとは開閉弁V3が介在する冷媒管35により接続されている。また、冷却水管15の伝熱管15B出口側との冷/温水管14の伝熱管14Aの出口側とは、開閉弁V4が介在する冷媒管36により接続されている。
吸収式冷温水機100は、制御装置50の制御により、冷/温水管14から冷水を取り出す冷房運転と、この冷/温水管14から温水を取り出す暖房運転とに切り替え運転される。
冷房運転時には、冷/温水管14を介して図示しない熱負荷に循環供給されるブライン(例えば冷水)の蒸発器1出口側温度が所定の設定温度、例えば7℃になるように吸収式冷温水機100に投入される熱量が制御装置50により制御される。具体的には、制御装置50は、すべての開閉弁V1〜V4を閉じ、すべてのポンプP1〜P3を起動し、且つ、ガスバーナ4においてガスを燃焼させ、温度センサS1が計測するブラインの温度が所定の7℃となるようにガスバーナ4の火力を制御する。
吸収器2から稀吸収液管21を介して、稀吸収液ポンプP1により高温再生器5に搬送された稀吸収液は、この高温再生器5でガスバーナ4による火炎および高温の燃焼ガスにより加熱されるため、この稀吸収液中の冷媒が蒸発分離する。高温再生器5で冷媒を蒸発分離して濃度が上昇した中間吸収液は、高温熱交換器13を経由して低温再生器6へ送られる。この低温再生器6において、中間吸収液は、高温再生器5から冷媒管31を介して供給されて伝熱管31Aに流入する高温の冷媒蒸気により加熱され、さらに冷媒が分離して濃度が一段と高くなり、この濃吸収液が濃吸収液ポンプP2及び低温熱交換器12を経由して吸収器2へ送られ、濃液散布器2Cの上方から散布される。
一方、低温再生器6で分離生成した冷媒は凝縮器7に入って凝縮する。そして、凝縮器7で生成された冷媒液は冷媒管33を経由して蒸発器1に入り、冷媒ポンプP3の運転により揚液されて散布器1Cから冷/温水管14の伝熱管14Aの上に散布される。
伝熱管14Aの上に散布された冷媒液は、伝熱管14Aの内部を通るブラインから気化熱を奪って蒸発するので、伝熱管14Aの内部を通るブラインは冷却され、こうして温度を下げたブラインが冷/温水管14から熱負荷に供給されて冷房等の冷却運転が行われる。
そして、蒸発器1で蒸発した冷媒は吸収器2へ入り、低温再生器6より供給されて上方から散布される濃吸収液に吸収されて、吸収器2の稀吸収液溜り2Aに溜り、稀吸収液ポンプP1によって高温再生器5に搬送される循環を繰り返す。なお、吸収液が冷媒を吸収する際に発生する熱は、吸収器2内に配置される冷却水管15の伝熱管15Aにより冷却される。
暖房運転時には、冷/温水管14を介して熱負荷に循環供給されるブライン(例えば温水)の蒸発器1出口側温度が所定の設定温度、例えば55℃になるように吸収式冷温水機100に投入される熱量が制御装置50により制御される。具体的には、制御装置50は、開閉弁V1〜V3を開き、すべてのポンプP1〜P3を起動し、且つ、ガスバーナ4においてガスを燃焼させ、温度センサS1が計測するブラインの温度が所定の55℃となるようにガスバーナ4の火力を制御する。また、冷却水管15への冷却水の流通が止められる。
この場合、高温再生器5で稀吸収液から蒸発した冷媒は、冷媒管31の途中から主に流路抵抗の小さい冷媒管32を通って吸収器2、蒸発器1に入り、冷/温水管14から供給される水と伝熱管14Aを介して熱交換して凝縮し、このときの凝縮熱によって伝熱管17Aの内部を流れる水が加熱される。こうして温度を上げたブラインが冷/温水管14から熱負荷に供給されて暖房運転が行われる。
蒸発器1で加熱作用を行って凝縮した冷媒は、蒸発器1の底部の冷媒液溜り1Bから冷媒ポンプP3によって、冷媒管35及び開閉弁V3を通って吸収器2に入り、この吸収器2内で、吸収液管23及び開閉弁V1を通って高温再生器5から流入する吸収液と混合され、稀吸収液ポンプP1の運転によって、稀吸収液管21から冷媒ドレン熱交換器16、低温熱交換器12及び高温熱交換器13を経由して高温再生器5へ送られる。
ところで、吸収式冷温水機100の運転時(特に冷房運転時)に、高温再生器5内の吸収液の液面レベルが上昇すると、高温再生器5での吸収液の沸騰が緩慢となり、成績係数が低下するため、高温再生器5の液面レベルの管理が重要となっている。
このため、本構成では、高温再生器5内の吸収液の液面高さを検知する液面センサ52と、高温再生器5から低温再生器6に至る中間吸収液管22に設けられた溶液調整弁53とを備え、液面センサ52の検知レベルに基づいて、制御装置50が溶液調整弁53の開度を調整するように構成されている。
次に、溶液調整弁53の開度調整動作について説明する。
図2は、液面レベル高を回避する動作を示すフローチャートである。この制御は、所定時間(例えば5秒)ごとに実行される。
まず、制御装置50は、本制御の演算が1回目であるか否かを判別する(ステップS1)。ここで、演算が1回目とは、吸収式冷温水機100の運転開始後における1回目の演算をいう。この判別において、本制御の演算が1回目である場合(ステップS1;Yes)には、制御装置50は、前回演算時の液面高信号回数である1演算前液面高信号回数M1oldの値を初期状態の0に設定するとともに、溶液調整弁53の1演算前溶液調整弁開度m2oldを50%、すなわち半開状態に設定して(ステップS2)、処理をステップS4に移行する。
一方、本制御の演算が1回目でない場合(ステップS1;No)には、制御装置50は、1演算前液面高信号回数M1oldの値を現在の液面高信号回数M1の値で置き換えて設定するとともに、1演算前溶液調整弁開度m2oldを現在の溶液調整弁開度m2で置き換えて設定して(ステップS3)、これら1演算前液面高信号回数M1old、1演算前溶液調整弁開度m2oldを今回の演算に使用するため、処理をステップS4に移行する。
ただし、この場合、現在の液面高信号回数M1<0, 1演算前液面高信号回数M1old=0であれば、現在の液面高信号回数M1を0に設定し、現在の液面高信号回数M1≧13, 1演算前液面高信号回数M1old=12であれば、現在の液面高信号回数M1を12に設定する。
続いて、制御装置50は、液面制御高信号m1が検出(オン)されているか否かを判別する(ステップS4)。具体的には、高温再生器5の中間吸収液溜り5Cに設けられた液面センサ52の電極Aと電極Bとが吸収液を介して導通状態にあるか否かを判別する。この判別において、液面制御高信号m1が検出されている場合(ステップS4;Yes)には、液面制御高信号m1の値を、m1=1に設定し(ステップS5)、この値1を1演算前液面高信号回数M1oldに加算して液面高信号回数M1を設定する(ステップS6)。
一方、液面制御高信号m1が検出されていない場合(ステップS4;No)には、液面制御高信号m1の値を、m1=−1に設定し(ステップS7)、この値−1を1演算前液面高信号回数M1oldに加算して液面高信号回数M1を設定する(ステップS6)。
続いて、制御装置50は、液面高信号回数M1≧12であるか否かを判別する(ステップS8)。この制御は上述のように5秒毎に実行されるため、液面制御高信号m1が検出された回数が12回以上、すなわち、液面制御高信号m1が検出された時間がトータルで所定時間(1分間)に至っているか否かを判別する。
この判別において、液面高信号回数M1≧12でない場合(ステップS8;No)には、制御装置50は、溶液調整弁開度m2を1演算前溶液調整弁開度m2oldと同じ開度に保持(ステップS9)して処理を終了する。
一方、液面高信号回数M1≧12である場合(ステップS8;Yes)には、制御装置50は、1演算前溶液調整弁開度m2oldに対して所定開度(例えば1%)開いた値を溶液調整弁開度m2に設定(ステップS10)し、処理を終了する。これにより、高温再生器5から低温再生器6へ流れる吸収液量が増加するため、高温再生器5内の吸収液の液面レベルが低下する。この場合、制御装置50は、1演算前溶液調整弁開度m2oldに対して所定開度(例えば1%)開いた値を新たな溶液調整弁開度m2に設定するため、高温再生器5内の吸収液の液面レベルが急激に変化することが防止され、この液面レベルを安定させることができる。
図3は、液面レベル低を回避する動作を示すフローチャートである。この制御も所定時間(例えば5秒)ごとに実行されるが、上記液面レベル高を回避する動作と同時に行っても良いし、時間をずらして行っても良い。
制御装置50は、液面制御低信号E2が検出されたか否かを判別する(ステップS21)。具体的には、高温再生器1の中間吸収液溜り5Cに設けられた液面センサ52の電極Bと電極Cとが非導通状態にあるか否かを判別する。
この判別において、液面制御低信号E2が検出されなかった(ステップS21;No)場合には、処理を終了する。
また、液面制御低信号E2が検出された(ステップS21;Yes)場合には、制御装置50は、1演算前溶液調整弁開度m2oldに対して所定開度(例えば15%)閉じた値を溶液調整弁開度m2に設定(ステップS22)する。
続いて、制御装置50は、所定時間(例えば60秒)の計測を開始し(ステップS23)、この計測の間、溶液調整弁53を所定開度(例えば15%)閉じた状態のまま保持する。これにより、高温再生器5から低温再生器6へ流れる吸収液量が急に低下するため、高温再生器5内の吸収液の液面レベルが速やかに上昇する。このため、高温再生器5内の吸収液面レベルの低レベルが解消される。
続いて、制御装置50は、再び液面制御低信号E2が検出されたか否かを判別する(ステップS24)。この判別において、液面制御低信号E2が検出されなかった(ステップS24;No)場合には、処理を終了する。また、液面制御低信号E2が検出された(ステップS24;Yes)には、制御装置50は、高温再生器5内の吸収液の液面低レベルが解消されないと判断し、高温再生器5の加熱、すなわちガスバーナ4を消化する。これにより、高温再生器5の空焚きが防止される。
以上説明したように、本実施形態によれば、高温再生器5、低温再生器6、蒸発器1、凝縮器7及び吸収器2を備え、これらを配管接続して吸収液及び冷媒の循環経路をそれぞれ形成し、高温再生器5の中間吸収液溜り5C内の吸収液の液面レベルを検知する液面センサ52と、高温再生器5から低温再生器6に至る中間吸収液管22に設けられた溶液調整弁53とを備え、制御装置50が、液面センサ52の検知レベルに基づいて溶液調整弁53の開度を調整するため、簡単な構成で高温再生器5から低温再生器6へ流れる吸収液の流量が調整されることにより、高温再生器5内の吸収液の液面レベルを安定させることができ、結果として成績係数の向上を図ることができる。
また、本実施形態によれば、液面センサ52により検知された液面レベルが上限レベルに達した液面高信号回数M1を計測し、この液面高信号回数M1が12回に至った場合、制御装置50は、溶液調整弁53の弁開度を所定開度(1%)開くため、高温再生器5から低温再生器6へ流れる吸収液量が増加するため、高温再生器5内の吸収液の液面レベルが低下する。この場合、制御装置50は、溶液調整弁53の弁開度を1%開くため、高温再生器5内の吸収液の液面レベルが急激に変化することが防止され、この液面レベルを安定させることができる。
また、本実施形態によれば、制御装置50は、液面センサ52が検知した液面レベルが下限レベルにある場合には、溶液調整弁53の弁開度を所定開度(15%)閉じるため、高温再生器5から低温再生器6へ流れる吸収液量が急に低下し、高温再生器5内の吸収液の液面レベルが速やかに上昇する。このため、高温再生器5内の吸収液面レベルの低レベルが解消される。
また、本実施形態によれば、溶液調整弁53の弁開度を所定開度閉じた後に、液面センサ52が液面レベルの下限レベルを所定時間継続して検知した場合、制御装置50が高温再生器5のガスバーナ4を消化するため、高温再生器5の空焚きが防止される。
また、本実施形態によれば、溶液調整弁53は、中間吸収液管22が備える高温熱交換器13の下流側に設けられているため、高温熱交換器13で熱交換して温度が低下した吸収液が溶液調整弁53に流入することにより、溶液調整弁53に耐熱性を有する部品を用いる必要がなく、溶液調整弁53を安価に作成できるとともに、当該溶液調整弁53の長寿命化を図ることができる。
上記した実施形態は本発明を適用した一態様を示すものであって、本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、本実施形態では、溶液調整弁53を中間吸収液管22にのみ設けた構成について説明したが、この溶液調整弁53を吸収液管23に設ける構成としても良い。この構成によれば、暖房運転時においても、高温再生器5内の吸収液の液面レベルを安定させることができる。この場合、開閉弁V1の下流側に設けるのが望ましい。
また、本実施形態では、溶液調整弁53を中間吸収液管22が備える高温熱交換器13の下流側に設ける構成としたが、これに限るものではなく、図4に示すように、溶液調整弁55を、高温熱交換器13の上流側であって、中間吸収液管22と吸収液管23との分岐点22Aよりも上流側に設けても良い。この構成によれば、冷房運転時及び暖房運転時における高温再生器5内の吸収液の液面レベルの調整を、1つの溶液調整弁55で行うことができるため、配管構成を簡素化することができる。
また、本実施形態では、吸収式冷温水機100は二重効用型であるが、三重効用型の吸収式冷温水機に適用可能なことは勿論である。
本実施形態に係る吸収式冷温水機の概略構成図である。 液面レベル高を回避する動作を示すフローチャートである。 液面レベル低を回避する動作を示すフローチャートである。 本実施形態の変形例に係る吸収式冷温水機の概略構成図である。
1 蒸発器
2 吸収器
4 ガスバーナ
5 高温再生器
6 低温再生器
7 凝縮器
12 低温熱交換器
13 高温熱交換器
21 稀吸収液管
22 中間吸収液管
23 吸収液管
24 濃吸収液管
50 制御装置(弁開度調整手段、運転停止制御手段)
52 液面センサ(液面検知センサ)
53、55 溶液調整弁(溶液制御弁)
100 吸収式冷温水機(吸収式冷凍機)

Claims (3)

  1. 高温再生器、低温再生器、蒸発器、凝縮器及び吸収器を備え、これらを配管接続して吸収液及び冷媒の循環経路をそれぞれ形成した吸収式冷凍機において、
    前記高温再生器内の吸収液の液面レベルを検知する液面検知センサと、前記高温再生器から前記低温再生器に至る吸収液管に設けられた溶液制御弁と、前記液面検知センサの検知レベルに基づいて、前記溶液制御弁の開度を調整する弁開度調整手段とを備え、前記弁開度調整手段は、前記液面検知センサにより検知された液面レベルが上限レベルに達した回数を計測し、この計測回数が所定の複数回数に至った場合、前記溶液制御弁の弁開度を所定開度開き、前記液面レベルが下限レベルに達した場合には、前記溶液制御弁の弁開度を開く際の開度よりも大きい所定開度閉じることを特徴とする吸収式冷凍機。
  2. 前記溶液制御弁の弁開度を所定開度閉じた後に、前記液面検知センサが液面レベルの下限レベルを所定時間継続して検知した場合、高温再生器の加熱を停止する運転停止制御手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の吸収式冷凍機。
  3. 前記溶液制御弁は、前記吸収液管が備える高温熱交換器の下流側に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の吸収式冷凍機。
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